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* 2011年7月 - 海兵隊で、19歳の兵士が部内のいじめに耐えかねて自動小銃を周囲に乱射し、手榴弾で自殺を図る。4人死亡、本人を含む2人負傷。([[江華島海兵隊銃乱射事件]]) |
* 2011年7月 - 海兵隊で、19歳の兵士が部内のいじめに耐えかねて自動小銃を周囲に乱射し、手榴弾で自殺を図る。4人死亡、本人を含む2人負傷。([[江華島海兵隊銃乱射事件]]) |
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* 2014年4月 - 陸軍第28師団の1等兵が死亡した事件([[漣川後任兵暴行致死事件]]) |
* 2014年4月 - 陸軍第28師団の1等兵が死亡した事件([[漣川後任兵暴行致死事件]]) |
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* 2014年6月 - [[江原道 (南)|江原道]][[高城郡 ( |
* 2014年6月 - [[江原道 (南)|江原道]][[高城郡 (江原道)#大韓民国政府統治範囲|高城郡]]で、境界線の警備などを担当していた韓国軍の兵長が、同僚に[[手榴弾]]を投げ、自動小銃を乱射し、逃亡。([[江原道高城郡兵長銃乱射事件]]) |
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* 2017年11月 - [[李明博]]政権時代に軍サイバー司令部に命じ、世論を操作するためインターネット空間に与党に有利な書き込みをするように指示したとして、当時[[国防部 (大韓民国)|国防部]]長官だった[[金寛鎮]]が軍刑法(政治関与)違反などの疑いで逮捕された。司令部要員の採用の際に革新系勢力が強い[[全羅道]]出身者を排除した職権乱用の疑いもある<ref>{{Cite news|url=http://www.asahi.com/sp/articles/ASKCC36JDKCCUHBI00D.html|title=韓国の元国防相逮捕 軍に命じネットで世論工作した疑い|newspaper=朝日新聞|date=2017-11-11|accessdate=2017-11-18}}</ref>。 |
* 2017年11月 - [[李明博]]政権時代に軍サイバー司令部に命じ、世論を操作するためインターネット空間に与党に有利な書き込みをするように指示したとして、当時[[国防部 (大韓民国)|国防部]]長官だった[[金寛鎮]]が軍刑法(政治関与)違反などの疑いで逮捕された。司令部要員の採用の際に革新系勢力が強い[[全羅道]]出身者を排除した職権乱用の疑いもある<ref>{{Cite news|url=http://www.asahi.com/sp/articles/ASKCC36JDKCCUHBI00D.html|title=韓国の元国防相逮捕 軍に命じネットで世論工作した疑い|newspaper=朝日新聞|date=2017-11-11|accessdate=2017-11-18}}</ref>。 |
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2020年11月24日 (火) 01:03時点における版
防衛不祥事(ぼうえいふしょうじ)は、軍隊や国防省、またはこれらに所属する職員・軍人が組織・職員としてふさわしくないこと(信用失墜行為)を起こすことをいう。国防不祥事(こくぼうふしょうじ)や軍事不祥事(ぐんじふしょうじ)とも言われる。
その態様は
に区別される。本項では主に後者に該当する事案を列挙する。
日本
1970年代以前
- 1957年 - 自衛隊死の行軍事件。
- 1959年 - 防衛庁データ流出事件。
- 1960年 - 全日空小牧空港衝突事故。
- 1968年
- 1969年
- 1971年 - 全日空機雫石衝突事故。自衛隊の戦闘機がジェットルート保護空域内に侵入し、全日空の旅客機と衝突、旅客機の乗員および乗客162名全員が死亡した。戦闘機の元教官が有罪判決を受け失職、防衛庁長官、航空幕僚長が引責辞任した。
- 1973年 - 自衛隊機乗り逃げ事件、増原内奏問題。
- 1978年
1980年代
- 1980年 - 宮永スパイ事件が発覚。防衛庁長官、陸上幕僚長らが引責辞任。
- 1981年 - 竹田五郎統合幕僚会議議長が『月刊宝石』3月号で専守防衛政策を批判。これに対し日本社会党は衆議院予算委員会において竹田の罷免を要求、同委員会は紛糾した。大村襄治防衛庁長官が竹田を注意処分とし、これを受けて責任を取る形で同年2月16日付で退官。
- 1982年 - 陸上自衛隊幹部候補生選抜試験問題漏洩事件。幹部候補生選抜部内試験の試験問題を窃盗、配布した主犯格の1等陸尉をはじめ陸上自衛官5名が逮捕された。後にこれら主犯格の自衛官と不正受験者の間で計350万円あまりの金銭の授受が判明した。1等陸尉が窃盗罪で実刑判決、ほか4人も有罪判決が確定した[2][3]。合計77人の懲戒(うち5人が懲戒免職)処分。当時、陸上自衛隊建制以来最大の懲戒処分事件。
- 1983年 - 防衛庁職員が勤務時間中に違法ポルノビデオ鑑賞会。参加者及びその上司ら7人が懲戒処分を受ける[4]。
- 1984年 - 訓練自衛官小銃乱射事件。
- 1986年
- 東部方面総監・増岡鼎陸将が『月曜評論』誌上での松原正との対談中、「自衛隊員は不動の姿勢を2~30分取るだけで卒倒するような落ちこぼればかり来る」と発言。加藤紘一防衛庁長官から譴責を受け、本人が引責、中村守雄陸上幕僚長も監督責任を取り辞任。増岡は退官後も「社会党中心の左翼政権など認められない、自衛隊は自民党によって作られたのだから去る者が多数出るだろう」と発言している(『軍事研究』89年11月号「土井構想と自衛隊」)。
- 7月 - 海上自衛隊の2等海佐(当時)が、需品統制隊技術1科長在職時に防衛庁及び米国防省作成の指定品目などの資料を民間業者に横流し、250万円を受け取った汚職事件[5]。業務上横領の罪で有罪判決。
- 1988年
- 7月 - なだしお事件。海上自衛隊潜水艦「なだしお」が民間遊漁船に衝突した重大海難事件。遊漁船が沈没し乗客・乗員30名が死亡、17名が重軽傷を負った。1992年、横浜地裁はなだしお主因の事故と認定し、元艦長へ有罪判決を言い渡した。この判決が確定したことで元艦長は失職、また防衛庁長官が引責辞任した他、海上自衛隊幹部ら15人が懲戒処分された。
- 8月 - 当時48歳の海上幕僚監部技術部航空機課長が、航空機関連業者と接待を受けるなど癒着している疑いで海上自衛隊東京地方警務隊が調査・事情聴取、その最中8月15日飛び降り自殺した。東山収一郎海上幕僚長、海上幕僚監部技術部長の海将ら3人が訓戒などの懲戒処分[6]
1990年代
- 1991年6月 - 海上自衛隊掃海艇のペルシャ湾派遣に反対している現職の陸上自衛官2人と元自衛官1人が、派遣即時中止を求める意見具申書を持ち、防衛庁長官に直訴しようとした事件[7]。長官室前で警備員や警務官らに取り押さえられ未遂に終わった。長官への意見具申の手続き違反や警務官らへの暴行などにより自衛官2人を懲戒免職処分。
- 1992年10月 - 陸上自衛隊高射学校の戦史教官だった柳内伸作が週刊文春(10月22日号)にクーデターの必要性を示唆した論文を寄稿したことが問題視され、同年11月12日に自衛隊法58条違反(威信失墜行為)により懲戒免職処分。
- 1994年11月 - 東富士演習場違法射撃事件。2000年3月に関係者が逮捕・起訴され事案関係者の陸将2名と陸将補1名が引責辞任。
- 1995年11月 - F-15僚機撃墜事故。航空自衛隊F-15J戦闘機が、訓練中に僚機を撃墜した。人為的ミスとして、パイロット及び幹部が懲戒処分された。
- 1998年
- 1999年
- 2月18日 - 海上自衛隊の護衛艦「はるな」が舞鶴港停泊中に高性能20mm機関砲の実弾2発を同港東の青葉山付近に誤射した。原因は事故の2ヵ月前の射撃訓練時にCIWS員長が発射弾数を偽って報告し、残弾を弾薬ドラムの模擬弾のなかに隠匿していたものでCIWSの回路試験時に暴発した。また、報告は護衛艦隊司令官まで上がっていたが、民間等への被害がないこと、再発防止も容易と考えられたため、上級司令部への報告はなされなかった。事故から約4ヵ月後の6月17日に関係者からの問い合わせがあり、翌18日に公表された。これにより、防衛事務次官と人事教育局長を含む18人を処分。護衛艦隊司令官が辞職した[8][9]。
- 6月22日 - 航空自衛隊小牧基地汚職事件[10]。航空自衛隊小牧基地の設備工事をめぐる贈収賄事件で、航空自衛隊第1輸送航空隊の1等空曹(当時47)が同基地業務群施設隊総括企画係長在職時、管工事業者に積算価格等を十数回にわたり教える見返りに、現金計380万円あまりを収賄した。また副業が禁止されている航空自衛官10人あまりに、同工事会社が受注した工事のアルバイトをあっせんした。名古屋地裁は1等空曹と工事業者の元所長に有罪判決を言い渡した。収賄した1等空曹を懲戒免職処分、アルバイトをした自衛官9人を停職処分、基地司令ら上司16人を減給などの懲戒処分した[11]。
- 6月26日 - 海上自衛隊の護衛艦「しまかぜ」「さわゆき」内で行われた昇任試験で、幹部自衛官が受験生に解答を教えた不正行為事案。当時の艦長らの指示で行われた組織的なもので、同艦長を含め関係者62人に対し、停職などの懲戒処分をした。海上自衛隊で最多の処分者を出した[12]。
- 11月8日 - 護衛艦「さわぎり」事件。機関科所属 3等海曹が四国沖を訓練航海中に艦内で首吊り自殺。この日は3等海曹の21歳の誕生日だった。遺族が国家賠償請求を起こし、自衛官の自殺をめぐる国賠訴訟はこれが最初である。遺族によると自殺約2ヶ月前から上官による執拗ないじめがあったとされている。この裁判の中で、艦内の飲酒や博打、別の3曹学生(訓練中の海上自衛官)の貯金を上司が勝手に引き出したという事実も発覚した。このため青山春光艦長および3尉以上の同艦幹部9人らを始めとして乗員180名内61名の大量処分者を出した。青山艦長らは2000年3月24日付で異動させられた。さわぎりの係争は2008年8月 自殺と上官の言動に因果関係があった旨認定され、遺族に350万円の賠償を命じる判決が国に下った[13]。
2000年代
- 2000年9月 - ボガチョンコフ事件。
- 2001年
- 2002年2月 - 防衛庁が情報公開法に基づく資料請求者の身元を本人に無断で調査しリスト化。「市民グループ」「元自衛官」「マスコミ」等とまとめ、該当者については「反基地運動の象徴」「反戦自衛官」と注釈を付けていた事も発覚(海幕3等海佐開示請求者リスト事案)。当時の長官官房長と文書課長が更迭され、事務次官が減給処分、陸海空幕僚長も内規に基づく注意処分を受ける[15]。
- 2003年2月 - 海上自衛隊補給艦から米補給艦への給油量取り違え事案[16]。海上自衛隊の補給艦「ときわ」が、インド洋で米海軍補給艦および駆逐艦に給油を行い、給油量を正しく申告したにもかかわらず、海上幕僚監部が給油量を誤って記載し報告していた。後日、海幕は米海軍の報道発表と防衛庁側の発表との給油量の食い違いを認識したにもかかわらず、当時の海幕防衛部防衛課長が意図的に防衛庁長官および内部部局に報告をせず、事実を隠蔽した。2007年、外部からの指摘を受け防衛省が調査し発覚した。当時の海幕防衛課長を停職10日の懲戒処分相当(既に退職)とし、海上幕僚長以下海上幕僚監部課員10人を懲戒処分した[17]。
- 2004年
- 10月 - 護衛艦たちかぜ暴行恐喝事件 たちかぜ自衛官いじめ自殺事件。21歳1等海士が立会川駅で飛び込み自殺し、遺書には家族への感謝の言葉が書かれ、30代2等海曹Sへの批判と虐待の示唆も書かれており「日常的な殴る蹴るの暴行」「ガス銃 電気銃で撃つ」「視聴済みアダルトビデオを高額で買い取らせる」などの行為が書かれていた。Sはリーゼントで髪を固めサングラスを着用するなど暴力団員のような格好をしていたり艦内にエアガン ガスガンを不法に持ち込み重要精密機械があり立ち入り制限地区でゲームに興じたことが裁判で発覚。その後暴行恐喝アンケート隠蔽事件が発生。2014年5月 国が遺族に賠償を命じる判決が確定。2014年9月 海上幕僚監部はいじめ自殺事件に関わる調査書類を破棄するよう指示した当時の事案関係者34名を停職や減給の懲戒処分に処したことを発表[18]。内部告発を行った三等海佐に対しては小野寺前防衛相が処分に対する否定的見解を表明していたこともあり処分の対象とはならなかった。
- 2005年
- 2006年
- 1月30日 - 防衛施設庁談合事件。この事件を受け防衛施設庁は、翌年防衛省に統合される形で廃止される。
- 2月 - 護衛艦あさゆきの関係者所有とみられるPCから海上自衛隊の暗号資料など極秘文書が流出。防衛庁は暴露ウイルス対策として自衛隊より私物PC持込排除を行った。
- 5月 - イラク派遣中の陸上自衛隊第9次復興支援群の准陸尉が、9mm拳銃の実弾を宿営地外で紛失したにもかかわらず、それを隠蔽していたことが発覚。イラク派遣部隊初の懲戒処分(停職)を受ける[19]。
- 9月 - 航空自衛隊北部航空警戒管制団の女性士長が、勤務中の男性三曹から呼び出された上、性的暴力を受けたりし、その後基地幹部に訴え出たものの、逆に退職を強要されたため在職中の2007年5月に札幌地方裁判所に提訴。原告の隊員は提訴後の2009年3月任期満了後の継続任用拒否によって退官。2010年7月29日に同地裁は、「上下関係などを利用した性的暴行で、また、上官らが露骨に退職に追い込もうとした」として、組織的なセクシャルハラスメントと認定し、約580万円の支払いを命じた[20][21]。控訴せず一審判決が確定。
- 6月~9月 - 自衛官による薬物事案が相次いで発生したことを受け、全隊員に対する薬物検査を実施。以後の採用及び入隊時の身体検査にも薬物検査が行われるようになり、防衛省は毎年6月を薬物撲滅強化期間として取締を強化する。
- 11月 - 真駒内駐屯地で第11後方支援連隊輸送隊所属の1等陸士(当時20歳)が徒手格闘訓練中に死亡。2010年に遺族が提訴。2013年4月に国に対して総額約6500万の支払いを命じる判決が確定[22]。
- 2007年
- 1月 - イージス艦情報漏洩事件。12月に漏洩源である3等海佐が逮捕される。容疑者は日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反罪での立件(同法施行後初の違反者)となった。
- 6月7日 - 陸上自衛隊情報保全隊がイラク戦争当時反戦運動団体の集会を監視し、参加者の発言などを記録していたことが判明。監視対象にされていた住民達が提訴し、結果2016年2月、違法性が認定され一般市民の1人への賠償が命じられる。
- 6月22日 - 陸上自衛隊1等陸佐が野外炊具1号を納入する伸誠商事の役員から金銭を受け取った見返りとして同社に便宜を図った疑いで逮捕の後懲戒免職。
- 11月28日 - 山田洋行事件。防衛事務次官・守屋武昌と妻が収賄容疑で逮捕される。山田洋行の専務からゴルフ旅行などの接待を受けた見返りに防衛装備品の調達で便宜を図った疑い。
- 2008年
- 2月19日 - イージス艦衝突事故。
- 6月12日 - 第37普通科連隊でレンジャー訓練中、疲労のため座り込んでしまった陸士長が教官の1等陸曹から「立て」などと怒鳴られた上、平手打ちを数回受け、目に障害の残る重傷を負う。1曹は12月に傷害罪で罰金40万円の略式命令、2011年4月に停職7日間の懲戒処分。陸士長は2009年8月に賠償を求めて提訴し、2011年5月、請求額の9割を受け取る内容で防衛省と和解[23]。
- 8月 - さわぎり事件。自殺した乗組員の遺族が防衛省を提訴。自殺と上官の言動に因果関係があった旨が認定され、防衛省に賠償命令が下される。
- 10月13日 - 海上自衛隊第1術科学校特別警備課程(特別警備隊員養成部門)で7月と9月に、別隊への異動が決定していた隊員に対し「餞別の対集団格闘訓練」が行われ9月に異動予定だった隊員は急性硬膜下血腫で死亡。審判役の2等海曹が2009年8月に業務上過失致死で罰金刑。防衛省の事故調査委員会は「不必要で危険度も高かった」として2等海曹を停職20日とした他19人に懲戒処分、赤星慶治海上幕僚長に注意処分[24]。
- 10月15日 - 医療機器汚職。防衛医科大学校病院眼科部長が、「ヤマト樹脂光学」(破産)社長から病院への医療機器導入で便宜を図った見返りに現金250万円を受け取っていた事、他にも前任者の当時から不適切な関係が続いていた事が判明。収賄容疑で逮捕の後、2009年3月に自衛隊員倫理規定違反で懲戒免職。刑事処分としても有罪判決が下される。[25]
- 10月16日 - 硫黄島航空基地で勤務する一等海曹が歓迎会で泥酔した後、転倒して負傷。この海曹を本州まで緊急輸送するため海上自衛隊のP-3Cが出動した[26]。P-3Cの燃料代は108万円ほどかかった[27]。
- 10月31日 - 田母神論文問題。田母神俊雄航空幕僚長が民間の懸賞論文に応募し最優秀賞を受けたが、応募作は政府統一見解に真っ向から反する内容だったことが発覚。文民統制に逆らうものであるとして幕僚長を解任される。
- 11月25日 - 航空自衛隊第1術科学校で校長のセクシャルハラスメントが発覚。8月下旬に女性隊員の身体を触るなどしていたという。航空幕僚監部付へ更迭の後停職処分を受け依願退職[28]。なお、この更迭人事は当初官報にのみ記載されており防衛省から公表されていなかったことが後に指摘されたため、これを不祥事の隠蔽にあたると判断した時の防衛大臣・浜田靖一はこれ以降、1佐以上の人事発令については不定期異動を含めすべて公表するよう指示した。
- 2009年
- 7月 - 練馬駐屯地内における薬物汚染。所属隊員が大麻取締法違反で逮捕(後に懲戒免職)されたことを受け、駐屯地の隊員2000名の尿検査を実施したところ、4名から大麻の陽性反応を検出(うち2名が懲戒免職)。また、多賀城駐屯地で懲戒免職となった隊員は入隊前から薬物の使用歴があったことも判明。後日、この隊員に乾燥大麻を譲渡した小学生時代からの友人も同法違反の罪で逮捕。[29]
- 8月 - 自衛隊鹿児島地方協力本部募集所長の1等陸尉が、火箱芳文陸上幕僚長も含めた全陸上自衛官14万人分の「隊員出身地カード」(隊員の本籍・家族構成・続柄・所属部隊等が記載)の内容を無許可でCD-Rに複写して部外者(先物取引業者)に売却していた事が判明。行政機関個人情報保護法違反容疑で警務隊に逮捕される。同年12月、鹿児島地裁で1尉に懲役2年、情報を購入した業者に懲役10ヶ月の実刑判決が下され、1尉は懲戒免職処分。
2010年代
- 2010年
- 3月 - 航空自衛隊事務用品発注官製談合事件。2005年から2008年までの3年間の全取引311件、合計75億6000万円が官製談合と判定される。防衛省は、私的独占の禁止及び公正取引の確保に関する法律違反として公正取引委員会から排除命令を受けたイトーキほか5社を3月31日から12ヶ月間指名停止とする[30]。防衛大臣政務官を委員長とする事案調査・検討委員会が設置され、7月の将補人事において航空自衛隊第1補給処処長(空将補)が航空幕僚監部付に更迭[31]。12月14日付で防衛省は関係職員50人を処分、外薗健一朗航空幕僚長が監督責任を取り24日付で辞任[32]。
- 9月
- 横須賀地方隊横須賀造修補給所で2008年から当直員達が交代で抜け出し飲酒していた事が、泥酔者が警察に保護されたことから発覚。関係職員28人が免職を含む懲戒処分となる[33]。
- 自衛隊ハイチPKO派遣の2次隊に参加した隊員が宿営地内で短銃の誤射を起こしたにもかかわらず、上級部隊に虚偽の報告をしていたことが発覚。事案関係者である第5旅団の3等陸佐以下5名が停職を含む懲戒処分を受ける。
- 10月 - 第10普通科連隊の元連隊長3名が部外の協力団体から賛助金名目で金銭を授受していたとして減給処分[34]。
- 2012年
- 5月 - 第2師団で2011年9月、陸曹候補生履修前教育に参加していた陸士長11人に対し、人間ピラミッドを組ませて熱したアイロンを尻に押し付ける・太腿を蹴るなどの暴行が行なわれていた事が発覚。教官及び助教を務めた第2後方支援連隊所属の2等陸曹・1等陸尉など5人が停職処分[35]。
- 9月 - 航空自衛隊小牧基地から2006年4月にクウェートのアリ・アルサレム空軍基地へ派遣された三等空曹の男性が、7月4日に現地で米軍の大型バスにはねられ、後遺症の残る大けがをしていた。空自の上官は、防衛庁長官の現地視察の際などは首のコルセットを外すよう命令、事故から帰国までの2ヶ月弱、早期帰国の措置も取られず、公務災害補償の手続きも指摘するまで行わないなど事故隠しに走り、まともな治療も受けられなかったとして国に損害賠償を求める訴訟を名古屋地裁に起こす。イラク特措法で派遣された自衛官が国を訴えるのは初めて。帰国後、小牧市の病院で外傷性顎関節症と診断され、医師から「なぜ放置したのか」と聞かれたと言う。7月17日、任期満了の自衛官を帰国させる専用便があり、6月27日にテコンドーの練習中にアキレス腱を切った隊員は同乗したが、大型バスに轢かれた三等空曹の帰国は認められなかった。三等空曹は痛みから執務室で横になることが多く、仕事にならないため、事実上の欠員状態だったが、交代要員が送られることはなかった[36]。イラク特措法でクウェートへ派遣された三等空曹の事故を当時、航空幕僚監部人事教育部長だった岩崎茂統合幕僚長は「事故の報告があったとは確認できていない。」と8月30日に述べ、「事故があったとは聞いていた。いつ聞いたかは記憶にない。対応は部署ごとに任せている」と述べ報告は空幕どまりだった[37]。
- 9月 - 陸上自衛隊の観測用ヘリコプター(OH-1)をベースにした次期多用途ヘリコプターの開発計画(UH-X)を巡る談合疑惑が浮上。受注に当たって富士重工を排除しようとした川崎重工業など関連企業と防衛省技術研究本部が東京地方検察庁特別捜査部の家宅捜索を受けた[38]。その後、容疑に関与した2等陸佐2名が官製談合防止法違反罪で特捜部に略式起訴された[39]。2013年1月11日に、UH-X開発計画の白紙化と川崎重工との契約解除が決定された[40]。2013年7月30日、防衛省は談合に関与した職員に対して停職などの懲戒処分を行い[41]、その翌日には川崎重工に対する2ヶ月間の指名停止措置を行うことを発表し[42]、UH-Xは白紙化されることとなった。この談合問題について、川崎重工業の株主らが2014年6月に同社の村山滋社長ら経営陣を相手取り、談合当時の取締役だった村山社長らが同社に談合による損失を賠償するよう、総額46億2,600万円の支払いを求める株主代表訴訟を神戸地方裁判所に起こしている[43]。
- 12月 - 三菱電機、住友重機械工業ほか関係会社5社による防衛装備品の調達等を巡る過大請求事案が発覚[44]。
- 2013年
- 1月 - 防衛秘密の漏洩#早期警戒機情報漏洩事件発生。2020年1月に、当時航空自衛隊航空開発実験集団司令部の研究開発部計画課長だった元1等空佐が日米相互防衛援助協定等に伴う秘密保護法違反で逮捕された。
- 6月 - 陸上自衛隊西部方面総監部が地元の熊本市や九州電力、鉄道事業者などとの会合の席で独自の天気予報を公開し警戒を呼びかける。気象業務法違反であり気象庁が注意[45]。
- 7月 - 海上自衛隊幹部候補生学校に入校していた36歳の男性海曹長が、同期の20歳代の男性の顔面を殴るなどした。他にもこの海曹長は、被害男性に対し人格否定の暴言や暴力を繰り返していたとされ、他に暴力行為などで4度の処分歴があったとされる。被害男性はこれらが元で鬱状態となり、自殺未遂事件も起こすなどし、最終的には退校を余儀無くされた。警務隊は加害者の海曹長を呉区検に暴行容疑で書類送検(その後不起訴)し、減給10分の1の懲戒処分としたが、「職務に関連しない私的行為であり、この場合は停職以上に限り公表する」などを理由として、2014年3月10日に報道されるまで公表していなかった[46]。
- 9月
- 防衛大学校学生保険金詐欺事件 - けがを装い保険会社から保険金を詐取した学生13名が退校処分。真似をしていた者は更に多かった事が判明し、2014年9月、当時の学生だった3等空尉・3等海尉の計4人を警務隊が送検。全員が懲戒免職となる[47]。事案発覚当時の防衛大学校幹事が2015年3月30日付で退職。
- 航空自衛隊飛行開発実験団司令が部下の女性自衛官複数にセクシャルハラスメント。航空幕僚監部への訴えで調査が進められていた。10月4日付けで上級部隊・航空開発実験集団司令部付に更迭[48]、12月13日に停職5日の処分を受け依願退職[49]。
- 10月
- 守山駐屯地勤務 第35普通科連隊所属 42歳男性は12日より東富士演習場にて訓練中の別隊員が紛失した89式5.56mm小銃の捜索(従事自動小銃紛失事件)で捜索業務に加わった。食事作りなどを担当しAM3時から従事し最大連続2週間 計56日間 演習場で勤務。通常業務へ復帰後 2014年2月 愛知県内のアパートで自殺。13年9月より自殺直前1ヶ月間の時間外労働は100時間超え 小銃捜索の時間外労働は月最大175時間。過重労働でのうつ病発症として国は自殺について公務災害と認定。別隊員の小銃紛失については8万人規模で捜索するも発見に至らず東部方面警務隊が窃盗容疑で捜査開始[50]。2015年3月 将官人事にて第10師団長が交代し事実上の更迭となった。
- 陸上自衛隊が保有する爆薬 火薬類のうち民間預託分88億円分について、出し入れの記録がなく費消されているとされた現物が残っているなど帳簿記録と実際の保管数が合わない状況にあることが会計検査院の監査で判明。物品管理法 火薬類取締法 武器等製造法に抵触[51]。
- 11月 - 陸上幕僚監部の情報機関「運用支援・情報部別班」が冷戦中の前身・「調査第二部」時代から独断で、東ヨーロッパ・中国・韓国・ソ連などに拠点を作って、身分を偽装して入国した陸上自衛官達による情報収集活動を行なっていた事、その事実は首相や防衛大臣(当時は防衛庁長官)にも知らされていなかったことが報道される。文民統制違反の疑い[52][53]。
- 2014年
- 8月
- 防衛大学校にて2年生の男子学生が上級生から集団で連続暴行・嫌がらせを受けて抑鬱状態となり休職。8月7日、関与者を傷害罪で告訴[54]。本省も小野寺五典大臣が「あってはならない事」と調査を命じる[55]。民事訴訟も提起し、2019年2月、関与者8人のうち7人に対して賠償命令[56]。
- 愛知県三河地方の陸上自衛隊高等工科学校元生徒が、いじめや職員の体罰に適切に対処するよう求めたが学校側が対処せず退学を余儀なくされたとして国と8人部屋で暮らした同級生ら2人を相手に計約700万円の損害賠償を求め名古屋地裁岡崎支部に提訴[57]。2016年12月6日、名古屋地裁岡崎支部で和解が成立。国が元生徒に解決金60万円を支払う内容。同級生2人も8月に計80万円を支払う和解案に同意した[58]。
- 9月 - 海上自衛隊横須賀基地に所属する護衛艦において、艦内での恒常的ないじめを原因とする隊員の自殺が発覚、当時の海上幕僚長が謝罪会見を行う。いじめを多数の隊員や上司が目撃・把握していたにも関わらず適切な処置が取られなかったこと、自殺の翌日に自殺した隊員の携帯電話を海に捨てるなどの証拠隠滅工作も明らかとなり被疑者である1等海曹が暴行と器物損壊容疑で書類送検[59]。2015年6月、同容疑者に対し横浜簡裁から罰金80万円の略式命令が下される。
- 8月
- 2015年
- 3月 - 自衛隊中央病院所属の女性3等陸佐が渡航先のチュニジアでテロリストによる銃撃を受け負傷入院したことが報じられるが、その後の調査でこの渡航が上司の許可を得ないまま行ったものであること、さらに過去にも無断渡航をしていたことが発覚し岩田清文陸上幕僚長が謝罪会見。なお、当該3佐は帰国後に停職の懲戒処分を受け依願退職している[60]。
- 8月 - 防衛省陸上幕僚監部に所属する班長の1等陸佐が2014年3月から2015年6月にかけ、部下の複数の隊員に対し「バカ」「目障りだ」などの発言を繰り返したり、机を叩いたりするなどのパワーハラスメントを繰り返す。さらに、この影響で体調不良を訴えた隊員の休養申請を承認しなかったことも判明。2015年8月26日でこの1等陸佐を停職5日間とした後、9月1日付で研究本部に左遷。上司に当たる46歳の男性課長(1等陸佐)についても、監督不行届きとして戒告処分とした[61]。12月には第1特科団でも同様のパワハラが発覚し、加害者が停職処分になっている[62]。
- 11月 - 元陸上自衛隊東部方面総監泉一成が退官後の2013年、現役陸将を含む幹部自衛官を通じて陸上自衛隊の部内資料(教範)をロシア連邦軍参謀本部情報総局(GRU)所属の駐在武官に譲渡していたことが発覚。警視庁公安部が泉と事案関係者を12月4日付で書類送検[63]。12月18日付で書類送検された関係者が不起訴(起訴猶予)となったことを受け、防衛省は関係職員を12月22日付で処分。2018年1月、部内資料がネットオークションに大量出品されていることが報じられる[64]。
- 12月 - 海上自衛隊次期多用途ヘリコプターの調達過程で不正があったとの公益通報を受け、防衛監察本部が異例となる特別防衛監察を開始したことが判明[65]。2016年11月、本件に関して武居智久海上幕僚長、渡辺剛次郎海上幕僚監部防衛部長(当時)らが特定機種を推すような発言をしていたことが判明。訓戒処分となる[66]。
- 2016年
- 2017年
- 3月 - 自衛隊南スーダン派遣の派遣日報を破棄したと説明しながら実際は保管されていたことが明らかとなったことを受け、防衛監察本部が特別防衛監察を開始[70]。日報の電子データは2月6日の時点で同じデータが公表で翌日に公開された後に、2月15日に個人保管の資料であるなどの理由で非公表方針が決まっているなど情報公開では問題ではなかった[71]。幹部らによる隠蔽を認定する特別防衛監察の結果が7月28日に公表され、黒江哲郎防衛事務次官や岡部俊哉陸上幕僚長ら幹部5人が停職や減給などの懲戒処分となった[72]。その後、稲田朋美防衛大臣と黒江、岡部が引責辞任[73][74]。→詳細は「自衛隊日報問題」を参照
- 6月27日 - 防衛大臣である稲田が、板橋区で行われた2017年東京都議会議員選挙における自民党候補の応援集会中、「防衛省・自衛隊、防衛相、自民党としても、(自衛隊、防衛省とも連携のある自民の候補を)ぜひお願いしたいと思っているところ」と発言。公務員が自分の地位を利用して選挙運動を行うことを禁じた公職選挙法第136条の2、自衛隊員の政治活動を禁じる自衛隊法第61条に抵触するのではないかと物議を醸す[75]。また自民党は事前の予想に反して大きく議席を減らした。
- 7月 - 倫理規程に反して音楽隊の隊員らが演奏会の謝礼名目で現金やビール券などの金品を受け取っていたことが発覚。陸自第5音楽隊、空自北部航空音楽隊、海自大湊・横須賀・舞鶴・呉・佐世保の各地方隊音楽隊の計7カ所12人の隊員と元隊員が減給や戒告の懲戒処分を受けた。音楽隊の懇親会費や楽器の輸送費に充てていたという[76]。
- 8月 - 海上自衛隊「海曹士技能検定」で大規模カンニングが発覚。大湊地方総監部の試験問題を取り扱う立場だった海曹長が内容を別の地方総監部にいる元部下に漏らし、これがSNSを通じて広まった。漏洩先は他に舞鶴・呉・佐世保、計4地方総監部に及び、12人が懲戒処分を受ける。1万人が検定を受験したがこの回は無効となった。試験結果の内容に不審が感じられたために受験者が問い質されて判明したという[77]。
- 3月 - 自衛隊南スーダン派遣の派遣日報を破棄したと説明しながら実際は保管されていたことが明らかとなったことを受け、防衛監察本部が特別防衛監察を開始[70]。日報の電子データは2月6日の時点で同じデータが公表で翌日に公開された後に、2月15日に個人保管の資料であるなどの理由で非公表方針が決まっているなど情報公開では問題ではなかった[71]。幹部らによる隠蔽を認定する特別防衛監察の結果が7月28日に公表され、黒江哲郎防衛事務次官や岡部俊哉陸上幕僚長ら幹部5人が停職や減給などの懲戒処分となった[72]。その後、稲田朋美防衛大臣と黒江、岡部が引責辞任[73][74]。
- 2018年
- 5月23日 - 国会で「不存在」とした陸上自衛隊イラク派遣時の日報が見つかった問題を巡り防衛省は、陸上自衛隊研究本部(現・教育訓練研究本部)の教訓課で昨年3月に発見された日報が報告されなかったのは当時の稲田朋美防衛大臣の探索指示が徹底されなかったことや、現場の不適切な事務処理が原因だったとする調査結果を公表した。組織的隠蔽行為は否定したが、当時の研究本部の教訓課長ら3人を減給や戒告の懲戒とし、指揮監督責任として河野克俊統合幕僚長を訓戒、豊田硬事務次官を口頭注意とするなど計17人が処分を受けた[78][79]。
- 7月~8月 - 陸上自衛隊大津駐屯地における集団カンニング事案(内部試験の保管場所を指導教官が漏らし、これを入手した学生がスマートフォンのアプリ(LINE)のグループトーク機能を使用して拡散)。2019年8月、当該行為に関与した学生及び指導職員計45名が停職処分となる[80]。
- 10月26日 - 陸上自衛隊補給統制本部で、「生物剤警報器」と「広域放射線監視装置」の二つの装備品の通信機能の検査結果が書き換えられていた疑いがあると発表した。実際には訓令で定めた基準値を超えていたのに、基準値内に収まるようにしていたという[81][82]。
- 11月14日 - 滋賀県高島市の陸上自衛隊饗庭野演習場で、陸自第37普通科連隊が射撃訓練を実施したが、その最中に発射された迫撃砲弾が、隣接する国道303号付近に着弾し、道路脇に停めてあった自動車の窓ガラスが破損するなどした。原因は射撃実施部隊の分隊長が誤った方角を指示したうえ、射場指揮官が安全確認を怠るなど、複数の人為的ミスが重なったこと。また、今津駐屯地は演習場外での事故などを直ちに通報する覚書を高島市長と締結していたが、連絡体制の不備や通報手順の認識不足から実際の通報は約4時間後だった[83]。
- 2019年
2020年代
- 2020年
- 2月5日 - 防衛省は、海上自衛隊横須賀海上訓練指導隊司令の男性1等海佐が、「風俗店を10年程度、手伝っていた」として、海上自衛隊護衛艦隊司令部付に移動したと発表した。海自の調査に対して1等海佐は容疑を認めており、服務規律違反の疑いがあることから、事実関係を調査している[89]。防衛省は3月10日付で同男性1等海佐を懲戒免職とした。1等海佐はイージス艦の艦長などを務めていた平成22年から先月までのおよそ10年間にわたって、妻の名義で派遣型風俗店を実質的に経営し、自ら女性客に性的サービスを行うなどして収入を得ていたという兼業に関する違反に加え、営業活動を通じて懇意になった女性に対し、自らが艦長を務めていた練習艦の入港や出港の情報を漏えいする等の秘密保全に関する違反も明らかになっている[90][91][92]。
- 3月 - 防衛監察本部は、陸上自衛隊の将官級(陸将・陸将補)の天下りを斡旋するため、自衛隊法に反し陸上幕僚監部の募集・援護課職員が企業側と接触した疑いがあるとして既に退職した陸自の将官級100人以上の再就職調査を開始。組織的に斡旋していた可能性があり、防衛省も処分を検討している。内閣府の再就職等監視委員会も陸自将官の天下り斡旋疑いを把握し、防衛省と調査を進めている。防衛省内のパソコンを使い、経歴などを企業側とやりとりした形跡が調査で確認されたという[93]。2020年7月14日付で山崎幸二統合幕僚長・岩田清文元陸上幕僚長などOBを含め23人の処分が発表された[94][95]。将官の再就職斡旋は2015年の防衛省事務次官通達によって禁止[96]。
- 5月 - 新型コロナウイルス感染症(COVID-19)蔓延に伴い、感染拡大防止措置として飲酒を伴う食事会の自粛が要請されていたにもかかわらず、陸自第14旅団長が自宅(旅団長官舎)で飲酒を伴う食事会を2日連続で開催したことが公益通報により発覚。6月19日付で懲戒処分を受け[97]た後、陸上自衛隊教育訓練研究本部副本部長として左遷[98]。
- 8月25日 - 輸送艦「おおすみ」からゴムボートを持ち出し、無検査、無免許で操縦したとして、第一エアクッション艇隊の1等海尉が船舶安全法違反(無検査運航)容疑などで書類送検された。1等海尉はゴムボートを持ち出し同僚2人と共に沖で魚釣りをしていたが 3人とも操縦免許を持っておらず、ボートも公務外での運航に必要な検査を受けていなかった[99]。
- 9月 - 陸上自衛隊朝霞駐屯地で大量の新型コロナウイルス感染者が発生(発生当初は22名であったが、その後徐々に増加し10月15日の時点で34名)。同駐屯地で実施されていた課程教育の学生が大規模宴会の禁止を明記した大臣通達に違反した行為を行った疑いがもたれている。岸信夫防衛大臣は記者会見の場において「不適切」として当該行為を非難[100]、湯浅悟郎陸上幕僚長も10月15日付の記者会見で正式に謝罪を表明した[101]。なお、東千歳駐屯地では同教育に参加していた学生からの二次感染が発生しており、10月10日付で北海道からクラスター認定を受けている[102]。
- 10月 - 海上幕僚監部で海上自衛隊の装備調達(修理など)を巡り、大臣決裁文書が偽造されて承認が勝手に為されていた疑いが判明。防衛装備庁から警務隊に公文書偽造で告発された[103]。
韓国
- 1971年8月 - 実尾島事件。
- 2005年1月 - 陸軍の中隊長が便所の水を流していない訓練兵らに立腹し、全員を集めて指を大便につけるよう強要し、それでも誰も自首しなかったため、大便つきの指を口に入れるよう命令した。(韓国陸軍訓練所食糞事件)
- 2005年6月 - 北朝鮮とのDMZ(非武装地帯)に隣接する最前線警戒所で任務に当たっていた22歳の兵士が、日常的な上官からの言葉の暴力に耐えかね、手榴弾と自動小銃の乱射により同僚兵士8人を射殺・爆殺するという事件が発生する。(漣川軍部隊銃乱射事件)
- 2011年7月 - 海兵隊で、19歳の兵士が部内のいじめに耐えかねて自動小銃を周囲に乱射し、手榴弾で自殺を図る。4人死亡、本人を含む2人負傷。(江華島海兵隊銃乱射事件)
- 2014年4月 - 陸軍第28師団の1等兵が死亡した事件(漣川後任兵暴行致死事件)
- 2014年6月 - 江原道高城郡で、境界線の警備などを担当していた韓国軍の兵長が、同僚に手榴弾を投げ、自動小銃を乱射し、逃亡。(江原道高城郡兵長銃乱射事件)
- 2017年11月 - 李明博政権時代に軍サイバー司令部に命じ、世論を操作するためインターネット空間に与党に有利な書き込みをするように指示したとして、当時国防部長官だった金寛鎮が軍刑法(政治関与)違反などの疑いで逮捕された。司令部要員の採用の際に革新系勢力が強い全羅道出身者を排除した職権乱用の疑いもある[104]。
米国
- 1950年7月 - 老斤里事件
- 1950年7月11日 - 小倉黒人米兵集団脱走事件
- 1957年1月30日 - ジラード事件
- 1957年8月3日 - 米軍機母子殺傷事件
- 1958年9月 - ロングブリー事件(ジョンソン基地のロングブリー航空兵が西武電車に発砲。乗客の武蔵野音楽大学生が射殺される)
- 1964年4月5日 - 町田米軍機墜落事故
- 1968年3月16日 - ソンミ村虐殺事件
- 1977年9月27日 - 横浜米軍機墜落事件
- 1981年4月9日 - 米原潜当て逃げ事件
- 1995年9月4日 - 沖縄米兵少女暴行事件
- 2001年2月10日 - えひめ丸事故
- 2002年6月13日 - 議政府米軍装甲車女子中学生轢死事件
- 2003年 - アブグレイブ刑務所における捕虜虐待
- 2007年9月20日 - マイノット事件(核弾頭付き巡航ミサイルを装備したままのB-52がノースダコタ州マイノット空軍基地からルイジアナ州バークスデール空軍基地まで飛行 核弾頭は外されていた筈で、空軍長官と空軍参謀総長が更迭され、地球規模攻撃軍団が新設される契機になる)
- 2008年
- 5月22日 - 空母ジョージ・ワシントン失火事件
- 7月 - 陸軍大尉飯柴智亮、輸出規制対象の銃用部品を日本に密輸出した疑いで在宅起訴される。禁固1年1日と不名誉除隊の実刑判決。
- 2009年11月5日 - フォート・フッド銃撃事件(フォート・フッド勤務の軍医の少佐が基地内で拳銃を乱射し軍人13人が死亡、30人が負傷。ワシントン海軍工廠銃撃事件が起きるまで最悪の死傷者数)
- 2010年3月 - アフガニスタン駐留軍の兵士10人が非戦闘員の民間人(少なくとも3人)を遊び半分で射殺したことが判明。12月、関係者の一人が軍法会議で罪状を認める。
- 2011年1月
- 2012年
- 3月 - アメリカアフリカ軍司令官のウィリアム・E・ワード陸軍大将は、離任に際して職権濫用の疑いで監査を受け、不適切な経費の利用などが明らかになった。不適切に利用したと認められた経費を返還することと、中将で退役させるという処分が下された。
- 2013年
- 6月 - カリフォルニア州サンディエゴで、装備品の横流しが発覚。関与していた海兵隊員・海軍軍人などのグループ50人が郡検事局・海軍犯罪捜査局・BATFEの合同捜査チームに逮捕された。
- 9月 - ワシントン海軍工廠銃撃事件
- 10月 - アメリカ戦略軍副司令ティモシー・ジャーディナ中将が、アイオワ州のカジノで偽のチップを使って賭けに参加していたとして更迭の上、少将に降格。
- 2016年1月 - 第15空母打撃群の司令官が、勤務中にアダルトビデオを度々見ていたことが発覚。解任される。
- 2017年
脚注
- ^ 朝日新聞1968年10月22日付(朝刊)
- ^ 朝日新聞1983年11月2日(夕刊)1項
- ^ 朝日新聞1985年3月21日(朝刊)22項
- ^ 「週刊日録20世紀」(講談社、1998年)
- ^ 朝日新聞1986年7月17日(朝刊)1項
- ^ 1988年6月16日(朝刊) "海幕1佐自殺 業者との飲食・ゴルフ代支払い主解明へ"
- ^ 朝日新聞1991年4月25日(夕刊) "掃海艇派遣 自衛官ら反対直訴図る 防衛庁長官室前 もみあい3人逮捕"
- ^ 「海上自衛隊ニュース」『世界の艦船』第557号、海人社、1999年9月、160頁。
- ^ “高性能20ミリ機関砲(CIWS)の不時発射事案について”. 防衛庁(お知らせ) (1999年7月1日). 2002年11月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2020年5月24日閲覧。
- ^ 朝日新聞1999年6月28日(朝刊)"小牧基地の自衛官逮捕 改修絡み収賄容疑 愛知県警"
- ^ 朝日新聞1999年9月7日(朝刊)"航空自衛隊の司令ら26人処分 小牧基地汚職"
- ^ 朝日新聞1999年6月26日(朝刊) "海上自衛隊 62人を処分 昇任試験不正行為で"
- ^ 「自衛官自殺 いじめ認定、原告側が逆転勝訴 福岡高裁」毎日新聞8月25日
- ^ 朝日新聞2001年12月17日(夕刊)社会 "国庫金横領の元自衛官に懲役3年 旭川地裁判決"
- ^ 官房長ら更迭、次官は慰留 防衛庁長官、29人処分47NEWS、2012年1月23日閲覧
- ^ “防衛省・自衛隊:海上自衛隊補給艦から米補給艦への給油量取り違え事案について(中間報告)”. www.mod.go.jp. 2019年9月9日閲覧。
- ^ 給油量隠蔽問題 海幕幹部ら10人を処分 朝日新聞(朝刊) 2007年12月22日(4項)
- ^ 文書隠蔽で34人処分、海自護衛艦「たちかぜ」いじめ訴訟で(MSN産経、2014/09/26閲覧)
- ^ 読売新聞2006年5月19日付
- ^ 「空自セクハラ訴訟:性暴力・退職強要、認定 国に580万円賠償命令--札幌地裁」 毎日新聞 2010年7月30日
- ^ 女性自衛官の人権裁判を支援する会
- ^ 「命の雫」裁判
- ^ 陸自教官の暴行、隊員へ4800万円支払いで和解 朝日新聞2011年5月24日
- ^ 海上自衛隊特別警備隊関係の課程学生の死亡事案に関する懲戒処分等について(防衛省報道資料、2009年9月。)
- ^ 平成21年防衛白書、324頁。
- ^ 防衛省・自衛隊:泥酔により負傷した海上自衛隊員の搬送等に関する再質問主意書
- ^ 防衛省・自衛隊:泥酔により負傷した海上自衛隊員の搬送等に関する質問に対する答弁書
- ^ 「セクハラ更迭の空将補を停職=部下の体触る、依願退職へ」 時事通信2008年11月25日
- ^ 時事ドットコム2009年8月7日
- ^ 防衛省報道資料,2010年3月31日
- ^ 防衛省人事発令、2010年7月26日将補人事を参照のこと
- ^ 空自、4年間の全契約が官製談合、航空幕僚長が退任、50人を処分
- ^ 海自隊員ら28人懲戒処分 3年間、当直抜け出し飲酒共同通信
- ^ 陸自第11旅団:元連隊長3人を減給 賛助金名目で440万円受領(リンク切れ)
- ^ 陸曹候補生11人に暴行、旭川 5人を停職処分 共同通信
- ^ 2012年8月27日の中日新聞朝刊記事
- ^ 2012年8月31日の中日新聞朝刊記事
- ^ 佐官級幹部が漏洩か、川崎重工などに入札情報(MSN産経、2012/9/6閲覧)
- ^ 2等陸佐2人を略式起訴 防衛ヘリ談合で東京地検 「利益供与なく悪質性低い」
- ^ 陸自ヘリ開発「白紙」 官製談合事件で小野寺防衛相 MSN
- ^ 陸上自衛隊新多用途ヘリコプターの企業選定に係る事案に関する懲戒処分について(防衛省報道資料)
- ^ 川崎重工業株式会社に対する指名停止の措置について(防衛省報道資料)
- ^ 株主代表訴訟:「官製談合で損害」川崎重工業社長らを提訴 毎日新聞 2014年6月23日
- ^ 三菱電機等による過大請求事案の概要及び再発防止策について(防衛省報道資料、2012/12/21)
- ^ 「陸自が独自の天気予報公表、気象庁が注意」朝日新聞2013年6月12日
- ^ 書類送検:海自幹部候補生の暴行暴言受け同期生自殺未遂 毎日新聞 2014年3月10日
- ^ 防大保険金詐欺で書類送検、男性3尉4人懲戒免 読売新聞2014年9月2日
- ^ セクハラの疑いで空将補更迭 複数の女性隊員被害か 日テレNEWS2013年10月4日
- ^ セクハラで空将補停職処分 複数隊員が被害、退職意向 共同通信2013年12月13日
- ^ 小銃紛失、窃盗容疑で捜査、8万人投入も発見できず ウォール・ストリート・ジャーナル2013年12月25日
- ^ 陸自、弾薬管理ずさん 88億円分、帳簿と在庫数合わず 朝日新聞2013年10月6日
- ^ 陸自、独断で海外情報活動/首相や防衛相に知らせず/文民統制を逸脱/民主国家の根幹脅かす 共同通信2013年11月28日
- ^ 陸自「別班」危険な暴走 ──シビリアンコントロールの危機── 「世界」2014年3月号、岩波書店
- ^ 「防大は人権や命を大切にする人を育てて」上級生ら8人告訴の防大生の母 LINEには裸写真 産経新聞2014年8月4日
- ^ 防大暴力問題で防衛相、調査を指示 「あってはならない」 産経新聞2014年8月5日
- ^ 防大いじめ訴訟、元上級生ら7人に賠償命じる 福岡地裁 朝日新聞2019年2月5日
- ^ 2014年8月14日の中日新聞朝刊26面
- ^ 2016年12月7日中日新聞朝刊32面
- ^ 海自隊員自殺、いじめた上司、自殺翌日に携帯捨てる 「怖くなった」(MSN産経、2014/09/02)
- ^ 無断渡航で陸自医官懲戒処分
- ^ パワハラ:陸自1佐処分 部下に「目障り」「ばか」 産経新聞2015年8月26日
- ^ パワハラの陸自3佐を停職処分 部下に「バカ」などの暴言 産経新聞2015年12月14日
- ^ 元陸自幹部ら書類送検、ロシア側に情報漏洩容疑(産経ニュース:2015/12/4)
- ^ 最新の陸自教本60冊、ネット出品
- ^ 海自ヘリ選定で特別監察「不正」との公益通報で(MSN産経、2015/12/4)
- ^ ヘリ選定で海幕長を訓戒 特定機種例示、公正さ欠く 共同通信2016年12月16日
- ^ 武装ざまりん陸自無断作成 指摘受けイラスト使用中止 神奈川新聞2016年3月8日
- ^ 陸自訓練、複数隊員が実弾数十発誤射 産経新聞2016年5月24日
- ^ 実弾誤射、25人を懲戒処分産経新聞2017年1月13日。2017年1月17日閲覧
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- ^ 陸自試験で集団カンニング、45人停職教官が漏洩
- ^ 陸自、放射線監視装置の検査結果書き換えか 処分を検討 毎日新聞 2018年10月26日
- ^ 陸自、検査結果改ざんか 機材電波出力 基準値内に書き換え 東京新聞 2018年10月28日
- ^ 発射方角誤り、安全確認怠る 陸自砲弾落下で調査報告 日本経済新聞 2018年12月18日
- ^ 防衛省、実地調査せずグーグルアース使う 幹部が認める 朝日新聞 2019年6月8日
- ^ イージス・アショアの配備に関する河野防衛大臣臨時会見
- ^ 収賄容疑で海上自衛官逮捕 食品納入めぐり、高級クラブで接待か 産経新聞 2019年9月9日
- ^ 元海上自衛官に有罪判決 食品納入めぐる汚職 産経新聞 2020年9月25日
- ^ 陸自高等工科学校生が大麻 5人を退校の懲戒処分 共同通信2019年12月10日
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- ^ 自粛中に食事会、陸自旅団長を戒告
- ^ 少将#自衛隊を参照
- ^ 輸送艦のボート持ち出し釣り 1等海尉、無免許操縦容疑 朝日新聞 2020年8月26日
- ^ BBQ参加陸自隊員のコロナ集団感染 毎日新聞 2020年10月6日
- ^ 陸自トップが感染続出を謝罪 北海道新聞 2020年10月15日
- ^ 陸自東千歳駐屯地で集団感染 産経ニュース 2020年10月10日
- ^ 大臣承認文書、偽造疑い 海自調達で不正、告発―防衛装備庁時事通信2020年10月7日
- ^ “韓国の元国防相逮捕 軍に命じネットで世論工作した疑い”. 朝日新聞. (2017年11月11日) 2017年11月18日閲覧。
- ^ “飛行機雲で空に巨大な男性器…米海軍、パイロットを処分”. AFP. (2017年11月19日) 2017年12月4日閲覧。
書籍
- 『自衛隊そして日本の非常識』
- 『自衛隊裏物語』