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京王杯2歳ステークス

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
京王杯2歳ステークス
Keio Hai Nisai Stakes
第59回京王杯2歳ステークス(2023年11月4日)
優勝馬:コラソンビート
開催国 日本の旗 日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 東京競馬場
創設 1965年10月17日
2024年の情報
距離 芝1400m
格付け GII
賞金 1着賞金3800万円
出走条件 サラ系2歳(国際)(指定)
負担重量 馬齢(56kg、牝馬1kg減)
出典 [1][2][3]
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2017年京王杯2歳ステークス

京王杯2歳ステークス(けいおうはいにさいステークス)は、日本中央競馬会 (JRA) が東京競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。

寄贈賞を提供する京王電鉄は、東京都多摩市(1988年までは東京都新宿区)に本社を置き、東京競馬場最寄りの府中競馬正門前駅を含む京王線および競馬場線を運営する大手私鉄[4]

正賞は京王電鉄株式会社賞[2]

概要

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阪神ジュベナイルフィリーズ朝日杯フューチュリティステークスの前哨戦として位置付けられており、中央競馬で行われる2歳馬限定の重賞競走としては3番目に長い歴史を持つ[5][6]

1965年(昭和40年)、京成電鉄の寄贈賞を受けて「京成杯3歳ステークス(けいせいはいさんさいステークス)」の名称で創設。1980年(昭和55年)に開催日割の変更で東京競馬場へ移設され、1998年に「京王杯3歳ステークス(けいおうはいさんさいステークス)」と改称[注 1]馬齢制度の見直しに伴い2001年(平成13年)より現名称となった[5][6]。第1回は中山競馬場の芝1200mで行われたが、1980年より東京競馬場・芝1400mに変更され現在に至る[5][6]

外国産馬は1989年、地方競馬所属馬は1995年からそれぞれ出走可能になり、2010年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[5][6]

JRAで行われる沿線大手私鉄5社の冠競走に於いて、スプリングカップと同じGII競走である[注 2]

競走条件

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以下の内容は、2024年現在[2]のもの。

出走資格:サラ系2歳

  • JRA所属馬(外国産馬含む、未出走馬及び未勝利馬は除く)
  • 地方競馬所属馬(後述)
  • 外国調教馬(優先出走)

負担重量:馬齢(牡馬・セン馬56kg、牝馬55kg)

朝日杯フューチュリティステークスのステップ競走に指定されており、地方競馬所属馬は朝日杯フューチュリティステークスの出走候補馬(3頭まで)に優先出走が認められている[7][8]。また、本競走で2着以内の成績を収めた地方競馬所属馬には朝日杯フューチュリティステークスの優先出走権が与えられる[7][8]

賞金

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2024年の1着賞金は3800万円で、以下2着1500万円、3着950万円、4着570万円、5着380万円[2]

歴史

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  • 1965年 - 3歳馬による重賞競走として「京成杯3歳ステークス」の名称で創設、中山競馬場・芝1200mで施行[5]
  • 1984年 - グレード制施行によりGII[注 3]に格付け[5]
  • 1989年 - 混合競走に指定され、外国産馬が出走可能になる[5]
  • 1995年 - 指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が出走可能になる[5]
  • 1998年 - 名称を「京王杯3歳ステークス」に変更[5][注 1]
  • 2001年
    • 馬齢表示の国際基準への変更に伴い、出走条件を「2歳」に変更。
    • 名称を「京王杯2歳ステークス」に変更[5]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、格付表記をJpnIIに変更[5]
  • 2010年
    • 国際競走に変更され、外国馬が9頭まで出走可能になる[5]
    • 格付表記をGII(国際格付)に変更[5]

歴代優勝馬

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優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を記載していない距離は、芝コースを表す。

競走名は第33回まで「京成杯3歳ステークス」、第34回から第36回までは「京王杯3歳ステークス」[5]

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1965年10月17日 中山 1200m ハイアデス 牡2 1分12秒0 加賀武見 小西喜蔵 椎野浅五郎
第2回 1966年11月20日 中山 1200m メジロフレーム 牡2 1分11秒0 矢野一博 八木沢勝美 北野豊吉
第3回 1967年10月29日 中山 1200m ヤマトダケ 牝2 1分13秒2 島田功 稲葉幸夫 北條三郎
第4回 1968年10月20日 東京 1400m ショウゲッコウ 牝2 1分26秒0 佐藤征助 田中朋次郎 村松健一
第5回 1969年11月2日 中山 1200m アローエクスプレス 牡2 1分10秒7 加賀武見 高松三太 伊達秀和
第6回 1970年10月10日 中山 1200m スズランパス 牝2 1分10秒5 郷原洋行 西塚十勝 鈴木武二
第7回 1971年10月10日 中山 1200m トクザクラ 牝2 1分13秒2 田村正光 梶与四松 (有)徳間牧場
第8回 1972年10月15日 中山 1200m マミーブルー 牝2 1分10秒9 藤本勝彦 藤本冨良 竹内専一
第9回 1973年10月7日 中山 1200m カーネルシンボリ 牡2 1分13秒0 西野桂 野平省三 和田共弘
第10回 1974年10月20日 中山 1200m テスコガビー 牝2 1分10秒2 菅原泰夫 仲住芳雄 長島忠雄
第11回 1975年10月19日 東京 1400m フェアスポート 牡2 1分25秒2 嶋田潤 藤本冨良 (有)ターフ・スポート
第12回 1976年10月24日 中山 1200m セーヌスポート 牝2 1分12秒9 嶋田功 稲葉幸夫 (有)ターフ・スポート
第13回 1977年10月23日 中山 1200m タケデン 牡2 1分10秒0 岡部幸雄 鴨田次男 武市伝一
第14回 1978年10月22日 中山 1200m ジェットバージ 牡2 1分10秒4 郷原洋行 稗田善彦 上総興業(有)
第15回 1979年10月21日 中山 1200m シャダイダンサー 牝2 1分10秒1 竹原啓二 松山吉三郎 吉田善哉
第16回 1980年10月19日 東京 1400m タケノダイヤ 牝2 1分24秒8 中島啓之 仲住芳雄 大沢良丈
第17回 1981年11月1日 東京 1400m イーストボーイ 牡2 1分22秒4 根本康広 橋本輝雄 加藤久枝
第18回 1982年11月7日 東京 1400m ドウカンヤシマ 牡2 1分26秒3 郷原洋行 田中朋次郎 新井操
第19回 1983年11月6日 東京 1400m ハーディービジョン 牡2 1分25秒6 的場均 柄崎義信 鈴木健司
第20回 1984年11月4日 東京 1400m ダイナシュート 牝2 1分23秒6 柴田政人 矢野進 (有)社台レースホース
第21回 1985年11月3日 東京 1400m ダイシンフブキ 牡2 1分23秒2 菅原泰夫 柴田寛 高橋金次
第22回 1986年11月2日 東京 1400m ホクトヘリオス 牡2 1分23秒3 南田美知雄 中野隆良 森滋
第23回 1987年11月15日 東京 1400m シノクロス 牝2 1分23秒9 嶋田功 西塚十勝 福井裕
第24回 1988年11月13日 東京 1400m ドクタースパート 牡2 1分24秒0 的場均 柄崎孝 松岡悟
第25回 1989年11月12日 東京 1400m サクラサエズリ 牝2 1分22秒9 木藤隆行 境勝太郎 (株)さくらコマース
第26回 1990年11月11日 東京 1400m ビッグファイト 牡2 1分23秒4 小島太 境勝太郎 戸澤澄
第27回 1991年11月10日 東京 1400m ヤマニンミラクル 牡2 1分22秒6 田島良保 浅見国一 土井薫
第28回 1992年11月15日 東京 1400m マイネルキャッスル 牡2 1分23秒0 柴田善臣 河野通文 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第29回 1993年11月13日 東京 1400m ヤマニンアビリティ 牡2 1分22秒9 横山典弘 浅見国一 土井薫
第30回 1994年11月12日 東京 1400m ゴーゴーナカヤマ 牡2 1分22秒0 加藤和宏 小西一男 和泉信一
第31回 1995年11月11日 東京 1400m アジュディケーター 牝2 1分23秒5 加藤和宏 佐藤全弘 関駿也
第32回 1996年11月9日 東京 1400m マイネルマックス 牡2 1分22秒9 佐藤哲三 中村均 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第33回 1997年11月8日 東京 1400m グラスワンダー 牡2 1分21秒9 的場均 尾形充弘 半沢(有)
第34回 1998年11月14日 東京 1400m ウメノファイバー 牝2 1分22秒8 蛯名正義 相沢郁 梅崎敏則
第35回 1999年11月13日 東京 1400m ダイワカーソン 牡2 1分23秒4 蛯名正義 増沢末夫 大和商事(株)
第36回 2000年11月11日 東京 1400m テイエムサウスポー 牡2 1分22秒3 和田竜二 柴田光陽 竹園正繼
第37回 2001年11月10日 東京 1400m シベリアンメドウ 牡2 1分25秒8 後藤浩輝 堀井雅広 藤田与志男
第38回 2002年11月9日 中山 1200m ブルーコンコルド 牡2 1分09秒4 秋山真一郎 服部利之 (株)荻伏レーシング・クラブ
第39回 2003年11月15日 東京 1400m コスモサンビーム 牡2 1分21秒8 武豊 佐々木晶三 岡田美佐子
第40回 2004年11月13日 東京 1400m スキップジャック 牡2 1分22秒1 勝浦正樹 高橋裕 ディアレスト
第41回 2005年11月12日 東京 1400m デンシャミチ 牡2 1分23秒3 柴田善臣 田中章博 小田切有一
第42回 2006年11月11日 東京 1400m マイネルレーニア 牡2 1分22秒6 松岡正海 西園正都 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第43回 2007年11月10日 東京 1400m アポロドルチェ 牡2 1分22秒7 後藤浩輝 堀井雅広 アポロサラブレッドクラブ
第44回 2008年11月15日 東京 1400m ゲットフルマークス 牡2 1分21秒6 四位洋文 岩戸孝樹 (株)ジェイアール
第45回 2009年11月14日 東京 1400m エイシンアポロン 牡2 1分22秒0 池添謙一 岡田稲男 平井豊光
第46回 2010年11月13日 東京 1400m グランプリボス 牡2 1分21秒8 M.デムーロ 矢作芳人 (株)グランプリ
第47回 2011年11月12日 東京 1400m レオアクティブ 牡2 1分22秒1 横山典弘 杉浦宏昭 田中博之
第48回 2012年11月10日 東京 1400m エーシントップ 牡2 1分21秒2 浜中俊 西園正都 (株)栄進堂
第49回 2013年11月9日 東京 1400m カラダレジェンド 牡2 1分23秒1 田辺裕信 尾形和幸 子安裕樹
第50回 2014年11月8日 東京 1400m セカンドテーブル 牡2 1分21秒5 戸崎圭太 崎山博樹 山上和良
第51回 2015年11月7日 東京 1400m ボールライトニング 牡2 1分22秒6 蛯名正義 宮本博 (株)グリーンファーム
第52回 2016年11月5日 東京 1400m モンドキャンノ 牡2 1分21秒9 C.ルメール 安田隆行 ユアストーリー
第53回 2017年11月4日 東京 1400m タワーオブロンドン 牡2 1分21秒9 C.ルメール 藤沢和雄 H.H.シェイク・モハメド
第54回 2018年11月3日 東京 1400m ファンタジスト 牡2 1分24秒7 武豊 梅田智之 廣崎利洋
第55回 2019年11月2日 東京 1400m タイセイビジョン 牡2 1分20秒8 C.ルメール 西村真幸 田中成奉
第56回 2020年11月7日 東京 1400m モントライゼ 牡2 1分21秒8 C.ルメール 松永幹夫 (有)キャロットファーム
第57回 2021年11月6日 東京 1400m キングエルメス 牡2 1分21秒3 坂井瑠星 矢作芳人 広尾レース(株)
第58回 2022年11月5日 東京 1400m オオバンブルマイ 牡2 1分20秒9 横山武史 吉村圭司 岡浩二
第59回 2023年11月4日 東京 1400m コラソンビート 牝2 1分20秒6 横山武史 加藤士津八 (株)サラブレッドクラブ・ラフィアン
第60回 2024年11月2日 東京 1400m パンジャタワー 牡2 1分21秒2 松山弘平 橋口慎介 (株)Deep Creek

脚注

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参考文献

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注釈

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  1. ^ a b 同時に京王杯オータムハンデキャップが京成杯オータムハンデキャップに改称
  2. ^ 京成杯(本杯・オータムハンデキャップ)・京阪杯阪急杯はGIII競走、名鉄杯リステッド競走(オープン特別)である。なお地方の競馬場で行われるダートグレード競走を含めた場合、京浜急行電鉄の寄贈賞がある大井競馬場の『京浜盃競走』が2024年からJpnIIに格付けされている。
  3. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。

出典

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  1. ^ 重賞競走一覧(レース別・関東)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 40. 2021年10月23日閲覧。
  2. ^ a b c d 令和2年第5回東京競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2021年10月23日閲覧。
  3. ^ The Keio Hai Nisai S.”. IFHA(国際競馬統括機関連盟). 2015年11月2日閲覧。
  4. ^ 2021年度第5回東京競馬特別レース名解説(第1日)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 1. 2021年10月23日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g h i j k l m n 今週の注目レース(第51回京王杯2歳ステークス:歴史・プレイバック)”. 日本中央競馬会. 2015年11月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2015年11月2日閲覧。
  6. ^ a b c d 京王杯2歳ステークス レースガイド”. netkeiba.com. 2015年11月2日閲覧。
  7. ^ a b 地方馬が出走できるGI競走とそのステップ競走について【令和3年度】” (PDF). 日本中央競馬会. 2020年10月12日閲覧。
  8. ^ a b 競馬番組一般事項” (PDF). 日本中央競馬会 (2021年). 2021年10月23日閲覧。

各回競走結果の出典

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外部リンク

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