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スーパーガール (DCコミックス)

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
スーパーガール
出版の情報
出版者DCコミックス
初登場Action Comics #252 (1959年5月)
クリエイターオットー・バインダー
アル・プラスティーノ
作中の情報
本名カーラ・ゾー゠エル
種族クリプトン人
出身地クリプトン星
所属チームジャスティス・リーグ
ティーン・タイタンズ
パートナースーパーマン
コナー・ケント
ジョン・ケント
バーバラ・ゴードン
著名な別名リンダ・リー・ダンバース
リンダ・ラング
カーラ・ダンバース

スーパーガール: Supergirl)は、DCコミックスの出版するアメリカン・コミックス。また、それを原作とした映画、テレビドラマのタイトル。

概要

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オットー・バインダーとアル・プラスティーノによって創造され、1959年5月の"Action Comics #252"「The Supergirl from Krypton」でカーラ・ゾー゠エルとしてのスーパーガールが初登場した[1]

1972年11月にカーラ・ゾー゠エルを主人公にしたスーパーガールのシリーズ"Supergirl vol.1"が始まり、1982年に『The Daring New Adventures of Supergirl』とタイトルを変更して"Supergirl vol.2"が刊行された。1994年にマトリックスを主人公にしたスーパーガールのシリーズ"Supergirl vol.3"が刊行され、1996年にはリンダ・ダンバースを主人公にしたスーパーガールのシリーズ"Supergirl vol.4"が刊行された。

2004年5月の"Superman/Batman #8"「The Supergirl from Krypton」で再びカーラ・ゾー゠エルとしてのスーパーガールが紹介され、2005年から"Supergirl vol.5"が始まり個人誌が刊行されている。

書誌情報

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漫画

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翻訳版

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  • スーパーマン/バットマン:スーパーガール
ヴィレッジブックス刊。ISBN 978-4864913041

原語版

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タイトル 収録内容 刊行日 ISBN
(1959年-1982年)
Showcase Presents: Supergirl Vol.1 Action Comics #252-281, Adventure Comics #278
Superboy #80, Superman #123, 139, 140, 144
Superman's Girl Friend Lois Lane #14
and Superman's Pal Jimmy Olsen #40, 46, 51
2007年11月 978-1401217174
Showcase Presents: Supergirl Vol.2 Action Comics #283-321 2008年12月 978-1401219802
(1982年-1984年)
Daring New Adventures of Supergirl Vol.1 The Daring New Adventures of Supergirl (Supergirl Vol.2) #1-12 2016年7月 978-1401263461
Daring New Adventures of Supergirl Vol.2 The Daring New Adventures of Supergirl (Supergirl Vol.2) #13-23 2017年9月 978-1401271152
(2004年-2011年)
Superman/Batman Vol.2: Supergirl Superman/Batman #8-13 2005年9月 978-1401202507
Supergirl Vol.1: The Girl of Steel Supergirl Vol.5 #0-10, #12 2016年2月 978-1401260934
Supergirl Vol.2: Breaking the Chain Supergirl Vol.5 #11, #13-22 and DCU Infinite Holiday Special #1 2016年8月 978-1401264673
Supergirl Vol.3: Ghosts of Krypton Action Comics #850 and Supergirl Vol.5 #23-33 2017年6月 978-1401270797
Supergirl Vol.4: Daughter of New Krypton Supergirl Vol.5 #34-43 2018年1月 978-1401274825
Supergirl Vol.5: The Hunt for Reactron Action Comics #881-882 and Supergirl Vol.5 #45-46 2019年1月 978-1401285746
Supergirl: Being Super Supergirl: Being Super #1-4 2018年6月 978-1401268947
New 52 (2012年-2016年)
Supergirl Vol.1: Last Daughter of Krypton Supergirl Vol.6 #1-6 2012年10月 978-1401236809
Supergirl Vol.2: Girl in the World Supergirl Vol.6 #0, #8-12 2013年7月 978-1401240875
Supergirl Vol.3: Sanctuary Supergirl Vol.6 #13–20 2014年2月 978-1401243180
Supergirl Vol.4: Out of the Past Supergirl Vol.6 #21–25
and Superman Vol.3 #23.1: Cyborg Superman
2014年7月 978-1401247003
Supergirl Vol.5: Red Daughter of Krypton Supergirl Vol.6 #26–33, Red Lanterns #28-29
and Green Lantern Vol.5 #28
2015年1月 978-1401250515
Supergirl Vol.6: Crucible Supergirl Vol.6 #34-40 and Supergirl: Future's End #1 2015年7月 978-1401255411
DC Rebirth (2016年-2018年)
Supergirl Vol.1: Reign of the Cyborg Supermen Supergirl Rebirth #1 and Supergirl Vol.7 #1-6 2017年5月 978-1401268466
Supergirl Vol.2: Escape from the Phantom Zone Supergirl Vol.7 #7-11 and Batgirl Annual #1 2017年10月 978-1401274337
Supergirl Vol.3: Girl of No Tomorrow Supergirl Vol.7 #12-14 and Supergirl Annual #1 2018年4月 978-1401278243
Supergirl Vol.4: Plain Sight Supergirl Vol.7 #15-20 2018年11月 978-1401284879
スピンオフ
Supergirl: Cosmic Adventures in the 8th Grade[2] Supergirl: Cosmic Adventures in the 8th Grade #1-6 2009年12月 978-1401225063
ドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』のコミカライズ
Adventures of Supergirl Adventures of Supergirl #1-13 2016年9月 978-1401262655

絵本

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  • Supergirl Takes Off! (DC Super Friends)
ランダムハウス刊。ISBN 978-0399553448
  • Sweet Dreams, Supergirl (DC Super Heroes)
キャップストーン刊。ISBN 978-1623709983

スピンオフ

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タイニー・タイタンズ
ティーン・タイタンズが小学生となった日常を描いた作品。コミカルな絵柄と作風が特徴[3]
DCスーパーペッツ
DCコミックスに登場するペットを主役にしたシリーズ。ストリーキーとコメットが登場している[4]
スーパーマン・ファミリー・アドベンチャーズ
1974年から1982年にかけて刊行されていた『スーパーマン・ファミリー』のシリーズをアート・バルタザールが絵本風にアレンジした作品[5]
アメコミ・ガールズ
DCコミックスの女性キャラクターを日本のアニメ風にデザインしたシリーズ。
DCコミックス・ボムシェルズ
DCコミックスの女性キャラクターをピンナップガール調にアレンジしたシリーズ。
ゴッサムシティ・ガレージ
DCコミックスの女性キャラクターとオートバイを組み合わせたシリーズ。

映画

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スーパーガール』 (1984年)
演 - ヘレン・スレイター、日本語吹替 - 石川秀美
ティーン・タイタンズ・ゴー! トゥ・ザ・ムービーズ』 (2018年)
声 - メレディス・サレンジャー
ザ・フラッシュ』 (2023年)
演 - サッシャ・カジェ[6]
スーパーマン』 (2025年)
演 - ミリー・オールコック
Supergirl: Woman of Tomorrow』(2026年)
演 - ミリー・オールコック

ドラマ

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ヤング・スーパーマン (2001年-2011年)
演 - ローラ・ヴァンダーヴォート
シーズン7より登場。ローラ・ヴァンダーヴォートはTV版『スーパーガール』のインディゴ役で、2016年放映の3エピソードにゲスト出演している。
SUPERGIRL/スーパーガール (2015年-現在)
演 - メリッサ・ブノワ、日本語吹替 - 小松未可子
2015年10月からCBSによりメリッサ・ブノワ主演でテレビドラマが開始された[1]。2016年10月からのシーズン2からはCWで放送。日本ではAXNが2016年3月より放送している。過去の映像化作品でスーパーガールを演じたヘレン・スレイターローラ・ヴァンダーヴォートのゲスト出演がある。
インベージョン! 最強ヒーロー外伝 (2016年)
演 - メリッサ・ブノワ、日本語吹替 - 小松未可子
ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』とのクロスオーバー。
クライシス・オン・アースX 最強ヒーロー外伝英語版 (2017年)
演 - メリッサ・ブノワ
『ARROW/アロー』『THE FLASH/フラッシュ』『レジェンド・オブ・トゥモロー』とのクロスオーバー。

アニメ

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バットマン (アニメ) (1992年-1995年)
声 - ニコール・トム
スーパーマン (アニメ) (1996年-2000年)
声 - ニコール・トム、日本語吹替 - たかはし智秋
ジャスティス・リーグ (アニメ) (2001年-2006年)
声 - ニコール・トム
スーパーマン/バットマン:アポカリプス (2010年)
声 - サマー・グロー
ダークサイドとの戦いを描いたOVA
Super Best Friends Forever (2012年)
声 - ニコール・サリバン
カートゥーンネットワークで放映されていたDC Nation Shortsの短編アニメ。現在はYouTubeの公式チャンネルで全5話が無料視聴できる。バットガールワンダーガールとのエピソード。
  1. 『Invisible Joy Ride (full)』 - YouTube
  2. 『Time Waits for No Girl (full)』 - YouTube
  3. 『Grounded (full)』 - YouTube
  4. 『Name Game (full)』 - YouTube
  5. 『Don't Fight Girls (full)』 - YouTube
スーパーマン:アンバウンド (2013年)
声 - モリー・C・クイン
ブレイニアックとの戦いを描いたOVA。
DCスーパーヒーロー・ガールズ (2015年-現在)
声 - アネ・フェアウェザー、日本語吹替 - 寺崎裕香
公式サイト及びYouTubeチャンネルで配信しているウェブアニメ。主要キャラクターの1人として登場[7]
DC Super Hero Girls『 新たな始まり』 - YouTube
ジャスティス・リーグ・アクション (2016年-現在)
声 - ジョアン・スプラックルン
My Adventures with Superman (2024年-)
声 - キアナ・マデイラ

ゲーム

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DCユニバース・オンライン (2011年)
声 - エイドリアン・ミシュラー
インジャスティス2 (2017年)
声 - ローラ・ベイリー
対戦型格闘ゲーム。プレイアブルキャラクターとしてスーパーガールが登場している[8]

劇場映画

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1984年ヘレン・スレイター主演で映画化された。クリストファー・リーヴ主演の映画『スーパーマン』シリーズと同時期に製作されている。ワンシーンにおいてスーパーマンのポスターが映り、ジョン・ウィリアムズのメインテーマが流れる他、ファントム・ゾーンとジミー・オルセンが登場するのみで、(位置付けとしては姉妹作だが)映画『スーパーマン』シリーズと直接的な物語の関連性はない。

スーパーガール
Supergirl
監督 ジュノー・シュウォーク
脚本 デヴィッド・オデル
製作 ティモシー・バリル
製作総指揮 アレクサンドル・サルキンド
イリヤ・サルキンド
出演者 ヘレン・スレイター
フェイ・ダナウェイ
ピーター・オトゥール
音楽 ジェリー・ゴールドスミス
撮影 アラン・ヒューム
編集 マルカム・クック
配給 アメリカ合衆国の旗 トライスター ピクチャーズ
日本の旗 東北新社フジテレビ提供/松竹富士
公開 アメリカ合衆国の旗 1984年11月21日
日本の旗 1984年7月
上映時間 126分
製作国 イギリスの旗 イギリス
アメリカ合衆国の旗 アメリカ合衆国
言語 英語
興行収入 $14,296,438[9]
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ストーリー
スタッフ
キャスト

俳優、役名、日本語吹替の順。

その他の日本語吹き替えキャスト…山内雅人佐々木るん勝生真沙子田辺宏章秋元羊介巴菁子神代知衣羽村京子

※初回放送:1986年5月3日『ゴールデン洋画劇場』21:03-23:24

エピソード
  • 劇場封切りはイギリスと日本では1984年7月だったが、アメリカでは当初の夏公開予定から11月に延期となった。
  • このころの原作コミックでは、胸のSマークはスーパーマンと違い左胸に小さくワッペン大だったが、この映画ではスーパーマン同様の胸全体の大きさに改変されている(スーパーガールの登場時はSマークは胸全体の大きさであり、コミックスでのデザイン変更前に回帰した)。
  • クリストファー・リーヴは本作へのカメオ出演を打診されたが、辞退した。
  • 地球人に扮した主人公が学校の女子寮に入寮した時、クリストファー・リーヴ演じるスーパーマンのポスターが映り、そのテーマ曲のメロディーが流れる。
後者は上映当事に発売されたサントラLPレコード等には未収録だったが、その後完全盤CD(外部リンク参照)が再発された時に収録されている。
  • 日本でテレビ放送された際のスレイターの吹替は、当時のアイドル石川秀美が担当した。
  • フェイ・ダナウェイ演ずるセレナのセリフの吹替は、「立腹したー」など不自然な日本語が目立った。
日本語版翻訳は額田やえ子によるもので、ジェネオン エンタテインメント発売のDVDに収録されている。ワーナー・ホーム・ビデオ発売のDVDには日本語吹替は収録されていない。
日本では映画の宣伝のほかに某テレビCMにも出演しており、ヘレン・スレイター自らスーパーガールの衣装のままプールから出てきて、上空に飛び立つシーンがスローモーションでゆっくり流れていた[注 1]
  • ヘレン・スレイターは『スーパーガール』三部作に出演する契約を結んでいたが、興行的に不発だったため、1作しか製作されなかった。
  • ヘレン・スレイターは、2001年から始まったドラマ『ヤング・スーパーマン』でカル・エル(クラーク・ケント)の母ララ (Lara) を演じ、2015年から始まったドラマ『SUPERGIRL/スーパーガール』では、カーラ・ゾー=エル(カーラ・ダンバース)の養母イライザ・ダンバースを演じた。
  • 本作にも登場するフォトジャーナリストのジミー・オルセン役のマーク・マクルーア英語版は、クリストファー・リーヴがスーパーマンを演じていた時期の劇場版『スーパーマン』シリーズ(1978 - 1987年)と『スーパーガール』(1984年)の全5作に同じ役で出演した唯一の俳優である。マーク・マクルーアは後年、『ヤング・スーパーマン』のシーズン7の第10話「もう一人の自分」 Persona (2008年)でクリプトン人の科学者ダックス・ウールを演じた。また、映画『ジャスティス・リーグ』(2017年)では警官役でカメオ出演している[10]

脚注

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注釈

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  1. ^ CM撮影の時、ヘレン・スレイター自らスーパーガールの衣装(マント、ミニスカート付きのレオタード、ベルト、ブーツトップス)に着替え、身体にワイヤーロープを取り付けた後はそのままプールに入った。衣装着用のまま、プールに潜りながら上空に向かって飛ぶポーズをつくり、その状態のまま上にゆっくり吊るし上げられた。プールから出てきても微動だにせずポーズをとり続けた。

出典

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  1. ^ スーパーガール キャラクター”. 2018年3月19日閲覧。
  2. ^ スーパーガール:中学2年生でのコズミック・アドベンチャー #1”. 2018年3月18日閲覧。
  3. ^ Kara Zor-El (Tiny Titans)”. 2018年3月19日閲覧。
  4. ^ DC Super-Pets Character Encyclopedia”. 2018年3月18日閲覧。
  5. ^ SUPERMAN FAMILY ADVENTURES 2012”. 2018年2月25日閲覧。
  6. ^ DC映画版スーパーガール女優が決定!フラッシュ映画でデビュー”. シネマトゥデイ (2021年2月22日). 2021年2月22日閲覧。
  7. ^ ヒーロー紹介 – SUPERGIRL”. 2015年10月1日閲覧。
  8. ^ Supergirl Injustice 2”. 2017年5月16日閲覧。
  9. ^ Supergirl”. Box Office Mojo. Amazon.com. 2012年7月25日閲覧。
  10. ^ 'Superman: The Movie' Actor to Appear in 'Justice League'”. comicbook.com (2017年10月23日). 2017年10月24日閲覧。

外部リンク

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