オリンピックデー
オリンピックデー(英:Olympic day)とは、1894年6月23日、クーベルタンの提唱により、パリで開催された国際会議において、オリンピック復興が決定し、国際オリンピック委員会 (IOC) が創設したことを記念する日である。第二次世界大戦後の1948年、第42次IOC総会において、同日がオリンピックデーに定められた[1][2] 。この日は各国の国内オリンピック委員会 (NOC) により、オリンピックムーブメントの一環として、記念イベントが実施される。
最初のオリンピックデーは、1948年6月23日にポルトガル、ギリシャ、オーストリア、カナダ、スイス、イギリス、ウルグアイ、ヴェネズエラ、ベルギーの各国で開催された。1978年版のオリンピック憲章の中で、IOCはオリンピック運動を推進するために全ての国でオリンピックデーを開催することを推奨した。1987年以来、各国のオリンピック委員会により「オリンピックデーラン」が世界各地で行われている[1]。
1948オリンピックデー (東京)
[編集]1948年ロンドン大会に日本はまだ招待されなかったが、開会式の7月29日に合わせて独自のオリンピックデーイベントが明治神宮外苑競技場で開催された。当日は入場行進、オリンピック旗掲揚、模範演技などが行われた[2]。
1963オリンピックデー (東京)
[編集]1964年東京大会を控えた1963年6月23日に、「オリンピック・デー クーベルタン生誕100周年記念」として、上野の東京文化会館でイベントが行われた。主な内容は次の通り。主催は日本体育協会、東京都、オリンピック東京大会組織委員会[3][4]。
- パレード: 上野広小路→上野公園 (陸上自衛隊、スポーツ少年団他)
- 式典: IOC会長からのメッセージ、皇太子殿下のおことば他
第1部 オリンピックの歌当選発表と表彰
- 今井光也作曲『オリンピックファンファーレ』
- 團伊玖磨作曲『オリンピック序曲』[5]
- 古関裕而作曲『オリンピックマーチ』[5]
- 清水脩作曲『オリンピック賛歌A』[5]
- 小倉朗作曲『オリンピック賛歌B』[5]
- 飯田三郎作曲『東京オリンピックの歌』
- 古賀政男作曲『東京五輪音頭』
第2部 青春をたたえる歌
- 『東京オリンピックの歌』他13曲
2019オリンピックデー (東京)
[編集]2020年東京大会を控えた2019年の「オリンピックデーラン」が、6月9日から12月14日まで全国9会場で開催された[6]。 また6月14日に東京国際フォーラムで、映像と演奏による「オリンピックコンサート2019」が開催された。主な内容は次の通り[7]。
第1部
第2部
- 渡辺俊幸作曲『セレブレーション・ファンファーレ2020』
- 平成30年度JOCスポーツ賞受賞者表彰
- チャイコフスキー作曲『ロメオとジュリエット』より
- E.モリコーネ作曲『ミッション』メインテーマ
- S.サマラ作曲『オリンピック讃歌』
- E.モリコーネ作曲『ニュー・シネマ・パラダイス』より
演奏: 粟辻聡指揮、The Orchestra Japan 他
脚注
[編集]- ^ a b Olympic Day|IOC 2020年5月9日閲覧。
- ^ a b オリンピックデー|JOC 2020年5月9日閲覧。
- ^ 「オリンピック・デー クーベルタン生誕100周年記念」プログラム
- ^ 木村重雄『現代日本のオーケストラ』全音楽譜出版社, 1985, p235
- ^ a b c d 現代日本の管弦楽作品表:1912〜1980. 『フィルハーモニー』特別号 (53巻9号), pp86-87
- ^ オリンピックデーラン|JOC 2020年5月9日閲覧。
- ^ 東京2020大会と輝く夢に向かって「オリンピックコンサート2019」を開催|JOC 2020年5月9日閲覧。