松田学
松田 学 まつだ まなぶ | |
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2024年10月、秋葉原駅前にて | |
生年月日 | 1957年11月11日(67歳) |
出生地 | 日本 京都府 |
出身校 | 東京大学経済学部卒業 |
前職 | 国家公務員(財務省) |
現職 | 松田政策研究所代表 |
所属政党 |
(たちあがれ日本→) (太陽の党→) (日本維新の会→) (次世代の党→) (自由民主党→) 参政党[1] |
称号 | 経済学士 |
公式サイト | 松田まなぶの公式ホームページ |
選挙区 | 比例南関東ブロック |
当選回数 | 1回 |
在任期間 | 2012年12月21日[2] - 2014年11月21日 |
その他の職歴 | |
初代 参政党代表 (2022年7月15日[3] - 2023年8月30日) |
松田 学(まつだ まなぶ、1957年〈昭和32年〉11月11日 - )は、日本の政治家、財務官僚。
衆議院議員(1期)、参政党代表(初代)、預金保険機構金融再生部長、郵便貯金・簡易生命保険管理機構理事、東京医科歯科大学教授兼学長特別補佐、財務省関税局管理課長、国土交通省北海道局予算課長、財務省関税局監視課長、同関税企画官、横浜税関総務部長、内閣官房内閣審議官、成田税関支署長などを歴任[4][5]。
経歴
[編集]1957年、京都府生まれ[6]。1976年、千葉県立千葉高等学校卒業。1981年、東京大学経済学部卒業後、大蔵省入省(大臣官房調査企画課[7])。1983年、ボン大学社会経済学研究所留学[4]。その後、洲本税務署長[4]、大阪国税局査察部長[4]、大蔵省大臣官房企画官[4]、東京税関成田税関支署長[8]、横浜税関総務部長[9]、財務省関税局調査課関税企画官[10]、財務省関税局監視課長[11]、国土交通省北海道局予算課長[12]、財務省関税局管理課長[13]、東京医科歯科大学教養部教授[4]、郵便貯金・簡易生命保険管理機構理事[4]、預金保険機構金融再生部長[4]を歴任。
2010年4月27日、財務省大臣官房付を最後に財務省を退官[14]。同年7月、第22回参議院議員通常選挙で神奈川県選挙区にたちあがれ日本から出馬し落選。同年9月、トータル・オペレイティング・プロダクト顧問に就任[14]。同年10月、大樹総研株式会社特別研究員・執行役員に就任[14]。
2012年、第46回衆議院議員総選挙では太陽の党を経て[15]日本維新の会に合流。比例南関東ブロック(比例単独2位)に出馬し、初当選。日本維新の会国会議員団副幹事長、衆議院内閣委員会理事などを務めた[16]。
2014年、日本維新の会分党にあたり次世代の党結党に参加。党政調会長代理に就任した。第47回衆議院議員総選挙では神奈川7区から出馬するも落選[17]。
2016年、自由民主党に移籍し、第24回参議院議員通常選挙に向けて開催されたネット投票ファイナリストとなる[18]が、最終選考で伊藤洋介に敗れたため本選挙には出馬しなかった[19]。
2019年10月、「ジュピタープロジェクト」に関与したとして関係者13人とともに、投資家11人に約1億円の損害賠償請求訴訟を提起される[20]。
2020年4月、政治団体「参政党」を神谷宗幣、KAZUYA、渡瀬裕哉、篠原常一郎とともに結成[21]。2021年12月より赤尾由美、吉野敏明と共に参政党共同代表に就任[22]。
2022年7月10日に執行された第26回参議院議員通常選挙に比例区から出馬したが、落選した[23][24]。7月15日、参政党の代表に就いたことが発表された[25]。
2023年8月30日、参政党は松田が代表を辞任し、副代表で参議院議員の神谷宗幣が後任の代表に就任すると発表した。神谷はこの日の記者会見で、松田がSNSなどで「党に対して混乱を生むような発言があった」として代表辞任を求めたと説明した[26]。同年9月28日、次期衆院選に比例南関東ブロックから出馬することが発表された[27]。
2024年10月27日に執行された第50回衆議院議員総選挙に参政党の比例東京ブロック単独1位として出馬したが、参政党は同ブロックで議席を確保できず落選した[28]。
政策
[編集]- 憲法9条の改正に賛成[29]。
- 集団的自衛権の行使に賛成[29]。
- 「道徳」を小中学校の授業で教える事に賛成[29]。
- カジノの解禁に賛成[29]。
- 原発は日本に必要としている[29]。
- 首相の靖国神社参拝を問題ないとしている[29]。
- 「村山談話」及び「河野談話」を見直すべきとしている[29]。
- 特定秘密保護法を必要としている[29]。
- 負担増が耐えられないため、年金の給付水準が下がるのはやむをえないとしている[29]。
- ヘイトスピーチを法律で規制することに賛成[29]。
- 選択的夫婦別姓制度導入に反対[30]。
- 女性宮家に反対[31]。
著書
[編集]- 松田学『競争も平等も超えて―チャレンジする日本の再設計図』財経詳報社、2008年10月
- 松田学、和久田容代『こどもの絵本ずかん 日本語と英語が学べる』ブティック社、2010年4月
- 松田学『TPP興国論 元財務官僚の「日本が強くなるシナリオ」』ロングセラーズ、2012年2月
- 松田学『ニッポン興国論 元財務官僚が書いた「日本力倍増プラン」』ロングセラーズ、2012年9月
- 松田学『国力倍増論 もう大丈夫といわれる国にしたい』創藝社、2014年9月
- 松田学『サイバーセキュリティと仮想通貨が日本を救う』創藝社、2018年7月
- 松田学、伊藤秀俊『米中知られざる「仮想通貨」戦争の内幕』宝島社、2019年2月
- 松田学『いま知っておきたい「みらいのお金」の話』アスコム、2019年2月
- 松田学、和久田容代『 こどもの絵本ずかん新装版 日本語と英語が学べる』ブティック社、2020年7月
- 松田学、井上正康『新型コロナが本当にこわくなくなる本 「医学」「政治」「経済」の見地から 新型コロナ騒動を総括する』方丈社、2021年5月
- 松田学、井上正康『新型コロナ騒動の正しい終わらせ方』方丈社、2021年12月
- 松田学『日本をこう変える 世界を導く「課題解決型国家」の創り方』方丈社、2022年2月
- 松田学、武田邦彦『 これで日本は大丈夫! どうする経済・エネルギー・皇室伝統……』方丈社、2022年5月
- 松田学『日本再興 経済編 グローバリズム支配から日本を取り戻し、世界をリードする財政・通貨改革』方丈社、2023年3月
- 松田学、馬渕睦夫『日本を危機に陥れる黒幕の正体 最新版』宝島社、2023年10月
メディア出演
[編集]人物
[編集]- 入省同期に浅川雅嗣(財務官)[32]、石井菜穂子(地球環境ファシリティ事務局長)[33]、上田衛門(慶応義塾大学教授)[34]、富屋誠一郎(株式会社SBJ銀行代表取締役社長)[35]、向井治紀(内閣府大臣官房番号制度担当室長、内閣審議官)[36]らがいる。
- 日本会議の椛島有三について、「日頃からお世話になっている」と述べている[37]。
- 中国脅威論に関連し、「今日の香港、明日の台湾、明後日の沖縄」という言葉もあるが、中国の日本への浸透工作は着々と進展していると述べている[38]。
選挙
[編集]当落 | 選挙 | 執行日 | 年齢 | 選挙区 | 政党 | 得票数 | 得票率 | 定数 | 得票順位 /候補者数 |
政党内比例順位 /政党当選者数 |
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当 | 第46回衆議院議員総選挙 | 2012年12月16日 | 55 | 比例南関東ブロック | 日本維新の会 | ーー票 | ーー | 22 | / | 2/5 |
落 | 第47回衆議院議員総選挙 | 2014年12月14日 | 57 | 神奈川県第7区 | 次世代の党 | 1万73票 | 4.42% | 1 | / | や8/0 |
落 | 第26回参議院議員通常選挙 | 2022年 7月10日 | 64 | 参議院比例区 | 参政党 | 7万3627票 | 18.5% | 1 | / | 3/1 |
落 | 第50回衆議院議員総選挙 | 2024年10月27日 | 66 | 比例東京ブロック | 参政党 | ーー票 | ーー | 19 | / | 1/0 |
脚注
[編集]- ^ メンバー紹介|参政党
- ^ 平成24年(2012年)12月21日中央選挙管理会告示第37号(平成二十四年十二月十六日執行の衆議院比例代表選出議員の選挙における衆議院名簿届出政党等に係る得票数、当選人の数並びに当選人の住所及び氏名に関する件)
- ^ “参政党代表に松田学元衆院議員”. 時事ドットコム (時事通信社). (2022年7月15日) 2022年7月15日閲覧。
- ^ a b c d e f g h “プロフィール松田学の活動履歴”. 松田学公式ホームページ. 2023年11月27日閲覧。
- ^ “一般社団法人デジタルアイデンティティ推進コンソーシアム 初代代表理事 松田学”. デジタルアイデンティティ推進コンソーシアム. 2023年11月27日閲覧。
- ^ “著書『TPP興国論』で知られる元財務官僚、松田学氏がチームINQのアドバイザーに就任。”. ドリームニュース. 2024年11月19日閲覧。
- ^ 電子計算機処理フローチャート
- ^ 平成11年 1999年7月16日付 官報 本紙 第2669号 7頁
- ^ 平成12年 2000年7月17日付 官報 号外 第142号 7頁
- ^ 平成13年 2001年12月25日付 官報 本紙 第3269号 9頁
- ^ 平成14年 2002年8月28日付 官報 本紙 第3435号 9頁
- ^ 平成15年 2003年7月18日付 官報 本紙 第3652号 13頁
- ^ 平成17年 2005年7月21日付 官報 本紙 第4139号 8頁
- ^ a b c d 国家公務員法第106条の25第2項等の規定に基づく国家公務員の再就職状況の公表 198 松田学
- ^ “【名言か迷言か】何でもあり! 未曾有の〝お粗末〟衆院選を回顧”. 産経新聞. (2012年12月23日). オリジナルの2013年2月6日時点におけるアーカイブ。
- ^ “プロフィール”. 松田まなぶの公式ホームページ. 2016年6月23日閲覧。
- ^ “松田学(小選挙区・神奈川県) : 衆院選2014(衆議院選挙)”. 読売新聞. 2016年6月23日閲覧。
- ^ 参院選公認候補「『オープンエントリー』プロジェクト2016」 ファイナリスト12人が決定 ~皆さんの手で政治に新しい風を!~
- ^ “【2016参院選】「東京プリン」の伊藤氏、自民の比例代表に内定 ネット公募で最多得票”. 産経新聞. 2018年8月4日閲覧。
- ^ “SNS時代の寵児「参政党」 党勢拡大の裏で「松田学代表」が訴えられていた“投資詐欺”訴訟(全文)”. デイリー新潮 (2022年12月15日). 2024年11月19日閲覧。
- ^ “神谷宗幣氏ら新党「参政党」結党、ネット動画で発表”. 選報日本 (2020年4月12日). 2020年4月12日閲覧。
- ^ “武田邦彦氏が参院選出馬へ”. 東スポweb. (2021年12月22日) 2023年6月7日閲覧。
- ^ “参院選2022 比例区の候補者一覧・開票結果”. 朝日新聞. 2022年5月27日閲覧。
- ^ “松田学 参議院選挙・開票結果2022(比例代表)”. 読売新聞オンライン (2022年6月22日). 2024年11月19日閲覧。
- ^ “参政党代表に松田学氏 神谷宗幣氏は副代表に”. 日本経済新聞. (2022年7月15日) 2022年7月15日閲覧。
- ^ “参政党・神谷氏、辞任迫り自ら代表就任 「前代表に混乱生む発言」”. 朝日新聞. (2023年8月30日) 2023年8月30日閲覧。
- ^ “参政党、次期衆院選11人の公認取り下げ…新たに11人の候補者発表”. 読売新聞. (2023年9月28日) 2023年9月29日閲覧。
- ^ 日本放送協会. “参政党 東京ブロック 比例代表候補者 衆議院選挙2024 -衆院選- NHK”. www.nhk.or.jp. 2024年11月19日閲覧。
- ^ a b c d e f g h i j 2014衆院選 南関東ブロック 松田 学 - 毎日新聞
- ^ 毎日新聞2010年参院選アンケート
- ^ 毎日新聞 2012年衆院選アンケート
- ^ “浅川 雅嗣 | 2016 Japan – LAC Business Forum”. 2024年11月19日閲覧。
- ^ 外務省:地球環境ファシリティ(GEF)次期事務局長(CEO)の選出について
- ^ 教員紹介 上田衛門 教授
- ^ 組織体制・役員一覧|企業情報|SBJ銀行について|SBJ銀行
- ^ 内閣府 大臣官房番号制度担当室長 内閣審議官 向井治紀氏×
- ^ 本人Twitter
- ^ 「ウイグル人権問題」を国会決議、しかし、中国名指しせず。国会にまで浸透するチャイナリスク 選挙ドットコム
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 松田学 - YouTubeチャンネル
- 松田学 (@matsuda45) - Instagram
- 松田学 (matsudaseisaku) - Facebook
- 松田学 (@matsudamanabu) - X(旧Twitter)
党職 | ||
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先代 松田学 赤尾由美、吉野敏明 (共同代表制) |
参政党代表 初代:2022年 - 2023年 |
次代 神谷宗幣 |
先代 (新設) |
参政党共同代表 赤尾由美、吉野敏明と共同 初代:2021年 - 2022年 |
次代 松田学 (単独代表制) |
官職 | ||
先代 山田秀樹 |
預金保険機構金融再生部長 2009年 - 2010年 |
次代 後藤真一 |
先代 阿部裕司 |
財務省横浜税関総務部長 2000年 - 2001年 |
次代 中山厚 |
先代 廿日岩信次 |
国税庁大阪国税局査察部長 1995年 - 1997年 |
次代 大西一清 |