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「三田市」の版間の差分

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2020年11月1日 (日) 10:19時点における版

さんだし ウィキデータを編集
三田市
三田市旗
1956年12月7日制定
三田市章
1956年12月7日制定
日本の旗 日本
地方 近畿地方
都道府県 兵庫県
市町村コード 28219-7
法人番号 8000020282197 ウィキデータを編集
面積 210.32km2
総人口 104,713[編集]
推計人口、2024年12月1日)
人口密度 498人/km2
隣接自治体 神戸市宝塚市三木市加東市丹波篠山市川辺郡猪名川町
市の木 アカマツ
市の花 サツキ
マスコット キッピー
三田市役所
市長 田村克也
所在地 669-1595
兵庫県三田市三輪二丁目1番1号
北緯34度53分22.4秒 東経135度13分31.4秒 / 北緯34.889556度 東経135.225389度 / 34.889556; 135.225389座標: 北緯34度53分22.4秒 東経135度13分31.4秒 / 北緯34.889556度 東経135.225389度 / 34.889556; 135.225389
地図
市庁舎位置

外部リンク 公式ウェブサイト

三田市位置図

― 政令指定都市 / ― 市 / ― 町

ウィキプロジェクト

三田市(さんだし)は、兵庫県阪神北県民局管轄区域。本項では市制前の名称である三田町(さんだちょう)についても述べる。

摂津国丹波国播磨国と国境を接している阪神地域の北側に位置している。「阪神地域」と称される地域のうちでは豊かな自然が残っている田園都市である。

地理

六甲山地の北側に広がる農業地帯

[1]

三田市の中心部
天神から市役所方向を望む
三田市の山間部
永沢寺で撮影

兵庫県南東部、六甲山地の北側に位置する。かつては田園風景の広がる典型的な農村の様相を呈していたが、1980年代からの大規模住宅団地の開発と、JR福知山線の複線電化の利便性向上により大阪神戸衛星都市として急激な発展を遂げた。今日では農村と都市の二つの顔を併せ持つ田園都市となっている。瀬戸内海式気候に属すると言われるが、内陸部に位置するため気温の寒暖差は比較的大きい。市内の標高最高地点は峰山の697m、最低標高地点は116mであり、市内の北部や東部は山岳地帯である。

河川・湖沼

[1]

人口

1958年10月1日に市制施行時に初めて統計を取った時の人口は32673人であり、兵庫県での市で一番人口が少ない自治体であった。市制施行後も人口は横ばいであり、1985年10月1日の調査まで3万人台で推移していた。しかし、大阪のベッドタウンとして、北摂三田ニュータウン開発が始まったことにより、人口が急激に増加し、1985年に4万人、1990年に6万人、1991年に7万人、1993年に8万人、1996年には10万人を突破し、右肩上がりに急激に増加し、兵庫県はおろか10年連続日本一の人口増加率を記録した[2][3][4]1999年10月1日の調査では11万395人になったが、その後は人口増加率が緩やかになり、現在では11万4000人前後で推移している[4]2004年に人口が増加から減少に転じたが、2008年からは増加に再び転じピークを迎え、人口が約11万5000人になった。その後は微減している[4]。また、ニュータウン内に市内の人口の半分以上が居住している[5][6][7]

  • 平成22年国勢調査より前回調査からの人口増減をみると、0.57%増の114,220人であり、増減率は県下41市町中8位、49行政区域中12位。
三田市(に相当する地域)の人口の推移
1970年(昭和45年) 33,090人
1975年(昭和50年) 35,261人
1980年(昭和55年) 36,529人
1985年(昭和60年) 40,716人
1990年(平成2年) 64,560人
1995年(平成7年) 96,279人
2000年(平成12年) 111,737人
2005年(平成17年) 113,572人
2010年(平成22年) 114,216人
2015年(平成27年) 112,691人
2020年(令和2年) 109,238人
総務省統計局 国勢調査より


面積

1989年までは211.90km21990年から1993年までは210.34km21994年からは現在の面積である210.22km2になった[1]

気象

三田の気候
1月 2月 3月 4月 5月 6月 7月 8月 9月 10月 11月 12月
平均最高気温 °C°F 7.6
(45.7)
8.3
(46.9)
12.1
(53.8)
18.6
(65.5)
23.1
(73.6)
26.4
(79.5)
30.0
(86)
31.6
(88.9)
27.2
(81)
21.4
(70.5)
15.7
(60.3)
10.3
(50.5)
19.4
(66.9)
日平均気温 °C°F 2.3
(36.1)
3.0
(37.4)
6.5
(43.7)
12.3
(54.1)
17.2
(63)
21.4
(70.5)
25.2
(77.4)
26.2
(79.2)
22.1
(71.8)
15.6
(60.1)
9.7
(49.5)
4.5
(40.1)
13.8
(56.8)
平均最低気温 °C°F −2.4
(27.7)
−2.0
(28.4)
0.9
(33.6)
5.9
(42.6)
11.2
(52.2)
16.8
(62.2)
21.3
(70.3)
22.0
(71.6)
17.8
(64)
10.5
(50.9)
4.2
(39.6)
−0.6
(30.9)
8.8
(47.8)
降水量 mm (inch) 39.4
(1.551)
54.8
(2.157)
96.8
(3.811)
99.5
(3.917)
136.9
(5.39)
176.4
(6.945)
155.1
(6.106)
114.3
(4.5)
150.9
(5.941)
109.1
(4.295)
67.1
(2.642)
39.6
(1.559)
1,239.9
(48.815)
平均降水日数 (≥1.0 mm) 5.9 6.9 10.7 9.6 10.6 11.4 10.8 8.0 10.3 8.6 6.8 6.1 105.8
平均月間日照時間 125.4 120.2 145.4 173.3 170.3 136.1 148.6 189.9 144.2 158.6 140.4 135.5 1,781.5
出典:気象庁

隣接している自治体・行政区

大阪市への通勤率は13.8%、神戸市への通勤率は12.3%である(いずれも平成22年国勢調査)。

市のシンボル

市章・市旗

市の木・市の花
市の木はアカマツが、市の花はサツキが選定されている。市の鳥は選定されていないが、市のマスコットの「キッピー」はキジがモチーフになっている。

歴史

市名の由来

金心寺弥勒菩薩坐像の胎内に記された恩田悲田敬田の『三福田』に由来する」という説が旧『三田市史』などに掲載されているが、新版『三田市史』(2012年完結)編纂時の調査時には確認できず、現在は地域の伝承として扱われている。

音読みの「サン」に、訓読みの「だ」が接続するのは異例。なお、「三田村」の表記が確認できる最古の記録は、室町時代後期の寛正7年(1477年)の古文書[8]

古代

三田盆地は旧石器時代から、人々が暮らした痕跡がある。2万5千年前の遺跡である広野地区の溝口遺跡からはナイフ形石器、石鏃などが発掘されている。ニュータウン開発で発見されたけやき台の有鼻遺跡平方遺跡弥生時代中期の遺跡で、ここからは畿内最古の鉄剣や鉄斧などの鉄器類や竪穴式住居跡などが発掘されている。古墳時代には武庫川と青野川が合流する流域は須恵器の産地となっていたようで、本庄地区の東仲古墳 沢山1号墳など石室を持った古墳とともに須恵器の窯跡が発掘されており、「末(すえ)」という地名は今も残っている。これは三田市の北西に隣接する丹波篠山市今田地区で生産されている立杭焼(丹波焼)の起源の一つと考えられている。また、青野川とともに青野ダムを形成する黒川沿いの小野地区にある伊勢貝遺跡は、縄文時代から平安時代にかけての集落の遺構が発掘される複合遺跡である。

中世

現在の市街地エリアに町が形成されたのは7・8世紀頃からと考えられる。三田地区・三輪地区一帯は7世紀以前から日本最古の神社と言われる大和国一ノ宮である大神神社の荘園となっており、大和国城上郡松山氏荘官として管理し通称「松山の庄」と呼ばれていた。また、金心寺が建立されると武庫川より南西部に門前町が形成された。

北東部の三輪地区はその後も大神神社の荘園であったが、14世紀の松山彈正が荘官の時、荘園制度が崩れ武装の必要性が生じ、有馬郡の三輪明神信仰の聖地となっていた丸山に城を築くと同時に三輪神社の社殿を奉納する。これにより三輪地区でも門前町を形成していき、武庫川を挟んで金心寺と三輪神社の門前町が融合する形で有馬郡の中心地へと発展していく。

平安時代から鎌倉時代にかけて市域の各地には多くの荘園が作られ、地頭である豪族が桑原城貴志城大原城などの小さな山城を築いて統治していた。

三田藩

室町時代に播磨国守護だった赤松則村(円心)の四男・赤松氏範が有馬郡を領有し三田城(車瀬城)を築城する。その後も赤松氏を出自とする摂津有馬氏が領有していたが、戦国時代に織田信長の家臣だった荒木村重が摂津国を平定すると丹波国攻略のために三田を城下町として整備する。荒木村重が謀反を起こし織田信長に討たれると(有岡城の戦い)、信長の家臣・山崎片家が近江国から2万3千石で入封したことで三田藩が成立する。江戸時代には志摩国鳥羽藩から九鬼久隆が3万6千石で入封し、廃藩置県までの約240年間、九鬼氏が三田藩を統治した。

なお、北部の高平地区は多田源氏の所領として多田荘に属し、江戸時代は現在の大阪府豊中市に本拠を置いていた麻田藩青木氏1万2千石の所領で、1896年(明治29年)に有馬郡に移管されるまで川辺郡に属していた。

近代

有馬郡時代の三田周辺地図「有馬郡全図」 出典:有馬郡誌

現代

1974年度現在の三田市街地
国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

行政区画の変遷

行政

兵庫県三田庁舎

歴代市長

  1. 西藤五郎(1958年8月 - 1967年8月)
  2. 赤尾茂(1967年8月 - 1971年8月)
  3. 岡崎元次(1971年8月 - 1979年8月)
  4. 塔下真次(1979年8月 - 1999年8月)
  5. 岡田義弘(1999年8月 - 2007年8月)
  6. 竹内英昭(2007年8月 - 2015年8月)
  7. 森哲男(2015年8月 - )

議会

三田市議会

  • 定数:22人
  • 任期:2016年10月23日 - 2020年10月22日

兵庫県議会

  • 選挙区:三田市選挙区
  • 定数:2人
  • 任期:2019年6月11日 - 2023年4月30日[17]
  • 投票日:2019年4月7日
  • 当日有権者数:92,474人
  • 投票率:39.07%
候補者名 当落 年齢 党派名 新旧別 得票数
中田英一 37 立憲民主党 12,921票
関口正人 61 日本維新の会 12,303票
今北義明 63 自由民主党 10,427票

地域

町名・大字名

  • 市内では三田・三輪・広野・小野・高平・藍・本庄・フラワー・ウッディ・カルチャーの10地区に分ける[4]

文化施設

医療施設

経済団体

経済

産業

日本国内初の日本ハラール協会から認証を受けた食品工場を持つ日乃本食産

金融

指定金融機関:三井住友銀行

市内の主な企業

本拠を置く企業

支店・営業所・工場を置く企業

市内の主な商業施設

  • キッピーモール
兵庫県三田市 三田駅前 キッピーモールの写真

姉妹都市・提携都市

日本国内
日本国外

教育

大学

短期大学

高等学校

中学校

小学校

特別支援学校

交通

三田駅

鉄道

西日本旅客鉄道(JR西日本)
神戸電鉄

市の代表駅として中心的な役割を担っているのは、三田駅である。

バス

優等路線としては、市の中心部や住宅地と新神戸駅・神戸三宮駅・神戸空港を高速道路経由で結ぶ特急三ノ宮線があり、神戸方面も短時間で結ばれている。朝ラッシュ時は10分間隔で運行されており、JR線や神戸電鉄線と競合関係にある。大阪駅・新大阪駅方面の路線については、1999年に福知山高速線が廃止となったが、2018年より新大阪 - 三田線が運行されている。

道路

三田市中心部を縦断する国道176号
中町で撮影

北摂三田ニュータウン

三田市は1980年代からの北摂三田ニュータウンフラワータウンウッディタウンカルチャータウン北摂三田テクノパークの4団地で構成)開発を軸に発展してきた。これらの都市開発は多摩千里の問題点を改善して計画され、事業に長期間かけたのが特長である。開発面積の合計は1,200haにも及ぶ。さらに、これらの開発が呼び水となり市内では民間主導の開発が活発化した。ゴルフ場跡地やニュータウン近隣の山林造成などで宅地を開発するとともに、ニュータウンにならい○○タウンと称して分譲され、三田市が1988年から1997年まで10年連続で人口増加率日本一となる一因ともなった。2006年11月時点のニュータウンの人口は三田市人口のほぼ半数にあたる56,521人。2010年11月現在では58,721人となっている。

なお、北摂三田ニュータウンの既設4団地と、神戸市域の藤原台地区および北神戸第1〜3地区(神戸リサーチパーク)の4団地を足した計8団地は、総面積2,000haにおよぶ神戸三田国際公園都市と称される。

市内の主なニュータウン

フラワータウンの街並み

名所・旧跡・観光スポット

御霊神社
旧九鬼家住宅

祭事・催事

著名な出身者

備考

郵便番号は以下の通りである。

その他

  • 三田市の公立の幼稚園・小学校・中学校では給食の配給がなされており、地元産の米や野菜を中心に食材として提供している。
  • 三田市の上水道は主に青野ダムを水源としており三田浄水場を経て市域に供給されている。周辺環境の保護のため、千丈寺湖の環境を守る条例を2002年から施行している。
  • 北摂三田高等学校や北摂三田テクノパークのように「北摂」と冠称で地域名称が付与される場合がある。
  • 2004年に、市内の3700万年前の地層から炭獣の化石が発見された。(サンダタンジュウ)。
  • 市内のテレビ放送は、地上アナログ放送時代は大阪府の生駒山から発せられる電波が六甲山系に遮られ難視聴地域であったため、民間のケーブルテレビが発達し多くの世帯はケーブルテレビを通じて視聴していたが、地上デジタル放送に移管後は近畿広域圏の放送は西宮市山口町の丸山山上(378m)にある西宮山口中継局から送信されており、ニュータウンや市街地であれば通常に電波受信が可能となっている。但し、テレビ大阪大阪府生駒山のTV塔からの送信だけであり、その電波が受信できる世帯に限り視聴可能である。ケーブルテレビ運営会社もネットサービスなどを充実させており、電波状況や住環境に合わせて選択もできる。

参考文献

  • 小学館辞典編集部 編『図典 日本の市町村章』(初版第1刷)小学館、2007年1月10日。ISBN 4095263113 
  • 中川幸也『シリーズ人間とシンボル第2号「都市の旗と紋章」』中川ケミカル、1987年10月11日。 
  • 望月政治『都章道章府章県章市章のすべて』日本出版貿易株式会社、1973年7月7日。 
  • 神戸新聞総合出版センター・編 編『兵庫県の難読地名がわかる本』(第一冊発行)のじぎく文庫、2006年12月28日。ISBN 4-343-00382-5 

関連項目

脚注

  1. ^ a b c 平成23年版三田市統計書”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  2. ^ a b c d e f g h 三田市の概要”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  3. ^ 兵庫 難読 p145
  4. ^ a b c d 三田市の状況を知る”. 三田市. 2013年4月28日閲覧。
  5. ^ 人口 2012年5月末現在”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  6. ^ 昭和33年〜平成20年 三田市の歴史”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  7. ^ a b c d e f ポケット統計三田”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  8. ^ 三田市生涯学習支援課市史編さん担当「三田 -地名の由来-」『三田市史だより』、三田市、2012年5月15日、2020年7月11日閲覧 
  9. ^ 図典 日本の市町村章 p160
  10. ^ 都章道章府章県章市章のすべて p425
  11. ^ 都市の旗と紋章 p46
  12. ^ 町を市とする処分”. 三田市例規集. 2012年6月10日閲覧。
  13. ^ 福祉都市宣言”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  14. ^ 三田市旗を制定”. 三田市例規集. 2012年6月10日閲覧。
  15. ^ a b 三田ツーリズム宣言 PDF”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  16. ^ 三田ツーリズム宣言”. 三田市. 2012年6月10日閲覧。
  17. ^ 兵庫県議会/選挙期日と議員任期の「ずれ」の解消に伴う次期県議会議員の任期について
  18. ^ トキトレーディング公式サイト
  19. ^ a b c d e IPROS製造業
  20. ^ パティシエ エス コヤマ公式サイト
  21. ^ 日乃本食産公式サイト
  22. ^ 戎産業公式サイト
  23. ^ リュウビシステム公式サイト
  24. ^ a b c d e 三田から羽ばたく”. 三田市. 2015年10月21日閲覧。

外部リンク