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マサラッキ

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
マサラッキ
欧字表記 Masa Lucky[1]
品種 サラブレッド[1]
性別 [1]
毛色 栗毛[1]
生誕 1993年4月14日[1]
死没 2015年12月3日(22歳没) [2]
マグニテュード[1]
ローズエントリー[1]
母の父 カジュン[1]
生国 日本の旗 日本北海道浦河町[1]
生産者 日進牧場[1]
馬主 丸井正貴[1]
調教師 増本豊栗東[1]
競走成績
生涯成績 30戦9勝[1]
獲得賞金 4億4067万1000円[1]
勝ち鞍
GI 高松宮記念 1999年
GII CBC賞 1998年
GIII 函館スプリントステークス 1997年
GIII 阪急杯 1998年
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マサラッキ(欧字名:Masa Lucky1993年4月14日 - 2015年12月3日)は、日本競走馬種牡馬[1]

1999年高松宮記念(GI)優勝馬である。その他の勝ち鞍に、1997年函館スプリントステークス(GIII)、1998年CBC賞(GII)、阪急杯(GIII)。

戦績

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1996年3月にデビューし、2戦目で初勝利ののち500万下条件戦も連勝して重賞初出走の中日スポーツ賞4歳ステークスでも5着。900万下、1500万下も通過して秋のスワンステークスCBC賞でも連続3着とした[3]。5歳時の1997年は5月の高松宮杯から始動し5着、続く安田記念は7着と振るわなかったが、函館競馬場に転戦して出走の函館スプリントステークスで重賞初勝利を挙げる[3]。暮れの阪神競馬場のオープン特別である摩耶ステークスも制し、6歳時は2走目の阪急杯で重賞2勝目を挙げシルクロードステークスでもシーキングザパールの2着としたが、2連連続出走の高松宮記念では10着と崩れる。秋は2走目のCBC賞を制したが、スプリンターズステークスマイネルラヴの8着に終わる。

7歳を迎えた1999年はシルクロードステークスから始動も6着[4]。3年連続出走の高松宮記念では、芝1200メートルの重賞3勝の実績を持ちながら8番人気に甘んじたが、レースではキョウエイマーチトキオパーフェクト、前年優勝馬シンコウフォレストらハイペースで行く先行勢の後ろを追走し、最後の直線でシーキングザパールの外から差し切ってGI初制覇を達成した[3][4]。秋はCBC賞でアグネスワールドの2着に入ったものの以降は不振に陥り、2001年の函館スプリントステークス5着が最後の競馬となった。[5]

競走成績

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以下の内容は、JBISサーチ[5]およびnetkeiba.com[6]に基づく。

年月日 競馬場 競走名 距離(馬場) 頭数 枠番 馬番 オッズ(人気) 着順 タイム
(上り3F)
着差 騎手 斤量
(kg)
勝ち馬/(2着馬)
1996.03.03 阪神 4歳新馬 芝1600m(良) 13 2 2 03.2(2人) 5着 1:37.5 (37.4) -1.8 蛯沢誠治 55 トウショウオリオン
0000.04.13 阪神 4歳未勝利 ダ1200m(良) 15 3 5 02.1(1人) 1着 1:13.3 (37.7) -0.1 安田康彦 55 (マチカネゼクウ)
0000.05.12 京都 4歳500万下 ダ1200m(良) 12 7 9 02.9(1人) 1着 1:12.9 (37.2) -0.1 佐藤哲三 55 (ハイドアンドシーク)
0000.06.01 中京 中日スポーツ賞4歳S GIII 芝1200m(良) 16 4 8 09.7(4人) 5着 1:09.2 (35.6) -0.7 安田康彦 55 スギノハヤカゼ
0000.06.22 阪神 ゆうすげS 900 芝1200m(良) 14 7 12 06.8(2人) 1着 1:08.6 (34.4) -0.7 佐藤哲三 56 (タニノシスター)
0000.09.08 阪神 ムーンライトH 1500 芝1600m(良) 13 5 7 03.5(1人) 2着 1:33.3 (34.6) -0.0 河内洋 54 キョウワザクラ
0000.10.05 京都 渡月橋S 1500 芝1600m(良) 14 3 3 01.4(1人) 1着 1:33.0 (35.0) -0.4 河内洋 55 (マルカジャンプ)
0000.10.26 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 16 3 5 04.8(2人) 3着 1:19.4 (34.7) -0.1 佐藤哲三 55 スギノハヤカゼ
0000.11.23 中京 CBC賞 GII 芝1200m(良) 14 4 5 02.2(1人) 3着 1:07.6 (34.0) -0.3 佐藤哲三 55 エイシンワシントン
1997.05.18 中京 高松宮杯 GI 芝1200m(良) 18 2 3 13.6(5人) 5着 1:08.7 (35.4) -0.7 河内洋 57 シンコウキング
0000.06.18 東京 安田記念 GI 芝1600m(良) 18 3 5 24.0(8人) 7着 1:34.4 (35.5) -0.6 河内洋 58 タイキブリザード
0000.07.13 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(良) 16 3 5 02.1(1人) 1着 1:52.4 (35.6) -0.6 河内洋 54 (マザーメリー)
0000.10.26 福島 福島民友C OP 芝1200m(良) 16 1 2 01.9(1人) 3着 1:09.8 (36.4) -0.1 菊沢隆徳 57 シンコウフォレスト
0000.11.22 中京 CBC賞 GII 芝1200m(良) 15 3 5 04.1(3人) 10着 1:09.9 (36.4) -2.0 河内洋 57 スギノハヤカゼ
0000.12.20 阪神 摩耶S OP 芝1200m(良) 15 1 1 02.2(1人) 1着 1:09.3 (35.3) -0.3 河内洋 57 (フミノパラダイス)
1998.01.18 中山 サンライズS OP 芝1200m(不) 13 6 8 04.6(3人) 5着 1:11.8 (37.2) -0.5 河内洋 58 スタープログラマー
0000.04.04 阪神 阪急杯 GIII 芝1200m(良) 12 4 4 02.6(1人) 1着 1:08.5 (34.6) -0.4 河内洋 58 (センタームービング)
0000.04.26 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(良) 12 2 2 03.8(2人) 2着 1:08.6 (34.8) -0.0 河内洋 57 シーキングザパール
0000.05.24 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(稍) 16 8 17 08.6(4人) 10着 1:10.7 (36.7) -1.6 河内洋 57 シンコウフォレスト
0000.10.31 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 14 5 8 10.7(3人) 5着 1:22.8 (36.7) -0.9 河内洋 57 ロイヤルスズカ
0000.11.28 中京 CBC賞 GII 芝1200m(良) 14 8 13 06.7(3人) 1着 1:09.6 (35.5) -0.2 藤田伸二 57 エイシンバーリン
0000.12.20 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 15 2 4 28.4(6人) 8着 1:09.7 (36.2) -1.1 藤田伸二 57 マイネルラヴ
1999.04.25 京都 シルクロードS GIII 芝1200m(良) 14 4 5 14.3(5人) 6着 1:09.3 (35.2) -0.6 藤田伸二 58 マイネルラヴ
0000.05.23 中京 高松宮記念 GI 芝1200m(良) 16 2 4 18.6(8人) 1着 1:08.0 (34.2) -0.2 藤田伸二 57 (シーキングザパール)
0000.11.27 小倉 CBC賞 GII 芝1200m(良) 17 2 3 07.7(2人) 2着 1:07.6 (33.9) -0.1 藤田伸二 59 アグネスワールド
0000.12.19 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(良) 16 1 1 06.8(3人) 9着 1:08.9 (35.1) -0.7 藤田伸二 57 ブラックホーク
2000.02.27 阪神 阪急杯 GIII 芝1200m(良) 12 5 6 04.6(2人) 5着 1:09.3 (34.7) -0.6 藤田伸二 59 ブラックホーク
0000.10.01 中山 スプリンターズS GI 芝1200m(稍) 16 5 10 93.2(13人) 13着 1:09.9 (36.2) -1.3 藤田伸二 57 ダイタクヤマト
0000.10.28 京都 スワンS GII 芝1400m(良) 17 2 4 37.7(10人) 5着 1:20.8 (34.7) -0.4 上村洋行 59 ダイタクヤマト
2001.07.01 函館 函館スプリントS GIII 芝1200m(稍) 14 6 10 50.7(11人) 5着 1:10.4 (36.0) -0.9 小野次郎 58 メジロダーリング

引退後

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引退後は日進牧場で種牡馬となったが、2002年2003年に計10頭種付けしたにとどまった[7]。そのうち2頭が誕生し、ナイスヴェスター[8]府中牝馬ステークス勝ち馬ジャニスの産駒であるパールホワイト[9]の2頭の牝馬がすべての産駒であった[10]。ナイスヴェスターは繁殖牝馬となり何頭かの地方競馬の勝ち馬を送り出したが、血脈はそれ以上は伸びずに途絶えた[8]

種牡馬を引退後は功労馬繋養展示事業の助成対象馬として引き続き日進牧場中期育成牧場で繋養されていたが、2015年12月3日夜に馬房内で死亡した[2]。22歳没。

血統表

[編集]
マサラッキ血統 (血統表の出典)[§ 1]
父系 ミルリーフ系
[§ 2]

*マグニテュード
Magnitude
1975 鹿毛
父の父
Mill Reef
1968 黒鹿毛
Never Bend Nasrullah
Lalun
Milan Mill Princequillo
Virginia Water
父の母
Altesse Royale
1968 栗毛
*セントクレスピン Aureole
Neocracy
Bleu Azur Crepello
Blue Prelude

ローズエントリー
1987 栗毛
*カジュン
Cajun
1979 栗毛
Red Regent Prince Regent
Redowa
Ermyn Lass Ennis
Rye Girl
母の母
シュウザンローレル
1977 栗毛
*ボンモー Worden
Djebel Idra
*ゴールデンマー *フランキンセンス
Hot Dish
母系(F-No.) ゴールデンマー(GB)系(FN:14-c) [§ 3]
5代内の近親交配 Nearco 5×5 = 6.25% [§ 4]
出典
  1. ^ [11]
  2. ^ [12]
  3. ^ [11]
  4. ^ [11][12]


脚注

[編集]
  1. ^ a b c d e f g h i j k l m n o マサラッキ”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2022年9月23日閲覧。
  2. ^ a b マサラッキが死亡 [News]”. 中央競馬実況中継 競馬実況web. 日経ラジオ社 (2015年12月4日). 2020年1月6日閲覧。
  3. ^ a b c マサラッキ”. 競走馬のふるさと案内所 馬産地コラム. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月6日閲覧。
  4. ^ a b 地道に歩んできた短距離王への道 1999年 マサラッキ”. 高松宮記念 歴代優勝馬ピックアップ. JRA-VAN. 2020年1月6日閲覧。
  5. ^ a b マサラッキ 競走成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月6日閲覧。
  6. ^ マサラッキの競走成績”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年1月6日閲覧。
  7. ^ マサラッキ 種牡馬情報:種牡馬成績”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月6日閲覧。
  8. ^ a b ナイスヴェスター”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月6日閲覧。
  9. ^ パールホワイト”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月6日閲覧。
  10. ^ マサラッキ 種牡馬情報:産駒一覧(2003)”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月6日閲覧。
  11. ^ a b c マサラッキ 血統情報:5代血統表”. JBISサーチ. 公益社団法人日本軽種馬協会. 2020年1月6日閲覧。
  12. ^ a b マサラッキの5代血統表”. netkeiba. Net Dreamers Co., Ltd.. 2020年1月6日閲覧。

外部リンク

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