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府中競馬正門前駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
府中競馬正門前駅
駅舎(2012年5月)
ふちゅうけいばせいもんまえ
Fuchūkeiba-seimommae
(東京競馬場前)
KO23 東府中 (0.9 km)
地図
  • 東京競馬場は南、府中駅は北西、東府中駅は東
  • (かつては南西側に東京競馬場前駅があった)
所在地 東京都府中市八幡町一丁目18
北緯35度40分5.41秒 東経139度29分4.84秒 / 北緯35.6681694度 東経139.4846778度 / 35.6681694; 139.4846778座標: 北緯35度40分5.41秒 東経139度29分4.84秒 / 北緯35.6681694度 東経139.4846778度 / 35.6681694; 139.4846778
駅番号 KO46
所属事業者 京王電鉄
所属路線 競馬場線
キロ程 0.9 km(東府中起点)
新宿から21.3 km
駅構造 地上駅[1]
ホーム 1面2線
乗降人員
-統計年度-
[京王 1]2,345人/日
-2023年-
開業年月日 1955年昭和30年)4月29日
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府中競馬正門前駅(ふちゅうけいばせいもんまええき)は、東京都府中市八幡町一丁目にある京王電鉄競馬場線である。京王中央管区所属[2]駅番号KO46

歴史

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年表

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駅名の由来

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東京競馬場の最寄駅であるが、同競馬場の通称である「府中競馬場」に因み、「府中競馬正門前」と名付けられている。正式名称の「東京競馬場」でないのは、かつて日本国有鉄道(国鉄)中央本線下河原支線東京競馬場前駅が存在したためである[3]

駅構造

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頭端式ホーム1面2線を有する地上駅。かつて南側の線路(1番線)には降車専用ホームもあり、列車到着時には両方のドアを開けて乗降に対応することが出来た。頭端部に改札口があり、そこを出るとそのまま東京競馬場への横断歩道橋へ繋がる。

平日は2両編成ワンマン列車、土休日は中央競馬非開催日含めて8両編成が中心に運行され、競馬開催時を除きほとんどの列車は1番線を使用する。なお、一時期、平日朝ラッシュ時に新宿行各停が設定されており、この列車は特定都市鉄道整備促進特別措置法(特特事業。朝ラッシュピーク時に新宿に到着する全電車を10両編成とする)対象となった。1・2番線共に10両編成分のホーム有効長を有するが、基本的に10両編成列車は2番線を使用している。

競馬開催時は京王線新宿行臨時特急2本と新線新宿行臨時急行1本が運行される。臨時特急は10両編成、臨時急行は8両編成であり、全て2番線より発車する。

2010年平成22年)頃に発車標が新設された。

のりば

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番線 路線 行先
1・2 KO 競馬場線 東府中新宿S 都営新宿線京王八王子高尾山口方面
付記事項
  • 1番線には降車専用ホームがあったが、近年は使用していなかった[1]。なお、同ホームは2022年令和4年)に撤去作業が行われた[4]

利用状況

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2023年度(令和5年度)の1日平均乗降人員2,345人である[京王 1]。京王電鉄全線で最も利用客が少ない駅である。

近年の1日平均乗降乗車人員の推移は以下の通り。特に新型コロナウイルス感染症(COVID-19)パンデミックによる全公営競技無観客開催措置の影響から、2019年(令和元年) - 翌2020年(令和2年)にかけての減少幅が非常に大きく、2021年(令和3年)も入場制限の影響で大幅な回復には至っていない。

年度別1日平均乗降・乗車人員[5]
年度 1日平均
乗降人員[6]
1日平均
乗車人員[7]
出典
1955年(昭和30年) [注釈 1]926
1960年(昭和35年) 1,830
1965年(昭和40年) 3,275
1970年(昭和45年) 7,159
1974年(昭和49年) [注釈 2]8,841
1975年(昭和50年) 8,405
1980年(昭和55年) 6,058
1985年(昭和60年) 3,769
1990年(平成02年) 5,756 2,663 [* 1]
1991年(平成03年) 2,932 [* 2]
1992年(平成04年) 3,047 [* 3]
1993年(平成05年) 3,175 [* 4]
1994年(平成06年) 3,523 [* 5]
1995年(平成07年) 7,480 3,555 [* 6]
1996年(平成08年) 3,304 [* 7]
1997年(平成09年) 3,118 [* 8]
1998年(平成10年) 3,167 [* 9]
1999年(平成11年) 3,120 [* 10]
2000年(平成12年) 7,225 3,022 [* 11]
2001年(平成13年) [8]6,605 2,682 [* 12]
2002年(平成14年) 4,562 1,885 [* 13]
2003年(平成15年) 4,705 2,142 [* 14]
2004年(平成16年) 4,417 1,986 [* 15]
2005年(平成17年) 3,877 1,910 [* 16]
2006年(平成18年) 3,396 1,795 [* 17]
2007年(平成19年) 3,619 1,937 [* 18]
2008年(平成20年) 3,479 1,841 [* 19]
2009年(平成21年) 3,379 1,756 [* 20]
2010年(平成22年) 3,163 1,630 [* 21]
2011年(平成23年) 2,944 1,511 [* 22]
2012年(平成24年) 3,088 1,581 [* 23]
2013年(平成25年) [8]3,115 1,581 [* 24]
2014年(平成26年) 3,160 1,592 [* 25]
2015年(平成27年) 3,190 1,601 [* 26]
2016年(平成28年) 3,209 1,600 [* 27]
2017年(平成29年) 3,175 1,586 [* 28]
2018年(平成30年) 3,229 1,600 [* 29]
2019年(令和元年) 2,922 1,434 [* 30]
2020年(令和02年) 400 184 [* 31]
2021年(令和03年) 693 329 [* 32]
2022年(令和04年) [京王 1]1,794 314 [* 33]
2023年(令和05年) [京王 1]2,345

駅周辺

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東京競馬場 スタンド

当駅は東京競馬場の最寄り駅であり、競馬開催日には多くの人で混雑するが、非開催日は閑散としている[1]。競馬場以外には主に住宅地が広がり、周辺道路も幅員の狭い生活道路が中心である(「八幡町」も参照)。また、東京競馬場への陸橋の入口付近には黄金馬像「アハルテケ像」がある[1][9]

徒歩圏内に府中駅(当駅から約850 m)・東府中駅(同約1 km)がある。当駅は始発が遅く終電が早いため、早朝・深夜はこれらの駅が事実上の代替となる。

作品の舞台

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撮影が度々行われる広いホーム。右手前が1番線、奥が2番線(2017年1月(※1番線降車ホームは2022年に撤去[4]))

平日は乗降客が少ないため、広告テレビCMなどのロケーション撮影が頻繁に行われている[13][14]。過去には当駅のホーム構造を利用し、電車の中を通り抜け、反対側のホームに出てしまうといったアイデアが使用されたこともある。当駅でロケを行った作品の例は下記のとおり。

映画
1966年(昭和41年)10月29日公開、駅前シリーズ第17作。電車が到着するシーンと駅から飛び出す坂井次郎(演 - フランキー堺)のロケ地として登場。なお、競馬場のロケは東京競馬場ではなく大井競馬場で行われた[注釈 4]
2007年(平成19年)1月20日公開、痴漢冤罪を扱った作品[15]。当駅が城北急行電鉄「岸川駅」として登場する。金子徹平(演・加瀬亮)が痴漢容疑で逮捕され、岸川警察署(ロケ地は秦野市役所)に連行されるシーン撮影が行われた。
テレビドラマ
1990年(平成2年)10月:同年12月放送。与田圭子(演・中山美穂)と野茂俊平(演・柳葉敏郎)の自宅最寄駅として登場。
教育番組
2010年(平成22年)頃放送。「アルゴリズムこうしん(鉄道会社のみなさんといっしょ編)」に登場。京王8000系[注釈 5]を背にお笑いコンビいつもここからと京王電鉄社員(同社の乗務員整備士)が踊るシーンの撮影が行われた。
テレビCM
自動改札機発馬機ゲートに見立てたCMを過去[いつ?]に放送した。
ミュージック・ビデオ
=LOVE楽曲[17]。ホームのベンチでスマートフォンを眺めるシーン(※回想シーンを含む)や1番線側のホームを歩くシーンに齊藤なぎさが出演した。

その他

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隣の駅

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京王電鉄
KO 競馬場線
特急・急行(いずれも競馬開催時の上りのみ。特急は路線図上は通過であるが、実際の運行時は臨時停車する。)・各駅停車
東府中駅 (KO23) - 府中競馬正門前駅 (KO46)

脚注

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注釈

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  1. ^ 競馬場線開業年度
  2. ^ 当駅の乗降人員最高値年度
  3. ^ 楽曲解説はアルバム14番目の月』の「中央フリーウェイ」を参照。
  4. ^ 東京競馬場の後方を走る東京モノレール羽田空港線の車両が映るシーンがある。
  5. ^ NHK公共放送という立場上、営業広告(企業名および商品名を出すこと)が放送法83条及び協会定款51条により禁止されているため[16]鉄道事業者名は出ず、ロゴマークぼかしが入っていた。

出典

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  1. ^ a b c d e 大沼一英「京王電鉄 静寂を求めて巡る4駅」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、155 - 156頁、ISSN 0040-4047 
  2. ^ 京王電鉄鉄道営業部管理課「駅管区・乗務区のあらまし」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、43頁、ISSN 0040-4047 
  3. ^ 根本幸男「京王電車全線歩き乗り記」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、164頁、ISSN 0040-4047 
  4. ^ a b Minomu (2022年2月23日). “【府中市】現在、府中競馬正門前駅では、旧降車ホームの撤去工事が行われています!(〜令和4年9月30日)”. 号外NET 東京都府中市. 本氣(マジ)メディア. 2022年2月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  5. ^ 府中市統計書 - 府中市
  6. ^ レポート - 関東交通広告協議会
  7. ^ 東京都統計年鑑 - 東京都
  8. ^ a b 京王電鉄鉄道営業部運転課「輸送と運転 近年の動向」『鉄道ピクトリアル』第64巻第8号(通巻893号)、電気車研究会、2014年8月10日、27頁、ISSN 0040-4047 
  9. ^ 黄金の馬アハルテケ像で必勝祈願!?府中・東京競馬場”. GOLD NEWS(ゴールドニュース). ゴールドフォト. キャピタル・エフ (2015年2月25日). 2023年2月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月24日閲覧。
  10. ^ 松任谷由実 中央フリーウェイ 歌詞”. 歌ネット. ページワン. 2023年9月29日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  11. ^ 【競馬とビール3R】右に見える東京競馬場左はビール工場”. 日本ビアジャーナリスト協会 (2023年5月27日). 2023年5月28日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  12. ^ a b 馬霊塔”. 府中観光協会. 2023年12月24日閲覧。
  13. ^ 街はぴ特集 あの名場面を探せ! ロケ天国 京王沿線”. 京王電鉄. 2015年3月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2021年5月4日閲覧。
  14. ^ LOCATION 主なロケーション紹介”. 京王ロケーションサービス. 京王グループ. 2023年6月22日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  15. ^ それでもボクはやってない”. U-NEXT. 2023年12月26日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月26日閲覧。 “(作品画像は当駅のホームで撮影したもの。「痴漢容疑で駅長室へ連行される前のシーン」より)”
  16. ^ NHK 企業名、商品名を「出す/出さない」の境界線は”. NEWSポストセブン. 小学館 ポスト・セブン局. 2022年5月12日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。 “週刊ポスト2016年4月15日号より”
  17. ^ =LOVE(イコールラブ)公式チャンネル (2019年10月4日). “=LOVE(イコールラブ)/ 6th Single『ズルいよ ズルいね』【MV full】”. YouTube. 2023年5月11日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  18. ^ 京王電鉄旧5000系方向幕梱包テープ”. TRAIN_ART TAPE STORE. STORES 株式会社. 2023年12月25日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  19. ^ a b 電車好き必見! 京王グループ共同企画 京王百貨店×京王電鉄×京王自動車「京王線 de フォトウエディング」” (PDF). KEIO NEWS RELEAS. 京王電鉄 (2021年7月27日). 2022年4月6日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  20. ^ a b c 府中競馬正門前駅でウエディングフォトの撮影プラン 車両との撮影も」『調布経済新聞』2021年8月11日。オリジナルの2021年8月14日時点におけるアーカイブ。2023年12月25日閲覧。
  21. ^ a b 電車好きのカップルに好評!「京王線deフォトウェディング」”. 京王百貨店衣裳室 (2021年12月2日). 2023年6月8日時点のオリジナルよりアーカイブ。2023年12月25日閲覧。

東京都統計年鑑

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京王電鉄の1日平均利用客数

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  1. ^ a b c d 京王電鉄株式会社. “駅別乗降人数” (pdf). 2024年6月27日時点のオリジナルよりアーカイブ。2024年6月27日閲覧。

関連項目

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外部リンク

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