秋季東京都高等学校野球大会
秋季東京都高等学校野球大会(しゅうきとうきょうとこうとうがっこうやきゅうたいかい)は、東京都で開催されている高校野球の地区大会である。
概要
[編集]各年の大会名は「(元号)○年度秋季東京都高等学校野球大会」。優勝校は明治神宮野球大会への出場権を得る。また、本大会の結果は翌年春の選抜高等学校野球大会出場校選出の重要な参考資料となる。都内の全ての高校が地区別に分かれずにトーナメントで戦うため、春季と同じく全国高等学校野球選手権大会の東東京及び西東京大会では対戦のない組み合わせが生じる。
1次予選は24会場、64ブロックに分かれて行う(各会場2〜3ブロックに分かれる)。会場となる「当番校」は自校のブロック、それ以外は無作為抽選となる。勝ち上がったチームは翌年春の東京大会の出場権も獲得する。
本大会は1次予選を突破したうち、夏の大会の東西ベスト8(合計最大16校)は勝ち上がりに応じてシードとなり、早い段階で対戦しないよう組み合わせされる(ただし64校全てが1回戦から参加する)。2回戦を勝ち上がった16チームは翌年春の東京大会は2回戦から参加のシードとなる。
なお、1948年から1955年までは、本大会優勝校が秋季関東大会に出場していたが、1956年に東京地区として独立した。都内の各球場、準決勝以降は神宮球場で実施。神宮球場(第一球場)での開催となってからは、東都大学野球秋季リーグ入替戦と同日昼に共通券で試合を行う。
大会結果
[編集]枠表記の学校は同年の明治神宮大会優勝校
年度 | 優勝校 | 決勝スコア | 準優勝校 | 備考 |
---|---|---|---|---|
1948年 | 明治 | - | ||
1949年 | 慶応 | 4 - 3 | 立教 | |
1950年 | 明治 | リーグ戦 | 荏原 | |
1951年 | 日大三 | リーグ戦 | 早大学院 | |
1952年 | 早稲田実 | リーグ戦 | 明治 | |
1953年 | 早稲田実 | 2 - 1 | 明治 | |
1954年 | 立教 | 5 - 3 | 早稲田実 | |
1955年 | 日大三 | 7 - 3 | 日大二 | |
1956年 | 早稲田実 | 6 - 0 | 日大一 | |
1957年 | 早稲田実 | 3 - 1 | 明治 | |
1958年 | 日大二 | 1 - 0 | 日大三 | |
1959年 | 法政一 | 4x - 3 | 日大三 | 延長10回 |
1960年 | 日大二 | 4 - 2 | 法政一 | |
1961年 | 日大三 | 6 - 3 | 日大一 | |
1962年 | 日大一 | 3 - 1 | 早稲田実 | |
1963年 | 日大三 | 7 - 1 | 佼成学園 | |
1964年 | 荏原 | 5 - 0 | 明治 | |
1965年 | 佼成学園 | 4 - 3 | 国士舘 | |
1966年 | 桜美林 | 7 - 0 | 修徳 | |
1967年 | 日大三 | 2 - 1 | 佼成学園 | |
1968年 | 荏原 | 4 - 1 | 堀越 | |
1969年 | 日大三 | 2x - 1 | 帝京商工 | 延長12回 |
1970年 | 日大三 | 4 - 1 | 堀越 | |
1971年 | 日大桜丘 | 3x - 2 | 日大三 | |
1972年 | 桜美林 | 1x - 0 | 日大一 | |
1973年 | 日大三 | 12 - 6 | 堀越 | |
1974年 | 堀越 | 4 - 2 | 帝京 | |
1975年 | 修徳 | 16 - 4 | 日大三 | |
1976年 | 早稲田実 | 3 - 1 | 桜美林 | |
1977年 | 早稲田実 | 3 - 2 | 帝京 | |
1978年 | 国学院久我山 | 4 - 0 | 修徳 | |
1979年 | 二松学舎大付 | 2 - 1 | 帝京 | |
1980年 | 早稲田実 | 3 - 0 | 桜美林 | |
1981年 | 早稲田実 | 8 - 4 | 二松学舎大付 | |
1982年 | 帝京 | 4 - 3 | 桜美林 | |
1983年 | 岩倉 | 3 - 2 | 法政一 | |
1984年 | 国学院久我山 | 4 - 3 | 帝京 | |
1985年 | 帝京 | 3 - 2 | 関東一 | |
1986年 | 帝京 | 9 - 7 | 関東一 | |
1987年 | 堀越 | 6 - 2 | 早稲田実 | |
1988年 | 帝京 | 14 - 0 | 岩倉 | |
1989年 | 帝京 | 10 - 8 | 関東一 | |
1990年 | 国士舘 | 8 - 6 | 帝京 | |
1991年 | 帝京 | 8 - 3 | 堀越 | |
1992年 | 世田谷学園 | 8 - 7 | 国士舘 | |
1993年 | 拓大一 | 20 - 6 | 東海大菅生 | |
1994年 | 創価 | 5 - 3 | 帝京 | |
1995年 | 帝京 | 8 - 6 | 国士舘 | |
1996年 | 東海大菅生 | 4 - 2 | 国士舘 | |
1997年 | 国士舘 | 5 - 4 | 創価 | |
1998年 | 日大三 | 8 - 4 | 駒大高 | |
1999年 | 国士舘 | 4 - 0 | 創価 | |
2000年 | 日大三 | 7 - 6 | 桜美林 | |
2001年 | 日大三 | 6 - 3 | 二松学舎大付 | 延長10回 |
2002年 | 国士舘 | 8 - 3 | 世田谷学園 | |
2003年 | 二松学舎大付 | 7 - 2 | 関東一 | |
2004年 | 修徳 | 7 - 1 | 日大豊山 | |
2005年 | 早稲田実 | 4 - 3 | 東海大菅生 | |
2006年 | 帝京 | 6 - 2 | 桜美林 | |
2007年 | 関東一 | 9 - 5 | 国士舘 | |
2008年 | 国士舘 | 3 - 1 | 早稲田実 | |
2009年 | 帝京 | 13 - 1 | 東海大菅生 | |
2010年 | 日大三 | 4 - 0 | 国学院久我山 | |
2011年 | 関東一 | 2 - 0 | 帝京 | |
2012年 | 安田学園 | 2 - 1 | 早稲田実 | |
2013年 | 関東一 | 7x - 6 | 二松学舎大付 | 延長10回 |
2014年 | 東海大菅生 | 3 - 2 | 二松学舎大付 | |
2015年 | 関東第一 | 4 - 3 | 二松学舎大付 | |
2016年 | 早稲田実 | 8x - 6 | 日大三 | |
2017年 | 日大三 | 11 - 5 | 佼成学園 | |
2018年 | 国士舘 | 4 - 3 | 東海大菅生 | |
2019年 | 国士舘 | 6 - 0 | 帝京 | |
2020年 | 東海大菅生 | 6 - 1 | 日大三 | |
2021年 | 国学院久我山 | 4x - 3 | 二松学舎大付 | |
2022年 | 東海大菅生 | 8 - 2 | 二松学舎大付 | |
2023年 | 関東第一 | 4 - 1 | 創価 |
学校別優勝回数
[編集]- 日大三(13回)
- 早稲田実(10回)
- 帝京(9回)
- 国士舘(7回)
- 関東第一(5回)
- 東海大菅生(4回)
- 国学院久我山(3回)
- 明治(2回)
- 日大二(2回)
- 日体大荏原(2回)
- 桜美林(2回)
- 堀越(2回)
- 修徳(2回)
- 二松学舎大付(2回)
- 慶応(1回)
- 立教(1回)
- 法政(1回)
- 日大一(1回)
- 佼成学園(1回)
- 日大桜丘(1回)
- 岩倉(1回)
- 世田谷学園(1回)
- 拓大一(1回)
- 創価(1回)
- 安田学園(1回)
テレビ中継
[編集]J SPORTS及び東京都内のケーブルテレビで神宮球場での開催になって以降は準決勝・決勝を中継。2015年はテレビでは開催日同日の夜に録画放送、動画配信サービス「J SPORTS オンデマンド」は、LIVE配信した[1]。2016年は東京都内のケーブルテレビでも決勝のみ生中継されたが、東京六大学野球秋季新人戦決勝(慶大VS法大)の試合が長引いたため、30分遅延された。J:COM、多摩ケーブルネットワークでは大会当日の夜にダイジェスト番組を放送する。
脚注
[編集]- ^ 「秋季東京都高校野球大会本大会」準決勝2試合、及び決勝を放送決定!さらに、J SPORTSオンデマンドではLIVE配信 J SPORTSリリース 2015年10月5日