全米映画俳優組合賞主演男優賞
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全米映画俳優組合賞主演男優賞(ぜんべいえいがはいゆうくみあいしょうしゅえんだんゆうしょう、Screen Actors Guild Award for Outstanding Performance by a Male Actor in a Leading Role)は、映画俳優組合が映画男優に贈る賞である。
統計
[編集]最高記録 | 主演男優 | 助演男優 | 総計 | |||
---|---|---|---|---|---|---|
最多受賞者 | ダニエル・デイ=ルイス | 3 | マハーシャラ・アリ | 2 | ダニエル・デイ=ルイス | 3 |
最多候補者 | デンゼル・ワシントン | 6 | クリス・クーパー、ジャレッド・レト、ウィレム・デフォー | 3 | レオナルド・ディカプリオ、デンゼル・ワシントン | 6 |
受賞経験無しの最多候補者 | ジョージ・クルーニー、ライアン・ゴズリング、ヴィゴ・モーテンセン | 3 | クリス・クーパー | 3 | ジョージ・クルーニー | 4 |
複数の候補者を持つ作品 | 『ショーシャンクの空に』 | 2 | 『バードケージ』、『ザ・コンテンダー』、『クラッシュ』、 『ノーカントリー』、『スリー・ビルボード』、『アイリッシュマン』、『イニシェリン島の精霊』 |
2 | 『イニシェリン島の精霊』 | 3 |
最年長受賞者 | デンゼル・ワシントン (『フェンス』、2017年) |
62 | クリストファー・プラマー (『人生はビギナーズ』、2012年) |
82 | クリストファー・プラマー (『人生はビギナーズ』、2012年) |
82 |
最年長候補者 | アンソニー・ホプキンス (『ファーザー』、2020年) |
83 | ロバート・デュヴァル (『ジャッジ 裁かれる判事』、2015年) |
83 | ロバート・デュヴァル (『ジャッジ 裁かれる判事』、2015年) |
83 |
最年少受賞者 | ニコラス・ケイジ (『リービング・ラスベガス』、1996年) |
32 | ヒース・レジャー (『ダークナイト』、2009年) |
28 | ヒース・レジャー (『ダークナイト』、2009年) |
28 |
最年少候補者 | ジェイミー・ベル (『リトル・ダンサー』、2001年) |
14 | ジェイコブ・トレンブレイ (『ルーム』、2016年) |
9 | ジェイコブ・トレンブレイ (『ルーム』、2016年) |
9 |
受賞及び候補者一覧
[編集]備考:
- "†" - 同年のアカデミー主演男優賞受賞者
- "‡" - 同年のアカデミー主演男優賞候補者
1990年代
[編集]2000年代
[編集]2010年代
[編集]2020年代
[編集]年 | 受賞及び候補者 | 作品名 | 役名 |
---|---|---|---|
2020 | チャドウィック・ボーズマン | 『マ・レイニーのブラックボトム』 | レヴィー‡ |
リズ・アーメッド | 『サウンド・オブ・メタル -聞こえるということ-』 | ルーベン・ストーン‡ | |
アンソニー・ホプキンス | 『ファーザー』 | アンソニー † | |
ゲイリー・オールドマン | 『Mank/マンク』 | ハーマン・J・マンキーウィッツ‡ | |
スティーヴン・ユァン | 『ミナリ』 | ジェイコブ・イー‡ | |
2021 | ウィル・スミス | 『ドリームプラン』 | リチャード・ウィリアムズ † |
ハビエル・バルデム | 『愛すべき夫妻の秘密』 | デジ・アーナズ‡ | |
ベネディクト・カンバーバッチ | 『パワー・オブ・ザ・ドッグ』 | フィル・バーバンク‡ | |
アンドリュー・ガーフィールド | 『tick, tick... BOOM! : チック、チック…ブーン!』 | ジョナサン・ラーソン‡ | |
デンゼル・ワシントン | 『マクベス』 | マクベス‡ | |
2022[1] | ブレンダン・フレイザー | 『ザ・ホエール』 | チャーリー † |
オースティン・バトラー | 『エルヴィス』 | エルヴィス・プレスリー‡ | |
コリン・ファレル | 『イニシェリン島の精霊』 | パードリック‡ | |
ビル・ナイ | 『生きる LIVING』 | ミスター・ウィリアムズ‡ | |
アダム・サンドラー | 『HUSTLE ハッスル』 | スタンリー | |
2023 | キリアン・マーフィー | 『オッペンハイマー』 | ロバート・オッペンハイマー † |
ブラッドリー・クーパー | 『マエストロ: その音楽と愛と』 | レナード・バーンスタイン‡ | |
コールマン・ドミンゴ | 『ラスティン: ワシントンの「あの日」を作った男』 | バイヤード・ラスティン‡ | |
ポール・ジアマッティ | 『ホールドオーバーズ 置いてけぼりのホリディ』 | ポール・ハナム‡ | |
ジェフリー・ライト | 『アメリカン・フィクション』 | セロニアス・“モンク”・エリソン‡ |
エピソード
[編集]これまでに全米映画俳優組合賞主演男優賞を受賞しているにもかかわらず、同年のアカデミー主演男優賞を受賞できなかった男優が以下6名存在する。
- 2000年: ベニチオ・デル・トロ(『トラフィック』) - ラッセル・クロウ(『グラディエーター』)に敗北
- 2001年: ラッセル・クロウ(『ビューティフル・マインド』) - デンゼル・ワシントン(『トレーニングデイ』)に敗北
- 2002年: ダニエル・デイ=ルイス (『ギャング・オブ・ニューヨーク』) - エイドリアン・ブロディ (『戦場のピアニスト』)に敗北
- 2003年: ジョニー・デップ(『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』) - ショーン・ペン(『ミスティック・リバー』)に敗北
- 2016年: デンゼル・ワシントン (『フェンス』) - ケイシー・アフレック (『マンチェスター・バイ・ザ・シー』)に敗北
- 2020年: チャドウィック・ボーズマン (『マ・レイニーのブラックボトム』) - アンソニー・ホプキンス (『ファーザー』)に敗北
また、2000年のベニチオ・デル・トロ(『トラフィック』)は、アカデミー賞では助演男優賞を受賞したが、同年の全米映画俳優組合賞では助演男優賞には候補に挙がらず、主演男優賞を受賞した。
複数回受賞者
[編集]- 3回
- ダニエル・デイ=ルイス(『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『リンカーン』)
複数回候補者
[編集]- 2回
- ジェフ・ブリッジス(『クレイジー・ハート』、『トゥルー・グリット』)
- ニコラス・ケイジ(『リービング・ラスベガス』、『アダプテーション』)
- ロバート・デュヴァル(The Apostle、Get Low)
- コリン・ファース(『シングルマン』、『英国王のスピーチ』)
- モーガン・フリーマン(『ショーシャンクの空に』、『インビクタス』)
- フィリップ・シーモア・ホフマン(『フローレス』、『カポーティ』)
- ジャック・ニコルソン(『恋愛小説家』、『アバウト・シュミット』)
- ジェフリー・ラッシュ(『シャイン』、『クイルズ』)
- フォレスト・ウィテカー (『ラストキング・オブ・スコットランド』、『大統領の執事の涙』)
- エディ・レッドメイン (『博士と彼女のセオリー』、『リリーのすべて』)
- ブラッド・ピット (『ベンジャミン・バトン』、『マネーボール』)
- ジェームズ・フランコ (『127時間』、『ディザスター・アーティスト』)
- クリスチャン・ベール (『バイス』、『フォードvsフェラーリ』)
- ホアキン・フェニックス (『ウォーク・ザ・ライン』、『ジョーカー』)
- ゲイリー・オールドマン(『ウィンストン・チャーチル/ヒトラーから世界を救った男』、『Mank』)
- アンソニー・ホプキンス(『ニクソン』、『ファーザー』)
- ベネディクト・カンバーバッチ(『イミテーション・ゲーム』、『パワー・オブ・ザ・ドッグ』)
- アンドリュー・ガーフィールド(『ハクソー・リッジ』、『tick, tick... BOOM!』)
- ウィル・スミス(『幸せのちから』、『ドリームプラン』)
- ポール・ジアマッティ(『サイドウェイ』、The Holdovers)
- 3回
- ダニエル・デイ=ルイス(『ギャング・オブ・ニューヨーク』、『ゼア・ウィル・ビー・ブラッド』、『リンカーン』)
- ジョージ・クルーニー(『フィクサー』、『マイレージ、マイライフ』、『ファミリー・ツリー』)
- ジョニー・デップ(『パイレーツ・オブ・カリビアン/呪われた海賊たち』、『ネバーランド』、『ブラック・スキャンダル』)
- ライアン・ゴズリング(『ハーフネルソン』、『ラースと、その彼女』、『ラ・ラ・ランド』)
- ヴィゴ・モーテンセン (『イースタン・プロミス』、『はじまりへの旅』、『グリーンブック』)
- ブラッドリー・クーパー (『世界にひとつのプレイブック』、『アリー』、『マエストロ』)
- 4回
- ラッセル・クロウ(『インサイダー』、『グラディエーター』、『ビューティフル・マインド』、『シンデレラマン』)
- ショーン・ペン(『デッドマン・ウォーキング』、『アイ・アム・サム』、『ミスティック・リバー』、『ミルク』)
- トム・ハンクス(『フォレスト・ガンプ/一期一会』、『プライベート・ライアン』、『キャスト・アウェイ』、『キャプテン・フィリップス』)
- 5回
- レオナルド・ディカプリオ(『アビエイター』、『ブラッド・ダイヤモンド』、『J・エドガー』、『レヴェナント: 蘇えりし者』、『ワンス・アポン...』)
- 6回
- デンゼル・ワシントン(『ザ・ハリケーン』、『トレーニングデイ』、『フライト』、『フェンス』、『ローマンという名の男』、『マクベス』)
出典
[編集]- ^ “SAG Awards 2023: See the complete winners list” (英語). Entertainment Weekly (2023年2月26日). 2023年2月28日閲覧。