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ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
ドラゴンボール > ドラゴンボールZ > ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!
ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!
監督 上田芳裕
脚本 小山高生
原案 鳥山明
原作 鳥山明
出演者 野沢雅子
堀川りょう
古谷徹
田中真弓
古川登志夫
鶴ひろみ
渡辺菜生子
龍田直樹
草尾毅
増岡弘
伊藤美紀
皆口裕子
郷里大輔
森田成一
西原久美子
沼田祐介
田中一成
増谷康紀
八奈見乗児
音楽 菊池俊輔
主題歌CHA-LA HEAD-CHA-LA」(影山ヒロノブ
撮影 大貫昌男
編集 福光伸一
制作会社 東映アニメーション
製作会社 集英社
公開 日本の旗 2008年9月21日 - 11月23日
上映時間 35分
製作国 日本の旗 日本
言語 日本語
次作 ドラゴンボール エピソード オブ バーダック
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DRAGONBALL オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』(ドラゴンボール オッス!かえってきたそんごくうとなかまたち!!)は「ジャンプスーパーアニメツアー08」で上映された『ドラゴンボール』の特別編アニメ。

概要

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2008年9月21日 - 11月23日の期間で全国11会場で開催された「ジャンプスーパーアニメツアー08」で上映されたオリジナル作品。上映時間は約35分。同時上映は『ONE PIECE ロマンス ドーン ストーリー』、『テガミバチ 光と青の幻想夜話』、『BLEACH カラブリ! 護廷十三屋台大作戦!』、『銀魂 白夜叉降誕』、『遊☆戯☆王5D's 進化する決闘!スターダストVSレッド・デーモンズ』、『BLUE DRAGON 天界の七竜 -クライマックス予告編-』。公式サイトで2008年11月24日から2009年1月31日までの期間限定で無料配信もされていた。また、2013年9月13日に発売された『ドラゴンボールZ 神と神』のDVDBlu-rayにも特典映像として収録された。

原作者の鳥山明が、シナリオ原案およびキャラクターデザインを手がけた[1]魔人ブウ編から約2年後の物語。原作では、神龍の力で一般の人々からブウの記憶は消されているが、本作ではブウのことを一般人が認知しているなど、原作やテレビアニメとは異なる点がある。

その後、『Vジャンプ』2009年5月号および6月号で、鳥山明の監修とオオイシナホの作画による前後編コミックが特別付録として掲載。また、『週刊少年ジャンプ』誌上でDVDの通販も行われた。2010年9月3日には、上記の特別付録コミックとは別のJSAT版アニメコミックスが発売されている。

2013年に劇場版最新作の公開を記念して行われた巡回展示「鳥山明 The World of DRAGON BALL」の東京会場では、最終日に野沢雅子のトークライブと併せて本作が特別上映された。

『ドラゴンボール』アニメとしては初のデジタル制作作品である一方、『ドラゴンボールZ』までのシリーズ構成と大半の劇場版の脚本を務めてきた小山高生、『ドラゴンボール』のみならず前番組『Dr.スランプ アラレちゃん』から鳥山明原作アニメの音楽を担当してきた菊池俊輔が参加した最後の完全新作となり、この作品を最後にシリーズから降板した[注 1]。小山によると楽しく書けた作品だといい、鳥山の原案を膨らませて脚本化するという形式をとっており、細かな点で遊ぶことができたと語っている[2]。ラストで敵と味方が一緒にパーティーを楽しむシーンは原案通りの展開となっている[3]

ストーリー

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魔人ブウとの戦いより約2年後のストーリー。ミスター・サタンが世界を救った記念のホテルが完成し、孫悟空と仲間たち一行は、式典パーティーに招待された。だが、そこにベジータの弟であるターブルが現れ、フリーザ軍の残党アボ&カドの襲撃を知ることになる。

登場人物

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レギュラーキャラクター

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ゲストキャラクター

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ターブル
声 - 森田成一
サイヤ人の生き残りであり、ベジータの実弟。一人称は「ボク」で、言葉遣いも礼儀正しく戦闘民族サイヤ人としては異例の大人しく温和な性格。そのサイヤ人らしからぬ性格のため、兄のベジータには軟弱とされ[注 2]、再会した際は快く迎えられず冷たい態度を取られてしまう[注 3]。ベジータによると、戦闘に向いていなかったため、父親のベジータ王に辺境の星に追いやられていたらしいがナメック星人にベジータたちのことを聞き、妻のグレとともにベジータに助けを求める。身長はベジータより頭一つ分ほど小さく、前髪を少し前に垂らしている。それなりの戦闘力を持っているが、本来の性格と力不足ゆえにアボとカドの2人に苦戦し、地球に助けを求めにやってくる。気を探る能力はないためにスカウターを使っているが、戦闘力を自在に変えられる者の潜在能力などは探れないためベジータからスカウターに頼るなと叱責された。『Vジャンプ』付録のコミック版ではベジータに似た髪型に変更されている。ゲームでは『ドラゴンボール レイジングブラスト2』で初参戦。『ドラゴンボールヒーローズ』でもゴッドミッション4弾のシークレットレアとして登場し、兄と同じギャリック砲を使用する。
その他の作品では登場はしてないものの、劇場版第18作『ドラゴンボールZ 神と神』および第20作『ドラゴンボール超 ブロリー』においては、ベジータとブルマやナッパとのそれぞれの会話で存在が言及されており[4]、『神と神』では遠い宇宙で過ごしていることが判明している。
グレ
声 - 西原久美子
ターブルの妻で、地球人の子供よりも小柄で、横長の楕円形の頭をした非地球人型異星人。義理の兄(配偶者の兄)であるベジータを「お義兄さん」と呼び、丁寧な挨拶をするなど礼儀正しい性格。夫のターブルが小食だったらしく、悟空とベジータの食欲にかなり驚いていた。
アボ、カド、合体アカ
声 - 沼田祐介(アボ)、田中一成(カド)、増谷康紀(合体アカ)
フリーザ軍の残党で、フリーザとは別の星に派遣されていた2人組の兄弟。合体することで合体アカとなる。アボが青色、カドが赤色のずんぐりとした体形だが、当時はギニュー特戦隊と肩を並べるほどの実力者で、現在ではターブルいわくフリーザに匹敵する強さを身につけている[注 4]。悟空たちに敗北後は和解し、悟空が作った農作物ヨカッタネダイコンを頂き、悟空たちに対して丁寧語を使うなど打ち解けている。一人称は両者、合体後とも「オレ」。技は分身能力と合体。合体アカの技はスーパー破壊エネルギー波「ワハハノ波」、周囲にワハハノ波を乱射する「スーパーワハハノ波」。フルパワーで放つ巨大なワハハノ波がある。
漫画版ではアボ・カドが分身して戦うシーンがなくなり、すぐにアカに合体する。
『ドラゴンボールヒーローズ』でも対戦キャラクターとして登場していたが、ゴッドミッション9弾にスーパーレアとして登場、ゴッドミッション10弾でもスーパーレアとして必殺技「スーパーワハハの波」をもつ合体アカが登場した。

スタッフ

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主題歌

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オープニング『CHA-LA HEAD-CHA-LA
作詞:森雪之丞 作曲:清岡千穂 編曲:山本健司 歌:影山ヒロノブコロムビアミュージックエンタテインメント[5]
ドラゴンボールZ』の前期オープニングをベースに、原作後半のキャラクターが登場する新映像となっている。
エンディング『ORANGE HERO』
作詞:haderu 作曲:elsa 歌:jealkbよしもとR and C

漫画版

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鳥山明監修とオオイシナホ作画により、『Vジャンプ』2009年5月号および6月号で特別付録として前後編のコミックが執筆された。鳥山は「オオイシさんはドラゴンボールの事をとてもよく理解してくれている。すっかり内容を忘れてしまっている僕なんかより1000倍詳しい。たしかな画力と漫画としての構成力で、少々(?)な部分もあったオリジナルアニメよりも面白い作品にしてくれたと確信している」と発言しており[6]、オオイシも「鳥山先生に直接ネームを見ていただきアドバイスを頂いて、必死に一生懸命描いた」とコメントしている[6]

ストーリーに大きな違いはないが、サタンをインタビューするマスコミなどを含め、アニメにあった複数のシーンがカットされたり、ターブルの髪型やキャラクターの服装など、いくつか変更点がある。また、天津飯餃子も登場している。単行本化はされていない。

関連書籍

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  • 『JSAT版アニメコミックス DRAGON BALL オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!』集英社〈ジャンプ・コミックス〉、2010年9月3日発売、ISBN 978-4-08-874842-9

脚注

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注釈

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  1. ^ 劇中BGMは『ドラゴンボールZ』のものが使われている。完全新作でないものでは、菊池は『ドラゴンボールZ』の再編集版である『ドラゴンボール改』で前任の山本健司が盗作問題で降板したため一時復帰しているが、こちらも劇中BGMは『ドラゴンボールZ』のものが使われている。
  2. ^ 『神と神』ではブルマには「性格の良い弟」と言及されていた。
  3. ^ しかし、悟空がアボとカドと戦うと言った際に「これはオレたち兄弟の問題だ」と拒否したり、トランクスが戦うことが決まった際に「おじさんの仇をとってやれ」と言うなど少なからず気にかける描写がある。
  4. ^ フリーザのどの形態に匹敵する強さかは不明。

出典

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  1. ^ 「SPECIAL PICTURES Np.2」『ドラゴンボール超全集2』集英社、2013年2月10日、8頁。
  2. ^ koyamatakao194のツイート(1464588550968537094)
  3. ^ koyamatakao194のツイート(1464590517539246090)
  4. ^ 小説『ドラゴンボール超 ブロリー』集英社(ジャンプ ジェイ ブックス)、2018年12月14日、ISBN 978-4-08-703468-4、61頁。
  5. ^ 2008年当時、現・日本コロムビア
  6. ^ a b 「ドラゴンボール オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!!前編」『Vジャンプ』2009年5月号付録、1頁。

関連項目

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ドラゴンボールの映画・イベント用アニメ
通番 題名 公開時期
第1作 神龍の伝説 1986年 グルメス王一味
第2作 魔神城のねむり姫 1987年 ルシフェル一味
第3作 摩訶不思議大冒険 1988年 鶴仙人・桃白白兄弟
第4作 ドラゴンボールZ 1989年 ガーリックJr.一味
第5作 この世で一番強いヤツ 1990年 Dr.ウイロー一味
第6作 地球まるごと超決戦 1990年夏 ターレス一味
第7作 超サイヤ人だ孫悟空 1991年 スラッグ一味
第8作 とびっきりの最強対最強 1991年夏 クウラ一味
第9作 激突!!100億パワーの戦士たち 1992年 メタルクウラ
第10作 極限バトル!!三大超サイヤ人 1992年夏 人造人間13号、14号、15号
第11作 燃えつきろ!!熱戦・烈戦・超激戦 1993年春 ブロリー
第12作 銀河ギリギリ!!ぶっちぎりの凄い奴 1993年夏 ボージャック一味
第13作 危険なふたり!超戦士はねむれない 1994年 復活ブロリー
第14作 超戦士撃破!!勝つのはオレだ 1994年夏 バイオブロリー
第15作 復活のフュージョン!!悟空とベジータ 1995年 ジャネンバ
第16作 龍拳爆発!!悟空がやらねば誰がやる 1995年夏 ヒルデガーン
第17作 最強への道 1996年 レッドリボン軍
JF08 オッス!帰ってきた孫悟空と仲間たち!! 2008年 アボとカド
実写 EVOLUTION 2009年 ピッコロ大魔王
JF12 エピソード オブ バーダック 2011年 チルド一味
第18作 神と神 2013年 ビルス
第19作 復活の「F」 2015年 フリーザ一味
第20作 ブロリー 2018年 ブロリー
第21作 スーパーヒーロー 2022年 セルマックス