「ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強」の版間の差分
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星矢系 (会話) による ID:76944677 の版を取り消し星矢系はドラゴンボールの言葉通りにしか判別できないうえに、ドラゴンボールしか眼中にない極端に偏った視野の持ち主で編集もその範囲しかできないことを正当化していることを他の編集者さんも苦情公言されていたので、その趣旨に従って、この愚かな編集を差し戻します。 タグ: 取り消し |
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邦画配給収入14億円、観客動員数390万人<ref name="tokuten">『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。</ref>。1996年初頭時点におけるビデオ販売本数は3万8千本<ref name="tokuten" />。 |
邦画配給収入14億円、観客動員数390万人<ref name="tokuten">『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。</ref>。1996年初頭時点におけるビデオ販売本数は3万8千本<ref name="tokuten" />。 |
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時期的には「劇中で「[[孫悟空 (ドラゴンボール)|悟空]]のやつ、[[ナメック星]]から戻ってきて(略)」と[[亀仙人]]が語っている。この点から[[トランクス (ドラゴンボール)|トランクス]]登場〜[[人造人間 (ドラゴンボール)|人造人間]]出現までの三年間の間の事件であることは間違いないだろう」と『ドラゴンボール大全集』で解説されている<ref>渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №5『とびっきりの最強対最強』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、 |
時期的には「劇中で「[[孫悟空 (ドラゴンボール)|悟空]]のやつ、[[ナメック星]]から戻ってきて(略)」と[[亀仙人]]が語っている。この点から[[トランクス (ドラゴンボール)|トランクス]]登場〜[[人造人間 (ドラゴンボール)|人造人間]]出現までの三年間の間の事件であることは間違いないだろう」と『ドラゴンボール大全集』で解説されている<ref>渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №5『とびっきりの最強対最強』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、78頁。</ref>。 |
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なお、映画公開時点では原作でも[[フリーザ]]との戦いが終わったばかりで、作中で悟空がフリーザを倒したという台詞がありながらアニメ『[[ドラゴンボールZ]]』ではナメック星での戦闘の最中だった。このように、物語が大きく動いている最中に作られた映画作品である。 |
なお、映画公開時点では原作でも[[フリーザ]]との戦いが終わったばかりで、作中で悟空がフリーザを倒したという台詞がありながらアニメ『[[ドラゴンボールZ]]』ではナメック星での戦闘の最中だった。このように、物語が大きく動いている最中に作られた映画作品である。 |
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; クウラ |
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: フリーザの兄で、コルド大王の長男。共に宇宙最強の存在として恐れられている宇宙人。本作の根幹を成す悪役。 |
: フリーザの兄で、コルド大王の長男。共に宇宙最強の存在として恐れられている宇宙人。本作の根幹を成す[[悪役]]。父親や弟同様に部下を従えて環境の良い[[惑星]]の生命体を絶滅させ、自らのコレクションとしたり他の異星人に売り飛ばす星の[[地上げ屋|地上げ]]行為などの悪事を行っている。組織としてはフリーザやコルドと同じ眷属で、やはり乱暴な力によって支配している。通常からフリーザの最終形態に相当する形態で身体を慣らしており、もう1つ上(総計4つ)の変身をして戦闘力が上がる。フリーザの最終形態に相当する通常の形態時も頭部と上半身が外殻に覆われている点は、フリーザの第1~第3形態時と同様。声も外見もフリーザに似ているが、その性格は弟以上に残忍かつ冷酷。弟のフリーザや父親のコルド大王は相手に利用価値があれば部下として働かないかと打診するが、クウラ本人の場合は事情を問わず、気に入らぬ者はその星ごと徹底的に壊滅させなければ気が済まないため、フリーザを「まだまだ甘い」と評価している。 |
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: 最終形態(第5形態)になると身体が一回り大きくなり、口はマスクで覆われ、頭部から4本の角が後方に伸び、両肩がプロテクターのように張り出し、背中から2本の角が生え、両前腕部からもナイフ状の突起物が生え、声にもエフェクトが入る。技は目・指からの光線(目から発射するものは破壊光線と呼称<ref name="JC25"/>)、腕を振り上げての巨大エネルギー弾を使用した。『週刊少年ジャンプ』での紹介では、両手から青白いエネルギー弾を発射して敵を金縛りにし、目からの破壊光線で倒すと解説されている<ref name="JC25"/>が、劇中では未使用。『[[Vジャンプ]] 2004年7月号』「DRAGON BALL魂」のコーナーの『[[ドラゴンボールZ3]]』特集(掲載画像は通常形態)では推定戦闘力4億7千万以上と書かれている<ref>[[近藤裕]]編「DRAGON BALL魂 其之二 特集其之一 『Z3』劇場戦士をあばく!!」『Vジャンプ 2004年7月号』集英社、平成16年(2004年)7月1日、雑誌11323-7、205頁。ただし原作者「鳥山明」の表記はない。</ref>。 |
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: 20数年前、フリーザが惑星ベジータを滅ぼす光景を宇宙船から見ており、その際に悟空を乗せた宇宙ポッドを発見しているが、「フリーザの蒔いた種だから、フリーザに刈らせる」と黙認した。その後、弟が悟空に敗れたことを知り、自身の親衛隊「クウラ機甲戦隊」を率いて地球に来襲。最初は悟空と互角の勝負を演じるが、最終形態に変身するとフルパワーの界王拳を使用した悟空を圧倒するほどの力を見せつける。しかし、怒りによって超サイヤ人に変身されたことで形勢逆転される。その後、不意を突いて巨大エネルギー弾で地球もろとも悟空を殺そうとするが、それを受け止められて押し返された挙句、[[かめはめ波]]で太陽まで吹き飛ばされる。かめはめ波と太陽に挟まれて体が崩壊していく際、赤ん坊の悟空を乗せた宇宙ポッドを見逃した時のことを思い出し、フリーザだけではなく、自身も甘かったことを痛感しながら消滅した。 |
: 20数年前、フリーザが惑星ベジータを滅ぼす光景を宇宙船から見ており、その際に悟空を乗せた宇宙ポッドを発見しているが、「フリーザの蒔いた種だから、フリーザに刈らせる」と黙認した。その後、弟が悟空に敗れたことを知り、自身の親衛隊「クウラ機甲戦隊」を率いて地球に来襲。最初は悟空と互角の勝負を演じるが、最終形態に変身するとフルパワーの界王拳を使用した悟空を圧倒するほどの力を見せつける。しかし、怒りによって超サイヤ人に変身されたことで形勢逆転される。その後、不意を突いて巨大エネルギー弾で地球もろとも悟空を殺そうとするが、それを受け止められて押し返された挙句、[[かめはめ波]]で太陽まで吹き飛ばされる。かめはめ波と太陽に挟まれて体が崩壊していく際、赤ん坊の悟空を乗せた宇宙ポッドを見逃した時のことを思い出し、フリーザだけではなく、自身も甘かったことを痛感しながら消滅した。 |
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: 悟空との戦いで死亡したと思われていたが、後の劇場版『[[ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち]]』にて辛うじて一命を取り留め脳と右目付近のみの頭部だけの状態になって宇宙空間を漂っていたことが判明し、体を[[サイボーグ]]化し、新ナメック星への侵攻を企てた。 |
: 悟空との戦いで死亡したと思われていたが、後の劇場版『[[ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち]]』にて辛うじて一命を取り留め脳と右目付近のみの頭部だけの状態になって宇宙空間を漂っていたことが判明し、体を[[サイボーグ]]化し、新ナメック星への侵攻を企てた。 |
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: クウラ直属の配下で、フリーザ直属の配下[[ギニュー特戦隊]]に相当する戦隊。全宇宙から精鋭を集めた3人のエリート部隊。フリーザ直属の幹部であるギニュー特戦隊やザーボンやドドリアをも上回る戦闘力を持つ。 |
: クウラ直属の配下で、フリーザ直属の配下[[ギニュー特戦隊]]に相当する戦隊。全宇宙から精鋭を集めた3人のエリート部隊。フリーザ直属の大幹部であるギニュー特戦隊やザーボンやドドリアをも上回る戦闘力を持つ。ギニュー特戦隊同様に、それぞれの出身種族の中でも突然変異で生まれた天才戦士を集められている。クウラから与えられた職務を完璧に遂行し、クウラからは評価が高く信頼されている。悟空から何者だと聞かれた際には特戦隊同様に3人揃ってのファイティングポーズを披露するなど、ふざけているような行為も見せる。また、メンバーは3人と少数だが、1日で7個の惑星を破壊できる実力を持つとされる。彼らが着用している戦闘服はフリーザ軍の惑星戦士が着用しているものとほぼ同様のデザインだが、カラーリングは白を基調としている。また、肩パットは右肩部分のみで、上向きの放物線状のマークをあしらっている。20年前の回想から外見に変化は見られず、新型と同様のスカウターを着用していた。名前はいずれも調味料に由来する。 |
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: [[PlayStation 2]]専用のゲームソフト『[[ドラゴンボールZ Sparking! NEO]]』および続編の『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』では隊長のサウザーのみ登場。ギニュー特戦隊とは仲が悪く、彼らとの戦闘では「おちゃらけ軍団」と罵っている。[[PlayStation 3]]専用ゲームソフト『[[ドラゴンボール レイジングブラスト|ドラゴンボール レイジングブラスト2]]』では全員登場。クウラとの戦闘では3人とも、反旗を翻す態度を取る。 |
: [[PlayStation 2]]専用のゲームソフト『[[ドラゴンボールZ Sparking! NEO]]』および続編の『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』では隊長のサウザーのみ登場。ギニュー特戦隊とは仲が悪く、彼らとの戦闘では「おちゃらけ軍団」と罵っている。[[PlayStation 3]]専用ゲームソフト『[[ドラゴンボール レイジングブラスト|ドラゴンボール レイジングブラスト2]]』では全員登場。クウラとの戦闘では3人とも、反旗を翻す態度を取る。 |
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:; サウザー |
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:: 機甲戦隊のリーダー。戦闘力170,000<ref name="JC25"/>。惑星クウラNo.98(旧ブレンチ星)出身<ref name="JC25"/>。7000の宇宙語を話せる頭脳の持ち主<ref name="JC25"/>。ギニュー特戦隊隊長の[[ギニュー特戦隊#ギニュー|ギニュー]]とは機甲戦隊の隊長の座を争ったライバル同士だった<ref name="JC25"/>。また、同じくギニュー特戦隊の[[ギニュー特戦隊#ジース|ジース]]とは二重太陽のある同じ星系出身の仲間<ref group="注">『週刊少年ジャンプ』1991年25号では「同じ星系」と説明されていたが、ゲーム『[[ドラゴンボール レジェンズ]]』に2019年7月24日から収録されたジース(EXTREME)のメインアビリティでは「ブレンチ星人のエリート戦士」となっている。また、同ゲームに2019年1月23日から収録されたサウザー(HERO)のメインアビリティは「ブレンチ星人のエース」である。</ref>でもあり、出身星の重力が大きかったために身体はメンバーの中では小柄だが、その分他の星では非常に身軽に動くことが出来る。青い肌で白い頭髪を持ち、整った顔立ちの地球人に近い姿や体格をしている<ref group="注">ジースもまた眉目秀麗であるが、サウザーと異なり彼は赤い肌をしている。</ref>。ピッコロと遭遇した際は彼がナメック星人であることに気付き、他のメンバーのようにスカウターの数値のみに固執してはおらず、悟空が戦闘力を臨機応変に変化させる戦士であることを隊員の中で唯一見抜くなど、観察力に優れる。また、惑星ベジータの消滅の映像を見て「さすが、フリーザ様だ」と述べており、フリーザに対しても敬意を示している。スピードのネイズ、パワーのドーレと比してテクニックに優れ、エネルギー手刀と指からの光線などを用いる。悟空のパワーに吹き飛ばされるが、クウラが太陽に飛ばされて倒された後も生き残っていた。その後、満身創痍の悟空たちに襲いかかろうとするが、不意に飛んできたピッコロの「魔貫光殺砲」で右胸を撃ち抜かれて死亡する。 |
:: 機甲戦隊のリーダー。戦闘力170,000<ref name="JC25"/>。惑星クウラNo.98(旧ブレンチ星)出身<ref name="JC25"/>。7000の宇宙語を話せる頭脳の持ち主<ref name="JC25"/>。ギニュー特戦隊隊長の[[ギニュー特戦隊#ギニュー|ギニュー]]とは機甲戦隊の隊長の座を争ったライバル同士だった<ref name="JC25"/>。また、同じくギニュー特戦隊の[[ギニュー特戦隊#ジース|ジース]]とは二重太陽のある同じ星系出身の仲間<ref group="注">『週刊少年ジャンプ』1991年25号では「同じ星系」と説明されていたが、ゲーム『[[ドラゴンボール レジェンズ]]』に2019年7月24日から収録されたジース(EXTREME)のメインアビリティでは「ブレンチ星人のエリート戦士」となっている。また、同ゲームに2019年1月23日から収録されたサウザー(HERO)のメインアビリティは「ブレンチ星人のエース」である。</ref>でもあり、出身星の重力が大きかったために身体はメンバーの中では小柄だが、その分他の星では非常に身軽に動くことが出来る。青い肌で白い頭髪を持ち、整った顔立ちの地球人に近い姿や体格をしている<ref group="注">ジースもまた眉目秀麗であるが、サウザーと異なり彼は赤い肌をしている。</ref>。ピッコロと遭遇した際は彼がナメック星人であることに気付き、他のメンバーのようにスカウターの数値のみに固執してはおらず、悟空が戦闘力を臨機応変に変化させる戦士であることを隊員の中で唯一見抜くなど、観察力に優れる。また、惑星ベジータの消滅の映像を見て「さすが、フリーザ様だ」と述べており、フリーザに対しても敬意を示している。スピードのネイズ、パワーのドーレと比してテクニックに優れ、エネルギー手刀と指からの光線などを用いる。悟空のパワーに吹き飛ばされるが、クウラが太陽に飛ばされて倒された後も生き残っていた。その後、満身創痍の悟空たちに襲いかかろうとするが、不意に飛んできたピッコロの「魔貫光殺砲」で右胸を撃ち抜かれて死亡する。 |
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:: 名の由来は[[サウザンドアイランドドレッシング|サウザンアイランド]]から<ref name="hokan">渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、 |
:: 名の由来は[[サウザンドアイランドドレッシング|サウザンアイランド]]から<ref name="hokan">渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。</ref>。 |
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:; ドーレ |
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2020年4月26日 (日) 18:59時点における版
ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強 | |
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監督 | 橋本光夫 |
脚本 | 小山高生 |
原作 | 鳥山明 |
製作総指揮 | 今田智憲、茅野力造 |
ナレーター | 八奈見乗児 |
出演者 |
野沢雅子 古川登志夫 田中真弓 渡辺菜生子 宮内幸平 龍田直樹 中尾隆聖 |
音楽 | 菊池俊輔 |
主題歌 | 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」(影山ヒロノブ) |
製作会社 | 東映動画 |
配給 | 東映 |
公開 | 1991年7月20日 |
製作国 | 日本 |
言語 | 日本語 |
配給収入 | 14億円[1] |
前作 | ドラゴンボールZ 超サイヤ人だ孫悟空 |
次作 | ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち |
『ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強』(ドラゴンボールゼット とびっきりのさいきょうたいさいきょう)は、1991年7月20日に公開された『ドラゴンボール』シリーズの劇場公開作第8弾である。監督は橋本光夫。
夏休みの東映アニメフェアの1作品として上映された。同時上映作は『ドラゴンクエスト ダイの大冒険』『まじかる☆タルるートくん 燃えろ!友情の魔法大戦』。
解説
邦画配給収入14億円、観客動員数390万人[2]。1996年初頭時点におけるビデオ販売本数は3万8千本[2]。
時期的には「劇中で「悟空のやつ、ナメック星から戻ってきて(略)」と亀仙人が語っている。この点からトランクス登場〜人造人間出現までの三年間の間の事件であることは間違いないだろう」と『ドラゴンボール大全集』で解説されている[3]。
なお、映画公開時点では原作でもフリーザとの戦いが終わったばかりで、作中で悟空がフリーザを倒したという台詞がありながらアニメ『ドラゴンボールZ』ではナメック星での戦闘の最中だった。このように、物語が大きく動いている最中に作られた映画作品である。
あらすじ
フリーザの兄クウラは、フリーザが地球から来たサイヤ人に倒されたと聞き、悟空を倒すべく地球に向かった。悟空が悟飯、クリリン、ウーロン、ハイヤードラゴンたちと渓谷でキャンプを楽しんでいたところへ、突如クウラ機甲戦隊が襲いかかってくる。悟空はクウラの部下サウザー、ドーレ、ネイズを圧倒するが、フリーザそっくりのクウラの登場に戸惑う。そこへやって来た悟飯にクウラが破壊光線を放つ。直撃する瞬間、悟飯を庇った悟空は背中に重傷を負い、滝壺へと落下してしまう。
ゲストキャラクター
クウラたちのキャラクター紹介は、映画上映前の『週刊少年ジャンプ』1991年6月10日第25号に記載された[4]。
- クウラ
- フリーザの兄で、コルド大王の長男。共に宇宙最強の存在として恐れられている宇宙人。本作の根幹を成す悪役。父親や弟同様に部下を従えて環境の良い惑星の生命体を絶滅させ、自らのコレクションとしたり他の異星人に売り飛ばす星の地上げ行為などの悪事を行っている。組織としてはフリーザやコルドと同じ眷属で、やはり乱暴な力によって支配している。通常からフリーザの最終形態に相当する形態で身体を慣らしており、もう1つ上(総計4つ)の変身をして戦闘力が上がる。フリーザの最終形態に相当する通常の形態時も頭部と上半身が外殻に覆われている点は、フリーザの第1~第3形態時と同様。声も外見もフリーザに似ているが、その性格は弟以上に残忍かつ冷酷。弟のフリーザや父親のコルド大王は相手に利用価値があれば部下として働かないかと打診するが、クウラ本人の場合は事情を問わず、気に入らぬ者はその星ごと徹底的に壊滅させなければ気が済まないため、フリーザを「まだまだ甘い」と評価している。
- 最終形態(第5形態)になると身体が一回り大きくなり、口はマスクで覆われ、頭部から4本の角が後方に伸び、両肩がプロテクターのように張り出し、背中から2本の角が生え、両前腕部からもナイフ状の突起物が生え、声にもエフェクトが入る。技は目・指からの光線(目から発射するものは破壊光線と呼称[4])、腕を振り上げての巨大エネルギー弾を使用した。『週刊少年ジャンプ』での紹介では、両手から青白いエネルギー弾を発射して敵を金縛りにし、目からの破壊光線で倒すと解説されている[4]が、劇中では未使用。『Vジャンプ 2004年7月号』「DRAGON BALL魂」のコーナーの『ドラゴンボールZ3』特集(掲載画像は通常形態)では推定戦闘力4億7千万以上と書かれている[5]。
- 20数年前、フリーザが惑星ベジータを滅ぼす光景を宇宙船から見ており、その際に悟空を乗せた宇宙ポッドを発見しているが、「フリーザの蒔いた種だから、フリーザに刈らせる」と黙認した。その後、弟が悟空に敗れたことを知り、自身の親衛隊「クウラ機甲戦隊」を率いて地球に来襲。最初は悟空と互角の勝負を演じるが、最終形態に変身するとフルパワーの界王拳を使用した悟空を圧倒するほどの力を見せつける。しかし、怒りによって超サイヤ人に変身されたことで形勢逆転される。その後、不意を突いて巨大エネルギー弾で地球もろとも悟空を殺そうとするが、それを受け止められて押し返された挙句、かめはめ波で太陽まで吹き飛ばされる。かめはめ波と太陽に挟まれて体が崩壊していく際、赤ん坊の悟空を乗せた宇宙ポッドを見逃した時のことを思い出し、フリーザだけではなく、自身も甘かったことを痛感しながら消滅した。
- 悟空との戦いで死亡したと思われていたが、後の劇場版『ドラゴンボールZ 激突!!100億パワーの戦士たち』にて辛うじて一命を取り留め脳と右目付近のみの頭部だけの状態になって宇宙空間を漂っていたことが判明し、体をサイボーグ化し、新ナメック星への侵攻を企てた。
- あらすじなどでは、弟のフリーザの仇を討つために悟空の前に現れたと書かれていることがあるが、実際は自分たちの一族に泥を塗ったサイヤ人への復讐が目的である。ゲームではフリーザとの会話、IFストーリーの内容から、互いに自分が宇宙最強だと譲らず兄弟対決をする描写がなされており、2人の仲の悪さが表現されている。コルド大王に対しても『ドラゴンボールZ Sparking!METEOR』では代わりに一族を担おうとする旨の発言で罵るなど、敵対的な接し方をする。『ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間』では2人が敗れたことに対し、「我が一族の恥だ!」と一蹴している。
- 劇場版『ドラゴンボールZ 復活のフュージョン!!悟空とベジータ』のポスターには、あの世から復活した悪役たちの中に紛れている。『ドラゴンボールGT』(第42話)では、コルド大王などと共に地獄から復活しているシーンがあった。初期のOVA『ドラゴンボールZ外伝 サイヤ人絶滅計画』ではフリーザ、ターレス、スラッグとともに憎しみでできたゴースト戦士となって復活。倒された恨みを晴らすべく再び悟空と対決している。初期のものはフリーザからは「クウラ」と呼び捨てにされ、対等な口調で会話していたが後のゲーム版では「兄さん」もしくは「アニキ」と呼ばれ、話し方も形態によって異なっている。
- 『ドラゴンボール ゼノバース2』では主人公がフリーザ、クウラどちらの派閥に入るかで対応が変化。クウラの配下になった場合、更なる次元へと到達するためのトレーニングを手伝うように言ってくる。同作品ではこのトレーニングによってメタルクウラへと変化している。主人公を自らの片腕に据えるなど好意を見せている。
- トレーディングカードアーケードゲーム『スーパードラゴンボールヒーローズ ユニバースミッション』のオリジナルエピソード「監獄惑星編」では、謎の男フューによって「監獄惑星」という空間内に閉じ込められ、自身と同じく捕らえられたトランクス(未来)と共に脱出を試みる。この「監獄惑星編」においては、最終形態よりもさらにパワーアップした「ゴールデンクウラ」(クウラ自身が命名)という新たな形態への変身を遂げており、また「ゴールデンクウラ」に変身する際に「弟(フリーザ)にできて、俺にできないはずがない」と発言していることから、弟のフリーザが「ゴールデンフリーザ」にパワーアップしたことも既に知っている模様で弟への対抗心を見せていた。またこのストーリーで同じく別の次元から連れてこられた父・コルド大王を「親父」と呼んでいる。このストーリーにおいて、「一族のプライドに泥を塗った相手」として憎んでいるはずのトランクスや悟空たちサイヤ人に協力している理由について、あくまでもクウラ自身は「目的(監獄惑星からの脱出)が一致しているだけだ」と語っている。
- 名の由来はクーラーだが、直接的過ぎるので悩んでいたプロデューサーの森下孝三が、自身の出身である静岡県の方言で、食事をする時に言う言葉「メシでも食うら」をふと思い出し、「クウラ」に決めた[6]。
- クウラ機甲戦隊
- クウラ直属の配下で、フリーザ直属の配下ギニュー特戦隊に相当する戦隊。全宇宙から精鋭を集めた3人のエリート部隊。フリーザ直属の大幹部であるギニュー特戦隊やザーボンやドドリアをも上回る戦闘力を持つ。ギニュー特戦隊同様に、それぞれの出身種族の中でも突然変異で生まれた天才戦士を集められている。クウラから与えられた職務を完璧に遂行し、クウラからは評価が高く信頼されている。悟空から何者だと聞かれた際には特戦隊同様に3人揃ってのファイティングポーズを披露するなど、ふざけているような行為も見せる。また、メンバーは3人と少数だが、1日で7個の惑星を破壊できる実力を持つとされる。彼らが着用している戦闘服はフリーザ軍の惑星戦士が着用しているものとほぼ同様のデザインだが、カラーリングは白を基調としている。また、肩パットは右肩部分のみで、上向きの放物線状のマークをあしらっている。20年前の回想から外見に変化は見られず、新型と同様のスカウターを着用していた。名前はいずれも調味料に由来する。
- PlayStation 2専用のゲームソフト『ドラゴンボールZ Sparking! NEO』および続編の『ドラゴンボールZ Sparking! METEOR』では隊長のサウザーのみ登場。ギニュー特戦隊とは仲が悪く、彼らとの戦闘では「おちゃらけ軍団」と罵っている。PlayStation 3専用ゲームソフト『ドラゴンボール レイジングブラスト2』では全員登場。クウラとの戦闘では3人とも、反旗を翻す態度を取る。
- サウザー
- 機甲戦隊のリーダー。戦闘力170,000[4]。惑星クウラNo.98(旧ブレンチ星)出身[4]。7000の宇宙語を話せる頭脳の持ち主[4]。ギニュー特戦隊隊長のギニューとは機甲戦隊の隊長の座を争ったライバル同士だった[4]。また、同じくギニュー特戦隊のジースとは二重太陽のある同じ星系出身の仲間[注 1]でもあり、出身星の重力が大きかったために身体はメンバーの中では小柄だが、その分他の星では非常に身軽に動くことが出来る。青い肌で白い頭髪を持ち、整った顔立ちの地球人に近い姿や体格をしている[注 2]。ピッコロと遭遇した際は彼がナメック星人であることに気付き、他のメンバーのようにスカウターの数値のみに固執してはおらず、悟空が戦闘力を臨機応変に変化させる戦士であることを隊員の中で唯一見抜くなど、観察力に優れる。また、惑星ベジータの消滅の映像を見て「さすが、フリーザ様だ」と述べており、フリーザに対しても敬意を示している。スピードのネイズ、パワーのドーレと比してテクニックに優れ、エネルギー手刀と指からの光線などを用いる。悟空のパワーに吹き飛ばされるが、クウラが太陽に飛ばされて倒された後も生き残っていた。その後、満身創痍の悟空たちに襲いかかろうとするが、不意に飛んできたピッコロの「魔貫光殺砲」で右胸を撃ち抜かれて死亡する。
- 名の由来はサウザンアイランドから[7]。
- ハイヤードラゴン
- 孫悟飯と仲良しのドラゴン。悟飯を背中に乗せてカリン塔まで連れて行くなどの活躍をした。
- 詳細はハイヤードラゴンを参照
声の出演
- 孫悟空、孫悟飯、バーダック - 野沢雅子
- ピッコロ - 古川登志夫
- クリリン、ヤジロベー - 田中真弓
- ウーロン、ハイヤードラゴン- 龍田直樹
- チチ - 渡辺菜生子
- 亀仙人 - 宮内幸平
- カリン様 - 永井一郎
- クウラ、フリーザ - 中尾隆聖
- サウザー - 速水奨
- ネイズ - 平野正人
- ドーレ - 佐藤正治
- ナレーター - 八奈見乗児
スタッフ
- 製作総指揮 - 今田智憲、茅野力造
- 原作 - 鳥山明
- 企画 - 森下孝三、清水賢治、週刊少年ジャンプ
- 製作担当 - 末永雄一
- 脚本 - 小山高生
- 音楽 - 菊池俊輔
- 撮影監督 - 福井政利
- 美術監督 - 松宮正純
- 作画監督 - 前田実
- 監修 - 西尾大介
- 監督 - 橋本光夫
- 作画監督補佐 - 佐藤正樹
- 原画 - 中鶴勝祥、佐藤正樹、山室直儀、上野ケン、福田道生、稲上晃、中村豊 他
- 宣伝協力 - フジテレビ
主題歌
- オープニングテーマ - 「CHA-LA HEAD-CHA-LA」
- 作詞 - 森雪之丞 / 作曲 - 清岡千穂 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
- エンディングテーマ - 「とびっきりの最強対最強」
- 作詞 - 佐藤大 / 作曲 - 池毅 / 編曲 - 山本健司 / 歌 - 影山ヒロノブ
映像ソフト
いずれも東映ビデオより発売。
- VHS・LD
- 1992年2月14日に発売。
- DVD
- DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
- 2006年4月14日発売。
- DRAGON BALL THE MOVIES #05 ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強
- 2008年10月10日発売。
- DRAGON BALL 劇場版 DVDBOX DRAGON BOX THE MOVIES
- Blu-ray
- DRAGON BALL THE MOVIES Blu‐ray ♯03
- 2018/11/02発売。
- DRAGON BALL THE MOVIES Blu‐ray ♯03
関連書籍
- ジャンプ・アニメコミックス ドラゴンボールZ とびっきりの最強対最強 - 集英社、1992年3月30日、ISBN 4-8342-1181-9
受賞歴
- 第9回ゴールデングロス賞優秀銀賞
脚注
注釈
- ^ 『週刊少年ジャンプ』1991年25号では「同じ星系」と説明されていたが、ゲーム『ドラゴンボール レジェンズ』に2019年7月24日から収録されたジース(EXTREME)のメインアビリティでは「ブレンチ星人のエリート戦士」となっている。また、同ゲームに2019年1月23日から収録されたサウザー(HERO)のメインアビリティは「ブレンチ星人のエース」である。
- ^ ジースもまた眉目秀麗であるが、サウザーと異なり彼は赤い肌をしている。
出典
- ^ 1991年配給収入10億円以上番組 - 日本映画製作者連盟
- ^ a b 『予約特典・ドラゴンボール最強への道・劇場版ご近所物語A5サイズ前売特典冊子』8頁。
- ^ 渡辺彰則編「DBZ THE MOVIE BATTLE STORIES №5『とびっきりの最強対最強』」『ドラゴンボール大全集6巻』集英社、1995年12月9日、ISBN 4-08-782756-9、78頁。
- ^ a b c d e f g h i j k l m 後藤広喜編「大注目!! 3大ジャンプアニメ超速報!!」『週刊少年ジャンプ 1991年25号』集英社、1991年6月10日、雑誌29932-6/10、19-21頁。
- ^ 近藤裕編「DRAGON BALL魂 其之二 特集其之一 『Z3』劇場戦士をあばく!!」『Vジャンプ 2004年7月号』集英社、平成16年(2004年)7月1日、雑誌11323-7、205頁。ただし原作者「鳥山明」の表記はない。
- ^ 渡辺彰則編「'92memorial」『ドラゴンボール大全集6巻』104頁。
- ^ a b c 渡辺彰則編 「ANIMATION'S GLEANINGS DBアニメの舞台裏 Planning PART2・TVスペシャル&劇場版編」『ドラゴンボール大全集 補巻』集英社、1996年8月18日、ISBN 4-08-102019-1、68頁。
関連項目
- ドラゴンボールZ
- ドラゴンボールの登場人物
- ドラゴンボールのアニメオリジナルの登場人物
- ドラゴンボールZIII 烈戦人造人間 - 本作のストーリー・キャラクターが組み込まれているゲーム作品。なお、ゲームではフリーザ親子襲来から人造人間編までの間の出来事とされている。