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北部方面後方支援隊

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
北部方面後方支援隊
創設 2000年平成12年)3月28日
所属政体 日本の旗 日本
所属組織 陸上自衛隊
部隊編制単位
兵科 諸職種混成
兵種/任務 後方支援
所在地 島松北海道恵庭市
編成地 島松
上級単位 北部方面隊
担当地域 北海道
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北部方面後方支援隊(ほくぶほうめんこうほうしえんたい、JGSDF Northern Army Logistic Support Troop)は、北海道恵庭市島松駐屯地に駐屯する、陸上自衛隊北部方面隊直轄の後方支援部隊である。

概要

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北部方面隊直轄部隊の後方支援業務を任務とするほか、災害派遣や民生協力、国際貢献活動も行っている。平成11年度末に北部方面武器隊北部方面輸送隊、北部方面総監直轄部隊の整備部隊・要員を統合し新編された。

沿革

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  • 1999年(平成11年)3月:北部方面武器隊本部に北部方面後方支援隊準備隊を編成。

北部方面後方支援隊

  • 2000年(平成12年)
    • 3月28日:北部方面後方支援隊が北部方面隊の補給・整備機能を集約・統合して島松駐屯地において編成完結。
    • 3月29日:有珠山噴火災害派遣(~8月1日)。
  • 2001年(平成13年):ゴラン高原国際平和協力隊要員派遣。
  • 2002年(平成14年)3月27日:
  1. 北部方面輸送隊隷下に第101輸送業務隊が真駒内駐屯地に新編。
  2. 東チモール派遣施設群要員派遣。
  • 2003年(平成15年)
    • 2月:第1次イラク復興支援群及び業務支援隊要員派遣。
    • 5月:第2次イラク復興支援群要員派遣。
    • 6月:イラク派遣部隊活動支援班要員派遣。
  • 2004年(平成16年)3月29日:
  1. 第101施設直接支援大隊第1直接支援中隊(南恵庭駐屯地)を廃止(第3施設団第1施設群廃止のため)。
  2. 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第5直接支援小隊(第1特科群第133特科大隊を支援)を真駒内駐屯地に新編。
  • 2008年(平成20年)
    • 3月26日:
    1. 第301対舟艇対戦車直接支援隊(北部方面対舟艇対戦車隊を支援)を倶知安駐屯地に新編。
    2. 第101施設直接支援大隊の被支援部隊が北部方面施設隊に変更(第3施設団の廃止、北部方面施設隊への改編のため)。
  • 2011年(平成23年)
    • 4月21日:第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第3直接支援小隊(北千歳駐屯地)を廃止(第1特科群第103特科大隊廃止のため)。
    • 4月22日:第303普通科直接支援隊(第52普通科連隊を支援)を真駒内駐屯地に新編。
  • 2014年(平成26年)
    • 3月25日:
    1. 第101戦車直接支援隊(北恵庭駐屯地)を廃止(第1戦車群廃止のため)。
    2. 第303普通科直接支援隊(真駒内駐屯地)を廃止。
    • 3月26日:第303普通科直接支援隊(真駒内駐屯地)を第305普通科直接支援中隊に改編(第52普通科連隊改編のため)。
  • 2017年(平成29年)
    • 3月26日:
    1. 第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊第2直接支援小隊(上富良野駐屯地)を廃止(第4特科群第120特科大隊廃止のため)。
    2. 第101施設直接支援大隊第2直接支援中隊釧路派遣隊(釧路駐屯地)を廃止(北部方面施設隊第12施設群第342施設中隊廃止のため)。
    • 3月27日:
    1. 第101施設直接支援大隊の改編(北部方面施設隊の廃止、第3施設団の再編のため)。
      1. 第4直接支援中隊(第3施設団第14施設群を支援)を上富良野駐屯地に新編。
      2. 第2直接支援中隊釧路派遣隊を第4直接支援中隊釧路派遣隊(第14施設群第397施設中隊を支援)に改編。
    2. 補給大隊及び弾薬大隊改編準備室を隊本部付隊に設置。
  • 2018年(平成30年)3月26日:北部方面輸送隊第101輸送業務隊を廃止(陸上自衛隊中央輸送隊第1方面分遣隊に改組)。
  • 2019年(平成31年)
    • 3月25日:第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第5直接支援小隊(真駒内駐屯地)を廃止(第1特科群第133特科大隊廃止のため)。
    • 3月26日:
    1. 第104補給大隊を島松駐屯地に新編[1]
    2. 第102弾薬大隊を北千歳駐屯地に新編[1]
  • 2023年(令和05年)3月15日:
  1. 北部方面輸送隊が、真駒内駐屯地から東千歳駐屯地及び島松駐屯地に移駐[2][3]
  2. 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第1直接支援小隊(美幌駐屯地)及び第2直接支援小隊(北千歳駐屯地)を廃止(第1特科群第101特科大隊及び第102特科大隊廃止のため[4][5]
  • 2024年 (令和06年)3月21日:第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊(上富良野駐屯地)を廃止し、第1直接支援中隊第6直接支援小隊に改編(第4特科群廃止、第131特科大隊の第1特科群編入のため)

部隊編成

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特記ないものは島松駐屯地所在

  • 北部方面後方支援隊本部
  • 北部方面後方支援隊本部付隊「北方後支-本」
  • 第104補給大隊:コア部隊[1]
    • 第104補給大隊本部
    • 第104補給大隊本部付隊「104補-本」
    • 第1補給中隊「104補-1」
    • 第2補給中隊「104補-2」
  • 第102弾薬大隊:(北千歳駐屯地):コア部隊[1]
    • 第102弾薬大隊本部
    • 第102弾薬大隊本部付隊「102弾-本」
    • 第1弾薬中隊「102弾-1」(上富良野駐屯地
    • 第2弾薬中隊「102弾-2」
  • 第101全般支援大隊:第7師団管内に所在する方面直轄部隊等を支援。
    • 第101全般支援大隊本部 
    • 第101全般支援大隊本部付隊「101全支-本」
    • 整備中隊「101全支-整」
    • 補給中隊「101全支-補」
  • 第102全般支援大隊(真駒内駐屯地):第11旅団管内に所在する方面直轄部隊等を支援。
    • 第102全般支援大隊本部 
    • 第102全般支援大隊本部付隊「102全支-本」
    • 整備中隊「102全支-整」
    • 補給中隊「102全支-補」
  • 第103全般支援大隊(上富良野駐屯地):第2師団及び第5旅団管内に所在する方面直轄部隊等を支援。
    • 第103全般支援大隊本部 
    • 第103全般支援大隊本部付隊「103全支-本」
    • 整備中隊「103全支-整」
    • 補給中隊「103全支-補」
  • 第101特科直接支援大隊(北千歳駐屯地):第1特科団を支援。

主要幹部

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官職名 階級 氏名 補職発令日 前職
北部方面後方支援隊長 1等陸佐 小薗井明裕 2022年12月23日 中部方面総監部装備部長
副隊長 1等陸佐 川畑裕幸 2022年08月01日 第12後方支援隊
新町駐屯地司令
歴代の北部方面後方支援隊長
(1等陸佐(一))
氏名 在職期間 職種 出身校・期 前職 後職
01 末包昭彦 2000年03月28日 - 2001年12月02日 施設科 防大13期 東部方面総監部装備部長 第5施設団
小郡駐屯地司令(2002年
3月22日 陸将補昇任)
02 安井剛 2001年12月03日 - 2003年06月30日 武器科 防大16期 北部方面総監部装備部長 陸上自衛隊関東補給処副処長
03 中村俊範 2003年07月01日 - 2005年03月31日 化学科 防大17期 陸上自衛隊化学学校副校長
兼 企画室長
陸上自衛隊関西補給処副処長
04 萱沼明宏 2005年04月01日 - 2006年12月05日 高射特科 防大21期 陸上自衛隊研究本部総合研究部
第5研究課長
陸上自衛隊高射学校副校長
兼 企画室長
05 永栄文晴 2006年12月06日 - 2008年11月30日 航空科 防大22期 陸上自衛隊研究本部研究開発企画官 第5旅団副旅団長
帯広駐屯地司令
06 畑中誠 2008年12月01日 - 2010年11月30日 通信科 防大22期 防衛医科大学校学生部長 自衛隊体育学校
07 岸谷清満 2010年12月01日 - 2013年08月01日 航空科 防大24期 東北方面総監部装備部長 退職(陸将補昇任)
08 鈴木昌芳 2013年08月01日 - 2015年03月31日 武器科 防大27期 陸上自衛隊研究本部研究開発企画官 陸上自衛隊東北補給処副処長
09 秋山賢司 2015年04月01日 - 2016年11月30日 通信科 防大30期 陸上幕僚監部装備部通信電子課長 陸上自衛隊東北補給処副処長
10 加治屋裕一 2016年12月01日 - 2018年03月26日 輸送科 防大29期 東北方面総監部装備部長 陸上自衛隊東北補給処長(陸将補昇任)
11 平野邦治 2018年03月27日 - 2020年12月21日 化学科 防大34期 東部方面総監部装備部長 陸上自衛隊化学学校
大宮駐屯地司令(陸将補昇任)
12 川村浩和 2020年12月22日 - 2022年12月1日 通信科 防大32期 陸上自衛隊通信学校副校長
兼 企画室長
退職(陸将補昇任)[6]
13 小薗井明裕 2022年12月23日 - 輸送科 防大37期 中部方面総監部装備部長

主要装備

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廃止(改編)部隊

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  • 第101施設直接支援大隊第1直接支援中隊「101施直支-1」(南恵庭駐屯地):第1施設群を支援。
    • 2004年(平成16年)3月29日廃止。
  • 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第3直接支援小隊「101特直支-1」(北千歳駐屯地):第1特科群第103特科大隊を支援。
    • 2011年(平成23年)4月21日廃止。
  • 第101戦車直接支援隊(北恵庭駐屯地)「101戦直支」:第1戦車群を支援。
    • 2014年(平成26年)3月25日廃止。
  • 第303普通科直接支援隊「303普直支」(真駒内駐屯地):第52普通科連隊を支援。
    • 2014年(平成26年)3月25日廃止。第305普通科直接支援中隊に改編。
  • 第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊第2直接支援小隊「101特直支-2」(上富良野駐屯地):第4特科群第120特科大隊を支援。
    • 2017年(平成29年)3月26日廃止。
  • 第101施設直接支援大隊第2直接支援中隊釧路派遣隊「101施直支-2」(釧路駐屯地):第342施設中隊を支援。
    • 2017年(平成29年)3月26日廃止。第101施設直接支援大隊第4直接支援中隊釧路派遣隊に改編。
  • 北部方面輸送隊第101輸送業務隊「101輸業」(真駒内駐屯地):
  • 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第5直接支援小隊「101特直支-1」(真駒内駐屯地):第1特科群第133特科大隊を支援。
    • 2019年(平成31年)3月25日廃止。
  • 第101特科直接支援大隊第1直接支援中隊第1直接支援小隊「101特直支-1」(美幌駐屯地):第1特科群第101特科大隊を支援。
    • 2023年(令和5年)3月15日廃止。
  • 第101特科直接支援大隊第2直接支援中隊「101特直支-2」(上富良野駐屯地):第4特科群を支援。
    • 2024年 (令和6年)3月20日廃止。

脚注

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  1. ^ a b c d 防衛省所管 平成30年度歳出概算要求書
  2. ^ 北部方面輸送隊 移駐”. 北部方面後方支援隊. 2023年5月20日閲覧。
  3. ^ 方面輸送隊2コ中隊が島松駐屯地に移駐その出迎え式に参加”. 隊友会恵庭支部連合会. 2023年5月20日閲覧。
  4. ^ @kitachitose_STA (2023年3月28日). "陸上自衛隊 北千歳駐屯地 【公式】". X(旧Twitter)より2023年3月28日閲覧
  5. ^ “即応機動連隊に改編で隊員増へ”. 経済の伝書鳩. (2021年9月8日). https://denshobato.com/BD/N/page.php?id=124299 
  6. ^ 自衛隊法第65条の13の規定に基づく令和4年度若年定年等隊員の就職の援助の実施結果の公表について (PDF)

出典

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  • 『北部方面隊50年のあゆみ』

関連項目

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外部リンク

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