1992年の広島東洋カープ
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1992年の広島東洋カープ | |
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成績 | |
セントラルリーグ4位 | |
66勝64敗0分 勝率.508[1] | |
本拠地 | |
都市 | 広島県広島市 |
球場 | 広島市民球場 |
球団組織 | |
オーナー | 松田耕平 |
経営母体 | 松田家(マツダ創業者一族) |
監督 | 山本浩二 |
選手会長 | 西田真二 |
キャッチフレーズ | |
Value of Victory | |
« 1991 1993 » |
1992年の広島東洋カープ(1992ねんのひろしまとうようカープ)では、1992年の広島東洋カープの動向をまとめる。
この年の広島東洋カープは、山本浩二監督の4年目のシーズンである。
概要
[編集]前年5年ぶりの優勝を果たし、V2への期待がかかるチームは4月を勝ち越して開幕ダッシュに成功。5月は五分の成績だったが、前年4位の巨人の最下位独走に助けられAクラスを維持。このまま夏場以降も勝ち進んでヤクルトとのマッチレースかと思われたが、6月に大きく負け越すと最下位だった巨人の復活もあって一気にBクラスに転落し、最後は勝ち越しながらも10年ぶりのBクラスで全日程を終了。投手陣では新人の年から先発・抑えとしてフル回転した佐々岡真司が成績を落としたものの、この年200勝を達成した北別府学や守護神・大野豊、左腕の川口和久などベテラン陣が奮闘した。打撃陣では新外国人のマーティ・ブラウンが5月以降成績を落としたものの、ハッスルプレーでチームに貢献した。核弾頭の野村謙二郎や前田智徳、さらに5月以降レギュラー入りした江藤智もまずまずの成績をあげ、また2番手捕手の西山秀二が達川光男の衰えもあって出場機会を増やすなど、若手が台頭した1年でもあった。シーズン終了後5度のリーグ優勝と3度の日本一に貢献した正捕手の達川光男がこの年限りで引退し、15年間の現役生活にピリオドを打った。
チーム成績
[編集]レギュラーシーズン
[編集]開幕:4/5 | 5/1 | 6/2 | 7/1 | 8/1 | 9/1 | |||||||
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1 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 |
2 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 | 二 | 正田耕三 | 二 | 正田耕三 | 二 | 山田和利 |
3 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 | 遊 | 野村謙二郎 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 | 中 | 前田智徳 |
4 | 左 | 西田真二 | 左 | ブラウン | 左 | 西田真二 | 左 | 西田真二 | 左 | 町田公二郎 | 左 | ブラウン |
5 | 一 | 小早川毅彦 | 右 | 山崎隆造 | 一 | 小早川毅彦 | 一 | ブラウン | 右 | 山崎隆造[注 1] | 右 | 西田真二[注 2] |
6 | 三 | ブラウン | 一 | 小早川毅彦 | 右 | 山崎隆造 | 右 | 山崎隆造 | 一 | 小早川毅彦 | 一 | 小早川毅彦 |
7 | 右 | 山崎隆造 | 三 | 江藤智 | 三 | 高信二 | 三 | 山田和利 | 三 | 山田和利 | 三 | 江藤智 |
8 | 捕 | 達川光男 | 捕 | 瀬戸輝信 | 捕 | 西山秀二 | 捕 | 達川光男 | 捕 | 達川光男 | 捕 | 西山秀二 |
9 | 投 | 川口和久 | 投 | 長冨浩志 | 投 | 長冨浩志 | 投 | 北別府学 | 投 | 佐々岡真司 | 投 | 長冨浩志 |
順位 | 4月終了時 | 5月終了時 | 6月終了時 | 7月終了時 | 8月終了時 | 9月終了時 | 最終成績 | |||||||
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1位 | 広島 | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- | ヤクルト | -- | 阪神 | -- | ヤクルト | -- |
2位 | 阪神 | 2.0 | 広島 | 0.5 | 阪神 | 2.0 | 阪神 | 1.5 | 巨人 | 2.5 | ヤクルト | 1.0 | 巨人 | 2.0 |
3位 | ヤクルト | 3.5 | 阪神 | 1.0 | 巨人 | 3.5 | 巨人 | 2.0 | 阪神 | 3.0 | 巨人 | 1.5 | 阪神 | |
4位 | 中日 | 4.0 | 中日 | 4.0 | 広島 | 5.0 | 広島 | 3.0 | 広島 | 5.0 | 広島 | 4.0 | 広島 | 3.0 |
5位 | 巨人 | 5.0 | 巨人 | 9.0 | 中日 | 6.0 | 中日 | 8.0 | 大洋 | 10.5 | 大洋 | 6.0 | 大洋 | 8.0 |
6位 | 大洋 | 6.5 | 大洋 | 9.5 | 大洋 | 7.5 | 大洋 | 9.5 | 中日 | 15.0 | 中日 | 8.5 | 中日 | 9.0 |
期間 成績 |
13勝6敗 勝率.684 |
11勝11敗 勝率.500 |
6勝15敗 勝率.286 |
11勝7敗 勝率.611 |
11勝11敗 勝率.500 |
10勝13敗 勝率.435 |
4勝1敗 勝率.800 |
順位 | 球団 | 勝 | 敗 | 分 | 勝率 | 差 |
1位 | ヤクルトスワローズ | 69 | 61 | 1 | .531 | 優勝 |
2位 | 読売ジャイアンツ | 67 | 63 | 0 | .515 | 2.0 |
2位 | 阪神タイガース | 67 | 63 | 2 | .515 | 2.0 |
4位 | 広島東洋カープ | 66 | 64 | 0 | .508 | 3.0 |
5位 | 横浜大洋ホエールズ | 61 | 69 | 1 | .469 | 8.0 |
6位 | 中日ドラゴンズ | 60 | 70 | 0 | .462 | 9.0 |
オールスターゲーム1992
[編集]→詳細は「1992年のオールスターゲーム (日本プロ野球)」を参照
- 選出選手及びスタッフ
ポジション | 名前 | 選出回数 |
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監督 | 山本浩二 | |
投手 | 北別府学 | 7 |
大野豊 | 8 | |
捕手 | 達川光男 | 7 |
内野手 | 正田耕三 | 5 |
できごと
[編集]選手・スタッフ
[編集]表彰選手
[編集]リーグ・リーダー |
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受賞者なし |
ベストナイン | ||
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選手名 | ポジション | 回数 |
前田智徳 | 外野手 | 初受賞 |
ゴールデングラブ賞 | ||
選手名 | ポジション | 回数 |
前田智徳 | 外野手 | 2年連続2度目 |
ドラフト
[編集]→詳細は「1992年度新人選手選択会議 (日本プロ野球)」を参照
順位 | 選手名 | 守備 | 所属 | 結果 |
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1位 | 佐藤剛 | 投手 | 本田技研 | 入団 |
2位 | 菊地原毅 | 投手 | 相武台高 | 入団 |
3位 | 鈴木健 | 投手 | 日本石油 | 入団 |
4位 | 吉本亮 | 捕手 | 王子製紙春日井 | 入団 |
5位 | 井上浩司 | 内野手 | 専修大学北上高 | 入団 |
6位 | 多田昌弘 | 投手 | 拓殖大学紅陵高 | 入団 |
7位 | 池田郁夫 | 投手 | 花咲徳栄高 | 入団 |
8位 | 高橋顕法 | 投手 | 仙台育英学園高 | 入団 |
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “年度別成績 1992年 セントラル・リーグ”. 日本野球機構. 2015年11月5日閲覧。
- ^ a b 『1993 ベースボール・レコード・ブック』ベースボール・マガジン社、1992年。ISBN 4-583-03036-3。
- ^ 『日本プロ野球80年史 1934-2014』 【記録編】、ベースボール・マガジン社、2014年12月24日。ISBN 978-4-583-10668-7。
セントラル・リーグ | パシフィック・リーグ | ||||||
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優勝 | ヤクルトスワローズ | 2位 | 読売ジャイアンツ | 優勝 | 西武ライオンズ | 2位 | 近鉄バファローズ |
2位 | 阪神タイガース | 4位 | 広島東洋カープ | 3位 | オリックス・ブルーウェーブ | 4位 | 福岡ダイエーホークス |
5位 | 横浜大洋ホエールズ | 6位 | 中日ドラゴンズ | 5位 | 日本ハムファイターズ | 6位 | 千葉ロッテマリーンズ |
:日本一 :日本シリーズ出場 | |||||||