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1977年のNFL

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
1977年のNFL
レギュラーシーズン
日程 1977年9月18日 - 1977年12月18日
プレイオフ
開幕日 1977年12月24日
AFC優勝 デンバー・ブロンコス
NFC優勝 ダラス・カウボーイズ
第12回スーパーボウル
開催日 1978年1月15日
開催都市 ルイジアナ州ニューオーリンズ
スタジアム ルイジアナ・スーパードーム
チャンピオン ダラス・カウボーイズ
プロボウル
開催日 1978年1月23日
開催都市 フロリダ州タンパ
スタジアム タンパ・スタジアム
NFLシーズン
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1977年のNFL1977年9月18日NFL58回目のレギュラーシーズンが開幕し、1978年1月15日ルイジアナ州ニューオーリンズで開催された第12回スーパーボウルを経て、1月23日フロリダ州タンパでプロボウルが開催されてシーズンが終了した。前年、AFC西地区に編入されたバッカニアーズはNFC中地区NFC西地区に編入されたシーホークスはAFC西地区に移動した。

ドラフト

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1977年5月3-4日にドラフトが行われ、12巡335名が指名された。全体1位リッキー・ベルタンパベイ・バッカニアーズに指名された。前年まで17巡まで指名があったドラフトはこの年から1992年まで12巡までの指名となり、その後7順までの指名となった。

ドラフトの有力候補であったが同年2月19日にがんのため21歳で亡くなったジョー・ロス英語版[1]の名をNFLコミッショナーのピート・ロゼールが全体1位指名選手の前に発表し、黙祷をささげた[2]

主なルール変更

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  • スクリメージラインでの頭部への打撃が禁止された[3]。このプレーはロサンゼルス・ラムズディーコン・ジョーンズがしばしば行ったものである[4]
  • 市販品以外の改造されたキッキングシューズの使用禁止。これは、生まれつき右足の先を欠損していたトム・デンプシーが先の平たい靴を使用していたことが不公平であるとの声があり、その対策として導入されたものであったことから、トム・デンプシールールと呼ばれている[5]。なお後にESPNが検証したところ、先の平たい靴の使用は科学的にはむしろ不利であるとの結論に至っている[6]
  • 守備選手のレシーバーに対する接触は一回のみ許される。
  • オフェンシブラインマンは腕を伸ばして相手の首、顔、頭を押してはならない。
  • レシーバーは守備選手を突き飛ばしてはならない。

日程

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各チーム14試合の対戦相手は、以下のように組まれた。カンファレンスを移動したシーホークスとバッカニアーズについては、カンファレンス内総当りと直接対決で14試合が組まれた。また、新加入チームを除いて4チームが所属する地区の各チームは、5チーム所属地区のチームとの対戦を原則2試合行ったが、4チーム所属地区から見て、16試合(2試合×8チーム)が必要であるのに対して、5チーム所属地区から見ると、15試合(3試合×5チーム)しか組めないため、各カンファレンスで1試合足りなくなった。そのため、1試合足りないチーム同士の他カンファレンス対決を1試合増やした。このシーズンでは、パッカーズとベンガルズがこのチームに該当する。

  • 西・中地区(パッカーズ、ベンガルズ除く)
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区
      • 西地区 vs.中地区(3試合)
      • vs. 東地区(2試合)
    • 他カンファレンス(2試合)
    • 同カンファレンス新加入(1試合)
  • パッカーズ、ベンガルズ
    • 同地区(6試合)
    • 同カンファレンス他地区
      • 西地区 vs.中地区(3試合)
      • vs. 東地区(1試合)
    • 他カンファレンス(2試合)
    • パッカーズ vs. ベンガルズ(1試合)
    • 同カンファレンス新加入(1試合)
  • AFC東地区、NFC東地区
    • 同地区(8試合)
    • 同カンファレンス他地区(3試合)
    • 他カンファレンス(2試合)
    • 同カンファレンス新加入(1試合)
  • 新加入チーム
    • 同カンファレンス総当り(13試合)
    • 新加入チーム同士(1試合)

レギュラーシーズン順位表

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AFC東地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 SOS SOV
(2)ボルチモア・コルツ 10 4 0 .714 6-2 9-3 295 221 21.1 15.8
マイアミ・ドルフィンズ 10 4 0 .714 6-2 8-4 313 197 22.4 14.1
ニューイングランド・ペイトリオッツ 9 5 0 .643 4-4 7-5 278 217 19.9 15.5
バッファロー・ビルズ 3 11 0 .214 2-6 2-10 160 313 11.4 22.4
ニューヨーク・ジェッツ 3 11 0 .214 2-6 2-10 191 300 13.6 21.4
AFC中地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 SOS SOV
(3)ピッツバーグ・スティーラーズ 9 5 0 .643 4-2 7-5 283 243 20.2 17.4
シンシナティ・ベンガルズ 8 6 0 .571 3-3 6-5 238 235 17.0 16.8
ヒューストン・オイラーズ 8 6 0 .571 3-3 6-6 299 230 21.4 16.4
クリーブランド・ブラウンズ 6 8 0 .429 2-4 5-7 269 267 19.2 19.1
AFC西地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 SOS SOV
(1)デンバー・ブロンコス 12 2 0 .857 6-1 11-1 274 148 19.6 10.6
(4)オークランド・レイダース 11 3 0 .786 5-2 10-2 351 230 25.1 16.4
サンディエゴ・チャージャーズ 7 7 0 .500 3-4 6-6 222 205 15.9 14.6
シアトル・シーホークス 5 9 0 .357 1-3 4-9 282 373 20.1 26.6
カンザスシティ・チーフス 2 12 0 .143 1-6 1-11 225 349 16.1 24.9
NFC東地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 SOS SOV
(1)ダラス・カウボーイズ 12 2 0 .857 7-1 11-1 345 212 24.6 15.1
(4)ワシントン・レッドスキンズ 9 5 0 .643 4-4 8-4 196 189 14.0 13.5
セントルイス・カージナルス 7 7 0 .500 4-4 7-5 272 287 19.4 20.5
フィラデルフィア・イーグルス 5 9 0 .357 2-6 4-8 220 207 15.7 14.8
ニューヨーク・ジャイアンツ 5 9 0 .357 3-5 5-7 181 265 12.9 18.9
NFC中地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 SOS SOV
(3)ミネソタ・バイキングス 9 5 0 .643 6-1 8-4 231 227 16.5 16.2
シカゴ・ベアーズ 9 5 0 .643 6-1 8-4 255 253 18.2 18.1
デトロイト・ライオンズ 6 8 0 .429 2-5 4-8 183 252 13.1 18.0
グリーンベイ・パッカーズ 4 10 0 .286 2-5 2-7 134 219 9.6 15.6
タンパベイ・バッカニアーズ 2 12 0 .143 0-4 2-11 103 223 7.4 15.9
NFC西地区
チーム 勝率 Div Con 総得点 総失点 平均得点 平均失点 SOS SOV
(2)ロサンゼルス・ラムズ 10 4 0 .714 4-2 8-4 302 146 21.6 10.4
アトランタ・ファルコンズ 7 7 0 .500 3-3 7-5 179 129 12.8 9.2
サンフランシスコ・49ers 5 9 0 .357 3-3 5-7 220 260 15.7 18.6
ニューオーリンズ・セインツ 3 11 0 .214 2-4 3-9 232 336 16.6 24.0
AFC

チーム
勝率 DIV CON SOS SOV
地区優勝
1 ブロンコス 西 12 2 0 .857 6-1 11-1
2 コルツ 10 4 0 .714 6-2 9-3
3 スティーラーズ 9 5 0 .643 4-2 7-5
ワイルドカード
4 レイダース 西 11 3 0 .786 5-2 10-2
レギュラーシーズン敗退
5 ドルフィンズ 10 4 0 .714 6-2 8-4
6 ペイトリオッツ 9 5 0 .643 4-4 7-5
7 ベンガルズ 8 6 0 .571 3-3 6-5
8 オイラーズ 8 6 0 .571 3-3 6-6
9 チャージャーズ 西 7 7 0 .500 3-4 6-6
10 ブラウンズ 6 8 0 .429 2-4 5-7
11 シーホークス 西 5 9 0 .357 1-3 4-9
12 ビルズ 3 11 0 .214 2-6 2-10
13 ジェッツ 3 11 0 .214 2-6 2-10
14 チーフス 西 2 12 0 .143 1-6 1-11
タイブレーク
NFC

チーム
勝率 DIV CON SOS SOV
地区優勝
1 カウボーイズ 12 2 0 .857 7-1 11-1
2 ラムズ 西 10 4 0 .714 4-2 8-4
3 バイキングス 9 5 0 .643 6-1 8-4
ワイルドカード
4 レッドスキンズ 9 5 0 .643 4-4 8-4
レギュラーシーズン敗退
5 ベアーズ 9 5 0 .643 6-1 8-4
6 ファルコンズ 西 7 7 0 .500 3-3 7-5
7 カージナルス 7 7 0 .500 4-4 7-5
8 ライオンズ 6 8 0 .429 2-5 4-8
9 49ers 西 5 9 0 .357 3-3 5-7
10 イーグルス 5 9 0 .357 2-6 4-8
11 ジャイアンツ 5 9 0 .357 3-5 5-7
12 パッカーズ 4 10 0 .286 2-5 2-7
13 セインツ 西 3 11 0 .214 2-4 3-9
14 バッカニアーズ 2 12 0 .143 0-4 2-11
タイブレーク

プレイオフ

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トーナメント表

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ディヴィジョナルプレイオフ
    12月26日
LAメモリアル・コロシアム
       
NFCチャンピオンシップ
 3  バイキングス  14
    1月1日
テキサス・スタジアム
 2  ラムズ  7  
 3  バイキングス  6
12月26日
テキサス・スタジアム
     1  カウボーイズ  23   第12回スーパーボウル
 4  ベアーズ  7
    1月15日
ルイジアナ・スーパードーム
 1  カウボーイズ  37  
 N1  カウボーイズ  27
12月24日
メモリアル・スタジアム
AFCチャンピオンシップ    A1  ブロンコス  10
 4  レイダース (2OT)  37
    1月1日
マイルハイ・スタジアム
 2*  コルツ  31  
 4  レイダース  17
12月24日
マイルハイ・スタジアム
     1  ブロンコス  20  
 3  スティーラーズ  21
   
 1*  ブロンコス  34  
  • 同地区のチームが対戦しないように、ディヴィジョナルプレイオフの試合は組まれている。
  • チーム名の左の数字はシード順。

受賞者

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受賞者 ポジション チーム
スーパーボウルMVP ランディ・ホワイト
ハーベイ・マーティン
DT
DE
ダラス・カウボーイズ
MVP ウォルター・ペイトン RB シカゴ・ベアーズ
最優秀コーチ レッド・ミラー HC デンバー・ブロンコス
最優秀攻撃選手 ウォルター・ペイトン RB シカゴ・ベアーズ
最優秀守備選手 ハーベイ・マーティン DE ダラス・カウボーイズ
最優秀新人攻撃選手 トニー・ドーセット RB ダラス・カウボーイズ
最優秀新人守備選手 A・J・デューイ DE マイアミ・ドルフィンズ
カムバック賞 クレイグ・モートン QB デンバー・ブロンコス

プロボウル

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詳細は「1978年のプロボウル英語版」を参照

脚注

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  1. ^ "栄光の青春" 悲痛「ジャパンボウル」の勇者 ロス選手、ガンで死ぬ 読売新聞 1977年2月21日 朝刊16ページ
  2. ^ FLASHBACK: Top QB in 1977 NFL Draft died two months before draft”. CBSスポーツ (2014年4月27日). 2020年6月19日閲覧。
  3. ^ アメリカズゲーム 〜スーパーボウルチャンピオンズ〜第13回スーパーボウル
  4. ^ Michael Dunbar. “NFL Players That Changed the Rules of the Game”. Bleacher Report. 2020年12月8日閲覧。
  5. ^ トム・デンプシー ~義足のスーパーキッカー~
  6. ^ World's Longest Field Goal”. ESPN Sport's Science. 2020年4月6日閲覧。