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'''都道府県関連の楽曲一覧'''(とどうふけんかんれんのがっきょくいちらん)は、[[日本]]の[[都道府県]]が公的に制定している[[都道府県民歌]]や各種の愛唱歌、[[体育歌]]、[[音頭]]等の一覧である。 |
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'''都道府県関連の楽曲一覧'''(とどうふけんかんれんのがっきょくいちらん)は、[[日本]]の[[都道府県]]が公的に制定している[[都道府県民歌]]や各種の愛唱歌、[[体育歌]]、[[音頭]]等の一覧である。 |
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2021年9月6日 (月) 11:50時点における版
都道府県関連の楽曲一覧(とどうふけんかんれんのがっきょくいちらん)は、日本の都道府県が公的に制定している都道府県民歌や各種の愛唱歌、体育歌、音頭等の一覧である。
- 特定の行事・イベント(国民体育大会、博覧会、全国植樹祭など)用に作られ、終了後は演奏されなくなったテーマソング等は含めない。ただし、それらのテーマソングが行事・イベントの終了後に恒常的な楽曲として追認を受けた場合はその限りではない。
- 参考として、都道府県を活動範囲とする地方紙や民間団体等が作成した各種の愛唱歌を掲載する場合がある。
北海道
- 道民歌
北海道では以下の3曲を「北海道民のうた」として制定している[公式 1]。
- 作詞:太田武彦 補作:北海道民のうた選定委員会 作曲:中村八大
- 第44回はまなす国体の道旗掲揚時を始め、通常は「光あふれて」が代表曲として演奏される[1]。
- 作詞:広瀬龍一 補作:北海道民のうた選定委員会 作曲:中田喜直
- 作詞:清原千晴 補作:北海道民のうた選定委員会 作曲:廣瀬量平
- 参考
- 作詞:藤沢古雪 作曲:小山作之助
- 歌詞・旋律のいずれも著作権の保護期間を満了(パブリックドメイン)。北海タイムス(旧社)選定。
- ウィキソースには、北海道歌 (1904年)の原文があります。
- 作詞:石森和男 作曲:田村虎蔵
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間を満了(パブリックドメイン)。『地図』では「光あふれて」の制定後にも関わらずこの曲が紹介されている[2]。
- 作詞:岡部二郎 作曲:山田耕筰
- 旋律は著作権保護期間満了。北海タイムス(旧社)選定。皇紀二千六百年記念。
- 作詞:森みつ 作曲:伊福部昭
- 歌詞は著作権保護期間満了。北海道賛歌制定委員会(北海道新聞社、北海道放送他)選定。新冠郷土資料館前に歌碑がある。
青森県
- 県民歌
- 作詞:永沢与助 補作:サトウハチロー 作曲:田中利光
- 県政100周年記念[3][4]。例規集にあるが2012年(平成24年)刊の『全国』では一切無視されており、事実上廃止に等しい状態となっている[注 1]。
- 作詞:山内美空 補作:伊藤アキラ 作曲:鈴木キサブロー
- 制定当時の知事が「21世紀にふさわしい県民歌」を提唱して作成された[5]。形式的には「青森県賛歌」と“並立”の形を取るものの、県勢要覧や県民手帳のみならず『全国』でも本曲しか掲載されていない[注 1]。
- 県民歌以外の楽曲
- 青森りんご音頭[4] - 1971年(昭和46年)発表
- 作詞・作曲:小倉尚継
- 県民音頭[4]。
- 参考
- 作詞:北野明 補作:西條八十 作曲:明本京静
- 東奥日報創刊70周年記念。『地図』では(「青森県賛歌」制定前に出版のため)本曲が代わりに掲載されている[6]。
岩手県
- 県民歌
- 作詞:田原耕二 補作:県民の歌審査委員会 作曲:中田喜直
- 岩手県庁舎落成記念で県章と同時に制定。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:伊野上のぼる 補作:岩手県教育委員会 作曲:服部正
- 体育歌。
宮城県
- 県民歌
- 作詞:遠山徳男 作曲:福井文彦
- 宮城県と河北新報社が合同で選定。2代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞:高松茂夫 作曲:東京音楽学校
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間を満了(パブリックドメイン)。河北新報の紙齢1万5000号記念事業として同社が選定し、県に寄贈した[9]。県では7年後に作られた2代目の「輝く郷土」のみを現行の県民歌と規定しているが[10]、公式サイトでは初代を県民愛唱歌に準じた形で2代目と合わせて紹介している。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:小川保 作曲:福井文彦
- 第7回東北三県国体開催記念。日本コロムビアが製造した「輝く郷土」のSPレコードでB面に収録されている[11]。
秋田県
- 県民歌
- 作詞:倉田政嗣 補作:高野辰之 作曲:成田為三
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間満了(パブリックドメイン)。教育勅語渙発40周年記念。全5番だが、公的行事での演奏に当たっては3〜4番は省略されることが多い。大仙市の奥羽山荘前に歌碑がある。
- 作詞:大久保笑子 補作:県民の歌選定委員会 作曲:菅原良昭
- 八郎潟干拓事業着工・秋田県庁舎落成・第16回秋田まごころ国体開催記念。制定後は旧「秋田県民歌」に取って代わる状態であったが、1968年(昭和43年)に明治百年記念で作られた交響曲「大いなる秋田」で第3楽章に「秋田県民歌」・第4楽章に「県民の歌」が取り上げられたのを機に2曲が並立する扱いとなり現在に至っている。全3番だが、公的行事での演奏に当たっては2番を省略することが多い。
山形県
- 県民歌
- 作詞:昭和天皇(御製) 作曲:島崎赤太郎
- 旋律は著作権保護期間満了。昭和天皇が皇太子時代の1925年(大正14年)に山形県を行啓した際に詠んだ御製歌を県民歌とすべきである旨を山形県教育会が決議し、宮内省の許可を受けて曲を付けた。サンフランシスコ講和条約発効後は長らく「慣例上」として演奏されて来たが、1982年に県民歌とする告示が行われた。酒田市の日和山公園に歌碑がある。
- 過去の県民歌
- 作詞:原まこと 作曲:橋本國彦
- 旋律は著作権保護期間満了。憲法普及会山形県支部選定[12]。「最上川」の演奏自粛を受けて制定されたが不評のため短期間で形骸化し、1982年の「最上川」制定告示を以て廃止された。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:西條八十 作曲:古関裕而
- 第32回日本陸上競技選手権大会開催記念。都道府県が制定した体育歌の中では特に知名度が高い。
福島県
- 県民歌
- 作詞:吉田武 作曲:星和男
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:小林金次郎 作曲:古関裕而
- 体育歌。
茨城県
- 県民歌
- 作詞:川上宏昭 補作:茨城県民の歌審査委員会 作曲(原旋律):町田旭 補作曲・編曲:平井康三郎
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:大木惇夫 作曲:飯田信夫
- 体育歌。第29回茨城国体開催を記念して作成。
- 参考
- 作詞:野口雨情 作曲:堀内敬三
- 茨城新聞社選定。
栃木県
- 県民歌
- 作詞:岡きよし 補作:栃木県県章・県民の歌選定委員会 作曲:川島博
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:三波春夫 作曲:松永耕明
群馬県
- 県民歌
- 作詞:高草木昭允 補作:群馬県の歌選考委員会 作曲:服部良一
- 明治百年記念。3代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞・作曲:群馬県音楽協会
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間満了(パブリックドメイン)。
- ウィキソースには、群馬県の歌 (1936年)の原文があります。
- 作詞:高橋元吉 作曲:浜欽哉
- 歌詞は著作権保護期間満了。
- ウィキソースには、群馬県の歌 (1951年)の原文があります。
埼玉県
- 県歌
- 作詞:岸上のぶを 補作:神保光太郎 作曲:明本京静
- 第22回清新国体開催記念。2代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞:金井政一 作曲:服部正
- 埼玉県・大政翼賛会埼玉県支部選定。初代の県民歌である。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:藤倉瞕 補作:宮澤章二 作曲・編曲:平井康三郎
- 「埼玉県歌」「埼玉国体の歌」と同時に歌詞を公募して制定された。
千葉県
- 県民歌
- 作詞:鈴木弥太郎 作曲:長谷川良夫
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:白土健二 作曲:古賀政男
- 県民歌と同時に制定され、県民手帳に2曲合わせて紹介されている[20]。
- 作詞:勝承夫 作曲:飯田信夫
- 体育歌。
東京都
- 都歌
- 作詞:原田重久 補作:深尾須磨子 作曲:加須屋博
- 作詞・作曲とも一般公募。
- 作詞:高田耕甫 作曲:山田耕筰
- 旧東京市の市歌。東京都生活文化局では都歌と併せて紹介している。
- 都歌以外の楽曲
- 作詞:岡本和美 補作:サトウハチロー 作曲:古関裕而
- 東京奠都百年記念歌。
神奈川県
- 県民歌
- 作詞:村瀬輝光 補作:勝承夫 作曲:飯田信夫
- 1968年(昭和43年)に4番を廃止。2代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞者不詳(神奈川県選定)[22] 作曲:橋本国彦
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間満了(パブリックドメイン)。「神奈川県行進歌」「相模小唄」と合わせて3部門で歌詞を一般公募したとされる[22]。初代の県民歌である。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:斉藤格 補作:まど・みちお 作曲:高木東六
- 県民愛唱歌[23]。
- ふるさとの風になりたい - 2001年(平成13年)12月2日発表
- 作詞:星合節子 作曲:白井貴子
- 神奈川県21世紀の合唱曲。
新潟県
- 県民歌
- 作詞:高下玉衛[注 3] 作曲:明本京静
- 日本国憲法公布記念。新潟市中央区の千歳大橋では、欄干に県民歌のレリーフが設置されている。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:関根ふみと 作曲:江口夜詩
- 県民歌と同時に歌詞を一般公募して作成された新民謡。日本コロムビアが製造した県民歌のレコードでB面に収録されている。
- 新潟県民スポーツの歌 - 1964年(昭和39年)発表
- 作詞:鈴木紘一 作曲:久住和麿
- 第19回新潟国体開催記念。大会テーマソング「新潟国体の歌」(作詞:桐生とし子、補作:サトウハチロー、作曲:服部正)とは別に恒常的な体育歌として作成された。
- 作詞:中村千栄子 作曲:岩河三郎
- 全6部構成で「県民の曲」とされる。
富山県
- 県民歌
- 作詞:辻本俊夫 作曲:牧野良二
- 第13回富山国体開催記念。作詞・作曲とも一般公募。
- 作詞:昭和天皇(御製) 作曲:岡野貞一
- 旋律は著作権保護期間満了。山形県の「最上川」と同様に昭和天皇が皇太子時代の御製歌に曲を付け、終戦までは事実上の県民歌のように扱われたが「最上川」と異なり戦前・戦後を通じて制定告示は行われていない。戦後は新規に県民歌が制定されたため、天皇が県を行幸する際の式歌として歌われるのが慣例となっている。立山頂上付近の三ノ越や雄山神社境内など複数の歌碑がある。
- 県民歌以外の楽曲
-
- 作詞:毛利忠義 補作:富山県賛歌製作委員会 作曲:岩河三郎
- 作詞:堀博一 補作:富山県賛歌製作委員会 作曲:岩河三郎
- 作詞:福田三郎 補作:富山県賛歌製作委員会 作曲:岩河三郎
- 1983年の県政百周年記念事業として富山県賛歌制作委員会が3曲を選定した[24]。
- 作詞:布村勝志 補作:須藤晃 作曲:久石譲 編曲:山下康介
- 県民愛唱歌。県政130周年記念事業として作成され、県民手帳に「富山県民の歌」と併せて掲載されるようになった。
石川県
- 県民歌
- 作詞:梅木宗一 作曲:窪田新一
- 皇太子(明仁上皇)御成婚記念。作詞・作曲とも一般公募。2代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞:信原俊行 作曲:金沢交響楽団
- 旋律は著作権保護期間満了。県が提唱した「新日本建設国民運動」の一環として県民歌と「工場生産増強の歌」の2部門で歌詞を一般公募した。金沢蓄音機館にテイチク製造のSPレコードが現存しており[25]、国立国会図書館「歴史的音源」に提供されている[26]。戦後復興を強調した歌詞のため短期間で演奏実態が無くなったとみられるが、形式上は本楽曲が「初代の県民歌」とされる。
福井県
- 県民歌
- 作詞:三好達治 作曲:諸井三郎(旧)、小松長生(新)
- 歌詞は著作権保護期間満了。1954年制定の旧版が「高音で歌いにくい」と不評だったことや原詞の5番にある市郡の数が現状を反映していないため、2014年に旧版の2・5番を廃止して1・3・4番を抜粋し新規に曲を付ける改訂を行った。
- 県民歌以外の楽曲
- 意気の若越[27] - 1954年(昭和29年)発表
- 作詞:勝承夫 作曲:團伊玖磨
- 県民愛唱歌[27]。ビクターが製造した県民歌(旧版)のSPレコードでB面に収録されている。
- この明るさのなかにゆけ - 1968年(昭和43年)発表
- 作詞:原道夫 補作:星野哲郎 作曲:山崎正清
- 体育歌。第23回福井国体開催を記念して作成。
山梨県
- 県民歌
- 作詞:矢沢千里 補作:「山梨県の歌」歌詞審査委員会 作曲:岡本敏明
- 県政60周年記念。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:岩谷時子 作曲:浜口庫之助
- 県民愛唱歌。
長野県
- 県歌
- 作詞:浅井洌 作曲:北村季晴
- 1900年に長野師範学校附属小学校で地理唱歌として作成され、同校の後身に当たる信州大学教育学部附属長野小学校の校歌として歌い継がれて来た。戦前に「秋田県民歌」および山形県の「最上川」と共に“三大県民歌”と称せられて来た経緯や戦後も県全域で広く愛唱されて来た実態に鑑み、1968年に制定告示が行われる。
- ウィキソースには、信濃の国の原文があります。
- 過去の県民歌
- 作詞:北村隆男 作曲:前田孝
- 憲法普及会長野県支部選定。山形県の「朝ぐもの」と同様に不評のため短期間で演奏されなくなり、1968年の「信濃の国」制定告示を以て廃止された。
岐阜県
- 県民歌
- 作詞:永縄半助 作曲:服部正
- 制定から10年余りは非公式の扱いとされて来たが[28][29]、2006年(平成18年)に下呂市で開催された全国植樹祭のテーマソングとして選定されたのを機に演奏の機会が増加している。
- 県民歌以外の楽曲
- 岐阜の児 - 1955年(昭和30年)4月1日制定
- 作詞:池田豊穂 作曲:團伊玖磨
- 県民愛唱歌。「岐阜県民の歌」で佳作に入賞した作品をビクター製造のSPレコードでB面に収録。
静岡県
- 県歌
- 作詞:羽切喜三 補作:県歌制定審議会 作曲:中田喜直
- 県歌以外の楽曲
- 作詞:白鳥時次 作曲:南荘宏
- 県民愛唱歌。
愛知県
- 県民歌
- 作詞:若葉清成 補作:西條八十 作曲:古関裕而
- 第5回愛知国体開催を記念し県章と同時に制定。県民歌の制定動機で最多とされる「国体県民歌」の第1号。
三重県
- 県民歌
- 作詞:辻橋清子 作曲:飯田信夫
- 県庁舎落成を記念し県章・県旗と同時に制定。
滋賀県
- 県民歌
- 作詞:蓼沢猟 補作:西條八十 作曲:古関裕而
- 滋賀会館落成記念。会館の廃止に伴い移設された歌碑が滋賀県庁舎前にある[30]。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:小口太郎 作曲:吉田千秋
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間を満了(パブリックドメイン)。県民愛唱歌などの公的な指定は受けていないが旧制第三高等学校の寮歌として戦前から広く親しまれており、県民手帳に「滋賀県民の歌」と併せて掲載されている[30]。
- ウィキソースには、琵琶湖周航の歌の原文があります。
- びわこ賛歌 びわ湖とともに - 1981年(昭和56年)発表
- 作詞:山上路夫 作曲:いずみたく
- 県民愛唱歌。第36回びわこ国体開催を記念して作成された。
- 作詞:南英市 作曲:遠藤実
- 県民音頭[31]。県民愛唱歌「びわこ賛歌」と併せて国体開催を記念して作成された。
京都府
- 府歌
- 作詞:田中秀果 補作:京都府歌制定委員会 作曲:團伊玖磨
大阪府
- 府歌
- 府歌以外の楽曲
- 作詞:後藤正治 作曲:鈴木英明
- 第52回なみはや国体開催を記念して作成された体育歌。開会式の府旗掲揚時に代替曲として演奏された後、恒常的な体育歌として扱われるようになり2006年(平成18年)の全国高校総体でも演奏された。
兵庫県
- 県民歌
- 作詞:野口猛 作曲:信時潔
- 旋律は著作権保護期間満了。日本国憲法公布を記念して制定された「復興県民歌」の1曲で[32]、県政資料館や県立図書館に小磯良平が表紙画を描いた楽譜が現存しているが県からは制定事実を含めて楽曲の存在を否定されており『事典』『地図』『総覧』『全国』のいずれも「未制定」扱いとなっている。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:橋本竹茂 作曲:百瀬三郎
- 毎年6月1日に県と市町が実施する「善意の日」のキャンペーンソングとして作成された。『地図』には「兵庫県民歌」でなくこの楽曲が掲載されている[34]。
- 作詞・作曲:後藤悦治郎
- 1980年に県へ寄贈された楽曲で、長らく県政広報番組の主題歌として使用された。2006年(平成18年)の第61回のじぎく兵庫国体では県から存在を否定されている県民歌の代用曲として開会式の県旗掲揚時に演奏され、以降も県主催の行事で演奏の機会が設けられるようになったが[35]、県では「県民歌でも県民愛唱歌でもない」としている。
奈良県
- 県民歌
- 作詞:萩原四朗 作曲:福島正二
- 県の公式サイトでは制定経緯を簡略に紹介するのみだが、県民手帳に歌詞と楽譜が掲載されている。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:木村龍平 作曲:長津義司
- 県民音頭。県民歌と同一の告示で制定され[公式 37]、県民手帳でも併せて紹介されている。
和歌山県
- 県民歌
- 作詞:西川好次郎 作曲:山田耕筰
- 旋律は著作権保護期間満了。作詞者の出身地である日高川町美山支所の近くに歌碑が建てられている[36]。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:小川留美子 作曲:北原雄一
- 体育歌。第26回黒潮国体開催記念。
鳥取県
- 県民歌
- 作詞:鳥取県県民歌制定委員会 作曲:團伊玖磨
- 明治百年記念。
島根県
- 県民歌
- 作詞:米山治 作曲:古関裕而
- サンフランシスコ講和条約締結記念。歌詞は全3番だが「制定時との人口の乖離が著しくなっている」と言う理由により、公的行事での演奏は2番までで止められることが多い[38]。
- 作詞:宮田隆 作曲:古関裕而
- 県民歌の公募で「薄紫の山脈」と同時に選定された楽曲で、日本コロムビアが製造したSPレコードのB面に収録。制定当初は2曲とも「県民の歌」とされていたが、1982年(昭和57年)の第37回くにびき国体を機に「薄紫の山脈」へ一本化されたとみられる[39]。
岡山県
- 県民歌
- 作詞:石井梅香 作曲:水野康孝
- 県庁舎落成記念。2013年(平成25)年の時点では県民手帳に掲載されていたが[41]、2020年(令和2年)版では削除されており県の公式サイトでも一切紹介されていない。
- 県民歌以外の楽曲
- 岡山県スポーツの歌[42] - 1962年(昭和37年)発表
- 作詞:脇太一 作曲:清水脩
- 体育歌。第17回岡山国体開催記念。
- 作詞:山本恵三子 作曲:小林亜星 編曲:高田弘
- 県民愛唱歌。県民手帳から「岡山県の歌」が削除されて以降は、本曲のみが掲載されている。
広島県
- 県民歌
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:高橋玄洋 作曲:細川俊夫
- 第51回ひろしま国体開会式の県旗掲揚時に代替曲として演奏するため作成され、恒常的な体育歌としてスポーツ関連の行事限定で用いられる[44]。
山口県
- 県民歌
- 作詞:佐藤春夫 作曲:信時潔
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間を満了(パブリックドメイン)。県政90周年および翌年の第18回山口国体開催を記念して県章・県旗と同時に制定した。3代(4曲)目の県民歌で、作曲者には初代と同じ信時潔が再起用されている[45]。
- 過去の県民歌
- 作詞:渡辺世祐 補作:高野辰之 作曲:信時潔
- 歌詞・旋律のいずれも著作権保護期間を満了(パブリックドメイン)。皇紀二千六百年記念歌で、終戦後は公的に演奏されなくなった。
-
- 作詞:岩本邦子 作曲:大村能章
- 作詞:清川妙 作曲:大村能章
- 2曲とも旋律は著作権保護期間満了。初代県民歌の廃止後に歌詞を一般公募し、2曲同時に入選作として選定された。後年にエッセイストとして活躍した清川妙が作詞した歌詞Bでは、日本国憲法第9条が取り上げられている。
- 県民歌以外の楽曲
- のばせ山口[45] - 1963年(昭和38年)発表
- 作詞:橋本正之 作曲:片山正見
- 第18回山口国体の開催を記念して当時の知事が自ら作詞した行進曲[45]。日本コロムビアが製造した3代目「山口県民の歌」のシングル盤でB面に収録されている。
- 作詞:国兼由美子 作曲:田村洋
- 県民愛唱歌[45]。
徳島県
- 県民歌
- 作詞:富士正晴 作曲:三木稔
- 2代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞:金沢治 補作:富田砕花 作曲:服部良一
- 国民精神総動員徳島県委員会選定。戦後も3番の歌詞を部分的に改訂して演奏されたが[46]、1971年に現県民歌へ代替わりした。
- 参考
- 作詞:住友柾之 作曲:今川幹夫
- 日本国憲法公布記念事業として徳島新聞社とNHK徳島放送局が合同で選定した。
香川県
- 県民歌
- 作詞:小川楠一 作曲:田口寛
- 参考
- 作詞:長田幹彦 作曲:中山晋平
- 四国民報社選定。
愛媛県
- 県民歌
- 作詞:岩本義孝 作曲:中田喜直
- 県政100周年記念。3代目の県民歌である。2代目の県章と同時に制定され、県章は1989年(平成元年)に3代目のものと代替わりしたが県民歌はそのまま存続した。
- 過去の県民歌
- 作詞者不詳 作曲:栗田国彦[50]
- 県の「国民精神作興週間」に合わせて発表されたが[49]、作成経緯および作詞者は不詳。初代かつ中国・四国地方では最初に制定された県民歌である。
- 作詞:洲之内徹 作曲:土岐善麿
- 県旗のデザインと同時に歌詞を一般公募したが、入選作が無く審査委員の洲之内徹が作詞。2代目の県民歌である。
高知県
- 県民歌
- 作詞:西村貞夫[注 4] 作曲:濱田正形
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:猿田忠博 作曲:瀬戸口重利 編曲:TANAKA MASARU
- 体育歌。第52回よさこい高知国体開催を記念して作成。
福岡県
- 県民歌
- 作詞:中畑海次 補作:丸山豊 作曲・編曲:中村八大
- 県民歌以外の楽曲
- ふくおか音頭[公式 47] - 1970年(昭和45年)10月17日制定
- 作詞:山県寿一 補作:持田勝穂 作曲・編曲:安藤実親
- 県民音頭。県民歌と同時に制定された。
佐賀県
- 県民歌
- 作詞:明石省八 作曲:團伊玖磨
- 県政90周年、第31回若楠国体開催記念。平成期に後述のイメージソングが作られて以降は県民手帳から削除されていたが、2019年(平成31年/令和元年)版より26年ぶりに掲載されるようになった[53]。2代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞:松尾松治郎 補作:吉田絃二郎 作曲:下総皖一
- 旋律は著作権保護期間満了。初代の県民歌である。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:久部勝義 作曲:陶山聡
- 県民体育大会のテーマ曲として作成された。『地図』では旧「佐賀県民歌」でなくこの曲が紹介されている[55]。
- 作詞:南英市 補作詞・作曲・編曲:財津和夫
- 作詞:駒井瞭 補作:いではく 作曲:遠藤実 編曲:佐々永治
- 県民愛唱歌と県民音頭を兼ねており、毎年8月開催の佐賀城下栄の国まつりで総踊りが行われる。
長崎県
- 県民歌
- 作詞:県民の歌作詞委員会 作曲:山口健作
- 歌詞は著作権保護期間満了。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:脇太一 作曲:木野普見雄
- 県民音頭。県民歌に先んじて歌詞の一般公募が行われ、日本コロムビアが製造した「南の風」のSPレコードでB面に収録された。
熊本県
- 県民歌
- 作詞:坂井秀雄 作曲:出田憲二
- 県民手帳に掲載されており実質上は2代目の県民歌だが、県ではなく第15回熊本国体実行委員会が制定主体とされている[57]。
- 過去の県民歌
- 作詞:出田聡明 作曲:丹後正
- 第二次世界大戦中に横溝光暉知事の提唱で作成され、県発行の『菊池精神発揚読本』に掲載された[59]。全16番と長大だが、略式の場合は1・2・14・16番を抜粋して演奏される。終戦後にGHQから一切の演奏を禁じられたことに伴い廃止され[58]、15年後に2代目の「熊本県民の歌」が制定された。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:岩代浩一、中沢昭二 作曲:岩代浩一
- 県のキャンペーンで採用されてから県内外で広く愛唱されており一部では「県民歌として制定された」と紹介される場合もあるが[60][注 5]、県では「熊本県のことを歌った歌として、広く親しまれている」楽曲の一つと定義している[57]。
大分県
- 県民歌
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞:當所壽人 作曲:滝本利一郎
- 体育歌。毎年開催される県民体育大会のテーマソングとして作成され1966年(昭和41年)の第21回剛健国体、2008年(平成20年)の第63回チャレンジ! おおいた国体の2回にわたり開会式の県旗掲揚時に代用曲として演奏された。
- 参考
- 作詞:庄武憲太郎 作曲:江口夜詩
- 歌詞は著作権保護期間満了。豊州新報社選定。戦前・戦後を通じて県下で幅広く愛唱され、後継紙の大分合同新聞では県内一周大分合同駅伝のテーマ曲として街頭宣伝に用いている。『地図』では「広く歌われている歌」の扱いで紹介しており[61]、2004年(平成16年)までは県民手帳にも掲載されていた。
宮崎県
- 県民歌
- 作詞:酒井祐春 作曲:飯田信夫
- 県再置80周年記念[公式 55]。2代目の県民歌である。
- 過去の県民歌
- 作詞:桑原節次 作曲:古関裕而
- 歌詞は著作権保護期間満了。神武東遷2600年記念事業として県と大阪毎日新聞(現毎日新聞大阪本社)宮崎支局が合同で選定した。
鹿児島県
- 県民歌
- 作詞:坂口利雄 作曲:山田耕筰
- 旋律は著作権保護期間満了。
沖縄県
- 県民歌
- 作詞:宮里静湖 補作:沖縄県民の歌選定委員会 作曲:城間繁
- 沖縄返還の同日に県章と併せて制定。
- 県民歌以外の楽曲
- 作詞・作曲:沖縄民謡
- アメリカ合衆国からの返還前に出版された『地図』では県民歌の代わりに本曲が「沖縄を代表する楽曲」として紹介されており[62]、2012年に県民愛唱歌「うちなぁかなさうた」の指定を受けた。
(旧)樺太
- 過去の庁歌
- 作詞:本間一咲 作曲:山田耕筰
- 旋律は著作権保護期間満了。樺太庁で内地の県民歌に相当する庁歌として制定されたが、1949年(昭和24年)に行政組織としての樺太庁と共に廃止。札幌市の北海道庁旧本庁舎2階にある樺太関係資料館のパネル展示で紹介されている。
参考文献、注釈
- 網羅的な参考文献
都道府県民歌を網羅的に掲載している文献として以下のものがある。本文および出典を示す場合には、以下の省略形を用いている。
- その他の参考文献
出典
- ^ 全国, p50
- ^ 地図, pp10-11
- ^ a b 総覧, p448
- ^ a b c 大山(2002), p68
- ^ 全国, p60
- ^ 地図, pp14-15
- ^ JASRAC:内 062-9199-6
- ^ 地図, pp22-23
- ^ 仙台市民図書館(1983),p103
- ^ 全国, p31
- ^ 「宮城県民歌ってご存じですか?」(東北放送『若生哲旺 Goodモーニング』)
- ^ a b 山形県(2003), pp84-87
- ^ JASRAC:内 217-3803-3
- ^ JASRAC:内 007-8734-5
- ^ 茨城県行進曲(北茨城市歴史民俗資料館)
- ^ JASRAC:内 055-8464-7
- ^ 後藤(1965), p180
- ^ 事典, pp156・158
- ^ 埼玉県(1990), pp592-594
- ^ 杉江松恋 (2013年1月3日). “富山は持ち家、石川は蟹、埼玉はスイーツ。県民手帳自慢編〈石川県〜青森県編〉”. エキレビ! (エキサイト). http://www.excite.co.jp/News/reviewgadget/20130130/E1359479250329.html?_p=2 2021年8月22日閲覧。
- ^ JASRAC:内 090-2777-7
- ^ a b c 資料よもやま話1 昭和初期の二つの楽譜 「我が県の歌」神奈川県編(横浜開港資料館館報『開港のひろば』)
- ^ a b 神奈川新聞、1975年2月2日付11面「“県民愛唱歌”を披露 6座合同人形芝居も」。
- ^ 北日本新聞、1983年9月12日付16面「県賛歌の表彰式も」。
- ^ a b その54「もう一つあった「石川県民の歌」」(金沢蓄音機館「館長ブログ ほっと物語」)
- ^ NDLJP:8272065
- ^ a b 事典, p196
- ^ 事典, p146
- ^ 地図, p77
- ^ a b “滋賀県民の歌「知らない」6割超 歌碑移設、ホームページ掲載…浸透いまひとつ”. 産経新聞 (産経新聞大阪本社). (2016年12月14日). http://www.sankei.com/region/news/161214/rgn1612140053-n1.html 2021年8月22日閲覧。
- ^ “びわこ音頭知ってる? 40年前には普及せず「次の国体には」”. 京都新聞. (2019年9月27日). https://www.kyoto-np.co.jp/articles/-/25383 2021年8月22日閲覧。
- ^ a b 「布く新憲法 ゆくては明かるし…幻の兵庫県民歌」(神戸新聞、2015年1月1日付) - ウェイバックマシン(2015年4月29日アーカイブ分)
- ^ 神戸新聞、1947年5月4日付2面「県の憲法祝典」。
- ^ a b 地図, pp98-99
- ^ 全国, p37
- ^ 朝日新聞(大阪本社)和歌山県版、2005年1月14日付「西川好次郎歌碑」。
- ^ 和歌山県知事室広報課『県民の友』昭和44年4月号, p3
- ^ [今日のノート]歌われない歌詞(読売新聞、2016年2月20日付14面「気流」)
- ^ 山陰中央新報、2020年9月6日付25面「もう一つの島根県民歌って何?」。
- ^ 『岡山畜産便り』昭和32年8月号, p3に歌詞・楽譜掲載。
- ^ 杉江松恋 (2013年1月25日). “富士山をめぐる仁義なき戦い。県民手帳死闘編〈広島県〜福井県編〉”. エキレビ! (エキサイト). https://www.excite.co.jp/news/article/E1359048579883/ 2021年8月22日閲覧。
- ^ 山陽新聞、1962年1月28日付4面「岡山県スポーツの歌 発表会までの舞台裏」
- ^ 岡山県民愛唱歌 「みんなのこころに」(岡山県郷土文化財団)
- ^ a b 中国新聞、1994年11月19日付27面『広島国体で演奏 スポーツ賛歌の「虹の輝き」』。
- ^ a b c d e f 「音で読み解く防長の歴史♪11「県民歌3代」」(山口県文書館『文書館レキシノオト』)
- ^ a b 地図, pp118-119
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- ^ 栗田瑞夫「附属小学校の思い出(一)」(『愛媛大学教育学部同窓会報』第112号, p27)
- ^ 地図, pp122-123
- ^ JASRAC:外 0N2-1212-0
- ^ “県民手帳に「佐賀県民の歌」 23年国スポ控え再評価”. 佐賀新聞. (2018年11月10日). https://www.saga-s.co.jp/articles/-/300173 2021年8月22日閲覧。
- ^ 福岡(1996), p1
- ^ a b 地図, pp130-131
- ^ 宮川密義「長崎の歌(47)県・長崎市制作の歌」(長崎Webマガジン「ナガジン」)
- ^ a b 全国, p397
- ^ a b 『広報きくち』平成23年7月号, p13
- ^ NDLJP:1030504
- ^ 葵ひろ子ふれあいコンサート
- ^ a b 地図, pp140-141
- ^ 地図, p148
- ^ NDLJP:1227993 - p1に歌詞掲載。
- 都道府県の公式サイト
脚注
関連項目
外部リンク