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「1996年の日本競馬」の版間の差分

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*[[宝塚記念]](阪神競馬場・[[7月7日]]) 優勝:[[マヤノトップガン]]、騎手:田原成貴
*[[宝塚記念]](阪神競馬場・[[7月7日]]) 優勝:[[マヤノトップガン]]、騎手:田原成貴
*[[秋華賞]](京都競馬場・[[10月20日]]) 優勝:[[ファビラスラフイン]]、騎手:[[松永幹夫]]
*[[秋華賞]](京都競馬場・[[10月20日]]) 優勝:[[ファビラスラフイン]]、騎手:[[松永幹夫]]
*[[天皇賞#天皇賞(秋)|天皇賞(秋)]](東京競馬場・[[10月27日]]) 優勝:[[バブルガムフェロー]]、騎手:[[蛯名正義]]
*[[天皇賞(秋)]](東京競馬場・[[10月27日]]) 優勝:[[バブルガムフェロー]]、騎手:[[蛯名正義]]
*[[菊花賞]](京都競馬場・[[11月3日]]) 優勝:[[ダンスインザダーク]]、騎手:武豊
*[[菊花賞]](京都競馬場・[[11月3日]]) 優勝:[[ダンスインザダーク]]、騎手:武豊
*[[エリザベス女王杯]](京都競馬場・[[11月10日]]) 優勝:[[ダンスパートナー]]、騎手:四位洋文
*[[エリザベス女王杯]](京都競馬場・[[11月10日]]) 優勝:[[ダンスパートナー]]、騎手:四位洋文

2022年3月11日 (金) 22:53時点における版

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1996年の日本競馬(1996ねんのにほんけいば)では、1996年平成8年)の日本競馬界についてまとめる。馬齢は旧表記で統一する。

概要

エリザベス女王杯の古馬開放とGI3鞍の新設

前年まで4歳牝馬限定戦として行われていたエリザベス女王杯を古牝馬にも開放。 JRA史上初めて、古馬も出走可能な牝馬限定のGIレースが創設された。これに伴い距離も2400mから2200mに変更された。 また、府中牝馬ステークスがステップレースを担うこととなり、1800mに距離延長された。 前年のオークス馬・ダンスパートナーが勝ち、1994年のエリザベス女王杯勝ち馬・ヒシアマゾンは2位入線も降着となった。

エリザベス女王杯の条件変更に伴い、4歳牝馬限定GIの3戦目として秋華賞京都競馬場2000mで新設された。 従来ローズステークス(GII)が行われた時期に秋華賞が行われる日程となる関係上、ステップレースも変更となった。 ローズステークスは1か月前倒しで阪神競馬場で開催され、クイーンステークスは距離を1800mに短縮[注 1]サファイヤステークス(GIII)は廃止された。第1回秋華賞は優駿牝馬勝ち馬エアグルーヴが10着と惨敗し、休養明けのファビラスラフインが1分58秒1の好時計で完勝した。

春の短距離GIとして、従来は芝2000mのGIIとして開催されていた高松宮杯が1200mに短縮されてGIに昇格。中京競馬場初のGIレースとなった。 ステップレースにはオープン特別だったシルクロードステークスがGIIIに昇格。フラワーパークがシルクロードステークス→高松宮杯を連勝。さらに秋にはスプリンターズステークスを制した。また、高松宮杯には三冠馬ナリタブライアンが果敢に出走し、話題を集めた。さすがに前半スプリント戦のペースに追走できず、直線で追い上げたものも4着に終わる。屈腱炎を発症して引退したため、結果的にこのレースが最後のレースとなった。

4歳春のマイル王決定戦としてNHKマイルカップを新設。ニュージーランドトロフィー4歳ステークスが1400mに短縮されてステップレースとなった[注 2]。ダービートライアルのNHK杯は廃止され、代わってダービー指定オープン特別のプリンシパルステークスが新設された。第1回ではハイペースのレースとなり、タイキフォーチュンが1分32秒6の好時計で勝利を収めた。また、外国産馬が8着までを占め、予想通り外国産馬に有利なレースとなった。

サンデーサイレンス旋風

特に牡馬クラシック路線でのサンデーサイレンス旋風は留まるところを知らず、皐月賞イシノサンデーロイヤルタッチが1・2フィニッシュ。弥生賞を勝ったダンスインザダークが熱発、スプリングステークスを勝ったバブルガムフェローが骨折で回避したにも関わらずこの結果となった。東京優駿はダンスインザダークがフサイチコンコルドに屈し2着に終わり、ロイヤルタッチも4着、イシノサンデーも6着と敗れた。

秋になると、春のクラシックを離脱したバブルガムフェローが59年ぶりに4歳馬として天皇賞・秋を勝ち、ダンスインザダークが菊花賞を勝った。特にダンスインザダークは上がり3ハロンを33秒台という、従来の長距離のレースでは考えられない末脚で制した。日本競馬の中長距離競走がスローペースの上がり勝負に変化し、しかも特にヨーロッパよりも軽い芝というのがサンデーサイレンス産駒にマッチしたのも快進撃の一因であろう。一方、イシノサンデーは京都新聞杯後はダート路線に駒を進め、スーパーダートダービーこそ3着に敗れたが、ダービーグランプリに優勝し、中央クラシックホースの意地をみせた。

明け5歳となった初年度産駒も、秋にはダンスパートナーが古馬開放第1回となったエリザベス女王杯を制し、マイルチャンピオンシップジェニュインが制し、バブルガムフェロー、ダンスインザダークと併せて4週連続産駒のGI制覇を達成。さらに4歳春の骨折でクラシックを棒に振ったマーベラスサンデーが条件戦で復帰すると、エプソムカップで重賞初制覇。さらに重賞4連勝を成し遂げ、古馬秋GI戦線の一角をなし、有馬記念では2着に入線。 宝塚記念でもやはり4歳時を棒に振ったサンデーブランチが2着に入線し、成長力のあるところも見せつけた。

4歳牝馬と3歳馬の陣容はいま一つであったが、2年連続のリーディングサイヤーに輝く。この快進撃に対抗するためか、日高の生産者グループが44億円という巨額のシンジケートを組んでラムタラを輸入したが、結果的に失敗に終わった。

ホクトベガの快進撃

交流競走では7歳牝馬ホクトベガが連戦連勝し、出走する競馬場ではホクトベガ見たさに多くのファンを集めた。

前年エンプレス杯を圧勝した後は芝路線に戻っていた。年齢や前年後半の低迷から引退・繁殖入りも検討されていたほどであったが、川崎記念でまず5馬身差の圧勝で、前年のダート王ライブリマウント(3着)に引導を渡す。さらにフェブラリーステークス(当時はGII)で3馬身1/2差の圧勝を果たす。そしてダイオライト記念群馬記念帝王賞エンプレス杯南部杯まで7連勝。すべて2着に2馬身差以上をつける完勝で、特にエンプレス杯は8馬身差、南部杯は7馬身差の圧勝であった。エリザベス女王杯(4着)を挟んで浦和記念も制すると、有馬記念にも出走(9着)と、ダートに限れば8戦全勝という無敵ぶりであった。

福永祐一ら「花の12期生」騎手デビュー

この年デビューした新人騎手は「競馬学校花の12期生」と呼ばれ、デビュー直後から活躍した。筆頭は「天才」と呼ばれた悲運の名騎手・福永洋一の息子・福永祐一で、初騎乗となったレースからいきなり二連勝するなど、新人最多の53勝を挙げた。のちに、この年生まれたテイエムオペラオーの主戦騎手となる和田竜二も年末にはステイヤーズステークス(当時はGIII)を制して新人ながら重賞制覇を成し遂げ、古川吉洋も2年目にGIを制した。

また、JRA初の女性騎手3人、田村真来増沢(牧原)由貴子細江純子もこの年デビューしたが、重賞勝利等目立った活躍を残さないまま2013年までに全員が引退した。

他に、柴田大知柴田未崎の双子、高橋亮常石勝義(引退)の総勢10名がデビューし、現時点でうち6人が重賞勝利を、5人がGI勝利を収めている。

中央競馬

前年に続き福島競馬場の改修工事が行われているため、例年の第1回中山開催は東京競馬場で、第1回福島開催(現在の第2回福島開催)と第3回新潟開催を中山競馬場で第2回、第3回福島開催を新潟競馬場で代替開催。また、関西の春季・夏季開催は阪神中京小倉なっていたが、本年からは中京→阪神→小倉の順に変更した(5 - 6月の阪神と6 - 7月の中京の開催節交換)。

できごと

1月 - 3月

4月 - 6月

7月 - 9月

10月 - 12月

その他

競走成績

中央競馬・平地GI

中央競馬・障害

地方競馬主要競走

表彰

JRA賞

  • 年度代表馬・最優秀5歳以上牡馬 サクラローレル
  • 最優秀3歳牡馬 マイネルマックス
  • 最優秀3歳牝馬 メジロドーベル
  • 最優秀4歳牡馬 ダンスインザダーク
  • 最優秀4歳牝馬 ファビラスラフイン
  • 最優秀5歳以上牝馬 ダンスパートナー
  • 最優秀短距離馬 フラワーパーク
  • 最優秀父内国産馬 フラワーパーク
  • 最優秀ダートホース ホクトベガ
  • 最優秀障害馬 ポレール

NARグランプリ

リーディング

リーディングジョッキー

分類 騎手の氏名 勝利数
中央競馬 武豊 159
地方競馬
ばんえい競走

リーディングトレーナー

分類 調教師の氏名 勝利数
中央競馬 藤澤和雄 52
地方競馬
ばんえい競走

リーディングオーナー

リーディングブリーダー

リーディングサイアー

リーディングブルードメアサイアー

誕生

この年に生まれた競走馬は1999年のクラシック世代となる。

競走馬

人物

死去

競走馬


人物

脚注

参考文献

注釈

  1. ^ 2000年以後クイーンステークスは札幌競馬場に舞台を移して古馬混合の牝馬限定重賞競走に変更されている。中山競馬場における秋華賞のステップレースは紫苑ステークス2016年よりGIII)に変更された。
  2. ^ 2000年より中山競馬場に移されて、距離は1600mに戻っている。

出典

  1. ^ a b c d e f 『総合年表』p.238
  2. ^ 「トピックス『珍事!競走馬が首都高を走る』」『ハロン』、地方競馬全国協会、1996年3月、68頁。 
  3. ^ a b c d e f g h i j 『総合年表』p.239
  4. ^ a b c 『総合年表』p.240