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=== 2017-2018シーズン ===
=== 2017-2018シーズン ===
ショートに『[[バラード第1番 (ショパン)|バラード第1番ト短調]]』、フリーは2015-2016シーズン時点で「五輪シーズンで使うと決めていた」という『SEIMEI』と<ref>[http://www.bbm-japan.com/_ct/17108103 羽生結弦、公開練習1日目が終了。注目のフリーは『SEIMEI』に。] </ref>、自身が世界最高得点を更新したプログラムの再演を選択。フリーは4回転5本を組み込むなど構成の難度をさらに上げ<ref>[http://number.bunshun.jp/articles/-/828692 羽生結弦の不滅の名プログラム、
ショートに『[[バラード第1番 (ショパン)|バラード第1番ト短調]]』、フリーは2015-2016シーズン時点で「五輪シーズンで使うと決めていた」という『SEIMEI』と<ref>[http://www.bbm-japan.com/_ct/17108103 羽生結弦、公開練習1日目が終了。注目のフリーは『SEIMEI』に。] </ref>、自身が世界最高得点を更新したプログラムの再演を選択。フリーは4回転5本を組み込むなど構成の難度をさらに上げ<ref>[http://number.bunshun.jp/articles/-/828692 羽生結弦の不滅の名プログラム、 『SEIMEI』で再び五輪へ挑む理由。] </ref>、オリンピックシーズンに臨む。
『SEIMEI』で再び五輪へ挑む理由。] </ref>、オリンピックシーズンに臨む。


9月に[[モントリオール]]で開催されたオータム・クラシックに出場。右膝に痛みがあり4回転ループは回避したが、ショート冒頭の4回転サルコウおよび後半のトリプルアクセルでGOE満点の評価を獲得するなど、技術点合計が歴代最高の64.17点に到達するノーミスの完璧な演技を披露<ref>[https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/09/23/post_21/index_2.php 羽生結弦の初戦、心もスケーティングも
9月に[[モントリオール]]で開催されたオータム・クラシックに出場。右膝に痛みがあり4回転ループは回避したが、ショート冒頭の4回転サルコウおよび後半のトリプルアクセルでGOE満点の評価を獲得するなど、技術点合計が歴代最高の64.17点に到達するノーミスの完璧な演技を披露<ref>[https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/09/23/post_21/index_2.php 羽生結弦の初戦、心もスケーティングも 「静かに演じた」世界最高得点] </ref>。自身が2015年より保持している最高得点を塗り替える112.72点の世界新を記録し首位発進となった<ref>[https://the-ans.jp/news/10293/2/ 羽生結弦、驚愕の世界新を海外も続々速報「スポットライト盗んだ」「驚きでポカン」] </ref>。しかし翌フリーは得意のトリプルアクセルで転倒するなど精彩を欠いた演技で失速。自己ベストから実に67点ものマイナスとなる155.52点にとどまり<ref>[https://www.daily.co.jp/general/2017/09/24/0010583437.shtml 羽生 約3年ぶりの150点台…自己ベストからマイナス67点「もどかしい」] </ref>、合計で[[ハビエル・フェルナンデス]]に逆転され2位となった<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/201709240000367.html 羽生結弦フリー精彩欠き2位 3回転半転倒などミス] </ref><ref>[http://number.bunshun.jp/articles/-/828936?page=2 羽生結弦の五輪シーズン開幕。SPでの世界新記録と悔し涙。] </ref>。この落差の激しさは「集中力の弱さ」にあり永遠の課題としつつも<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASK9S3STSK9SUTQP011.html 羽生結弦2位 ジャンプでミス連発「雑念すごく多くて」] </ref>、初戦で2位に終わった悔しさを「大きな収穫」と受け止めた<ref>[http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/170924/spo17092413170009-n1.html 2位の羽生結弦「集中力の弱さはスケート人生の中で永遠の課題です」] </ref>。
「静かに演じた」世界最高得点] </ref>。自身が2015年より保持している最高得点を塗り替える112.72点の世界新を記録し首位発進となった<ref>[https://the-ans.jp/news/10293/2/ 羽生結弦、驚愕の世界新を海外も続々速報「スポットライト盗んだ」「驚きでポカン」] </ref>。しかし翌フリーは得意のトリプルアクセルで転倒するなど精彩を欠いた演技で失速。自己ベストから実に67点ものマイナスとなる155.52点にとどまり<ref>[https://www.daily.co.jp/general/2017/09/24/0010583437.shtml 羽生 約3年ぶりの150点台…自己ベストからマイナス67点「もどかしい」] </ref>、合計で[[ハビエル・フェルナンデス]]に逆転され2位となった<ref>[https://www.nikkansports.com/sports/news/201709240000367.html 羽生結弦フリー精彩欠き2位 3回転半転倒などミス] </ref><ref>[http://number.bunshun.jp/articles/-/828936?page=2 羽生結弦の五輪シーズン開幕。SPでの世界新記録と悔し涙。] </ref>。この落差の激しさは「集中力の弱さ」にあり永遠の課題としつつも<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASK9S3STSK9SUTQP011.html 羽生結弦2位 ジャンプでミス連発「雑念すごく多くて」] </ref>、初戦で2位に終わった悔しさを「大きな収穫」と受け止めた<ref>[http://www.iza.ne.jp/kiji/sports/news/170924/spo17092413170009-n1.html 2位の羽生結弦「集中力の弱さはスケート人生の中で永遠の課題です」] </ref>。


10月に[[2017/2018 ISUグランプリシリーズ|グランプリシリーズ]]初戦の[[2017年ロステレコム杯|ロステレコム杯]]に出場。ショートはジャンプのミスが響き2位発進に<ref>[https://the-ans.jp/news/11593/ 羽生結弦、海外から「光り輝く」「才能が溢れ出した」と称賛された“一本”とは] </ref><ref>[https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/10/21/gp_1/index_2.php 落ち着いた羽生結弦。転倒も「GPシリーズ開幕戦初勝利」の起爆剤に」] </ref>。フリーでは自身初挑戦となる4回転ルッツを成功させ<ref>[http://news.livedoor.com/topics/detail/13781041/l 羽生結弦が4回転ルッツを初成功 ロシア杯優勝のチェンが祝福 </ref>195.92点の1位まで追い上げるも、合計290.77点は[[ネイサン・チェン]]に3点届かず2位に。実に8シーズン連続で[[ISUグランプリシリーズ|グランプリシリーズ]]初戦の優勝を逃した<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASKBP76BVKBPUTQP021.html 有言実行の羽生、4回転ルッツ成功 「本気出せる」] </ref><ref>[https://www.daily.co.jp/general/2017/10/21/0010663951.shtml 羽生結弦、GP初戦2位は吉兆?鬼門?6年連続も…ソチ五輪や世界選手権は優勝] </ref>。
10月に[[2017/2018 ISUグランプリシリーズ|グランプリシリーズ]]初戦の[[2017年ロステレコム杯|ロステレコム杯]]に出場。ショートはジャンプのミスが響き2位発進に<ref>[https://the-ans.jp/news/11593/ 羽生結弦、海外から「光り輝く」「才能が溢れ出した」と称賛された“一本”とは] </ref><ref>[https://sportiva.shueisha.co.jp/clm/othersports/figure/2017/10/21/gp_1/index_2.php 落ち着いた羽生結弦。転倒も「GPシリーズ開幕戦初勝利」の起爆剤に」] </ref>。フリーでは自身初挑戦となる4回転ルッツを成功させ<ref>[http://news.livedoor.com/topics/detail/13781041/l 羽生結弦が4回転ルッツを初成功 ロシア杯優勝のチェンが祝福 </ref>195.92点の1位まで追い上げるも、合計290.77点は[[ネイサン・チェン]]に3点届かず2位に。実に8シーズン連続で[[ISUグランプリシリーズ|グランプリシリーズ]]初戦の優勝を逃した<ref>[http://www.asahi.com/articles/ASKBP76BVKBPUTQP021.html 有言実行の羽生、4回転ルッツ成功 「本気出せる」] </ref><ref>[https://www.daily.co.jp/general/2017/10/21/0010663951.shtml 羽生結弦、GP初戦2位は吉兆?鬼門?6年連続も…ソチ五輪や世界選手権は優勝] </ref>。

2017年10月29日 (日) 00:05時点における版

羽生結弦
Yuzuru Hanyu
フィギュアスケート選手
2014年ソチ五輪の表彰式にて
生誕 (1994-12-07) 1994年12月7日(29歳)[1][2]
宮城県仙台市泉区[1][2]
身長 172 cm [3]
選手情報
代表国 日本の旗 日本
コーチ ブライアン・オーサー(2012-)[4]
トレイシー・ウィルソン
所属クラブ 全日本空輸(ANA)[5]
クリケット・クラブトロント
ISUパーソナルベストスコア
総合330.43(WR)2015 GP ファイナル
SP112.72(WR)2017 オータムC
FS223.20(WR)2017 世界選手権
獲得メダル
日本の旗 日本
フィギュアスケート: 男子シングル
オリンピック
2014 ソチ 男子シングル
世界選手権
2012 ニース 男子シングル
2014 さいたま 男子シングル
2015 上海 男子シングル
2016 ボストン 男子シングル
2017 ヘルシンキ 男子シングル
四大陸選手権
2011 台北 男子シングル
2013 大阪 男子シングル
2017 江陵 男子シングル
世界国別対抗戦
2015 東京 団体
2017 東京 団体
グランプリファイナル
2012 ソチ 男子シングル
2013 福岡 男子シングル
2014 バルセロナ 男子シングル
2015 バルセロナ 男子シングル
2016 マルセイユ 男子シングル
世界ジュニア選手権
2010 ハーグ 男子シングル
ジュニアグランプリファイナル
2009 東京 男子シングル

羽生 結弦(はにゅう ゆづる、1994年12月7日[6][7] - )は、宮城県仙台市泉区出身のフィギュアスケート選手(男子シングル)。愛称は「ゆづ」[※ 1]全日本空輸 (ANA) 所属[8]早稲田大学人間科学部eスクール)在学中。

主要な戦績として、2014年ソチオリンピック男子シングル優勝。2014年世界選手権2017年世界選手権優勝。グランプリファイナル4連覇(2013年-2016年)。全日本選手権4連覇(2012年-2015年)。

男子シングル競技における、ショートプログラム(112.72点)、フリースケーティング(223.20点)、トータルスコア(330.43点)の現世界歴代最高得点記録保持者。世界ランキング最高位1位。世界ランキングは2013年10月より1位を保持している[9]

世界記録は2012年から2017年の間に12回更新しており、ISUジャッジングシステムのもとに開催された国際大会において、史上初めてショートプログラムで100点、フリースケーティングで200点、トータルスコアで300点超えを達成した男子選手である[10]

人物

仙台市立七北田小学校仙台市立七北田中学校東北高等学校を経て、早稲田大学人間科学部人間情報科学科通信教育課程(eスクール)在学中[11]血液型B型

名前は「を結ぶように凛とした生き方をして欲しい」と父が命名した[12][13]

演技前に必ず行う胸の前で十字を切るような動作は、実際には「士」の形を描いており、「ジャンプの回転軸と両肩を平行に保つ意識を確認するためのおまじない」である。2015年11月以降から、両手で天を仰ぐような動作を最後に加えるようになった[14]

2歳の頃から喘息(ぜんそく)の持病があり、スケートを始めた当初の目的のひとつは、喘息を克服することにあった[15]。肺を大きく開いて息を吸い込むことができないため、特に10代の頃は体力や持久力の面で劣ると指摘されてきたが、投薬治療、吸入薬、鍼治療、気道を開く施術、移動時や練習時にマスクを着用することで心肺機能を上げるなどの対策を続け、体力面のハンデは改善されつつある[16]。しかし完治したわけではなく、特に練習拠点をカナダに移してからは、環境の変化により激しい発作に襲われることが増え[17]、2017年現在も発作を起こすと明かしている。

尊敬する選手はエフゲニー・プルシェンコジョニー・ウィアー荒川静香。荒川は同じアイスリンク仙台(名称変遷あり)で育ち、東北高、早稲田大でも先輩にあたる。彼女の代名詞であるレイバック・イナバウワーを自身の演技に取り入れ、荒川へのリスペクトを示している。

2002年ソルトレイクシティ五輪での演技を見て以来、エフゲニー・プルシェンコに心酔し、技の手本とするに留まらず、彼のマッシュルームカットまで真似した時期もある[18][19]。また、彼の得意技であったビールマンスピンを自身の演技に取り入れ、リスペクトを示している[20]。これに対し、プルシェンコも羽生を賞賛する言葉を多々述べている[※ 2][21][22][20][23][24]。2015年のNHK杯で3つの世界記録を更新した翌日のインタビューでも、理想とする王者像はプルシェンコであり「彼のような存在になれるように努力していきたい」と述べている[25]

ジョニー・ウィアーも幼少期から憧れの選手に挙げており、ソチオリンピックシーズンの『ロミオとジュリエット』など、いくつかの衣装デザインを手掛けてもらっている。

スケート技術と特徴

初優勝した「2013年GPファイナル」のビールマンスピン
ISUによる略称:
ジャンプ
T トウループ
S サルコウ
Lo ループ
F フリップ
Lz ルッツ
A アクセル

ジャンプスピンステップの全方位に秀でたオールラウンダーである[26][27]

ジャンプは踏み切りから着氷後の流れまで美しく跳び幅があり、GOE(出来栄え点)加点を得るための8つの評価要素を全て満たしている質の高さが特徴[28]。このため完璧に跳ぶとGOE満点となる3点、または満点に近い高い加点を獲得する[29]。試合では4種類の4回転ジャンプ(トウループサルコウループルッツ)を跳ぶが、最大の武器は確実に加点の付くトリプルアクセル(3回転半ジャンプ)である[30][31]。 質の高さに加え、踏み切り直前に「カウンター」と呼ばれる難しいターンを行ったり、両足のつま先を外側に向けたスプレッドイーグルから踏み切り、着氷後に即イーグルに戻るなど、ジャンプへの入り方や出方の難度の高さなどからも常に2~3点のGOEがつき、トリプルアクセルだけで確実に11点以上を稼ぐ[※ 3]。特に基礎点が1.1倍となる演技後半に組み込んだトリプルアクセルからの連続ジャンプは、めったにミスをしないことからも4回転以上の強力な得点源となっている。

このように、基礎点の高い高難度のジャンプ構成を成功させたうえで、かつ高いGOE加点を獲得できるのが羽生の強さである[32]。例として世界記録を塗り替えた2015年グランプリファイナルでは20.18点の加点(ちなみに4回転トウループの基礎点は10.3点である。つまり加点だけで4回転ジャンプ2本分の基礎点に匹敵する)を獲得している[33]

フリップは踏み切りがアウトサイドになる癖がありエッジエラーの判定を受けていたが、2011-2012シーズンより矯正に成功した。

スピンの技術も高く、プログラム中のスピンは全て最高評価の「レベル4」が取れるように組まれており、完璧にレベルを満たせば、こちらも高い加点を獲得する[34][35]。元々のスピンの速さとポジションの美しさに加え、回転しながら指先や腕などを動かすことでオリジナリティーを出し、プログラムの構成難易度を上げる工夫を行っている[36]。特に、柔軟性の高さを生かしたビールマンスピン[37]やドーナツスピンなどを、積極的に演技に取り入れている。レイバックイナバウアーハイドロブレーディングも得意で、多くのプログラムに入れている。シットスピンは2017年のオータム・クラシックにおいて史上初となる満点の加点を獲得している[38]

4回転ジャンプ

試合では4種類の4回転ジャンプトウループサルコウループルッツ)をプログラムに組み込んでいる。

4回転ループは、アイスショーエキシビションのフィナーレなど(4回転ループ-3回転アクセルを着氷している[39][40])で跳んでいたが、2016-2017シーズンより競技に取り入れている。 2016年9月30日にモントリオールで開催された「オータムクラシック」のショートプログラムにおいて、国際スケート連盟(ISU)公式の国際大会において史上初めてクリーンに成功させた(2016年10月2日、ローザンヌにて公式に認定)[41][42]

4回転ルッツは公式練習でも着氷していたが[43]2017年のロステレコム杯」のフリーよりプログラムに組み込み、公式戦初挑戦で成功させた。4回転アクセル4分の1アンダー(回転不足)で転ぶくらいで、ある程度は回れる段階まできていると発言している[44]。アクセルジャンプについては自身が得意としていることからも思い入れが深く「将来的には必ず4回転アクセルを跳びたい」と語っており[45]平昌五輪後の挑戦も示唆している[46]。公式練習では4回転フリップにも挑戦している[47]が、こちらは試合に組み込む意向を示したことはない。

4回転の連続ジャンプにも挑戦しており、[48][49]2017年国別対抗戦」のフリーでは、4回転トウループ-1回転ループ-3回転サルコーの3連続ジャンプを初めて成功させた[50]

コーチと振付師

ブライアン・オーサーと(2015年)

阿部奈々美の指導を離れた2012年よりブライアン・オーサーに師事。トロントの「クリケット・クラブ」(Toronto Cricket Skating and Curling Club)に所属し、オーサーをチームリーダーとする"チーム・ブライアン"による指導を受けている。

協同リーダーはトレイシー・ウィルソン。スピン専門コーチはペイジ・アイストロップ。ショート振付師はジェフリー・バトル、フリー振付師はシェイ=リーン・ボーンである。(※2016-2017シーズン時点)[51]エキシビション振付師はデヴィッド・ウィルソンの他、宮本賢二など。またNHKの「花は咲く~羽生結弦Ver.~」など、日本国内のTVプログラムやショーの振り付けを阿部が担当することもある。

スケート靴の調整は、中学生の頃から仙台市に工房を構える阿部年伸(阿部の夫)が担当している[52]カナダに練習拠点を移して以降も、小包で送るか帰国時に持ち込んで調整を依頼しており、工房でも羽生専用の研磨機を用意して対応している[53]

経歴

全ての座標を示した地図 - OSM
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ジュニア以前

1998年の長野オリンピックにおけるフィギュアスケート競技日本代表のうち、7人中4人(田村岳斗本田武史、荒川静香、荒井万里絵)が仙台市東北高等学校に在学中の高校生選手であり、かつ4人とも長久保裕の教え子であった[54]。これを発端に仙台でフィギュアスケートブームが起こる。長久保や4選手が所属するコナミスポーツクラブ泉のリンク(現・アイスリンク仙台北緯38度19分1.9秒 東経140度53分31.8秒)で1999年に佐野稔が開催した子供スケート教室に姉が通い始め、この姉の影響により[55]羽生も4歳でスケートを始めた[1][12][56][57]。同じダイエー系列の新松戸アイスアリーナが2002年1月に閉鎖になると、同アリーナを指導していた都築章一郎が仙台に移り、小学2年から小学6年まで指導を受けることとなる[58]。都築に個人指導を受けるようになったのは小学3年からだが、友達と遊びたい時期に練習ばかりがハードになっていったため、この時はスケートが嫌になり野球をやりたいとも言い出した。しかし「好きで始めたことに屈したくない」と練習を続け、翌2004年10月に初出場した全日本ノービス(Bクラス)で優勝。9歳で初めて金メダルを獲得した。[59]

優勝した直後の2004年12月にホームリンクが経営難で閉鎖。勝山スケーティングクラブ(仙台市、北緯38度16分28.2秒 東経140度52分21.7秒)に練習拠点を移したが、このリンクは自宅から遠かったため練習時間が大幅に減り、この時期に伸び悩むこととなる。しかし2006年のトリノオリンピック荒川静香が日本人として初となる金メダルを獲得。フィギュアスケートが盛り上がった経緯もあり、同年5月23日放送のミヤギテレビOH!バンデス[※ 4]にて、小学6年生(11歳)の「天才スケート少年」として羽生の特集が組まれ[60]、(年齢的に出場可能となるソチオリンピックで)金メダルを目指すと発言。2007年3月、閉鎖されたかつてのホームリンクがアイスリンク仙台として営業を再開すると、羽生も練習拠点を同リンクに戻した。[61]

2007-2008シーズン

2007-2008シーズン、まだノービスの選手(中学1年)ながら全日本ジュニア選手権で3位となる。ノービスの選手が全日本ジュニア選手権の表彰台に上がるのは日本男子史上初[62]

2008-2009シーズン

2008-2009シーズンからジュニアに上がり、ISUジュニアグランプリ (JGP)に参戦。全日本ジュニア選手権で初優勝を果たし、初出場となった全日本選手権では出場選手中最年少ながら8位に入る。世界ジュニア選手権でも大会最年少ながら12位となった。

2009-2010シーズン

2009-2010シーズン、初戦のJGP トルン杯でJGP初優勝。続くクロアチア杯でも優勝し、JGPファイナルでは史上最年少(14歳)で総合優勝を果たした[※ 5]。全日本ジュニア選手権では2連覇を達成し、全日本選手権ではショートプログラム13位から、フリースケーティングの演技後半に3回転アクセル-3回転トウループ-2回転トウループのコンビネーションジャンプを決めるなどして追い上げ、総合6位となった。世界ジュニア選手権ではフリースケーティングで大幅にパーソナルベストを更新して優勝。日本人男子としては初の中学生で、高橋大輔2002年)、織田信成2005年)、小塚崇彦2006年)に続く、4人目の世界ジュニアチャンピオンになった。2010年4月、東北高校に進学。

2010-2011シーズン

2010-2011シーズン、シニアデビュー戦となったISUグランプリシリーズNHK杯で、フリースケーティングで自身初となる4回転トウループを成功させ4位に入った。出場3回目の全日本選手権では4位となり、四大陸選手権の代表に選出された。2011年2月に開催された四大陸選手権ではショート、フリー共に自己ベストを更新する演技で、初出場で銀メダルを獲得。男子選手としては四大陸選手権史上最年少のメダリストとなった。

3月11日東北地方太平洋沖地震東日本大震災)が発生。地震発生時には仙台市のアイスリンク仙台で競技の練習中であり、スケート靴を履いたまま外へ避難した。羽生本人や家族、阿部コーチやリンクメイトは無事であったが、同リンクは被災して営業休止になり、自宅も大きな被害を受けたため避難所で4日間過ごした[63]震災で多くの死者・行方不明者が発生し、大勢の避難者が避難所生活をしている中、スケート続けることへの疑問を抱いていたが、自身が在学する東北高校野球部が避難所でボランティアをしながら第83回選抜高等学校野球大会(春のセンバツ甲子園)に出場し、3月28日の初戦を全力で戦っている姿をテレビで観て、スケートへの意欲を取り戻した[64]兵庫県南部地震阪神・淡路大震災)の41日前に生まれた羽生は、4月9日に開催された兵庫県スケート連盟主催「東日本大震災チャリティー演技会 ~復興の街、神戸から~」に招待され、東北高校の先輩の田村・本田・荒川らと演技を披露した[65]。4月からは、テクノルアイスパーク新井田(青森県八戸市)や、かつて師事した都築コーチがいる神奈川スケートリンク(神奈川県横浜市)を仮の拠点とし、復興支援目的のアイスショーへ多数出演して各地を転々としながら練習を続けた[63][66][67]7月24日、アイスリンク仙台が営業を再開したため、羽生も拠点を戻した。

2011-2012シーズン

初出場で銅メダルを獲得した2012年世界選手権

2011-2012シーズン、9月にはネーベルホルン杯に出場し、シニアクラスの国際大会では初の優勝を果たす。ISUグランプリシリーズでは中国杯で4位に終わるも、続くロステレコム杯でグランプリシリーズ初優勝を果たし、ISUグランプリファイナル進出を決める(現時点でNHK杯以外の大会では最後の優勝でもある)。初のISUグランプリファイナルでは、総合得点でパーソナルベストを更新するが、1.73点の僅差で表彰台に届かず4位となる。全日本選手権では、ショートプログラムで4位と出遅れたが、フリースケーティングで1位となり総合3位、これにより自身初となる世界選手権代表に選出された。

世界選手権のショートでは7位発進と出遅れる。しかしフリーでは中盤繋ぎの部分で突然転倒するアクシデントを起こしながらも、エレメンツはパーフェクトにまとめ巻き返し2位まで追い上げる[68]。この結果総合で3位に入り、初出場で銅メダルを獲得[69]。特に技術要素点ではパトリック・チャン・高橋大輔らを上回る同大会最高の点数をマークした[70]。17歳3ヶ月でワールドメダリストとなったが、これは日本男子史上における最年少記録となっている[※ 6]

2012-2013シーズン

2012年の4月にコーチをブライアン・オーサーに変更。夏からはオーサーの指導拠点となる「クリケット・クラブ」(Toronto Cricket Skating and Curling Club、北緯43度44分23.7秒 西経79度25分4.7秒)があるカナダトロントに渡り練習を開始した[71]。羽生自身はオーサーの師事を決めた理由として、同じくオーサーの指導を受けることで4回転ジャンプの精度が上がったハビエル・フェルナンデスに着目し「自分の最大の武器である4回転が安定すれば、スケーティングや表現力など、他の部分も上達するチャンスが出てくると考えました。」と語っている[72]フィンランディア杯ではフリーでトゥループとサルコウの2種類の4回転ジャンプを成功させ優勝。グランプリシリーズでは初戦のスケートアメリカ、地元・宮城県で開催された第2戦のNHK杯と、2戦続けてショートプログラムで歴代最高得点を更新、GPファイナルでは2位となる。全日本選手権では初優勝を果たした。

四大陸選手権では、ショートプログラムでは1位だったものの、フリーでは4回転サルコウが2回転に、3回転ルッツが1回転になるミスがあり3位。総合得点では2位になった。しかし世界選手権では、2月からの体調不良と左膝の故障の影響からSPでは精彩を欠き9位と出遅れた。更にフリーの公式練習で右足首を故障したが、満身創痍で臨んだフリーでは3位となり、総合では日本男子最高の4位に入った(翌2014年2月開催のソチオリンピック男子シングル種目は、高橋大輔の6位との成績で最大の3枠を確保)[73]。左膝の故障の為、2013年世界フィギュアスケート国別対抗戦は辞退した[74]。2013年4月に早稲田大学に進学した。

2013-2014シーズン

2013-2014シーズンを前に、2013年7月1日全日本空輸 (ANA) と所属契約した[75]。シーズンインするとフィンランディア杯で2年連続の優勝。スケートカナダエリック・ボンパール杯は共にパトリック・チャンに次ぐ2位。福岡市で開催された2013年GPファイナルではショートプログラムの歴代最高得点を更新、フリーでは自己ベストを大幅に更新し総合1位でGPファイナル初優勝を果たす。続く全日本選手権では2連覇[76]を達成し、オリンピック代表に初選出された。

ソチオリンピック金メダル

2014年2月、ロシアで開催のソチオリンピック本番では、同大会から新種目としてスタートした団体戦でショートプログラム1位となるが、日本代表の最終結果は総合5位に留まった[77]

男子シングル個人種目では、ショートプログラムの『パリの散歩道』で101.45点をマーク、公式大会世界最高得点かつ、史上初の100点超えを達成し首位に立った。しかしフリースケーティングでは、冒頭の4回転サルコウで転倒、直後の4回転トウループは成功したものの、3回転フリップで再び着氷失敗。演技後半の3回転アクセルからのコンビネーションは2回共成功させたが、3回転ルッツ-1回転ループの直後3回転サルコウが認定されないなど不本意な演技となり、自己ベストには程遠い178.64点にとどまった[78]。フリー演技終了直後のインタビューでは「(体が)全然動かなかった。(本番直前の)6分間練習から焦っていた。はっきりいって自分の演技に満足していない。終わった後は、金メダルは駄目かなと思った」と語っていた[79]。 SPで2位につけていたパトリック・チャン(カナダ)は羽生の直後に滑走。冒頭4回転-3回転トウループのコンビネーションを成功させるも、その後は単独の4回転トウループと3回転アクセルで手を着き、さらに終盤の2回転アクセルでもバランスを崩すなどの着氷ミスが続き、羽生のフリーの得点を上回れず銀メダルに終わった[80]。その後に滑走した2選手もメダル圏内には及ばず、結果羽生はフィギュアスケート男子シングルの種目において、日本人初(アジア人でも初)となる冬季オリンピックでの金メダルを獲得した[81][82][83]

ソチオリンピックで日本男子シングル史上初の金メダル獲得

2014年2月14日時点で羽生は19歳65日という年齢であり、フィギュアスケート男子シングルの金メダリストとしてはディック・バトンアメリカ合衆国)が1948年サンモリッツオリンピックで優勝した際の18歳202日に次ぐ史上2番目の年少記録となり、66年ぶり2人目の10代での金メダリストになった[84][85]。更にオリンピック初出場で金メダルを獲得したのは、ウルリッヒ・サルコウイリヤ・クーリックに次いで史上3人目。ソチオリンピックでは日本人唯一の優勝、また平成生まれの日本人[86]として史上初の夏季・冬季を通して五輪の金メダル獲得となり、又さらに日本選手で過去冬季五輪の金メダル獲得は記念すべき10個目となった。

表彰後のインタビューではシカゴ・トリビューンの記者フィリップ・ハーシュから東日本大震災についての質問を受け、「金メダルをとったからといって、復興に直接つながるわけではない。自分には何もできていないんだという無力感がある。でも、金メダリストになれたからこそ、これをスタートとして、復興のためにできることがあるんじゃないかと今は思っています。」と回答し、故郷への感謝を述べた[87][88]。この質問をしたハーシュは「僕にとってソチ五輪で最も忘れられない瞬間は、誰かが成したことではなく日本の羽生結弦が言ったことだ。」とツイートし[89]、「19歳とは思えない成熟と謙虚さ、細やかな感受性をもって、この勝利について語った。」と羽生を称える記事を書いた[90]。また同席していたニューヨーク・タイムズ の記者ジェレ・ロングマンは「金メダルの獲得こそが、羽生が前進するための出発点となるだろう。」と結ぶ記事で勝利を称えた[91][92]

世界選手権初優勝

2014年3月、さいたま市で開催された世界選手権では、ショートの4回転トウループで転倒し3位と出遅れた。しかしフリーで、国際スケート連盟主催の大会で自身初の4回転サルコウジャンプを成功させる。その後の3回転フリップでエッジエラー判定を受けた以外は、ほぼパーフェクトな演技で総合首位に。総合2位の町田樹を合計得点0.33点の僅差でかわし、逆転優勝を果たした。日本男子シングル種目では、2010年世界選手権の高橋大輔以来、4年ぶり2人目の世界チャンピオンとなる。さらに「GPファイナル・冬季オリンピック・世界選手権」の主要3大会を全て制しての3冠達成は、2001-2002年シーズンのアレクセイ・ヤグディン以来、男女シングルを通じて史上2人目の快挙となった[93]

2014-2015シーズン

グランプリファイナル2連覇

オリンピックチャンピオンとして臨んだ2014-2015シーズンだが、度重なるアクシデントの影響により、当初挑戦する予定だったプログラムの難度の変更を余儀なくされた。

怪我を乗り越え2連覇を果たした2014年GPファイナル

初戦となる予定だったフィンランディア杯は腰痛のために欠場。2014年11月、初戦となった上海開催の中国杯ではショートプログラム2位スタート。フリースケーティング前の6分間練習で、中国の閻涵と衝突事故が起きた[94]日本スケート連盟は国際試合に医師を帯同させていなかったため、現場では米国の医師に応急処置を受け、頭部と顎にテーピングと包帯を施したままの状態で演技に臨んだ。流血事故を押しての出場は、当初脳震盪の可能性が疑われたため「危険だったのではないか」とメディアの賛否が分かれる事態に発展したが、脳震盪は起こしていないと現場の医師の診断を受けており、最後までプログラムを滑りきり銀メダルを獲得した[95][96]。この演技終了後に顎を7針、頭を3針縫い、表彰式とエキシビションには出演せず翌日に帰国[97]。精密検査の結果、頭部挫創、下顎挫創、腹部挫傷、左大腿挫傷、右足関節捻挫で全治2~3週間と診断を受けた[98]。次戦のNHK杯は開催直前まで出場の可否が検討されていたが、最終的には出場し総合順位は4位となる[99]。この結果、ISUグランプリシリーズポイントランキング6位となり、最下位でグランプリファイナルへと進出した。1番滑走で臨むことになったショートでシーズンベストを記録し首位に立ち、フリーでは2種類の4回転を成功させ自己ベストを更新[100]。日本男子初となる大会2連覇を達成し、[101][102][103]事故を乗り越えての勝利を「存分に体を使える幸せを感じた。今スケートができることが一番の幸せ。」と語った[104]

世界選手権銀メダル

続く2014年12月、全日本選手権では3連覇を達成したものの[105][106]、グランプリシリーズ時から断続的に続いていた腹痛の精密検査のため、エキシビションを欠場し緊急入院。「尿膜管遺残症」との診断結果により翌12月30日に手術を受けた。3連覇を達成した直後に、様々な困難を乗り越えた2014年について問われ「壁の先には壁しかない。課題を克服しても、自分は人一倍欲深いから、また超えようと思う。」と総括した[107][108]

手術後は2週間の入院および1か月の安静治療が必要とされたが[109]、退院後に練習を再開。しかし手術で腹部を4cmほど切り、腹筋の感覚に違和が生じたことが一因で練習時に右足首を捻挫。再び2週間の休養を要し、3月開催の世界選手権への出場は直前まで危ぶまれた[110]。しかし3月上旬から出場する意向での国内調整を進め、全日本選手権以来の復帰戦に挑むこととなった。

2015年3月、上述の衝突事故が起きた上海の会場で開催された世界選手権では、ショートプログラムで4回転が乱れたものの今季自己ベストをマークし首位に立った[111][112]。術後の回復をアピールしたかに見えたが、フリーの4回転をどちらも失敗。その後は落ち着いてジャンプを決め巻き返したものの、パーソナルベストには程遠いスコアに留まった。結果は、同門のハビエル・フェルナンデスに2.82点及ばず銀メダルとなり、日本人選手初となる世界選手権連覇はならなかった。連覇を逃した心境を「悔しさが9割だが、また追いかける事が出来る立場になった。悔しさをバネに進んでいける。」と語り、復帰戦を終えた[113][114][115]

捻挫のほか手術跡が炎症を起こすなどのコンディション不全から、続く4月開催の国別対抗戦への出場の可否は世界選手権後に協議されたが、自身初となる出場が決定[116]。ショートプログラムで96.27点と今季自己ベストを更新し首位に立ち[117]、翌フリープログラムも冒頭の4回転サルコウを決めたほか、ミスを最小限にとどめ首位に立った[118]。フリーの演技後に氷上で「ありがとう」と感謝の言葉を述べ、今季最後の試合を終えた[119][120]。日本は銅メダルを獲得。エキシビジョンでは『パリの散歩道』を同季唯一のノーミスで披露し、参考扱いながらも4回転ループ+3回転アクセルのシークエンスジャンプを成功させた。来季に向けては「また一つ一つ課題をクリアしていきたい」と展望を語り、シーズンを締めくくった[121]

2015-2016シーズン

世界記録更新とGPファイナル3連覇

2015年GPファイナルでは、世界記録を再び塗り替え、男子史上初の3連覇を達成した(フリー演技『SEIMEI』)。

映画『陰陽師』のサウンドトラックを用いた新たなフリースケーティングを『SEIMEI』と自ら命名。「安倍晴明」の狩衣をイメージした衣装で、シェイ=リーン・ボーン振付によるの表現に挑んだ[122]

初戦のオータムクラシックで優勝[123]。続くスケートカナダのショートプログラムでは、演技後半のジャンプがルール上カウントされず0点となり73.25点の6位発進と出遅れたが[124]、フリーで自身初となる4回転3本を着氷させ巻き返し2位となる[125]

続くNHK杯では「挑戦という意味を込めた」として、ショートに4回転サルコウと4回転トウループ−3回転コンビネーションの4回転2本を組み込む、自身最高難度の構成に急遽変更[126]。ノーミスの演技で、ソチオリンピックで自身が記録した101.45点の世界最高得点を更新する106.33点をマークした[127][128]。「絶対王者[※ 7]になると言い聞かせることで自分にプレッシャーをかけた[129]」として臨んだ翌日のフリーでは、演技後半の4回転−3回転コンビネーションを含む計3本の4回転のほか全てのジャンプを成功。技術点は出来栄え評価で23.08点もの加点を獲得し、演技点の「音楽の解釈(Interpretation)」の項目は、ジャッジ9人中6人が10点満点をつける9.89点という圧倒的な演技で安倍晴明を演じきり、史上初の200点台となる216.07点を記録した[130]。トータルスコアでも史上初の300点台となる322.40点を記録し、パトリック・チャンが保持していた295.27点の世界歴代最高得点を大幅に塗り替える前人未到のスコアで優勝を果たした[131][132]。この大会で羽生はショート、フリー、トータルの全スコアで世界記録を更新。ISUジャッジングシステムにおいて、史上初めてショートプログラムで100点、フリースケーティングで200点、トータルスコアで300点超えを達成した男子選手となった。

さらに2週間後のバルセロナで開催されたグランプリファイナルのショートプログラムにおいて、NHK杯を超える演技を披露。4回転サルコウと、4回転トウループ−3回転トウループの連続ジャンプは、9人中8人のジャッジがGOE(出来栄え評価)加点で満点の3点を付け、PCS(プログラム構成点)は満点の50点に肉薄する49.14点をマーク。110.95点を叩き出し、わずか2週間で再び世界記録を塗り替えた[133]

一日置いたフリーでもノーミスの演技を披露。4回転サルコウ、4回転トウループともにGOE満点を獲得し、技術点は120.92点に到達。構成点では9名のジャッジが10点満点をつけた項目が23にも及び、NHK杯を超える219.48点を記録。トータルで330.43点というスコアを叩き出し、再び全ての世界記録を更新した[134]。プログラム構成上の上限の点数に対する得点は実に97%を超えており、理論上の「満点」まであと9点に迫るというほぼ完璧な演技で、[135][136][137]男子選手としてISUグランプリファイナル史上初となる3連覇を成し遂げた[138][139]。歴史的な記録更新に、会場のインタビューで自身の演技を見た子供へのコメントを求められ「どうかスケートを、練習を、夢をあきらめないで」と語った[140]


続く全日本選手権ではさらなる記録更新に期待がかけられたが、フリーの演技後半の2度のジャンプの転倒が響き183.73点という得点に。トータルは286.36点にとどまった。2位の宇野昌磨に20点近い大差をつけ、男子史上29年ぶりとなる大会4連覇を果たしたものの「ひどい演技をしてしまった。自分の中では勝ったとは思っていない」と悔しさをあらわに、2015年を締めくくる試合を終えた[141][142]

世界選手権銀メダル

2016年3月にボストンで開催された世界選手権では、精神状態が乱れていたものの[143]、ショートでは自己ベストに肉薄する110.56点を記録。演技後に「よっしゃー!見たか!」と雄叫びを上げたが、これは「皆と、一つの答えにたどり着けた自分の感情に対して」発した叫びであると試合後に述べている[144]。同時に、冷静さを欠いた自身を「怒ってしまった自分がダメ」と分析[145]。一日あけて臨んだフリーでは「さらに完成度を高めるため」として、後半の4回転トウループを4回転サルコウに変更(実際には左足の靱帯損傷の悪化により変更となった)、しかしここで転倒するなどジャンプの精彩を欠いた演技で、自己ベストには程遠い184.61点にとどまった。トータルスコアは295.17点という結果となり、ショートのリードで逃げ切ることはできず、前回大会と同じく同門のハビエル・フェルナンデスに逆転され、2年連続の銀メダルとなった。期待されながらも王者奪還を逃した敗因を「良い演技をしたい、と欲張った結果が裏目に出た空回りであり自分の過ち」と分析[146]。演技後は「ここで金メダルを取れないようでは自分はまだまだ」と述べ、去年と同様に悔いの残る世界選手権を終えた[147]。 大会終了後、左足靱帯損傷の治療のため、帰国はせず練習拠点のトロントに戻ると発表[148]。後日正式に「左足リスフラン関節靭帯損傷」により全治2ヶ月との診断を受け[149]アイスショーへの出演を全て取りやめ、治療とリハビリに専念することとなった。

2016-2017シーズン

グランプリファイナル4連覇

怪我のリハビリを経て、新たなプログラムに「観客とのコネクト」をテーマにプリンスの『Let's Go Crazy』(ショート)と、『Hope & Legacy』と名付けた久石譲の楽曲(フリー)を選択。4回転ループを含む、6本の4回転ジャンプを組み込む高難度プログラムに挑む。

初戦の「オータムクラシック」で、ISU公認大会史上初となる4回転ループを2度成功させる[150]快挙で優勝[151]。しかし「ぜんぜん体が動かなかった[152]」と苦笑するほど全体的には精彩を欠いた演技で、自己ベストから70点近く低い260.57点にとどまった。不本意な結果に「次の試合ではノーミスで。そのくらい練習していきます。そうじゃないと、羽生結弦じゃないです」と雪辱を誓った[153][154][155]。しかしグランプリシリーズ初戦となる、続くスケートカナダのショートで「慎重になりすぎた」と4回転を失敗し4位発進と出遅れる[156]。フリーは1位で追い上げるも、トータルスコアでパトリック・チャンに僅かに届かず、同大会2年連続で2位となった。ショートの出遅れが響き今回も263.06点というスコアにとどまったが、初戦の体力切れを改善し演技後半のジャンプを安定して決めることができたことから「悔しさ9割、達成感1割」と総括した[157]

続くグランプリシリーズ2戦目のNHK杯では、ショート冒頭の4回転ループの着氷のみ乱れたが、演技後半のトリプルアクセルがGOE満点評価を受けるなど圧倒的な演技で103.89点をマークし首位に[158][159]。フリーでは4回転サルコウ-3回転トウループのコンビネーションの4回転サルコウで転倒があったものの、4回転ループ、4回転サルコウ、4回転トウループと3本の4回転ジャンプを成功させる安定した演技で197.58点をマーク。今季世界最高得点となる総合301.47点で優勝し、グランプリファイナルへの進出を決めた[160][161][162]。今回もノーミスの演技は達成できなかったことから、ショート・フリーともに演技後に「もうちょっと」と、指で自身の演技の完成度を悔しがる仕草を何度も見せていたが[163]、フリーについては「冷静に考えたら全然もうちょっとじゃなかった。かなり頑張ってきます」とさらなる向上を誓い、「悔しさ4割、ホッとした4割、楽しかった2割」と大会を総括した[164]

12月8日よりマルセイユで開催のグランプリファイナルに、史上初となる4連覇をかけ出場。ショート冒頭の4回転ループの着氷を何とか堪え、全てのジャンプを成功。スピン、ステップの全てで最高評価のレベル4を獲得した。ステップはジャッジ9人中8人がGOE満点のプラス3をつけ、上限となる2.1点の加点を得るという圧倒的な演技で、シーズンベストを更新する106.53点をマーク[165][166][167]。首位発進で臨んだフリーだったが、冒頭の4回転ループと4回転サルコーは成功するも、演技後半の4回転サルコーで転倒するなどミスが相次ぎ失速。得点を伸ばすことができず、フリーは全体3位となる187.37点にとどまった。しかしながらショートでの大幅なリードに助けられ、2位まで追い上げたネイサン・チェンに10点以上差を付ける合計293.90点で大会を制し、男女を通じてグランプリファイナル史上初となる4連覇を達成した[168][169]。また大会4度の優勝は、男子では羽生が憧れるエフゲニー・プルシェンコと並ぶ記録となる。この結果を喜ぶ一方、ノーミスの演技を達成できなかった悔いの残るシーズン前半戦を「めちゃくちゃ悔しい。反省点だらけ」と総括。シーズン後半に向け改めて、4回転ジャンプ4本を組み込むフリー構成の完成を目指す[170]

次戦は5連覇をかけた全日本選手権となる予定だったが、帰国後にインフルエンザを発症し咽頭炎を併発する。大会前日の段階でも発熱が続いており、さらに1週間の安静加療が必要と診断されたことから、正式に全日本選手権欠場を発表した[171][172]。不在に終わった全日本だが、上述のグランプリファイナル優勝および、過去に出場した世界選手権における実績などから選考基準を満たしており、2017年にヘルシンキで開催される世界選手権の代表に選出された[173][174]

世界選手権2度目の優勝

2017年2月、復帰戦となる四大陸選手権に出場。ショートは冒頭4回転ループをほぼ完璧に決めるも、続く連続ジャンプの4回転サルコウが2回転となるミス。トリプルアクセルで満点の加点を得たものの、97.04点の3位発進と出遅れた。[175][176]逆転をかけたフリーは演技後半でまた4回転サルコウが2回転となるミスが出たが、終盤のコンビネーションを急遽4回転トウループ+2回転トウループに変更する圧巻のリカバリーを見せ、自身初となる4本の4回転に成功。[177][178]今季最高得点となる206.67点を叩き出しフリー1位となったが、合計303.71点はショート1位のネイサン・チェンに僅かに届かず2位に終わった。今回も四大陸選手権の優勝はならず、同大会で獲得した銀メダルは3個目となったが「優勝したかったが、今までで一番楽しかった銀メダル」とし、「自分の限界に挑戦している感覚が非常に好き。この時代に生まれてよかった」と、ライバルとハイレベルな戦いに挑む喜びを述べた。[179][180]

3月にヘルシンキで開催された世界選手権に出場。ショートでは冒頭の4回転ループを自身最高となる2.43点の加点を得る出来栄えで完璧に決めるも、続く連続ジャンプの4回転サルコウの着氷が乱れ左膝をつくミス。その体勢から急遽両手を上げての2回転トウループを付けたが、これはコンビネーションとは認定されず大幅に得点を失う[181]。さらに、名前を呼ばれてから30秒以内にスタート位置につけず「スタート遅れ」の規定違反により1点の減点を受け98.39点という厳しい得点に。109.05点で自己ベストを更新した首位のハビエル・フェルナンデスとは10.66点差の5位発進と大幅に出遅れる [182]。しかし最終グループ1番滑走で臨んだフリーでは、鬼門となっていた演技後半の4回転サルコウ+3回転トウループの連続ジャンプを今季初めて完璧に成功。4回転4本に加え全てのジャンプを加点付きで成功させるという圧巻のノーミス演技を成し遂げ、自身が持つ世界最高得点を更新する223.20点を叩き出した[183][184]。トータルスコアはシーズンベストとなる321.59点で、4位までが300点を超える空前の激戦を制し、史上初[185]となるショート5位からの逆転優勝を飾った[186][187]。世界選手権の優勝は2度目となり、3年ぶりに世界王者の座を奪還。世界記録を塗り替えての劇的な逆転優勝を、ニューヨークタイムズは「目もくらむような眩惑的なフリースケート」の見出しで称え[188][189]スペインエル・パイス紙は「キングが王座に帰還した」と報じた[190]。フリーでの世界記録更新については「一番とらわれていたのは過去の自分の数字。0.1点でもいいから超えてくれと怖れながらやっていたが殻を破れた」と、限界を設けず練習を続けたことへの収穫を述べた[191][192]

シーズン最終戦として4月下旬に世界国別対抗戦に出場。ノーミスを目標に掲げていたショートで4回転が決まらず83.51点の7位に沈んだ悔いから「こんなに悔しいならもう1回跳べばいい」と、4回転ジャンプを5本組み込む構成でフリーに臨んだ[193][194]。5本のうち前半の4回転サルコーが1回転となるミスが出るも、演技後半で史上初となる3本の4回転ジャンプを成功をさせ(4回転サルコー-3回転トウループ、4回転トウループ、4回転トウループ-1ループ-3サルコー[195][196])200.49点をマークし1位に[197]。日本はポイント合計で総合1位となり3大会ぶりに優勝を飾った。 ハイレベルな試合が続いた五輪プレシーズンを「だからこそ練習が楽しいしモチベーションも高くなる。今スケートが楽しいです」と総括し「自分がしたいスケートをしっかりやって、また一歩ずつ進んでいければ」と来季への展望を述べた[198]

2017-2018シーズン

ショートに『バラード第1番ト短調』、フリーは2015-2016シーズン時点で「五輪シーズンで使うと決めていた」という『SEIMEI』と[199]、自身が世界最高得点を更新したプログラムの再演を選択。フリーは4回転5本を組み込むなど構成の難度をさらに上げ[200]、オリンピックシーズンに臨む。

9月にモントリオールで開催されたオータム・クラシックに出場。右膝に痛みがあり4回転ループは回避したが、ショート冒頭の4回転サルコウおよび後半のトリプルアクセルでGOE満点の評価を獲得するなど、技術点合計が歴代最高の64.17点に到達するノーミスの完璧な演技を披露[201]。自身が2015年より保持している最高得点を塗り替える112.72点の世界新を記録し首位発進となった[202]。しかし翌フリーは得意のトリプルアクセルで転倒するなど精彩を欠いた演技で失速。自己ベストから実に67点ものマイナスとなる155.52点にとどまり[203]、合計でハビエル・フェルナンデスに逆転され2位となった[204][205]。この落差の激しさは「集中力の弱さ」にあり永遠の課題としつつも[206]、初戦で2位に終わった悔しさを「大きな収穫」と受け止めた[207]

10月にグランプリシリーズ初戦のロステレコム杯に出場。ショートはジャンプのミスが響き2位発進に[208][209]。フリーでは自身初挑戦となる4回転ルッツを成功させ[210]195.92点の1位まで追い上げるも、合計290.77点はネイサン・チェンに3点届かず2位に。実に8シーズン連続でグランプリシリーズ初戦の優勝を逃した[211][212]

次戦は11月開催のNHK杯を予定。

主な戦績

マークが付いている大会はISU公認の国際大会。

大会/年 06-07 07-08 08-09 09-10 10-11 11-12 12-13 13-14 14-15 15-16 16-17 17-18
冬季オリンピック 1
世界選手権 3 4 1 2 2 1
四大陸選手権 2 2 2
世界国別対抗戦 3 1
全日本選手権 8 6 4 3 1 1 1 1 欠場
GPファイナル 4 2 1 1 1 1
GPNHK杯 4 1 4 1 1 TBD
GPスケートカナダ 2 2 2
GP中国杯 4 2
GPエリック杯 2
GPスケートアメリカ 2
GPロシア杯 7 1 2
CSオータムクラシック 1 1 2
フィンランディア杯 1 1
ネーベルホルン杯 1
世界Jr.選手権 12 1
全日本Jr.選手権 7 3 1 1
JGPファイナル 1
JGPクロアチア杯 1
JGPトルン杯 1
JGPメラーノ杯 5
スケートコペンハーゲン 1 N
  • N = ノービスクラス

詳細

  • 赤い数字はISU公認国際大会での当時の世界最高得点(国内大会は含まない)。
2017-2018 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年10月20日 - 22日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 2
94.85
1
195.92
2
290.77
2017年9月20日 - 23日 ISUチャレンジャーシリーズオータムクラシックピエールフォン 1
112.72
5
155.52
2
268.24
2017年世界フィギュアスケート選手権金メダル
2017年四大陸フィギュアスケート選手権銀メダル
2016/2017 ISUグランプリファイナル金メダル
2016-2017 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2017年4月20日 - 23日 2017年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 7
83.51
1
200.49
1
団体
(284.00)
2017年3月27日 - 4月2日 2017年世界フィギュアスケート選手権ヘルシンキ 5
98.39
1
223.20
1
321.59
2017年2月14日 - 19日 2017年四大陸フィギュアスケート選手権江陵 3
97.04
1
206.67
2
303.71
2016年12月22日 - 25日 第85回全日本フィギュアスケート選手権門真  
 
 
 
欠場
2016年12月8日 - 11日 2016/2017 ISUグランプリファイナルマルセイユ 1
106.53
3
187.37
1
293.90
2016年11月25日 - 27日 ISUグランプリシリーズ NHK杯札幌 1
103.89
1
197.58
1
301.47
2016年10月28日 - 30日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダミシサガ 4
79.65
1
183.41
2
263.06
2016年9月29日 - 10月1日 ISUチャレンジャーシリーズ オータムクラシックピエールフォン 1
88.30
1
172.27
1
260.57
2016年世界フィギュアスケート選手権銀メダル
2015/2016 ISUグランプリファイナル金メダル
2015-2016 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2016年3月26日 - 4月3日 2016年世界フィギュアスケート選手権ボストン 1
110.56
2
184.64
2
295.17
2015年12月24日 - 27日 第84回全日本フィギュアスケート選手権札幌 1
102.63
1
183.73
1
286.36
2015年12月9日 - 13日 2015/2016 ISUグランプリファイナルバルセロナ 1
110.95
1
219.48
1
330.43
2015年11月27日 - 29日 ISUグランプリシリーズ NHK杯長野 1
106.33
1
216.07
1
322.40
2015年10月30日 - 11月1日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダレスブリッジ 6
73.25
2
186.29
2
259.54
2015年10月12日 - 15日 2015年スケートカナダオータムクラシックバリー 1
93.14
1
184.05
1
277.19
2015年世界フィギュアスケート選手権銀メダル
2014-2015 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2015年4月16日 - 19日 2015年世界フィギュアスケート国別対抗戦東京 1
96.27
1
192.31
3
団体
2015年3月23日 - 29日 2015年世界フィギュアスケート選手権上海 1
95.20
3
175.88
2
271.08
2014年12月25日 - 28日 第83回全日本フィギュアスケート選手権長野 1
94.36
1
192.50
1
286.86
2014年12月11日 - 14日 2014/2015 ISUグランプリファイナルバルセロナ 1
94.08
1
194.08
1
288.16
2014年11月28日 - 30日 ISUグランプリシリーズ NHK杯大阪 5
78.01
3
151.79
4
229.80
2014年11月7日 - 9日 ISUグランプリシリーズ 中国杯上海 2
82.95
2
154.60
2
237.55
2014ソチオリンピック金メダル
2014年世界フィギュアスケート選手権金メダル
2013/2014 ISUグランプリファイナル金メダル
2013-2014 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2014年3月24日 - 30日 2014年世界フィギュアスケート選手権さいたま 3
91.24
1
191.35
1
282.59
2014年2月6日 - 22日 ソチオリンピックソチ 1
101.45
1
178.64
1
280.09
2014年2月6日 - 22日 ソチオリンピック 団体戦(ソチ 1
97.98
- 5
団体
2013年12月20日 - 23日 第82回全日本フィギュアスケート選手権さいたま 1
103.10
1
194.70
1
297.80
2013年12月5日 - 8日 2013/2014 ISUグランプリファイナル福岡 1
99.84
1
193.41
1
293.25
2013年11月15日 - 17日 ISUグランプリシリーズ エリックボンパール杯パリ 2
95.37
2
168.22
2
263.59
2013年10月25日 - 27日 ISUグランプリシリーズ スケートカナダセントジョン 3
80.40
2
154.40
2
234.80
2013年10月4日 - 6日 2013年フィンランディア杯エスポー 1
84.66
1
180.93
1
265.59
2012年NHK杯国際フィギュアスケート競技大会金メダル
2012-2013 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2013年3月10日 - 17日 2013年世界フィギュアスケート選手権ロンドン 9
75.94
3
169.05
4
244.99
2013年2月6日 - 11日 2013年四大陸フィギュアスケート選手権大阪 1
87.65
3
158.73
2
246.38
2012年12月20日 - 24日 第81回全日本フィギュアスケート選手権札幌 1
97.68
2
187.55
1
285.23
2012年12月6日 - 9日 2012/2013 ISUグランプリファイナルソチ 3
87.17
2
177.12
2
264.29
2012年11月23日 - 25日 ISUグランプリシリーズ NHK杯利府 1
95.32
1
165.71
1
261.03
2012年10月19日 - 21日 ISUグランプリシリーズ スケートアメリカケント 1
95.07
3
148.67
2
243.74
2012年10月4日 - 7日 2012年フィンランディア杯エスポー 2
75.57
1
172.56
1
248.13
2012年世界フィギュアスケート選手権銅メダル
2011-2012 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2012年3月26日 - 4月1日 2012年世界フィギュアスケート選手権ニース 7
77.07
2
173.99
3
251.06
2011年12月22日 - 25日 第80回全日本フィギュアスケート選手権門真 4
74.32
1
167.59
3
241.91
2011年12月8日 - 11日 2011/2012 ISUグランプリファイナルケベック・シティー 4
79.33
3
166.49
4
245.82
2011年11月25日 - 27日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 2
82.78
2
158.88
1
241.66
2011年11月4日 - 6日 ISUグランプリシリーズ 中国杯上海 2
81.37
4
145.16
4
226.53
2011年9月21日 - 24日 2011年ネーベルホルン杯オーベルストドルフ 1
75.26
1
151.00
1
226.26
2011年四大陸フィギュアスケート選手権銀メダル
16歳で銀メダルを獲得した 2011年四大陸選手権
2010-2011 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2011年2月15日 - 20日 2011年四大陸フィギュアスケート選手権台北 3
76.43
3
151.58
2
228.01
2010年12月24日 - 27日 第79回全日本フィギュアスケート選手権長野 2
78.94
4
141.12
4
220.06
2010年11月19日 - 21日 ISUグランプリシリーズ ロステレコム杯モスクワ 6
70.24
6
132.42
7
202.66
2010年10月22日 - 24日 ISUグランプリシリーズ NHK杯名古屋 5
69.31
4
138.41
4
207.72
2010年世界ジュニアフィギュアスケート選手権優勝
14歳で優勝した2009年JGPファイナル
2009/2010 ISUグランプリファイナル金メダル
2009-2010 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2010年3月8日 - 14日 2010年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ハーグ 3
68.75
1
147.35
1
216.10
2009年12月25日 - 27日 第78回全日本フィギュアスケート選手権大阪 13
57.99
5
137.23
6
195.22
2009年12月3日 - 6日 2009/2010 ISUジュニアグランプリファイナル東京 3
69.85
1
136.92
1
206.77
2009年11月21日 - 23日 第78回全日本フィギュアスケートジュニア選手権横浜 1
76.00
2
118.15
1
194.15
2009年10月7日 - 10日 ISUジュニアグランプリ クロアチア杯ザグレブ 1
70.78
1
130.37
1
201.15
2009年9月9日 - 13日 ISUジュニアグランプリ トルン杯トルン 1
66.77
1
131.88
1
198.65
2008-2009 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2009年2月23日 - 3月1日 2009年世界ジュニアフィギュアスケート選手権ソフィア 11
58.18
13
103.59
12
161.77
2008年12月25日 - 27日 第77回全日本フィギュアスケート選手権長野 8
64.50
5
117.15
8
181.65
2008年11月21日 - 23日 第77回全日本フィギュアスケートジュニア選手権名古屋 4
57.25
1
124.92
1
182.17
2008年9月3日 - 7日 ISUジュニアグランプリ メラーノ杯メラーノ 6
51.06
4
95.62
5
146.68
2007-2008 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2007年11月24日 - 25日 第76回全日本フィギュアスケートジュニア選手権仙台 7
49.55
1
111.47
3
161.02
2006-2007 シーズン
開催日 大会名 SP FS 結果
2006年11月25日 - 26日 第75回全日本フィギュアスケートジュニア選手権広島 18
38.80
4
90.16
7
128.96

プログラム使用曲

  • 太字は羽生自身が付けたタイトルである。
シーズン SP FS EX
2017-2018[213][214] バラード第1番ト短調
作曲:フレデリック・ショパン
振付:ジェフリー・バトル
SEIMEI
映画『陰陽師』サウンドトラックより
作曲:梅林茂
振付:シェイ=リーン・ボーン
2016-2017[215] Let's Go Crazy
作曲:プリンス
振付:ジェフリー・バトル
Hope & Legacy
View of Silence
Asian Dream Song
作曲:久石譲
振付:シェイ=リーン・ボーン
星降る夜
Notte Stellata (The Swan)
ボーカル:イル・ヴォーロ
作曲:カミーユ・サン=サーンス
振付:デヴィッド・ウィルソン
2015-2016[216][217][218] バラード第1番ト短調
作曲:フレデリック・ショパン
振付:ジェフリー・バトル
SEIMEI
映画『陰陽師』サウンドトラックより
作曲:梅林茂
振付:シェイ=リーン・ボーン
天と地のレクイエム
東日本大震災鎮魂歌「3・11」
作曲:松尾泰伸
振付:宮本賢二
2014-2015[219][220] 映画『オペラ座の怪人』より
作曲:アンドルー・ロイド・ウェバー
振付:シェイ=リーン・ボーン
花は咲く
ボーカル:指田郁也
振付:阿部奈々美

The Final Time Traveler
ボーカル:サラ・オレイン
振付:宮本賢二
パリの散歩道
曲:ゲイリー・ムーア
振付:ジェフリー・バトル
2013-2014[221] パリの散歩道
曲:ゲイリー・ムーア
振付:ジェフリー・バトル
映画『ロミオとジュリエット』より
作曲:ニーノ・ロータ
振付:デヴィッド・ウィルソン
練習曲第12番 嬰ニ短調「悲愴」
作曲:アレクサンドル・スクリャービン
編曲:トルガ・カシフ
演奏:マキシム
振付:阿部奈々美

ノートルダム・ド・パリ
作曲:リカルド・コッチアンテ
振付:デヴィッド・ウィルソン

Story
ボーカル:AI
振付:宮本賢二

ホワイト・レジェンド
バレエ音楽『白鳥の湖』より
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
編曲・演奏:川井郁子
振付:阿部奈々美

映画『ロミオ+ジュリエット』より
映画『Plunkett & Macleane』より
作曲:クレイグ・アームストロング
振付:阿部奈々美

振付:ナタリア・ベステミアノワ[222]
振付:イゴール・ボブリン[222]
花になれ
曲:指田郁也
振付:宮本賢二
2012-2013 ノートルダム・ド・パリ
作曲:リカルド・コッチアンテ
振付:デヴィッド・ウィルソン
花になれ
曲:指田郁也
振付:宮本賢二
ハロー・アイ・ラヴ・ユー
曲:ドアーズ
振付:カート・ブラウニング
2011-2012 練習曲第12番 嬰ニ短調「悲愴」
作曲:アレクサンドル・スクリャービン
編曲:トルガ・カシフ
演奏:マキシム
振付:阿部奈々美

振付:ナタリア・ベステミアノワ[222]
振付:イゴール・ボブリン[222]
映画『ロミオ+ジュリエット』より
映画『Plunkett & Macleane』より
作曲:クレイグ・アームストロング
振付:阿部奈々美

振付:ナタリア・ベステミアノワ[222]
振付:イゴール・ボブリン[222]
ホワイト・レジェンド
バレエ音楽『白鳥の湖』より
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
編曲・演奏:川井郁子
振付:阿部奈々美

サムバディ・トゥ・ラヴ
曲:ジャスティン・ビーバー
振付:阿部奈々美[222]
2010-2011 ホワイト・レジェンド
バレエ音楽『白鳥の湖』より
作曲:ピョートル・チャイコフスキー
編曲・演奏:川井郁子
振付:阿部奈々美
ツィゴイネルワイゼン
作曲:パブロ・デ・サラサーテ
振付:阿部奈々美
ヴァーティゴ
曲:U2
振付:阿部奈々美[222]
2009-2010 ザ・ベイト
ベア・アイランド
映画『ミッション:インポッシブル2』より
作曲:ハンス・ジマー
振付:阿部奈々美
パガニーニの主題による狂詩曲
作曲:セルゲイ・ラフマニノフ
振付:阿部奈々美
CHANGE
ボーカル・演奏:MONKEY MAJIK+吉田兄弟
振付:阿部奈々美[222]
2008-2009[6][223] ボレロ
映画『ムーラン・ルージュ』より
作曲:スティーブ・シャープルズ
振付:阿部奈々美[224]
2007-2008 シング・シング・シング
作曲:ルイ・プリマ
振付:阿部奈々美[224]
火の鳥
作曲:イーゴリ・ストラヴィンスキー
振付:阿部奈々美[224]
「シング・シング・シング」
振付:阿部奈々美[222]
2006-2007[222] 「アマゾニック」
「死の舞踏」
振付:関徳武
「サマーストーム」
振付:関徳武
-
2005-2006[222] - 「ロシアより愛を込めて」
振付:都築章一郎
-
2004-2005[222] 「スパルタカス」
振付:都築章一郎
「ロシアより愛を込めて」
振付:都築章一郎
-

世界最高得点の更新記録

自らの世界記録を更新した2015年グランプリファイナルのショートプログラム『バラード第1番ト短調

男子シングル競技における世界記録は12回にわたり塗り替えている。

トータルスコア
日付 得点 大会 備考
2015年12月12日 330.43 2015/2016 ISUグランプリファイナル 現在のワールドレコード
史上初の330点超え
2015年11月28日 322.40 2015年NHK杯 史上初の300点超えを達成
ショートプログラム
日付 得点 大会 備考
2017年9月22日 112.72 2017年オータムクラシック 現在のワールドレコード
2015年12月10日 110.95 2015/2016 ISUグランプリファイナル 史上初の110点超え
2015年11月27日 106.33 2015年NHK杯
2014年2月13日 101.45 2014年ソチオリンピック 史上初の100点超えを達成
2013年12月5日 99.84 2013/2014 ISUグランプリファイナル
2012年11月23日 95.32 2012年NHK杯
2012年10月19日 95.07 2012年スケートアメリカ
フリースケーティング
日付 得点 大会 備考
2017年4月1日 223.20 2017年世界選手権 現在のワールドレコード
史上初の220点超え
2015年12月12日 219.48 2015/2016 ISUグランプリファイナル
2015年11月28日 216.07 2015年NHK杯 史上初の200点超えを達成

受賞・栄誉等

日本政府
日本オリンピック委員会
日本スケート連盟
マスコミ
一般財団法人
自治体
  • 宮城県「県民栄誉賞」(2014年)[247]
  • 宮城県議会「議長特別表彰」(2014年)
  • 仙台市「賛辞の楯」(2014年)[248]
  • 仙台市「スポーツ大賞」[249](2009年[250][251]、2011年[252]、2012年[253]、2013年[254]
  • 仙台市「フィギュアスケートモニュメント」(2017年)[255]

世界記録

ソチオリンピック」ショートプログラム(101.45点)
2015/2016 ISUグランプリファイナル」ショートプログラム(110.95点)、フリースケーティング(219.48点)、トータルスコア(330.43点)
2016年オータムクラシック」ショートプログラム[261]

メディア出演

CM・広告・アンバサダー等

  • P&G冬季オリンピック大会応援キャンペーン「ママの公式スポンサー」日本代表アンバサダー
ソチ2014冬季オリンピック(2013年12月 - 、高橋大輔と共演)、平昌2018冬季オリンピック(2017年3月16日- [262]
  • 全日本空輸「ANA応援CMソチオリンピック日本代表編」(2014年2月8日 - 2014年2月23日)
  • NTTドコモ「新料金プラン」シリーズ(2014年6月-)
『羽生選手のキモチ』篇(2014年9月2日 - [263][264]
『2人の羽生結弦』篇(2015年9月8日 - [265]
『真っ赤って、ときめき。』篇(2016年10月22日 - )[266][267]
  • ロッテ「キシリトールホワイト」
『ホワイトが出た』篇(2014年10月 - [268][269]
『ホワイトしてる』篇(2015年10月20日 - [270][271]
『ブレイクタイムの後は』篇(2016年10月29日 - [272][273]
平成27年(2015年1月1日 - 2月28日)[275][276]
平成28年(2016年1月1日 - 2月29日)[277]
平成29年(2017年1月1日 - 2月28日)[278][279]
メッセンジャー就任(2015年2月 - )[280][281]
「&Free(アンドフリー)」(2015年4月5日 - )[286]
『オーダー枕』篇(2016年9月28日-)[287][288][289]
『マットレス』篇(2017年4月20日-)[290]
「羽毛ふとん『極める。』キャンペーン」(2015年10月20日 - 12月31日)[291]
「VERY GOOD MORNING キャンペーン 〜世界にひとつの、ボクだけの枕〜」(2016年10月1日 - 10月31日)[292]
『東京西川 COOL SLEEP キャンペーン』2016年(2016年6月1日 - 7月31日)[293]、2017年(2017年6月23日 - 7月31日)[294]
『[西川ダウン]キャンペーン 』(2016年10月28日 - 12月31日)[295]
『差が出るマットレスキャンペーン』(2017年4月20日 - 5月31日)[296]

テレビ番組

  • NHK仙台『ワンダフル東北 東北未来人第4回 羽生結弦選手』(2010年11月19日)
  • NHK総合『もっと強く 〜羽生結弦 16歳の挑戦〜』(2011年1月10日)
  • NHK総合『アスリートの魂 羽生結弦 17歳 高みへ』(2012年11月19日)
  • BS-TBS『英雄たちの決断 18歳の決断 羽生結弦』(2013年2月12日)
  • NHK総合『被災地へとどけ 希望の舞 〜 羽生結弦の ”花は咲く”〜』(2014年7月12日)
  • 日本テレビ24時間テレビ37 小さなキセキ、大きなキセキ』(2014年8月30日)
「羽生結弦 被災地の思いを胸に 一夜限りのアイスショー」と題し、生放送で2011-2012シーズンのフリープログラム『ロミオ+ジュリエット』を披露した。[299]
  • 日本テレビ『24時間テレビ38 つなぐ〜時を超えて笑顔を〜』(2015年8月22日)
「被災地の想いをつなぐ 羽生結弦アイスショー」と題し、福島県仮設住宅を訪れた際に交流した人々を招待し、アイスショーを開催。EXプログラム「天と地のレクイエム」と「花になれ」の2曲を披露。ショーは当日録画であったため、放送時は日本武道館のほうに生出演した。また「チャリTシャツ」の笑顔マークの一つのデザインを手がけている。[300]
審査員をつとめた他、出場歌手全員で「花は咲く」を歌うコーナーでは、ステージ上での歌唱にも参加した[302]
  • 日本テレビ『教科書で学べない災害』(2016年3月1日)
被災後に一家で避難した学校の体育館を訪問し、当時の避難生活と震災について語った。[303]
  • MBS制作・TBS系列情熱大陸』「900回記念放送〜スーパーヒーローの「強さと弱さ」を解く」(2016年4月10日)[304][305]
  • 日本テレビ『24時間テレビ39 愛〜これが私の生きる道〜』(2016年8月27日)
「羽生結弦 被災地に愛を込めて…生アイスショー」と題し、熊本地震で被災したスケート少女たち&くまモンとの氷上コラボレーション「星に願いを」(録画)と、生放送で「ホワイト・レジェンド」の2曲を披露した。[306]
  • NHK BS1アスリートの魂 羽生結弦 “絶対王者”がめざす頂』(2017年3月11日)[307]
  • 日本テレビ『24時間テレビ40 告白~勇気を出して伝えよう~』(2017年8月26日)
自身の喘息清水宏保とのエピソードを『告白』。同じく小児ぜんそくと診断され、羽生に憧れる少年をスケート指導。「夢のアイスショー」と題し、郷ひろみとのコラレーションで少年の前で「言えないよ」を披露した。(いずれも録画)[308]
2015年グランプリファイナルにおける『SEIMEI』の演技を自ら解説し、当時の重圧や状況について語った。[309][310]

映画

サポート・アドバイザリー契約

出版物

書籍
  • 『蒼い炎』(2012年4月20日、扶桑社
  • 『羽生結弦語録』(2015年9月25日、ぴあ[322][323]
  • 『羽生結弦 王者のメソッド 2008-2016』(2016年3月25日、文藝春秋[324]
  • 『蒼い炎II-飛翔編-』(2016年7月2日、扶桑社)[325][326]
写真集
  • 『YUZURU 羽生結弦写真集』撮影:能登直(2014年10月24日、集英社[327]
  • 『羽生結弦 SEASON PHOTOBOOK 2015-2016』撮影:田中宣明(2016年7月29日、Ice Jewels特別編集、舵社[328]
  • 『羽生結弦 SEASON PHOTOBOOK 2016-2017』撮影:田中宣明(2017年7月29日、Ice Jewels特別編集、舵社)[329]
カレンダー
  • 『羽生結弦 カレンダー 2013年』壁掛け(2012年10月3日、ハゴロモ
  • 『羽生結弦 カレンダー 2014年』壁掛け(2013年9月13日、ハゴロモ)
  • 『羽生結弦 カレンダー 2015年』壁掛け版&卓上版(2014年9月24日、ハゴロモ)
  • 『羽生結弦 カレンダー 2016年』壁掛け版&卓上版(2015年9月2日、ハゴロモ)
  • 『羽生結弦 カレンダー 2017年』壁掛け版&卓上版(2016年8月31日、ハゴロモ)
  • 『羽生結弦 カレンダー 2018年』壁掛け版&卓上版(2017年9月26日、ハゴロモ)
  • 『羽生結弦 フィギュアスケート2016-2017シーズンカレンダー 壁掛け版&卓上版』撮影:能登直(2016年9月30日、Sportiva特別編集、集英社)[330]
  • 『羽生結弦 フィギュアスケート2017-2018シーズンカレンダー 壁掛け版&卓上版』撮影:能登直(2017年9月29日、Sportiva特別編集、集英社)[331][332]
映像作品

趣味・嗜好

「いつも変わらないあの表情をみるとリラックスできる」との理由でくまのプーさんを好んでいる。また、フィギュアスケーターの練習に欠かせないティッシュもプーさんのケースに入れ、版権の問題で許可が下りないことがない限りは、試合の際には必ず持参している[335][336]
好きなアーティストとしてポルノグラフィティHi-Fi CAMP(羽生の地元である仙台出身)、BUMP OF CHICKENThe SketchbookKOHHなどを挙げている[12][337][338]。またONE OK ROCKの楽曲に助けられていると言い、2017年の世界選手権で優勝した歳の勝負曲は「未完成交響曲」だと明かしている。[339]
音質に拘るオーディオマニアで、イヤホンを収集している[340]。普段から約50本のイヤホンを用途に応じて使い分けており[341]、最も高いイヤホンは自身の耳の型を取った特注品で約22万円[342]。同じくイヤホンマニアの無良崇人とアイスショー等で一緒になると、ほとんどイヤホンの話ばかりしている[343]
セントラル・リーグ:幼少期から広島東洋カープのファンであり、憧れの選手は前田健太(現MLBロサンゼルス・ドジャース)である[344]。これに対し前田は「羽生選手に勇気をもらったから、今度は僕が勇気を与えたい」と語っている[345]。ちなみに小学生当時は「野球をやりたい」と思った時期もあったという[12][344][346]
パシフィック・リーグプロ野球再編問題によって2004年(羽生が10歳の頃)に新規参入した地元の東北楽天ゴールデンイーグルスも応援している[344]
地元のベガルタ仙台のファンだと報道されている[347]。震災発生直後の2011年5月には、ベガルタのホームスタジアム・ユアテックスタジアム仙台での募金活動に参加している[347]。なお、羽生の実家からユアスタは徒歩圏にある。
将棋を好んでおり「自身の2015年を漢字1文字で表すと?」と問われた際には、将棋の駒の「歩兵」が「と金」になることに例えて「成」と回答している[348][349]。またも好きで、引退したら名古屋城などをじっくり観覧したいとしている[350]けん玉も好きで『あさイチ』出演時などに実際に披露している[351]

その他

東日本大震災の復興支援ソング『花は咲く』を、羽生が実際に被災したアイスリンク仙台で滑る「花は咲く~羽生結弦Ver.~」が、2014年6月25日よりNHKで放送された[352]。さらに2014年の「NHK杯国際フィギュアスケート競技大会」(なみはやドーム)のエキシビションにおいける羽生の演技に、別角度から撮影した映像や練習風景などを加え、再編集を行った「羽生結弦 世界へ届ける「花は咲く」」が2014年12月より放送された[353]。「第65回NHK紅白歌合戦」では、緊急手術のため入院中だった羽生のコメントを櫻井翔が読み上げ、見舞いの言葉を述べたのち、徳永英明が『花は咲く』を歌唱。徳永の背後のスクリーンに羽生の演技映像を流すという演出がなされた[354]
  • 『夢に描くキセキ』
2014年2月6日に、パンダライオンが制作した羽生の応援歌「夢に描くキセキ」にのせて、羽生の地元・仙台にゆかりのある多数の著名人や羽生に関わりのある人物など総勢145名が、自筆メッセージを書いた紙を手に持って出演する動画『羽生結弦応援PROJECT「仙台が繋いだキズナ」』がYouTube上に投稿された[355]。この動画は羽生も閲覧していると発言しており、コメント欄を通じて応援メッセージを羽生に届ける場となっている[355]。ソチ五輪での金メダル獲得後は、祝福が綴られる場となった。
ソチ五輪ショートプログラムで使用したゲイリー・ムーアの「パリの散歩道」(Parisienne Walkways) が、団体SPの翌2月8日から16日までレコチョクデイリーランキングの洋楽ロック部門で1位になった[356]。また、同曲が収録されたムーアのベスト盤CDが、アマゾンの通販サイトにおいてベストセラーチャート「ハードロック部門」で1位になった[356]
  • 『覚醒の時』
2014年7月16日に発売された初の映像作品「覚醒の時」は初週売り上げ2.1万枚を記録し、オリコン週間DVDランキングで最高位1位を記録した。スポーツ選手のDVDが総合1位となるのは1999年4月のDVDランキング開始以来史上初となった。また、同時発売のBlu-ray Discもオリコン週間Blu-rayランキングの総合3位となっており、こちらもスポーツ関連Blu-ray Discとしては、DVD同様に歴代最高位と歴代最高初週売上枚数となった[357]
  • 『YUZURU 羽生結弦写真集』
2014年10月24日に集英社より発売されたファースト写真集「YUZURU 羽生結弦写真集」は初週売り上げ2.3万部を記録し、オリコン週間ランキング写真集部門とスポーツ関連部門で1位を獲得、BOOK(総合)部門では2位にランクインし、スポーツ選手写真集の本(総合)部門獲得順位と週間売上部数の両記録で歴代トップとなった[358]。2017年7月までの累計発行部数は9万1千部となっている[359]
  • 『蒼い炎』
羽生へのインタビューで構成された自叙伝「蒼い炎」シリーズの印税は全額、アイスリンク仙台へ寄付される。また扶桑社の売上げの一部も寄付されることになっている。第一弾「蒼い炎」は15万部のベストセラーとなった。[360]2017年3月までに、羽生から印税総額2500万円超が寄付された旨を、開業10周年の記念としてアイスリンク仙台が公式に発表し感謝を述べている[361]

脚注

注釈

  1. ^ 2014年流行語大賞候補ノミネート語。
  2. ^ プルシェンコは、2012年に「彼を見ていると昔の自分を思い出す。まだ17歳だが、私が見る限り彼がナンバーワンだ。」と語り、2014年ソチ五輪時には「私は彼のヒーローだったかもしれないが、今は彼が私のヒーローになっている」と語り、羽生の金メダル獲得後はTwitter上で「私のアイドル。よく頑張った。彼は天才だ」と勝利を称えた。2014年にゼビオアリーナ仙台で開催された凱旋公演で共演した際には、プルシェンコが羽生に花束を渡し祝福する一幕などが見られた。
  3. ^ 例として2014年世界選手権SP後半のGOE加点2.86 (PDF)2014年中国杯SPのGOE加点3点満点(9人中8人のジャッジが満点を付けた) (PDF) など
  4. ^ 在仙台局の夕方ワイド番組
  5. ^ 日本人選手の優勝は2005-2006シーズンの小塚崇彦以来2人目。
  6. ^ 以前は本田武史2002年世界選手権で銅メダルを獲得した当時で20歳11ヶ月だった。尚、世界の最年少記録はアラン・ジレッティの14歳4か月である。
  7. ^ 後のインタビューで、「絶対に王者になるんだ」の言い間違いだが、「言ってしまったのは事実だから、自分の言葉に近づけるよう努力するしかない」と発言している。読売新聞. 平成27年12月31日. 朝刊. 22面.

出典

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  6. ^ a b 引用エラー: 無効な <ref> タグです。「passion」という名前の注釈に対するテキストが指定されていません
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  101. ^ 2連覇・羽生結弦の飽くなき挑戦。今季最高得点も「まだ完璧じゃない」。
  102. ^ 言葉で読み解く羽生結弦の「本質」。理想を追う様は、まさに形而上学?
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  105. ^ 羽生、全日本3連覇達成!今年ラスト演技で圧巻の舞い!
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  109. ^ 羽生結弦、尿膜管遺残症で手術 1カ月の安静必要
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  111. ^ 羽生結弦SPトップで二連覇見えた!
  112. ^ 羽生 五輪連覇への鍵は「休養」
  113. ^ 「すべての出来事がマイナスだけじゃない 僕の好きなスケートを滑れる 幸せなシーズン
  114. ^ 羽生苦悩の140日 銀でも「自分褒めたい」
  115. ^ 【フィギュア】羽生、V逸「悔しい」試練続きのシーズン2位締め
  116. ^ 羽生 腹部に炎症…初の世界国別対抗戦出場決定もまた逆風
  117. ^ 羽生結弦、高度な技連発 今季自己最高 世界国別対抗
  118. ^ 悔しさバネにエースの滑り 羽生結弦、フリーも1位
  119. ^ 羽生1位締め 総立ち拍手に「ありがとう みんな」
  120. ^ 羽生、最終戦“今季ベスト”で会心1位締め
  121. ^ 羽生結弦を強くする“人間力”の高さ 歩き続けた苦難の道程と来季への誓い
  122. ^ 羽生結弦が陰陽師!新シーズンのフリーお披露目
  123. ^ オータムクラシック優勝。羽生結弦が初戦で手にした収穫とは?
  124. ^ まさかのパンク。羽生結弦が分析した予想外のミスの原因
  125. ^ 羽生結弦、気迫の巻き返しで2位 「自分を信じていた」
  126. ^ 羽生結弦、新採点方式で究極の点数へ。
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  132. ^ 前人未踏のレベルに達した羽生結弦。GPファイナル3連覇を阻む者は誰だ!?
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  171. ^ 羽生結弦 インフルエンザのため全日本選手権を欠場
  172. ^ フィギュア・羽生結弦選手、インフルエンザで全日本選手権欠場
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  174. ^ フィギュア世界選手権の代表を発表 全日本を欠場した羽生結弦が選ばれる
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  176. ^ 【四大陸選手権】羽生、史上最高の4回転ループ…フリーで逆転狙う
  177. ^ 四大陸男子でトップ3人が生んだ名勝負。羽生結弦の貫禄と、才能溢れる若き2人。
  178. ^ 羽生結弦「挑戦的にやった」ミス挽回 会見は悔しさで目をギラつかせる
  179. ^ 羽生 闘志着火の銀 コーチも怒鳴る予定変更でミス帳消し!フリーはトップ
  180. ^ 羽生結弦【一問一答】「正直言うと勝ちたかった」五輪の4回転5本構成も示唆
  181. ^ 羽生結弦5位発進も…見せた王者のど根性 膝つきから意地の両手上げジャンプ
  182. ^ 羽生SP5位「非常に悔しい。悔しいです」次は修正、逆転必ず!
  183. ^ 羽生結弦が完璧な演技でフリーの世界最高記録を更新 世界選手権
  184. ^ 羽生結弦、SP5位から巻き返し狙うフリーで世界最高223・20点!
  185. ^ SP5位からの逆転Vは初/フィギュア世界選手権
  186. ^ 羽生結弦がフリーで見せた王者の気迫。宇野2位で初メダルとなった世界選手権。
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関連項目

外部リンク