ミルリーフ系
競走馬系統 |
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父系 |
ファミリーナンバー |
01 02 03 04 05 06 07 08 09 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 34 35 36 37 38 39 40 41 42 43 44-51 (52-74・101-104) A1-37 (A38-39・a40-79) B1-26 C1-35 (c36-72) Ar1-2 P1-2 Ur1 (サラ系) |
ミルリーフ系(ミルリーフけい、Mill Reef Line)は馬(主にサラブレッド)の父系(父方の系図)の1つである。
概要
[編集]1971年のダービーステークス馬Mill Reefから発した系統で、場合によってはネヴァーベンド系の中の一系統として扱われることもある。
日本では、中央・地方問わず産駒が大活躍したミルジョージの産駒が1980年代後半に大量に種牡馬入りした。また未勝利ながら良血が買われて種牡馬入りしたマグニテュードも良質の産駒を多く出した。その背景には、ノーザンテーストらの活躍により流行していたノーザンダンサー系の繁殖牝馬に付ける種牡馬が求められていたことがあった。
そのため、一時はその他のミルリーフ系の種牡馬も多数輸入され、父系が隆盛を極めるかに見えた。しかし1990年代になってサンデーサイレンスを筆頭とした新たな系統の輸入種牡馬の台頭で、日本独自のスピード競馬が確立すると、パワーと闘争心が勝ったタイプの多いミルリーフ系の種牡馬の産駒は苦戦するようになる。近年も種牡馬の輸入は続いているが、ダービーステークス馬ハイライズがほとんど種付け相手を集められず、欧州に逆輸出されるなど、必ずしも生産界での人気が高いとは言えなくなっている。2000年以降では、日本で走って種牡馬入りする本系統の活躍馬は出ていない。
欧州では、Shirley Heights、Doyounの系統からそれぞれ後継種牡馬が出ている。特にShirley Heightsは産駒のDarshaanが一流種牡馬の地位を築き上げており、21世紀初頭までは勢いがあった。2010年代後半以降は活躍馬が減り他のナスルーラ系同様勢いが弱っているが、その中でLord of Englandが2016年独ダービー馬Isfahanを更にその仔のSisfahanも独ダービーを制し、Dalakhani産駒のShakeelが2017年のパリ大賞典を勝つなどしており、細々とではあるが父系を繋いでいる。
サイアーライン
[編集]- Darley Arabian 1700
- Bartlet's Childers 1716
- Squirt 1732
- Marske 1750
- Eclipse 1764 ←---エクリプス系へ戻る
- Potoooooooo 1773
- Waxy 1790
- Whalebone 1807
- Sir Hercules 1826
- Whalebone 1807
- Waxy 1790
- Potoooooooo 1773
- Eclipse 1764 ←---エクリプス系へ戻る
- Marske 1750
- Squirt 1732
- Bartlet's Childers 1716
---↓ミルリーフ系---
- Mill Reef 1968
- *アカマス Acamas 1975
- モガミリーフ 1985
- *ディードオブギフト Deed of Gift 1975
- Diamante D 1975
- *マグニテュード Magnitude 1975 → エルプス 1982
- *ミルジョージ Mill George 1975 → ロジータ 1986、エイシンサニー 1987、リンデンリリー 1988
- エビスジョウジ 1981
- テスコジョージ 1981
- ミルコウジ 1981
- ロッキータイガー 1981
- スーパーグラサード 1982
- ミスタージョージ 1982(アア)
- ナタリージョージ 1990(アア)
- サバンナテイオー 1991(アア)
- タッチアップ 1992
- シナノジョージ 1983
- ジョージレックス 1984
- スーパーウインナー 1984(アア)
- モガミヤシマ 1984
- ジョージモナーク 1985
- ミスターシクレノン 1985
- ユーワフォルテ 1985
- テムジン 1986
- ハッピィーギネス 1986
- ミルユージ 1986
- メリージョージ 1986
- コンセントリーフ 1987
- ホクソウコマ 1987
- スパートホーラー 1988
- イナリワン 1984
- エイシンヒエン 1985
- オサイチジョージ 1986
- ユートジョージ 1987
- ウイニングウエイ 1991
- ヤシマソブリン 1991
- Shirley Heights 1975 → High Hawk 1980、ロゼカラー 1993 ---↓シャーリーハイツ系
- Oak Ridge 1980
- *スカラマンガ Skaramanga 1980
- Elegant Air 1981
- Dashing Blade 1987
- Soave 1999
- Lord of England 2003 →*フィオドラ 2011
- Isfahan 2013
- Forthe Millionkiss 2004
- Dashing Blade 1987
- Darshaan 1981
- *コタシャーン Kotashaan 1988
- Mark of Esteem 1993 → Reverence (g) 2001
- Redback 1999
- Sir Percy 2003
- Zellis 2011
- Josr Algarhoud 1996
- Dilshaan 1998
- Olden Times 1998
- Dalakhani 2000 → Moonstone 2005
- *コンデュイット Conduit 2005
- Reliable Man 2008
- Erasmus 2015
- Shakeel 2014
- Head for Heights 1981
- Slip Anchor 1982 → User Friendly 1989 Morshdi (g) 1998
- Posidonas 1992
- *シェイディハイツ Shady Heights 1984
- ハイエステイト High Estate 1986
- Close Conflict 1991
- *ハイライズ High Rise 1995
- Deploy 1987
- Know Heights 1989
- Ivoire 2003
- Jeune Turc 2004
- Send Inthe Clowns 2006
- Zinaad 1989 → Kazzia 1999
- セントジョーンズ 1990
- Zindabad 1996
- Main Reef 1976
- Moulin 1976
- Village Star 1983
- Star Finch 1993
- Village Star 1983
- *ミルフォード Millford 1976
- *ヤマニンケイ Vrachos 1976
- Glint of Gold 1978
- *ダイヤモンドショール Diamond Shoal 1979
- *リーフグレイド Reef Glade 1979
- *パドスール Pas de Seul 1979 → タケノベルベット 1989
- テイジョウキュウ 1979
- Simply Great 1979
- Garde Royale 1980 → *カーリング Carling 1992
- Robin des Champs 1997
- Cokoriko 2009
- Kapgarde 1999
- Robin des Champs 1997
- Millfontaine 1980
- *リーファーマッドネス Reefer Madness 1980
- *サウスアトランティック South Atlantic 1980
- アズマイースト 1987
- ビソウサウス 1990(アア)
- マルブツセカイオー 1990
- サウスロード 1991
- *ハイコマンダー High Commander 1981
- King of Clubs 1981
- Lashkari 1981 → Sinntara 1989
- Marooned 1981
- *ミルサイド Millside 1981
- *テリオス Telios 1981 → メジロランバダ 1993
- *ミラーズメイト Miller's Mate 1982
- *ロイヤルコーチ Royal Coach 1982
- ミルグロリー 1982
- *イブンベイ Ibn Bey 1984
- *スターリフト 1984
- *ローズリーフ Rose Reef 1984
- *ワッスル Wassl 1984
- Reference Point 1984
- Star Lift 1984
- *アカデミック Academic 1985
- Doyoun 1985
- *アロングオール Along All 1986
- *クリエイター Creator 1986
- *シエラスター Sierra Star 1986
- *アカマス Acamas 1975
- サイアーライン上は全て種牡馬入りした馬。→印は牝馬、セン馬の代表産駒で非種牡馬。