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新城駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
新城駅
駅舎(2022年5月)
しんしろ
Shinshiro
野田城 (1.9 km)
(1.0 km) 東新町
地図
所在地 愛知県新城市宮ノ西30
北緯34度54分3.82秒 東経137度29分35.43秒 / 北緯34.9010611度 東経137.4931750度 / 34.9010611; 137.4931750座標: 北緯34度54分3.82秒 東経137度29分35.43秒 / 北緯34.9010611度 東経137.4931750度 / 34.9010611; 137.4931750
所属事業者 東海旅客鉄道(JR東海)
所属路線 飯田線
キロ程 21.6 km(豊橋起点)
電報略号 シロ
駅構造 地上駅
ホーム 2面3線
乗車人員
-統計年度-
667人/日(降車客含まず)
-2019年-
開業年月日 1898年明治31年)4月25日
備考 業務委託駅(夜間無人駅
JR全線きっぷうりば
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新城駅(しんしろえき)は、愛知県新城市宮ノ西にある、東海旅客鉄道(JR東海)飯田線である。

概要

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新城駅は、豊橋駅(愛知県)から飯田駅長野県)を経て辰野駅(同県)へ至るJR飯田線の中間駅(途中駅)の一つである。駅の周囲は新城市の中心市街地に当たる。

開業は1898年明治31年)のことで、当初は豊川鉄道運営であった。1943年昭和18年)に国有化され国鉄の駅となった後、1987年(昭和62年)の国鉄分割民営化でJR東海運営へと移行している。

特急伊那路」を含めた全定期列車の停車駅である他、一部普通列車がこの駅を起終点としている。

歴史

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当駅を開設した豊川鉄道は、現在のJR飯田線南部に当たる豊橋 - 大海間を運営していた私鉄である。1897年(明治30年)に豊橋から豊川、次いで三河一宮までの区間が開通し、翌1898年4月に新城まで開通した。故に開設時の当駅は豊橋から伸びる路線の終着駅であったが、2年後の1900年(明治33年)に大海まで全通したため中間駅途中駅)となった。

1943年8月、豊川鉄道線は買収・国有化され国鉄飯田線が成立する。これに伴い当駅も国鉄の駅となった。1972年(昭和47年)には開設時から行っていた貨物取扱を廃止、1985年(昭和60年)には荷物扱いも廃止して旅客駅となり、そのまま1987年4月の国鉄分割民営化を迎えてJR東海に継承されている。

年表

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駅構造

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単式ホーム1面1線と島式ホーム1面2線、計2面3線を有する地上駅である。

ホーム有効長は6両編成分で飯田線南部区間では当駅までである。単式ホームが南側、島式ホームが北側に配置され、単式ホーム側から1・2・3番線の順にホーム番線が割当てられている[7]

のりば

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番線 路線 方向 行先 備考
1 CD 飯田線 上り 豊橋方面  
2 当駅始発の一部列車が使用
下り 中部天竜飯田方面  
3 上り 豊橋方面 当駅始発の列車が使用(一部除く)
下り 中部天竜・飯田方面 一部列車が使用

(出典:JR東海:駅構内図

3番線の外側(北側)には、ホームに接しない線路も1本敷設されている[7]

駅舎・設備

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駅舎は単式ホームに直結する地上駅舎である。この駅舎は1943年(昭和18年)8月に竣工した[8]。有人駅(ただし夜間無人駅)であるが、業務を外部に委託する業務委託駅で、管理駅駅長配置駅)である飯田線豊川駅(愛知県豊川市)の管理下に置かれている[9]JR全線きっぷうりば設置駅。

2面あるホームの間は、跨線橋で接続されている。かつては、ホームの一部が列車発車後にホーム面と線路面を結ぶスロープに切り替わる、という可動式のホームが設置されていた[3][10]が、跨線橋の設置に伴い固定された。この可動式ホームは1967年(昭和42年)に新設され、国鉄では初めての施設であった[3][10]

新城市は、2009年度からの10年間の方針を定めた「新城市中心市街地活性化基本計画」において、「新城駅橋上化及び自由通路整備事業」を盛り込んでいる。この計画で新城市は橋上駅舎と南北自由通路を建設し、計4基のエレベーターを設置するなどしてバリアフリー化を推進、利便性向上を図る、としている[11]

停車列車

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優等列車に関しては、特急「伊那路」が1996年(平成8年)3月の運行開始時から停車駅としている。

普通列車は、豊橋駅行上り列車が1時間当たり概ね1・2本(朝ラッシュ時は最大3本)、本長篠駅やそれ以北へと向かう下り列車が1時間当たり概ね1本(最大2本)設定されている。上りは始発電車が多く設定されているため、本数が多くなる。

駅周辺

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新城駅周辺および東隣の東新町駅周辺は、「新城市中心市街地活性化基本計画」[12]にて新城市の中心市街地として位置付けられている。新城市によって駅前(駅南側)では駅前広場の整備が計画されている[13]他、前述の駅橋上化・自由通路新設と連動した駅北広場整備も計画されている[14]

周辺の施設

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バス路線

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新城駅(駅前)
新城栄町・新城駅口
亀姫通

隣の駅

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  • 特急「伊那路」の停車駅は列車記事を参照。
東海旅客鉄道(JR東海)
CD 飯田線
快速(上りのみ運転)・普通
野田城駅 - 新城駅 - 東新町駅

脚注

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注釈

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出典

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  1. ^ a b c d e 『停車場変遷大事典』2、99頁
  2. ^ 曽根悟(監修)(著)、朝日新聞出版分冊百科編集部(編集)(編)「飯田線・身延線・小海線」『週刊 歴史でめぐる鉄道全路線 国鉄・JR』第3号、朝日新聞出版、2009年7月26日、14頁。 
  3. ^ a b c 「国鉄初の可動ホーム完成 飯田線新城駅 テスト結果は上々」『交通新聞』交通協力会、1967年4月16日、3面。
  4. ^ 『飯田線 1897〜1997』、63頁
  5. ^ 飯田線 新城駅エレベーター等の供用開始について』(PDF)(プレスリリース)東海旅客鉄道、2021年9月28日。オリジナルの2021年9月28日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20210928013423/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000041442.pdf2021年11月9日閲覧 
  6. ^ 【社長会見】TOICA利用エリアの拡大について』(プレスリリース)東海旅客鉄道、2023年12月21日。オリジナルの2023年12月21日時点におけるアーカイブhttps://web.archive.org/web/20231221130449/https://jr-central.co.jp/news/release/_pdf/000043119.pdf2023年12月21日閲覧 
  7. ^ a b 『中部ライン全線・全駅・全配線』第4巻、34頁(配線図)・76頁。方角は配線図と実際の地図との対照から補記。
  8. ^ 『タイムスリップ飯田線』、p94
  9. ^ 『東海旅客鉄道20年史』、732-733頁
  10. ^ a b 『飯田線百年ものがたり』、83頁
  11. ^ 「新城市中心市街地活性化基本計画」本文 (PDF) 、p.60
  12. ^ 新城市中心市街地活性化基本計画」(新城市ウェブサイト)
  13. ^ 「新城市中心市街地活性化基本計画」本文58頁
  14. ^ 「中心市街地活性化基本計画」本文59頁

参考文献

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  • 石野哲 編『停車場変遷大事典 国鉄・JR編』JTB、1998年。ISBN 978-4-533-02980-6 
  • 笠原香・塚本雅啓『タイムスリップ飯田線』大正出版、2007年。ISBN 978-4-8117-0657-3 
  • 川島令三『中部ライン全線・全駅・全配線』 第4巻 塩尻駅-名古屋東部、講談社、2010年。ISBN 978-4-06-270064-1 
  • 東海旅客鉄道(編)『東海旅客鉄道20年史』東海旅客鉄道、2007年。 
  • 東海旅客鉄道飯田支店(監修)『飯田線百年ものがたり』新葉社、2005年。 
  • 吉川利明『飯田線 1897〜1997』東海日日新聞社、1997年。 

関連項目

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外部リンク

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