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* ドラキュラ復活!血のエクソシズム(ドラキュラ伯爵)※日本テレビ版(BD収録)
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* [[ホビット (映画)|ホビット 思いがけない冒険]]([[サルマン]])
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* [[ロード・オブ・ザ・リングシリーズ]](サルマン)
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** [[ロード・オブ・ザ・リング/二つの塔]]
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2021年9月28日 (火) 08:49時点における版

かゆみ いえまさ
家弓 家正
プロフィール
本名 家弓 家正(かみゆい いえまさ)[1]
性別 男性
出身地 日本の旗 日本東京府[2]
死没地 日本の旗 日本東京都[3]
生年月日 (1933-10-31) 1933年10月31日
没年月日 (2014-09-30) 2014年9月30日(80歳没)
血液型 O型[4]
職業 声優俳優
事務所 81プロデュース[2]
公称サイズ([5]時点)
身長 / 体重 172 cm / 62 kg
活動
活動期間 1956年 - 2014年
デビュー作 『花紅』
声優テンプレート | プロジェクト | カテゴリ

家弓 家正(かゆみ いえまさ、1933年10月31日[6] - 2014年9月30日[7])は、日本声優俳優81プロデュースに所属していた[2]

経歴

舞台芸術学院卒業[5]。劇団七曜会[8]河の会[9]、プラスプロダクション[10]、プロダクションTHG[11]同人舎プロダクション[8]、クリエイティブオフィスZ[12]青二プロダクション[13]を経て、最後は81プロデュースに所属していた[2]

芝居が好きだったため新劇の劇団に入り、1956年NHKラジオドラマに声優として初出演する[14]。その後NETで1963年に放送された海外ドラマ『アイランダーズ』ザック・マロイ役の吹き替えで初めて大きな役を担当する[14]

2014年10月8日、所属事務所である81プロデュースから同年9月30日午前10時15分に病気のため東京都内の病院で死去したことが発表された[7][3]。80歳没。死因は非公表。葬儀・告別式は近親者のみで執り行われた[3]。以前から体調が優れず、2011年から2013年半ばで、ところどころ仕事を休んでいる。そのため一部の作品で持ち役の降板を余儀なくされていた。

特色

声種バスバリトン[15]

テレビ草創期から、テレビドラマアニメ吹き替えナレーションと幅広く活躍した。

洋画吹き替えではフランク・シナトラ[8]ドナルド・サザーランドを数多く担当し、実質、持ち役であった。ほかにもジェームズ・スチュアートに代表される二枚目俳優から、アレックス・コードクリストファー・リーなど、渋さ・アクの強さが滲むような俳優陣の吹き替えを担当した。

主役に絡む権力者役も非常に多く、悪役としても同業者から評価が高かった(後述)。

人物

趣味はカメラ[16]

演技・出演作との関わり

フランク・シナトラ
フランク・シナトラ映画放映の全盛時、シナトラの吹き替えを家弓が担当することになった。しかし、「シナトラは誰もが声を知っている程の世界的な歌手であり、『フランク・シナトラ・ソサエティ・オブ・ジャパン』というシナトラのファンクラブから(別人が充てれば)クレームがくるのが目に見えている」と、家弓自身は困惑し当初「勘弁してください」と断るなどあまり乗り気ではなかったという[14]。だが「本数も少ないし頼むからやってくれ」といわれ、しぶしぶ担当することになった。それからは、どきどきしながらシナトラに吹き替えていたという[14]。その後、クレームがきたという話はなかったが、家弓はテレビ局が降板させないために、本人に見せないでくれていたのではないかと語っている[14]
シナトラの芝居について、家弓は「台本どおりきっちりしている」といい「崩しているようで崩してない」と吹き替えを演じる上で注意している点を語った[14]
初のシナトラ映画の吹き替えは、『日曜洋画劇場』の前身である『土曜洋画劇場』で1967年に放送された『見知らぬ人でなく』である。『土曜洋画劇場』から『日曜洋画劇場』になっての初のシナトラ映画は『誇りと情熱』。現在、シナトラ映画で家弓の吹き替え付きのDVDは、数本しかない。家弓自身が面白いと感じて、吹き替えをやりたかったシナトラ映画は『三人の狙撃者』だったが、結局やる機会がなかったという[14]。また、やった作品で楽しかったのは『波も涙も暖かい』だと述べている[14]
ドナルド・サザーランド
家弓がドナルド・サザーランドを担当するようになったのは、彼がある程度年をとってからで、若いころのサザーランドを担当することはなかったという[14]。サザーランドを最初に吹き替えたのは1975年放映の『ジョニーは戦場へ行った』で、担当する機会が増えたのは最近だと語っている[14]
サザーランドについて、あの目が「絶対にこいつが悪い奴だ」と思わせると語った[14]。また、しゃべり方が不思議で、息継ぎをせずにだらだらしゃべるため担当するときはつらいとも語り、1番大変だったのは『JFK』で、15分もほとんど1人でしゃべり通すシーンだったため泣かされたという[14]
悪役のイメージ
OVAジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日』収録の際、同学年の矢島正明がゲスト出演し、家弓と再会した。その際、矢島は「なぜ家弓が悪役ではないのか、いつ裏切るのかと待っていた」と悪役の多い経歴を踏まえた冗談を飛ばした。
悪役=家弓というイメージは古くからあったらしく、『逃亡者』TVシリーズ終盤ついに黒幕が明らかになるかというクライマックスに家弓がゲスト出演した際、レギュラーメンバーから「やっぱりお前が一番悪い奴だったのか!!」と声をそろえて、冗談交じりにののしられたというエピソードがある。しかも、実際の黒幕は家弓が吹き替えを担当した人物ではなかった。
超音速攻撃ヘリ エアーウルフ』でアークエンジェル(アレックス・コード)を担当した際は、「CIAは日本では陰謀に関わる悪玉として知られているが、自分は主人公側なので主役をサポートする人格者を演じなきゃならない、少々やりにくい」と述べた。
敵役について家弓自身は、普段できないことを思う存分できるため、ストレス発散になるので面白いと語っている[14]
アフレコ現場
収録の際、台詞を決して間違えないことから、呑み仲間でもある若本規夫から「精密機械」の異名を与えられた。これに対し本人は「非人間的な表現ですねぇ」と返している(ギルティギアのクリア後インタビューにて)。
『ナジカ電撃作戦』では、スパイものらしくナジカの上司、間島を演じたが「(共演が)女性ばかりなので、品の良い現場だね」とコメントしている。他の男性レギュラーは、玖洛玄人役の石塚運昇だけだった。
藤村歩は尊敬する声優として家弓の名を挙げており、彼女には芝居の大切さを教えている[17]

後任

家弓の死後、持ち役を引き継いだ声優は以下の通り。

後任 役名 概要作品 後任の初担当作品
土師孝也 ジェイムズ・ブラック 名探偵コナン 名探偵コナン 純黒の悪夢[注 1]
スレイヤー GUILTY GEARシリーズ GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-[19]
大木民夫 サルマン ホビット三部作 ホビット 決戦のゆくえ[20]
長克巳 エリック・レーンシャー / マグニートー X-MEN: フューチャー&パスト ローグ・エディション追加シーンの代役
銀河万丈 “アークエンジェル”マイケル・コールドスミス・ブリッグス3世 超音速攻撃ヘリ エアーウルフ BD版追加シーンの代役[21]
宝亀克寿 パラガス ドラゴンボールZ 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 ドラゴンボールヒーローズ
郷田ほづみ ネフェルタリ・コブラ ONE PIECE 第776話[注 2]
トビー上原 シャドウガイスト ストリートファイターEXシリーズ ファイティングEXレイヤー
村治学 摩毛狂介 ルパン三世 1st series 『ルパンは今も燃えているか?』

出演(声優)

太字はメインキャラクター。

吹き替え

担当俳優

アーサー・ケネディ
アレックス・コード
クリストファー・プラマー
クリストファー・リー
ジェームズ・スチュアート
ジョン・フォーサイス
  • トパーズ(マイケル)※フジテレビ版
  • 母の旅路(クレイ・アンダーソン)※テレビ朝日版
  • 冷血(アルヴィン)※NET版
スターリング・ヘイドン
デヴィッド・キャラダイン
ドナルド・サザーランド
フランク・シナトラ
マクシミリアン・シェル
マックス・フォン・シドー
リチャード・アンダーソン
ロイ・シャイダー
ロバート・ウェッバー

映画

ドラマ

アニメ

人形劇

テレビアニメ

1963年
1964年
1965年
1968年
1969年
1970年
1971年
1972年
1973年
1974年
1975年
1976年
1977年
1978年
1979年
1983年
1989年
1991年
1993年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2004年
2005年
2006年
2007年
2008年
2009年
2011年
2013年
2014年

劇場アニメ

1979年
1982年
1984年
1985年
1988年
1989年
1992年
1993年
1994年
1995年
1999年
2003年
2007年
2009年
2013年
2014年

OVA

1985年
1988年
1989年
1992年
1995年
2005年
2001年
2010年

ゲーム

1991年
1992年
1993年
1994年
1996年
1997年
1998年
1999年
2000年
2001年
2002年
2003年
2005年
  • GUILTY GEAR XX / -SLASH-(スレイヤー)
2006年
2008年
2009年
2010年
  • 白騎士物語 -光と闇の覚醒-(レダム司祭)
  • 鋼の錬金術師 FULLMETAL ALCHEMIST 約束の日へ(お父様、ナレーション)
2011年
2012年
2013年
2014年
2016年
  • クロスワールド(カザキリ[46]

ラジオドラマ

ドラマCD

カセットブック

ナレーション

その他

出演(俳優)

テレビドラマ

CM

脚注

注釈

  1. ^ 死後2年ほどは出番がなかったため、第783話は過去の収録音声を流用したライブラリ出演となり[18]、劇場版『純黒の悪夢』から土師が演じることになった。
  2. ^ 家弓の生前に放送された第512話では家弓ではなく上田敏也が担当した。

出典

  1. ^ 『日本タレント名鑑 2007』(VIPタイムズ社、2007年) 111頁
  2. ^ a b c d 家弓家正 - 81プロデュースの公式サイト
  3. ^ a b c “「ナウシカ」クロトワ役 声優の家弓家正が死去”. スポーツニッポン. http://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2014/10/09/kiji/K20141009009070020.html 2015年3月13日閲覧。 
  4. ^ 家弓家正(かゆみいえまさ)の解説”. goo人名事典. 2020年1月4日閲覧。
  5. ^ a b 『日本タレント名鑑(2014年版)』VIPタイムズ社、2014年1月30日、110頁。ISBN 978-4-904674-05-5 
  6. ^ 家弓家正 プロフィール”. allcinema. スティングレイ. 2014年10月12日閲覧。
  7. ^ a b “俳優・声優の家弓家正さんが死去 「ナウシカ」のクロトワや「ドラゴンボールZ」パラガス役など演じる”. ITmedia. http://nlab.itmedia.co.jp/nl/articles/1410/08/news123.html 2014年10月8日閲覧。 
  8. ^ a b c 阿部邦雄編著『TV洋画の人気者 声のスターのすべて』近代映画社、1979年、pp.255-258。家弓家正インタビュー
  9. ^ 『出演者名簿(1966年版)』著作権資料協会、1965年、103頁。 
  10. ^ 『出演者名簿(1969年版)』著作権資料協会、1968年、121頁。 
  11. ^ 『出演者名簿(1972年版)』著作権資料協会、1971年、124頁。 
  12. ^ 『声優の世界-アニメーションから外国映画まで』朝日ソノラマファンタスティックコレクション別冊〉、1979年10月30日、78頁。 
  13. ^ 『声優事典 第二版』キネマ旬報社、1996年、88頁。ISBN 4-87376-160-3 
  14. ^ a b c d e f g h i j k l m とり・みき『とり・みきの映画吹替王』洋泉社、2004年、50-59頁。ISBN 4896918371 
  15. ^ 『日本音声製作者名鑑2007』小学館、2007年3月25日、37頁。ISBN 978-4-09-526302-1 
  16. ^ 『声優名鑑 アニメーションから洋画まで…』近代映画社、1985年、47頁。 
  17. ^ マンスリープッシュ 第22回 藤村歩”. 賢プロダクション. 2011年9月18日時点のオリジナルよりアーカイブ。2011年5月4日閲覧。
  18. ^ 置鮎龍太郎2015年6月27日のツイート2018年2月17日閲覧。
  19. ^ 『GUILTY GEAR Xrd -REVELATOR-』スレイヤー役が土師孝也さんに変更、五十嵐裕美さん&若本規夫さんも出演決定”. ファミ通.com. 2015年7月29日閲覧。
  20. ^ “シリーズ完結編「ホビット 決戦のゆくえ」本ポスター公開!”. http://eiga.com/news/20141118/8/ 2014年11月18日閲覧。 
  21. ^ 超音速攻撃ヘリ エアーウルフ コンプリート ブルーレイBOX”. NBCユニバーサル・エンターテイメントジャパン. 2018年2月17日閲覧。
  22. ^ X-MEN2”. 日曜洋画劇場. 2016年7月22日閲覧。
  23. ^ 0戦はやと”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  24. ^ 忍風カムイ外伝”. エイケン オフィシャルサイト. 2016年6月11日閲覧。
  25. ^ 決断”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  26. ^ 宝島”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  27. ^ “100万年地球の旅 バンダーブック”. 手塚治虫公式サイト. http://tezukaosamu.net/jp/anime/55.html 2016年5月3日閲覧。 
  28. ^ 未来少年コナン”. 日本アニメーション. 2016年6月3日閲覧。
  29. ^ ゾイド”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  30. ^ ナジカ電撃作戦”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  31. ^ ネフェルタリ・コブラ”. ONE PIECE.com. 2016年6月9日閲覧。
  32. ^ キャストリスト”. 新釈 眞田十勇士 公式サイト. 2010年7月24日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月12日閲覧。
  33. ^ Bartender”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  34. ^ アリソンとリリア”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  35. ^ EPISODE25”. 『スペース☆ダンディ』公式サイト. 2014年9月16日閲覧。
  36. ^ 未来少年コナン (劇場版)”. 日本アニメーション. 2016年6月3日閲覧。
  37. ^ 風の谷のナウシカ”. 金曜ロードSHOW!. 2016年6月2日閲覧。
  38. ^ 未来少年コナン 巨大機ギガントの復活”. 日本アニメーション. 2016年6月3日閲覧。
  39. ^ 地球物語 テレパス2500”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  40. ^ カムイの剣”. マッドハウス. 2016年6月13日閲覧。
  41. ^ 迷宮物語”. マッドハウス. 2016年6月26日閲覧。
  42. ^ ホッタラケの島 遥と魔法の鏡”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  43. ^ 映画 レイトン教授と 永遠の歌姫”. メディア芸術データベース. 文化庁. 2018年2月17日閲覧。
  44. ^ 名探偵コナン 異次元の狙撃手”. 金曜ロードSHOW!. 2016年5月21日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年6月5日閲覧。
  45. ^ ジャイアントロボ THE ANIMATION -地球が静止する日”. 横山光輝 Official Web. 2021年1月10日閲覧。
  46. ^ X-world (クロスワールド)”. 2016年7月2日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年3月28日閲覧。

外部リンク