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「南幌延駅」の版間の差分

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'''南幌延駅'''(みなみほろのべえき)は、[[北海道]]([[宗谷総合振興局]])[[天塩郡]][[幌延町]]字開進<!-- JR北海道旭川支社HPなどで「字南幌延」の表記が見られますが、大字としての「南幌延」は存在せず、同地の大字は「開進」となっておりますため、この表記とします。 -->にある[[北海道旅客鉄道]](JR北海道)[[宗谷本線]]の[[鉄道駅|駅]]である。[[電報略号 (鉄道)|電報略号]]は'''ミホ'''。[[事務管理コード]]は▲121840<ref name=":0232222222">{{Cite book|和書 |title=停車場一覧 昭和41年3月現在 |date= |year=1966 |url=https://doi.org/10.11501/1873236 |publisher=日本国有鉄道 |language=ja |doi=10.11501/1873236 |access-date=2023-01-15 |editor=日本国有鉄道営業局総務課 |page=239}}</ref>。[[北海道旅客鉄道の駅ナンバリング・区間カラー|駅番号]]は'''W70'''。


== 歴史 ==
== 歴史 ==

2023年11月19日 (日) 23:01時点における版

南幌延駅
駅全景(2020年8月)
みなみほろのべ
Minami-horonobe
W68 雄信内 (7.9 km)
(7.8 km) 幌延 W72
地図
所在地 北海道天塩郡幌延町字開進
北緯44度57分54.9秒 東経141度53分4.8秒 / 北緯44.965250度 東経141.884667度 / 44.965250; 141.884667座標: 北緯44度57分54.9秒 東経141度53分4.8秒 / 北緯44.965250度 東経141.884667度 / 44.965250; 141.884667
駅番号 W70
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 191.6 km(旭川起点)
電報略号 ミホ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗降人員
-統計年度-
4人/日
-2012年-
開業年月日 1959年(昭和34年)11月1日
備考 無人駅
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南幌延駅(みなみほろのべえき)は、北海道宗谷総合振興局天塩郡幌延町字開進にある北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線である。電報略号ミホ事務管理コードは▲121840[1]駅番号W70

歴史

1977年の南幌延駅と周囲約500m範囲。上が稚内方面。稚内側に踏切と、その道路を挟んで待合室がある。横を並行して道道256号が走っている。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成
  • 1959年(昭和34年)11月1日日本国有鉄道(国鉄)宗谷本線の安牛駅 - 上幌延駅間に新設開業[2][3]。旅客のみ取り扱い。
  • 1987年(昭和62年)4月1日国鉄分割民営化に伴い、北海道旅客鉄道(JR北海道)の駅となる。
  • 2016年(平成28年)
    • 3月26日:同日のダイヤ改正に伴う普通列車の減便で音威子府駅 - 幌延駅間の普通列車が5往復から3往復となり、全普通列車が停車するようになる。
      • それ以前は通過する普通列車が存在し、上下各3本が停車した。
    • 8月下旬:JR北海道が幌延町に対し、当駅・下沼駅糠南駅の3駅を2017年(平成29年)3月のダイヤ改正に合わせて廃止する方針を伝える[新聞 1]
      • この方針に対し、町長の野々村仁は北海道新聞社の取材に「廃止の提案は極めて遺憾で、到底受け入れられない」と述べた[新聞 1]
      • その後、幌延町は、「JR北海道の経費節減策又は費用確保策の全貌が明らかになり、沿線地域の対応の方向性が定まった時点で総合的に判断する」として、当駅含む3駅の維持費・管理費を負担して1年間存続させることを決定[新聞 2][幌延町 1]
  • 2017年(平成29年)1月:幌延町が平成29年度一般会計に前述の廃止打診3駅の維持管理費[注釈 1]として163万円(うち当駅分として60.8万円)を計上[幌延町 2][幌延町 3]
    • ただし、沿線自治体で費用負担に対する考え方の足並みがそろっていないことから、2018年(平成30年)1月時点で、JR北海道から町への費用負担の請求はなかった[幌延町 3]
  • 2019年令和元年)
    • 10月13日:開業60年を記念し、幌延町により待合所の外壁の塗り直しを実施[新聞 3]
    • 12月3日:JR北海道が沿線自治体に対し、宗谷本線活性化推進協議会を通じて当駅含む29駅[注釈 2]について、自治体による維持管理もしくは費用負担による存続か、2021年(令和3年)3月での廃止かの方針を2020年3月までに報告するよう要請[新聞 4]
  • 2020年令和2年)3月28日:幌延町が2021年度から、ふるさと納税等を原資とした町による維持管理に移行することを発表[幌延町 4]
    • 当駅の存続理由について幌延町は「廃止容認2駅(安牛駅、上幌延駅)の中間点に位置すること[幌延町 4]」とした。
  • 2021年(令和3年)4月:幌延町による維持管理に移行[JR北 1][新聞 5]

駅名の由来

幌延駅の南方にあるため[4]。なお、同地の字が「開進」となった1959年(昭和34年)の北海道告示には、同地について「南上幌」の通称があった旨が書かれている[幌延町 5]

駅構造

単式ホーム1面1線を有する地上駅。ホームは線路の西側(稚内方面に向かって左手側)に存在する[5]分岐器を持たない棒線駅となっている[5]

開業時からの無人駅[6]となっており、ホームの横の、踏切手前の位置に待合所を有している[7]。この待合所は幌延町管理となっており建設年度は不明であるが[幌延町 1]、2019年(令和元年)10月9日の北海道新聞では「設置から40年以上たち[新聞 3]」と紹介されている。

長らく待合所には駅の待合所である旨が書かれていなかったが、2017年(平成29年)ごろに地元住民により看板が設置された[幌延町 6]。また、2019年令和元年)10月13日に開業60年を記念し幌延町により改修が行われ、外板には町による駅のイメージキャラクター「ミナミほろりんさん」が描かれた[新聞 3]

内部には「グリーン座席指定」と落書きされた木製ベンチがある[幌延町 6]。このほか除雪道具なども格納されている[7]

ホームは木製デッキ式で稚内方にスロープを有し駅施設外に連絡している[5][7]

利用状況

2017年(平成29年)の北海道新聞記事では、旅行者が主な利用者とされている[新聞 6]。 2017年(平成29年)1月発行の幌延町広報誌には、町による聞き取りで駅付近の住民が冬期間の通院・買い物に使用している旨が記載された[幌延町 1]

乗車人員の推移は以下のとおり。乗降人員のみ判明している年については、2で除した値を括弧書きで記した。また、「JR調査」については、当該の年度を最終年とする過去5年間の各調査日における平均である。

年度 乗車人員 出典 備考
年間 1日平均 JR調査
1992年(平成04年) (1.0) [5] 乗降人員2人
2015年(平成27年) 1名以下 [JR北 2]
2016年(平成28年) 0.2 [JR北 3]
2017年(平成29年) 0.0 [JR北 4]
2018年(平成30年) 0.0 [JR北 5]
2019年(令和元年) 0.0 [JR北 6]
2020年(令和02年) 0.0 [JR北 7]
2021年(令和03年) 0.0 [JR北 8]
2022年(令和04年) 0.0 [JR北 9]

駅周辺

駅周辺には2017(平成29年)時点で数軒の牧場があり[新聞 6]、夏季は牛が草を食む姿が見られる[5][7][幌延町 6]

隣の駅

北海道旅客鉄道(JR北海道)
宗谷本線
雄信内駅 (W68) - *安牛駅 (W69) - 南幌延駅 (W70) - *上幌延駅 (W71) - 幌延駅 (W72)
*打消線は廃駅

脚注

注釈

  1. ^ 除草・除雪・乗降場修繕費・駅設備検査・ホーム検査・電気検査・光熱水費。
  2. ^ 2013年 - 2018年の1日当たりの平均乗車人員が3人以下の駅

出典

  1. ^ 日本国有鉄道営業局総務課 編『停車場一覧 昭和41年3月現在』日本国有鉄道、1966年、239頁。doi:10.11501/1873236https://doi.org/10.11501/18732362023年1月15日閲覧 
  2. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)179-180ページより。
  3. ^ 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介新潮社2008年5月発行)47ページより。
  4. ^ 『北海道 駅名の起源』(第1版)日本国有鉄道北海道総局、札幌市、1973年3月25日、181頁。ASIN B000J9RBUY 
  5. ^ a b c d e 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)149ページより。
  6. ^ 書籍『無人駅探訪』(監修:西崎さいき、文芸社2011年6月発行)149ページより。
  7. ^ a b c d e 書籍『北海道鉄道駅大図鑑』(著:本久公洋、北海道新聞社2008年8月発行)221ページより。

JR北海道

  1. ^ 来春のダイヤ見直しについて』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2020年12月9日。オリジナルの2020年12月9日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20201209060401/https://www.jrhokkaido.co.jp/CM/Info/press/pdf/20201209_KO_kaisei.pdf2020年12月10日閲覧 
  2. ^ 極端にご利用の少ない駅(3月26日現在)” (PDF). 平成28年度事業運営の最重点事項. 北海道旅客鉄道. p. 6 (2016年3月28日). 2017年9月25日閲覧。
  3. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)」(PDF)『線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)』、北海道旅客鉄道、2017年12月8日。オリジナルの2017年12月30日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20171230090453/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/senku/pdf/senku/04.pdf2017年12月30日閲覧 
  4. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)』(PDF)(プレスリリース)北海道旅客鉄道、2017年7月2日。オリジナルの2018年7月3日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20180703125359/http://www.jrhokkaido.co.jp/corporate/region/pdf/senku/04.pdf2018年7月13日閲覧 
  5. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 線区データ(当社単独では維持することが困難な線区)(地域交通を持続的に維持するために). 北海道旅客鉄道. p. 4 (2019年10月18日). 2019年10月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年10月18日閲覧。
  6. ^ 宗谷線(名寄・稚内間)” (PDF). 地域交通を持続的に維持するために > 輸送密度200人以上2,000人未満の線区(「黄色」8線区). 北海道旅客鉄道. p. 3・4 (2020年10月30日). 2020年11月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年11月3日閲覧。
  7. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年8月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年8月14日閲覧。
  8. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2022年9月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2022年9月3日閲覧。
  9. ^ 駅別乗車人員 特定日調査(平日)に基づく”. 北海道旅客鉄道. 2023年11月10日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年11月10日閲覧。

幌延町

  1. ^ a b c JR北海道が行う事業範囲の見直しに対する町の方針について” (PDF). 広報 ほろのべの窓 2017年1月号. 幌延町. p. 9 (2017年1月). 2017年11月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月4日閲覧。
  2. ^ 平成29年度幌延町各会計予算説明資料” (PDF). 幌延町. 2017年12月19日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月19日閲覧。
  3. ^ a b JR北海道が行う事業範囲の見直しに対する町の方針について” (PDF). 広報 ほろのべの窓 2018年1月号. 幌延町. p. 6 (2018年1月). 2018年1月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2018年1月2日閲覧。
  4. ^ a b 幌延町内における宗谷本線「極端に利用の少ない無人駅」に係る町方針について”. 幌延町. 2020年3月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年3月29日閲覧。
  5. ^ 町の区域内の町及び字の区域及び名称(昭和34年4月23日北海道告示第573号)”. 幌延町例規類集第1編 総規/第1章 町制(北海道町村会法務支援室例規集データベース (1959年4月23日). 2017年12月16日閲覧。
  6. ^ a b c 幌延町内の各駅ご紹介”. 幌延町 (2017年11月6日). 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。

新聞記事

  1. ^ a b “幌延3駅、来春廃止 JRが町に方針伝達” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(社会) (北海道新聞社). (2016年9月3日). オリジナルの2016年9月4日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20160904023605/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0312023.html 2016年9月4日閲覧。 
  2. ^ “幌延町、廃止3駅の維持費負担” (日本語). 北海道新聞. どうしんウェブ/電子版(社会) (北海道新聞社). (2016年11月23日). オリジナルの2016年11月22日時点におけるアーカイブ。. https://web.archive.org/web/20161122224400/http://dd.hokkaido-np.co.jp/news/society/society/1-0341156.html 2016年11月23日閲覧。 
  3. ^ a b c “南幌延駅 一緒に化粧直しを 13日イベントの参加者募集 外壁にキャラ描く”. 北海道新聞. (2019年10月9日). オリジナルの2019年10月16日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/T2p3x 2019年10月16日閲覧。 
  4. ^ “宗谷線の無人駅管理 自治体に要請 JR「負担か廃止」 3月期限、悩む沿線”. 北海道新聞. (2019年12月12日). オリジナルの2019年12月12日時点におけるアーカイブ。. https://archive.vn/rLCSB 2020年3月28日閲覧。 
  5. ^ “無人18駅、自治体管理へ JR北海道 経営難で急拡大”. 北海道新聞. (2021年2月5日). オリジナルの2021年2月6日時点におけるアーカイブ。. https://archive.is/QVPN7 2021年2月9日閲覧。 
  6. ^ a b 山野辺享 (2017年9月29日). “<秘境駅の里・幌延>下 南幌延 夫婦で支える交流の窓口”. 北海道新聞(どうしん電子版) (北海道新聞社). 2017-09-29. https://www.hokkaido-np.co.jp/article/135263?rct=n_railroad 2018年10月7日閲覧。 

関連項目

外部リンク