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2021年5月13日 (木) 23:27時点における版
五葉山 | |
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標高 | 1,351 m |
所在地 |
日本 岩手県:住田町、大船渡市、釜石市 |
位置 | 北緯39度12分14秒 東経141度43分44秒 / 北緯39.20389度 東経141.72889度 |
山系 | 北上山地 |
五葉山の位置 | |
プロジェクト 山 |
五葉山(ごようざん)は、東北地方太平洋側にある北上山地南部の山。標高は1,351mで、三陸沿岸の最高峰である。日本三百名山に選定されている。
概要
岩手県住田町、釜石市、大船渡市にまたがる。北上山地では、早池峰山(1,914m)に次ぐ高さであり、また最も海に近いため、山頂からは三陸のリアス式海岸を一望できる。南側に広がる準平原とともに五葉山県立自然公園に指定されている。「五葉山」の名は、阿弥陀如来、薬師如来、観音菩薩、虚空蔵菩薩、愛染明王の五仏を祀る事からとも、藩政時代に伊達藩にとって重要な山であったことから「御用山」と呼ばれていたことに由来するとも言われている。
動植物
中腹付近はダケカンバやケヤキ、ミズナラなどの木々に覆われており、樹木の種類だけでも200を越えるといわれている。頂上付近では年間を通して強い内陸からの風が吹きつけ、ハイマツやコケモモ、ガンコウランなど限られた種類の植物しか見られない。 五葉山とその南側に広がる準平原は県立自然公園に指定されており、公園全域が鳥獣保護区になっている。シカ、サル、カモシカが生息するほか、ゴヨウマツやヒノキアスナロの天然林が茂り、ツツジ、シロバナシャクナゲの群落が見られる。ホンシュウジカの北限の生息地として知られる。
- 五葉山の固有種としてゴヨウザンヨウラクが知られている。岩手大学の菊地政雄教授によって1962年に発見された。ヨウラクツツジ属の一種であるが、同属のなかでは特異な形態をもっている。環境庁のレッドデータブック2000年度版では絶滅危惧IA類とされており個体数が非常に少ないが、2000年からの「ゴヨウザンヨウラクの保護を考える会」の調査により群落が確認されている[1]。
地形と地質
北上山地南部に位置し、同山系の中では最も海に近い。山頂から海までの距離は直線で約13kmである。山頂付近はおよそ1億1千万年前に形成された花崗閃緑岩に覆われている。山頂からは岩手山や早池峰山を望むこともできる。
歴史
- 藩政時代は伊達藩直轄の山であり、火縄の材料となるヒノキ、ツガなどの林産資源が重要視されて「御用山」と呼ばれていた。後にこの山で多く見られるゴヨウマツ(五葉松)に因んで「五葉山」と呼ばれるようになった。
- 1966年6月に、岩手県内6番目の県立自然公園として指定された。
登山
ギャラリー
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赤坂峠登山口
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五葉湖と五葉温泉
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賽の河原
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賽の河原から五葉山
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中腹の畳石
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石楠花荘
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石楠花荘からリアス式海岸
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山頂直下の日枝神社
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五葉山からの大船渡
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五葉山山頂
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五葉山からの早池峰
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日枝神社から黒岩方面
脚注
- ^ “岩手県五葉山のみに分布するゴヨウザンヨウラクの保全生物学的研究”. 2010年10月15日閲覧。