日暮愛葉
日暮 愛葉 | |
---|---|
出生名 | 日暮 愛葉 |
生誕 | 1971年11月8日(52歳) |
出身地 | 日本 |
学歴 | 自由の森学園 |
ジャンル | インディー・ロック |
職業 | 歌手、作詞家、作曲家 |
担当楽器 |
ボーカル ギター |
レーベル |
キューンレコード felicity |
共同作業者 |
SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER LOVES. THE GIRL |
公式サイト | official website |
日暮 愛葉(ひぐらし あいは、1971年11月8日 - )は、日本のロック歌手。本名同じ。父はコピーライターでブランド名「無印良品」を考案し、『おかあさんといっしょ』の体操の作詞を手掛ける日暮真三(ひぐらししんぞう)[1]。伯父(父の兄)はイラストレーターの日暮修一(ひぐらししゅういち)。自由の森学園中学校・高等学校出身[2][3]。
人物
[編集]1990年代初頭にバンド「SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HER」を結成。バンド名はロックバンドXTCの曲名から。インディーズで活動しながら他のメンバーの参加、脱退を何度か経てボーカル&ギター:日暮愛葉、ベース:小山ナオ、ドラムス:唐島孝治のスリーピースバンドに落ち着く。3人の編成が固まった頃、日暮が主宰するインディーズレーベル「パムグリア」からファーストフルアルバム『Give Them Back To Me』を発表。当時としては珍しく最初から海外での活動を念頭に置き、そのサウンドはもちろん、ライオットガール的な佇まいからして、他の日本のバンドとは一線を画す存在であった[4]。Buffalo DaughterやCIBO MATTOらと共に、海外の空気を含んだ、新しいバンドの文脈を形成[4]。音楽のカテゴリーとしては、オルタナティヴロックと呼ばれる領域が近い。日暮の風貌やキャラクターはソニック・ユースのキム・ゴードンやホールのコートニー・ラブを彷彿とさせる。初期はコアなインディーズシーンでラウド気味なオルタナティヴ・ロックを奏でていたが、時期が経つにつれ、よりポップでシンプルな面が強調されるようになってくる。2002年のSEAGULL活動休止以降はソロ、LOVES.、THE GIRLと様々な名義で活動を続けてきたが、2014年にSEAGULLの活動を再開する。
日本はもとより海外のミュージシャンとの親交も厚く、NY留学時代はソニック・ユースやアート・リンゼイ、ジャド・フェアなどと友人になり、音楽活動を始めてからはショーン・レノン等と共演している[5][6]。
経歴
[編集]1990年、19歳のときにイギリスに半年間留学。帰国後、最初はイトウサチコと二人でSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERを始める[6]。イトウがドイツに留学したいと言うので、自身もアメリカ合衆国ニューヨークに2年間留学する[6]。留学中に音楽活動を本格的に開始する決意をし、ベースギターを購入。
1992年、日本とニューヨークを行き来する間に知り合った小山ナオ[注 1]や辛島孝治を誘い、本格的にSEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERの活動を開始する[5][6]。
1996年、日暮の友人だったカジヒデキの誘いで小山田圭吾(元フリッパーズ・ギター)主宰のトラットリア(ポリスター)からシングル「FLY」をリリース[5]。
1998年、シャカゾンビのツッチーが参加したユニット「RAVOLTA(ラヴォルタ)」を結成し、ジョージ・マイケルの「フェイス」をカバーした。
1999年、アルバムに参加したギタリスト渡辺ヨシキ(ヨシキの名前の漢字は不明)と結婚し、長女が誕生するが家庭内不和により数年で離婚。この頃、ドラムスを担当していた唐島が脱退。離婚にまつわるストレスなどで日暮は精神的な不調に陥る。
2002年、約10年間に及ぶバンドの集大成であるベストアルバム「Dying For Seagulls」を発表後、バンドは活動休止。
2002年、本人からのラブコールによりYUKIのソロデビューシングル「the end of shite」の作詞・作曲・プロデュースを手掛ける[5]。
2003年9月、Ki/oon Recordsよりソロデビュー。その後、ソロ活動を本格化させ、精神的な不調と闘いながら、ソロ名義の作品をリリース。「日暮愛葉」名義のフルアルバムが2枚発表されている。
2005年、以前から親交のあった秋山隆彦(ドラムス:downy, fresh!, KAREN)と、ソロ時代のサポートメンバーだった岩谷啓士郎(ギター/マニピュレーター:Keishiro IwataniBAND, トクマルシューゴ, フラバルス, golfer)に声をかけ、新たなバンド「LOVES.」を結成[7]。ライブを中心に活動。
2006年10月にはタイのロックフェスに参加。
2007年3月、LOVES.初の音源にして13曲入りの1stアルバム『LUCKY ME』をリリース。レコーディング時にサポートとしてベースに中尾憲太郎が参加。
2008年、以前よりサポートメンバーとしてレコーディングに参加していた中尾憲太郎(ベース:ex.NUMBER GIRL, 現 Crypt City, younGSounds)と中村浩(サックス/フルート:fresh!)を新たにパーマネントメンバーに迎え、「日暮愛葉 and LOVES!」としてアルバム『Now is the time!』を日暮の自主レーベル「chance! dance! Record」よりリリース。
2009年、「RAVOLTA」の10年ぶりの復活。同年12月、4年半ぶりとなる「日暮愛葉」名義のアコースティックサウンド満載のソロアルバム『perfect days』をFelicityよりリリース[8]。
2010年、LOVES.の3rdアルバム『JM』をFelicityよりリリース。アルバム完成後に岩谷が脱退し、伊東真一(ギター:Fresh!, HINTO, ex.SPARTA LOCALS)をサポートに迎える[9]。11月、LOVES.の活動休止を発表[10]。
2011年1月12日、オフィシャル・ブログで3ピースのガールズ・オルタナティブバンド「THE GIRL」の結成を発表。参加するのは、浅井健一のサポートでも知られるベース/ボーカルの林束紗(scarlet)とドラム/コーラスのおかもとなおこ(つばき)。10月、THE GIRLの1stアルバム『Lost in wonder』をFelicityよりリリース。日本ツアーNYC miniツアーなど精力的なライブ活動を行う。
2012年12月、THE GIRLの2ndアルバム『UR sensation』をリリース。同時に関節炎および腱鞘炎の悪化を理由にベースの林束紗の卒業を発表。
2014年4月16日、日暮愛葉デビュー18周年(アイハイヤー)を記念して日暮愛葉のシーガルからTHE GIRLまでの18年間の軌跡を辿るオールタイムベスト『“18” aiha higurashi cherish my best』を発売。5月5日、SEAGULL SCREAMING KISS HER KISS HERが新編成で活動再開。メンバーは、日暮(ボーカル/ギター)、中尾憲太郎(ベース/コーラス)、おかもとなおこ(ドラムス)、蓮尾理之(キーボード:385, bonanzas, JETZEJOHNSON, siraph, 元School Food Punishment)、一ノ瀬雄太(ギター:快速東京)、moe(コーラス:Miila and the Geeks、Twee Grrrls Club)の6人となる。
ディスコグラフィー
[編集]ソロ作品
[編集]シングル
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1st | 2003年9月10日 | NEW LIFE | KSCL-959 | 詳細
|
オリコン最高100位、登場回数4回 |
KSCL-543:CCCD | |||||
2004年07月07日(再発) | KSCL-732:再発CCCD | ||||
2nd | 2003年11月27日 | FANTASY | KSCL-963 | 詳細
|
オリコン圏外 |
KSCL-631:CCCD | |||||
3rd | 2004年12月1日 | ユメミタイ(cherish my life) | KSCL-754 | 詳細
|
オリコン圏外 |
4th | 2005年3月16日 | Silly Girl | KSCL-769 | 詳細
|
オリコン圏外 |
アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1st | 2004年1月7日 | Born Beautiful | KSCL-635 | 詳細
|
オリコン最高93位、登場回数3回 |
2nd | 2005年5月25日 | Platonic | KSCL-825 | 詳細
|
オリコン最高208位 |
3rd | 2009年11月18日 | Perfect Days | PCD-18601 | 詳細
|
オリコン圏外 |
Best | 2014年04月16日 | “18” aiha higurashi cherish my best | PECF-1095 | 詳細
|
オリコン圏外 |
ミュージックビデオ
[編集]監督 | 曲名 |
北山大介×笹原清明 | 「What To Say」 |
竹内鉄郎 | 「Silly Girl」 |
摩耶[要曖昧さ回避] | 「Platonic」 |
不明 | 「FANTASY (PENTHOUSE Ver.)」「NEW LIFE」「ユメミタイ (cherish my life)」 |
「LOVES.」名義
[編集]アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1st | 2007年03月28日 | LUCKY ME | KSCL-1188 | 詳細
|
オリコン圏外 |
「日暮愛葉 and LOVES!」名義
[編集]アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1st | 2008年09月10日 | Now is the time! | DDCZ-1542 | 詳細
|
オリコン圏外 |
2nd | 2010年07月28日 | JM | PECF-1020 | 詳細
|
オリコン圏外 |
「THE GIRL」名義
[編集]アルバム
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 | |
---|---|---|---|---|---|
1st | 2011年10月05日 | Lost in wonder | PECF-1032 | 詳細
|
オリコン圏外 |
2nd | 2012年12月19日 | UR sensation | PECF-1058 | 詳細
|
オリコン圏外 |
参加作品
[編集]発売日 | タイトル | 規格品番 | 収録曲 | 備考 |
---|---|---|---|---|
2002年3月27日 | PRISMIC | ESCL-2300 | 「眠り姫」編曲
「the end of shite」作詞・作曲・編曲 「I U Mee Him」作詞・作曲・編曲 |
備考 |
2005年04月06日 | Fine Time 2 A Tribute to NEW WAVE | UPCH-1398 | 3.This is not a Love Song / 日暮愛葉÷中村弘二 | Polydor |
2005年04月06日 | BARFOUT!presents『authentica~mellow』 | SRCL-5896 | 7.ユメミタイ (cherish my life) | gr8! records |
2005年04月27日 | Ki/oon Records Overseas Compilation | KSCL-815 KSCL-817 |
13.ユメミタイ (cherish my life) | Ki/oon Music Inc. |
2007年10月17日 | Rock for Baby | KSCL-1212 | 15.Twinkle Twinkle Little Star / LOVES. | Ki/oon Music Inc. |
2010年06月16日 | Kill your T.V. meets felicity EP -curated by aiha higurashi- | PECF-1021 | 6.what to say | felicity |
2013年07月24日 | Buffalo Daughter「ReDiscoVer. Best, Re-recordings and Remixes of Buffalo Daughter」 | UMA-1022 | 2. Beautiful You 20th featuring 日暮愛葉&有島コレスケ | UMA |
出演
[編集]ラジオ
[編集]- Platonic Time(NORTH WAVE 2005年4月 - 7月)
主な出演イベント
[編集]- 2003年08月08日 - スペースシャワー列伝 第29巻 〜光波(きらめき)の宴〜
- 2003年12月30日 - COUNTDOWN JAPAN 03/04
- 2010年04月23日 - ふくろうず「ループするツアー」
- 2012年05月05日 - LONDON CALLING(「THE GIRL」として出演)
- 2012年12月03日 - 冷牟田竜之 presents Taboo 〜HIYAMUTA 50th Anniv. Special〜(「THE GIRL」として出演)
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ “aiha higurashi@Aiha_official Twitter2015年2月1日”. 2020年12月28日閲覧。
- ^ “校則なし、テストなし、授業中にギター弾く...星野源を生んだ「自由の森学園」のユニークすぎる教育方針! (2017年1月27日)”. エキサイトニュース. 2020年12月28日閲覧。
- ^ “ramblin'”. ramblin.augustdesign.jp. 2020年12月28日閲覧。
- ^ a b “「いつも私は圏外な人」 日暮愛葉のエキセントリックな愛情(1/3)”. 音楽ナタリー (2014年4月16日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b c d “日暮愛葉 インタビューPage1”. musicshelf (2007年10月17日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ a b c d “「いつも私は圏外な人」 日暮愛葉のエキセントリックな愛情(2/3)”. 音楽ナタリー (2014年4月16日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “日暮愛葉 インタビューPage2”. musicshelf (2007年10月17日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “脱パブリック・イメージ 日暮愛葉インタビュー”. musicshelf (2009年11月27日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “日暮愛葉率いるバンド「LOVES.」インタビュー”. CINRA.net (2010年7月26日). 2016年12月10日閲覧。
- ^ “日暮愛葉率いるLOVES.が活動休止を発表”. タワーレコード (2010年11月1日). 2016年12月10日閲覧。
外部リンク
[編集]- 公式ウェブサイト
- 日暮愛葉 (@Aiha_higurashi) - X(旧Twitter)
- 日暮愛葉 (aiha.higurashi) - Facebook
- 日暮愛葉の「SKY日記」 - ウェイバックマシン(2007年5月18日アーカイブ分)
THE GIRL
[編集]- THE GIRL facebook (THEGIRLband) - Facebook
- THE GIRL 2011 public image interview and live
LOVES
[編集]インタビュー
[編集]- 日暮愛葉 インタビュー&プレリスト (MUSICSHELF) - ウェイバックマシン(2007年10月18日アーカイブ分)
- 脱パブリック・イメージ 日暮愛葉インタビュー
- 日暮愛葉率いるバンド「LOVES.」インタビュー