日本の住宅
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本項では日本の住宅(にほんのじゅうたく)について述べる。
概要
[編集]日本の伝統住宅は「家のつくりやうは、夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる。暑き頃わろき住居は、堪へがたき事なり」(吉田兼好『徒然草』)に要約され、ほとんどが木造(木造軸組構法、在来工法)の平屋か2階建て程度で、畳のある部屋(和室)を中心に造られてきた。
明治維新後、西洋文化が流入するも、京都風の家をステータスシンボルとする発想はなかなか変わらず、気候が全く異なる北海道にも京都風の家が建てられていった[1]。関東大震災後のあたりからコンクリート住宅が試みられるようになった。
高度成長期以降、生活スタイルや工法の急激な変化に伴い、住宅も大きく変貌していった。洋室の普及が進み、和室を造らない場合も多くなる。中高層・超高層の鉄筋コンクリート造・鉄骨造の集合住宅も一般的に普及した。低層の戸建住宅でも鉄筋コンクリート造やプレハブ工法等のものが普及した。
冷暖房の普及に伴い、日本でも住宅の気密性・断熱性への関心が高まり、「夏をむねとすべし。冬はいかなる所にも住まる」から転換していった[2]。しかし、21世紀になっても未だ寒くて暑い低いレベルにあるのが実情である[3][4][5]。また、耐震性も重視されるようなった。
住宅の種類
[編集]- 日本の住宅の種類には一軒家、集合住宅(マンション、アパート、団地、公団住宅)、長屋、文化住宅などがある。
- 住宅の集まりを指して集落、部落、地区などと言う。
- 古くからの習慣で、住居が建っている場所や住人の職業などで区別して商家、町家、農家などとも言う。
住居の構成・間取り
[編集]家具については日本の文化(生活)を参照。
- 屋根(茅葺き、瓦、トタン)
- 天井、天井裏
- 基礎
- 柱、梁、鴨居 大黒柱、床柱
- 床(板の間、むしろ、畳、土間、フローリング)
- 壁(砂壁、土壁、板壁、漆喰、羽目板)
- 建具(窓、襖、障子、板戸、雨戸)
- 玄関(たたき、式台、下駄箱、靴箱)
- 廊下
- 階段、箱階段、螺旋階段、非常階段、はしご
- 部屋(寝室、床の間、居間・リビング、浴室・バスルーム、台所、便所・トイレ、地下室)
- 収納スペース(押入れ、納戸、蔵・倉、物置、クローゼット、ウォークイン・クローゼット)
- 床の間
- 民家、合掌造、町屋、長屋
屋外
[編集]その他
[編集]備考
[編集]日本統治時代を経験した台湾、朝鮮、樺太といった地域では、現在でも日本家屋が存在する
脚注
[編集]関連項目
[編集]外部リンク
[編集]- 平成15年住宅・土地統計調査
- 大根絹代「日本住居の変遷と家庭の生成」『多元文化』第9巻、名古屋大学国際言語文化研究科国際多元文化専攻、2009年3月、231-243頁、doi:10.18999/muls.9.231、ISSN 13463462、NAID 120002414816。