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上雄信内駅

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
上雄信内仮乗降場から転送)
上雄信内駅
駅名標[1](1998年7月)
かみおのっぷない
Kami-onoppunai
糠南 (3.5 km)
(2.2 km) 雄信内
地図
所在地 北海道天塩郡幌延町字雄興
北緯44度54分28秒 東経141度57分43秒 / 北緯44.90778度 東経141.96194度 / 44.90778; 141.96194座標: 北緯44度54分28秒 東経141度57分43秒 / 北緯44.90778度 東経141.96194度 / 44.90778; 141.96194
所属事業者 北海道旅客鉄道(JR北海道)
所属路線 宗谷本線
キロ程 181.5 km(旭川起点)
電報略号 ミオ
駅構造 地上駅
ホーム 1面1線
乗車人員
-統計年度-
3人/日(降車客含まず)
-2000年-
開業年月日 1956年(昭和31年)5月1日
廃止年月日 2001年(平成13年)7月1日
備考 利用者僅少に伴い廃駅
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1977年の上雄信内仮乗降場の状況。周囲約500m範囲。左が稚内方面。ホームのすぐ左下に待合室。ホームへは民家の私道と畑の畦道を通らなければ行けない状況が見て取れる。ホームの対面(写真ではすぐ上)には防風雪柵が設置されている。また、雄信内側(左側)へ本線から真っ直ぐ伸びる白い線は、トンネルが出来る以前に天塩川河岸の崖を通っていた頃の旧線跡。国土交通省 国土地理院 地図・空中写真閲覧サービスの空中写真を基に作成

上雄信内駅(かみおのっぷないえき)は、北海道留萌支庁・現在は宗谷総合振興局天塩郡幌延町字雄興(ゆうこう)にあった北海道旅客鉄道(JR北海道)宗谷本線廃駅)である。電報略号ミオ

歴史

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当地はタンタシャモナイと呼ばれた地域で、現在の雄興地区では最も早く入植がはじまったとされている[2]

住民は外部との移動手段としては、当初は船で対岸の天塩町タツネウシへ渡るなどしていたが、のちに雄信内駅付近とを結ぶ道が開通した。

しかし、タンタシャモナイと雄信内駅の間は急峻な山が天塩川に突出する難所であり、当時の道路はその山の中腹を削ってつけられた道であったため、よく不通となった[2]

この道路はタンタシャモナイが戦後開拓地となったことで拡幅されているが[2]、さらに列車利用の便を図って当地に仮乗降場が設けられることとなった。

こうした経緯もあり、停車列車はごく少数で、廃止直前の時点では普通列車2往復のみの停車であった[3]

年表

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駅名の由来

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当駅の所在する地(雄信内)において、より天塩川の上流に位置するため、「上」を冠する[4]。なお旧地名のタンタシャモナイはアイヌ語の「タンタサモナイ(tanta-sam-o-nay)」(今・和人・いる・沢)からとされる[7]

駅構造

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廃止時点で、単式ホーム1面1線を有する地上駅であった。ホームは線路の南側(稚内方面に向かって左手側)に存在した。分岐器を持たない棒線駅となっていた[5]

仮乗降場に出自を持つ無人駅となっており、駅舎は無いがホーム出入口附近に待合所を有していた。ホームは稚内方(西側)にスロープを有し[8]駅施設外に連絡していた。駅と集落の間は歩道、車道ともに通じておらず、牧場の私有地を通らなければ往来できなかった[3]

利用状況

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  • 1992年度(平成4年度)の1日乗降客数は0人。
  • 2000年度(平成12年度)の1日乗降客数は3人[9]

周辺

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廃駅後はすべての施設が撤去され、現在は跡形もなくなっている。

  • 天塩川 - 駅の南[10]
  • 下平橋
    • 前述の山の中腹の道の代替として、1965年(昭和40年)に雄信内駅 - 当駅間の線路を付け替えた際の旧線を町道として転用したもの[2]。付け替えに関しては雄信内駅#その他を参照。
    • 駅跡周辺へ到達する事実上唯一の道路であるが、下平橋の老朽化から2017年現在、駅跡周辺の居住者移転も視野に代替路線が検討されており、今後橋梁点検の結果から方針を検討していくこととなっている[11][12]

隣の駅

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北海道旅客鉄道
宗谷本線
糠南駅 - 上雄信内駅 - 雄信内駅

脚注

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  1. ^ ホーム全体が写っている写真が牛山隆信『秘境駅へ行こう!』(小学館、2001年、p39)に掲載されている。1999年12月10日、積雪時期の撮影である。この写真には待合室は写っていない。
  2. ^ a b c d 白山友正 編『幌延町史』幌延町、1974年、219-223頁。 
  3. ^ a b 書籍『秘境駅へ行こう!』(著:牛山隆信、小学館文庫2001年8月発行)37-38ページより。
  4. ^ a b c 書籍『北海道の駅878ものがたり 駅名のルーツ探究』(監修:太田幸夫、富士コンテム、2004年2月発行)124ページより。
  5. ^ a b 宮脇俊三原田勝正 著、二見康生 編『北海道630駅』小学館〈JR・私鉄各駅停車〉、1993年6月20日、149頁。ISBN 4-09-395401-1 
  6. ^ 幌延町防災会議 (2017年3月). “別表1 幌延町における過去の災害記録一覧(H29年2月現在)”. 幌延町地域防災計画. 幌延町. p. 163. 2017年12月16日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年12月16日閲覧。
  7. ^ 白山友正 編『幌延町史』幌延町、1974年、114頁。 
  8. ^ 書籍『JR・私鉄全線各駅停車1 北海道630駅』(小学館1993年6月発行)149ページより。
  9. ^ 書籍『時刻表の謎』(著:三宅俊彦新人物往来社2003年6月発行)59ページより。
  10. ^ 書籍『北海道道路地図 改訂版』(地勢堂、1980年3月発行)16ページより。
  11. ^ ほろのべ議会だより 第99号”. 広報誌 ほろのべの窓 2017年11月号. 幌延町. p. p.3 (2017年11月). 2017年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月3日閲覧。
  12. ^ 第6回まちづくり常任委員会報告(議会だより 第99号)”. 広報誌 ほろのべの窓 2017年11月号. 幌延町. p. p.8 (2017年11月). 2017年11月3日時点のオリジナルよりアーカイブ。2017年11月3日閲覧。

関連項目

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