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ブラジルの国歌

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
Hino Nacional Brasileiro
和訳例:ブラジルの国歌
関連画像

国歌の対象
ブラジルの旗 ブラジル

作詞 ジョアキン・オゾリオ・ドゥーケ・エストラーダ(1909年)
作曲 フランシスコ・マヌエル・ダ・シルヴァ(1822年)
採用時期 1831年/1890年
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A painting depicting a group of uniformed men on horseback riding towards a smaller group of mounted men who have halted at the top of a small hill with the uniformed man at the front of the smaller group raising a sword high into the air
サンパウロのイピランガの丘で「独立か死か!」と叫び、ブラジル独立の決起を呼びかけるペドロ1世

ブラジルの国歌ポルトガル語: Hino Nacional Brasileiro)は、ブラジル国歌である。ジョアキン・オゾリオ・ドゥーケ・エストラーダ英語版作詞、フランシスコ・マヌエル・ダ・シウヴァ英語版作曲。

歌詞

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ブラジルポルトガル語 ポルトガル語仮名 国際音声記号

Ouviram do Ipiranga as margens plácidas,
de um povo heroico o brado retumbante.
E o sol da Liberdade em raios fúlgidos,
brilhou no céu da Pátria nesse instante.

Se o penhor dessa igualdade,
conseguimos conquistar com braço forte!
Em teu seio, ó Liberdade,
desafia o nosso peito a própria morte!

Ó Pátria amada,
idolatrada,
salve, salve!

Brasil, um sonho intenso, um raio vívido,
de amor e de esperança à terra desce.
Se em teu formoso céu, risonho e límpido,
a imagem do Cruzeiro resplandece.

Gigante pela própria natureza
És belo, és forte, impávido colosso
E o teu futuro espelha essa grandeza

Coro:
Terra adorada
Entre outras mil
és tu, Brasil,
ó Pátria amada
Dos filhos deste solo és mãe gentil
Pátria amada,
Brasil!

Deitado eternamente em berço esplêndido,
ao som do mar e à luz do céu profundo.
Fulguras, ó Brasil, florão da América,
iluminado ao sol do Novo Mundo.

Do que a terra mais garrida,
teus risonhos, lindos campos têm mais flores.
"Nossos bosques têm mais vida,"
"Nossa vida" no teu seio "mais amores!"

Ó Pátria amada,
idolatrada,
salve, salve!

Brasil, de amor eterno seja símbolo,
o lábaro que ostentas estrelado.
E diga o verde-louro dessa flâmula,
― Paz no futuro e glória no passado.

Mas se ergues da justiça a clava forte,
verás que um filho teu não foge à luta,
nem teme, quem te adora, a própria morte

Coro

オウヴィラム・ド・イピランガ・アス・マルジェンス・プラシダス、
デ・ウム・ポヴォ・エロイコ・オ・ブラド・レトゥムバンテ。
エ・オ・ソウ・ダ・リベルダデ・エム・ライオス・フルジドス、
ブリヨウ・ノ・セウ・ダ・パトリャ・ネッセ・インスタンテ。

セ・オ・ペニョル・デッサ・イグアウダデ、
コンセギモス・コンキスタル・コム・ブラソ・フォルテ。
エム・テウ・セイオ、オ・リベルダデ、
デザフャ・オ・ノッソ・ペイト・ア・プロプリャ・モルテ!

オ・パトリャ・アマダ、
イドラトラダ、
サウヴェ!サウヴェ!

ブラジル、ウム・ソニョ・インテンソ、ウム・ライオ・ヴィヴィド、
デ・アモル・エ・デ・エスペランサ・ア・テッラ・デッシ。
セ・エム・テウ・フォルモゾ・セウ、リゾニョ・エ・リンピド、
ア・イマジェム・ド・クルセイロ・レスプランデセ。

ジガンテ・ペラ・プロプリャ・ナトゥレザ
エス・ベロ、エス・フォルテ、インパヴィド・コロッソ、
エ・オ・テウ・フトゥロ・エスペヤ・エサ・グランデザ。

コロ:
テッラ・アドラダ、
エントレ・オウトラス・ミウ、
エス・トゥ、ブラジル、
オ・パトリャ・アマダ!
ドス・フィヨス・デステ・ソロ・エス・マイン・ジェンチル、
パトリャ・アマダ、
ブラジル!

デイタド・エテルナメンテ・エム・ベルソ・エスプレンヂド、
アオ・ソム・ド・マル・エ・ア・ルス・ド・セウ・プロフンド。
フウグラス、オ・ブラジル、フロラオン・ダ・アメリカ、
イルミナド・アオ・ソウ・ド・ノヴォ・ムンド!

ド・ケ・ア・テッラ・マイス・ガッリダ、
テウス・リゾニョス、リンドス・パンポス・テム・マイス・フロレス。
「ノッソス・ボスケス・テム・マイス・ヴィダ、」
「ノッソ・ヴィダ」・ノ・テウ・セイオ・「マイス・アモレス!」

オ・パトリャ・アマダ,
イドラトラダ、
サウヴェ!サウヴェ!

ブラジル、デ・アモル・エテルノ・セジャ・シンボロ、
オ・ラボロ・ケ・オステンタス・エストレラド。
エ・ヂガ・オ・ヴェルデ-ロウロ・デッサ・フラムラ、
— 「パス・ノ・フトゥロ・エ・グロリャ・ノ・パッサド。」

マス・セ・エルゲス・ダ・ジュスチサ・ア・クラヴァ・フォルテ、
ヴェラス・ケ・ウム・フィヨ・テウ・ナオン・フォジェ・ア・ルタ。
ネム・テメ、ケム・テ・アドラダ、ア・プロプリャ・モルテ。

コロ

[ow.ˈvi.ɾɐ̃w̃ du‿i.pi.ˈɾɐ̃.ɡɐ‿az ˈmaʁ.ʒẽj̃s ˈpla.si.dɐs]
[d͡ʒi‿ũ ˈpo.vu‿e.ˈɾɔj.ku‿u ˈbɾa.du ʁe.tũ.ˈbɐ̃.t͡ʃi ǀ]
[i‿u sɔw da li.beʁ.ˈda.d͡ʒi‿ẽj̃ ˈʁaj.us ˈfuw.ʒi.dus]
[bɾi.ˈʎo(w) nu sɛw da ˈpa.tɾja ˈne.si‿ĩs.ˈtɐ̃.t͡ʃi ǁ]

[si‿u pe.ˈɲoʁ ˈdɛ.sɐ‿i.ɡwaw.ˈda.d͡ʒi]
[kõ.se.ˈɡĩ.mus kõ.kis.ˈta(ʁ) kõ ˈbɾa.su ˈfɔʁ.t͡ʃi ǀ]
[ẽj̃ tew ˈsej.u ǀ ɔ li.beʁ.ˈda.d͡ʒi ǀ]
[de.za.ˈfi.‿u ˈnɔ.su ˈpej.tu‿a ˈpɾɔ.pɾja ˈmɔʁ.t͡ʃi ǁ]

[ɔ ˈpa.tɾja‿a.ˈma.dɐ ǀ]
[i.do.lɐ.ˈtɾa.dɐ ǀ]
[ˈsaw.vi ˈsaw.vi ǁ]

[bɾa.ˈziw ũ ˈso.ɲu‿ĩ.ˈtẽ.su‿ũ ˈʁaj.u ˈvi.vi.du]
[d͡ʒi‿a.ˈmoɾ i d͡ʒi‿es.pe.ˈɾɐ̃.sɐ‿a ˈtɛ.ʁɐ ˈdɛ.si]
[si‿ẽj̃ tew foʁ.ˈmo.zu sɛw ʁi.ˈzõ.j̃u‿i ˈlĩ.pi.du]
[a‿i.ˈma.ʒẽj̃ du kɾu.ˈze(j).ɾu ʁes.plɐ̃.ˈdɛ.si ǁ]

[ʒi.ˈɡɐ̃.t͡ʃi ˈpe.lɐ ˈpɾɔ.pɾja na.tu.ˈɾe.zɐ ǀ]
[ɛ(j)z ˈbe.lu‿ɛ(j)z ˈfɔʁ.t͡ʃi‿ĩ.ˈpa.vi.du ko.ˈlo.su ǀ]
[i‿u tew fu.ˈtu.ɾu‿is.ˈpe.ʎɐ‿ɛ.sɐ ɡɾɐ̃.ˈde.zɐ ǁ]

[ˈko.ɾu]
[ˈtɛ.ʁɐ‿a.do.ˈɾa.dɐ ǀ]
[ˈẽ.tɾi‿o(w).tɾɐz ˈmiw ǀ]
[ɛ(j)s tu bɾa.ˈziw ǁ]
[ɔ ˈpa.tɾja‿a.ˈma.dɐ ǁ]
[dus ˈfi.ʎuz ˈdes.t͡ʃi ˈsɔ.lu‿ɛ(j)z mɐ̃j̃ ʒẽ.ˈt͡ʃiw ǀ]
[ˈpa.tɾja‿a.ˈma.dɐ ǀ]
[bɾa.ˈziw ǁ]

[dej.ˈta.du‿e.tɛʁ.na.ˈmẽ.t͡ʃi‿ẽj̃ ˈbeʁ.su‿is.ˈplẽ.d͡ʒi.du]
[aw sõ du maɾ i‿a lu(j)z du sɛw pɾo.ˈfũ.du ǀ]
[fuw.ˈgu.ɾɐz ǀ ɔ bɾa.ˈziw ǀ flo.ˈɾɐ̃w̃ da‿a.ˈmɛ.ɾi.kɐ ǀ]
[i.lu.mi.ˈna.dʊ‿aw sɔw du ˈno.vu ˈmũ.du ǁ]

[du ki‿a ˈtɛ.ʁɐ majz ɡa.ˈʁi.dɐ]
[tewz ʁi.ˈzõ.j̃uz ˈlĩ.dus ˈkɐ̃.pus tẽj̃ majs ˈflo.ɾis ǁ]
[ˈnɔ.suz ˈbɔs.kis tẽj̃ majz ˈvi.dɐ ǀ]
[ˈnɔ.sɐ ˈvi.dɐ no tew ˈsej.u majz a.ˈmo.ɾis ǁ]

[ɔ ˈpa.tɾja‿a.ˈma.dɐ ǀ]
[i.do.lɐ.ˈtɾa.dɐ ǀ]
[ˈsaw.vi ˈsaw.vi ǁ]

[bɾa.ˈziw ǀ d͡ʒi‿a.ˈmoɾ e.ˈtɛɾ.nu ˈse.ʒɐ ˈsĩ.bo.lu]
[u ˈla.ba.ɾu ki‿os.ˈtẽ.tɐz is.tɾe.ˈla.du ǀ]
[i ˈd͡ʒi.ɡɐ‿u ˈveʁ.d͡ʒi ˈlo(w).ɾu ˈdɛ.sɐ ˈflɐ̃.mu.lɐ]
[pa(j)z no fu.ˈtu.ɾu‿i ˈɡlɔ.ɾjɐ no pa.ˈsa.du ǁ]

[ma(j)s si‿eʁ.ɡez da ʒus.ˈt͡ʃi.sɐ‿a ˈkla.vɐ ˈfɔʁ.t͡ʃi ǀ]
[ve.ˈɾas ki‿ũ ˈfi.ʎu tew nɐ̃w̃ ˈfɔ.ʒi‿a ˈlu.tɐ ǀ]
[nẽj̃ ˈtẽj̃.mi kẽj̃ t͡ʃi‿a.ˈdo.ɾɐ‿a ˈpɾɔ.pɾja ˈmɔʁ.t͡ʃi ǁ]

[ˈko.ɾu]

日本語訳

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リオデジャネイロオリンピックの開会式で、ブラジル国旗掲揚に合わせて、ショーロ風ブラジル国歌を歌う、パウリ―ニョ・ダ・ヴィオラ
  1. 静穏なるイピランガの岸辺は聞けり
    英雄たる人々の叫びが響き渡るを
    この瞬間、輝く自由の太陽は光芒を放ち
    祖国の空を照らし出す
    この平等の誓約を
    我らが強き武力で獲得せんとすれば、
    汝の懐に、おお自由よ
    我らの思いは死をも恐れず!
    おお、我らが愛し
    崇拝する祖国よ、
    万歳、万歳!
    ブラジル、熱烈なる夢、愛と希望の
    命みなぎる光は地上に降り注ぐ
    汝が美しく微笑み、澄み渡る空に
    南十字星の姿が燦然と光輝く
    汝の大自然による巨人は、
    美しく、強く、恐れも知らぬコロッサスにして、
    汝の未来はその偉大さを映し出す
    讃えるべき土地
    千の国々の中にある
    汝はブラジル
    愛する祖国!
    この大地の息子らの
    汝は優しき母にして
    愛する祖国
    ブラジル!
  2. 絢爛たる揺籃に永久に横たわり
    海の音に対し、深き空の光の下にて
    汝は燃え上がる、おおブラジル、アメリカの飾り
    新世界の太陽によって照らし出さる!
    いかなる華やかなる土地よりも
    汝の微笑む、素晴らしき平原には数多くの花々が咲き乱れ
    「我らの森には幾多の生命があり」
    「我らの命は」汝の懐にて「無数の愛」に満ちている
    おお、我らが愛し
    崇拝する祖国、
    万歳、万歳!
    ブラジル、汝が示しし光り輝くラバルム
    永遠の愛の象徴となり給え
    汝の御旗の月桂樹の緑が
    「未来の平和と過去の栄光」を表し給え
    されど汝が正義の猛き棍棒を振り上げば
    汝は見ん、汝の息子が戦いから逃げず、
    あるいは汝を愛する者らが死を恐れざることを
    讃えるべき土地
    千の国々の中にある
    汝はブラジル
    愛する祖国!
    この大地の息子らの
    汝は優しき母にして
    愛する祖国
    ブラジル!

備考

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リオデジャネイロパラリンピックの開会式でブラジル国歌をピアノで演奏するジョアン・カルロス・マルティンス
  • 前奏を含め全体的に長く、後奏まで含めると1番だけでも2分ほどかかる。また、テンポが速く転調も多いため、ブラジル国民でも歌唱が難しいと思う者が多いとされる。
  • 国旗掲揚時に演奏される場合は、掲揚に要する時間のほうが短いので演奏が中盤に差し掛かったところで開始する。
  • FIFAワールドカップなどの国際スポーツ大会の際は、基本的に1番のみが演奏される。2013年FIFAコンフェデレーションズカップブラジル大会からは、途中で中断して後奏部分に入り終了する短縮バージョンとなった。以前からオリンピックや他の国際スポーツ大会などにおいては、一般的に「短縮版」が使われていたが、短縮の方法は今回のような途中中断型であったり、オリンピックで使用された中間省略形であったりと、演奏がちぐはぐで一定していない。しかし2013年コンフェデレーションズカップの当初から、会場に流れる国歌の演奏は途中で終わるのに、選手や観客は途中から無伴奏で歌詞をフルコーラスで歌い切る現象が起こっており、大会運営側も止めていない。この現象は、地元開催となった2014年FIFAワールドカップブラジル大会におけるサッカーブラジル代表の出場試合で顕著になった(外部リンク動画参照)。
  • リオデジャネイロオリンピックの開会式では、ブラジルのサンバ歌手パウリ―ニョ・ダ・ヴィオラの歌唱とギターの演奏に弦楽の伴奏のついたショーロ風アレンジのものが1番の部分が国旗掲揚時に演奏された。
  • 2016年リオデジャネイロオリンピックの閉会式では、国旗掲揚時にアフロ音楽風アレンジのものが、25人の少年による合唱で1番と2番が演奏された。
  • リオデジャネイロパラリンピックの開会式での国旗掲揚時には右腕に障害のあるピアニスト、ジョアン・カルロス・マルティンスによる編曲がされたピアノ曲が演奏された。

外部リンク

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