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第80回選抜高等学校野球大会

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
第80回選抜高等学校野球大会
試合日程 2008年3月22日 - 4月4日
出場校 36(一般枠・神宮枠:32、21世紀枠:3、希望枠:1)校
優勝校 沖縄尚学沖縄、9年ぶり2回目)
試合数 36(再試合1)試合
選手宣誓 矢澤英典(中京大中京
始球式 松井章悟(香川高松商3年)
開会式司会 中西悠歌(愛知光ヶ丘女子高校卒業)
城殿恵[1]神奈川神奈川総合高校3年)
入場行進曲蕾 (つぼみ)」(コブクロ
国歌独唱 入沢希誉(東京芸術高校卒業)
武記好(鹿児島錦江湾高校卒業)
閉会式司会 城殿恵(神奈川・神奈川総合高校3年)
総入場者数 約502,000人(1試合平均13,944人)
大会本塁打 14本
 < 20072009 > 
選抜高等学校野球大会
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第80回記念選抜高等学校野球大会(だい80かいきねんせんばつこうとうがっこうやきゅうたいかい)は、2008年3月22日から4月4日まで阪神甲子園球場で行われた選抜高等学校野球大会である。記念大会としての出場校は1998年第70回)と同じ36校となった。

概要

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甲子園球場の第一期改修工事終了後、初めて迎える公式大会となった。この大会をもって希望枠が終了。また、神宮枠が準優勝の地区にも与えられ2校、21世紀枠はこの年より3校となる。

この大会の外野フェンスの表示はレフト側に「主催:日本高等学校野球連盟・毎日新聞社」、ライト側には「第80回記念選抜高等学校野球大会」、「今ありて 未来も扉を開く 主催:日本高等学校野球連盟・毎日新聞社」と書かれている。「今ありて 未来も扉を開く」のフレーズは球場正面の横断幕にも記された。また、外野の上段スコアボード周辺は歴代優勝校の校旗が掲揚された。大会歌「今ありて」は、通常よりも低いキーで演奏・合唱された[2]

日程

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選出校

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地区 選出校 出場回数
北海道 駒大岩見沢 北海道 9年ぶり8回目
東北 東北 宮城 4年ぶり18回目
聖光学院 福島 2年連続2回目
関東 水戸商 茨城 7年ぶり4回目
宇都宮南 栃木 22年ぶり2回目
聖望学園 埼玉 初出場
千葉経大付 千葉 2年連続2回目
横浜 神奈川 2年ぶり12回目
慶応 神奈川 3年ぶり7回目
東京 関東一 東京 21年ぶり3回目
北信越 長野日大 長野 初出場
丸子修学館 長野 31年ぶり4回目
敦賀気比 福井 10年ぶり2回目
東海 常葉菊川 静岡 2年連続3回目
中京大中京 愛知 6年ぶり28回目
宇治山田商 三重 初出場
近畿 北大津 滋賀 3年連続3回目
平安 京都 5年ぶり36回目
天理 奈良 3年ぶり18回目
智弁和歌山 和歌山 2年ぶり8回目
履正社 大阪 2年ぶり2回目
東洋大姫路 兵庫 5年ぶり7回目
地区 選出校 出場回数
中国 興譲館 岡山 初出場
八頭 鳥取 初出場
下関商 山口 29年ぶり14回目
四国 今治西 愛媛 2年連続10回目
小松島 徳島 2年ぶり3回目
明徳義塾 高知 4年ぶり13回目
九州 明豊 大分 初出場
城北 熊本 11年ぶり3回目
鹿児島工 鹿児島 初出場
沖縄尚学 沖縄 3年ぶり4回目
21世紀枠
地区 選出校 出場回数
関東 安房 千葉 初出場
東海 成章 愛知 36年ぶり2回目
中国 華陵 山口 初出場
希望枠
地区 選出校 出場回数
東北 一関学院 岩手 2年ぶり2回目

試合結果

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1回戦 - 3回戦

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1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月23日(2):延長10回
 
 下関商 2
 履正社 3x
 
3月28日(2)
 
 履正社 5
 聖望学園 7
 
3月23日(3)
 
 小松島 0
 
 聖望学園 2
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月23日(4)
 
 鹿児島工 3
 水戸商 1
 
3月28日(3)[4]・30日(1)
 
 鹿児島工 0
 平安 1
 
3月27日(1)
 
 平安 3
3月22日(1)  
 成章 2
 駒大岩見沢 2     
 成章 3     
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月24日(1)
 
 常葉菊川 6
 明豊 4
 
3月29日(1)
 
 常葉菊川 2
 千葉経大付 7
 
3月24日(2)
 
 千葉経大付 3
 
 興譲館 0
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月24日(3)
 
 長野日大 6
 今治西 3
 
3月29日(2)
 
 長野日大 2
 北大津 0
 
3月27日(2)
 
 横浜 2
3月22日(2)  
 北大津 6
 東北 2     
 北大津 3     
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月25日(1)
 
 東洋大姫路 4
 一関学院 1
 
3月29日(3)
 
 東洋大姫路 1
 八頭 0
 
3月25日(2)
 
 八頭 1
 
 宇都宮南 0
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月25日(3)
 
 丸子修学館 4
 智弁和歌山 12
 
3月30日(2):延長11回
 
 智弁和歌山 2
 宇治山田商 1
 
3月27日(3)
 
 宇治山田商 4x
3月22日(3)  
 安房 3
 安房 2     
 城北 0     
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月26日(1)
 
 敦賀気比 1
 天理 5
 
3月30日(3)
 
 天理 10
 華陵 1
 
3月26日(2)
 
 慶応 0
 
 華陵 1
      
      
1回戦 2回戦 3回戦
                   
 
3月26日(3)
 
 聖光学院 0
 沖縄尚学 1
 
3月31日(1)
 
 沖縄尚学 3
 明徳義塾 1
 
3月28日(1):延長10回
 
 中京大中京 2
3月23日(1)  
 明徳義塾 3x
 明徳義塾 3     
 関東一 1     

準々決勝 - 決勝

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準々決勝 準決勝 決勝
                   
4月1日(1)
 聖望学園 8
4月3日(1)
 平安 0
 聖望学園 4
4月1日(2):延長11回
 千葉経大付 2
 千葉経大付 8x
4月4日
 長野日大 7
 聖望学園 0
4月2日(1)
 沖縄尚学 9
 東洋大姫路 2
4月3日(2)
 智弁和歌山 0
 東洋大姫路 2
4月2日(2)  
 沖縄尚学 4
 天理 2     
 沖縄尚学 4     

決勝戦スコア

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  1 2 3 4 5 6 7 8 9 R H E
聖望学園 0 0 0 0 0 0 0 0 0 0 6 1
沖縄尚学 1 1 4 0 3 0 0 0 X 9 15 1
  1. (聖):大塚、石田、佐藤、大塚 - 原茂
  2. (沖):東浜 - 嶺井
  3. 審判
    [球審]赤井
    [塁審]長谷川・林・三宅
  4. 試合時間:2時間16分

大会本塁打

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2回戦
  • 第1号:西村卓郎(下関商)
  • 第2号:島田拓(下関商)
  • 第3号:城戸愉快(聖望学園)
  • 第4号:菅原義信(一関学院)
  • 第5号:春原ケンジ(丸子修学館)
  • 第6号:石川駿(北大津)
  • 第7号:龍田旬一郎(北大津)
  • 第8号:岩沢寿和(安房)
3回戦
  • 第9号:大塚椋司(聖望学園)
  • 第10号:稲葉拓也(千葉経大付)
  • 第11号:木田恵太(宇治山田商)
  • 第12号:西銘生悟(沖縄尚学)
準々決勝
  • 第13号:古田昇平(天理)
決勝
  • 第14号:伊古聖(沖縄尚学)

その他の主な出場選手

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表彰

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  • 優勝校には主催社である毎日新聞社社長から優勝旗、優勝杯、優勝メダルが、敗れた準優勝校にも準優勝旗、準優勝メダルが授与される。
  • 参加選手には参加章が授与される。
  • 一般選考、21世紀枠、希望枠、明治神宮野球大会枠ですべての選考から漏れたとしても、「補欠校」として毎日新聞社から記念ボールが贈呈される。
  • 出場校には後日、センバツ旗が贈られる。
  • センバツ出場校での人文字(航空写真)撮影後、毎日新聞社のヘリコプターから毎日新聞社社長のメッセージ、記念ボールなど記念品などがヘリコプターから投下される。
  • 3月に毎日新聞社大阪本社で行われる組み合わせ抽選会の全試合の抽選終了後、出場36校の主将による選手宣誓の抽選で「選手宣誓」と書かれたくじを引いた主将には主催の毎日新聞社から記念品が贈られる。

エピソード

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  • 智弁和歌山の高橋義人は、宇治山田商戦の延長11回表1死二塁から左翼線に決勝打を放ち、一旦は二塁に到達したが、一塁空過のアピールでアウトになるという珍事があった。なお、高橋の打球の記録は打点付きの左ゴロである。
  • 9年ぶりに優勝した沖縄尚学を率いた比嘉公也監督は前回チームが初優勝した際(第71回大会)のエースであり、1973年の第45回大会で横浜を率いた渡辺元智(当時28歳)を抜き春夏通じて最年少の26歳で甲子園優勝監督となった。

脚注

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  1. ^ 心の多様性広がって、千葉でトーチキス - 読売新聞オンライン、2021年8月19日配信
  2. ^ メモリアルイベントにて谷村新司が歌唱する都合上、2種類(女声合唱版:変ロ長調、谷村版:ト長調)の楽譜の用意や演奏が大変なため。
  3. ^ 沖縄尚学2度目V、東浜が完封/センバツ - センバツニュース”. nikkansports.com. 2024年8月18日閲覧。
  4. ^ 延長15回規定により、3-3の引き分け。

関連項目

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外部リンク

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