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日経新春杯

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日経新春杯
Nikkei Shinshun Hai[1]
第70回日経新春杯(2023年1月15日)
優勝馬:ヴェルトライゼンデ
鞍上:デヴィッド・イーガン英国
開催国 日本の旗日本
主催者 日本中央競馬会
競馬場 京都競馬場
創設 1954年1月17日
2025年の情報
距離 芝2200m(中京競馬場
格付け GII
賞金 1着賞金5700万円
出走条件 サラ系4歳以上(国際)(特指)
#競走条件も参照
負担重量 ハンデキャップ
出典 [2][3]
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日経新春杯(にっけいしんしゅんはい)は、日本中央競馬会(JRA)が京都競馬場で施行する中央競馬重賞競走GII)である。

寄贈賞を提供する日本経済新聞社は、東京大阪に本社を置く新聞社[4]

正賞は日本経済新聞社賞[2][3]

概要

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第67回日経新春杯
(優勝馬:モズベッロ、鞍上:池添謙一)
第69回日経新春杯
(優勝馬:ヨーホーレイク、鞍上:川田将雅)

1954年に創設された「日本経済新春杯」が本競走の前身[5]。1979年より「日経新春杯」に改称された[5]

創設時の負担重量はハンデキャップだったが、1981年から1993年までは別定で行われた[5]。距離も創設時は芝2400mだったが、1987年から1993年までは芝2200mに短縮していた[5]外国産馬は1990年から出走可能になった[6]ほか、2006年からは外国馬も出走可能な国際競走となった[6]。外国馬の出走枠は当初4頭までだったが[7]、2007年から2014年までは8頭まで[8][9]、2015年からは9頭までとなった[10]。2020年からは地方競馬所属馬も出走可能になった。

なお、本競走の優勝馬にはオーストラリアのG1コーフィールドカップへの優先出走権が与えられることになっている。

競走条件

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以下の内容は、2024年[2][3][11]のもの。

出走資格:サラ系4歳以上

  • JRA所属馬
  • 地方競馬所属馬(認定馬のみ、2頭まで)
  • 外国調教馬(優先出走)
  • 2023年1月14日以降2024年1月8日まで1回以上出走馬

負担重量:ハンデキャップ

賞金

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2024年の1着賞金は5700万円で、以下2着2300万円、3着1400万円、4着860万円、5着570万円[2][3]

歴史

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  • 1954年 - 5歳以上の馬による重賞競走として、「日本経済新春杯」の名称で創設[5]
  • 1979年 - 競走名を「日経新春杯」に変更[5]
  • 1984年 - グレード制施行によりGII[注 1]に格付け。
  • 1990年 - 混合競走に指定、外国産馬が出走可能になる[6]
  • 2001年 - 馬齢表記を国際基準へ変更したことに伴い、競走条件を「4歳以上」に変更。
  • 2006年 - 国際競走に変更され、外国調教馬が4頭まで出走可能となる[7]
  • 2007年 - 日本のパートI国昇格に伴い、外国調教馬の出走枠を8頭に拡大[8][2]
  • 2015年
    • 出走可能頭数を18頭に拡大。
    • 外国調教馬の出走枠を9頭に変更[9][10]
  • 2017年 - 日曜の積雪による開催中止の影響で火曜(1月17日)に実施[12][13]
  • 2020年 - 特別指定交流競走に指定され、地方競馬所属馬が2頭まで出走可能になる。
  • 2021年
  • 2025年 - 阪神競馬場のリフレッシュ工事に伴う開催日割の変更に伴い、中京競馬場芝2200mで施行予定。

歴代優勝馬

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優勝馬の馬齢は、2000年以前も現行表記に揃えている。

コース種別を表記していない距離は、芝コースを表す。

競走名は第1回から第25回まで「日本経済新春杯」[5]

回数 施行日 競馬場 距離 優勝馬 性齢 タイム 優勝騎手 管理調教師 馬主
第1回 1954年1月17日 京都 2400m ダイサンホウシユウ 牡4 2:34 4/5 上田三千夫 上田武司 上田清次郎
第2回 1955年1月16日 京都 2400m フジミツル 牡4 2:30 0/5 栗田勝 上田武司 上田清次郎
第3回 1956年1月22日 京都 2400m ヒヤキオーガン 牡5 2:33 4/5 栗田勝 武田文吾 坂上忠兵衞
第4回 1957年1月20日 京都 2400m ナンバイチバン 牡4 2:30 2/5 大沢真 玉谷敬治 浜田尚子[注 2]
第5回 1958年1月19日 京都 2400m トツプラン 牡4 2:32 0/5 栗田勝 武田文吾 坂谷豊次
第6回 1959年1月18日 京都 2400m タカハル 牡4 2:30 2/5 近藤武夫 伊藤勝吉 コーホー
第7回 1960年1月17日 京都 2400m フサリユウ 牡4 2:34.6 松本善登 武田文吾 新子政勇貴
第8回 1961年1月22日 京都 2400m タイカン 牝4 2:30.5
(同着)
栗田勝 伊藤勝吉 林熊蔵
キオーガンヒカリ 牡4 松本善登 武田文吾 坂上忠兵衞
第9回 1962年1月21日 京都 2400m ホマレタイコウ 牡4 2:32.6 北橋修二 松元正雄 安藤俊雄
第10回 1963年1月20日 京都 2400m リユウフオーレル 牡4 2:36.9 宮本悳 橋本正晴 三好笑子
第11回 1964年1月19日 京都 2400m コウライオー 牡4 2:35.8 浅見国一 吉田三郎 高田政治
第12回 1965年1月17日 京都 2400m オーヒメ 牝4 2:31.7 田所稔 小川佐助 堀内正男
第13回 1966年1月16日 京都 2400m パワーラツスル 牡4 2:33.1 松本善登 布施正 保積忠児
第14回 1967年1月22日 京都 2400m タイクラナ 牡5 2:29.0 武邦彦 武平三 中山芳雄
第15回 1968年1月21日 京都 2400m リユウフアーロス 牡5 2:29.9 宮本悳 橋本正晴 三好諦三 
第16回 1969年1月19日 京都 2400m ダテホーライ 牡4 2:35.6 宇田明彦 星川泉士 伊達牧場
第17回 1970年1月18日 京都 2400m キンセンオー 牡4 2:27.6 小原伊佐美 坂口正二 中野常三郎
第18回 1971年1月17日 京都 2400m コンチネンタル 牡5 2:35.1 津田昭 野平富久 アサヒ牧場 
第19回 1972年1月16日 京都 2400m ケイシュウ 牡5 2:37.0 松本善登 浅見国一 内田恵司
第20回 1973年1月21日 京都 2400m ユーモンド 牡4 2:33.1 福永洋一 武田文吾 新子政勇貴
第21回 1974年1月20日 京都 2400m ホウシュウエイト 牡4 2:29.4 武邦彦 日迫清 上田清次郎
第22回 1975年1月19日 京都 2400m イーストリバー 牡5 2:30.7 北橋修二 松元正雄 川東勝俊
第23回 1976年1月18日 京都 2400m ロングホーク 牡4 2:29.3 松田幸春 松田由太郎 中井長一
第24回 1977年1月23日 京都 2400m ホースメンホープ 牡4 2:27.7 小野幸治 小林稔 中路正志
第25回 1978年1月22日 京都 2400m ジンクエイト 牡4 2:28.6 清水英次 福島勝 林儀信
第26回 1979年1月21日 京都 2400m スズカシンプウ 牡4 2:28.5 中島敏文 上田武司 永井永一
第27回 1980年1月20日 阪神 2400m メジロトランザム 牡4 2:27.3 武邦彦 浅見国一 (株)メジロ商事
第28回 1981年1月18日 京都 2400m ケンセイグット 牡4 2:29.0 西浦勝一 土門健司 杉安兼蔵
第29回 1982年1月24日 京都 2400m アジシバオー 牡4 2:29.8 岩元市三 新川恵 佐藤安治
第30回 1983年1月23日 京都 2400m オーバーレインボー 牡6 2:28.9 田島良保 土門一美 鳥居茂三
第31回 1984年1月22日 京都 ダート2600m エリモローラ 牡5 2:43.3 猿橋重利 大久保石松 山本慎一
第32回 1985年1月20日 京都 2400m マサヒコボーイ 牡6 2:29.0 田原成貴 久保道雄 宮本貞雄
第33回 1986年1月19日 京都 2400m フリートホープ 牡4 2:28.9 猿橋重利 梅内慶蔵 兼村喜市
第34回 1987年1月25日 京都 2200m フレッシュボイス 牡4 2:16.1 田原成貴 境直行 円城和男
第35回 1988年1月24日 京都 2200m スピードヒーロー 牡6 2:15.3 河内洋 崎山博樹 市川幸助
第36回 1989年1月22日 京都 2200m ランドヒリュウ 牡7 2:14.4 河内洋 小林稔 木村善一
第37回 1990年1月21日 京都 2200m トーワトリプル 牡4 2:15.0 的場均 柄崎孝 井山健一
第38回 1991年1月20日 京都 2200m メルシーアトラ 牡4 2:13.6 河内洋 小野幸治 永井康郎
第39回 1992年1月26日 京都 2200m カミノクレッセ 牡5 2:15.2 南井克巳 工藤嘉見 野上政次
第40回 1993年1月24日 京都 2200m エルカーサリバー 牝4 2:14.0 山田泰誠 田中良平 (株)クレアール
第41回 1994年1月23日 阪神 2500m ムッシュシェクル 牡6 2:35.5 藤田伸二 小林稔 藤立啓一
第42回 1995年1月28日 京都 2400m ゴーゴーゼット 牡4 2:24.8 村本善之 新井仁 林儀信
第43回 1996年1月21日 京都 2400m ハギノリアルキング 牡6 2:26.7 藤田伸二 小林稔 日隈広吉
第44回 1997年1月19日 京都 2400m メジロランバダ 牝4 2:27.6 武豊 池江泰郎 (有)メジロ牧場
第45回 1998年1月25日 京都 2400m エリモダンディー 牡4 2:26.3 武豊 大久保正陽 山本慎一
第46回 1999年1月24日 京都 2400m メジロブライト 牡5 2:31.4 河内洋 浅見秀一 (有)メジロ牧場
第47回 2000年1月16日 京都 2400m マーベラスタイマー 牡6 2:24.3 武豊 矢野照正 笹原貞生
第48回 2001年1月14日 京都 2400m ステイゴールド 牡7 2:25.8 藤田伸二 池江泰郎 (有)社台レースホース
第49回 2002年1月13日 京都 2400m トップコマンダー 牡5 2:26.4 四位洋文 崎山博樹 ジョイ・レースホース(株)
第50回 2003年1月19日 京都 2400m バンブーユベントス 牡4 2:25.8 四位洋文 田島良保 (有)バンブー牧場
第51回 2004年1月18日 京都 2400m シルクフェイマス 牡5 2:24.5 四位洋文 鮫島一歩 (有)シルク
第52回 2005年1月16日 京都 2400m サクラセンチュリー 牡5 2:29.0 佐藤哲三 佐々木晶三 (株)さくらコマース
第53回 2006年1月15日 京都 2400m アドマイヤフジ 牡4 2:26.3 福永祐一 橋田満 近藤利一
第54回 2007年1月14日 京都 2400m トウカイワイルド 牡5 2:27.4 安藤勝己 中村均 内村正則
第55回 2008年1月20日 京都 2400m アドマイヤモナーク 牡7 2:27.4 安藤勝己 松田博資 近藤利一
第56回 2009年1月18日 京都 2400m テイエムプリキュア 牝6 2:26.6 荻野琢真 五十嵐忠男 竹園正繼
第57回 2010年1月17日 京都 2400m メイショウベルーガ 牝5 2:24.4 池添謙一 池添兼雄 松本好雄
第58回 2011年1月16日 京都 2400m ルーラーシップ 牡4 2:24.6 U.リスポリ 角居勝彦 (有)サンデーレーシング
第59回 2012年1月15日 京都 2400m トゥザグローリー 牡5 2:23.7 福永祐一 池江泰寿 (有)キャロットファーム
第60回 2013年1月13日 京都 2400m カポーティスター 牡4 2:25.0 高倉稜 矢作芳人 備前島敏子
第61回 2014年1月19日 京都 2400m サトノノブレス 牡4 2:24.4 C.ルメール 池江泰寿 里見治
第62回 2015年1月18日 京都 2400m アドマイヤデウス 牡4 2:24.8 岩田康誠 橋田満 近藤利一
第63回 2016年1月17日 京都 2400m レーヴミストラル 牡4 2:25.9 川田将雅 松田博資 (有)サンデーレーシング
第64回 2017年1月17日 京都 2400m ミッキーロケット 牡4 2:25.7 和田竜二 音無秀孝 野田みづき
第65回 2018年1月14日 京都 2400m パフォーマプロミス 牡6 2:26.3 M.デムーロ 藤原英昭 (有)サンデーレーシング
第66回 2019年1月13日 京都 2400m グローリーヴェイズ 牡4 2:26.2 M.デムーロ 尾関知人 (有)シルクレーシング
第67回 2020年1月19日 京都 2400m モズベッロ 牡4 2:26.9 池添謙一 森田直行 (株)キャピタル・システム
第68回 2021年1月17日 中京 2200m ショウリュウイクゾ 牡5 2:11.8 団野大成 佐々木晶三 上田芳枝
第69回 2022年1月16日 中京 2200m ヨーホーレイク 牡4 2:11.7 川田将雅 友道康夫 金子真人ホールディングス(株)
第70回 2023年1月15日 中京 2200m ヴェルトライゼンデ 牡6 2:14.2 D.イーガン 池江泰寿 (有)サンデーレーシング
第71回 2024年1月14日 京都 2400m ブローザホーン 牡5 2:23.7 菅原明良 中野栄治 岡田牧雄

参考文献

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  • 「日経新春杯(GII)」『中央競馬全重賞競走成績集 【古馬関西編】』日本中央競馬会、2006年、73-139頁。 

脚注

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注釈

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  1. ^ 当時の格付表記は、JRAの独自グレード。
  2. ^ 「尚」の字は正確には異体字の「尙」(上部が「小」の字形)

出典

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  1. ^ IFHA Race Detail Nikkei Shinshun Hai”. 2016年1月12日閲覧。
  2. ^ a b c d e 重賞競走一覧(レース別・関西)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2024年1月8日閲覧。
  3. ^ a b c d 2024年第1回京都競馬番組” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年1月8日閲覧。
  4. ^ 2024年度第1回中京競馬特別レース名解説” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年1月8日閲覧。
  5. ^ a b c d e f g 歴史・コース:日経新春杯 今週の注目レース”. 日本中央競馬会. 2024年1月8日閲覧。
  6. ^ a b c 今週の注目レース(第62回日経新春杯: 歴史・プレイバック)”. 日本中央競馬会. 2015年1月15日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年1月18日閲覧。
  7. ^ a b 第1回 京都競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. p. 192. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:01071)
  8. ^ a b 第1回 京都競馬成績集計表” (PDF). 日本中央競馬会. p. 167. 2016年1月14日閲覧。(索引番号:01059)
  9. ^ a b 重賞競走一覧(レース別・関西)(2014年)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2014年11月17日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月14日閲覧。
  10. ^ a b 重賞競走一覧(レース別・関西)(2015年)” (PDF). 日本中央競馬会. p. 2. 2016年3月5日時点のオリジナルよりアーカイブ。2016年1月14日閲覧。
  11. ^ 中央競馬指定交流競走に出走する地方競馬所属馬の決定方法(2024年度春季競馬)” (PDF). 日本中央競馬会. 2024年1月8日閲覧。
  12. ^ 本日【1月15日(日)】の京都競馬は開催を中止いたします”. 日本中央競馬会 (2017年1月15日). 2019年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月13日閲覧。
  13. ^ 本日【1月17日(火)】は京都競馬の代替競馬を開催します”. 日本中央競馬会 (2017年1月17日). 2019年4月13日時点のオリジナルよりアーカイブ。2019年4月13日閲覧。
  14. ^ 令和3年度の重賞競走の主な変更点について”. 日本中央競馬会 (2020年10月19日). 2020年10月20日閲覧。
  15. ^ 令和5年開催日割(PDF)日本中央競馬会、2022年10月17日閲覧
  16. ^ 1月16日(土曜)からの競馬場・ウインズ等の営業(無観客競馬・発売取りやめ)”. 日本中央競馬会 (2021年1月14日). 2021年1月14日閲覧。

各回競走結果の出典

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関連項目

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ハンデキャップで行われる中央競馬のGII競走

外部リンク

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