2016年中国グランプリ
レース詳細 | |||
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日程 | 2016年シーズン第3戦 | ||
決勝開催日 | 4月17日 | ||
開催地 |
上海インターナショナルサーキット 中国 上海 | ||
コース長 | 5.451km | ||
レース距離 | 56周(305.066km) | ||
決勝日天候 | 晴れ | ||
ポールポジション | |||
ドライバー | |||
タイム | 1:35.402 | ||
ファステストラップ | |||
ドライバー | ニコ・ヒュルケンベルグ | ||
タイム | 1:39.824(Lap 48) | ||
決勝順位 | |||
優勝 |
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2位 | |||
3位 |
2016年中国グランプリは、2016年のF1世界選手権第3戦として、2016年4月17日に上海インターナショナルサーキットで開催された。
レース前
[編集]4月11日、予選システムを2015年までのフォーマットに戻すことが決まった[1]。
4月14日、開幕戦オーストラリアGPのクラッシュによる負傷のためバーレーンGPを欠場したフェルナンド・アロンソのFP1出走が認められた[2]。金曜(4月15日)午前のFP1終了後に改めて検査が行われた結果、FP2以降の出走が許可された[3]。
予選
[編集]2016年4月16日(土曜日)
FP3(土曜午前)の途中まで降り続いていた雨の影響で路面の一部が濡れた状態のまま予選が開始された。この影響で、Q1が開始されてまもなくパスカル・ウェーレインがクラッシュしたため赤旗中断。パワーユニットの不調を訴えていたルイス・ハミルトンがタイムを出せずQ1で脱落する波乱があった[4]。
Q2ではニコ・ヒュルケンベルグの左フロントタイヤが脱輪、マシンがコース上に停止したため赤旗が出て終了となった[5]。
ニコ・ロズベルグが今シーズン初のポールポジションを獲得した。
結果
[編集]Pos. | No. | ドライバー | コンストラクター | Q1 | Q2 | Q3 | Grid |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 1:37.669 | 1:36.240 | 1:35.402 | 1 |
2 | 3 | ダニエル・リカルド | レッドブル-タグ・ホイヤー | 1:37.672 | 1:36.815 | 1:35.917 | 2 |
3 | 7 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 1:37.347 | 1:36.118 | 1:35.972 | 3 |
4 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 1:37.001 | 1:36.183 | 1:36.246 | 4 |
5 | 77 | バルテリ・ボッタス | ウィリアムズ-メルセデス | 1:37.537 | 1:36.831 | 1:36.296 | 5 |
6 | 26 | ダニール・クビアト | レッドブル-タグ・ホイヤー | 1:37.719 | 1:36.948 | 1:36.399 | 6 |
7 | 11 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア-メルセデス | 1:38.096 | 1:37.149 | 1:36.865 | 7 |
8 | 55 | カルロス・サインツ | トロ・ロッソ-フェラーリ | 1:37.656 | 1:37.204 | 1:36.881 | 8 |
9 | 33 | マックス・フェルスタッペン | トロ・ロッソ-フェラーリ | 1:38.181 | 1:37.265 | 1:37.194 | 9 |
10 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア-メルセデス | 1:38.165 | 1:37.333 | no time | 131 |
11 | 19 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ-メルセデス | 1:38.016 | 1:37.347 | 10 | |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン-ホンダ | 1:38.451 | 1:38.826 | 11 | |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | マクラーレン-ホンダ | 1:37.593 | 1:39.093 | 12 | |
14 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース-フェラーリ | 1:38.425 | 1:39.830 | 14 | |
15 | 9 | マーカス・エリクソン | ザウバー-フェラーリ | 1:38.321 | 1:40.742 | 15 | |
16 | 12 | フェリペ・ナッセ | ザウバー-フェラーリ | 1:38.654 | 1:42.430 | 16 | |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ルノー | 1:38.673 | 17 | ||
18 | 21 | エステバン・グティエレス | ハース-フェラーリ | 1:38.770 | 18 | ||
19 | 30 | ジョリオン・パーマー | ルノー | 1:39.528 | 19 | ||
20 | 88 | リオ・ハリアント | MRT-メルセデス | 1:40.264 | 20 | ||
107% time: 1:37.717 | |||||||
NC | 94 | パスカル・ウェーレイン | MRT-メルセデス | no time | 212 | ||
NC | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | no time | 222 | ||
ソース[6] |
- 追記
- ^1 - ヒュルケンベルグはQ2セッションにおいて、チームのアンセーフリリースにより左フロントタイヤが脱落したと判断されたため3グリッド降格[7]
- ^2 - ウェーレインとハミルトンは107%ルールを満たさなかったが、スチュワードの判断により決勝出走が認められた。なお、ハミルトンは6戦以内のギヤボックス交換で5グリッド降格ペナルティを科されていた[8]ため、決勝は最後尾からスタート
決勝
[編集]2016年4月17日(日曜日)
スタート直後にセバスチャン・ベッテルとキミ・ライコネン(フェラーリ同士)とダニール・クビアト、フェリペ・ナッセとルイス・ハミルトン、マーカス・エリクソンとロマン・グロージャンがそれぞれ接触する荒れた展開となった。
ポールポジションのニコ・ロズベルグはスタートでダニエル・リカルドに先行を許したものの、3周目にリカルドの左リヤタイヤがパンクして順位を落としたことによりトップを取り戻してからは独走、ポール・トゥ・ウィンで開幕3連勝を飾った[9]。2位にはベッテル、3位はダニール・クビアトが入りレッドブルは今期初表彰台を獲得。4位にはパンクで順位を落としながらも挽回したリカルドが入りまだ表彰台こそないもののこの地点でのランキング3位をキープした。こちらも最初の接触で順位を落としていたライコネンは5位まで挽回、ハミルトンも下位スタート、フロントウィング損傷がありながらも7位に入賞した。
なおレース後の表彰台前の控室でオープニングラップの件をめぐり、ベッテルがクビアトに抗議をする映像が全世界に配信され物議を醸すこととなった。
波乱は多かったが完走扱いを含めてリタイアした車は1台も出なかった。出走した22台が全車完走したのは2015年日本GP以来[10]。
結果
[編集]Pos. | No. | ドライバー | コンストラクター | 周回数 | タイム/リタイア | Grid | Pts. |
---|---|---|---|---|---|---|---|
1 | 6 | ニコ・ロズベルグ | メルセデス | 56 | 1:38.53.891 | 1 | 25 |
2 | 5 | セバスチャン・ベッテル | フェラーリ | 56 | +37.776 | 4 | 18 |
3 | 26 | ダニール・クビアト | レッドブル-タグ・ホイヤー | 56 | +45.936 | 6 | 15 |
4 | 3 | ダニエル・リカルド | レッドブル-タグ・ホイヤー | 56 | +52.688 | 2 | 12 |
5 | 7 | キミ・ライコネン | フェラーリ | 56 | +1.05.872 | 3 | 10 |
6 | 19 | フェリペ・マッサ | ウィリアムズ-メルセデス | 56 | +1.15.511 | 10 | 8 |
7 | 44 | ルイス・ハミルトン | メルセデス | 56 | +1.18.230 | 22 | 6 |
8 | 33 | マックス・フェルスタッペン | トロ・ロッソ-フェラーリ | 56 | +1.19.268 | 9 | 4 |
9 | 55 | カルロス・サインツ | トロ・ロッソ-フェラーリ | 56 | +1.24.127 | 8 | 2 |
10 | 77 | バルテリ・ボッタス | ウィリアムズ-メルセデス | 56 | +1.26.192 | 5 | 1 |
11 | 11 | セルジオ・ペレス | フォース・インディア-メルセデス | 56 | +1.34.283 | 7 | |
12 | 14 | フェルナンド・アロンソ | マクラーレン-ホンダ | 56 | +1.37.253 | 11 | |
13 | 22 | ジェンソン・バトン | マクラーレン-ホンダ | 56 | +1.41.990 | 12 | |
14 | 21 | エステバン・グティエレス | ハース-フェラーリ | 55 | +1 Lap | 18 | |
151 | 27 | ニコ・ヒュルケンベルグ | フォース・インディア-メルセデス | 55 | +1 Lap | 13 | |
16 | 9 | マーカス・エリクソン | ザウバー-フェラーリ | 55 | +1 Lap | 15 | |
17 | 20 | ケビン・マグヌッセン | ルノー | 55 | +1 Lap | 17 | |
18 | 94 | パスカル・ウェーレイン | MRT-メルセデス | 55 | +1 Lap | 21 | |
19 | 8 | ロマン・グロージャン | ハース-フェラーリ | 55 | +1 Lap | 14 | |
20 | 12 | フェリペ・ナッセ | ザウバー-フェラーリ | 55 | +1 Lap | 16 | |
21 | 88 | リオ・ハリアント | MRT-メルセデス | 55 | +1 Lap | 20 | |
22 | 30 | ジョリオン・パーマー | ルノー | 55 | +1 Lap | 19 | |
ソース[11] |
- ファステストラップ
- ニコ・ヒュルケンベルグ(フォース・インディア) 1:39.824(48周目)
- ラップリーダー
- 追記
- ^1 - ヒュルケンベルグはセーフティカーが走行した際にピットエントリーで不必要なスローダウンを行い後続ドライバーの走行を妨げたため、5秒のタイムペナルティとペナルティポイント2点が科された[12][13]
第3戦終了時点のランキング
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- 注:ドライバー、コンストラクター共にトップ5のみ表示。
脚注
[編集]- ^ F1予選システム変更が正式に決定。不評の制度廃止にチームは安堵. AUTOSPORTweb(2016年4月12日).
- ^ 公式発表:アロンソ、中国GPのフリー走行へ出走が認められる. AUTOSPORTweb(2016年4月14日).
- ^ アロンソ、完全復帰が決定。FP1後の検査にパス. AUTOSPORTweb(2016年4月15日).
- ^ 予選Q1速報:ウェーレインの事故で赤旗、ハミルトンが脱落する大番狂わせ. AUTOSPORTweb(2016年4月16日).
- ^ 予選Q2速報:ヒュルケンベルグのタイヤ脱落で再び赤旗、フェラーリ2台がトップ通過. AUTOSPORTweb(2016年4月16日).
- ^ Qualifying(2016 FORMULA 1 PIRELLI CHINESE GRAND PRIX). The Official F1 Website(2016年4月16日).
- ^ ヒュルケンベルグ「危険なリリース」で3グリッド降格のペナルティ. AUTOSPORTweb(2016年4月16日).
- ^ ハミルトンにグリッド降格ペナルティ。ギヤボックスにダメージ見つかる. AUTOSPORTweb(2016年4月14日).
- ^ ロズベルグただひとり波乱を寄せつけず3連勝、ベッテルとクビアトがゴール後に“議論”. AUTOSPORTweb(2016年4月17日).
- ^ ただし、このレースは1台リタイアしたものの90%以上走行しており完走扱いとなったため、厳密には2011年ヨーロッパGP以来となる
- ^ Race(2016 FORMULA 1 PIRELLI CHINESE GRAND PRIX). The Official F1 Website(2016年4月17日).
- ^ ヒュルケンベルグのペナルティポイントが4に. ESPN F1(2016年4月17日).
- ^ “Stewards Decision Doc35 - N.Hulkenberg”. fia.com (2016年4月17日). 2016年4月17日閲覧。
前戦 2016年バーレーングランプリ |
FIA F1世界選手権 2016年シーズン |
次戦 2016年ロシアグランプリ |
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