南下沼駅
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(南下沼仮乗降場から転送)
南下沼駅 | |
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駅全景(2005年5月) | |
みなみしもぬま Minami-shimonuma | |
◄幌延 (6.2 km) (1.6 km) 下沼► | |
所在地 | 北海道天塩郡幌延町字下沼 |
所属事業者 | 北海道旅客鉄道(JR北海道) |
所属路線 | 宗谷本線 |
キロ程 | 205.6 km(旭川起点) |
電報略号 | ミシ |
開業年月日 | |
廃止年月日 | 2006年(平成18年)3月18日 |
南下沼駅(みなみしもぬまえき)は、北海道(留萌支庁)天塩郡幌延町字下沼にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線の駅(廃駅)である。電報略号はミシ。利用者僅少に伴い2006年(平成18年)3月18日に廃駅となった[1]。
歴史
[編集]- 1957年(昭和32年)2月1日 - 日本国有鉄道宗谷本線の幌延駅 - 下沼駅間に南下沼仮乗降場(局設定)として新設開業[2][3]。
- 1987年(昭和62年)4月1日 - 国鉄分割民営化によりJR北海道に継承。同時に駅に昇格。南下沼駅となる[3][2]。
- 1990年(平成2年)3月10日 - 営業キロ設定。
- 2006年(平成18年)
駅構造
[編集]廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の南西側(稚内方面に向かって左手側)に存在した[5]。分岐器を持たない棒線駅となっていた[5]。
仮乗降場に出自を持つ無人駅となっており、駅舎は無いがホーム出入口附近に待合所を有していた[5]。待合所はトタン張りの建物であった[5]。ホームは木造で稚内方(西側)にスロープを有し[5]駅施設外に連絡していた。
駅名の由来
[編集]当駅の所在する地「下沼」の南に位置していたため「南」を冠していた[7]。
利用状況
[編集]かつては隣駅の下沼駅から当駅そばの小中学校(ともに1982(昭和57)年3月閉校)への通学に使用された[8]。
- 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は0人[5]。
駅周辺
[編集]南下沼駅の上り方(名寄方面)には、かつてトンネルが存在した。当時、そのトンネルを列車が通過する際に「男女の幽霊が出没し、ヒソヒソ話の声がする」といった、石北本線の常紋トンネルと類似する風説が広まり、世間の間で恐れられたためにトンネルが切通し化された[9]。また、その近くには見張り所が存在し、1955年(昭和30年)頃にはトンネルの切通しの法面改良試験工事の飯場が建てられた。そこで人夫として勤務していた夫婦が悲惨な最期を遂げたらしく、その怨みからか夜間になると「下駄の足音が聞こえる」「見張り所の戸を叩く音がし、女性の幽霊が出没した」という[10]。
現在は、南下沼駅付近の203キロポスト地点付近(切通しの西側)に地蔵尊が祀られている。
- 国道40号(天塩国道)
- 北海道道972号浜里下沼線
- サロベツ原野
- 幌延町立下沼小中学校跡地(1982(昭和57)年3月閉校)[11]
隣の駅
[編集]脚注
[編集]- ^ a b “平成18年3月ダイヤ改正について”. 北海道旅客鉄道 (2015年12月22日). 2005年12月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
- ^ a b c 書籍『日本鉄道旅行地図帳 全線全駅全廃線 1 北海道』(監修:今尾恵介、新潮社、2008年5月発行)47ページより。
- ^ a b 太田幸夫 (2004-02-29). 北海道の駅 878ものがたり ~駅名のルーツ探求~ (1 ed.). 札幌市: 富士コンテム. p. 123. ISBN 4-89391-549-5
- ^ “幌延町内の各駅ご紹介”. 幌延町 (2017年11月6日). 2017年11月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月6日閲覧。
- ^ a b c d e f 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館、1993年6月発行)150ページより。
- ^ 書籍『秘境駅へ行こう!』(著:牛山隆信、小学館文庫、2001年8月発行)212ページより。
- ^ 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)124-125ページより。
- ^ 山野辺享 (2017年9月27日). “<秘境駅の里・幌延>中 下沼 妖怪も一役 駅舎大変身”. 北海道新聞(どうしん電子版) (北海道新聞社). 2017-09-27 2018年10月7日閲覧。
- ^ 宮脇 俊三, 原田 勝正 編『全線全駅鉄道の旅 1.北海道2800キロ』小学館、1991年1月10日、168頁。ISBN 4-09-395301-5。
- ^ “「恐い話」第一話 宗谷線「下沼」の怪”. 北海道旅客鉄道旭川支社. 2004年2月4日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年10月17日閲覧。
- ^ “幌延町史跡標柱等について”. 幌延町. 2017年7月30日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月19日閲覧。