新冠郡
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新冠郡(にいかっぷぐん)は、北海道(日高国)日高振興局の郡。
人口5,030人、面積585.71km²、人口密度8.59人/km²。(2024年11月30日、住民基本台帳人口)
以下の1町を含む。
- 新冠町(にいかっぷちょう)
郡域
[編集]1879年(明治12年)に行政区画として発足して以来、郡域は上記1町のまま変更されていない。
歴史
[編集]郡発足までの沿革
[編集]江戸時代の新冠郡域には、松前藩によってニイカップ場所が開かれていた。陸上交通は、渡島国の箱館から道東や千島国方面に至る陸路(国道235号の前身)が通じていた。江戸時代後期、新冠郡域は東蝦夷地に属していた。国防のため寛政11年新冠郡域は天領とされたが、文政4年には一旦松前藩領に復したものの、安政2年再び天領となり仙台藩が警固をおこなった。万延年間、高江村字タカエサラ(現在の判官館付近)に氷川神社が奉斎される。戊辰戦争(箱館戦争)終結直後の1869年、大宝律令の国郡里制を踏襲し新冠郡が置かれた。
郡発足以降の沿革
[編集]明治9年の大区小区
- 第22大区
- 4小区 : 大狩部村、葉朽村、受乞村、元神部村、比宇村、泊津村、高江村、去童村、姉去村、万揃村、滑若村
- 第22大区
- 明治12年(1879年)7月23日 - 郡区町村編制法の北海道での施行により、行政区画としての新冠郡が発足。
- 明治13年(1880年)3月 - 勇払郡外四郡役所(勇払白老千歳沙流新冠静内郡役所)の管轄となる。
- 明治15年(1882年)2月8日 - 廃使置県により札幌県の管轄となる。
- 明治19年(1886年)1月26日 - 廃県置庁により北海道庁札幌本庁の管轄となる。
- 明治20年(1888年)6月 - 浦河郡外六郡役所(浦河三石様似幌泉沙流新冠静内郡役所)の管轄となる。
- 明治30年( 1897年)11月5日 - 郡役所が廃止され、浦河支庁の管轄となる。
- 大正12年(1923年)4月1日 - 北海道二級町村制の施行により、高江村、大狩部村、葉朽村、受乞村、元神部村、比宇村、泊津村、去童村、姉去村、万揃村、滑若村の区域をもって高江村(二級村)が発足。即日改称して新冠村(二級村)となる。(1村)
- 昭和7年(1932年)8月15日 - 浦河支庁が改称して日高支庁となる。
- 昭和18年(1943年)6月1日 - 北海道一・二級町村制が廃止され、北海道で町村制を施行。二級町村は指定町村となる。
- 昭和21年(1946年)10月5日 - 指定町村を廃止。
- 昭和22年(1947年)5月3日 - 地方自治法の施行により北海道日高支庁の管轄となる。
- 昭和36年(1961年)9月1日 - 新冠村が町制施行して新冠町となる。(1町)
- 平成22年(2010年)4月1日 - 日高支庁が廃止され、日高振興局の管轄となる。
参考文献
[編集]- 角川日本地名大辞典 1 北海道