メジロランバダ
この記事は「旧馬齢表記」が採用されており、国際的な表記法や2001年以降の日本国内の表記とは異なっています。 |
メジロランバダ | |||||||||
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欧字表記 | Mejiro Lambada[1] | ||||||||
品種 | サラブレッド[1] | ||||||||
性別 | 牝[1] | ||||||||
毛色 | 鹿毛[1] | ||||||||
生誕 | 1993年4月8日 | ||||||||
死没 | 2013年5月26日(20歳没) | ||||||||
父 | テリオス[1] | ||||||||
母 | メジロマーリン[1] | ||||||||
母の父 | モガミ[1] | ||||||||
生国 | 日本(北海道伊達市)[1] | ||||||||
生産者 | メジロ牧場[1] | ||||||||
馬主 | (有)メジロ牧場[1] | ||||||||
調教師 | 池江泰郎(栗東)[1] | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 22戦6勝[1] | ||||||||
獲得賞金 | 2億2611万円[1] | ||||||||
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メジロランバダ(Mejiro Lambada、1993年4月8日 - 2013年5月26日)[1]は日本の競走馬、繁殖牝馬。主な勝ち鞍に1997年の日経新春杯、1998年の中山牝馬ステークス。
馬名の由来は、冠名に1980年代後半に流行したダンス、音楽であるランバダからきている。
戦績
[編集]1993年4月に北海道伊達市のメジロ牧場で生まれる。オーナーブリーダーの同場所有馬として栗東・池江泰郎厩舎に預託される。
1996年3月に阪神競馬場で行われたダート1800mの新馬戦で藤田伸二を鞍上に競走馬デビュー。7番人気ながら後方から追い込み新馬勝ちを収める。しかし、その後は半年近く休養し、10月の京都競馬場の500万下条件戦(ダート1800m)で復帰。新馬戦から一転して先行でレースを進め2着。翌月には同じ条件・距離・コースの競走に出走、逃げる形で2勝目を挙げる。続いてゴールデンブーツトロフィー(900万下条件特別)に出走、昇級・芝初挑戦ながら勝利を収め、さらにオリオンステークス(1500万下条件特別)も勝ち、3連勝を飾る。
勢いに乗って、年が明けて1997年の日経新春杯で重賞に初挑戦。勢いとハンデ53kgも手伝い、単勝1.9倍の圧倒的1番人気に支持され、イブキタモンヤグラに2馬身の差をつけ重賞初勝利と4連勝を決めた。その後は牝馬ながら阪神大賞典に駒を進め、ここでもマヤノトップガンと人気を分け合う2番人気(単勝2.3倍。1番人気のマヤノトップガンは1.9倍)に支持されたが、距離などの影響もあり4着。マヤノトップガン、マーベラスサンデー、サクラローレルといった顔触れが出走する天皇賞(春)に唯一の牝馬として出走したが、ここでもトップクラスの牡馬の壁は厚く、9着に終わった。
秋はカシオペアステークスで復帰し、エリザベス女王杯に駒を進めた。ここでも2番人気に支持されたが、エリモシックの8着に敗れた。その後も入着止まりで、1998年に入り京都金杯に出走するも8着。さらにTCK女王盃で久しぶりのダートに出走するも3着であった。
芝に戻って中山牝馬ステークスに出走。初騎乗となる横山典弘に導かれて日経新春杯以来となる勝利を挙げた。この後は芝・ダートを問わずに出走することになるが、どちらでも勝ちきれず、同年のエリザベス女王杯を最後に引退し、繁殖牝馬となった[2]。
競走成績
[編集]以下の内容は、netkeiba.com[3]およびJBISサーチ[4]に基づく。
年月日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ(人気) | 着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 (kg) |
勝ち馬/(2着馬) |
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1996. | 3. 3阪神 | 4歳新馬 | ダ1800m(稍) | 11 | 2 | 2 | 17.7(7人) | 1着 | 1:58.4 (39.5) | -1.7 | 藤田伸二 | 53 | (ゲイリールシアン) | |
10.26 | 京都 | 4歳上500万下 | ダ1800m(良) | 10 | 4 | 4 | 12.9(5人) | 2着 | 1:56.0 (36.9) | 0.2 | 福永祐一 | 52 | キョウエイスパイス | |
11. 9 | 京都 | 4歳上500万下 | ダ1800m(良) | 11 | 3 | 3 | 4.0(2人) | 1着 | 1:52.7 (37.4) | 0.0 | 福永祐一 | 52 | (ホーマンレッド) | |
11.30 | 阪神 | ゴールデンブーツT | 900 | 芝2200m(良) | 11 | 6 | 8 | 8.1(3人) | 1着 | 2:13.5 (36.1) | -0.3 | J.ベイリー | 54 | (ダンツサイレンス) |
12.15 | 阪神 | オリオンS | 1500 | 芝2500m(良) | 15 | 4 | 6 | 2.3(1人) | 1着 | 2:33.6 (36.1) | -0.4 | 武豊 | 53 | (ハイトランプ) |
1997. | 1.19京都 | 日経新春杯 | GII | 芝2400m(良) | 15 | 2 | 3 | 1.9(1人) | 1着 | 2:27.6 (34.9) | -0.3 | 武豊 | 53 | (イブキタモンヤグラ) |
3.16 | 阪神 | 阪神大賞典 | GII | 芝3000m(稍) | 8 | 6 | 6 | 2.3(2人) | 4着 | 3:07.9 (37.8) | 0.7 | 武豊 | 55 | マヤノトップガン |
4.27 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 芝3200m(良) | 16 | 2 | 3 | 40.6(7人) | 9着 | 3:16.8 (37.1) | 2.4 | 熊沢重文 | 56 | マヤノトップガン |
10.18 | 京都 | カシオペアS | OP | 芝2000m(良) | 8 | 1 | 1 | 5.1(3人) | 2着 | 2:01.0 (35.8) | 0.3 | 熊沢重文 | 55 | ユウトウセイ |
11. 9 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 15 | 4 | 7 | 5.5(2人) | 8着 | 2:12.9 (35.6) | 0.4 | 熊沢重文 | 56 | エリモシック |
12. 7 | 中山 | ディセンバーS | OP | 芝2000m(良) | 10 | 8 | 9 | 1.7(1人) | 3着 | 2:01.7 (37.4) | 0.8 | M.ロバーツ | 55 | インターユニーク |
1998. | 1. 5京都 | 京都金杯 | GIII | 芝2000m(良) | 16 | 3 | 5 | 12.3(4人) | 8着 | 2:01.2 (35.3) | 0.6 | 福永祐一 | 55 | ミッドナイトベット |
2. 4 | 大井 | TCK女王盃 | GIII | ダ2000m(良) | 15 | 4 | 7 | (1人) | 3着 | 2:07.5 (38.1) | 0.2 | 福永祐一 | 55 | トミケンクイン |
3. 2 | 中山 | 中山牝馬S | GIII | 芝1800m(重) | 12 | 5 | 6 | 7.7(3人) | 1着 | 1:49.8 (38.1) | -0.2 | 横山典弘 | 56 | (ランフォザドリーム) |
4. 8 | 船橋 | マリーンC | GIII | ダ1600m(重) | 14 | 2 | 2 | (1人) | 2着 | 1:38.2 | 0.0 | 横山典弘 | 55 | エフテーサッチ |
5. 9 | 京都 | アンタレスS | GIII | ダ1800m(稍) | 16 | 8 | 16 | 4.2(2人) | 16着 | 1:51.4 (38.9) | 1.4 | 熊沢重文 | 56 | ワイルドブラスター |
6.28 | 阪神 | マーメイドS | GIII | 芝2000m(良) | 13 | 2 | 2 | 5.4(3人) | 4着 | 2:00.3 (35.4) | 0.3 | 熊沢重文 | 56 | ランフォザドリーム |
7.21 | 川崎 | エンプレス杯 | GII | ダ2100m(良) | 9 | 2 | 2 | (1人) | 2着 | 2:16.5 | 0.2 | 武豊 | 56 | シルクフェニックス |
8.16 | 京都 | 小倉記念 | GIII | 芝1800m(良) | 12 | 8 | 13 | 19.5(7人) | 9着 | 1:47.9 (36.7) | 1.9 | 熊沢重文 | 55 | テイエムオオアラシ |
9.23 | 川崎 | スパーキングレディーC | GIII | ダ1600m(重) | 11 | 4 | 4 | (1人) | 8着 | 1:43.2 | 1.4 | 熊沢重文 | 57 | ホクトロビン |
10.17 | 京都 | 嵐山S | OP | 芝3000m(不) | 8 | 6 | 6 | 7.2(3人) | 3着 | 3:12.5 (37.0) | 0.3 | 四位洋文 | 57 | インターフラッグ |
11.15 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2200m(良) | 14 | 2 | 2 | 40.1(7人) | 10着 | 2:14.0 (34.2) | 1.2 | 高橋亮 | 56 | メジロドーベル |
繁殖牝馬時代
[編集]引退後はメジロ牧場で繁殖牝馬となり、メジロ牧場解散後もレイクヴィラファームで繋養されていたが[5][6]、2013年5月26日に子宮破裂のため死亡した[7]。
産駒一覧
[編集]生年 | 馬名 | 性 | 毛色 | 父 | 馬主 | 管理調教師 | 戦績 | 主な勝利競走 | 供用 | 出典 | |
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初仔 | 2002年 | メジロラガマフィン | 牝 | 鹿毛 | メジロライアン | (有)メジロ牧場 | 栗東・池江泰郎 | 22戦2勝 | [8] | ||
2番仔 | 2003年 | メジロマシューズ | 牡 | 栗毛 | ステイゴールド | 栗東・池江泰郎 →美浦・尾関知人 |
33戦2勝 | [9] | |||
3番仔 | 2004年 | (メジロランバダの2004) | カリズマティック | (不出走) | [10] | ||||||
4番仔 | 2006年 | メジロブリット | 芦毛 | メジロマックイーン | (有)メジロ牧場 | 栗東・池江泰郎 →美浦・谷原義明 |
6戦0勝 | [11] | |||
5番仔 | 2007年 | (メジロランバダの2007) | 牝 | 鹿毛 | シンボリクリスエス | (不出走) | [12] | ||||
6番仔 | 2008年 | メジロハイデン | ロックオブジブラルタル | (有)メジロ牧場 →岩崎伸道 |
栗東・岡田稲男 | 2戦0勝 | [13] | ||||
7番仔 | 2011年 | ウィステリアメジロ | 黒鹿毛 | メジロベイリー | 大迫基弘 →(組)オールザベスト組合 →水谷昌晃 |
栗東・佐々木晶三 →園田・森澤友貴 →栗東・日吉正和 →道営・小野望 |
37戦4勝(うち地方23戦4勝) | (繁殖牝馬) | [5] | ||
8番仔 | 2013年 | (メジロランバダの2013) | 鹿毛 | ハービンジャー | (不出走) | [6] |
血統表
[編集]メジロランバダの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミルリーフ系 |
[§ 2] | ||
父 *テリオス 1981 栗毛 |
父の父 Mill Reef1968 鹿毛 |
Never Bend | Nasrullah | |
Lalun | ||||
Milan Mill | Princequillo | |||
Virginia Water | ||||
父の母 Stilvi 1969 |
Derring-Do | Sipsey Bridge | ||
Fantan | ||||
Djerella | *ガーサント | |||
Djeretta | ||||
母 メジロマーリン 1984 黒鹿毛 |
*モガミ Mogami 1976 青鹿毛 |
Lyphard | Northern Dancer | |
Goofed | ||||
*ノーラック | Lucky Debonair | |||
No Teasing | ||||
母の母 メジロヒリュウ1972 鹿毛 |
*ネヴァービート | Never Say Die | ||
Bride Elect | ||||
*アマゾンウォリアー | Khaled | |||
War Betsy | ||||
母系(F-No.) | アマゾンウォリアー系(FN:9-f) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Nasrullah4×5=9.38% | [§ 4] | ||
出典 |
- 母のメジロマーリンはメジロラモーヌの全妹である[15]。
- 父のテリオスは1981年イギリス産。現役時代をイギリスとアイルランドで走り8戦1勝の成績であったが、エプソムダービー6着であることと良血を買われ、1985年に日本に輸入され種牡馬となった。しかし目立つ活躍馬を残すことができず、メジロランバダが活躍する直前の1994年に廃用となっている。
脚注
[編集]- ^ a b c d e f g h i j k l m n “メジロランバダ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月25日閲覧。
- ^ “ニュースぷらざ”. ケイバブック. 2015年6月30日閲覧。
- ^ “メジロランバダの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月25日閲覧。
- ^ “メジロランバダ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月25日閲覧。
- ^ a b “ウィステリアメジロ”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ a b “(メジロランバダの2013)”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ サンケイスポーツ、2013年5月28日付
- ^ “メジロラガマフィン”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ “メジロマシューズ”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ “(メジロランバダの2004)”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ “メジロブリット”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ “(メジロランバダの2007)”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ “メジロハイデン”. JBISサーチ. 2019年9月25日閲覧。
- ^ a b c “メジロランバダ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2019年9月25日閲覧。
- ^ a b c “メジロランバダの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2019年9月25日閲覧。
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビ、KEIBA.GO.JP、JBISサーチ、Racing Post
- メジロランバダ - 競走馬のふるさと案内所