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シングスピール

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』
シングスピール
シェイク・モハメドの勝負服
欧字表記 Singspiel
品種 サラブレッド
性別
毛色 鹿毛
生誕 1992年2月29日
死没 2010年7月2日(18歳没)
In the Wings
Glorious Song
母の父 Halo
生国 アイルランドの旗 アイルランド
生産者 Sheikh Mohammed Bin Rashid Al Maktoum
馬主 Sheikh Mohammed Al Maktoum
調教師 Sir Michael Ronald Stouteイギリス
競走成績
生涯成績 20戦9勝
獲得賞金 550,238ポンド
480,000フラン
1,000,000ドル
168,120,000円
8,813,809ディルハム
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シングスピール (Singspiel) とはイギリス競走馬および種牡馬である。5か国で出走し、G1競走を4勝[1]ダートを問わない活躍を見せた。母は1980年カナダソヴリン賞年度代表馬グローリアスソング、半兄に名種牡馬Rahyや日本に輸入されメイセイオペラを出したグランドオペラがいる。

馬名のSingspiel(ドイツ語読みではジングシュピール)とは、18世紀から19世紀にかけてドイツで流行した庶民向け歌劇のことである。

戦績

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2歳から4歳の前半までは常に好走するも勝ちきれず、G1競走2着が3回あるものの、重賞の優勝経験はゴードンリチャーズステークス(G3)だけであった。ところが、1996年の秋シーズンにカナダに遠征すると、カナディアンインターナショナルステークス(G1)でカナダの強豪馬チーフベアハートを破り優勝。続くブリーダーズカップ・ターフ[2]でも同じマイケル・スタウト調教師の管理馬ピルサドスキーの2着と好走。続くジャパンカップでは、日本到着直後に熱を出し状態を不安視されながら、ファビラスラフインエリシオを抑えて優勝し、一気にトップホースの1頭となった。なお父の母ハイホークシェイク・モハメドの所有馬として第3回ジャパンカップに出走し、1番人気で13着に敗れており、シェイク・モハメドにとっては13年越しの雪辱となった。当年、アメリカのエクリプス賞最優秀芝牡馬を受賞。

翌年は馬主の地元ドバイで開催される、世界最高賞金競走ドバイワールドカップに出走。初のダートでの競走であったが[3]アメリカサイフォン等を破り優勝した。その後、キングジョージ6世&クイーンエリザベスダイヤモンドステークスこそスウェインピルサドスキーエリシオらに遅れる4着となったが、コロネーションカップインターナショナルステークスではボスラシャムデザートキングベニーザディップオスカーシンドラードゥシャンターらといった強豪を物ともせずに優勝した。その後、再び渡米し、スタウト調教師にとって連覇となるブリーダーズカップ・ターフを目指して調教が積まれていたが、競走前日に右前脚を骨折し出走を断念。そのまま競走馬引退となった。この年のインターナショナル・クラシフィケーションではパントレセレブル、ピルサドスキーに次ぐ132ポンドを獲得している。

馬齢別競走成績

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  • 2歳-3戦1勝
  • 3歳-6戦1勝
  • 4歳-7戦4勝
    • 1着 カナディアン国際ステークス (G1)、ジャパンカップ (GI)
    • 2着 コロネーションカップ(G1)、ブリーダーズカップターフ(G1)
    • エクリプス賞最優秀芝牡馬
  • 5歳-4戦3勝
    • 1着 ドバイワールドカップ(重賞)[1]、コロネーションカップ(G1)、インターナショナルステークス(G1)

種牡馬時代

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イギリスのダルハムホールスタッドで種牡馬として供用され、ドバイワールドカップ親子制覇を達成したムーンバラッド、日本で活躍したアサクサデンエンローエングリン等を輩出した。しかし2010年の種付けシーズンから受精能力の低下が確認されていた[4]。同年7月2日蹄葉炎悪化のため安楽死された[5]

主な産駒

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※日本馬(カナ表記)以外についてはG1級競走優勝馬のみ記載。

グレード制重賞勝利馬

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地方重賞勝利馬

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母の父としての主な産駒

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※日本馬(カナ表記)以外についてはG1級競走優勝馬のみ記載。

グレード制重賞勝利馬

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地方重賞勝利馬

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血統表

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シングスピール血統サドラーズウェルズ系 / Hail to Reason 5×3=15.63%、Herbager 5×3=15.63%、Almahmoud 5×4=9.38%、Mahmoud 5×5=6.25%) (血統表の出典)

In the Wings
1986 鹿毛
父の父
Sadler's Wells
1981 鹿毛
Northern Dancer Nearctic
Natalma
Fairy Bridge Bold Reason
Special
父の母
High Hawk
1980 鹿毛
Shirley Heights Mill Reef
Hardiemma
Sunbittern *シーホーク
Pantoufle

Glorious Song
1976 鹿毛
Halo
1969 黒鹿毛
Hail to Reason Turn-to
Nothirdchance
Cosmah Cosmic Bomb
Almahmoud
母の母
Ballade
1972 黒鹿毛
Herbager Vandale
Flagette
Miss Swapsco Cohoes
Soaring F-No.12-c

血統背景

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父インザウイングスは1990年のブリーダーズカップ・ターフ優勝馬。本馬以外にも数々のG1競走勝利馬を輩出している。母グローリアスソングは前述の通り1980年のソヴリン賞年度代表馬である。叔父に1983年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬デヴィルズバッグ、2005年度北米リーディングサイアーセイントバラードがいる。 また、4代母Soaringから続く牝系にはグラスワンダー・ワンダーアゲインのきょうだいがいる。

脚注

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  1. ^ a b 主に勝利レースの1つであるドバイワールドカップは、当馬優勝時点に競走実績は2年未満の為、G1ではない国際リステッド(重賞)扱い。当馬優勝後の次年度(第3回)に正式なG1競走である。
  2. ^ アメリカ合衆国の競走であるが、この年はカナダウッドバイン競馬場で行われた。
  3. ^ それ以前は全てコースの競走であった。
  4. ^ Singspiel's Stud Career Unsettling
  5. ^ Champion, Stallion Singspiel Euthanized - Bloodhorse.com

外部リンク

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先代
ノーザンスパー
エクリプス賞
最優秀芝牡馬
1996年
次代
チーフベアハート