タケノベルベット
タケノベルベット | |||||||||
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品種 | サラブレッド | ||||||||
性別 | 牝 | ||||||||
毛色 | 黒鹿毛 | ||||||||
生誕 | 1989年3月13日 | ||||||||
死没 | 2014年2月28日(25歳没) | ||||||||
父 | パドスール | ||||||||
母 | タケノダンサー | ||||||||
母の父 | チャイナロック | ||||||||
生国 | 日本(北海道静内町) | ||||||||
生産者 | 武岡牧場[1] | ||||||||
馬主 | 武岡大佶[1] | ||||||||
調教師 | 小林稔(栗東) | ||||||||
競走成績 | |||||||||
生涯成績 | 11戦5勝 | ||||||||
獲得賞金 | 2億2827万0000円 | ||||||||
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タケノベルベットは日本の競走馬。1992年エリザベス女王杯優勝馬である。そのほかのおもな勝鞍に鳴尾記念などがある。半姉に桜花賞馬リーゼングロス(父アローエクスプレス)やマーサレッド(1983年優駿賞最優秀3歳牝馬、父ボールドリック)がいる[1]。
馬齢は旧表記にて統一する。
戦績
[編集]デビューは1992年2月のダート1800m新馬戦であり、2馬身半差で快勝。エリザベス女王杯出走まで6戦3勝という成績を残している[1]。その間にはクラシックトライアルのチューリップ賞(アドラーブル、ニシノフラワーの3着[2]、ただし当時は重賞ではなく優先出走枠は2着馬までだった)やスイートピーステークス(8着)にも出走しているが、優先出走権を得ることは出来ず春にはGIとは無縁な馬だった。準オープンの身で出走したエリザベス女王杯では18頭立てでブービーの17番人気とまったく注目されていなかったが、同じくパドスール産駒の2着メジロカンムリを3馬身半突き放して快勝、馬番連勝の配当が7万470円という番狂わせであった[3]。なおこの勝利は鞍上を託された藤田伸二にとっては初のG1制覇であった[2]。続く鳴尾記念では古馬牡馬相手に掛かるところがありながら勝利し、エリザベス女王杯がフロックではなかったことを証明して見せた[4]。
1993年も日経新春杯3着、阪神大賞典ではレコードをマークしたメジロパーマーと半馬身差の2着[5]と好成績を残しており、天皇賞(春)では5番人気と穴馬的な評価を受けていたが、フケ(発情)の影響もあり10着と大敗。同レースを最後に引退した[6]。
競走成績
[編集]競走日 | 競馬場 | 競走名 | 格 | 距離(馬場) | 頭 数 |
枠 番 |
馬 番 |
オッズ (人気) |
着順 | タイム (上り3F) |
着差 | 騎手 | 斤量 | 1着馬(2着馬) |
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1992. 2. 2 | 京都 | 4歳新馬 | ダ1800m(重) | 9 | 3 | 3 | 2.2 (1人) | 1着 | 1:54.4(36.9) | -0.4 | 河内洋 | 53kg | (アイパラミッタ) | |
3.15 | 阪神 | チューリップ賞 | OP | 芝1600m(稍) | 14 | 7 | 12 | 19.9 (6人) | 3着 | 1:39.6(38.9) | 1.1 | 河内洋 | 54kg | アドラーブル |
4.26 | 東京 | スイートピーS | OP | 芝1800m(良) | 18 | 3 | 6 | 5.8 (2人) | 8着 | 1:50.0(37.4) | 0.6 | 田中勝春 | 54kg | タイコサージュ |
5.24 | 阪神 | 野苺賞 | 500万下 | 芝2000m(良) | 12 | 8 | 12 | 2.0 (1人) | 1着 | 2:05.0(37.5) | -0.0 | 塩村克己 | 53kg | (キタシバリヨン) |
6.21 | 中京 | ひめゆりS | 900万下 | 芝2000m(良) | 14 | 6 | 9 | 7.0 (3人) | 1着 | 2:01.6(37.3) | -0.1 | 塩村克己 | 53kg | (シクレノングルーム) |
7. 5 | 中京 | 中日スポーツ賞4歳S | GIII | 芝1800m(良) | 14 | 7 | 12 | 4.5 (2人) | 7着 | 1:49.2(36.9) | 1.0 | 塩村克己 | 53kg | キョウエイボーガン |
11.15 | 京都 | エリザベス女王杯 | GI | 芝2400m(良) | 18 | 6 | 12 | 91.3 (17人) | 1着 | 2:27.1(34.1) | -0.6 | 藤田伸二 | 55kg | (メジロカンムリ) |
12.13 | 阪神 | 鳴尾記念 | GII | 芝2500m(稍) | 11 | 3 | 3 | 5.1 (2人) | 1着 | 2:39.1(38.9) | -0.2 | 藤田伸二 | 55kg | (エイティボレー) |
1993. 1.24 | 京都 | 日経新春杯 | GII | 芝2200m(良) | 12 | 7 | 11 | 5.2 (3人) | 3着 | 2:14.3(35.1) | 0.3 | 藤田伸二 | 55kg | エルカーサリバー |
3.14 | 阪神 | 阪神大賞典 | GII | 芝3000m(良) | 11 | 2 | 2 | 3.5 (2人) | 2着 | 3:09.3(36.7) | 0.1 | 武豊 | 56kg | メジロパーマー |
4.25 | 京都 | 天皇賞(春) | GI | 芝3200m(良) | 15 | 4 | 6 | 15.4 (5人) | 10着 | 3:19.8(38.0) | 2.7 | 河内洋 | 56kg | ライスシャワー |
引退後
[編集]繁殖牝馬となったが、8頭の産駒が中央でデビューして計1勝にとどまり、目立った産駒の活躍はなかった。また、産駒のほとんどが牝馬である。2007年までに10頭目の産駒を送り出し、2011年に繁殖から引退。その後はイーハトーヴ・オーシァンファームで余生を送る。所有権は土佐黒潮牧場にあるが、当地は繋養馬が牡馬ばかりであること、北海道から高知県への長距離輸送やそれにともなう環境の変化の大きさを考慮し、同じ養老牧場であるイーハトーヴ・オーシァンファームに預託する形式をとっている。2014年2月28日に同ファームで息を引き取った[7]。
血統表
[編集]タケノベルベットの血統 | (血統表の出典)[§ 1] | |||
父系 | ミルリーフ系 |
[§ 2] | ||
父 * パドスール Pas de Seul 1979 鹿毛 |
父の父 Mill Reef1968 鹿毛 |
Never Bend | Nasrullah | |
Lalun | ||||
Milan Mill | Princequillo | |||
Virginia Water | ||||
父の母 Thereby1965 黒鹿毛 |
Star Moss | Mossborough | ||
Star of France | ||||
Besides | Naucide | |||
Bees Knees | ||||
母 タケノダンサー 1971 栗毛 |
* チャイナロック China Rock 1953 栃栗毛 |
Rockefella | Hyperion | |
Rockfel | ||||
May Wong | Rustom Pasha | |||
Wezzan | ||||
母の母 * ラダンスーズLa Danseuse 1964 鹿毛 |
Le Levanstell | Le Lavandou | ||
Stella's Sister | ||||
Star Dancer | Arctic Star | |||
Dancing Time | ||||
母系(F-No.) | ラダンスーズ系(FN:2-f) | [§ 3] | ||
5代内の近親交配 | Nearco 5・5×5 | [§ 4] | ||
出典 |
脚注
[編集]- ^ a b c d e 『優駿』1993年2月号、日本中央競馬会、157頁
- ^ a b 『優駿』1993年1月号、日本中央競馬会、144頁
- ^ 『優駿』1993年1月号、日本中央競馬会、45頁
- ^ 『優駿』1993年1月号、日本中央競馬会、156頁
- ^ 『優駿』1993年5月号、日本中央競馬会、137頁
- ^ 「今月のトピックス」『優駿』1993年6月号、日本中央競馬会、57頁
- ^ “エリザベス女王杯馬タケノベルベット死ぬ”. 日刊スポーツ. (2014年2月28日) 2015年6月27日閲覧。
- ^ a b c “血統情報:5代血統表|タケノベルベット”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2015年6月26日閲覧。
- ^ “タケノベルベットの血統表|競走馬データ - netkeiba.com”. netkeiba.com. 株式会社ネットドリーマーズ. 2016年7月18日閲覧。
関連項目
[編集]- 人気二桁番台でGI級競走を制した競走馬
- ノアノハコブネ - 1985年優駿牝馬(21番人気)
- サンドピアリス - 1989年エリザベス女王杯(20番人気)
- ダイユウサク - 1991年有馬記念(14番人気)
- メジロパーマー - 1992年有馬記念(15番人気)
- ダイタクヤマト - 2000年スプリンターズステークス(16番人気)
- ノーリーズン - 2002年皐月賞(15番人気)
- ヒシミラクル - 2002年菊花賞(10番人気)
- イングランディーレ - 2004年天皇賞(春)(10番人気)
- ヘヴンリーロマンス - 2005年天皇賞(秋)(14番人気)
- ピンクカメオ - 2007年NHKマイルカップ(17番人気)
- クィーンスプマンテ - 2009年エリザベス女王杯(11番人気)
- ビートブラック - 2012年天皇賞(春)(14番人気)
- マイネルホウオウ - 2013年NHKマイルカップ(10番人気)
- コパノリッキー - 2014年フェブラリーステークス(16番人気)
- サンビスタ - 2015年チャンピオンズカップ(12番人気)
- ロジャーバローズ - 2019年東京優駿(12番人気)
- キャッスルトップ - 2021年ジャパンダートダービー(12番人気)
- アカイイト - 2021年エリザベス女王杯(10番人気)
- ドゥラエレーデ - 2022年ホープフルステークス(14番人気)
- ファストフォース - 2023年高松宮記念(12番人気)
- ペプチドナイル - 2024年フェブラリーステークス(11番人気)
- テンハッピーローズ - 2024年ヴィクトリアマイル(14番人気)
外部リンク
[編集]- 競走馬成績と情報 netkeiba、スポーツナビJBISサーチ
- タケノベルベット - 競走馬のふるさと案内所
- タケノベルベット - 引退名馬(名馬.jp)
- イーハトーヴ・オーシァンファーム