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「小山田圭吾」の版間の差分

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
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Quick Japanの記載内容追記
東京オリンピック・パラリンピック開会式音楽スタッフ就任に端を発する過去の雑誌インタビュー記事騒動: 本人の発言や時系列、関連した人物のコメントがぐちゃぐちゃに入り混じっているので内容は変えず整理しました。また、今回のいじめ問題に関して第一人者ともいえる荻上チキさんによる文章を引用した編者の方が恣意的な判断で文章の一部分のみを引用し、原文の大まかなニュアンスとしても全く違った印象を読み手の人たちが持つようなを記述をしていたため、その箇所の内容も含め、一連の文脈を損なわない形で引用し直しました。
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== 東京オリンピック・パラリンピック開会式音楽スタッフ就任に端を発する過去の雑誌インタビュー記事騒動 ==
== 東京オリンピック・パラリンピック開会式音楽スタッフ就任に端を発する過去の雑誌インタビュー記事騒動 ==
=== 騒動の経緯 ===


『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』[[1994年]]1月号において、インタビュアーの[[山崎洋一郎]]によって「[[排泄物]]を食べさせた」「[[自慰]]行為を強要した」と語ったとするインタビュー記事が掲載された<ref name="ro199401">{{Cite journal|和書|title=小山田圭吾、生い立ちを語る20000字インタヴュー|journal=[[ROCKIN'ON JAPAN]]|issue=1994年1月号|publisher=[[ロッキング・オン]]|pages=20-55|asin=B07BJ43W7Q}}いじめ関連の言及があるのは「''全裸でグルグル巻にしてウンコ食わせてバックドロップして……ごめんなさい''」と題されたページ(30ページ)。</ref>。この記事で小山田本人は、学生時代を振り返り「けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)」と語ったとされている<ref name="ro199401" /><ref name="QJ" />。
『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』[[1994年]]1月号において、インタビュアーの[[山崎洋一郎]]によって「[[排泄物]]を食べさせた」「[[自慰]]行為を強要した」と語ったとするインタビュー記事が掲載された<ref name="ro199401">{{Cite journal|和書|title=小山田圭吾、生い立ちを語る20000字インタヴュー|journal=[[ROCKIN'ON JAPAN]]|issue=1994年1月号|publisher=[[ロッキング・オン]]|pages=20-55|asin=B07BJ43W7Q}}いじめ関連の言及があるのは「''全裸でグルグル巻にしてウンコ食わせてバックドロップして……ごめんなさい''」と題されたページ(30ページ)。</ref>。この記事で小山田本人は、学生時代を振り返り「けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)」と語ったとされている<ref name="ro199401" /><ref name="QJ" />。


『[[Quick Japan]]』第3号([[1995年]]8月1日発行)に掲載された「いじめ紀行」のインタビューでは、小学校から中学時代にかけて、障害者生徒を含む複数人の同級生に対して「段ボール箱や跳び箱などに閉じ込める」「掃除ロッカーの中に入れてふたを下にして倒して出られないようにし、みんなでロッカーをガンガン蹴飛ばす」「マットレスでぐるぐる巻きにする」などの[[いじめ]]に関与したと語ったとされている。また高校時代のエピソードとして、養護学級に通うダウン症を持つ生徒について「ダウン症の人ってみんな同じ顔じゃないですか?」「『あれ?さっきの人通ったっけ?』なんて言ってさ(笑)」といった内容も語ったとされている<ref name="QJ">{{Cite journal|和書|author=村上清|title=村上清の”いじめ紀行”第1回・ゲスト小山田圭吾(コーネリアス)|journal=[[Quick Japan]]|issue=3|publisher=[[太田出版]]|date=1995-08-01|isbn=4-8723-3232-6|pages=51-72}}</ref>。この記事は当初はいじめの加害者・傍観者の小山田と、被害者である同級生に対談してもらうという企画として過去に『ROCKIN'ON JAPAN』においていじめ発言を行っていた小山田が題材となった。しかし母親から被害者の住み込みの勤務先を教えることを拒否され、最後は取材班の電話を切られる形で対談を拒否された。もうひとりの被害者については母親から電話で「対談はお断りする」と回答されている。その後に小山田本人の「そこまでして記事が形にならないのは……」との発言もあり、対談から小山田のインタビュー記事という形に変更された<ref name="QJ" />。
『[[Quick Japan]]』第3号([[1995年]]8月1日発行)に掲載された「いじめ紀行」のインタビューでは、小学校から中学時代にかけて、障害者生徒を含む複数人の同級生に対して「段ボール箱や跳び箱などに閉じ込める」「マットレスでぐるぐる巻きにする」などの[[いじめ]]に関与したと語ったとされている。また高校時代のエピソードとして、養護学級に通うダウン症を持つ生徒について「ダウン症の人ってみんな同じ顔じゃないですか?」「『あれ?さっきの人通ったっけ?』なんて言ってさ(笑)」といった内容も語ったとされている<ref name="QJ">{{Cite journal|和書|author=村上清|title=村上清の”いじめ紀行”第1回・ゲスト小山田圭吾(コーネリアス)|journal=[[Quick Japan]]|issue=3|publisher=[[太田出版]]|date=1995-08-01|isbn=4-8723-3232-6|pages=51-72}}</ref>。この記事は当初はいじめの加害者・傍観者の小山田と、被害者である同級生に対談してもらうという企画として過去に『ROCKIN'ON JAPAN』においていじめ発言を行っていた小山田が題材となった。しかし取材班が母親から被害者の住み込みの勤務先を教えることを拒否され、最後は取材班の電話を切られる形で対談を拒否された。もうひとりの被害者については電話で「対談はお断りする」と回答されている。その後に小山田本人の「そこまでして記事が形にならないのは……」との発言もあり、対談から小山田のインタビュー記事という形に変更された<ref name="QJ" />。


2021年7月14日、[[東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会|五輪組織委員会]]は、[[2020年東京オリンピック・パラリンピック|東京オリンピック・パラリンピック]]の[[2020年東京オリンピックの開会式|開会式]]と[[2020年東京オリンピックの閉会式|閉会式]]の「式典コンセプト」を発表。開会式の作曲担当者は小山田、[[徳澤青弦]]、[[原摩利彦]]、景井雅之の4名とされた<ref name="hokkoku20210715">{{cite news|url=https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/469559|title=五輪パラ開閉会式、共通コンセプト&クリエイティブチームのメンバーなど発表|newspaper=[[北國新聞]]|date=2021-7-15|accessdate=2021-7-20}}</ref><ref>{{cite web |url=https://olympics.com/tokyo-2020/ja/news/news-20210714-03-ja |title=東京2020大会開閉会式4式典共通コンセプトならびに東京2020オリンピック開閉会式コンセプトを発表 |publisher=東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト |date=2021-7-14 |accessdate=2021-7-20}}</ref>。翌7月15日に各メディアで報じられると<ref name="hokkoku20210715" />、上述したような過去のインタビューが問題視されるようになった<ref name="asahi20210719">{{Cite web |url=https://www.asahi.com/articles/ASP7M6GV8P7MUTIL01J.html |title=小山田さん、組織委に辞任申し出 「配慮に欠けていた」 |website=[[朝日新聞|朝日新聞Digital]] |date=2021-7-19 |accessdate=2021-7-23}}</ref>。小山田は7月16日にTwitterで謝罪文を発表し<ref name="tokyonp20210716">{{Cite web |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/117197 |title=【文章全文】五輪開会式の楽曲担当の小山田圭吾さん、学生時代のいじめを謝罪 |website=[[東京新聞]] |date=2021-7-16 |accessdate=2021-7-23}}</ref>、翌7月17日に組織委員会はこの謝罪を受け入れ「現在は高い倫理観を持っている」とし続投させると表明した<ref name="asahi20210719" />。しかし知的障害者の家族で作る全国手をつなぐ育成会連合会や日本ダウン症協会などから、小山田が行ったとされるいじめ行為や、著名になってからいじめを面白おかしく公表したことに対する露悪性や、明らかに障害者を差別的に揶揄している点などについて相次いで非難声明が発表される<ref>{{cite web| |url=http://zen-iku.jp/info/4353.html |title=小山田圭吾氏に関する一連の報道に対する声明 |publisher=全国てをつなぐ育成会連合会 |date=2021-7-18 |accessdate=2022-7-18}}</ref><ref>{{cite web |url=https://jdss.or.jp/info/ |title=小山田圭吾氏に関する報道に関し、全国手をつなぐ育成会連合会の声明に賛同します |publisher=公益財団法人日本ダウン症協会 |date=2021-7-19 |accessdate=2022-7-18}}</ref>など、批判の声は収まらなかった<ref>{{Cite web |title=「理解に苦しむ」 小山田圭吾さん「いじめ」発言で障害者団体声明 |url=https://mainichi.jp/articles/20210719/k00/00m/040/082000c |website=毎日新聞 |accessdate=2021-07-23 |language= |date=2021年7月19日}}</ref>。7月19日の昼の時点では組織委員会は前述の「高い倫理観」を理由に続投を強調していたものの<ref>{{Cite web |title=いじめ問題の小山田圭吾はあくまで続投、組織委「高い倫理観をもって創作」 |url=https://hochi.news/articles/20210719-OHT1T51117.html |website=スポーツ報知 |date=2021-07-19 |accessdate=2021-07-23 |language=}}</ref>、加藤勝信官房長官は同日の定例会見において、連合会などから抗議の声明が出ていることについて「政府として心のバリアフリーの精神を伝えていく姿勢に変わりはない」とした上で「主催者である組織委員会において、適切に対応いただきたい。またそうした対応を取ることが必要だと考えている」と述べ<ref>{{cite web| |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/117711 |title=小山田圭吾さんのいじめ加害 加藤官房長官「組織委員会で適切な対応を」 |publisher=東京新聞 |date=2021-7-19 |accessdate=2022-7-20}}</ref>、小山田圭吾本人が辞任を申し出る形で7月19日の夜に辞任が決定した<ref>{{cite news|url=https://www.news24.jp/articles/2021/07/19/04908679.html|title=五輪直前…小山田氏が辞任の意向背景は|newspaper=日本テレビ|date=2021-7-19|accessdate=2021-7-19}}</ref><ref name="asahi20210719" />。
2021年7月14日、[[東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会|五輪組織委員会]]は、[[2020年東京オリンピック・パラリンピック|東京オリンピック・パラリンピック]]の[[2020年東京オリンピックの開会式|開会式]]と[[2020年東京オリンピックの閉会式|閉会式]]の「式典コンセプト」を発表。開会式の作曲担当者は小山田、[[徳澤青弦]]、[[原摩利彦]]、景井雅之の4名とされた<ref name="hokkoku20210715">{{cite news|url=https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/469559|title=五輪パラ開閉会式、共通コンセプト&クリエイティブチームのメンバーなど発表|newspaper=[[北國新聞]]|date=2021-7-15|accessdate=2021-7-20}}</ref><ref>{{cite web |url=https://olympics.com/tokyo-2020/ja/news/news-20210714-03-ja |title=東京2020大会開閉会式4式典共通コンセプトならびに東京2020オリンピック開閉会式コンセプトを発表 |publisher=東京2020オリンピック競技大会公式ウェブサイト |date=2021-7-14 |accessdate=2021-7-20}}</ref>。翌7月15日に各メディアで報じられると<ref name="hokkoku20210715" />、上述したような過去のインタビューが問題視されるようになった<ref name="asahi20210719">{{Cite web |url=https://www.asahi.com/articles/ASP7M6GV8P7MUTIL01J.html |title=小山田さん、組織委に辞任申し出 「配慮に欠けていた」 |website=[[朝日新聞|朝日新聞Digital]] |date=2021-7-19 |accessdate=2021-7-23}}</ref>。小山田は7月16日にTwitterで謝罪文を発表し<ref name="tokyonp20210716">{{Cite web |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/117197 |title=【文章全文】五輪開会式の楽曲担当の小山田圭吾さん、学生時代のいじめを謝罪 |website=[[東京新聞]] |date=2021-7-16 |accessdate=2021-7-23}}</ref>、翌7月17日に組織委員会はこの謝罪を受け入れ「現在は高い倫理観を持っている」とし続投させると表明した<ref name="asahi20210719" />。しかし知的障害者の家族で作る全国手をつなぐ育成会連合会や日本ダウン症協会などから、小山田が行ったとされるいじめ行為や、著名になってからいじめを面白おかしく公表したことに対する露悪性や、明らかに障害者を差別的に揶揄している点などについて相次いで非難声明が発表される<ref>{{cite web| |url=http://zen-iku.jp/info/4353.html |title=小山田圭吾氏に関する一連の報道に対する声明 |publisher=全国てをつなぐ育成会連合会 |date=2021-7-18 |accessdate=2022-7-18}}</ref><ref>{{cite web |url=https://jdss.or.jp/info/ |title=小山田圭吾氏に関する報道に関し、全国手をつなぐ育成会連合会の声明に賛同します |publisher=公益財団法人日本ダウン症協会 |date=2021-7-19 |accessdate=2022-7-18}}</ref>など、批判の声は収まらなかった<ref>{{Cite web |title=「理解に苦しむ」 小山田圭吾さん「いじめ」発言で障害者団体声明 |url=https://mainichi.jp/articles/20210719/k00/00m/040/082000c |website=毎日新聞 |accessdate=2021-07-23 |language= |date=2021年7月19日}}</ref>。7月19日の昼の時点では組織委員会は前述の「高い倫理観」を理由に続投を強調していたものの<ref>{{Cite web |title=いじめ問題の小山田圭吾はあくまで続投、組織委「高い倫理観をもって創作」 |url=https://hochi.news/articles/20210719-OHT1T51117.html |website=スポーツ報知 |date=2021-07-19 |accessdate=2021-07-23 |language=}}</ref>、加藤勝信官房長官は同日の定例会見において、連合会などから抗議の声明が出ていることについて「政府として心のバリアフリーの精神を伝えていく姿勢に変わりはない」とした上で「主催者である組織委員会において、適切に対応いただきたい。またそうした対応を取ることが必要だと考えている」と述べ<ref>{{cite web| |url=https://www.tokyo-np.co.jp/article/117711 |title=小山田圭吾さんのいじめ加害 加藤官房長官「組織委員会で適切な対応を」 |publisher=東京新聞 |date=2021-7-19 |accessdate=2022-7-20}}</ref>、小山田圭吾本人が辞任を申し出る形で7月19日の夜に辞任が決定した<ref>{{cite news|url=https://www.news24.jp/articles/2021/07/19/04908679.html|title=五輪直前…小山田氏が辞任の意向背景は|newspaper=日本テレビ|date=2021-7-19|accessdate=2021-7-19}}</ref><ref name="asahi20210719" />。


小山田は声明で「私の発言や行為によって傷付けてしまったクラスメイトやその親御さんには心から申し訳なく、 本来は楽しい思い出を作るはずである学校生活において、良い友人にならず、それどころか傷付ける立場に なってしまったことに、深い後悔と責任を感じております」と謝罪し、『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』[[1994年]]1月号には実際の事実とは違う内容や目撃談を自分がやっていたように受け取られる形で掲載されてしまった点については「発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました」と声明の中で語った<ref>{{{Cite tweet|user=cornelius_news|number=1415968063053189124|title=東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加につきまして|date=2021-07-16|accessdate=2022-07-18}}</ref>。経緯説明を記載した自らのサイトやSNSにおいて詳しく説明している<ref name="謝罪" />。また『Quick Japan』で語られた他のいじめ行為については、CorneliusのHP、及び本人のInstagramに掲載された本人の経緯説明<ref name="謝罪" />において、「その生徒(知的障がいを持つ生徒)に対し、『障がいをあることを理由に陰惨な暴力行為を長年に渡って続けた』ということになっていますが、そのような事実はありません」といじめ内容の一部を否定している。一方で「今にして思えば、小学生時代に自分たちが行ってしまった、ダンボール箱の中で黒板消しの粉をかけるなどの行為は、 日常の遊びという範疇を超えて、いじめ加害になっていたと認識しています」とも語っている。また「その彼とは中学ではほとんど接点がなく」「自分にとっては友人の一人でした」と述べている<ref name="謝罪" />。
小山田は騒動直後の声明で「私の発言や行為によって傷付けてしまったクラスメイトやその親御さんには心から申し訳なく、 本来は楽しい思い出を作るはずである学校生活において、良い友人にならず、それどころか傷付ける立場に なってしまったことに、深い後悔と責任を感じております」と謝罪し、『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』[[1994年]]1月号には実際の事実とは違う内容や目撃談を自分がやっていたように受け取られる形で掲載されてしまった点については「発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました」と声明の中で説明した<ref>{{{Cite tweet|user=cornelius_news|number=1415968063053189124|title=東京2020オリンピック・パラリンピック大会における楽曲制作への参加につきまして|date=2021-07-16|accessdate=2022-07-18}}</ref>。経緯説明を記載した自らのサイトやSNSにおいて詳しく説明している<ref name="謝罪" />。また『Quick Japan』で語られた他のいじめ行為については、CorneliusのHP、及び本人のInstagramに掲載された本人の経緯説明<ref name="謝罪" />において、「その生徒(知的障がいを持つ生徒)に対し、『障がいをあることを理由に陰惨な暴力行為を長年に渡って続けた』ということになっていますが、そのような事実はありません」といじめ内容の一部を強く否定している。一方で「今にして思えば、小学生時代に自分たちが行ってしまった、ダンボール箱の中で黒板消しの粉をかけるなどの行為は、 日常の遊びという範疇を超えて、いじめ加害になっていたと認識しています」とも語っている。また「その彼とは中学時代ほとんど接点がなく」「自分にとっては友人の一人でした」と述べている<ref name="謝罪" />。


小山田が行ったとされるいじめについては小・中・高と時系列によって第三者の見解に違いがあり、週刊文春が小学校時代の小山田の同級生に行った取材では「小山田君たちがイジメをしていたのは有名な話です。掃除用具を入れるロッカーに閉じ込め、出口が下になるように倒して出られないようにしたり、真冬なのに無理やり教室からベランダに出させて鍵を閉めてしまう」との証言が得られている<ref>{{cite web| |url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1404 |title=「障がい者イジメ」小山田圭吾“一派”を抜擢したのは「渡辺直美侮辱男」だった |publisher=週刊文春 |date=2021-7-20 |accessdate=2022-7-18}}</ref>。一方で、[[週刊女性PRIME]]に取材された高校時代の同級生の女性は、「記事にあるほど酷いいじめの現場は見たことがないです」「もし本当にあったとしたら、もっと学校全体で問題になっていたと思うんですよね」と述べている。本記事では「何人かの同級生に聞いても『あそこまでひどいいじめは知らない』という」「『ウケ狙いで話を盛ったのでは』という意見がほとんどだった」としている<ref>{{Cite web|title= 小山田圭吾の同級生が証言「記事にあるほどの酷い"いじめ"話は盛ったのでは」 |url= https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12283-1162367/ |website=nifty|accessdate=2021-07-24|language=ja|date=2021年07月22日}}</ref>。加えて、小山田の所属事務所の社長は[[女性自身]]の取材に対して「誌上での発言が全部本当なのかといえば必ずしもそうではない」と答えている<ref>{{Cite web|title= 小山田圭吾「五輪に乗り気じゃなかった」事務所社長語る辞任の“言い訳” |url= https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2003911/|website=女性自身|accessdate=2021-07-27|language=ja|date=2021年07月27日}}</ref>。
小山田への非難に対しての反論もさまざまあったが、筑波大学教授の[[原田隆之]]は、漫才師の[[太田光]]が述べた「時代の価値観を知り評価をしないといけない」との反論に対して「小山田氏や太田氏とほぼ同世代の私には、障害者を虐待するのが是とされるような時代を生きた覚えはない」と述べ、また彼の従兄弟でもある音楽プロデューサーの[[田辺晋太郎]]氏がツイートした「正義を振りかざす皆さん、良かったですね」との発言に対して「これだけの行為をした人が、こともあろうにパラリンピックの楽曲を担当すると聞いたとき、正義を振りかざすのは当たり前のことで、それを揶揄するほうがどうかしている」との見解を示した<ref>{{cite web| |url=https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20210721-00249019 |title=小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと |publisher=原田隆之 |date=2021-7-21 |accessdate=2022-7-21}}</ref>。


加えて、『[[Quick Japan]]』第3号([[1995年]]8月1日発行)の小山田氏に対するインタビューの原文においても、前述した小学生時代のいじめに関する告白後の「肉体的にいじめてたっていうのは、小学生くらいで、もう中高ぐらいになると、いじめはしないんだけど」という発言や、「(廊下で下半身を露出させるイジメに対して)でも、もう僕、個人的には、『ちょっとそういうのはないなー』って思ってたのね。……って言うか、笑ってたんだけど、ちょっと引いてる部分もあったって言うか、そういうのやるのは、たいがい珍しい奴っていうか、外から来た奴とかだから」などの発言も掲載されている<ref name="QJ" />。また、小学校時代にいじめ被害者とされていた人と高校時代には小山田がずっと隣の席だったこと。小山田はクラスに友達がいなかったので、お互いアウトサイダー同士で交流があったことなどの発言も元の記事には記載されている<ref name="QJ" />。小学校時代のいじめ被害者とされている人に当時、取材したライターが「小山田さんとは、仲よかったですか?」と聞き「うん」と答える場面なども掲載されており、騒動時、ネットメディアや報道が当時のインタビューの原文を確認せず、恣意的な編集をした悪意のある個人ブログやまとめ記事から引用したことによって前後の文脈が抜け落ちたまま拡散され、誤解が生じた部分もあるのではないかという指摘もされている<ref name="QJ" /><ref name="謝罪"/><ref name=“Dommune”>{{Cite web |author= |date= |url= https://www.youtube.com/watch?v=0jikINVxicY|title=【Japanese Ver.】「Cornelius 小山田圭吾氏と出来事の真相」2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION |accessdate=2022-05-31}}</ref><ref name="北尾修一"/>。
さらに原田は「30年以上も前のことを持ち出して、批判するほうがおかしいという意見もあった。もちろん、本人が真摯に反省し、その反省に立った言動をしているのならば、社会の側も寛容になる必要がある」と述べたうえで、「しかし、反省するどころか、それを面白おかしく『昔語り』していたのだし、その後も反省をしていたことがうかがえるような言動は聞かない。五輪担当を辞めさせられそうになって慌てて紙切れ1枚の”謝罪文”を出しているようでは、批判されても仕方ないであろう」との見解を示した。さらに「小山田氏は、辞任を悲しむのではなく、あのような行為を行い、それに対して反省もしてこなかった自身のあり方を悲しむべきだ」として、行ったとされるいじめ行為のみでなく、小山田の雑誌インタビュー後の態度についても批判している<ref>{{cite web| |url=https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20210721-00249019 |title=小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと |publisher=原田隆之 |date=2021-7-21 |accessdate=2022-7-21}}</ref>。


過去のインタビュー記事を抜粋し、いじめ行為だけを強調した個人ブログやまとめ記事が書かれ、小山田は繰り返し批判されてきた<ref>{{Cite web|title=障害者いじめ自慢した小山田圭吾が謝罪。長年批判されてきたことをスルーし続けた結果の東京五輪大炎上(篠原修司)|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20210718-00248581|website=Yahoo!ニュース|accessdate=2021-07-23|language=|date=2021年7月18日}}</ref>。また、小山田はインタビュー記事に対しての公の場での説明や謝罪をしてこなかった<ref name="tokyonp20210716" />。[[日本放送協会|NHK]] [[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]で教育番組『[[デザインあ]]』が放送開始された2011年には視聴者からの問い合わせもあったが、「(本人は)反省している」と伝えられたため、NHKは放送を継続していた<ref>{{Cite web|title=小山田さんの音楽使うEテレ、11年に視聴者から「過去の行為」で問い合わせ…「反省」伝えられ放送継続 : エンタメ・文化 : ニュース|url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/20210721-OYT1T50249/|website=読売新聞オンライン|date=2021-07-21|accessdate=2021-07-23|language=}}</ref>。今回の騒動後、2021年7月20日にNHKは、同日朝に[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]で放送予定だった『[[デザインあ]]』と『[[JAPANGLE]]』の放送を一時中止した
小山田が行ったとされるいじめについては、週刊文春が小学校時代の小山田の同級生に行った取材では「小山田君たちがイジメをしていたのは有名な話です。掃除用具を入れるロッカーに閉じ込め、出口が下になるように倒して出られないようにしたり、真冬なのに無理やり教室からベランダに出させて鍵を閉めてしまう」との証言が得られている<ref>{{cite web| |url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1404 |title=「障がい者イジメ」小山田圭吾“一派”を抜擢したのは「渡辺直美侮辱男」だった |publisher=週刊文春 |date=2021-7-20 |accessdate=2022-7-18}}</ref>。一方で、[[週刊女性PRIME]]に取材された高校時代の同級生の女性は、「記事にあるほど酷いいじめの現場は見たことがないです」「もし本当にあったとしたら、もっと学校全体で問題になっていたと思うんですよね」と述べている。本記事では「何人かの同級生に聞いても『あそこまでひどいいじめは知らない』という」「『ウケ狙いで話を盛ったのでは』という意見がほとんどだった」としている<ref>{{Cite web|title= 小山田圭吾の同級生が証言「記事にあるほどの酷い"いじめ"話は盛ったのでは」 |url= https://news.nifty.com/article/entame/showbizd/12283-1162367/ |website=nifty|accessdate=2021-07-24|language=ja|date=2021年07月22日}}</ref>。加えて、小山田の所属事務所の社長は[[女性自身]]の取材に対して「誌上での発言が全部本当なのかといえば必ずしもそうではない」と答えている<ref>{{Cite web|title= 小山田圭吾「五輪に乗り気じゃなかった」事務所社長語る辞任の“言い訳” |url= https://jisin.jp/entertainment/entertainment-news/2003911/|website=女性自身|accessdate=2021-07-27|language=ja|date=2021年07月27日}}</ref>。


また、2021年7月18日から19日にかけ、インタビュー記事を掲載した『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』と『[[Quick Japan]]』の出版元はそれぞれ公式サイト上で「差別を助長する」「倫理観に欠ける行為」であったとして社長や編集長名義で謝罪した<ref>{{Cite web|title=小山田さん「いじめ」発言 ロッキング・オン・ジャパン編集長も謝罪|url=https://mainichi.jp/articles/20210718/k00/00m/040/095000c|website=毎日新聞|accessdate=2021-07-23|language=|date=2021年7月18日}}</ref><ref>{{Cite web|title=「クイック・ジャパン」も謝罪 小山田氏のいじめ記事掲載:時事ドットコム|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2021071901043&g=soc|website=時事ドットコム|accessdate=2021-07-23|language=|date=2021年7月19日}}</ref>。翌20日には、別の雑誌である『[[月刊ギグス|GiGS]]』の出版元も公式サイトで1996年2月号のインタビューで、ギターに関する話題の中で、入院先の病室でギターを弾いたエピソードの中で「夜中に末期患者のうめき声が聞こえてる」<ref>{{Cite web|title=今度は音楽誌「GiGS」が謝罪 小山田圭吾インタビュー記事「倫理観に欠ける不適切な表現」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/20/kiji/20210720s00041000505000c.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-07-25|language=|date=2021年7月20日}}</ref><ref name="nikkansports20210721">{{cite news |url=https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/general/news/202107210000788.html | title=小山田圭吾氏「癌の末期患者の人とかの呻き声が」96年掲載雑誌の版元謝罪 | newspaper=日刊スポーツ | date=2021-7-21 | accessdate=2021-7-23 }}</ref>といった「倫理観に欠ける表現」を掲載したとして謝罪した。
加えて、『[[Quick Japan]]』第3号([[1995年]]8月1日発行)の小山田氏に対するインタビューにおいても、前述した小学生時代のいじめに関する告白後の「肉体的にいじめてたっていうのは、小学生くらいで、もう中高ぐらいになると、いじめはしないんだけど」という発言や、「(廊下で下半身を露出させるイジメに対して)でも、もう僕、個人的には、『ちょっとそういうのはないなー』って思ってたのね。……って言うか、笑ってたんだけど、ちょっと引いてる部分もあったって言うか、そういうのやるのは、たいがい珍しい奴っていうか、外から来た奴とかだから」などの発言も掲載されている<ref name="QJ" />。また、小学校時代にいじめ被害者とされていた人と高校時代には小山田がずっと隣の席だったこと。小山田はクラスに友達がいなかったので、お互いアウトサイダー同士で交流があったことなどの発言も元の記事には記載されている<ref name="QJ" />。小学校時代のいじめ被害者とされている人に当時、取材したライターが「小山田さんとは、仲よかったですか?」と聞き「うん」と答える場面なども掲載されており、騒動時、ネットメディアや報道が当時のインタビューの原文を確認せず、恣意的な編集をした悪意のある個人ブログやまとめ記事から引用したことによって前後の文脈が抜け落ちたまま拡散され、誤解が生じた部分もあるのではないかという指摘もされている<ref name="QJ" /><ref name="謝罪"/><ref name=“Dommune”>{{Cite web |author= |date= |url= https://www.youtube.com/watch?v=0jikINVxicY|title=【Japanese Ver.】「Cornelius 小山田圭吾氏と出来事の真相」2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION |accessdate=2022-05-31}}</ref><ref name="北尾修一"/>。


7月20日、テレビ東京もドラマ『[[サ道|サ道 2021]]』の主題歌を差し替えると発表した。いずれも小山田が「コーネリアス」名義で楽曲を担当していたためとされる<ref>{{cite news|url=https://www.sankei.com/article/20210720-P43KIC6OI5JGPFZF5YVQCUSZXI/?outputType=theme_tokyo2020|title=小山田氏の担当番組が放送中止 NHK「デザインあ」など|newspaper=産経新聞|date=2021-7-20|accessdate=2021-7-23}}</ref><ref>{{Cite web|title=小山田圭吾、テレ東系ドラマ主題歌差し替え…「サ道 2021」の「サウナ好きすぎ」 : エンタメ報知 : エンタメ・文化 : ニュース|url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/hochi/20210721064-OHT1T51009/|website=読売新聞オンライン|date=2021-07-21|accessdate=2021-07-23|language=ja}}</ref>。 
この点に関し、[[評論家]]の[[篠原章]]は、クイックジャパン元編集長の北尾修一の検証を元に「小山田は虐めの傍観者であった可能性が高い。だとすれば、この国の人びとの大部分は小山田と同類である。みな虐めの傍観者だ。小山田だけを責められるのか」と持論を述べている<ref name="北尾修一">{{Cite web|title= 小山田圭吾ははめられた? — 北尾修一の検証記事を読んで |url= https://hi-hyou.com/archives/10396|website=批評.COM|accessdate=2021-07-28|language=ja|date=2021年07月24日}}</ref>。


2021年9月15日にジャーナリストの[[中原一歩]]による週刊文春のインタビュー記事が発表された<ref name=“中原ダイジェスト”>{{Cite web|title= 小山田圭吾 懺悔告白120分「障がい者イジメ、開会式すべて話します」 |url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1659|publisher=週刊文春デジタル|accessdate=2022-06-01|date=2021年09月15日}}</ref>。この記事で小山田は「実際に行ったいじめはどれでしょうか」という中原の質問に対し、『Quick Japan』で語った「段ボールの中に入れて、黒板消しの粉を振りかけてしまった」「ロッカーに同級生を閉じ込めて蹴飛ばした」の二点を挙げている。この二点のうち、前者は小学校時代の同級生(『Quick Japan』で用いられた仮名:沢田)に対して行われたもの、後者は中学校時代の同級生(『Quick Japan』で用いられた仮名:村田)に行われたものである<ref name="QJ" />。一方で、「実際に小山田氏が行っていないことが、なぜこんなにも雑誌のインタビューでは、自分で行ったかのように語られているのだろう」という問いに小山田は「インタビューではその場を盛り上げるために、自分の身の回りに起きたことも含めて語ってしまいました。でも『ロッキング・オン・ジャパン』は原稿の内容を事前にチェックできませんでした。そういう約束で引き受けた僕も悪いのですが、記事になったのを見て、ショックを受けました。全部自分がしたかのように書いてあり、後悔をしました」と答えている<ref name=“中原ダイジェスト” />。
過去のインタビュー記事を抜粋し、いじめ行為だけを強調した個人ブログやまとめ記事が書かれ、小山田は繰り返し批判されてきた<ref>{{Cite web|title=障害者いじめ自慢した小山田圭吾が謝罪。長年批判されてきたことをスルーし続けた結果の東京五輪大炎上(篠原修司)|url=https://news.yahoo.co.jp/byline/shinoharashuji/20210718-00248581|website=Yahoo!ニュース|accessdate=2021-07-23|language=|date=2021年7月18日}}</ref>。しかし、小山田はインタビュー記事に対しての公の場での説明や謝罪をしてこなかった<ref name="tokyonp20210716" />。[[日本放送協会|NHK]] [[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]で教育番組『[[デザインあ]]』が放送開始された2011年には視聴者からの問い合わせもあったが、「(本人は)反省している」と伝えられたため、NHKは放送を継続していた<ref>{{Cite web|title=小山田さんの音楽使うEテレ、11年に視聴者から「過去の行為」で問い合わせ…「反省」伝えられ放送継続 : エンタメ・文化 : ニュース|url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/20210721-OYT1T50249/|website=読売新聞オンライン|date=2021-07-21|accessdate=2021-07-23|language=}}</ref>。


中原はこのインタビューに続く週刊文春の記事<ref name="“中原インタビュー”">{{Cite web|title= 「コーネリアス」にも「渋谷系」にも興味がない私が小山田圭吾にインタビューした理由 検証ルポ「小山田圭吾事件」 |url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1703|publisher=週刊文春デジタル|accessdate=2022-06-01|date=2021年10月02日}}</ref>でさらに徹底した取材を続け、小山田在学当時の複数人の同級生に話を聞いた。しかし小山田が「障がい者をいじめていた」という証言は得られず、また同級生の一人は「結局、誰もがこの27年間、小山田君のこの件は触ってはいけないタブーのような扱いをしていました。同級生の間でも、この件について事実確認のための取材を各メディアから受けたという話も聞いたことがありません」と語っている<ref name="“中原インタビュー”" />。なお中原はこの記事により、第28回「[[編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞]]」作品賞を受賞した<ref name="“ジャーナリズム賞”">{{Cite web|title= 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞 |url=http://zasshi-journalismsyo.jp/|publisher=|accessdate=2022-06-01|date=}}</ref>。
年7月18日から19日にかけ、インタビュー記事を掲載した『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』と『[[Quick Japan]]』の出版元はそれぞれ公式サイト上で「差別を助長する」「倫理観に欠ける行為」であったとして社長や編集長名義で謝罪した<ref>{{Cite web|title=小山田さん「いじめ」発言 ロッキング・オン・ジャパン編集長も謝罪|url=https://mainichi.jp/articles/20210718/k00/00m/040/095000c|website=毎日新聞|accessdate=2021-07-23|language=|date=2021年7月18日}}</ref><ref>{{Cite web|title=「クイック・ジャパン」も謝罪 小山田氏のいじめ記事掲載:時事ドットコム|url=https://www.jiji.com/jc/article?k=2021071901043&g=soc|website=時事ドットコム|accessdate=2021-07-23|language=|date=2021年7月19日}}</ref>。翌20日には、別の雑誌である『[[月刊ギグス|GiGS]]』の出版元も公式サイトで1996年2月号のインタビューで、ギターに関する話題の中で、入院先の病室で弾いたエピソードを披露し「夜中にガンガンやってると、癌の末期患者の人とかの呻き声が聞こえて(笑)などと発言していた記事を掲載していたため<ref>{{Cite web|title=今度は音楽誌「GiGS」が謝罪 小山田圭吾インタビュー記事「倫理観に欠ける不適切な表現」 - スポニチ Sponichi Annex 芸能|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/07/20/kiji/20210720s00041000505000c.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-07-25|language=|date=2021年7月20日}}</ref><ref name="nikkansports20210721">{{cite news |url=https://www.nikkansports.com/olympic/tokyo2020/general/news/202107210000788.html | title=小山田圭吾氏「癌の末期患者の人とかの呻き声が」96年掲載雑誌の版元謝罪 | newspaper=日刊スポーツ | date=2021-7-21 | accessdate=2021-7-23 }}</ref>「倫理観に欠ける表現」を掲載したとして謝罪した。


2021年9月17日、小山田圭吾本人による謝罪と経緯説明がCorneliusのHP、及び本人の[[Instagram]]に掲載された<ref name="謝罪">{{Cite web |author= |date= |url= https://www.instagram.com/p/CT7M8iKBafW/?utm_medium=copy_link |title=Cornelius on instagram|publisher=Instagram |accessdate=2021-09-17}}</ref>。本文において小山田は「その生徒(知的障がいを持つ小学校時代の同級生)に対し、『障がいをあることを理由に陰惨な暴力行為を長年に渡って続けた』ということになっていますが、そのような事実はありません」と否定し、また「その彼とは中学ではほとんど接点がなく」「自分にとっては友人の一人でした」と述べている<ref name="謝罪"/>。また「10歳前後」に行った事柄が「いじめ加害になっていた」とする一方、「それ以降の話は、目撃談と言うこともあり、それもまた他人事のように捉え、傍観者という自分の立場を含め冗談交じりに語ってしまった」と後悔している。
同年7月20日、NHKは、同日朝に[[NHK教育テレビジョン|Eテレ]]で放送予定だった『[[デザインあ]]』と『[[JAPANGLE]]』の放送を中止した。同日、テレビ東京もドラマ『[[サ道|サ道 2021]]』の主題歌を差し替えると発表した。いずれも小山田が「コーネリアス」名義で楽曲を担当していたためとされる<ref>{{cite news|url=https://www.sankei.com/article/20210720-P43KIC6OI5JGPFZF5YVQCUSZXI/?outputType=theme_tokyo2020|title=小山田氏の担当番組が放送中止 NHK「デザインあ」など|newspaper=産経新聞|date=2021-7-20|accessdate=2021-7-23}}</ref><ref>{{Cite web|title=小山田圭吾、テレ東系ドラマ主題歌差し替え…「サ道 2021」の「サウナ好きすぎ」 : エンタメ報知 : エンタメ・文化 : ニュース|url=https://www.yomiuri.co.jp/culture/hochi/20210721064-OHT1T51009/|website=読売新聞オンライン|date=2021-07-21|accessdate=2021-07-23|language=ja}}</ref>。


2022年5月25日、小山田圭吾が自身のツイッターと公式サイト上で、「過去の自分の未熟さを猛省する」とする反省の言葉とともに、Corneliusの活動の再開を発表、「[[フジロックフェスティバル|FUJI ROCK FESTIVAL]]2022」と「SONIC MANIA」への出演が決定したことを明らかにした<ref>{{Cite web |title=小山田圭吾が活動再開 非難浴び五輪直前辞任「猛省」「仕事でお返し」フジロック出演/デイリースポーツ online |url=https://www.daily.co.jp/gossip/2022/05/25/0015330984.shtml |website=デイリースポーツ online |access-date=2022-05-25 |publisher=株式会社デイリースポーツ |date=2022-05-25}}</ref><ref>{{Cite web |title=Corneliusが活動再開、「SONICMANIA」に出演決定 |url=https://natalie.mu/music/news/478963 |website=音楽ナタリー |access-date=2022-05-25 |language=ja |publisher=株式会社ナターシャ |date=2022-05-25}}</ref><ref>{{Cite web |title=小山田圭吾、活動再開を報告「過去の自分の未熟さを猛省」 『フジロック』など出演へ 昨夏より活動自粛【コメント全文】:中日新聞Web |url=https://www.chunichi.co.jp/article/476986 |website=中日新聞Web |access-date=2022-05-25 |publisher=中日新聞社 |date=2022-05-25}}</ref>。
2021年9月15日に[[中原一歩]]による週刊文春のインタビュー記事が発表された<ref name=“中原ダイジェスト”>{{Cite web|title= 小山田圭吾 懺悔告白120分「障がい者イジメ、開会式すべて話します」 |url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1659|publisher=週刊文春デジタル|accessdate=2022-06-01|date=2021年09月15日}}</ref>。この記事で小山田は「実際に行ったいじめはどれでしょうか」という中原の質問に対し、『Quick Japan』で語った「段ボールの中に入れて、黒板消しの粉を振りかけてしまった」「ロッカーに同級生を閉じ込めて蹴飛ばした」の二点を挙げている。この二点のうち、前者は小学校時代の同級生(『Quick Japan』で用いられた仮名:沢田)に対して行われたもの、後者は中学校時代の同級生(『Quick Japan』で用いられた仮名:村田)に行われたものである<ref name="QJ" />。一方で、「実際に小山田氏が行っていないことが、なぜこんなにも雑誌のインタビューでは、自分で行ったかのように語られているのだろう」という問いに小山田は「インタビューではその場を盛り上げるために、自分の身の回りに起きたことも含めて語ってしまいました。でも『ロッキング・オン・ジャパン』は原稿の内容を事前にチェックできませんでした。そういう約束で引き受けた僕も悪いのですが、記事になったのを見て、ショックを受けました。全部自分がしたかのように書いてあり、後悔をしました」と答えている<ref name=“中原ダイジェスト” />。
=== 小山田本人による経緯説明以前のジャーナリスト、著名人によるコメント ===
筑波大学教授の[[原田隆之]]は、漫才師の[[太田光]]が述べた「時代の価値観を知り評価をしないといけない」との反論に対して「小山田氏や太田氏とほぼ同世代の私には、障害者を虐待するのが是とされるような時代を生きた覚えはない」と述べ、また彼の従兄弟でもある音楽プロデューサーの[[田辺晋太郎]]氏がツイートした「正義を振りかざす皆さん、良かったですね」との発言に対して「これだけの行為をした人が、こともあろうにパラリンピックの楽曲を担当すると聞いたとき、正義を振りかざすのは当たり前のことで、それを揶揄するほうがどうかしている」との見解を示した<ref>{{cite web| |url=https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20210721-00249019 |title=小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと |publisher=原田隆之 |date=2021-7-21 |accessdate=2022-7-21}}</ref>。


さらに原田は「30年以上も前のことを持ち出して、批判するほうがおかしいという意見もあった。もちろん、本人が真摯に反省し、その反省に立った言動をしているのならば、社会の側も寛容になる必要がある」と述べたうえで、「しかし、反省するどころか、それを面白おかしく『昔語り』していたのだし、その後も反省をしていたことがうかがえるような言動は聞かない。五輪担当を辞めさせられそうになって慌てて紙切れ1枚の”謝罪文”を出しているようでは、批判されても仕方ないであろう」との見解を示した。さらに「小山田氏は、辞任を悲しむのではなく、あのような行為を行い、それに対して反省もしてこなかった自身のあり方を悲しむべきだ」として、行ったとされるいじめ行為のみでなく、小山田の雑誌インタビュー後の態度についても批判している<ref>{{cite web| |url=https://news.yahoo.co.jp/byline/haradatakayuki/20210721-00249019 |title=小山田圭吾氏の辞任劇に際して考えたこと |publisher=原田隆之 |date=2021-7-21 |accessdate=2022-7-21}}</ref>。
中原はこのインタビューに続く週刊文春の記事<ref name="“中原インタビュー”">{{Cite web|title= 「コーネリアス」にも「渋谷系」にも興味がない私が小山田圭吾にインタビューした理由 検証ルポ「小山田圭吾事件」 |url=https://bunshun.jp/denshiban/articles/b1703|publisher=週刊文春デジタル|accessdate=2022-06-01|date=2021年10月02日}}</ref>でさらに取材を続け、小山田在学当時の複数人の同級生に話を聞いた。しかし小山田が「障がい者をいじめていた」という証言は得られず、また同級生の一人は「結局、誰もがこの27年間、小山田君のこの件は触ってはいけないタブーのような扱いをしていました。同級生の間でも、この件について事実確認のための取材を各メディアから受けたという話も聞いたことがありません」と語っている<ref name="“中原インタビュー”" />。なお中原はこの記事により、第28回「[[編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞]]」作品賞を受賞した<ref name="“ジャーナリズム賞”">{{Cite web|title= 編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞 |url=http://zasshi-journalismsyo.jp/|publisher=|accessdate=2022-06-01|date=}}</ref>。


漫才師である[[爆笑問題]]の[[太田光]]は「その時代の価値観を知りながら評価しないと難しい」というコメントに寄せられた「小山田を擁護したお前も同罪」といった意見に対し、冒頭では「俺の言葉が大勢の人を傷つけた」と謝罪しながら、その上で、「本人の証言というひとつの立脚点だけで攻撃していいのか」という違和感があることに変わりはなく、一連の小山田問題については「まったく躊躇なしで糾弾している状況が危うい」と指摘。「本当に本当に、違う意見があっても良いし、反目し合う必要はない。」と再度自らの立場を表明した<ref name="太田光">{{Cite web|url=https://www.sanspo.com/article/20210721-47OFDTSUTJIW5COFJU76WUCYLA/|title=太田光、小山田圭吾のいじめ告白問題について「躊躇なしで糾弾している状況が危うい」|publisher=太田光|accessdate=2022-7-21}}</ref>。
2021年9月17日、小山田圭吾本人による謝罪と経緯説明がCorneliusのHP、及び本人の[[Instagram]]に掲載された<ref name="謝罪">{{Cite web |author= |date= |url= https://www.instagram.com/p/CT7M8iKBafW/?utm_medium=copy_link |title=Cornelius on instagram|publisher=Instagram |accessdate=2021-09-17}}</ref>。本文において小山田は「その生徒(知的障がいを持つ小学校時代の同級生)に対し、『障がいをあることを理由に陰惨な暴力行為を長年に渡って続けた』ということになっていますが、そのような事実はありません」と否定し、また「その彼とは中学ではほとんど接点がなく」「自分にとっては友人の一人でした」と述べている<ref name="謝罪"/>。また「10歳前後」に行った事柄が「いじめ加害になっていた」とする一方、「それ以降の話は、目撃談と言うこともあり、それもまた他人事のように捉え、傍観者という自分の立場を含め冗談交じりに語ってしまった」と述べている。


[[評論家]]の[[篠原章]]は、クイックジャパン元編集長の北尾修一の検証を元に「小山田は虐めの傍観者であった可能性が高い。だとすれば、この国の人びとの大部分は小山田と同類である。みな虐めの傍観者だ。小山田だけを責められるのか」と意見を述べている<ref name="北尾修一">{{Cite web|title= 小山田圭吾ははめられた? — 北尾修一の検証記事を読んで |url= https://hi-hyou.com/archives/10396|website=批評.COM|accessdate=2021-07-28|language=ja|date=2021年07月24日}}</ref>。
小山田が騒動後に発表した声明に関して、2008年、2010年にいじめをテーマにした書籍を出している評論家の[[荻上チキ]]は、「[[森田洋司]]らの”いじめの四層構造”では、いじめは被害者/加害者の二者関係によって成り立つのではなく、”観衆”(はやしたてたり、おもしろがったりする者と「傍観者」(見て見ない振りをする者)を含めた四層構造になっている」と紹介した上で、「いじめの四層構造理論の分類でいえば、小山田氏は”傍観者”ではなく、”加害者” ”観衆” ”傍観者” を行き来している立場のように見えます(内心で「引いていた」からといって、「傍観者」になるというわけではありません。例えば内心では「引いていた」けれども、場の雰囲気に飲まれて「殴る」ということが可能なように)」と小山田の行ったとされるいじめ行為を評価している<ref>{{cite web| |url=https://seijotcp.hatenablog.com/entry/2022/01/02/215656 |title=DOMMUNEに出演しなかった理由と、例の「いじめ語り」に対する簡単な見解 |publisher=荻上チキ |date=2022-01-02 |accessdate=2022-7-19}}</ref>。

2022年5月25日、小山田圭吾が自身のツイッターと公式サイト上で、「過去の自分の未熟さを猛省する」とする反省の言葉とともに、Corneliusの活動の再開を発表、「[[フジロックフェスティバル|FUJI ROCK FESTIVAL]]2022」と「SONIC MANIA」への出演が決定したことを明らかにした<ref>{{Cite web |title=小山田圭吾が活動再開 非難浴び五輪直前辞任「猛省」「仕事でお返し」フジロック出演/デイリースポーツ online |url=https://www.daily.co.jp/gossip/2022/05/25/0015330984.shtml |website=デイリースポーツ online |access-date=2022-05-25 |publisher=株式会社デイリースポーツ |date=2022-05-25}}</ref><ref>{{Cite web |title=Corneliusが活動再開、「SONICMANIA」に出演決定 |url=https://natalie.mu/music/news/478963 |website=音楽ナタリー |access-date=2022-05-25 |language=ja |publisher=株式会社ナターシャ |date=2022-05-25}}</ref><ref>{{Cite web |title=小山田圭吾、活動再開を報告「過去の自分の未熟さを猛省」 『フジロック』など出演へ 昨夏より活動自粛【コメント全文】:中日新聞Web |url=https://www.chunichi.co.jp/article/476986 |website=中日新聞Web |access-date=2022-05-25 |publisher=中日新聞社 |date=2022-05-25}}</ref>。


一連の騒動に関し、[[音楽評論家|音楽ジャーナリスト]]の沢田太陽は「小山田圭吾の今回の炎上のもとになった1995年のクイックジャパン3号の特集『いじめ紀行』。ここで彼は、和光小学校・中学・高校での、自らがかかわった『いじめ』について語っていて、これが大問題となったわけですけど、その原文を全て読んだことは、おありでしょうか?」と記述し、実際の記事を読むとSNS
一連の騒動に関し、[[音楽評論家|音楽ジャーナリスト]]の沢田太陽は「小山田圭吾の今回の炎上のもとになった1995年のクイックジャパン3号の特集『いじめ紀行』。ここで彼は、和光小学校・中学・高校での、自らがかかわった『いじめ』について語っていて、これが大問題となったわけですけど、その原文を全て読んだことは、おありでしょうか?」と記述し、実際の記事を読むとSNS
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さらに、沢田は「もうひとつ問題となっている、『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』1994年1月号でのインタビュー記事。これも彼のいじめ問題に触れているんですけど、同じテーマでもクイックジャパンと随分と印象違います。」と投稿しており、さらに、「小山田氏はクイックジャパンのインタビューの方は、彼自身がかなり積極的に企画協力に関わっているので信憑性が高いのはクイックジャパンの方ではないか?」とも、指摘している<ref name="沢田太陽"/>。加えて、沢田はクイックジャパンのいじめに関する文章を全て読んだうえで「これ、反省するとかそれ以前に、だいぶ事実から乖離してことが進みすぎているな」とSNS上やメディアから拡散されている小山田氏に関する情報の不確かさについても指摘した<ref name="沢田太陽"/>。
さらに、沢田は「もうひとつ問題となっている、『[[ROCKIN'ON JAPAN]]』1994年1月号でのインタビュー記事。これも彼のいじめ問題に触れているんですけど、同じテーマでもクイックジャパンと随分と印象違います。」と投稿しており、さらに、「小山田氏はクイックジャパンのインタビューの方は、彼自身がかなり積極的に企画協力に関わっているので信憑性が高いのはクイックジャパンの方ではないか?」とも、指摘している<ref name="沢田太陽"/>。加えて、沢田はクイックジャパンのいじめに関する文章を全て読んだうえで「これ、反省するとかそれ以前に、だいぶ事実から乖離してことが進みすぎているな」とSNS上やメディアから拡散されている小山田氏に関する情報の不確かさについても指摘した<ref name="沢田太陽"/>。
=== 小山田圭吾による経緯説明後のジャーナリスト、著名人のコメント ===
[[テクスト (批評)|テクスト論]]、[[メディア研究|メディア論]]の評論家であり[[特定非営利活動法人]]「ストップいじめ!ナビ」代表理事でもある[[荻上チキ]]は、当時のいじめに関するインタビュー雑誌の読み解きから現在の小山田氏の経緯説明の流れに関して、2021年12月31日に放送された小山田氏の騒動に関する検証イベントを主催した[[DOMMUNE]]への出演辞退の経緯説明の中で自らの発言の前提として、「私自身は本件によって、例えば作品の発表や配信を中止したり、他の仕事を降板するといったようなことを求めるのが適切だとは思いません。そのため、小山田氏が複数の仕事をキャンセルしたことについては、疑問が大いにあります。」「ただ、個別にはそれぞれが「キャンセルされた」のか「降りた」のかもわからないため、部外者からの判断は保留としています。「中止」「辞退」などの背景には一般的に、騒動の渦中にあることで心が消耗した本人による要望や、当人を守るために事務所がストップを求めるというケースもありえるためです。」とし<ref name="荻上チキ">{{Cite web|url=https://seijotcp.hatenablog.com/entry/2022/01/02/215656 |title=DOMMUNEに出演しなかった理由と、例の「いじめ語り」に対する簡単な見解 |publisher=荻上チキ |date=2022-01-02 |accessdate=2022-7-19}}</ref>、また、小山田圭吾に関する問題の個人的な感情としては、学生時代、Corneliusの作るサウンドクオリティの高さは、音の立体感を巧みに操る独創性と技術力の高さに惹かれ、CD、書籍、ビデオ作品を購入したり、ダビングしたMDをヘビロテで聴きながら通学する日々を送ったりもしていた一方、初めてクイックジャパンの当該記事を読んだ際には(自らが受けたいじめ体験から)フラッシュバックにも似た感覚を味わうが、それでも、作品は作品であると捉え、曲は変わらず聴き続けていたとし、「このように小山田氏の問題は、例えばブログで取り上げられたり、報道で話題になる前から、とても不快な出来事として記憶していました。その不快さには、自分が受けた被害内容と、小山田氏が笑いながら語っていた加害内容が、少なからずリンクしていたこともあります。」「それでも、その高い音楽性へのリスペクトは変わらず、「作品は作品」として切り分けて聴取し続けてきましたし、(騒動直後の)コメント時にも私的エピソードは盛り込まず、自分なりの見解を示しました。」といった自らの発言の前提となるスタンスを表明した<ref name="荻上チキ"/>。

その上で荻上は、小山田氏に関する騒動に向き合うためには近年のいじめ研究を整理する必要があるとして、森田洋司らの「いじめの四層構造」を引用し、多くのいじめは、「実際には加害は行われていなかった/いや行われていた」というような、単純な二分法で考えられるものではなく、いじめ事件の多くは、個別の加害行為に対して、時には加害者の立場で、時には観衆という立場で、時には傍観者という立場で関わっていた、と整理されていく必要があり、小山田氏の件も、「直接加害者かそうでないか」といった軸でのみ考えると、問題を矮小化することになってしまうと指摘した<ref name="荻上チキ"/>。その上で、「インタビューについては、人によって細部のニュアンスの受け取り方が異なるようなので、細かなニュアンスはぜひ、原典を読んでいただければと思います。」としながら、小山田氏が経緯説明を行う前、1994年ごろ掲載された当該記事のいじめに関するインタビューをいくつか抜粋し、荻上はこの時点での小山田氏の発言から「人には「攻撃抑制規範」があるため、自分が行うことについて許容できる攻撃には限度があり、一定程度を超えると罪悪感を抱くこともあります。小山田氏にとっても、独自の線引きがあったことや、加害的関与に対する快楽と罪悪感との揺れがあることが窺い知れます。」と指摘し、また、「ロッキング・オン・ジャパン、クイックジャパン両誌に掲載された発言のニュアンスの違いや曖昧さから、小山田氏本人の声明が出るまで、その解釈の幅の中でどう読解するのかは、受け手にグラデーションがあった」とする一方「ただ少なくとも、障害のある児童に対して、「加害者」「観衆」の立場で深刻な「直接的攻撃」「間接的攻撃」に関与したと小山田氏が語る、なかなかに露悪的な記事が複数、存在していたことは間違いありません。この点に反応する形で、後に複数の障害者団体が、抗議文を出すことにもつながります。」とした一連の流れが騒動当時あり、「僕はここまで、小山田氏の「過去のいじめ行為」そのものというより、メディアを通じた「発言」「発信」の影響力について問題視しています。実際にどの範囲の加害行為が確定しているのかは不明ながら、「このようないじめをした」との、本人の語りを紹介するテキストそのものは存在し続けている。それにフォーカスがなされたならば、それに対する適切な応答が望ましい」といった騒動当時の自らの発言を引用した<ref name="荻上チキ"/>。

そういった流れの中、小山田氏はオリパラ議論の際、公的な応答を行うことになり、事実認識についての修正も行われ、荻上は小山田氏のその釈明と謝罪文(週刊文春インタビューおよび公式に投稿されたメッセージ)の中からいくつかの文章を引用し、「一見して、丁寧な応答だという印象があります」とした上で、「相手への謝罪、二次加害への謝罪、表現者としての発信の責任、応答不足の認識など、さまざまな配慮が行われた文章であると考えられます。とりわけ、自らが「傍観者」として関与したことについての問題、その目撃談を語ってしまった問題、そして訂正や応答をしないことについての反省が正面から述べられている点は重要だと思います。少なくとも僕のような部外者が当初に求めていた「応答」は、一通りには行われたと感じました。」とした上で、「厳密に触れておくとすれば、いじめの四層構造理論の分類でいえば、小山田氏は「傍観者」ではなく、「加害者」「観衆」「傍観者」を行き来している立場のように見えます」と補足し、「ただ本件は、相当過去の出来事であり、個別の事実確認がどこまで可能かといえば難しいでしょう。そうした中でも、数十年前以上のいじめ事案、およびそのことをメディア上で語ったことについて、これだけ言葉を割いて説明がなされるという事例は、日本では珍しいと思います。少なくとも、小山田氏が雑誌で「発信した」ことに対する「応答」は、今回の声明文で相応になされていたと捉えられるのではないでしょうか。」とする一方、「いじめの間接的攻撃や観衆的関与に関する社会的発言の意味を軽視することない仕方で、それぞれが評価を行うことが妥当であると思います。」と小山田氏の一連の経緯説明後の現時点での自らのスタンスをはっきりさせた<ref name="荻上チキ"/>。


また、荻上は1994年当時のメディアの空気やいじめ研究について「90年代というのは、まだまだいじめ研究が出発地点に立った時期で、適切ないじめ分析が共有されるような状況ではありませんでした。いじめなどが日常に起きている中にあって、小山田氏だけでなく、多くの人が、自らが被害/加害に関わった行為を、適切に言語化できないような鬱屈感があった時代だ思います。」「もしこの時、より適切ないじめ理論が小山田氏にも届いていれば。分析的語彙をもたなかった一人の「元児童」「若手ミュージシャン」が、自己卑下および「過剰演出」のために、反発を呼ぶような発信にかかわらなくて済んだのかもしれません。そのことを思うと、いじめ関連のデータや知識などをさらに広めることの重要性を痛感するところでもあります。」「個人的には、小山田氏が書かれていたような、『罪悪感と後ろめたさを感じていながら、どのように発信すべきか判断できないまま、ここまできてしまった』『自分の過去の言動やこれまでの態度を反省すると共に、社会に対してどのようなかたちで関わり、貢献していくべきかを個人としても音楽家としても、今まで以上に視野と意識を広げて考え、行動に移していきたいと思っています』という言葉には説得力を感じ、ひとつの納得を得ました。」「小山田氏には機会があれば、改めて、本人の今後の社会的取り組みなどについてお話しを伺ってみたいとも思わされました。」「このような応答をした人物に、今度は社会が応答し、その活動を見守るということがあれば、多くの居場所を作れる社会への歩みとなるのではないか。そう考えています。」と、今回のいじめ問題に対して自らが考えていることを明かした<ref name="荻上チキ"/>。
評論家の[[荻上チキ]]は、当時の雑誌の読み解きに関して、2021年12月31日に放送された[[DOMMUNE]]への出演辞退の経緯説明の中で、「小山田氏を”批判”する人は、”誤解”に基づいて批判しているのだという認識を読み取れる」と述べている。 また「小山田氏を批判する人の中には、”実際にはしていないいじめ内容を誤認した”人もいれば、”確定されたいじめ内容ですら拒絶感がある”という人もいるでしょうし、”媒体上で行われた露悪的な発言の主だから”という人もいれば、”応答に納得がでいないと今でも思うから”という人もいる」としたうえで、「批判者をひとくくりに、[[欠如モデル]]的に"無知な暴徒"として扱うかのような姿勢も同意できません」とも述べている<ref>{{cite web| |url=https://seijotcp.hatenablog.com/entry/2022/01/02/215656 |title=DOMMUNEに出演しなかった理由と、例の「いじめ語り」に対する簡単な見解 |publisher=荻上チキ |date=2022-01-02 |accessdate=2022-7-19}}</ref>。


その一方で、出演を辞退し、今回の文章を書くに至ったきっかけである「2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION 小山田圭吾氏と出来事の真相」というイベントに関して、自らが辞退した理由として、多忙であったことの他に、そもそもの企画趣旨に賛同できなかったとして、その企画趣旨を説明するイベントの企画文を引用し、その内容に関して「小山田氏を「批判」する人は、「誤解」に基づいて批判しているのだという認識を読み取りました。しかし、実際に批判的態度を持っている人にもそれぞれの温度感があり、批判者を一括りにするようなことはできないでしょう。」「小山田氏を批判する人の中には、『実際にはしていないいじめ内容を誤認した』人もいれば、『確定されたいじめ内容ですら拒絶感がある』という人もいるでしょうし、『媒体上で行われた露悪的な発言の主だから』という人もいれば、『応答に納得がでいないと今でも思うから』という人もいるでしょう。」「小山田氏を悪魔化する言説にも同意できませんが、批判者をひとくくりに、欠如モデル的に「無知な暴徒」として扱うかのような姿勢も同意できません。」とイベントの企画そのものの疑問点を指摘し、小山田氏に対する不当な攻撃も事実存在する以上、その危機感はよくわかると一部に関して理解を示す一方、「小山田氏に対する攻撃のあり方を問題視するという企画趣旨そのものが、批判者を悪魔化して攻撃するものにならないようにするなど、適切にキュレーションすることが求められると思います。」と、議論の場としての場所作りそのものはリスペクトしつつ、「いろいろな「場」の作り方があるのでしょうが、少なくとも自分にはミスマッチだなと思ったわけです」と、小山田氏の騒動に関する様々な議論の極端さに対する危うさを指摘した<ref name="荻上チキ"/>。
また[[荻上チキ]]は「ロッキング・オン・ジャパン」と「クイック・ジャパン」の差分についても、「相当の熱量をかけて"差分"で読み解くことを通じ、小山田氏は実際には、"食糞""自慰強要"などの重大事態加害者ではないのだと読むのが、この時点で既に自然であったはずだと位置付ける言説もあります。但し、それが実際に、一般読者の普通の注意と読み方によって受ける印象なのかと言われれば、疑問もあります」との見解を示している<ref>{{cite web| |url=https://seijotcp.hatenablog.com/entry/2022/01/02/215656 |title=DOMMUNEに出演しなかった理由と、例の「いじめ語り」に対する簡単な見解 |publisher=荻上チキ |date=2022-01-02 |accessdate=2022-7-19}}</ref>。


== ライブツアー ==
== ライブツアー ==

2022年7月22日 (金) 05:35時点における版

小山田 圭吾
基本情報
別名 Cornelius
生誕 (1969-01-27) 1969年1月27日(55歳)
出身地 日本の旗 日本 東京都世田谷区
学歴 セツ・モードセミナー卒業
ジャンル
職業
担当楽器
活動期間 1987年 -
レーベル
共同作業者
公式サイト Cornelius 公式サイト

小山田 圭吾(おやまだ けいご、1969年1月27日 - )は、日本ミュージシャンである。1989年フリッパーズ・ギターのメンバーとしてデビュー。1991年の解散後、約2年のブランクを経て、1993年よりソロユニットCornelius(コーネリアス)として活動[3]第51回グラミー賞「最優秀サラウンド・サウンド・アルバム」ノミネートアーティスト[4]

経歴

Mœrs festivalでのライブ(2007年)

和田弘とマヒナスターズ三原さと志の長男として、東京に生まれる。

外祖父は『紅白音楽試合』(『NHK紅白歌合戦』の前身番組)、『第1回NHK紅白歌合戦』、『第2回NHK紅白歌合戦』で総合司会を担当した元NHKアナウンサー田辺正晴[5]

版画家の中林忠良は義理の叔父(父方の叔母の夫)[6]田辺靖雄は母方の叔父。ベンチャーキャピタリストである伊藤穰一とは、はとこに当たる[7]。また、イギリスのロックバンドのLushのヴォーカル、ミキ・ベレーニともはとこに当たるほか、永積崇ともはとこに当たる。(ミキ・ベレーニと永積崇はいとこ同士である。)

父母が離婚していたため、2006年に父が他界するまで父方親族との交流はなかったが、父の死をきっかけに小山田家のことをいろいろ知るようになった」と語っている[6]

学校法人和光学園 和光小学校、和光中学校・高等学校卒業[8]

セツ・モードセミナーに通う傍ら、中学校の同級生であった小沢健二らと共にフリッパーズ・ギターを結成しメジャーデビュー。解散後、しばしの期間を経て小山田圭吾によるソロプロジェクトCorneliusとして音楽活動を再開する。

活動初期から中期かけての楽曲においては、手法としてサンプリングの採用、テルミンを用いる演奏、HDDによる多重録音ヘヴィメタルへの傾倒と新解釈、シンセサイザーを前に出した演奏、ハーモニー効果の模索、サウンド・エンジニアリングの創意工夫等が施された作品を発表している。また音楽プロデューサーとしても多くのミュージシャンの活動に貢献している。

さらに1992年よりレコードレーベルトラットリア (Trattoria Records)」を主宰する。その活動は、作品発表の場を求めるミュージシャンと新たな音楽を求める聴衆の掛け橋として機能した。小規模のレーベルによる作品の頒布はそれまでにも存在したが、このレーベルは新しい潮流の軽音楽を、単に一部の熱狂的な聴衆に提供するにとどまらず、全国の一般的な聴衆に広く頒布することを可能にした。2002年にこのレーベルは終了したが、その活動期間は10年にわたり、250の作品をリリースした。

1995年森永のチョコレート「小枝」のCMに女装して「森の中の少女」として出演。

1997年、『FANTASMA』リリース後、アメリカのマタドール・レコードと契約。それを機に『FANTASMA』『POINT』(2001年作)の2作を世界21カ国で発表。この時期から現在まで、ツアーなどを含む海外での活動も盛んに行われることとなる。

2000年にミュージシャンの嶺川貴子と結婚、同年11月2日に長男(小山田米呂)が誕生。なお、嶺川とは2012年に離婚している。

それ以外にもBeckBlurStingMobyKings of ConvenienceYellow Magic OrchestraSketch Showピチカート・ファイヴ細野晴臣坂本龍一高橋幸宏テイ・トウワスチャダラパー電気グルーヴ石野卓球砂原良徳EYEOOIOOBuffalo Daughter坂本慎太郎hideTahiti 80Bloc PartyManic Street PreachersThe Go!TeamMGMTGotyeArto Lindsayk.d.langPrefuse 73Merzbow高木正勝UNKLEColdcutThe High LlamasThe PastelsThe BooksPetra Hadenなど、国内外多数のアーティストとのコラボレーションリミックスを行っている(#参加作品項を参照)。

また、1999年にはThe Flaming Lipsコーチェラ・フェスティバルレディング・フェスティバルなどを含むアメリカ・ヨーロッパツアー、2002年にはAirグラストンベリー・フェスティバルなどを含むヨーロッパツアーを行っている。

Webster Hallでのライブ(2008年)

2003年よりNHK-FMにおいて『小山田圭吾の中目黒ラジオ』を放送。夏と冬(元旦)の年2回のレギュラー番組で、毎回このために製作されたDJミックスが1時間弱放送される。

2003年 - 2005年に、V&A(ヴィクトリア&アルバート博物館/ロンドン)で行われた展覧会「Shhh…」への楽曲提供や、バービカン・アートギャラリー(ロンドン)で行われたJAM展などへの映像作品の出展、世界最大の映像の祭典「RESFest」にノミネートされたミュージッククリップ「DROP (DO IT AGAIN)」が、ベストオーディエンス賞を受賞するなど、音楽はもとより映像作品の制作など、幅広い活動を展開している。

2006年、アルバム『SENSUOUS』の発表とともに4度目のワールドツアー“SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW”を開始。公演の際には“THE CORNELIUS GROUP”とのバンド名義で活動。海外ツアーのオープニングアクトにはホーリー・ファックを迎えた。またビースティ・ボーイズとのツアーも開催。

2008年NHK-BShiにてワールドツアーの特集番組『小山田圭吾の中目黒テレビ〜コーネリアス・ワールド・ツアー 2006-2008』が放送された。でのツアーの模様が伝えられた。また、映像作品集『SENSURROUND + B-Sides』が、アメリカ「第51回グラミー賞」最優秀サラウンド・サウンド・アルバム賞にノミネートされた。

2009年9月より、オノ・ヨーコと息子ショーン・レノンらと共にYOKO ONO PLASTIC ONO BANDのバンド名義で活動開始。

2011年1月より、女性ヴォーカルSalyuの多重録音をコンセプトとした「salyu × salyu」の活動を開始。小山田全面プロデュースによるコラボレーションアルバム『s(o)un(d)beams』のリリースとともに、全国ツアーを開始。翌年開催されたバルセロナソナー・フェスティバルやロンドンの「JAZZ CAFÉ LONDON」には、"Conrlius presents salyu x salyu"として出演した。

2013年よりNHK-FMにおいて『小山田圭吾の新町ラジオ』を放送。

2015年3月、長男の小山田米呂がギタリストとして参加する和光学園に通う中学生バンド「Sure Shot」[9]がファッションブランドPRETTY GREEN青山店でライブ開催[10]

2015年8月、新曲を含めた自選ワーク集『Constellations Of Music』発売。

2016年1月、高橋幸宏、砂原良徳、TOWA TEI、ゴンドウトモヒコLEO今井らと共に結成したバンドMETAFIVEとして、アルバム『META』を発売。6月にリマスター盤『FANTASMA』のLPを海外リリース。8月には新ベーシストに大野由美子(Buffalo Daughter)を迎え、8年ぶりとなるアメリカツアーを行った[11]。ロサンゼルス公演にはBeckがサプライズ出演する一幕もあった[12]

2017年6月、10年半ぶりのスタジオ・アルバム『Mellow Waves』の発表を前に、7インチシングル『あなたがいるなら』、『いつか/どこか』を発売。また、『Mellow Waves』リリース・パーティおよび全国ツアー、FUJI ROCK FESTIVAL '17ライジング・サン・ロックフェスティバルSWEET LOVE SHOWERに出演した[13][14]。9月、「夢の中で」を7インチ・シングルカット。10月、Beck日本武道館公演にゲスト出演[15]

2018年1月、『Mellow Waves』のLP、カセットを海外リリース。2月にヤン富田とのライブ[16]、3月にメキシコ(NRMAL Festivalのヘッドライナー)・北米ツアーを[17]、また『デザインあ2』オリジナルサウンドトラックのリリース、5月にSpotifyのオリジナルプログラム『Spotify Singles』よりDrakeのカバー「Passionfruit」[18]をリリース、またCircle'18のヘッドライナー[19]、6月にイギリスのField DayとスペインのSonar Music Festivalに出演[20]、また「音のアーキテクチャ展」のために書き下ろされた新曲「Audio Architecture」を配信と会場限定で7インチepリリース、7月に『デザインあ3』オリジナルサウンドトラックのリリース、8月にSONIC MANIA[21]と、東京JAZZ[22]に出演、9月には『Mellow Waves』のLP国内盤と『Mellow Waves』以降に作られた楽曲で構成された編集盤『Ripple Waves』をリリース[23]、10月から国内ホールツアー[24]および台湾香港での初ライブ、またバンコクでのライブ[25]を開催した。11月に「MUTEK.JP 2018」[26]に出演した。北米ツアーの際には、米ラジオ局「NPR」の人気企画「Tiny Desk Concerts」に出演した[27]。また4月からα-STATION『FLAG RADIO』のレギュラーDJを隔月で担当している[28]。3月から5月にかけて富山県美術館、7月から10月にかけて日本科学未来館にて開催された「デザインあ」展の[29]、6月から10月にかけて21_21 DESIGN SIGHTで開催された「音のアーキテクチャ展」[30]の音楽を担当している。

2019年、3月と4月に開催された新インドアフェス「Q」のヘッドライナーとして[31]、また6月に「TAICOCLUB」の後継フェスとなる「FFKT'19」[32]に出演した。7月から放映されたテレビ東京のドラマ『サ道』の主題歌「サウナ好きすぎ」を配信リリース[33]。また、福井で開催された新フェス「ONE PARK FESTIVAL」[34]のヘッドライナーとして出演した。同月、1stアルバム『THE FIRST QUESTION AWARD』、4thアルバム『POINT』をリマスターしてリイシュー、映像作品『Mellow Waves Visuals』をリリース[35]した。8月に韓国で開催された「INCHEON PENTAPORT ROCK FESTIVAL 2019」のヘッドライナーとして出演[36]、また青森で開催された「ワールドハピネス2019」に出演、また大阪と東京で、9月にアメリカとカナダで『POINT』再発記念のライブ『Cornelius Performs Point』[37]が開催された。帰国後、10月に朝霧JAM2019に出演予定だったが台風により中止[38]

2020年1月、ORIGINAL LOVE presents『Love Jam vol.5』に出演した[39]。4月に「SYNCHRONICITY 2020」に出演予定だったが、2019新型コロナウイルス感染拡大防止のため中止[40]。7月にMETAFIVEとして約4年ぶりのリリース『環境と心理』で初のリードヴォーカルを務めた。[41]11月に渋谷パルコのオープン記念のために作られたBGM集『MUSIC FOR PARCO』をLPでリリースした。12月31日にフジロック2021年の開催に向けてのオールナイトイベント「KEEP ON FUJI ROCKIN’ II〜On The Road To Naeba 2021〜」に出演[42]

東京オリンピック・パラリンピック開会式音楽スタッフ就任に端を発する過去の雑誌インタビュー記事騒動

騒動の経緯

ROCKIN'ON JAPAN1994年1月号において、インタビュアーの山崎洋一郎によって「排泄物を食べさせた」「自慰行為を強要した」と語ったとするインタビュー記事が掲載された[43]。この記事で小山田本人は、学生時代を振り返り「けっこう今考えるとほんとすっごいヒドイことしてたわ。この場を借りてお詫びします(笑)」と語ったとされている[43][44]

Quick Japan』第3号(1995年8月1日発行)に掲載された「いじめ紀行」のインタビューでは、小学校から中学時代にかけて、障害者生徒を含む複数人の同級生に対して「段ボール箱や跳び箱などに閉じ込める」「マットレスでぐるぐる巻きにする」などのいじめに関与したと語ったとされている。また高校時代のエピソードとして、養護学級に通うダウン症を持つ生徒について「ダウン症の人ってみんな同じ顔じゃないですか?」「『あれ?さっきの人通ったっけ?』なんて言ってさ(笑)」といった内容も語ったとされている[44]。この記事は当初はいじめの加害者・傍観者の小山田と、被害者である同級生に対談してもらうという企画として過去に『ROCKIN'ON JAPAN』においていじめ発言を行っていた小山田が題材となった。しかし取材班が母親から被害者の住み込みの勤務先を教えることを拒否され、最後は取材班の電話を切られる形で対談を拒否された。もうひとりの被害者については電話で「対談はお断りする」と回答されている。その後に小山田本人の「そこまでして記事が形にならないのは……」との発言もあり、対談から小山田のインタビュー記事という形に変更された[44]

2021年7月14日、五輪組織委員会は、東京オリンピック・パラリンピック開会式閉会式の「式典コンセプト」を発表。開会式の作曲担当者は小山田、徳澤青弦原摩利彦、景井雅之の4名とされた[45][46]。翌7月15日に各メディアで報じられると[45]、上述したような過去のインタビューが問題視されるようになった[47]。小山田は7月16日にTwitterで謝罪文を発表し[48]、翌7月17日に組織委員会はこの謝罪を受け入れ「現在は高い倫理観を持っている」とし続投させると表明した[47]。しかし知的障害者の家族で作る全国手をつなぐ育成会連合会や日本ダウン症協会などから、小山田が行ったとされるいじめ行為や、著名になってからいじめを面白おかしく公表したことに対する露悪性や、明らかに障害者を差別的に揶揄している点などについて相次いで非難声明が発表される[49][50]など、批判の声は収まらなかった[51]。7月19日の昼の時点では組織委員会は前述の「高い倫理観」を理由に続投を強調していたものの[52]、加藤勝信官房長官は同日の定例会見において、連合会などから抗議の声明が出ていることについて「政府として心のバリアフリーの精神を伝えていく姿勢に変わりはない」とした上で「主催者である組織委員会において、適切に対応いただきたい。またそうした対応を取ることが必要だと考えている」と述べ[53]、小山田圭吾本人が辞任を申し出る形で7月19日の夜に辞任が決定した[54][47]

小山田は騒動直後の声明で「私の発言や行為によって傷付けてしまったクラスメイトやその親御さんには心から申し訳なく、 本来は楽しい思い出を作るはずである小学校生活において、良い友人にならず、それどころか傷付ける立場に なってしまったことに、深い後悔と責任を感じております」と謝罪し、『ROCKIN'ON JAPAN1994年1月号には実際の事実とは違う内容や目撃談を自分がやっていたように受け取られる形で掲載されてしまった点については「発売前の原稿確認ができなかったこともあり、事実と異なる内容も多く記載されておりますが、学生当時、私の発言や行為によってクラスメイトを傷付けたことは間違いなく、その自覚もあったため、自己責任であると感じ、誤った内容や誇張への指摘をせず、当時はそのまま静観するという判断に至っておりました」と声明の中で説明した[55]。経緯説明を記載した自らのサイトやSNSにおいて詳しく説明している[56]。また『Quick Japan』で語られた他のいじめ行為については、CorneliusのHP、及び本人のInstagramに掲載された本人の経緯説明[56]において、「その生徒(知的障がいを持つ生徒)に対し、『障がいをあることを理由に陰惨な暴力行為を長年に渡って続けた』ということになっていますが、そのような事実はありません」といじめ内容の一部を強く否定している。一方で「今にして思えば、小学生時代に自分たちが行ってしまった、ダンボール箱の中で黒板消しの粉をかけるなどの行為は、 日常の遊びという範疇を超えて、いじめ加害になっていたと認識しています」とも語っている。また「その彼とは中学時代ほとんど接点がなく」「自分にとっては友人の一人でした」と述べている[56]

小山田が行ったとされるいじめについては小・中・高と時系列によって第三者の見解に違いがあり、週刊文春が小学校時代の小山田の同級生に行った取材では「小山田君たちがイジメをしていたのは有名な話です。掃除用具を入れるロッカーに閉じ込め、出口が下になるように倒して出られないようにしたり、真冬なのに無理やり教室からベランダに出させて鍵を閉めてしまう」との証言が得られている[57]。一方で、週刊女性PRIMEに取材された高校時代の同級生の女性は、「記事にあるほど酷いいじめの現場は見たことがないです」「もし本当にあったとしたら、もっと学校全体で問題になっていたと思うんですよね」と述べている。本記事では「何人かの同級生に聞いても『あそこまでひどいいじめは知らない』という」「『ウケ狙いで話を盛ったのでは』という意見がほとんどだった」としている[58]。加えて、小山田の所属事務所の社長は女性自身の取材に対して「誌上での発言が全部本当なのかといえば必ずしもそうではない」と答えている[59]

加えて、『Quick Japan』第3号(1995年8月1日発行)の小山田氏に対するインタビューの原文においても、前述した小学生時代のいじめに関する告白後の「肉体的にいじめてたっていうのは、小学生くらいで、もう中高ぐらいになると、いじめはしないんだけど」という発言や、「(廊下で下半身を露出させるイジメに対して)でも、もう僕、個人的には、『ちょっとそういうのはないなー』って思ってたのね。……って言うか、笑ってたんだけど、ちょっと引いてる部分もあったって言うか、そういうのやるのは、たいがい珍しい奴っていうか、外から来た奴とかだから」などの発言も掲載されている[44]。また、小学校時代にいじめ被害者とされていた人と高校時代には小山田がずっと隣の席だったこと。小山田はクラスに友達がいなかったので、お互いアウトサイダー同士で交流があったことなどの発言も元の記事には記載されている[44]。小学校時代のいじめ被害者とされている人に当時、取材したライターが「小山田さんとは、仲よかったですか?」と聞き「うん」と答える場面なども掲載されており、騒動時、ネットメディアや報道が当時のインタビューの原文を確認せず、恣意的な編集をした悪意のある個人ブログやまとめ記事から引用したことによって前後の文脈が抜け落ちたまま拡散され、誤解が生じた部分もあるのではないかという指摘もされている[44][56][60][61]

過去のインタビュー記事を抜粋し、いじめ行為だけを強調した個人ブログやまとめ記事が書かれ、小山田は繰り返し批判されてきた[62]。また、小山田はインタビュー記事に対しての公の場での説明や謝罪をしてこなかった[48]NHK Eテレで教育番組『デザインあ』が放送開始された2011年には視聴者からの問い合わせもあったが、「(本人は)反省している」と伝えられたため、NHKは放送を継続していた[63]。今回の騒動後、2021年7月20日にNHKは、同日朝にEテレで放送予定だった『デザインあ』と『JAPANGLE』の放送を一時中止した。

また、2021年7月18日から19日にかけ、インタビュー記事を掲載した『ROCKIN'ON JAPAN』と『Quick Japan』の出版元はそれぞれ公式サイト上で「差別を助長する」「倫理観に欠ける行為」であったとして社長や編集長名義で謝罪した[64][65]。翌20日には、別の雑誌である『GiGS』の出版元も公式サイトで1996年2月号のインタビューで、ギターに関する話題の中で、入院先の病室でギターを弾いたエピソードの中で「夜中に末期癌患者のうめき声が聞こえてくる」[66][67]といった「倫理観に欠ける表現」を掲載したとして謝罪した。

7月20日、テレビ東京もドラマ『サ道 2021』の主題歌を差し替えると発表した。いずれも小山田が「コーネリアス」名義で楽曲を担当していたためとされる[68][69]。 

2021年9月15日にジャーナリストの中原一歩による週刊文春のインタビュー記事が発表された[70]。この記事で小山田は「実際に行ったいじめはどれでしょうか」という中原の質問に対し、『Quick Japan』で語った「段ボールの中に入れて、黒板消しの粉を振りかけてしまった」「ロッカーに同級生を閉じ込めて蹴飛ばした」の二点を挙げている。この二点のうち、前者は小学校時代の同級生(『Quick Japan』で用いられた仮名:沢田)に対して行われたもの、後者は中学校時代の同級生(『Quick Japan』で用いられた仮名:村田)に行われたものである[44]。一方で、「実際に小山田氏が行っていないことが、なぜこんなにも雑誌のインタビューでは、自分で行ったかのように語られているのだろう」という問いに小山田は「インタビューではその場を盛り上げるために、自分の身の回りに起きたことも含めて語ってしまいました。でも『ロッキング・オン・ジャパン』は原稿の内容を事前にチェックできませんでした。そういう約束で引き受けた僕も悪いのですが、記事になったのを見て、ショックを受けました。全部自分がしたかのように書いてあり、後悔をしました」と答えている[70]

中原はこのインタビューに続く週刊文春の記事[71]でさらに徹底した取材を続け、小山田在学当時の複数人の同級生に話を聞いた。しかし小山田が「障がい者をいじめていた」という証言は得られず、また同級生の一人は「結局、誰もがこの27年間、小山田君のこの件は触ってはいけないタブーのような扱いをしていました。同級生の間でも、この件について事実確認のための取材を各メディアから受けたという話も聞いたことがありません」と語っている[71]。なお中原はこの記事により、第28回「編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞」作品賞を受賞した[72]

2021年9月17日、小山田圭吾本人による謝罪と経緯説明がCorneliusのHP、及び本人のInstagramに掲載された[56]。本文において小山田は「その生徒(知的障がいを持つ小学校時代の同級生)に対し、『障がいをあることを理由に陰惨な暴力行為を長年に渡って続けた』ということになっていますが、そのような事実はありません」と否定し、また「その彼とは中学ではほとんど接点がなく」「自分にとっては友人の一人でした」と述べている[56]。また「10歳前後」に行った事柄が「いじめ加害になっていた」とする一方、「それ以降の話は、目撃談と言うこともあり、それもまた他人事のように捉え、傍観者という自分の立場を含め冗談交じりに語ってしまった」と後悔している。

2022年5月25日、小山田圭吾が自身のツイッターと公式サイト上で、「過去の自分の未熟さを猛省する」とする反省の言葉とともに、Corneliusの活動の再開を発表、「FUJI ROCK FESTIVAL2022」と「SONIC MANIA」への出演が決定したことを明らかにした[73][74][75]

小山田本人による経緯説明以前のジャーナリスト、著名人によるコメント

筑波大学教授の原田隆之は、漫才師の太田光が述べた「時代の価値観を知り評価をしないといけない」との反論に対して「小山田氏や太田氏とほぼ同世代の私には、障害者を虐待するのが是とされるような時代を生きた覚えはない」と述べ、また彼の従兄弟でもある音楽プロデューサーの田辺晋太郎氏がツイートした「正義を振りかざす皆さん、良かったですね」との発言に対して「これだけの行為をした人が、こともあろうにパラリンピックの楽曲を担当すると聞いたとき、正義を振りかざすのは当たり前のことで、それを揶揄するほうがどうかしている」との見解を示した[76]

さらに原田は「30年以上も前のことを持ち出して、批判するほうがおかしいという意見もあった。もちろん、本人が真摯に反省し、その反省に立った言動をしているのならば、社会の側も寛容になる必要がある」と述べたうえで、「しかし、反省するどころか、それを面白おかしく『昔語り』していたのだし、その後も反省をしていたことがうかがえるような言動は聞かない。五輪担当を辞めさせられそうになって慌てて紙切れ1枚の”謝罪文”を出しているようでは、批判されても仕方ないであろう」との見解を示した。さらに「小山田氏は、辞任を悲しむのではなく、あのような行為を行い、それに対して反省もしてこなかった自身のあり方を悲しむべきだ」として、行ったとされるいじめ行為のみでなく、小山田の雑誌インタビュー後の態度についても批判している[77]

漫才師である爆笑問題太田光は「その時代の価値観を知りながら評価しないと難しい」というコメントに寄せられた「小山田を擁護したお前も同罪」といった意見に対し、冒頭では「俺の言葉が大勢の人を傷つけた」と謝罪しながら、その上で、「本人の証言というひとつの立脚点だけで攻撃していいのか」という違和感があることに変わりはなく、一連の小山田問題については「まったく躊躇なしで糾弾している状況が危うい」と指摘。「本当に本当に、違う意見があっても良いし、反目し合う必要はない。」と再度自らの立場を表明した[78]

評論家篠原章は、クイックジャパン元編集長の北尾修一の検証を元に「小山田は虐めの傍観者であった可能性が高い。だとすれば、この国の人びとの大部分は小山田と同類である。みな虐めの傍観者だ。小山田だけを責められるのか」と意見を述べている[61]

一連の騒動に関し、音楽ジャーナリストの沢田太陽は「小山田圭吾の今回の炎上のもとになった1995年のクイックジャパン3号の特集『いじめ紀行』。ここで彼は、和光小学校・中学・高校での、自らがかかわった『いじめ』について語っていて、これが大問題となったわけですけど、その原文を全て読んだことは、おありでしょうか?」と記述し、実際の記事を読むとSNS 上やメディアが拡散している記事の内容とは大分印象が違うとした上で、沢田は「『考えを変えてみろ』だとか『小山田氏は無実だ』とか、そういうことを無理強いする意図はないが『これ(記事の原文)を読んで見方が変わった』という反応は、もうすでにかなり聞いており、もちろん、『それでも全然ダメだぞ』という読後感想もあるかと思いそれに関して反論はしません。しかし、これを読んで見て新たに気がつく真相はかなりあるかとも思います。」と主張した[79]

さらに、沢田は「もうひとつ問題となっている、『ROCKIN'ON JAPAN』1994年1月号でのインタビュー記事。これも彼のいじめ問題に触れているんですけど、同じテーマでもクイックジャパンと随分と印象違います。」と投稿しており、さらに、「小山田氏はクイックジャパンのインタビューの方は、彼自身がかなり積極的に企画協力に関わっているので信憑性が高いのはクイックジャパンの方ではないか?」とも、指摘している[79]。加えて、沢田はクイックジャパンのいじめに関する文章を全て読んだうえで「これ、反省するとかそれ以前に、だいぶ事実から乖離してことが進みすぎているな」とSNS上やメディアから拡散されている小山田氏に関する情報の不確かさについても指摘した[79]

小山田圭吾による経緯説明後のジャーナリスト、著名人のコメント

テクスト論メディア論の評論家であり特定非営利活動法人「ストップいじめ!ナビ」代表理事でもある荻上チキは、当時のいじめに関するインタビュー雑誌の読み解きから現在の小山田氏の経緯説明の流れに関して、2021年12月31日に放送された小山田氏の騒動に関する検証イベントを主催したDOMMUNEへの出演辞退の経緯説明の中で自らの発言の前提として、「私自身は本件によって、例えば作品の発表や配信を中止したり、他の仕事を降板するといったようなことを求めるのが適切だとは思いません。そのため、小山田氏が複数の仕事をキャンセルしたことについては、疑問が大いにあります。」「ただ、個別にはそれぞれが「キャンセルされた」のか「降りた」のかもわからないため、部外者からの判断は保留としています。「中止」「辞退」などの背景には一般的に、騒動の渦中にあることで心が消耗した本人による要望や、当人を守るために事務所がストップを求めるというケースもありえるためです。」とし[80]、また、小山田圭吾に関する問題の個人的な感情としては、学生時代、Corneliusの作るサウンドクオリティの高さは、音の立体感を巧みに操る独創性と技術力の高さに惹かれ、CD、書籍、ビデオ作品を購入したり、ダビングしたMDをヘビロテで聴きながら通学する日々を送ったりもしていた一方、初めてクイックジャパンの当該記事を読んだ際には(自らが受けたいじめ体験から)フラッシュバックにも似た感覚を味わうが、それでも、作品は作品であると捉え、曲は変わらず聴き続けていたとし、「このように小山田氏の問題は、例えばブログで取り上げられたり、報道で話題になる前から、とても不快な出来事として記憶していました。その不快さには、自分が受けた被害内容と、小山田氏が笑いながら語っていた加害内容が、少なからずリンクしていたこともあります。」「それでも、その高い音楽性へのリスペクトは変わらず、「作品は作品」として切り分けて聴取し続けてきましたし、(騒動直後の)コメント時にも私的エピソードは盛り込まず、自分なりの見解を示しました。」といった自らの発言の前提となるスタンスを表明した[80]

その上で荻上は、小山田氏に関する騒動に向き合うためには近年のいじめ研究を整理する必要があるとして、森田洋司らの「いじめの四層構造」を引用し、多くのいじめは、「実際には加害は行われていなかった/いや行われていた」というような、単純な二分法で考えられるものではなく、いじめ事件の多くは、個別の加害行為に対して、時には加害者の立場で、時には観衆という立場で、時には傍観者という立場で関わっていた、と整理されていく必要があり、小山田氏の件も、「直接加害者かそうでないか」といった軸でのみ考えると、問題を矮小化することになってしまうと指摘した[80]。その上で、「インタビューについては、人によって細部のニュアンスの受け取り方が異なるようなので、細かなニュアンスはぜひ、原典を読んでいただければと思います。」としながら、小山田氏が経緯説明を行う前、1994年ごろ掲載された当該記事のいじめに関するインタビューをいくつか抜粋し、荻上はこの時点での小山田氏の発言から「人には「攻撃抑制規範」があるため、自分が行うことについて許容できる攻撃には限度があり、一定程度を超えると罪悪感を抱くこともあります。小山田氏にとっても、独自の線引きがあったことや、加害的関与に対する快楽と罪悪感との揺れがあることが窺い知れます。」と指摘し、また、「ロッキング・オン・ジャパン、クイックジャパン両誌に掲載された発言のニュアンスの違いや曖昧さから、小山田氏本人の声明が出るまで、その解釈の幅の中でどう読解するのかは、受け手にグラデーションがあった」とする一方「ただ少なくとも、障害のある児童に対して、「加害者」「観衆」の立場で深刻な「直接的攻撃」「間接的攻撃」に関与したと小山田氏が語る、なかなかに露悪的な記事が複数、存在していたことは間違いありません。この点に反応する形で、後に複数の障害者団体が、抗議文を出すことにもつながります。」とした一連の流れが騒動当時あり、「僕はここまで、小山田氏の「過去のいじめ行為」そのものというより、メディアを通じた「発言」「発信」の影響力について問題視しています。実際にどの範囲の加害行為が確定しているのかは不明ながら、「このようないじめをした」との、本人の語りを紹介するテキストそのものは存在し続けている。それにフォーカスがなされたならば、それに対する適切な応答が望ましい」といった騒動当時の自らの発言を引用した[80]

そういった流れの中、小山田氏はオリパラ議論の際、公的な応答を行うことになり、事実認識についての修正も行われ、荻上は小山田氏のその釈明と謝罪文(週刊文春インタビューおよび公式に投稿されたメッセージ)の中からいくつかの文章を引用し、「一見して、丁寧な応答だという印象があります」とした上で、「相手への謝罪、二次加害への謝罪、表現者としての発信の責任、応答不足の認識など、さまざまな配慮が行われた文章であると考えられます。とりわけ、自らが「傍観者」として関与したことについての問題、その目撃談を語ってしまった問題、そして訂正や応答をしないことについての反省が正面から述べられている点は重要だと思います。少なくとも僕のような部外者が当初に求めていた「応答」は、一通りには行われたと感じました。」とした上で、「厳密に触れておくとすれば、いじめの四層構造理論の分類でいえば、小山田氏は「傍観者」ではなく、「加害者」「観衆」「傍観者」を行き来している立場のように見えます」と補足し、「ただ本件は、相当過去の出来事であり、個別の事実確認がどこまで可能かといえば難しいでしょう。そうした中でも、数十年前以上のいじめ事案、およびそのことをメディア上で語ったことについて、これだけ言葉を割いて説明がなされるという事例は、日本では珍しいと思います。少なくとも、小山田氏が雑誌で「発信した」ことに対する「応答」は、今回の声明文で相応になされていたと捉えられるのではないでしょうか。」とする一方、「いじめの間接的攻撃や観衆的関与に関する社会的発言の意味を軽視することない仕方で、それぞれが評価を行うことが妥当であると思います。」と小山田氏の一連の経緯説明後の現時点での自らのスタンスをはっきりさせた[80]

また、荻上は1994年当時のメディアの空気やいじめ研究について「90年代というのは、まだまだいじめ研究が出発地点に立った時期で、適切ないじめ分析が共有されるような状況ではありませんでした。いじめなどが日常に起きている中にあって、小山田氏だけでなく、多くの人が、自らが被害/加害に関わった行為を、適切に言語化できないような鬱屈感があった時代だ思います。」「もしこの時、より適切ないじめ理論が小山田氏にも届いていれば。分析的語彙をもたなかった一人の「元児童」「若手ミュージシャン」が、自己卑下および「過剰演出」のために、反発を呼ぶような発信にかかわらなくて済んだのかもしれません。そのことを思うと、いじめ関連のデータや知識などをさらに広めることの重要性を痛感するところでもあります。」「個人的には、小山田氏が書かれていたような、『罪悪感と後ろめたさを感じていながら、どのように発信すべきか判断できないまま、ここまできてしまった』『自分の過去の言動やこれまでの態度を反省すると共に、社会に対してどのようなかたちで関わり、貢献していくべきかを個人としても音楽家としても、今まで以上に視野と意識を広げて考え、行動に移していきたいと思っています』という言葉には説得力を感じ、ひとつの納得を得ました。」「小山田氏には機会があれば、改めて、本人の今後の社会的取り組みなどについてお話しを伺ってみたいとも思わされました。」「このような応答をした人物に、今度は社会が応答し、その活動を見守るということがあれば、多くの居場所を作れる社会への歩みとなるのではないか。そう考えています。」と、今回のいじめ問題に対して自らが考えていることを明かした[80]

その一方で、出演を辞退し、今回の文章を書くに至ったきっかけである「2021 SUPER DOMMUNE YEAR END DISCUSSION 小山田圭吾氏と出来事の真相」というイベントに関して、自らが辞退した理由として、多忙であったことの他に、そもそもの企画趣旨に賛同できなかったとして、その企画趣旨を説明するイベントの企画文を引用し、その内容に関して「小山田氏を「批判」する人は、「誤解」に基づいて批判しているのだという認識を読み取りました。しかし、実際に批判的態度を持っている人にもそれぞれの温度感があり、批判者を一括りにするようなことはできないでしょう。」「小山田氏を批判する人の中には、『実際にはしていないいじめ内容を誤認した』人もいれば、『確定されたいじめ内容ですら拒絶感がある』という人もいるでしょうし、『媒体上で行われた露悪的な発言の主だから』という人もいれば、『応答に納得がでいないと今でも思うから』という人もいるでしょう。」「小山田氏を悪魔化する言説にも同意できませんが、批判者をひとくくりに、欠如モデル的に「無知な暴徒」として扱うかのような姿勢も同意できません。」とイベントの企画そのものの疑問点を指摘し、小山田氏に対する不当な攻撃も事実存在する以上、その危機感はよくわかると一部に関して理解を示す一方、「小山田氏に対する攻撃のあり方を問題視するという企画趣旨そのものが、批判者を悪魔化して攻撃するものにならないようにするなど、適切にキュレーションすることが求められると思います。」と、議論の場としての場所作りそのものはリスペクトしつつ、「いろいろな「場」の作り方があるのでしょうが、少なくとも自分にはミスマッチだなと思ったわけです」と、小山田氏の騒動に関する様々な議論の極端さに対する危うさを指摘した[80]

ライブツアー

東京国際フォーラムでのライブ(2008年)

近年のCorneliusのライブで特徴的なこととして、バンド演奏と映像のシンクロが挙げられる。FANTASMAのリリース以降、曲ごとに作られた映像作品を舞台バックに投射し生演奏と同期させるというライブを世界各地で展開してきた。なお、ほとんどの作品は映像作家の辻川幸一郎が手掛けている。

また『FANTASMA』の海外盤リリース以降、多数の国内・海外のロック・フェスティバルに出演している。上記のグラストンベリー・フェスティバル(1999年、2002年)、コーチェラ・フェスティバル(1999年、2007年)、レディング・フェスティバル(1999年)以外にも、ロスキルド・フェスティバル(1999年)、Bowlie Weekender Festival(1999年)、モントルー・ジャズ・フェスティバル(2002年)、T in the Park(2002年)、フジロック・フェスティバル(2002年、2017年)、RES Festival(2003年)、All Tomorrow's Parties(2007年)、Sónar Music Festival(2007年、2018年)、Moers Festival(2007年)、Eaux Claires(2016年)、NRMAL Festival(2018年)、Field Day(2018年)、Clockenflap(2018年)サマーソニック(2007年)、SONIC MANIA(2018年)、朝霧JAM(2007年、2019年)、ライジング・サン・ロックフェスティバル(2007年、2017年)、ROCK IN JAPAN FESTIVAL(2007年)、東京JAZZ(2018年)など。

  • THE FIRST QUESTION AWARD Tour(1994年)
  • BRING UP BABY Tour(1994年)
  • Welcome To The Jungle Tour'95(1995年)
  • FANTASMATIC WORLD TOUR(1997年-1998年)
  • from Nakameguro to Everywhere tour(2002-2004年)
  • SENSUOUS SYNCHRONIZED SHOW(2006-2008年)※THE CORNELIUS GROUP
  • CORNELIUS PERFORMS FANTASMA(2016年)
  • Mellow Waves Tour(2017-2018年)
  • Cornelius Performs Point(2019年)

※THE CORNELIUS GROUP(ツアーでのバンド形式の名義): 小山田圭吾 (Vo&G)、堀江博久 (Key&G)、清水ひろたか (B)、あらきゆうこ (Dr)

2016年以降はBass&Synthesizerに大野由美子(Buffalo Daughter)を迎えている[81]

ディスコグラフィー

シングルCD

国内リリース
海外リリース

レコード・カセット

国内リリース
海外リリース

スタジオ・アルバム

国内リリース
海外リリース

その他のアルバム

国内リリース
海外リリース
  • FM(1999年3月9日)
  • CM(1999年3月9日)
  • PM(2004年1月20日)
  • B-Sides(2008年9月9日)
  • Ripple Waves(2018年11月23日)

オリジナル・サウンドトラック

発売日 タイトル 規格品番 収録曲
2009年2月25日 きまぐれロボット WPZJ-90001/2 (DVD+CD)
2013年1月23日
2013年9月13日
デザインあ WPCL-11286 (CD)
JS10S003(10インチLP)
2013年11月27日 攻殻機動隊 ARISE O.S.T. VICL-63997 (CD)
JS10S005(10インチLP)
2015年6月17日 攻殻機動隊 新劇場版 O.S.T. VTCL-60400 (CD)
2018年3月21日 デザインあ2 WPCL-12842 (CD)
2018年7月18日 デザインあ3 WPCL-12891 (CD)
2019年7月26日 サウナ好きすぎ 配信
2020年12月02日 MUSIC FOR PARCO DUPARCOR2020(LP)

映像作品

国内リリース
海外リリース

参加作品

リリース日 曲名 アーティスト 収録された作品 参加内容
1991年10月27日 Bonjour Line,Cruel Records Strikes Back カヒミ・カリィ Blow Up プロデュース
1992年 Favourite Marine Flowers Bloom ギター
1992年11月26日 bridge Windy Afternoon プロデュース
1992年12月6日 華麗なる休日 小泉今日子 Banbinater
1992年12月21日 カヒミ・カリィ Mike Alway's Diary
1993年3月1日 bridge / Would-be-goods A Meeting on the Disk
1993年3月25日 bridge Spring Hill Fair
1993年6月1日 ピチカート・ファイヴ Bossa Nova 2001
1993年9月25日 Take It Easy My Brother Charlie カヒミ・カリィ Hello Young Lovers ギター、アレンジ
1994年6月25日 Candyman Girly プロデュース
1994年11月2日 EL-MALO Blind
1994年11月20日 The Worst Universal Jet Set
1995年1月25日 カヒミ・カリィ My First Karie
1995年3月1日 ハッピー・サッド ピチカート・ファイヴ PIZZICATO FIVE TYO ギター
1995年3月29日 高野寛 Sorrow and Smile
1995年4月1日 メロディーについて カヒミ・カリィ ゲンスブール・トリビュート'95 プロデュース
1995年4月5日 暴力温泉芸者 QUE SERA SERA ギター
1995年7月26日 カヒミ・カリィ Leur L'existence「彼ら」の存在 プロデュース
1995年9月30日 めざめ ピチカート・ファイヴ ROMANTIQUE'96 ギター
1995年12月1日 今夜はブギー・バック (smooth rap) スチャダラパー Cycle Hits 〜remix Best Collection〜 リミックス
1996年5月9日 appetite coba techno cabaret remix
1996年6月26日 カヒミ・カリィ LE ROI SOLEIL プロデュース
1996年9月12日 Cycling Round FLARE Re-grip リミックス
1997年 Nine Birds 石野卓球&小山田圭吾 九官鳥&ヒズフレンズ テレビブロス10周年企画。非売品。
1997年1月22日 少年ナイフ 少年ナイフ Super Mix リミックス
1997年1月25日 ジュンスイムクノテクニシャン ハイポジ ジュンスイムクノテクニシャン プロデュース
1998年2月21日 Ape Shall Never Kill Ape U.N.K.L.E. Ape Shall Never Kill Ape リミックス(CMに収録)
1998年4月1日 Galaxie Express 69 Mix SALON MUSIC Girls Our Tratt's Best! リミックス
1998年4月22日 Maybe I'm Dead Money Mark Push The Button リミックス(CMに収録)
1998年9月9日 Homespin Rerrun The High Llamas Lollo Rosso
1998年9月23日 MILK ROCK 嶺川貴子 XIMER ...c.c.c.remix リミックス
1998年11月21日 Windy Hill The Pastels Illuminati リミックス(CMに収録)
1999年1月26日 Atomic Moog 2000 Coldcut Let Us Replay
1999年4月9日 Great Five Lakes Buffalo Daughter WXBD
1999年5月11日 ピンク スパイダー hide hide TRIBUTE SPIRITS リミックス
1999年7月5日 Tsunami Manic Street Preachers Tsunami リミックス(CM2に収録)
1999年7月7日 Tender Blur Coffee+TV
1999年7月7日 Plash,Spin Spider Spin,Flash 嶺川貴子 Fun 9 プロデュース
1999年8月10日 We Love To Rock Arling & Cameron We Love To Rock リミックス
1999年11月21日 Monster NIGO Ape Sounds プロデュース
1999年11月25日 Butterfly TOWA TEI Lost Control Mix リミックス(CM2に収録)
2000年5月16日 Mixed Bizness Beck Mixed Bizness リミックス(CM2に収録)
2000年6月21日 Curiosity k.d.lang Invincible Summer
2000年7月26日 Hertbeat Tahiti 80 Hertbeat Remixes
2000年9月13日 Brand New Day Sting Brand New Day:The Remixes
2001年5月16日 Family Crue-L Grand Orchestra Feat. Ellie CRUE-L Classic Remixes VOL.1
2001年7月25日 ガリガリ君 電気グルーヴ The Last Supper
2001年12月12日 Since I Left You The Avalanches At Last Alone
2002年2月27日 Fish BONNIE PINK re*PINK BONNIE PINK REMIXES
2002年4月10日 Hot Computer Gerling headzcleaner
2002年5月2日 We Are All Made Of Stars Moby 18
2002年11月27日 Call Me Super Bad James Brown Ultimate Remixes リミックス(CM3に収録)
2003年2月26日 Chronograph SKETCH SHOW tronika
Ekot
2003年4月16日 Train run mi-gu migu プロデュース
2003年5月6日 Untitled Merzbow Ikebana リミックス
2003年8月27日 rama 高木正勝 sail
2003年9月10日 Moon Over Burbon Street Sting SACRED LOVE リミックス(CM3に収録)
2003年11月27日 ekot SKETCH SHOW LOOPHOLE
2003年12月3日 Everything Needs Love MONDO GROSSO HENSHIN
2004年1月21日 undercooled 坂本龍一 undercooled ギター
2004年2月25日 undercooled,coro,world citizen -I won't be disappointed-/looped piano,world citizen/re-cycled CHASM プログラミング,ギター
2004年11月2日 I'd Rather Dance with You Kings of Convenience I'd Rather Dance with You リミックス(CM3に収録)
2004年 Wataridori 2 CORNELIUS The WIRED CD: Rip. Sample. Mash. Share. 楽曲提供
2005年2月23日 The Rare Arto Lindsay Salt Plus Two プロデュース(CM4に収録)
2005年5月25日 mermaid 日暮愛葉 Platonic プロデュース
2005年6月22日 Twilight 電気グルーヴ×スチャダラパー 聖☆おじさん リミックス(CM3に収録)
2005年7月13日 Banquet Bloc Party Two More Years EP+ Silent Alarm Remixed
2005年10月21日 C&C CICADA Curious ギター
2005年10月26日 The End,Evening Star Plastic Sex Here comes SEX education プロデュース(Constellations Of Musicに収録)
2005年11月16日 moon the world TERIYAKI BOYZ BEEF or CHICKEN プロデュース
2006年5月24日 WAR&PEACE 坂本龍一 bricolages リミックス(CM3に収録)
2006年10月25日 I'm In The Rain カヒミ・カリィ NUNKI ギター
2007年4月25日 Turn Turn コーネリアス + 坂本龍一 細野晴臣トリビュートアルバム コラボレーション
2007年10月24日 赤とんぼ 三波春夫+コーネリアス にほんのうた 第一集 コラボレーション(CM4に収録)
2007年12月5日 Universal Speech The Go!Team The Wrath Of Marcie リミックス(CM3に収録)
2008年6月16日 Summer Phase 柚木隆一郎 NEVAEVA ギター
2008年7月16日 ONE Crystal Kay ONE リミックス(CM3に収録)
2008年12月3日 Heart Throbs And Apple Seeds The Bird and the Bee Ray Guns Are Not Just The Future コラボレーション(Constellations Of Musicに収録)
2009年1月21日 You Feel Right IF BY YES Chimera Music Release No.0 リミックス(CM3に収録)
2009年1月28日 5TH ELEMENT TERIYAKI BOYZ SERIOUS JAPANESE プロデュース
2009年2月4日 Mind Wall TOWA TEI BIG FUN ギター
2009年3月4日 disko,ice 坂本龍一 out of noise
2009年3月11日 Emerger 高橋幸宏 Page By Page
2009年5月6日 pulling from above mi-gu pulling from above
2009年9月16日 YOKO ONO PLASTIC ONO BAND BETWEEN MY HEAD AND THE SKY ギター,ベース,プログラミング,テノリオン,ミックス,パーカッション(M2:CM4に収録)
2009年10月14日 Won't Let Go,Soundwaves Newton Faulkner Rebuilt By Humans プロデュース,コラボレーション
2010年7月21日 Brian Eno MGMT Congratulations +5 リミックス(CM4に収録)
2010年8月10日 Katayanagi Twins vs. Sex Bob BECK & CORNELIUS Scott Pilgrim Vs. The World コラボレーション
2011年1月19日 NIGHT PEOPLE LITTLE CREATURES Re:TTLE CREATURES カバーConstellations Of Musicに収録)
2011年3月2日 You Feel Right,Still Breathing IF BY YES Salt on Sea Glass リミックス(CM3,CM4に収録)
2011年4月13日 salyu × salyu s(o)un(d)beams プロデュース
2011年4月27日 QKMAC - STSR 相対性理論 正しい相対性理論 リミックス(CM4に収録)
2011年4月27日 Make Some Noise Beastie Boys Hot Sauce Committee Part 2
2011年5月18日 It Doesn't Stop Maia Hirasawa Boom!
2011年8月10日 話したいあなたと salyu × salyu 話したいあなたと プロデュース
2011年8月17日 Battle Without Honor or Humanity 布袋寅泰 ALL TIME SUPER GUEST リミックス(CM4に収録)
2012年1月25日 Magic Carpet Ride 野宮真貴 30 〜Greatest Self Covers & More!!!〜 プロデュース(CM4に収録)
2012年6月6日 toaf,digo,ceof 宮内優里 トーンアフタートーン ギター
2012年7月11日 A Piece Of Future 2012 フィッシュマンズ・プラス A Piece Of Future
2012年7月13日 Hostile To Me Lali Puna Silver Light リミックス(CM4に収録)
2012年8月8日 Drip Dry Eyes O/S/T (小山田圭吾+砂原良徳+TOWA TEI) with VALERIE TREBELJAHR RED DIAMOND〜Tribute to Yukihiro Takahashi リミックス
2012年8月21日 Eyes Wide Open Gotye Eyes Wide Open EP リミックス(Constellations Of Musicに収録)
2012年9月29日 ロンリープラネッツ やくしまるえつこ ヤミヤミ・ロンリープラネッツ ギター
2012年10月23日 Opening from Glassworks Philip Glass REWORK Philip Glass Remixed リミックス
2013年4月20日 幽霊の気分で (Cornelius Mix) 坂本慎太郎 幽霊の気分で リミックス(Constellations Of Musicに収録)
2013年6月19日 Glass 高田漣 アンサンブル ギター
2013年7月24日 Great Five Lakes 20th Buffalo Daughter ReDiscoVer. Best, Re-recordings and Remixes of Buffalo Daughter
2013年8月7日 青葉市子と妖精たち ラヂオ
2013年9月12日 MOONBEAMS,7TH FLOOR,SHINE SHINE YOKO ONO PLASTIC ONO BAND TAKE ME TO THE LAND OF HELL ギター,ベース,シンセ
2013年10月2日 Try Anything Once (w / Cornelius) Korallreven Try Anything Once ギター,コーラス(Constellations Of Musicに収録)
2013年11月27日 アルセーヌルパンみたい 滞空時間 来日 ギター
2013年11月27日 じぶんがいない salyu × salyu 攻殻機動隊 ARISE O.S.T プロデュース
2013年11月27日 外は戦場だよ 青葉市子 コーネリアス 攻殻機動隊 ARISE O.S.T
2014年6月25日 Heart Grenade ショーン・レノン コーネリアス Heart Grenade
2014年9月3日 Split Spirit 高橋幸宏 & METAFIVE Split Spirit
2014年10月8日 Homesick in Calcutta U-zhaan Tabla Rock Mountain
2014年10月29日 ミュージック サカナクション さよならはエモーション/蓮の花 リミックス(Constellations Of Musicに収録)
2015年4月29日 solaris Penguin Cafe Penguin Cafe Umbrella EP 1
2015年6月17日 坂本真綾 コーネリアス あなたを保つもの / まだうごく プロデュース
2016年1月13日 METAFIVE META プロデュース (M1, M10)、ギター、コーラス
2016年3月2日 告白 (Cornelius ver.) ASA-CHANG&巡礼 まほう リミックス
2016年5月5日 だいだい大好き だきしめたい KIDS DAY BAND だいだい大好き だきしめたい ギター
2016年6月15日 この夜にさよなら / Kono Yoru Ni Sayonara 沖野俊太郎 Too Far [F-A-R Remixes] リミックス
2016年11月9日 METAFIVE METAHALF プロデュース、作曲(M2)、ギター
2017年3月22日 Brand Nu Emo TOWA TEI EMO ギター
2017年5月24日 Brand Nu Emo/Brocante
2017年11月10日 Way To Go Empire Of The Sun On Our Way Home EP リミックス
2017年12月13日 ZURE 坂本龍一 ASYNC - REMODELS
2018年5月9日 THE BEATNIKS EXITENTIALIST A XIE XIE ギター
2018年9月17日 My World ft. Cornelius Benny Sings City Melody ヴォーカル、キーボード、プログラミング
2018年10月3日 Gauloise (Live Version) ムッシュかまやつ ゴロワーズ(+1) ギター
2019年5月29日 Clone (feat. Cornelius) 布袋寅泰 GUITARHYTHM VI プロデュース
2019年6月5日 そばかすミルク カジヒデキ GOTH ROMANCE ギター
2019年8月28日 Polly Jean キャロル&チューズデイ (Vo. Nai Br.XX&Celeina Ann) Polly Jean 作曲、編曲、プロデュース
2020年1月8日 Flow 木村拓哉 Go with the Flow
2020年4月1日 成功と挫折 岡村靖幸 ギター
2020年7月24日 環境と心理 / Environmental METAFIVE 環境と心理 ヴォーカル、ギター、作詞、作曲、プロデュース
2020年10月14日 二人の果て 原田知世 恋愛小説3~You & Me ヴォーカル
2020年12月11日 Music Is the Light (featuring Cornelius and Kelly Moran) アヴァランチーズ We Will Always Love You ギター

その他参加作品

出演

テレビ番組

  • 細野晴臣イエローマジックショー2(2019年1月1日、NHK BS4K/1月2日、NHK BSプレミアム[82]
  • 細野晴臣イエローマジックショー3(2020年1月1日、NHK BSプレミアム/1月2日、NHK BS4K)

ラジオ

  • LOVE OVERTIME(FM802、1995年 - 1996年)
  • 小山田圭吾の中目黒ラジオ(NHK-FM、2003年 - 2010年)
  • 小山田圭吾の新町ラジオ(NHK-FM、2013年)
  • FLAG RADIO(α-STATION、2018年4月4日 - 、2018年は偶数月、2019-2020年は奇数月の毎週水曜日21:00 ‐ 22:00)
  • METAFM(InterFM897、2021年7月4日 - 7月25日)

CM

書籍

  • 『コーネリアスの惑星見学 - 好奇心は猿をも殺す』(1998年)
  • 『続・コーネリアスの惑星見学』(2000年)
  • 『別冊ele-king ALL ABOUT CORERNELIUS コーネリアスのすべて』(2017年)
  • 『Cornelius × idea Mellow Waves -コーネリアスの音楽とデザイン-』(2017年)
  • 『別冊ele-king ALL ABOUT CORERNELIUS 2 続・コーネリアスのすべて』(2019年)

脚注

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  12. ^ ベック、コーネリアスのロサンゼルス公演にゲストで参加した映像がオンラインに”. NME JAPAN (2016年8月8日). 2017年6月19日閲覧。
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  44. ^ a b c d e f g 村上清「村上清の”いじめ紀行”第1回・ゲスト小山田圭吾(コーネリアス)」『Quick Japan』第3号、太田出版、1995年8月1日、51-72頁、ISBN 4-8723-3232-6 
  45. ^ a b “五輪パラ開閉会式、共通コンセプト&クリエイティブチームのメンバーなど発表”. 北國新聞. (2021年7月15日). https://www.hokkoku.co.jp/articles/-/469559 2021年7月20日閲覧。 
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外部リンク