黄金の腕
黄金の腕 | |
---|---|
The Man with the Golden Arm | |
監督 | オットー・プレミンジャー |
脚本 |
ウォルター・ニューマン ルイス・メルツァー ベン・ヘクト ノンクレジット |
原作 | ネルソン・オルグレン |
製作 | オットー・プレミンジャー |
出演者 |
フランク・シナトラ エリノア・パーカー キム・ノヴァク |
音楽 | エルマー・バーンスタイン |
撮影 | サム・リーヴィット |
編集 | ルイス・R・レフラー |
制作会社 | オットー・プレミンジャー・フィルムズ |
配給 |
ユナイテッド・アーティスツ 松竹外画部 |
公開 |
1955年12月14日 1956年5月29日 |
上映時間 | 119分 |
製作国 | アメリカ合衆国 |
言語 | 英語 |
興行収入 | 4,100,000ドル(北米配収) |
『黄金の腕』(おうごんのうで、The Man with the Golden Arm)は、1955年製作・公開、オットー・プレミンジャー監督によるアメリカ映画である。
略歴・概要
[編集]本作は、1950年に第1回全米図書賞を受賞したネルソン・オルグレンの小説『黄金の腕』を原作に、 ウォルター・ニューマン、ルイス・メルツァー、そしてノンクレジットであるがベン・ヘクトが共同執筆した脚本により製作された。制作はオットー・プレミンジャーが主宰する「オットー・プレミンジャー・フィルムズ」で、1955年9月26日にクランクイン、同年11月にクランクアップ、同年12月14日までには完成し、ユナイテッド・アーティスツが同日プレミア上映を行った[1]。
当初、映画化権を取得したのはジョン・ガーフィールドであったが、麻薬をテーマとする本作は、犯罪映画(フィルム・ノワール)を規制する当時のヘイズ・コードにより映画化は困難であった。1952年5月21日にガーフィールドが死去、プレミンジャーが実現にこぎつけた。作曲家のショーティ・ロジャーズとジャズドラマーのシェリー・マンが、フランク・シナトラ演じるフランキー・マシーンのオーディションシーンに本人役で出演している[1]。
本作は、第28回アカデミー賞において、アカデミー主演男優賞にシナトラ、アカデミー作曲賞にエルマー・バーンスタイン、アカデミー美術賞にジョセフ・C・ライトとダレル・シルヴェラがいずれもノミネートされたが、いずれも受賞は逃した[1]。
日本では、アメリカでの公開の半年後、1956年5月29日に松竹外画部の配給で公開された[2]。1998年にハピネット・ピクチャーズからDVDが発売されて以降、2000年代に入ってからパブリックドメインDVDとして発売されている。2004年にはカバヤ食品が発売した食玩「水野晴郎シネマ館」の10作のうちの1作としてリリースされた[1]。
スタッフ
[編集]- 製作・監督 : オットー・プレミンジャー
- 脚本 : ウォルター・ニューマン、ルイス・メルツァー、ベン・ヘクト (ノンクレジット)
- 原作 : ネルソン・オルグレン
- 音楽 : エルマー・バーンスタイン
- 撮影監督 : サム・リーヴィット
- 美術 : ジョセフ・C・ライト、ダレル・シルヴェラ
- 編集 : ルイス・R・レフラー
- タイトルデザイン : ソール・バス
キャスト
[編集]- クレジット順
- フランキー・マシーン - フランク・シナトラ (吹替:前田昌明)
- ザシュ - エリノア・パーカー
- モリー - キム・ノヴァク
- スパロー - アーノルド・スタング
- ルイ - ダーレン・マクギャヴィン
- シュウィフカ - ロバート・ストラウス(俳優)
- ドランキー - ジョン・コント
- ヴィ - ドラ・メランデ
- マーケット - ジョージ・E・ストーン
- ウィリアムズ - ジョージ・マシューズ
- ドミニフスキー - レオニード・キンスキー
- ベドナー刑事 - エミール・メイヤー
- クレジット外
- ショーティ・ロジャーズ - ショーティ・ロジャーズ, 本人役)
- シェリー・マン - シェリー・マン, 本人役)
※日本語吹替:初回放送1973年10月29日『月曜ロードショー』
原作邦訳
[編集]関連事項
[編集]- 黄金の腕 (小説) (en:The Man with the Golden Arm (novel))
- 水野晴郎シネマ館
- 007 黄金銃を持つ男 - 原題が本作のパロディであることや、それを映画化したのが本作と同じユナイテッド・アーティスツだったりするなど共通点が多い。
註
[編集]- ^ a b c d e The Man with the Golden Arm, Internet Movie Database, 2010年1月24日閲覧。
- ^ 黄金の腕、キネマ旬報映画データベース、2010年1月24日閲覧。