全国高等学校総合体育大会相撲競技大会
全国高等学校総合体育大会相撲競技大会(別名、全国高等学校相撲選手権大会)は、高等学校対抗相撲の大会である。(公財)全国高等学校体育連盟、(公財)日本相撲連盟、読売新聞社などの主催で開催される。1919年に大阪毎日新聞社の主催で全国中等学校相撲大会として初開催。
大会の競技方法
[編集]参加資格
[編集]団体と個人無差別および体重別(80kg・100kg)の4種目に分けられる。団体には、各都道府県代表47校と開催都道府県1校の48校が参加でき、個人には、各都道府県代表3名×47=141名と開催都道府県1名の142名が参加することができる。
競技方法
[編集]団体は予選3回戦を行い、勝数得点順で上位の優秀校32校を選び、上位16校と17~32位校に分けて決勝トーナメントが行われる。個人無差別は予選3回戦を行い、2勝以上の選手で決勝トーナメント戦を行う。体重別はトーナメント戦を行われ、いずれも順位決定戦は行われない。
表彰
[編集]団体戦の優勝校には高体連・文部科学大臣・日本相撲連盟からそれぞれ賞状、優勝旗(高体連相撲専門部)、全国高体連会長杯、高体連相撲専門部長楯、文部科学大臣杯、日本相撲連盟楯、日本相撲連盟名誉会長杯、木下藤作楯、万代鹿三トロフィー、高松旗、読売新聞社杯、NHK楯が、準優勝校にも準優勝旗が授与される。上位4校には高体連・日本相撲連盟・日本相撲協会からメダルが授与される。読売新聞社杯とNHK楯・メダル以外は持ち回りで、次回大会で返還される。
個人戦(無差別)の優勝者には日本相撲連盟から高校横綱の称号が贈られる。
なお2023年度以降、本大会の個人無差別級で準決勝(ベスト4)まで勝ち抜いた選手は、大相撲の三段目90枚目格付出の資格を取得できる制度が制定された[1][2]。この資格は、該当する成績を修めた日から1年以内が期限とされる。
歴代団体戦優勝校
[編集]開催年 | 優勝校 | 準優勝校 | 開催地 | 会場 |
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1919年(大正8年) | 高知一中 | |||
1920年(大正9年) | 和歌山商 | |||
1921年(大正10年) | 高知商 | |||
1922年(大正11年) | 天王寺商 | |||
1923年(大正12年) | 立命館 | |||
1924年(大正13年) | 高知商 | |||
1925年(大正14年) | 高知師範 | |||
1926年(大正15年) | 高知師範 | |||
1927年(昭和2年) | 札幌師範 | |||
1928年(昭和3年) | 中京商 | |||
1929年(昭和4年) | 御影師範 | |||
1930年(昭和5年) | 御影師範 | |||
1931年(昭和6年) | 和歌山商 | |||
1932年(昭和7年) | 長崎師範 | |||
1933年(昭和8年) | 高知商 | |||
1934年(昭和9年) | 鳥羽商船 | |||
1935年(昭和10年) | 御影師範 | |||
1936年(昭和11年) | 多度津 | |||
1937年(昭和12年) | 成器商 | |||
1938年(昭和13年) | 長崎師範 | |||
1939年(昭和14年) | 高知農業 | |||
1940年(昭和15年) | 高知商 | |||
1941年(昭和16年) | 北海商(東北大会) 帝京商(関東大会) 高知師範(関西大会) 裡里農林(九州大会) |
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1946年(昭和21年) | 高知農 | |||
1947年(昭和22年) | 三本木農業 | |||
1948年(昭和23年) | 関学 | |||
1949年(昭和24年) | 北海 | |||
1950年(昭和25年) | 高知工 | |||
1951年(昭和26年) | 高知工 | |||
1952年(昭和27年) | 耐久 | |||
1953年(昭和28年) | 和歌山商 | |||
1954年(昭和29年) | 和歌山商 | 大阪 | ||
1955年(昭和30年) | 高知工 | |||
1956年(昭和31年) | 高知工 | |||
1957年(昭和32年) | 須崎工 | |||
1958年(昭和33年) | 高知工 | |||
1959年(昭和34年) | 宇和島東 | |||
1960年(昭和35年) | 木造 | |||
1961年(昭和36年) | 和歌山商 | |||
1962年(昭和37年) | 早稲田実業 | |||
1963年(昭和38年) | 五所川原農林 | 新潟県 | ||
1964年(昭和39年) | 大鉄 | 愛知県 | ||
1965年(昭和40年) | 大鉄 | 大分県 | ||
1966年(昭和41年) | 熊本農 | 青森県 | ||
1967年(昭和42年) | 中津工 | 福井県 | ||
1968年(昭和43年) | 中京 | 広島県 | ||
1969年(昭和44年) | 高知工 | 群馬県 | ||
1970年(昭和45年) | 五所川原農林 | 和歌山県 | ||
1971年(昭和46年) | 宇佐 | 徳島県 | ||
1972年(昭和47年) | 高知 | 山形県 | ||
1973年(昭和48年) | 高知 | 三重県 | ||
1974年(昭和49年) | 高知 | 福岡県 | ||
1975年(昭和50年) | 五所川原農林 | 東京都台東区 | 蔵前国技館 | |
1976年(昭和51年) | 鹿児島実 | 長野県 | ||
1977年(昭和52年) | 富士宮北 | 岡山県 | ||
1978年(昭和53年) | 金足農業 | 福島県 | ||
1979年(昭和54年) | 弘前実 | 滋賀県 | ||
1980年(昭和55年) | 箕島 | 愛媛県 | ||
1981年(昭和56年) | 高知工 | 東京都台東区 | 蔵前国技館 | |
1982年(昭和57年) | 明大中野 | 鹿児島県 | ||
1983年(昭和58年) | 明大中野 | 愛知県 | ||
1984年(昭和59年) | 明大中野 | 秋田県 | ||
1985年(昭和60年) | 明大中野 | 石川県 | ||
1986年(昭和61年) | 弘前実 | 山口県 | ||
1987年(昭和62年) | 市川 | 北海道 | ||
1988年(昭和63年) | 明大中野 | 兵庫県 | ||
1989年(平成元年) | 金沢市立工 | 高知県 | ||
1990年(平成2年) | 明大中野 | 宮城県 | ||
1991年(平成3年) | 鯵ヶ沢 | 静岡県 | ||
1992年(平成4年) | 埼玉栄 | 熊本農業 | 宮崎県 | |
1993年(平成5年) | 弘前実 | 埼玉栄 | 栃木県 | |
1994年(平成6年) | 報徳学園 | 富山県 | ||
1995年(平成7年) | 熊本農業 | 鳥取県東伯町 | 東伯町総合体育館 | |
1996年(平成8年) | 三本木農業 | 報徳学園 | 山梨県都留市 | 都留市総合体育館 |
1997年(平成9年) | 明徳義塾 | 埼玉栄 | 京都府京都市 | 京都市武道センター |
1998年(平成10年) | 文徳 | 愛工大名電 | 徳島県石井町 | 市立石井中学校 |
1999年(平成11年) | 埼玉栄 | 大曲農業 | 岩手県西根町 | 町立町民体育館 |
2000年(平成12年) | 諫早農業 | 鳥羽 | 岐阜県白鳥町 | 白鳥町総合健康運動公園 |
2001年(平成13年) | 諫早農業 | 金沢市立工 | 熊本県宇土市 | 宇土市民体育館 |
2002年(平成14年) | 埼玉栄 | 高知工 | 茨城県笠間市 | 笠間市民体育館 |
2003年(平成15年) | 明徳義塾 | 金沢市立工 | 長崎県平戸市 | 平戸文化センター |
2004年(平成16年) | 埼玉栄 | 報徳学園 | 山口県豊浦町 | 夢が丘スポーツセンター |
2005年(平成17年) | 埼玉栄 | 鳥取城北 | 千葉県木更津市 | 木更津市民体育館 |
2006年(平成18年) | 埼玉栄 | 報徳学園 | 和歌山県和歌山市 | 和歌山ビッグホエール |
2007年(平成19年) | 金沢学院東 | 鳥取城北 | 佐賀県玄海町 | 玄海町社会体育館 |
2008年(平成20年) | 東洋大牛久 | 文徳 | 埼玉県秩父市 | 秩父市文化体育センター |
2009年(平成21年) | 埼玉栄 | 愛工大名電 | 京都府京都市 | 京都府立体育館 |
2010年(平成22年) | 鳥取城北 | 中部農林 | 沖縄県うるま市 | 具志川ドーム |
2011年(平成23年) | 鳥取城北 | 埼玉栄 | 青森県弘前市 | 青森県武道館 |
2012年(平成24年) | 三本木農業 | 金沢市立工 | 長野県長野市 | エムウェーブ |
2013年(平成25年) | 埼玉栄 | 鳥取城北 | 長崎県平戸市 | 平戸文化センター |
2014年(平成26年) | 金沢市立工 | 近大附属 | 東京都墨田区 | 両国国技館 |
2015年(平成27年) | 埼玉栄 | 金沢工 | 兵庫県洲本市 | 洲本市文化体育館 |
2016年(平成28年) | 鳥取城北 | 埼玉栄 | 鳥取県鳥取市 | 鳥取県民体育館 |
2017年(平成29年) | 金沢学院 | 鳥取城北 | 宮城県大崎市 | 大崎市鳴子スポーツセンター |
2018年(平成30年) | 埼玉栄 | 鳥取城北 | 静岡県沼津市 | キラメッセぬまづ |
2019年(令和元年) | 文徳 | 鳥取城北 | 沖縄県那覇市 | 沖縄県立武道館 |
2020年(令和2年) | 大会中止[3] | 青森県十和田市 | 十和田市総合体育センター | |
2021年(令和3年) | 鳥取城北 | 金沢学院大付 | 新潟県糸魚川市 | 糸魚川市民総合体育館 |
2022年(令和4年) | 鳥取城北 | 埼玉栄 | 高知県高知市 | 高知県立県民体育館 |
2023年(令和5年) | 埼玉栄 | 鳥取城北 | 北海道北斗市 | 北斗市総合体育館 |
2024年(令和6年) | 和歌山商 | 鳥取城北 | 大分県宇佐市 | 宇佐市総合運動場相撲場 |
2025年(令和7年) | 鳥取県鳥取市 | 鳥取県民体育館 |
参考文献
[編集]- 平成30年度全国高等学校総合体育大会相撲競技大会第96回全国高等学校相撲選手権大会 公式プログラム
関連項目
[編集]脚注
[編集]- ^ 「幕下10枚目格と15枚目格の付け出し廃止を発表 スピード出世の最速記録更新は事実上不可能に」『日刊スポーツ』2023年9月28日。2023年11月30日閲覧。
- ^ 「高校総体体重別は対象外 付け出し基準―大相撲」『時事ドットコム』2023年11月30日。2023年11月30日閲覧。
- ^ 2021年1月1日の「立川立飛・元日相撲」において「令和2年度全国高等学校相撲選手権大会」として東京都立川市・立川ステージガーデンで代替開催