コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

日暮愛葉

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
日暮 愛葉
出生名 日暮 愛葉
生誕 (1971-11-08) 1971年11月8日(52歳)
出身地 日本の旗 日本
学歴 自由の森学園
ジャンル インディー・ロック
職業 歌手作詞家作曲家
担当楽器 ボーカル
ギター
レーベル キューンレコード
felicity
共同作業者 SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER
LOVES.
THE GIRL
公式サイト official website

日暮 愛葉(ひぐらし あいは、1971年11月8日 - )は、日本のロック歌手。本名同じ。父はコピーライターでブランド名「無印良品」を考案し、『おかあさんといっしょ』の体操の作詞を手掛ける日暮真三(ひぐらししんぞう)[1]。伯父(父の兄)はイラストレーターの日暮修一(ひぐらししゅういち)。自由の森学園中学校・高等学校出身[2][3]

人物

[編集]

1990年代初頭にバンド「SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER」を結成。バンド名はロックバンドXTCの曲名から。インディーズで活動しながら他のメンバーの参加、脱退を何度か経てボーカル&ギター:日暮愛葉、ベース:小山ナオ、ドラムス:唐島孝治のスリーピースバンドに落ち着く。3人の編成が固まった頃、日暮が主宰するインディーズレーベル「パムグリア」からファーストフルアルバム『Give Them Back To Me』を発表。当時としては珍しく最初から海外での活動を念頭に置き、そのサウンドはもちろん、ライオットガール的な佇まいからして、他の日本のバンドとは一線を画す存在であった[4]Buffalo DaughterCIBO MATTOらと共に、海外の空気を含んだ、新しいバンドの文脈を形成[4]。音楽のカテゴリーとしては、オルタナティヴロックと呼ばれる領域が近い。日暮の風貌やキャラクターはソニック・ユースのキム・ゴードンやホールコートニー・ラブを彷彿とさせる。初期はコアなインディーズシーンでラウド気味なオルタナティヴ・ロックを奏でていたが、時期が経つにつれ、よりポップでシンプルな面が強調されるようになってくる。2002年のSEAGULL活動休止以降はソロ、LOVES.、THE GIRLと様々な名義で活動を続けてきたが、2014年にSEAGULLの活動を再開する。

日本はもとより海外のミュージシャンとの親交も厚く、NY留学時代はソニック・ユースやアート・リンゼイジャド・フェアなどと友人になり、音楽活動を始めてからはショーン・レノン等と共演している[5][6]

経歴

[編集]

1990年、19歳のときにイギリスに半年間留学。帰国後、最初はイトウサチコと二人でSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERを始める[6]。イトウがドイツに留学したいと言うので、自身もアメリカ合衆国ニューヨークに2年間留学する[6]。留学中に音楽活動を本格的に開始する決意をし、ベースギターを購入。

1992年、日本とニューヨークを行き来する間に知り合った小山ナオ[注 1]や辛島孝治を誘い、本格的にSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの活動を開始する[5][6]

1996年、日暮の友人だったカジヒデキの誘いで小山田圭吾(元フリッパーズ・ギター)主宰のトラットリアポリスター)からシングル「FLY」をリリース[5]

1998年シャカゾンビのツッチーが参加したユニット「RAVOLTA(ラヴォルタ)」を結成し、ジョージ・マイケルの「フェイス」をカバーした。

1999年、アルバムに参加したギタリスト渡辺ヨシキ(ヨシキの名前の漢字は不明)と結婚し、長女が誕生するが家庭内不和により数年で離婚。この頃、ドラムスを担当していた唐島が脱退。離婚にまつわるストレスなどで日暮は精神的な不調に陥る。

2002年、約10年間に及ぶバンドの集大成であるベストアルバム「Dying For Seagulls」を発表後、バンドは活動休止。

2002年、本人からのラブコールによりYUKIのソロデビューシングル「the end of shite」の作詞・作曲・プロデュースを手掛ける[5]

2003年9月、Ki/oon Recordsよりソロデビュー。その後、ソロ活動を本格化させ、精神的な不調と闘いながら、ソロ名義の作品をリリース。「日暮愛葉」名義のフルアルバムが2枚発表されている。

2005年、以前から親交のあった秋山隆彦(ドラムスdowny, fresh!, KAREN)と、ソロ時代のサポートメンバーだった岩谷啓士郎(ギター/マニピュレーター:Keishiro IwataniBAND, トクマルシューゴ, フラバルス, golfer)に声をかけ、新たなバンド「LOVES.」を結成[7]。ライブを中心に活動。

2006年10月にはタイのロックフェスに参加。

2007年3月、LOVES.初の音源にして13曲入りの1stアルバム『LUCKY ME』をリリース。レコーディング時にサポートとしてベースに中尾憲太郎が参加。

2008年、以前よりサポートメンバーとしてレコーディングに参加していた中尾憲太郎(ベース:ex.NUMBER GIRL, 現 Crypt City, younGSounds)と中村浩(サックス/フルート:fresh!)を新たにパーマネントメンバーに迎え、「日暮愛葉 and LOVES!」としてアルバム『Now is the time!』を日暮の自主レーベル「chance! dance! Record」よりリリース。

2009年、「RAVOLTA」の10年ぶりの復活。同年12月、4年半ぶりとなる「日暮愛葉」名義のアコースティックサウンド満載のソロアルバム『perfect days』をFelicityよりリリース[8]

2010年、LOVES.の3rdアルバム『JM』をFelicityよりリリース。アルバム完成後に岩谷が脱退し、伊東真一(ギター:Fresh!, HINTO, ex.SPARTA LOCALS)をサポートに迎える[9]。11月、LOVES.の活動休止を発表[10]

2011年1月12日、オフィシャル・ブログで3ピースのガールズ・オルタナティブバンド「THE GIRL」の結成を発表。参加するのは、浅井健一のサポートでも知られるベース/ボーカルの林束紗(scarlet)とドラム/コーラスのおかもとなおこ(つばき)。10月、THE GIRLの1stアルバム『Lost in wonder』をFelicityよりリリース。日本ツアーNYC miniツアーなど精力的なライブ活動を行う。

2012年12月、THE GIRLの2ndアルバム『UR sensation』をリリース。同時に関節炎および腱鞘炎の悪化を理由にベースの林束紗の卒業を発表。

2014年4月16日、日暮愛葉デビュー18周年(アイハイヤー)を記念して日暮愛葉のシーガルからTHE GIRLまでの18年間の軌跡を辿るオールタイムベスト『“18” aiha higurashi cherish my best』を発売。5月5日、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERが新編成で活動再開。メンバーは、日暮(ボーカル/ギター)、中尾憲太郎(ベース/コーラス)、おかもとなおこ(ドラムス)、蓮尾理之(キーボード:385, bonanzas, JETZEJOHNSON, siraph, 元School Food Punishment)、一ノ瀬雄太(ギター:快速東京)、moe(コーラス:Miila and the Geeks、Twee Grrrls Club)の6人となる。

ディスコグラフィー

[編集]

ソロ作品

[編集]

シングル

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2003年9月10日 NEW LIFE KSCL-959 オリコン最高100位、登場回数4回
KSCL-543:CCCD
2004年07月07日(再発) KSCL-732:再発CCCD
2nd 2003年11月27日 FANTASY KSCL-963 オリコン圏外
KSCL-631:CCCD
3rd 2004年12月1日 ユメミタイ(cherish my life) KSCL-754 オリコン圏外
4th 2005年3月16日 Silly Girl KSCL-769 オリコン圏外

アルバム

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2004年1月7日 Born Beautiful KSCL-635 オリコン最高93位、登場回数3回
2nd 2005年5月25日 Platonic KSCL-825 オリコン最高208位
3rd 2009年11月18日 Perfect Days PCD-18601 オリコン圏外
Best 2014年04月16日 “18” aiha higurashi cherish my best PECF-1095 オリコン圏外

ミュージックビデオ

[編集]
監督 曲名
北山大介×笹原清明 「What To Say」
竹内鉄郎 「Silly Girl」
摩耶[要曖昧さ回避] 「Platonic」
不明 「FANTASY (PENTHOUSE Ver.)」「NEW LIFE」「ユメミタイ (cherish my life)」

「LOVES.」名義

[編集]

アルバム

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2007年03月28日 LUCKY ME KSCL-1188 オリコン圏外

「日暮愛葉 and LOVES!」名義

[編集]

アルバム

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2008年09月10日 Now is the time! DDCZ-1542 オリコン圏外
2nd 2010年07月28日 JM PECF-1020 オリコン圏外

「THE GIRL」名義

[編集]

アルバム

[編集]
  発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
1st 2011年10月05日 Lost in wonder PECF-1032 オリコン圏外
2nd 2012年12月19日 UR sensation PECF-1058 オリコン圏外

参加作品

[編集]
発売日 タイトル 規格品番 収録曲 備考
2002年3月27日 PRISMIC ESCL-2300 「眠り姫」編曲

the end of shite」作詞・作曲・編曲

「I U Mee Him」作詞・作曲・編曲

備考
2005年04月06日 Fine Time 2 A Tribute to NEW WAVE UPCH-1398 3.This is not a Love Song / 日暮愛葉÷中村弘二 Polydor
2005年04月06日 BARFOUT!presents『authentica~mellow』 SRCL-5896 7.ユメミタイ (cherish my life) gr8! records
2005年04月27日 Ki/oon Records Overseas Compilation KSCL-815
KSCL-817
13.ユメミタイ (cherish my life) Ki/oon Music Inc.
2007年10月17日 Rock for Baby KSCL-1212 15.Twinkle Twinkle Little Star / LOVES. Ki/oon Music Inc.
2010年06月16日 Kill your T.V. meets felicity EP -curated by aiha higurashi- PECF-1021 6.what to say felicity
2013年07月24日 Buffalo Daughter「ReDiscoVer. Best, Re-recordings and Remixes of Buffalo Daughter」 UMA-1022 2. Beautiful You 20th featuring 日暮愛葉&有島コレスケ UMA

出演

[編集]

ラジオ

[編集]
  • Platonic Time(NORTH WAVE 2005年4月 - 7月)

主な出演イベント

[編集]
  • 2003年08月08日 - スペースシャワー列伝 第29巻 〜光波(きらめき)の宴〜
  • 2003年12月30日 - COUNTDOWN JAPAN 03/04
  • 2010年04月23日 - ふくろうず「ループするツアー」
  • 2012年05月05日 - LONDON CALLING(「THE GIRL」として出演)
  • 2012年12月03日 - 冷牟田竜之 presents Taboo 〜HIYAMUTA 50th Anniv. Special〜(「THE GIRL」として出演)

脚注

[編集]

注釈

[編集]
  1. ^ 美大卒で漫画家安野モヨコの元アシスタント。現在はイラストレーター。

出典

[編集]
  1. ^ aiha higurashi@Aiha_official Twitter2015年2月1日”. 2020年12月28日閲覧。
  2. ^ 校則なし、テストなし、授業中にギター弾く...星野源を生んだ「自由の森学園」のユニークすぎる教育方針! (2017年1月27日)”. エキサイトニュース. 2020年12月28日閲覧。
  3. ^ ramblin'”. ramblin.augustdesign.jp. 2020年12月28日閲覧。
  4. ^ a b 「いつも私は圏外な人」 日暮愛葉のエキセントリックな愛情(1/3)”. 音楽ナタリー (2014年4月16日). 2016年12月10日閲覧。
  5. ^ a b c d 日暮愛葉 インタビューPage1”. musicshelf (2007年10月17日). 2016年12月10日閲覧。
  6. ^ a b c d 「いつも私は圏外な人」 日暮愛葉のエキセントリックな愛情(2/3)”. 音楽ナタリー (2014年4月16日). 2016年12月10日閲覧。
  7. ^ 日暮愛葉 インタビューPage2”. musicshelf (2007年10月17日). 2016年12月10日閲覧。
  8. ^ 脱パブリック・イメージ 日暮愛葉インタビュー”. musicshelf (2009年11月27日). 2016年12月10日閲覧。
  9. ^ 日暮愛葉率いるバンド「LOVES.」インタビュー”. CINRA.net (2010年7月26日). 2016年12月10日閲覧。
  10. ^ 日暮愛葉率いるLOVES.が活動休止を発表”. タワーレコード (2010年11月1日). 2016年12月10日閲覧。

外部リンク

[編集]

THE GIRL

[編集]

LOVES

[編集]

インタビュー

[編集]