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加古川バイパス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
一般国道 自動車専用道路
(無料)
国道2号標識
加古川バイパス
路線延長 12.2 km
開通年 1970年
起点 兵庫県明石市
主な
経由都市
兵庫県加古川市
終点 兵庫県高砂市
接続する
主な道路
記法
E93 第二神明道路
姫路バイパス
テンプレート(ノート 使い方) PJ道路

加古川バイパス(かこがわバイパス、英語: KAKOGAWA BYPASS)は、兵庫県明石市明石西ランプから同県高砂市高砂北ランプに至る国道2号バイパスである。

阪神高速道路 - 第二神明道路 - 加古川バイパス - 姫路バイパス - 太子竜野バイパスと相互接続された、阪神・播磨間臨海地域の一大バイパス群を形成する。

概要

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国道2号の渋滞緩和と播磨臨海工業地帯と京阪神との連絡道路として計画され、日本万国博覧会の関連事業として事業化され、1970年(昭和45年)3月に開通した。加古川市を横断し、東は第二神明道路(有料)、西は2000年(平成12年)12月11日より無料開放された姫路バイパスにそれぞれ直結する。開通当初から無料である。

全線にわたってアップダウンが多く、渋滞の原因となっている。さらに、追突など事故も多く、その死傷事故率について2011年(平成23年)から2014年(平成26年)までの統計で、年平均において46.7件/億台kmとなっており、この数値は太子竜野バイパスの36.3件/億台km、姫路バイパスの30.6件/億台km、また兵庫県内の自動車専用道路の18.2件/億台kmと比べても、特に高い数値となって表れている[1]

しばしば各出口の先の信号待ちの車列が本線まで溢れる。問わず80 - 100 km/hで流れているが、本線にオービスが設置され、また高速隊パトカー白バイなどによる取締りも行われている。

供用より30年近く経過した1990年代後半より、沿道の急激な市街地化や交通量の増大、設備の陳腐化と改良余地が指摘されたことから、ランプ改良・見通し改善などを柱とする「加古川バイパスリニューアル事業」が推進され、各所で改良が行われ渋滞の緩和や安全性の向上が図られた[2]

加古川市野口町坂元に加古川中央JCTを設け、国道175号を経て山陽自動車道へ接続する東播磨南北道路2014年(平成26年)3月23日に供用開始した。

キロポストは起点側より「65.5」から設置されているが、これは国道2号のキロポストをバイパスにも採用しているためである。

道路の位置関係

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(←岡山姫路方面) 太子竜野バイパス - 姫路バイパス - 加古川バイパス - 第二神明道路 - 阪神高速道路大阪方面→)

インターチェンジなど

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  • 上側が起点側、下側が終点側。
施設名 接続路線名 大阪から
(km)
所在地
E93 第二神明道路 神戸大阪方面
明石西ランプ 県道514号志染土山線 65.4 明石市
加古川東ランプ 県道383号八幡別府線 69.5 加古川市
加古川中央JCT 東播磨南北道路 71.4
加古川ランプ 県道18号加古川小野線 72.9
加古川西詰ランプ 県道79号高砂加古川加西線 73.9
加古川西ランプ 県道43号高砂北条線 75.7
高砂北ランプ 国道2号旧道 77.7 高砂市
姫路バイパス 岡山姫路方面

所管警察

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兵庫県警察高速道路交通警察隊名谷分駐隊が管轄している[3]

沿革

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  • 1960年 : 日本万国博覧会関連事業として事業化。用地買収着手(一部は弾丸列車のために用地買収され、一旦売却されたものを再買収して使用)。
  • 1964年 : 工事着手(建設省直轄施工)。
  • 1970年
    • 3月8日 : 北側2車線が完成(一期工事完了)。事業費60億円。この2車線で暫定供用開始。第二神明道路と接続。
    • 3月15日 : 全線2車線完成(二期工事完了)。事業費23億円。日本万国博覧会にむけて全線供用開始。
  • 1974年3月:全線4車線での供用開始[1]
  • 1975年12月 : 姫路バイパスと接続。
  • 1988年11月 : 加古川バイパスリニューアル懇話会設置。
  • 2014年3月23日 : 加古川中央JCT 供用開始に伴い東播磨南北道路と接続。
  • 2020年令和2年)8月:加古川バイパス全線開通50周年及び、国道2号バイパス全線開通30周年を迎え、国土交通省主催による地域小学生向け「国道2号バイパスパトロール体験」が、1日/7日/22日に実施される[4]

交通量

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上下線24時間交通量を表す。

区間 平成17(2005)年度 平成22(2010)年度 平成27(2015)年度 令和3(2021)年度
明石西IC-加古川東ランプ 102,551 95,593 83,303 78,198
加古川東ランプ-加古川ランプ 94,446 82,098
加古川ランプ-加古川西詰ランプ 93,258 91,933 88,248
加古川西詰ランプ-加古川西ランプ
加古川西ランプ-高砂北ランプ

(出典:「平成22年度道路交通センサス」・「平成27年度全国道路・街路交通情勢調査」・「令和3年度全国道路・街路交通情勢調査」(国土交通省ホームページ)より一部データを抜粋して作成)

2010年

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24時間交通量(2010年度交通センサス)[5]
区間 観測地点 交通量 昼間
混雑度
昼間平均旅行速度
2010年 前回比 上り 下り
明石西IC-加古川東ランプ 加古川市加古川町溝ノ口 9万5593台 -6958台 1.03 59.0 km/h 57.0 km/h
加古川東ランプ-加古川ランプ 53.3 km/h 66.1 km/h
加古川ランプ-加古川西詰ランプ 加古川市東神吉町砂部 9万3258台 -9293台 49.1 km/h 63.8 km/h
加古川西詰ランプ-加古川西ランプ 56.4 km/h 64.1 km/h
加古川西ランプ-高砂北ランプ 8万9544台 -8961台 1.22 60.3 km/h 73.5 km/h
平均 9万3449台 -8293台 1.07 55.6 km/h 64.9km/h

2005年

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平日24時間交通量(平成17年度道路交通センサス)

  • 加古川市東神吉町砂部 : 102,551

参考文献

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  1. ^ a b “[https://www-1.kkr.mlit.go.jp/himeji/kisya/2019/200306.pdf 加古川バイパス開通から半世紀 ~2020年3月8日に加古川バイパスが開通50周年を迎えます~]”. 国土交通省 近畿地方整備局 姫路河川国道事務所. 2020年11月28日閲覧。
  2. ^ 加古川バイパス事業パンフレット”. 国土交通省 近畿地方整備局 姫路河川国道事務所. 2022年2月13日閲覧。
  3. ^ 兵庫県高速道路交通警察隊管轄路線図
  4. ^ “[https://www.city.kakogawa.lg.jp/material/files/group/1/kiji20200630kokudou2goubaipasuzensenkaitsuu30syuunen.pdf 国道2号バイパス全線開通30周年 国道2号バイパスのパトロール体験について]”. 加古川市. 2020年11月28日閲覧。
  5. ^ 平成22年度 全国道路・街路交通情勢調査(道路交通センサス)

関連項目

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外部リンク

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