1993年の広島東洋カープ
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1993年の広島東洋カープ | |
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成績 | |
セントラルリーグ6位 | |
53勝77敗1分 勝率.408[1] | |
本拠地 | |
都市 | 広島県広島市 |
球場 | 広島市民球場 |
球団組織 | |
オーナー | 松田耕平 |
経営母体 | 松田家(マツダ創業者一族) |
監督 | 山本浩二 |
選手会長 | 西田真二 |
キャッチフレーズ | |
Red Charge | |
« 1992 1994 » |
1993年の広島東洋カープ(1993ねんのひろしまとうようカープ)では、1993年における広島東洋カープの動向をまとめる。
この年の広島東洋カープは、山本浩二監督の5年目のシーズンである。
概要
[編集]前年のBクラスから巻き返しを図るチームは開幕カードで前年優勝のヤクルトに連勝するなど球団初の開幕6連勝と好スタートを切り、5月3日時点で2位中日に4ゲーム差を付け首位を快走。ところが、そこから5連敗を2度喫し首位から陥落、その後は5割前後を行き来しながら投手陣の不振を打撃陣がカバーする形でAクラスを維持。後半戦に入ると投壊をカバーしていた打撃陣が揃って不振に陥るようになり、8月31日からよもやの12連敗で最下位に転落。連敗脱出後も10月21日から26イニング連続無得点で閉幕するなどの低迷が続き、最終的に首位ヤクルトと27ゲーム差の最下位でシーズンを終了した。打線はこの年本塁打王の江藤智、打率2位の前田智徳が活躍した一方で投手陣は佐々岡真司が5勝17敗と大きく負け越すなど2ケタ勝利ゼロ、チーム防御率最下位と不振で結局19年ぶりの最下位に沈み、山本監督は12連敗の翌日の9月16日に辞任を発表した[2]。この年のサヨナラ負け14回は日本プロ野球ワーストタイ記録である。
チーム成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]開幕:4/10 | 5/1 | 6/1 | 7/1 | 8/1 | 9/1 | |||||||
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1 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 |
2 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 |
3 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 |
4 | 左 | メディーナ | 一 | 江藤智 | 三 | 江藤智 | 一 | 江藤智 | 三 | 江藤智 | 三 | 江藤智 |
5 | 三 | 江藤智 | 右 | 緒方孝市 | 右 | 山崎隆造 | 右 | ブラウン | 一 | ブラウン | 一 | ブラウン |
6 | 一 | 小早川毅彦 | 三 | 山崎隆造 | 一 | 小早川毅彦 | 左 | 町田公二郎 | 左 | 町田公二郎 | 右 | 緒方孝市 |
7 | 右 | ブラウン | 左 | ブラウン | 左 | ブラウン | 三 | 山崎隆造 | 右 | 山崎隆造 | 左 | 町田公二郎 |
8 | 捕 | 西山秀二 | 捕 | 西山秀二 | 捕 | 西山秀二 | 捕 | 西山秀二 | 捕 | 西山秀二 | 捕 | 西山秀二 |
9 | 投 | 北別府学 | 投 | 川口和久 | 投 | 佐々岡真司 | 投 | 佐々岡真司 | 投 | 前田耕司 | 投 | 佐々岡真司 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
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1位 | 広島 | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- |
2位 | 中日 | 1.5 | 巨人 | 1.5 | 巨人 | 3.5 | 巨人 | 3.5 | 中日 | 1.0 | 中日 | 2.0 | 中日 | 7.0 |
3位 | 巨人 | 3.5 | 広島 | 2.0 | 広島 | 広島 | 4.0 | 広島 | 8.0 | 阪神 | 12.0 | 巨人 | 16.0 | |
4位 | 阪神 | 中日 | 横浜 | 4.0 | 中日 | 巨人 | 8.5 | 巨人 | 12.5 | 阪神 | 17.0 | |||
5位 | ヤクルト | 4.5 | 阪神 | 中日 | 4.0 | 阪神 | 5.0 | 阪神 | 9.0 | 横浜 | 17.5 | 横浜 | 23.0 | |
6位 | 横浜 | 8.0 | 横浜 | 4.5 | 阪神 | 6.0 | 横浜 | 7.5 | 横浜 | 12.5 | 広島 | 19.0 | 広島 | 27.0 |
期間 成績 |
11勝4敗 勝率.733 |
8勝15敗 勝率.348 |
9勝9敗 勝率.500 |
8勝8敗 勝率.500 |
6勝9敗1分 勝率.400 |
5勝19敗 勝率.208 |
6勝13敗 勝率.316 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | ヤクルトスワローズ | 80 | 50 | 2 | .615 | 優勝 |
2位 | 中日ドラゴンズ | 73 | 57 | 2 | .562 | 7.0 |
3位 | 読売ジャイアンツ | 64 | 66 | 1 | .492 | 16.0 |
4位 | 阪神タイガース | 63 | 67 | 2 | .485 | 17.0 |
5位 | 横浜ベイスターズ | 57 | 73 | 0 | .438 | 23.0 |
6位 | 広島東洋カープ | 53 | 77 | 1 | .408 | 27.0 |
オールスターゲーム1993
[編集]→詳細は「1993年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- 選出選手
ポジション | 名前 | 選出回数 |
---|---|---|
投手 | 大野豊 | 9 |
内野手 | 野村謙二郎 | 3 |
江藤智 | 初 | |
外野手 | 前田智徳 | 初 |
できごと
[編集]7月
[編集]選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー | |||
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選手名 | タイトル | 成績 | 回数 |
江藤智 | 本塁打王 | 34本 | 初受賞 |
ベストナイン | ||
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選手名 | ポジション | 回数 |
江藤智 | 三塁手 | 初受賞 |
前田智徳 | 外野手 | 2年連続2度目 |
ゴールデングラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
前田智徳 | 外野手 | 3年連続3度目 |
ドラフト
[編集]→詳細は「1993年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 結果 |
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1位 | 山根雅仁 | 投手 | 岡山南高 | 入団 |
2位 | 上田好剛 | 投手 | 中山製鋼所 | 入団 |
3位 | 玉木朋孝 | 内野手 | 修徳高 | 入団 |
4位 | 福地和広 | 内野手 | 杵島商業高 | 入団 |
5位 | 田中由基 | 投手 | 大商学園高 | 入団 |
6位 | 品田寛介 | 投手 | 花咲徳栄高 | 入団 |
出典
[編集]- ^ “年度別成績 1993年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月13日閲覧。
- ^ 【9月16日】1993年(平5) 広島激震のその日に…ルーキー鈴木健 プロ初勝利は完封 スポーツニッポン 2011年9月16日
- ^ a b 『1994 ベースボール・レコード・ブック』ベースボール・マガジン社、1993年。ISBN 4-583-03093-2。
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | ヤクルトスワローズ | 2位 | 中日ドラゴンズ | 優勝 | 西武ライオンズ | 2位 | 日本ハムファイターズ |
3位 | 読売ジャイアンツ | 4位 | 阪神タイガース | 3位 | オリックス・ブルーウェーブ | 4位 | 近鉄バファローズ |
5位 | 横浜ベイスターズ | 6位 | 広島東洋カープ | 5位 | 千葉ロッテマリーンズ | 6位 | 福岡ダイエーホークス |
:日本一 :日本シリーズ出場 | |||||||