きそ (フェリー・2代)
きそ | |
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福島県相馬沖を航行する「きそ」 | |
基本情報 | |
船種 | フェリー |
船籍 | 日本 名古屋 |
所有者 | 太平洋フェリー |
運用者 | 太平洋フェリー |
建造所 | 三菱重工業下関造船所 |
姉妹船 | いしかり |
船級 | JG近海(非国際) |
信号符字 | JD2019 |
IMO番号 | 9294317 |
MMSI番号 | 431000590 |
経歴 | |
発注 | 2003年3月 |
起工 | 2004年1月26日 |
進水 | 2004年7月22日 |
竣工 | 2005年1月5日 |
就航 | 2005年1月 |
現況 | 就航中 |
要目 | |
総トン数 | 15,795トン |
載貨重量 | 6,421トン |
全長 | 199.90m |
垂線間長 | 188.00m |
全幅 | 27.00m |
深さ | 20.20m |
喫水 | 6.876m |
満載喫水 | 6.70m |
機関方式 | ディーゼル |
主機関 | MAN9L58/64(L型9気筒)×2 |
推進器 |
4翅可変ピッチプロペラ2軸2舵 バウスラスタ×2 スタンスラスタ×1 |
出力 | 32,200馬力 |
最大速力 | 26.55ノット |
航海速力 | 23.0ノット |
航続距離 | 6,000海里 |
旅客定員 | 768名 |
乗組員 | 78名 |
車両搭載数 | トラック174台、普通乗用車113台 |
その他 | フィンスタビライザー装備 |
出典[1] |
きそ(KISO )は、太平洋フェリーが運航するフェリー。本項目では、現在運航されている2004年に就航した2代目を取り扱う。
概要
[編集]先代のきその代船として建造された。全長は巨大船に該当しない限度一杯の199.9mとされている。振動・騒音の軽減に配慮した設計として、主機関の防振支持、後部船室の浮床構造などが採用され、快適性の向上が図られている。また、航路の特性上、昼間の時間帯も航行することから、可能な限り船室を海側に配置し、展望を確保している。2011年に建造されたいしかりは本船の準同型船となっており、推進システムは基本的に本船を踏襲している[2]。
先代のきその運航中は、区別のためニューきそと呼称されていた。
船内
[編集]太平洋フェリー所有の各船はデザインコンセプトが定められているが、本船は「南太平洋のしらべ」をデザインコンセプトとしている。
先代と比較して個室が大幅に増やされ、B寝台の階段を互い違いに配置するなど、プライベートスペースの確保を重視した作りとなっている。 また、バリアフリー対応として、1等洋室、S寝台に車椅子対応の客室が設けられ、船内の廊下等も車椅子での利用を前提として設計されている。バリアフリー対応エレベーターの設置により、車両甲板から客室、公室、遊歩甲板までフラットに移動可能で、車椅子対応多目的トイレも設置されている。
車両甲板は、トラック甲板3層、乗用車甲板1層で、トラック甲板の一部はリフタブル甲板(可動甲板)となっており、需要に応じて乗用車をより多く搭載可能である。
2014年6月27日より、国内初となる船上での公衆無線LANサービスの試験提供を開始した。衛星回線を利用したものでソフトバンクモバイルが提供する。試験期間中は無料で利用できるが、利用には登録が必要となる[3]。2015年5月31日をもって試験提供を終了し、翌日6月1日正午より正式サービスとして24時間につき980円の有料サービスとなる[4]。
客室
[編集]スイートルームの船客には、レストランの食事券がサービスされる。スイートルームおよび特等は、バス・シャワートイレ付き、1等はシャワー・トイレ付きとなる。個室、S寝台にはテレビが設置されている。
- ロイヤルスイートルーム - 6デッキ1室
- スイートルーム - 6デッキ1室
- セミスイートルーム - 6デッキ2室
- 特等(洋室) - 6・7デッキ各26室
- 特等(和室) - 7デッキ8室
- 1等(和洋室 - 5デッキ24室
- 1等(洋室) - インサイド(5デッキ バリアフリー2室、6・7デッキ各24室)
- 1等(和室) - 5デッキ8室
- S寝台 - 1段ベッド、一部バリアフリー対応(5デッキ6室)
- B寝台 - 上下完全セパレート型2段ベッド(5デッキ8室)
- 2等(和室) - 5デッキ・7デッキ各4室
- ドライバールーム(洋室) - 5デッキ10室
公室
[編集]- 6デッキ
- レストラン「タヒチ」 - バイキング形式で朝食、昼食、夕食を提供
- スタンド「マーメイドクラブ」 - 軽食・飲料を提供、ピアノステージ有
- シアターラウンジ「サザンクロス」 - 二層吹き抜け
- 展望通路「プロムナード」
- ドリンクハット「ボラボラ」 - 当初飲料を提供、その後給湯室として使用
- OAコーナー「マルルー」
- レストラン個室「ローズルーム」
- ゲームコーナー
- マッサージ機コーナー
- 5デッキ
- エントランス - 三層吹き抜け構造
- インフォメーション
- ショップコーナー
- カラオケルーム「カラオケスタジオQ」 - 9名×2室
- 展望大浴場・サウナ
- キッズルーム
脚注
[編集]- ^ 「新造船の要目データベース」『船と海のサイエンス』第12号、海上技術安全研究所、2005年、2015年7月18日閲覧。
- ^ 林洋一郎、恩塚政憲「国内最大クラス クルーズフェリー新“いしかり”の紹介」『日本マリンエンジニアリング学会誌』第47巻第2号、日本マリンエンジニアリング学会、2012年、219-222頁、doi:10.5988/jime.47.219、2015年7月16日閲覧。
- ^ 『フェリーでのWi-Fiサービスの提供について』(プレスリリース)ソフトバンク株式会社、2014年6月26日 。2015年7月18日閲覧。
- ^ 『Wi-Fiサービスの有料化について』(プレスリリース)太平洋フェリー、2015年5月8日 。2015年11月3日閲覧。
外部リンク
[編集]- 太平洋フェリーウェブサイト
- MarineTraffic.com - KISO - 自動船舶識別装置(AIS)による現在位置表示