「UFOロボ グレンダイザー」の版間の差分
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全74話という長期放映でありながら、平均視聴率は20.9%を記録(最高視聴率は第21話「決戦!オーロラの輝き」の27.6%。ビデオリサーチ関東地区調べ)。大河ドラマ的な設定とそれを生かした連続ストーリーは、東映動画と[[松本零士]]がタッグを組んだ次作『[[惑星ロボ ダンガードA]]』に引き継がれることとなった。 |
全74話という長期放映でありながら、平均視聴率は20.9%を記録(最高視聴率は第21話「決戦!オーロラの輝き」の27.6%。ビデオリサーチ関東地区調べ)。大河ドラマ的な設定とそれを生かした連続ストーリーは、東映動画と[[松本零士]]がタッグを組んだ次作『[[惑星ロボ ダンガードA]]』に引き継がれることとなった。 |
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なお、本作は日本以外でも放送されている。本作の主題歌・[[背景音楽|BGM]]は、1983年と1988年において日本国外から[[日本音楽著作権協会|JASRAC]]に払われる著作権使用料分配額が最も多い作品として第2回[[JASRAC賞]]の「外国使用」と第7回JASRAC賞の「国際賞」を受賞している<ref>JASRAC賞-[http://www.jasrac.or.jp/profile/prize/1982.html 第1回~第5回]/[http://www.jasrac.or.jp/profile/prize/1988.html 第6回~第10回]</ref>。 |
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== ストーリー == |
== ストーリー == |
2021年11月23日 (火) 08:41時点における版
UFOロボ グレンダイザー | |
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アニメ | |
原作 | 永井豪とダイナミックプロ |
キャラクターデザイン | 小松原一男、荒木伸吾 |
音楽 | 菊池俊輔 |
アニメーション制作 | 東映動画 |
製作 | 東映動画、旭通信社 |
放送局 | フジテレビ |
放送期間 | 1975年10月5日 - 1977年2月27日 |
話数 | 全74話 |
テンプレート - ノート | |
プロジェクト | アニメ |
ポータル | アニメ |
『UFOロボ グレンダイザー』(ユーフォーロボ グレンダイザー)は、永井豪作・原作の漫画、および1975年(昭和50年)10月5日から1977年(昭和52年)2月27日までフジテレビ系列で毎週日曜日19:00 - 19:30に全74話が放送された、東映動画製作のロボットアニメ。
概要
この記事には独自研究が含まれているおそれがあります。 |
『マジンガーZ』(前々作)や『グレートマジンガー』(前作)と世界観を共有した、マジンガーシリーズの第3作。
本作はマジンガーシリーズあるいは永井豪作品としては異色とされがちである。これは本作の制作背景に起因している部分もある。前作の終局が見えて新番組を模索し始めた制作サイドは、まず前作同様にマジンガーシリーズの世界観を直接受け継ぐ『ゴッド・マジンガー』(仮題)という企画を立案し、制作を準備していたが、前作の玩具展開が不調だったことから頓挫してしまう。そこで、当時の日本に巻き起こっていた「空飛ぶ円盤 (UFO) ブーム」に乗ろうという思惑が生まれ、1975年3月に東映まんがまつりの1作として公開された永井豪原作、東映動画制作のアニメ映画『宇宙円盤大戦争』をパイロットフィルムのように用いたうえでマジンガーシリーズに合わせた変更を施し[1]、テレビシリーズである本作として作り上げた。それゆえ、本作には『宇宙円盤大戦争』のリメイク的な側面もある。
このような理由により生まれた本作の「UFOロボ」のネーミングと各種の設定には、UFOブームの影響が顕著に表れている[2]。さらにUFO絡みで、東映巨大ロボットアニメとして初めて本格的に「宇宙人」を敵役に据えたSFアニメ作品である[3]。悪役のレベルが、それまでの作品で描かれていた「犯罪組織」や「マッドサイエンティスト」、「復活した古代文明」などによる「世界征服」から、異星人による「地球侵略」へスケールアップすることになり、続く1976年の『大空魔竜ガイキング』や『超電磁ロボ コン・バトラーV』で、「宇宙からの侵略者」はロボットアニメの悪役として定着した。悪役のみならず、主人公にも異星人を据えた点[4]も大きな特色である。
主人公といえば熱血漢タイプの日本人が定番だった当時、カタカナ名前の「異邦人」がメインというのは斬新だったうえ、「亡国の王子」として従来になかった大人びているも悲しい過去を持ち影があるという、複雑かつ新しい主人公像を描き出した。他にも王族・貴族といったブルーブラッドの概念や、主人公デュークの中世の騎士を思わせる出で立ちなど、ロマンティックな新風を吹き込み、後のロボットアニメの人物描写やドラマの幅を大きく広げる先駆けとなり、ロボットアニメの大きなターニングポイントを残したと言える。また、前々作と異なり、主人公側に主導的な役割を果たす女性キャラクターが複数設定されていることは、この種の作品としては珍しい。テレビ本放送中に制作・上映された劇場版では前作や『ゲッターロボG』と競演し、子供たちの人気を博した。
全74話という長期放映でありながら、平均視聴率は20.9%を記録(最高視聴率は第21話「決戦!オーロラの輝き」の27.6%。ビデオリサーチ関東地区調べ)。大河ドラマ的な設定とそれを生かした連続ストーリーは、東映動画と松本零士がタッグを組んだ次作『惑星ロボ ダンガードA』に引き継がれることとなった。
なお、本作は日本以外でも放送されている。本作の主題歌・BGMは、1983年と1988年において日本国外からJASRACに払われる著作権使用料分配額が最も多い作品として第2回JASRAC賞の「外国使用」と第7回JASRAC賞の「国際賞」を受賞している[5]。
ストーリー
この節にあるあらすじは作品内容に比して不十分です。 |
ベガ星雲の惑星・フリード星は平和に他の星と共存していたが、宇宙征服を目論む支配者ベガ大王が率いるベガ星連合軍による侵略を受けて滅亡する。王子デュークはフリード星の守護神「グレンダイザー」が組み込まれた宇宙船スペイザーで脱出。地球に落ち延び、八ヶ岳近くの地獄谷に不時着したところを宇宙科学研究所の宇門所長に救われ、彼の養子となり“大介”を名乗った。
それから2年後。かつてマジンガーZで地下勢力と戦った兜甲児が小型円盤TFOで研究所を訪れた。大介とも対面するが反りが合わない2人。その晩、赤い月を見て大介はベガ星連合軍が地球侵略を目論んでいると悟ったが、平穏な生活を望み戦いを拒否する彼はひとり苦悩する。翌日、飛来したベガ軍の円盤にTFOが攻撃される。甲児の危機を見捨てられず、大介は再び元の名を叫んだ。「デューク・フリード!!」
第二の故郷である地球を守るため、グレンダイザーで戦うことを決意したデューク。このことを知ったベガ星連合軍は、月面基地・スカルムーンから円盤獣を差し向ける。ベガ軍の兵士の中にはそれぞれの事情を抱えた者、さらにデュークの知己までいた。やがてベガ大王の本隊が地球圏に移動し、強力なベガ獣がグレンダイザーを襲う。しかし友情を結んだ甲児に加え、デュークを慕う牧葉ひかる、再会した妹のマリアがダイザーチームとして共に戦っていく。
登場人物
ダイザーチーム
- デューク・フリード / 宇門 大介(うもん だいすけ)
- 声 - 富山敬(サブタイトルコール、初期の次回予告も兼任) / 堀内賢雄(スーパーロボット大戦コンプリートボックス) / 山寺宏一(スーパーロボット大戦IMPACT以降)
- 本作の主人公。ベガ星雲・フリード星の出身。設定年齢は20歳。
- 宇門博士に救われ養子となった後、博士の経営するシラカバ牧場で働いていた。地球にベガ星の魔手が迫るのを知っても、フリード星でのつらい過去からか当初は戦うことに否定的だったが、ベガ星のミニフォーに襲われる兜甲児のTFOを救うため、牧場地下のダム部分に封印していたグレンダイザーに再び搭乗。甲児と交流を重ねる中で、第二の故郷・地球を守るため、グレンダイザーで戦うことを決意する。
- 普段の服装はカウボーイスタイル(前期と後期で異なる)だが、出撃の際は「デューク・フリード!!」のコールと共にフリード星の戦闘スタイルに変身してスペイザーに乗り込む。戦闘スタイルは赤のボディスーツに黒の防具。ゴーグルが組み込まれた白いシールド付きの、西洋式の兜を思わせるデザインのヘルメットをかぶる。
- 異星の王子のため、優しく穏やかな人柄をしのばせる、育ちのよさと大人の落ち着きが強調されたキャラクターだった。ただし初期においては、戦わねばならないことへの悩みや異郷での孤独感のため、多少棘のある面も見せている。
- デュークの正体は、作中では当初は宇門博士他、数名にしか明かされていない(甲児には第2話で説明)。故郷を追われた亡国の王子という背景から、かつてのペットと戦う(第33話)、仲間と戦う(第71話)、幼なじみを失う(第25話、第72話)など悲劇的なエピソードもあった。過去にベガ星連合軍から受けたベガトロン放射能に侵された古傷があり、終盤にはそれが悪化して生命の危険に見舞われるが、第71話で旧友のモルスによって治療された。終盤では研究所の全職員およびシラカバ牧場の関係者はデュークとマリアの異星人兄妹のために尽力する。
- なお、両親のどちらが王だったのかなど、フリード王家の詳細については語られない。
- 兜 甲児(かぶと こうじ)
- 声 - 石丸博也
- かつてマジンガーZに乗ってドクターヘル率いる機械獣軍団との長きにわたる戦いに勝ち抜いた青年。
- ミケーネ帝国との戦い後、円盤に関する論文を発表するため、NASAへ入所。その後自ら開発した小型円盤TFOに乗って日本に帰国し、宇宙科学研究所に合流する。社交的な性格は相変わらずで宇門博士たち所員とはすぐに打解けたが、大介が養父の研究所を手伝わないことに不信感を抱いていた。当初は異星との貿易を志していたが、侵略者の存在を知り、デュークと共に戦うことを誓い、その良き理解者となっていった。
- 中盤まではTFO、JFOが撃破された後はダブルスペイザーやドリルスペイザーなどでグレンダイザーをサポートする。マリア登場後はドリルスペイザーを譲り、ダブルスペイザーの専属となる。
- 製作者側の配慮により、本作ではロボットに搭乗することは滅多になく、劇場版で一時的にグレートマジンガーを操縦する、TFO大破後にボスボロットに搭乗した程度である。また作中を通じ、敵に何度も捕獲される、洗脳によって研究所の位置を吐かされる(第18話)などといった、三枚目的な役回りが目立った。しかし、マリアのエピソード回などデュークの窮地を救ったことも少なからずある。また、デュークが落ち着きと分別のあるキャラクターであったのと対照的に、甲児は血気盛んなキャラクターとしてのポジションを担っていた。
- デュークより年下のため、彼からは「甲児君」と呼ばれている。一方、それに対して当初はデュークを「大介さん」と呼んでいたが、ストーリー後半では「デューク」と呼ぶようになる。また、初期はひかるを異性として意識するような描写もあったがやがて解消され、後半ではマリアと親しくなる。
- 永井による漫画版では地球に漂着したデュークが初めて出会った地球人であり、一度だけデュークに代わってグレンダイザーを操縦している。なお、フリード王族ではない甲児が操縦できた理由は説明されていない。
- 次回予告編ナレーションも石丸が兜甲児として担当しており、物語を第三者的な立場から語っている。
- なお、演出の勝田稔男らが後年の壇上で明かしたところによれば、甲児を登場させたことについては彼のファンが怒り、剃刀の刃を送ってきたという[6][1]。
- 牧葉 ひかる(まきば ひかる)
- 声 - 川島千代子
- 本作のヒロイン。牧葉団兵衛の娘。設定年齢は17歳。
- 八ヶ岳学園に通学する高校生。父の牧場で働く大介に想いを寄せている。大介が宇宙人デュークと知りショックを受ける(第23話)が、想いは変わらなかった。第26話で重傷を負うがデュークの輸血で全快し、占拠された宇宙科学研究所の解放に奮闘。第38話ではピンチの大介を助けたい一心で、負傷した甲児に代わりダブルスペイザーで出撃している。後に正式にダイザーチームに加入して、マリンスペイザーのメインパイロットとなった。しかし(少なくとも作中で語られる限りは)大介への想いが実ることはなかった。
- 番組開始時は帽子とキュロットを着用。第37話でキャラクターデザインが変更され、顔立ちの印象が変わったほか私服もミニスカートになった。
- 馬に乗り慣れているほか、高校では体操部に所属し県大会で優勝するなど、運動のセンスは抜群。
- 同シリーズのヒロインにおいて最も人気が低く、特に女性ファンからの評価は芳しくなかった。また、担当声優の川島も「ひかるはメカに乗らない方が憎まれなかった」と語っている[7]。
- グレース・マリア・フリード
- 声 - 吉田理保子 / 吉田美保(スーパーロボット大戦シリーズ)
- 本作のもう1人のヒロイン。フリード星の王女でデュークの妹。設定年齢は14歳。
- 第49話から登場。お転婆かつ活発な性格の持ち主。バイクや乗馬で甲児と互角に張り合い、ドッキング訓練も初回で成功させるなど優れたセンスを見せる。しかし、当初は自信過剰な面が目立ち、ひかると先陣争いをするなどしていたが、すぐに打ち解けた。
- フリード星脱出時にデュークとはぐれ、従者と2人きりで地球に逃れた。幼かったためフリード星での記憶があまりなく、従者を「おじいちゃん」と呼び祖父と孫のように暮らしていた。戦闘に巻き込まれて瀕死の重傷を負った従者から真実を聞かされ、グレンダイザーを敵に奪われたと誤解してパイロット(デューク)を狙うが、危ういところで甲児に制止される。デュークが生き別れた兄とわかり、以後はダイザーチーム入りしてドリルスペイザーに乗る。予知能力を持ち、仲間の危機を救ったこともあるが、それゆえに悩む描写も見られる。
- 甲児と親しくなり、やがて恋愛感情に近い想いを寄せるようになる。一部ゲーム等では「甲児がさやかとマリアの二股がけ」と称されることもあるが、本編や映画でさやかとマリアが共演したことはないため、甲児を取り合う描写は存在しない。
- 担当声優の吉田は「前にやっていたメグちゃんに似ているので、マリアをはじめて見た時は驚いた」という旨を述べている[7]。
宇宙科学研究所
宇宙科学研究所とシラカバ牧場は八ヶ岳山麓にあるという設定だったが、那須高原にあるとする資料もあり、統一されていない。
- 宇門 源蔵(うもん げんぞう)
- 声 - 八奈見乗児
- 信濃川に面する宇宙科学研究所の所長。落ち着いたナイスミドル。フリード星から逃れてきたデュークを助け、養子として大介の名を与える。ベガ星連合軍と戦うデュークを、父としてまた所長としてサポートした。宇宙の謎を探求することが夢であり、そのための研究所を戦闘基地とすることに苦悩する場面もあった(第42話)。
- 林 明(はやし あきら)
- 声 - 山田俊司
- 所員。26歳。観測室勤務でレーダー担当。3歳下の白川カオリという婚約者がおり、両名とも孤児出身(第16話)。甲児と共に「白樺号」で宇宙へ上ったこともある(第26話)。隕石の専門家でもあり(第59話)、所長代行を務めるなど(第61話)、源蔵の右腕格。
- 山田(やまだ)
- 所員。眼鏡装用で細身。観測室勤務で電波望遠鏡操作担当。第3話で勤務中に番太に無理やりビールを飲まされる。血液型はO型(第26話)。フルネーム不詳。
- 佐伯(さえき)、大井(おおい)
- 所員。観測室勤務でコンピューター担当。フルネーム不詳。
シラカバ牧場
- 牧葉 団兵衛(まきば だんべえ)
- 声 - 富田耕生
- シラカバ牧場の牧場主(宇門博士との共同経営)。美しい娘とは似ても似つかない中年男。UFOマニアで初期は「UFOと仲良くなる会」、後に「UFOから地球を守る会」の会長を自称。普段はやる気のみが空回りしているが、忍術や合気道で活躍したこともある。若い頃、テキサス州でカウボーイをやっていた(第1話)。本名は「だんべえ」だが、円盤獣に立ち向かう時は「だんのひょうえ」と古風な名乗りをあげる。娘のひかるが大介に惹かれていることを苦々しく思っており、ひかるが大介に近づくのを何かと邪魔したり、大介に対して意地悪な態度を取ることがある一方で、時折ひかるにちょっかいを出す甲児に対しては何故か好意的に接するという一面も見られた。しかし、第38話で大介がデュークフリードであることを知ってからは、大介に対する態度を改め、ひかるがダイザーチームに参加することにも快く同意する。キャラクターデザインの元ネタは『あばしり一家』の悪馬尻駄エ門。
- 牧葉 吾郎(まきば ごろう)
- 声 - 沢田和子
- ひかるの弟で団兵衛の息子。八ヶ岳小学校の通う8歳の小学生。牧場を手伝うなどしっかりした少年で、甲児のようになりたいと思っている。団兵衛のことは「父上」と呼ぶ。第29話では友情を装った敵の罠にかけられてしまう。
周辺人物
- 荒野 番太(あらの ばんた)
- 声 - 緒方賢一
- シラカバ牧場の隣りにある荒野牧場の息子。ひかると同じく八ヶ岳学園に通う高校生。荒野牧場は道路が未整備なため、巡回バスは通っていない。メキシコのソンブレロ風の帽子に赤と黄色のツートンカラーのシャツを着用したいでたちから、甲児からは「四色旗」と揶揄される。コメディリリーフの役回りを担った浪花節気質の好漢。中盤以降は登場しなくなる。
- 荒野 ハラ(あらの ハラ)
- 声 - 津田延代
- 番太の母親。「ダンプ母ちゃん」と称される肝っ玉母さん。
- ボス
- 声 - 大竹宏
- 甲児の自他共に認める長年の親友。子分のヌケ(声 - 富田耕生)、ムチャ(声 - 田の中勇)と共に正月(第14話)にボスボロットでシラカバ牧場を訪問し、後(第31話)にボススペイザーを擁して登場、TFOを失った甲児にボロットを貸し与えた。「甲児君は羨ましいな、あんな良い友達を持って」とデュークからも賞賛された。
- 詳しい情報は『マジンガーZ』および『グレートマジンガー』の項を参照。
ベガ星連合軍
かつてはフリード星とも友好を結び、共に宇宙の平和を守っていたが恐星大王ベガの登場により宇宙を次々と侵略する恐怖の中心となる。後にベガ星のエネルギーを支えるベガトロン鉱山で爆発事故が起き、放射能汚染により本星が居住不能になったため、宇宙征服に先立って地球への移住を急ぐこととなる。
- 恐星大王ベガ
- 声 - 八奈見乗児
- 全宇宙の支配をもくろむベガ星連合軍の総帥にしてベガ星を治める絶対君主。本星からの通信で前線基地スカルムーンに命令していたが、第52話でベガ星が崩壊したためスカルムーンに移動、ここを本拠地にして活動するようになる。娘のルビーナを溺愛しており、彼女の死には深く落胆した。デュークのことは邪魔者と見做していたが、ルビーナの死後は激しい憎悪をぶつけるようになる。最終決戦では背水の陣を敷くべくスカルムーンを自爆させ母艦キング・オブ・ベガとミディフォーの部隊で地球へ攻め込むが、コズモスペシャルおよびグレンダイザーとの激戦の末にキング・オブ・ベガを沈められ、全てのベガ星連合軍と共に滅び去った。
- ガンダル司令
- 声 - 富田耕生
- 地球攻撃軍司令官。第2話から登場。ブラッキ―に地球攻撃の作戦を指令する。ブラッキーの死後は攻撃隊長も兼務。顔が割れるように開いて、中から別人格のレディガンダルが出てくる。第28話以降はシャッター式にガンダルの顔とレディガンダルの顔が入れ替わるようになった。
- 外見、性格とも典型的な悪役だが、ズリルジュニアに父の秘めた想いを伝えるなどの一面もある。最終回では反逆した半身・レディガンダルを、自らの死も覚悟の上で粛清。最後までベガ大王への忠節を尽くし、グレンダイザーにマザーシップでの特攻をかけるが及ばず戦死した。
- レディガンダル
- 声 - 沢田和子
- ガンダルの別人格。当初はガンダルの顔が左右に割れ、小人サイズの女が顔を出していたが、ガンダルが大火傷を負い整形手術を受けた第28話以降は完全に顔が女のものに変わり、それとともに声も若干低めになる。体を共有しているが、本体のガンダルとは反りが合わず、顔を出すことにガンダルがこぼし、これを聞き咎めて「何か言ったか?」「いいや、何も」と遣り取りするシーンがある。
- 最終決戦で自らベガ獣グラグラを駆ってグレンダイザーと対決するが敗退。形勢不利と見て保身のためベガ大王を売り渡そうとするが、ガンダルに粛清される。
- ブラッキー隊長
- 声 - 富田耕生(第1話) / 緒方賢一(第2話 - 第27話)
- 第1話 - 第27話に登場。地球攻撃部隊スカルムーン師団の攻撃隊長を務める。作戦は力押しばかりで大した戦果は上げられなかった。基本的にマザーバーンで作戦指揮を執るが、円盤獣を操縦してグレンダイザーと戦ったこともある。第7話では親衛隊のゴーマン大尉に反発し彼を敗戦に追いやった。第27話で宇宙科学研究所を占拠するが、ひかるの陽動に乗せられて失敗。最後は炎上するマザーバーンからガンダルを逃がし、グレンダイザーに特攻を試みるがかなわず爆死した。
- 科学長官ズリル
- 声 - 田中崇
- 第28話から登場。ガンダルと同格の協力者として派遣された。円盤獣の開発にも携わる。左目の眼帯にコンピュータが内蔵されており、時折アドバイスを与える。
- 科学長官の肩書きにふさわしく狡猾な頭脳派。武闘派のガンダルとは馬が合わなかった(逆にレディとは相性が良かった)が、始終反目しているわけではなく、共同戦線を張ることも増えていった。息子を想いながらも素直に愛情を表せない、不器用で優しい父親の一面も持つ。
- 第67話で切り札の海底基地を破壊されたが、グレンダイザーを倒すまではとスカルムーンへの帰還を拒否。意地を見せたものの第72話でついに力尽き、甲児に射殺された。
- ゴーマン大尉
- 声 - 野田圭一
- 第7話に登場。ベガ大王直属親衛隊の士官で、遅々として進まぬ地球侵略に痺れを切らしたベガ大王によって送り込まれた。名前の通り傲慢な性格だが、それに見合う実力を兼ね備えている。自ら円盤獣ギンギンを操縦、敵機と勘違いし攻撃してきたブラッキー隊の円盤獣フイフイを難なく撃墜し、地球でもデュークを追い詰めた。熱線追尾装置でグレンダイザーの本拠地を探るなど作戦にも長ける。しかしブラッキーを殴打しマザーバーンの指揮権を取り上げるなど、親衛隊の身分を笠に着た言動から反感を抱かれる。そのためブラッキー指揮のミニフォーに背後から不意討ちされ、隙を晒したところをグレンダイザーに倒された。酒好きらしく、出撃前にも大杯で飲んでいた。
- コマンダーミネオ
- 声 - 菊地紘子
- 第9話に登場。ベガ大王直属親衛隊から派遣された若き女性兵士。故郷のルビー星の安全と引き換えにグレンダイザーを道連れに自爆することをガンダルに強要され、円盤獣ジルジルで出撃する。しかし自爆に失敗してデュークの捕虜になり、シラカバ牧場で牧葉家の温かいもてなしを受けて決心がにぶる。ルビー星を救うために大介(デューク)を襲撃するも失敗、再び円盤獣に乗り込み宇宙放浪をブラッキーに願い出るも粛清され海に墜落。大介の腕の中で息絶えた。
- 第72話では彼女の祖国ルビー星の人々はデュークの勇姿に心打たれ、ベガ星連合軍に対して反乱を起こした。
- コマンダーイアラ
- 声 - 森功至
- 第15話に登場。階級は中尉。円盤獣ガルガルに搭乗。平和を愛する科学者で、地球侵攻に反対したため牢獄に閉じ込められていたが、母親が死の星レッドゴースト星へ幽閉されると脅迫を受けたことで出撃を決意する。これはレディガンダルの奸計で、母は既にレッドゴースト星で亡くなっていた。利用されたことを知り、自らが開発した地震発生装置の起爆装置をデュークに渡す。ブラッキーの罠にはまって洗脳され、凶暴な戦闘マシンと化してグレンダイザーに猛攻を仕掛けるも、ガルガルの爆発の直前に洗脳が解ける。死の際、母の名を叫んで自分の思いをしたためた手紙をガルガルの矢につけて空へ放った。
- ブッシー将軍
- 声 - 山田俊司
- 第15話に登場。コマンダーイアラの監視武官。イアラの様子に不審を抱いたブラッキーから逮捕の命を受ける。マザーバーンからミニフォーで地球へ向かい、地震発生基地にてイアラを捕縛、ブラッキーの前に連行する。
- ホワイター少尉
- 声 - 加藤修
- 第24話に登場。ベガ大王直属親衛隊諜報部の士官。デューク暗殺の勅命を受け、スカルムーンにやって来る。ドクタースペースと名乗って宇宙科学研究所に近づく。かつてフリード王と王妃、多くのフリード星人を殺害したことがある。最期はスペースサンダーの一撃で円盤獣ドグドグごと爆死した。
- ナイーダ・バロン
- 声 - 杉山佳寿子
- 第25話に登場。デュークの幼なじみでフリード星の貴族、バロン家の娘。ベガ大王の手で眉間にコントロール装置を埋め込まれデューク抹殺のために地球へ送り込まれる。フリード星人の脳が円盤獣に使われていること、弟のシリウスの脳も円盤獣ギルギルに使われたことを語りデュークを「故郷を見捨てて一人逃げ出した裏切り者」「同胞殺し、弟の敵」などとなじった(その際のデュークは錯乱状態に陥るほどショックを受けていた)。後に装置は除去されたが、デュークを深く傷つけたことを悔やみ、贖罪のためベガ軍の部隊もろとも自爆して果てる。
- コマンダーハルク / 出浦 春雄(いでうら はるお)
- 声 - 緒方賢一(コマンダーハルク) / つかせのりこ(出浦春雄)
- 第29話に登場。デラ星出身。実験中の細胞圧縮装置に耐えられる特殊な細胞を持つためズリルに抜擢される。地球人の少年に姿を変え、出浦春雄として吾郎の通う八ヶ岳小学校に潜入する。吾郎を利用して研究所を探ろうとするがうまくいかず、探索のため鳩をサイボーグに改造する旨のズリルの指示に葛藤しつつ任務を続ける。その後、細胞圧縮装置の効果が切れてハルクの姿に戻ると正体を知った吾郎を殺害しようとするが、友情との葛藤の末に吾郎を逃がし、任務失敗の責任を取るべく円盤獣デラデラでグレンダイザーに一騎討ちを挑み敗れ去った。
- コマンダーマリーネ
- 声 - 吉田理保子
- 第32話に登場。デュークの母、フリード王妃に瓜二つの容姿をもつ。物質を粉々にする陽子放射能を発する指輪でデュークを仕留めるべく、蜃気楼でフリード星の街を再現、王妃に扮してデュークに近づく。しかしベガトロン放射能で傷ついたデュークの腕が陽子放射能に反応して作戦は失敗、ズリルに特攻を命じられる。陽子爆弾を搭載した円盤獣ザウザウによりグレンダイザーを破壊寸前まで至るが、甲児が開発したサイクロン砲で撃破された。
- コマンダーガウス/星 狼之介(ほし おおかみのすけ)
- 声 - 野田圭一
- 第34話に登場。ウルス星の王子。ベガ大王直々の命令により円盤獣ゴンゴンに搭乗してスカルムーンに赴任。上司のガンダルにも従わない一匹狼気質。生意気さを懲らしめるためガンダルが派遣した円盤獣ゴメゴメも瞬殺してしまう腕の持ち主。ウルス星人は満月の夜に圧倒的な力を発揮する種族だが、母星は荒廃しており、満月の出るまでの3日以内にグレンダイザーを倒せばウルス星は独立できる約束を大王と交わしていた。地球に飛来すると圧倒的な力でグレンダイザーを苦しめる。その後、ガンマン姿で星狼之介を名乗りシラカバ牧場に現れる。甲児を「へなちょこ坊や」と軽くあしらい、大介との一騎討ちに持ち込むも事故を起こして大介とひかるに介護される。戦争に巻き込まれてウルス星は荒廃、妹のルナ王女も失ったことをふり返る中、その元凶がベガ大王であり自分が愚行を繰り返していることに気付く。最後はグレンダイザーとの一騎討ちで敗れ、コクピットから出て地球の花園で永久の眠りに着いた。急ぐときは襲歩で駆ける。
- コマンダービートル
- 声 - 緒方賢一
- 第35話に登場。地中から宇宙科学研究所の位置を探るべく、円盤獣ブンブンで地震を起こしていた。
- コマンダージグラ
- 声 - 山田俊司
- 第36話に登場。円盤獣ジラジラに搭乗する親衛隊員。鞭の扱いが得意。弱点を徹底的に攻める戦法でスカルムーンに落下する巨大隕石を破壊し、さらにグレンダイザーとスペイザーの連携の隙を突こうとする。しかしダブルスペイザーとの合体までは予測できず、敗れた。
- コマンダーガスカ
- 声 - 緒方賢一
- 第43話に登場。ズリル長官直属の部下。戦士かつ科学者としての実績もあったため、コマンダーに選出された。成功したら地球指揮官になれるとの夢を見て、小笠原諸島付近の無人島を前線基地にすべく嬉々として就任した。当初はダイザーチームの出現に動揺する部下を落ち着かせるなど統率力を発揮した。しかし基地建設に失敗し、逃亡する部下を射殺して戦闘の続行を強要するなど独断専行に走ったため、部下に見放される。自ら信じる「鉄の規律」に苦悩しながら円盤獣グメグメでグレンダイザーと対峙するが、ダイザーチームのチームワークに敗北した。
- コマンダーギラン
- 声 - 山田俊司
- 第44話に登場。地球の遺跡に眠る数百年前のベガ星円盤に装備されているベガトロン電送装置を起動すべくズリル長官に派遣された。考古学を専攻するひろし青年と遭遇するが、宇宙人と出会ったことに喜ぶ彼を射殺してボディジャックする。専用ムチで円盤獣ドスドスを操って宇宙科学研究所内部を探らせる。
- コマンダーヘドロー
- 声 - 緒方賢一
- 第48話に登場。ガンダル司令に宇宙科学研究所の地盤沈下作戦を任じられる。
- コマンダーガレラ
- 声 - 山田俊司
- 第51話に登場。ガンダル司令の命令により、円盤獣ガレガレに搭乗。ダイザーチームを苦しめる。
- ダントス防衛長官
- 声 - 緒方賢一
- 第51話 - 第53話に登場。防衛長官にしてベガ大王の側近。ベガ星滅亡の際、一般市民を見捨ててベガ大王共々巨大母艦キング・オブ・ベガで脱出、スカルムーンへ来訪した。円盤獣より強力なベガ獣を開発、その第1号であるキングゴリを操りグレンダイザーを苦しめるが、地位が脅かされるのを危惧したガンダルとズリルに謀殺された。
- 少年コマンド隊アインス
- 声 - 神谷明
- 第59話に登場。ベガ星親衛隊員の子息で構成された少年コマンド隊のリーダー格。他のメンバーの名前はツヴァイ(声 - 緒方賢一)、トロワ(声 - 井上和彦)、ビーチャ(声 - 山田俊司)、スインコ(声 - つかせのりこ)。ベガ星の歪んだ軍事教育により、デュークのことを地球人を洗脳・支配している悪者と思い込まされる。ダギル隊長の指揮の下国防軍基地を占拠しデュークを誘い出す作戦を展開し、最初はデュークの懸命の説得にも耳を貸さなかったが、その真摯な態度に次第にダギルの教えに対する疑念が芽生え始める。その後流れ弾でビーチャが命を落とし、残る4人はベガ獣ダキダキに乗り込み、「ビーチャの仇を取れ」と煽るダギルの指示でその頭部ユニットを操縦して体当たりをかけるが、それをかわすグレンダイザーとの戦闘の中でダキダキ本体の誤射により撃墜され、あえない最期を遂げる。少年たちを平気で捨て駒にしたダギルに対するデュークの怒りは凄まじく、「ケダモノ以下」と罵倒しつつ猛攻を浴びせたほどで、戦闘後はダキダキ頭部ユニットの残骸を前に涙ながらに少年たちを悼んでいる。
- 科学者
- 声 - 緒方賢一
- 第60話に登場。ズリル長官の命令でベガ獣ズネズネを開発した。
- コマンダーキリカ
- 声 - 杉山佳寿子
- 第63話に登場。ベガ星の若き女性科学者で、亡き兄(声 - 山田俊司)の遺志を継いで冷凍光線の研究に当たっていた。完成した冷凍光線でベガ星人の移民先を開拓し地球人との争いを回避したいと願っていたが、ベガ大王の命で完成した装置はデュークを倒すための兵器として使われることになる。マリアの活躍もあって任務に失敗し、捕虜として収容された研究所で出会った大介に兄の面影を見出し惹かれていくが、彼こそがデュークその人と知り愕然とする。最後はベガ獣ズメズメとの戦闘の中で乗船ごと氷漬けにされ墜落、その命を散らす。異国の土となった彼女の墓には「地球の友キリカ この地に眠る」と記された。血液は緑色。
- コマンダーサドン
- 声 - 山田俊司
- 第65話に登場。ベガ獣ザツザツと共にグレンダイザー打倒を目指していたが、ガンダル司令から超ウラン基地の攻撃を命じられる。
- コマンダーケイン
- 声 - 古谷徹
- 第68話に登場。北海道への基地建設計画に参加した。元々はフリード星人でマリアの幼馴染だった。ベガ軍に捕われ兵士として育成された彼はダイザーチームとの戦闘中、マリアと相撃ちの形で共に不時着、奇しくも再会を果たす。だが友達だったマリアを撃つことはできず、またベガの手先に成り下がった自らを恥じて自決した。
- ズリルジュニア
- 声 - 田中亮一
- 第69話に登場。ズリル長官の息子。地球に潜伏する父の役に立ちたいとの思いからベガ獣ガイガイを使った補給の任務に志願し、成功させた。ズリルから帰還を命じられたことで父を疑うが、ガンダルから送らずじまいになっていた父の手紙の存在を聞かされ、それを見たことで自分への深い愛情を知る。最後はダイザーチームとの戦闘で窮地に陥ったズリルを脱出させるため、自ら囮となって壮絶に散った。
- コマンダーシュラ
- 声 - 山田俊司
- 第70話に登場。レディガンダルの配下。デュークとマリアの父であるフリード王に変装して、ベガ獣ガビガビでシラカバ牧場に乗り込む。
- モルス親衛隊長
- 声 - 野田圭一
- 第71話に登場。モール星の王子で、フリード星留時代にデュークと親しかった。ベガ大王に洗脳されて親衛隊に所属していたが、大王の指名で親衛隊長に昇格、グレンダイザーを狙う。洗脳が解けてなおデュークに銃を向けるが、その真意は彼の古傷をマイナス放射能で治療することだった。その後、ベガ獣ジガジガでスカルムーンへの特攻を図るも、自爆装置が作動。「死ね、ベガ大王!」と怒りの一撃を放ち空しく爆散した。
- ルビーナ王女
- 声 - 小原乃梨子 / 鶴ひろみ(スーパーロボット大戦シリーズ)
- 第72話に登場。ベガ大王の娘でルビー星を治めていた王女。かつて政略結婚のためフリード王家に送り込まれて以来デュークを深く愛しており、デュークの所在を知り愛機クイーン・パンサー号で来訪した。ベガトロン放射能に異変が起き、フリード星の環境が回復に向かっていることを知るルビーナはそこでデュークと共に暮らしたいと願うが、その思いをズリルの作戦に利用され窮地に陥る。最後はデュークを守るため自ら盾となり、ベガ星軍の基地が月の裏側にあることを伝えて命を散らした。宇宙円盤大戦争に登場したテロンナ王女のリメイクキャラクターにあたる。
戦闘員
- ベガ兵
- 声 - 緒方賢一、山田俊司、井上和彦、他 / 檜山修之 他(スーパーロボット大戦Z)
- ベガ星連合軍の一般兵士。緑色の隊服と黄色の覆面を着用。集団で行動し、ガンダルなど上級幹部の手足となって働く。命令には忠実だが自分たちの指揮官を平気で裏切ったり、ベガ星脱出の際に一般市民を射殺するなど、ドクターヘルの鉄仮面軍団やミケーネ帝国のミケーネス以上の悪辣さがみられる。中には間抜けな性格の者やグレンダイザーが来て慌てる者もいた。
- ベガ大王親衛隊
- 声 - 緒方賢一、山田俊司、井上和彦、他
- 恐星大王ベガの側近の親衛部隊。うち一名がベガ獣ベニベニに乗って出撃した。
登場メカ
グレンダイザー
- フリード星の守護神として崇拝されてきたロボット(第2話では、ベガ大王が「フリード星の科学力を結集して製造させた」と語られている)。
- ベガ星連合軍の攻撃を受けたフリード星から王子デュークを乗せて地球に飛来した。専用サポートユニットのスペイザーと合体することで円盤状になり、長距離航行や重力下での飛行が可能。
- 鉄の5千倍の強度を持つ宇宙合金グレンで覆われた機体は非常に堅牢。また恒星の光から取り出す光量子エネルギーによって駆動。最高出力は建造当時は180万馬力、『UFOロボ グレンダイザー』終盤ではさらに強化されて最大出力200万馬力。全高30メートル、重量280トンとサイズはマジンガーZの1.5倍以上、重量は10倍以上の数値である。設計思想も大きく異なり、コクピット兼用の小型機が分離・合体するマジンガーに対し、スペイザーとダイザーそれぞれにコクピットがあり、両コクピット間をモジュール化されたパイロットシートのみが移動する(シュート・イン / アウト)。グレンダイザーを操縦可能なのはフリード星王家の者のみで、他者が近づくと自動防衛機能が働く。第25話で爆弾を仕掛けようとしたナイーダや、戦闘不能のデュークに代わって搭乗しようとした甲児をスペースサンダーで攻撃した。
- スペイザーと合体した場合は武器さえ使用しなければ、3か月はエネルギーが持つとされている。デュークの養父である宇門博士が取り仕切る宇宙科学研究所を拠点としてベガ星連合軍の侵略から地球を守った。通常時はダムの堰部に設置された発進口から出撃するが、必要に応じて山中の地下に造られた秘密ルートを使って出撃することもある。
- 小説『スーパーロボット大戦』(同名のゲームとは無関係。ゴッドマジンガーの項も参照)では、本作より未来の世界でデュークの子孫シオン・フリードが地球の危機にグレンダイザーで駆けつけたが、逆に倒されてしまい闇の帝王のボディとして使われることになり、過去の世界から来た甲児達に牙を向くことになる。同作では「自動防衛機能があるからダイザーが奪われるはずがない」と主張する甲児に「そんなもの、どうにでもなる」と鉄也と隼人が返している。
- OVA『真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』の映像特典で、ゲッターロボG、鋼鉄ジーグやグレートマジンガーを戦闘不能にした暗黒大将軍を真ゲッターと共に現れ、一蹴する場面がある。
- 武装(ダイザー単体)
-
- ダイザービーム
- 目から発射される光線。使用頻度は低いが、ミニフォーを消滅させる威力がある。
- ハンドビーム[8]
- 手の甲にある3連装のビーム砲から放つ2万度の光線。威力が弱いため、主に牽制に使用される。両拳から放つ場合は、ダブルハンドビーム。
- 反重力ストーム
- 胸から出すカラフルな反重力光線。重力遮断により敵を150メートルまで上昇させ、地面に叩きつける。当初は相手を浮かせて落とす描写だったが、密着しての照射での破壊光線のように描写された。スペイザー合体時には使用できない。
- ダブルハーケン
- 両肩に装備された半月状の鎌を連結した長柄武器。
- 厚さ8メートルの鉄板も切断する。取り出す時間はわずか0.8秒。薙ぎ払うほか、投げつけることも多い。
- ショルダーブーメラン
- ダブルハーケンの刃部分のみを飛ばす。有効射程距離は12キロメートル。
- シングルハーケン
- 片側の鎌のみを持って使用する。使用頻度は低い。
- スクリュークラッシャーパンチ
- 前腕部を飛ばすロケットパンチに相当する武装。
- 折り畳まれていたクラッシャー(袖に当たる部分の三角デコレーション)が起き上がって前方まで反転し、毎分4千回転する。速度はマッハ5。厚さ9メートルの鉄板を貫く。
- スクリューパンチ[9]
- デコレーション部を90度まで開いた状態で発射する。
- クラッシャーパンチ
- デコレーション部を前方に拳を包むように反転させ、回転させずに発射する。
- スクリュークラッシャー
- デコレーション部を前方に反転させ、腕につけたままの状態でドリルのように回転させる。ドリルスペイザー登場以前(第34話)は、これを利用して地中を掘り進んだ。
- ダイザーパンチ
- デコレーション部を展開せずに高速回転する腕を飛ばす。
- スペースサンダー
- グレンダイザー最大の必殺技。頭部の角から6万度の熱線を放射する。
- ダイザーキック
- 飛び蹴り。
- フィンガーアタック
- 装甲をめり込ませる込ませるほどに両指に力を入れる。
- ハンドミサイル
- 両手甲から放つミサイル。
- スペイザー
- グレンダイザー専用のサポート円盤。全長34メートル、全幅65メートル、重量150トンの大型機で、グレンダイザーと同じ宇宙合金グレン製。光量子エンジンを搭載している。円盤型だが巨大な垂直尾翼と左右に補助的な翼が存在し、尾部には2基の巨大なジェットノズルがある。合体時は円盤内にグレンダイザーがほぼ完全に収納され、首から肩、腕が外部に出た格好となる。UFOロボの異名はグレンダイザーとの合体形態に由来する。腕は広げた状態でスペイザーの前縁に収納されているが、必要に応じて動かすこともできる。合体した状態でもグレンダイザーの武器の多くを使用可能である。分離した状態でも遠隔操作が可能で、グレンダイザーとの連携攻撃や合体せず上に乗せて飛行したことがあるほか、第26話では宇宙空間で甲児を救出し機内に収容した。宇宙空間では光速を超えたジャンプ飛行(ワープ)が可能で、大気圏内でも最大マッハ9で飛行する。
- ダイザー(ロボット)とスペイザー(円盤)の合体した形態をグレンダイザーと呼ぶとされることがあるが、名前の定義は曖昧で合体した形態でもスペイザーとも呼ばれる。
- 武装(スペイザー単体)
-
- スピンソーサー
- 主翼先端の小型円盤の面が中央から12枚に菊型に展開、周囲に刃となり回転ノコギリとなって分離・攻撃を行なうもの。マッハ10で敵に向かい厚さ7mの鉄板を切り裂く。
- スピンドリル
- 左右の小型円盤から打ち出されるドリルミサイル。上面が4枚に展開しせり上がり、厚さ8メートルの鉄板を貫く。小型円盤が分離してからドリルを射出する攻撃はドリルソーサーと称される(第3話)。
- メルトシャワー
- スペイザー上部から放つ溶解液。ミニフォー程度なら瞬時に溶かす。
- 磁力波電波
- 第9話使用。スペイザーから発する電波で相手の自爆装置を無力化。
- スペイザースピン
- スペイザーが高速回転して体当たりする。
- アンチレーダーミスト
- スペイザー後部ノズルより発生させる霧状のレーダー攪乱膜。
地球製メカ・ロボット
- TFO(ティーフォー)
- 兜甲児専用の小型飛行円盤。外見はアダムスキー型と呼ばれるUFOに近い。超合金Z(マジンガーZの装甲)製で動力は光子力。Tは「地球」を意味するラテン語「Terra」に由来する。全長7.5メートル、重量1.2トンで最高速度マッハ4、電離層まで飛行可能という(当時の雑誌等では最高速度が遷音速以下という表記も見られた)。
- 当初は非武装であったが、後に単裝ミサイルランチャー(総弾数は数発程度)を機首部に装備して、ミニフォー相手なら充分対抗可能となった。
- 初期話では本機が前作までの歴代女型ロボットの役どころを務めることが多く、グレンダイザーに先んじて現れ、ミサイルを放つも円盤獣の反撃に遭いあえなく撃墜されるパターンが多かった。非力ながら奮戦したが、第27話で全損する。
- JFO
- 兜甲児専用の飛行円盤。三角形の戦闘機のような形状をしている。第30話のみの登場だが、TFOからダブルスペイザーへつながる機体とされる。当時は「甲児の円盤」としか記載されておらず、後の書籍でJFOと紹介されるようになった。
- デュークバギー
- デューク(大介)の愛車[10]。3人まで乗れる仕様の3シートタイプトライク。デュークは中央バイク部に搭乗し車体を制御する。車体後部は三車輌一体状態となっている。
- 武装
- バックミラービーム
- バックミラーから後方の追跡して来る相手に向けて発射する光線。円盤獣にはまったく通用しなかった。
- シャフトガン
- タイヤの車軸から伸びたパイプに三門の銃口がついていて、発射される銃。またパイプの先端は尖っており、これで横に並んだ車輌のタイヤをパンクさせる使い方もされた。
- バギーミサイル
- 後方のバギー部分の側面から発射されるミサイル。
- 機銃
- 特に名称は無く、カウル部分から二連装で発射された。
- 武装
- ダブルスペイザー
- 第35話から登場。兜甲児が主体となって開発した大型支援戦闘機で、最初に完成した地球製スペイザー。第36話で改造され、グレンダイザーとドッキング可能になる。全幅30メートル、重量90トン。最高速度マッハ4、上昇限界高度は6万メートルとされている。メインパイロットは兜甲児。補助シートを持ち、2人乗りも可能。
- 従来のグレンダイザーおよびスペイザーの弱点として、合体しなければグレンダイザーは大気圏内を飛行できず、合体処理に6秒必要(パイロットシートがスペイザー側に移動する「シュート・アウト」をしなければ制御は出来ない)な点が挙げられた。また合体時は腕が収納され一部の武装の使用に時間がかかるなどの問題もあったが、ダブルスペイザーの登場によりこれらの弱点がカバーされることとなった。
- 初登場時は合体機能がなく、グレンダイザーは本機のフレーム状の主翼にぶら下がって飛行した[11]。間をおかず、宇門博士によりグレンダイザーの大気圏内飛行をサポートするために改造が施された。合体前にはグレンダイザーが空中で垂直方向に旋回(スクランブルターン)し、コンビネーションクロスで合体、セパレーションゴーで分離する。合体と分離の一連の動作は後述する2機の地球製スペイザーも同様。
- エネルギーはグレンダイザーと同じ光量子とされているが、機体はグレートマジンガーにも用いられた超合金ニューZ製である。両翼端にある円盤状のユニットは武装ポッド兼エンジンポッドで、垂直離着陸用のファンを下部に装備している。主翼は可動式で垂直離陸時は下向き、飛行中は水平、グレンダイザーとの合体時は腕の動きを妨げないよう上向きに折れ曲がる。従来のスペイザーより素早く合体が行え、有人スクランダーといった趣である。合体時にグレンダイザーと本機の武装をすべて使用可能。
- ダブルスペイザーのアイデアは、ホバーパイルダー型、ジェットスクランダー型、デルタ型の3候補がテレビ雑誌で公表、読者投票が行われてホバーパイルダー型のアイデアが採用された。ただし、集計結果が出る前にテレビでの登場となった。
- 武装
-
- ダブルミサイル
- 胴体の両側から発射されるミサイル。25連発が可能。
- ダブルカッター
- 両翼端ポッドにある垂直尾翼状のパーツが射出後、空中で合体してV字型のカッターとなり、マッハ6の速度で相手を切り裂く。円盤獣のボディを両断する威力がある。
- サイクロンビーム
- 両翼端ポッドから発射される3万度の熱線。片側二条のビームが途中で一条になるのが特徴。
- ダブルスペイザー完成より前に、第32話で試作型のサイクロン砲が使用され、円盤獣の頭部を破壊した。
- マリンスペイザー
- 第41話から登場。ダブルスペイザーの成功をもとに宇宙科学研究所が開発した水中用スペイザーで、飛行と潜水が可能。水中戦が苦手なグレンダイザーの水中運動能力をアップさせる機能を持つ。全幅25メートル、重量90トン。最大飛行速度マッハ4、水中航行速度40ノット、潜行限界深度は400メートル。メインパイロットは牧葉ひかる。
- ダブルスペイザーより大型だが、グレンダイザーに対して光量子エネルギーの補給を行なうためにも必要なサイズだった(水中ではグレンダイザーのエネルギー消費が倍になる)とされる。両翼はフロート状になっており水上での行動も可能。ダブルスペイザー同様、合体時はグレンダイザーのすべての武器が使用可能。その際には腕の動きを妨げないように両翼が内側に引き込まれる。
- 武装
-
- マリンミサイル
- 両翼から発射されるミサイル。20連発が可能。
- マリンカッター
- 水平尾翼を巨大なカッターとして射出する。速度は空中でマッハ5、水中ではマッハ1。
- マリンビーム
- コクピット横にある各1門の発射口からビームを放つ。
- ドリルスペイザー
- 第45話から登場。地中行動を可能にするスペイザーで、グレンダイザーの装甲を強化する機能も備えている。単体・合体後とも空中と地中を移動可能。全幅25メートル、重量130トンで地球製スペイザー中最も重い。飛行最高速度マッハ4、地中進行速度はマッハ2とされる。当初は兜甲児がダブルスペイザーと併用したが、後にグレース・マリア・フリードがメインパイロットとなる。
- 装甲は超合金ニューZ製。キャタピラを備え、二股の機首にドリルを内蔵する。合体後は肩から腕、背中までを覆う特異な形状をしており、背中部分もアーマーが伸びて脚部を覆い、さらにドリルが飛び出す。このドリルを活かした体当たり戦法は地中以外でも非常に有効だった。ただし腕と胸部が覆われる都合で、ハンドビームやスクリュークラッシャーパンチ、ダブルハーケン、反重力ストームが使用不能となるなど制約も多い。
- 劇中でグレンダイザーと合体した回数はダブルスペイザーやマリンスペイザーより少なく、マリア搭乗時は1回のみである。
- 当初は荒野番太が本機を操縦する予定だったが、『ゲッターロボ』とチーム構成が似てしまうことから急遽パイロットとしてマリアのキャラクターが設定された。これにより人気を博し視聴率が改善する効果を生んだ。
- 武装
-
- ドリルミサイル
- 両翼から発射される小型ドリル。10連発で厚さ9メートルの鉄板も貫く。速度はマッハ4。
- スパークボンバー
- 垂直尾翼の先端から発射される5万度の高熱弾。
- ドリルアタック
- 機首のドリルを伸ばし体当たり攻撃を仕掛ける。ドリルスペイザー単体で使用することが多かった。
- ウルトラサブマリン
- 宇門博士が開発した水中バイク型深海用ユニット。グレンダイザーをサポートするマシンで、マリンスペイザーでは潜れない深度への潜水を可能とする。そのため密閉式のキャノピー内に腕だけを外に出したグレンダイザーを格納する。全長36メートル、重量95トン、限界潜航深度は3,000メートル。単独での飛行も可能。第67話のみの登場だが、ベガ星連合軍の海底基地を壊滅させる活躍をした。
- 武装
-
- サブマリンミサイル
- 機首より発射する2連装ミサイル。
- サブマリンドリル
- 機首中央の穴より出る巨大なドリル。体当たり時に使用。
- サブマリンストーム
- ドリルと同じ穴から高圧の水を発射する。
- チェーンアタック
- 機首の脇から4本の鎖を発射して、敵を捕獲する。そのまま牽引して水上に引き上げるのに使用した。
- コズモスペシャルスペイザー
- ベガ星連合軍との最終決戦に使われた宇宙用特殊スペイザー。劇中では主にコズモスペシャルと略して呼ばれる。従来の地球製スペイザーが宇宙で戦えないため新規開発された。甲児機・ひかる機・マリア機の3機が合体して大気圏を突破し、宇宙空間で分離後、3機の高機動型戦闘機として活躍する。詳細データ不明。
- スペイザーの名を冠しているがグレンダイザーとの直接の合体機能はない。しかしながら、分離状態の3機はそれぞれダブル/マリン/ドリルの地球製スペイザーへのドッキングも前提にした形状でデザインされている(劇中ではこれらの合体形態は登場しておらず、その機能についての言及もされていない)[12]。
- ボスボロット
- 第14話・第31話に登場。主役ロボを差し置いてシリーズ3作すべてに登場したロボットとなった。ハンドメイドによる技術レベルの違いに驚いたベガ星のスパイにより奪われたこともあった。グレンダイザーのように飛行するための円盤型メカボススペイザーも製作された。
- マジンガーZ
- アニメ本編では甲児の回想シーンに登場するが、活躍はしていない。石川賢による漫画版にも登場する。
ベガ星連合軍メカニック
- 円盤獣
- ベガ星連合軍が地球侵略のために送り込む戦闘ロボット(中にはザリザリやガモガモのような宇宙動物を改造したもの存在する)。いずれも円盤に変形する機能を持っている。1体ごとに形状も性能も様々。ナイーダの発言によると洗脳されたフリード星人がパイロットとして用いられているとされるが、この時の彼女は洗脳されていたため、信憑性は謎である[13]。最初に倒された円盤獣ギルギルの中にいたのが、ナイーダの弟シリウスだったと告げられた際、デュークは一時的に錯乱状態になるほどのショックを受けるが、以後の戦いでその点を意識している様子は見受けられない。
- 形状は、変形パターンによって、次の4つに分けられる。
- 上下開閉型…円盤が上下に開き、中から動物型ロボットが登場する。第1号のギルギルの他にはガンガンが有るのみ。
- 各部突起型…円盤から頭や手足が飛び出し、動物型や人型ロボットに変形する。ガメガメ、バルバル、ゴスゴスなど多数存在する。
- 上下伸縮型…円盤が上下に伸び、人型へ変型する。重量級で武装も強力だが、登場したのはドムドム、ドリドリ程度。
- 左右開閉型…円盤が左右に開き、中から人型(稀に動物型)ロボットが登場する。ギンギン、グリグリ、ゲルゲルなどが該当し、各部突起型ほどではないが数が多い。両脇の円盤を楯やカッターにすることも多い。
- 2文字を繰り返すネーミングは原作者である永井豪の案だが、パターンが限られているため、いずれネーミングに苦しむことが予想されたことから、実兄の泰宇(ダイナミック企画)は当初反対したようである。
- ベガ獣
- 円盤獣に代わるベガ星連合軍の主力兵器。宇宙生物の戦闘本能と戦闘ロボットの兵器を合わせ持った生物兵器で、円盤獣よりも生物的なデザインになっている。狂暴な宇宙生物や地球生物を素体に作られている。円盤獣のような円盤への変形機能は持たないが、戦闘力では遥かに上回り、ベガ獣第1号キングゴリは最強の円盤獣グルグルを一瞬で破壊した。さらに、グレンダイザーの片腕をへし折っている(グレンダイザーが明確に破損した数少ない例)。
- キングゴリ以後は円盤獣同様に2文字を繰り返すネーミングパターンに戻っている。
- ミニフォー
- ベガ星連合軍の戦闘用小型円盤。緑と青のツートンカラー。武装は機体前縁にビーム発射口が8基あるが、全門が斉射されることは少ない。
- 大量生産されており、毎回多数が出撃して来ては撃破される。ひとまとめにミニフォー軍団とも呼ばれる。作業用と戦闘用の2種類が存在する。
- ミディフォー
- ミニフォーの上位版的な戦闘円盤。ミニフォーよりも大型で、機体中央部の蛇の首のような支柱からビーム砲を放つ。しかし、扱いとしてはミニフォーと同じく、やられ役であった。
- マザーバーン
- ブラッキー隊長が指揮する超大型円盤。ミニフォーの母艦で四方に発進口が計8箇所存在。戦艦と言うより空母なので艦自体の戦闘力は低く、戦闘指揮艦として使われていた。第7話などを見る限り、側面を開いて円場獣を出撃させるのが可能な模様。27話でグレンダイザーに体当たりを仕掛けるが、反撃を受け失われる。塗装はピンク系の派手な色合いである。
- ガンダル専用母艦
- 第42話から登場した、マザーバーンに代わる超大型円盤。黄色い船体に怪物的な顔や多数の触手が付いており、口からベガ獣が発進する。主にガンダル司令官が使用した。第74話でグレンダイザーに体当たりを仕掛けるが失敗、爆発して大破した。
- ズリル戦闘母艦
- ズリル長官専用の大型戦闘母艦。喪失したマザーバーンに代わる戦闘指揮艦として登場。マザーバーンと違ってフォルムは円盤状ではなく、母艦となってはいるが円盤(ベガ)獣やミニフォー搭載機能の有無も不明。艦首に緑色をした爬虫類的な頭が伸びている。
- バレントス専用母艦
- 劇場版『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』にて登場。バレントス親衛隊長の母艦で超大型葉巻型UFO。ミニフォーとコアコア他円盤獣三体を搭載していた。のっぺりした外観で普段は開口部が見当たらず、前後対象でどちらが艦首なのか見分けが付かない。
- ダントス専用母艦
- ダントス防衛長官の専用母艦。マザーバーン的な超大型円盤だが、青系のカラーリング。ミニフォー発進口を四方8箇所に持つ(第51-53話)。
- キング・オブ・ベガ
- ベガ大王の御座艦。ベガ星連合軍の総旗艦であり、灰色をした樽状の巨大な葉巻型円盤である。ベガトロン鉱山の事故でベガ星が滅んだ際に初登場。以降、ベガ大王が前線に登場する時に出現する。
スタッフ
これまでは横山賢二率いるスタッフがマジンガーシリーズの『マジンガーZ』次いで『グレートマジンガー』を、続いて勝田稔男率いるスタッフがゲッターシリーズの『ゲッターロボ』次いで『ゲッターロボG』を担当してきた。しかし『グレンダイザー』に加えて、マグネロボシリーズの『鋼鉄ジーグ』も同時開始となる1975年10月5日放映分より、東映動画で制作体制の再編成が行われた。
横山班は『鋼鉄ジーグ』から始まるマグネロボシリーズに移動となった。このため『ジーグ』は『Z』『グレート』の戦闘を重視したハードな空気や、渡辺宙明と水木一郎による音楽など、細かい部分で横山班の作風が受け継がれている(ただしマグネロボシリーズ3作目『超人戦隊バラタック』はスタッフの一部や路線が変更され、ハードさは消えた)。
勝田班は二班に増強、『ゲッターロボG』と共に、『グレートマジンガー』の後番組『グレンダイザー』も担当した。このため『グレンダイザー』はマジンガーシリーズ3作目でありながら、『ゲッター』『ゲッターG』のドラマを重視した空気や、菊池俊輔とささきいさおによる音楽など、細かい部分で勝田班の作風が受け継がれている。
なお勝田班による東映動画のアニメ放映枠のうち、『ゲッターロボG』側は次回作『大空魔竜ガイキング』までロボットアニメが続き、その後も『パタリロ!』まで同じ時間帯が続いたが、徐々にスタッフが入れ替わっていった。『グレンダイザー』側は次回作『惑星ロボ ダンガードA』までロボットアニメが続き、その後も『円卓の騎士物語 燃えろアーサー』まで比較的同じスタッフで続いた。
- 原作 - 永井豪とダイナミックプロ
- 音楽 - 菊池俊輔
- チーフディレクター - 勝間田具治
- キャラクターデザイン - 小松原一男、荒木伸吾
- 美術デザイン - 辻忠直、伊藤岩光
- 企画 - 春日東、別所孝治、勝田稔男
- 製作担当 - 佐伯雅久→宮崎一哉
- 制作 - 東映動画、旭通信社
音楽
本作の主題歌・挿入歌とBGMを作・編曲した菊池俊輔がJASRAC賞外国部門および国際部門を受賞した。
編曲が森岡賢一郎になっている曲は劇場用アニメ映画『宇宙円盤大戦争』からの流用である(詳細は下記)。
本作向けに新たに作られた挿入歌の初出音盤は「最新テレビまんが人気者(アイドル)デラックス」というLPレコード(CW-7051、日本コロムビアより1976年3月発売)。同LPには本作と『アクマイザー3』から各7曲(OP+ED+挿入歌5曲)、合計14曲が収録された。その後、「アイドルデラックス」は複数作品の主題歌・挿入歌集(1作につき4-7曲収録)としてシリーズ化された。
主題歌
- オープニングテーマ「とべ! グレンダイザー」
- 作詞 - 保富康午 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
- 子門真人によるカヴァー・ヴァージョンが存在する(コーラスはヤング・フレッシュ)。
- 後年、池田鴻と影山ヒロノブもカヴァーした。
- エンディングテーマ「宇宙の王者グレンダイザー」
- 作詞 - 保富康午 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 森岡賢一郎 / 歌 - ささきいさお、こおろぎ'73
- 『宇宙円盤大戦争』のOP「戦え! 宇宙の王者」のカラオケが流用されたが、歌詞や掛け声の一部が本作の設定に合わせて変更された(「ニードルシャワー」→「ダブルハーケン」、「ギャザー、ガッタイガー!」→「グレンダイザー、ゴー!」等)。
挿入歌・イメージソング
- 「もえる愛の星」
- 作詞 - 保富康午 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 森岡賢一郎 / 歌 - ささきいさお、コーポレーション3
- 初出は『宇宙円盤大戦争』の主題歌シングルのB面で、実際に同映画のEDとして使用されていた。本作向けに歌詞違いの「ちいさな愛の歌」も作られたが、結局、両ヴァージョンとも本作で使用された。
- 歌詞にある主人公の名前(デューク・フリード)は映画版、本作とも同じである。
- 「ちいさな愛の歌」
- 作詞 - 保富康午 / 作曲 - 菊池俊輔 / 編曲 - 森岡賢一郎 / 歌 - 堀江美都子
- 「もえる愛の星」のカラオケを流用しているが、女性の視点から全く新しい歌詞が書かれ、歌手も女性に替えて録音された。
- 「きみこそ勇者」
- 作詞 - 早乙女達人 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
- 劇場版『UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー』でも挿入歌として使用された。
- 「GO! GO! 甲児」
- 作詞 - 春日東 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお、コロムビアゆりかご会
- 「大介のバラード」
- 作詞 - 田村多津男 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
- 「戦えグレンダイザー」
- 作詞 - 上原正三 / 作曲・編曲 - 菊池俊輔 / 歌 - ささきいさお
各話リスト
話数 | 放送日 | サブタイトル | 脚本 | (絵コンテ) 演出 |
作画監督 | 美術 | 登場円盤獣・ベガ獣 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 1975年 10月5日 |
兜甲児とデュークフリード | 上原正三 | 勝間田具治 | 小松原一男 | 辻忠直 | 円盤獣・ギルギル |
第2話 | 10月12日 | ああ! わが大地みどりなりき | 小湊洋市 | 森下圭介 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ガメガメ | |
第3話 | 10月19日 | 危機せまる白樺牧場 | 藤川桂介 | 山吉康夫 | 森利夫 | 秦秀信 | 円盤獣・バルバル |
第4話 | 10月26日 | 若き血潮は紅に燃ゆ | 上原正三 | 大谷恒清 | 小泉謙三 | 辻忠直 | 円盤獣・ゴルゴル |
第5話 | 11月2日 | 炎の愛を夕陽に染めて | 藤川桂介 | 勝間田具治 | 荒木伸吾 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ドムドム |
第6話 | 11月9日 | 大空を斬る闘魂!! | 山口秀憲 | 森利夫 | 辻忠直 | 円盤獣・ダムダム | |
第7話 | 11月16日 | たとえ我が命つきるとも | 上原正三 | 小湊洋市 | 小松原一男 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ギンギン 円盤獣・フイフイ |
第8話 | 11月23日 | 地球の緑はあたたかい | 藤川桂介 | 茂野一清 | 小泉謙三 | 遠藤重義 | 円盤獣・ダルダル |
第9話 | 11月30日 | 許されざる怒りを越えて | 大谷恒清 | 森下圭介 | 秦秀信 | 円盤獣・ジルジル | |
第10話 | 12月7日 | あこがれは星の彼方に | 上原正三 | 山吉康夫 | 森利夫 | 伊藤岩光 | 円盤獣・グリグリ |
第11話 | 12月14日 | 黒い太陽の中の悪魔 | 藤川桂介 | 勝間田具治 | 小松原一男 | 辻忠直 | 円盤獣・バリバリ |
第12話 | 12月21日 | 虹の橋を渡る少女 | 上原正三 | 山口秀憲 | 若林哲弘 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ガニガニ |
第13話 | 12月28日 | 狙われたグレンダイザー | 茂野一清 | 小泉謙三 | 遠藤重義 | 円盤獣・ゲルゲル | |
第14話 | 1976年 1月4日 |
ボスボロットがやって来た!! | 藤川桂介 | 山吉康夫 | 森利夫 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ドリドリ |
第15話 | 1月11日 | 遥かなる母への手紙 | 上原正三 | 笠井由勝 | 森下圭介 | 土田勇 | 円盤獣・ガルガル |
第16話 | 1月18日 | こころにひびく愛の鐘 | 安藤豊弘 | 川田武範 | 青鉢芳信 | 遠藤重義 | 円盤獣・フルフル |
第17話 | 1月25日 | 小さな生命(いのち)を救え! | 藤川桂介 | 大谷恒清 | 荒木伸吾 | 松本健治 | 円盤獣・ギバギバ |
第18話 | 2月1日 | 発進!! 秘密ルート7 | 上原正三 | 勝間田具治 | 小松原一男 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ガデガデ |
第19話 | 2月8日 | 恐怖のエアロライト! | 田村多津夫 | 茂野一清 | 森利夫 | 遠藤重義 | 円盤獣・ゴズゴズ |
第20話 | 2月15日 | 決死の雪山脱出作戦 | 上原正三 | 小湊洋市 | 荒木伸吾 | 土田勇 | 円盤獣・ベドベド |
第21話 | 2月22日 | 決戦! オーロラの輝き | 安藤豊弘 | (小湊洋市) 田宮武 |
菊池城二 | 秦秀信 | 円盤獣・ゲドゲド |
第22話 | 2月29日 | 花一輪の勇気 | 馬嶋満 | 落合正宗 | 青鉢芳信 | 遠藤重義 | 円盤獣・ギロギロ |
第23話 | 3月7日 | 激流に叫ぶひかる | 上原正三 | 川田武範 | 森利夫 | 辻忠直 | 円盤獣・ギスギス |
第24話 | 3月14日 | 危うしデュークフリード! | 田村多津夫 | 大谷恒清 | 森下圭介 | 土田勇 | 円盤獣・ドグドグ |
第25話 | 3月21日 | 大空に輝く愛の花 | 馬嶋満 | 勝間田具治 | 荒木伸吾 | 辻忠直 | 円盤獣・ダリダリ |
第26話 | 3月28日 | スカルムーン総出撃! | 上原正三 | 山口秀憲 | 森利夫 | 遠藤重義 | 円盤獣・ウルウル 円盤獣・ギドギド 円盤獣・ハドハド |
第27話 | 4月4日 | 猛反撃! グレンダイザー | 山吉康夫 | 堀川留子 | 土田勇 | 円盤獣・ウルウル 円盤獣・ハドハド | |
第28話 | 4月11日 | 闇夜に響く 悪魔のベル | 田村多津夫 | 落合正宗 | 青鉢芳信 | 辻忠直 | 円盤獣・ベルベル |
第29話 | 4月18日 | さらば宇宙の友よ! | 馬嶋満 | 設楽博 | 荒木伸吾 | 土田勇 | 円盤獣・デラデラ |
第30話 | 4月25日 | 赤い傷跡のバラード | 田村多津夫 | 川田武範 | 森利夫 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ゴダゴダ |
第31話 | 5月2日 | 空に花咲け! ボスの友情 | 藤川桂介 | (勝間田具治) 宮崎一哉 |
菊池城二 | 秦秀信 | 円盤獣・ライライ |
第32話 | 5月9日 | 母に向かって撃て! | 馬嶋満 | 大谷恒清 | 小松原一男 | 土田勇 | 円盤獣・ザウザウ |
第33話 | 5月16日 | 必殺!! ミュータントの最後 | 田村多津夫 | 川田武範 | 森利夫 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ザリザリ |
第34話 | 5月23日 | 狼の涙は流れ星 | 上原正三 | 宮崎一哉 | 菊池城二 | 秦秀信 | 円盤獣・ゴメゴメ 円盤獣・ゴンゴン |
第35話 | 5月30日 | 飛べ! ダブルスペイザー | 馬嶋満 | 設楽博 | 荒木伸吾 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ブンブン |
第36話 | 6月6日 | 燃える大空の誓い! | 田村多津夫 | 小湊洋市 | 堀川留子 | 土田勇 | 円盤獣・ジラジラ |
第37話 | 6月13日 | 翼に命をかけろ! | 馬嶋満 | 松浦錠平 | 小松原一男 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ガンガン |
第38話 | 6月20日 | ひかる涙のドッキング! | 田村多津夫 | (石黒昇) 宮崎一哉 |
菊池城二 | 秦秀信 | 円盤獣・ドイドイ |
第39話 | 6月27日 | 奇襲! ベガ星突撃隊 | 馬嶋満 | 川田武範 | 森利夫 | 土田勇 | 円盤獣・ウラウラ |
第40話 | 7月4日 | 激突! 炎の海原 | 田村多津夫 | 葛西治 | 荒木伸吾 | 海老沢一男 | 円盤獣・ブイブイ |
第41話 | 7月11日 | マリンスペイザー 出動せよ! | 大谷恒清 | 青鉢芳信 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ガモガモ | |
第42話 | 7月18日 | 危機! 研究所よ立ち上がれ | 馬嶋満 | 松浦錠平 | 森利夫 | 土田勇 | 円盤獣・ガウガウ |
第43話 | 7月25日 | 隕石落下! 謎の孤島 | (蕪木登喜司) 宮崎一哉 |
菊池城二 | 秦秀信 | 円盤獣・グメグメ | |
第44話 | 8月1日 | 祭りの夜 円盤獣が来る! | 田村多津夫 | 設楽博 | 荒木伸吾 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ドズドズ |
第45話 | 8月8日 | 燃えろ! ドリルスペイザー | 馬嶋満 | 葛西治 | 森利夫 | 土田勇 | 円盤獣・ゴドゴド |
第46話 | 8月15日 | 空からサメが降って来た!! | 松浦錠平 | 青鉢芳信 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ガリガリ | |
第47話 | 8月22日 | 湖が地獄の火を吐いた! | 田村多津夫 | 蕪木登喜司 | 菊池城二 | 秦秀信 | 円盤獣・ガドガド |
第48話 | 8月29日 | 地の底に悪魔がいた! | 馬嶋満 | 川田武範 | 森利夫 | 土田勇 | 円盤獣・ダクダク |
第49話 | 9月5日 | 赤い夕陽に兄を見た! | 田村多津夫 | (勝間田具治) 蕪木登喜司 |
菊池城二 堀川留子 |
内川文広 | 円盤獣・デキデキ |
第50話 | 9月12日 | 暗殺!! 兜甲児を消せ | 大谷恒清 | 荒木伸吾 | 秦秀信 | 円盤獣・フビフビ | |
第51話 | 9月19日 | 大接近!! 悪魔の星 | 馬嶋満 | 設楽博 | 森利夫 | 伊藤岩光 | 円盤獣・ガレガレ |
第52話 | 9月26日 | ベガ大王軍団 大移動! | 上原正三 | 小湊洋市 | 青鉢芳信 | 土田勇 | 円盤獣・グルグル 円盤獣・ドモドモ ベガ獣・キングゴリ |
第53話 | 10月3日 | 死闘! キングゴリを倒せ | 川田武範 | 森利夫 | 秦秀信 | ベガ獣・キングゴリ | |
第54話 | 10月10日 | 謎の恐怖! 日本海溝 | 馬嶋満 | (石黒昇) 蕪木登喜司 |
菊地城二 | 内川文広 | ベガ獣・バニバニ |
第55話 | 10月17日 | 襲撃! 恐怖の怪気球 | 森下孝三 | 森利夫 | 伊藤岩光 | ベガ獣・グレグレ | |
第56話 | 10月24日 | 危機を呼ぶ偽博士! | 上原正三 | 明比正行 | 荒木伸吾 | 土田勇 | ベガ獣・ダイダイ ベガ獣・ザミザミ |
第57話 | 10月31日 | 吼えろ! ぼくの怪獣 | 福島和美 | 青鉢芳信 | 秦秀信 | ベガ獣・ブドブド | |
第58話 | 11月7日 | 悪魔にされたグレンダイザー! | 田村多津夫 | 川田武範 | 森利夫 | 伊藤岩光 | ベガ獣・ベニベニ (偽グレンダイザー) |
第59話 | 11月14日 | ああ! 少年コマンド隊 | 馬嶋満 | (明比正行) 蕪木登喜司 |
菊池城二 | 内川文広 | ベガ獣・ダキダキ |
第60話 | 11月21日 | 午後七時 東京タワー爆発! | 田村多津夫 | 蕪木登喜司 | ベガ獣・ズネズネ | ||
第61話 | 11月28日 | 特攻スパイ大作戦! | 上原正三 | 大谷恒清 | 森利夫 | 土田勇 | ベガ獣・グワグワ |
第62話 | 12月5日 | 戦慄! 白鳥が来た日 | 馬嶋満 | (生瀬昭憲) 蕪木登喜司 |
菊池城二 | 内川文広 | ベガ獣・ゴエゴエ |
第63話 | 12月12日 | 雪に消えた少女 キリカ | 勝間田具治 | 荒木伸吾 | 伊藤岩光 | ベガ獣・ズメズメ | |
第64話 | 12月19日 | 東京全滅五分前! | 小湊洋市 | 森利夫 | 土田勇 | ベガ獣・グドグド | |
第65話 | 12月26日 | 兜甲児一本勝負! | 田村多津夫 | (明比正行) 蕪木登喜司 |
菊池城二 | 下川忠海 | ベガ獣・ザスザス |
第66話 | 1977年 1月2日 |
死の海底400M(メートル)! | 上原正三 | 蕪木登喜司 | ベガ獣・ワグワグ | ||
第67話 | 1月9日 | 決死の海底基地爆破 | 川田武範 | 森利夫 | 伊藤岩光 | ベガ獣・イブイブ ベガ獣・ラグラグ | |
第68話 | 1月16日 | 吹雪の中のマリア | 田村多津夫 | 森下孝三 | 荒木伸吾 | 土田勇 | ベガ獣・ブエブエ |
第69話 | 1月23日 | 父に捧げる 愛のオーロラ | 馬嶋満 | 大谷恒清 | 森利夫 | 伊藤岩光 | ベガ獣・ガイガイ |
第70話 | 1月30日 | 涙は胸の奥深く | 明比正行 | 菊池城二 | 下川忠海 | ベガ獣・ガビガビ | |
第71話 | 2月6日 | 悲劇の親衛隊長モルス | 田村多津夫 | 小湊洋市 | 青鉢芳信 | 土田勇 | ベガ獣・ジガジガ |
第72話 | 2月13日 | はるかなる故里の星 | 馬嶋満 | 勝間田具治 | 荒木伸吾 | 内川文広 | |
第73話 | 2月20日 | この美しい地球のために | 田村多津夫 | 明比正行 | 白土武 | 明石貞一 | ベガ獣・グラグラ |
第74話 | 2月27日 | 永遠(とわ)に輝け! 二つの星 | 川田武範 | 森利夫 | 千葉秀雄 |
劇場版
『東映まんがまつり』枠として上映。
- UFOロボ グレンダイザー(1975年12月20日公開)
- 第7話「たとえ我が命つきるとも」のブロウアップ再編集版。
- UFOロボ グレンダイザー対グレートマジンガー(1976年3月20日公開)
- グレンダイザー ゲッターロボG グレートマジンガー 決戦! 大海獣(1976年7月25日公開)
- UFOロボ グレンダイザー 赤い夕陽の対決(1976年12月19日公開)
- 第49話「赤い夕陽に兄を見た!」のブロウアップ再編集版。
なおブロウアップ2作品は、いずれも一部地域のみの公開。
コミカライズ
- テレビマガジン
- テレビランド
- 冒険王
- たのしい幼稚園
- 1975年10月号 - 1977年3月号 秋本シゲル
- おともだち
- 1975年10月号 - 1977年3月号 桜多吾作
- ディズニーランド
グレンダイザー ギガ
永井自身によるリメイクコミカライズ『グレンダイザー ギガ』が『チャンピオンRED』2014年11月号から2015年9月号まで連載された。単行本全2巻。
2015年4月にはダイナミックプロ製作のアニメーションPVが同社公式サイトおよびYouTubeにて公開されている。主人公のリューク・フリード役とナレーションは細谷佳正が担当。
永井は、当初から全2巻の予定であったが、間を置いて再開したいと述べている[14]。
牧場ひかるがキューティーハニーに変身するという展開は、ひかるのキャラクターが立たず、団兵衛など『キューティーハニー』との共通キャラクターがいたことから発想したという[14]。
映像ソフト化
- 2004年2月21日に1巻、同年5月21日にDVD-BOXがそれぞれ発売
- 2006年5月21日から同年10月21日に単品のDVDが発売。全6巻で12話(3と6は13話)収録。
日本国内での放送
この節の加筆が望まれています。 |
- フジテレビ(制作局):日曜 19:00 - 19:30
- 北海道文化放送:日曜 19:00 - 19:30[15]
- テレビ岩手:月曜 18:00 - 18:30[16]
- 秋田テレビ:日曜 19:00 - 19:30[17]
- 山形テレビ:日曜 19:00 - 19:30[18]
- 仙台放送:日曜 19:00 - 19:30[19]
- 福島テレビ:土曜 19:00 - 19:30[20]
- 山梨放送:火曜 17:25 - 17:55[21]
- 新潟放送:木曜 17:30 - 18:00(1977年3月まで)[22][23] → 木曜 17:00 - 17:30(1977年4月 - 6月)[24]
- 富山テレビ:日曜 19:00 - 19:30[22]
- 石川テレビ:日曜 19:00 - 19:30[22]
- 福井テレビ:日曜 19:00 - 19:30[22]
- 長野放送:日曜 19:00 - 19:30[25]
- テレビ静岡:日曜 19:00 - 19:30[26]
- 東海テレビ:日曜 19:00 - 19:30
- 関西テレビ:日曜 19:00 - 19:30
- 山陰中央テレビ:日曜 19:00 - 19:30
- 岡山放送:日曜19:00-19:30
- テレビ新広島:日曜 19:00 - 19:30
- 愛媛放送:日曜 19:00 - 19:30
- テレビ西日本:日曜 19:00 - 19:30
- サガテレビ:日曜 19:00 - 19:30
- 沖縄テレビ:日曜 19:00 - 19:30
日本以外での放送
本作は世界各国で放送されており、特にヨーロッパと中東での人気は「日本人の想像をはるかに超えている」と指摘されている[27]。
フランス
1978年7月3日から1979年1月18日まで『Goldorak(ゴルドラック)』と改題されて、公共放送「アンテンヌ2(Antenne 2)」で放送された。視聴率は平均75%、最高100%であった[28]。ただしこれは時間帯による占有率であり、世代別の集計(子供のみ)であること、テレビ局がAntenne 2以外に、TF 1とFR 3しかなかったこと等の条件が重なった結果であった。Antenne 2での放送終了後は同局や、TF 1やLa 5(廃業)などの他のテレビ局でも再放送がされた。放映当初は1978年の夏休みだけの予定であったが、非常に人気を得たことから放映が続けられ、その後1980-1990年代に多種多様な日本アニメが長時間放映されるきっかけとなった[29]。
大衆誌である『パリ・マッチ』誌の1979年1月19日号にて、『ゴルドラック』の視聴率が100%を記録しキャラクターグッズが大ヒットしたことが取り上げられ[30]、同号の表紙も『ゴルドラック』が飾った[31]。
テレビ放送前に劇場公開された総集編の主題歌『Goldorak le grand(ゴルドラック・偉大なる者)』(当時13歳の歌手、ノアムによるシャンソン風の歌)はフランス国内で異例の135万枚(再発版を含めれば380万枚)の大ヒットとなった[32]。またフランスにおける本作の人気の過熱の結果、日本では発売されなかった敵役の人形なども発売された。
フランス語では、デューク・フリードは「アクタリュス、ユーフォー星の王子」、兜甲児は「アルコア」、ユーフォーは作中の固有名詞でアクタリュス(デューク)の故郷の星の名前とされる。なおフランス語の一般名詞でUFOはOVNI(オヴニ)と呼び、兜甲児の乗るTFOは作中の固有名詞は「オヴテール OVTerre」と呼ばれる。(Terreはフランス語で地球)
2013年4月には、フランス・カンヌで開かれた国際番組見本市MIPTVの主催者により、世界のテレビを変えた50作品の1つとして日本作品から「鉄腕アトム」「加トちゃんケンちゃんごきげんテレビ」「ドラゴンボールGT」と並び、1980年を代表する作品として選ばれた[33][34]。
2021年10月15日にはフランス郵政公社より郵便切手が発行されている[35]。
イタリア
1978年4月から1980年1月まで全71話が『Atlas Ufo Robot(アトラスUFOロボット)』と改題されてイタリア国営放送第二テレビ局(Rai Rete 2 / ライ・レーテ・ドゥーエ)で放送された。第15話、第59話、第71話は放送されなかった。放送は3シーズンに分けられ、1978年4月4日から5月6日まで24話が、12月12日から1979年1月12日まで25話が、12月11日から1980年1月6日まで22話が放送された。最高視聴率は80%以上を記録した。放送終了後は同局などにおいて再放送された。
当時のイタリアでは日本の時代劇やアニメの放送があり、永井豪原作のアニメでは『グレンダイザ―』や『鋼鉄ジーグ』が人気を呼んだ。2021年時点で40歳から50歳の人々は「グレンダイザー世代」とも呼ばれる[36][37]。
イラク
1982年から夕方6時に放送され、放送時間になるとイラク中の路地から子供たちの姿が消えたというほどの人気を博した。80年代以降国営放送で繰り返し放送された[38]。宗派や民族をめぐって争いの絶えないイラクで、国民が唯一ともに共感し一致できる話題は、「サッカーかグレンダイザーしかない」という冗談まであるという[39]。
近年も2012年にイラクの首都バグダードで開催された国際見本市において日本が独自のパビリオンを出展した際、集客のためにグレンダイザーのビッグエアフィギュア(空気人形)を展示、往時に子供時代を過ごした年代層を中心に高い人気を博した[40]。
アラブ諸国
イラクだけでなく、アラブ諸国で人気だった[41]。
アメリカ
1980年9月から半年間、グレンダイザーを含め日本製アニメ番組5作品を『フォースファイブ』として日替わりで放送した。全作品とも26話分のみの放送で、既に玩具のショーグンシリーズのブームは過ぎ去っていたため、あまり人気は出ず、放送もごく一部の地域でのみであった。
ゲーム
グレンダイザーが登場するゲームとして、アーケード版シューティングゲーム『マジンガーZ』(バンプレスト)とシミュレーションRPG「スーパーロボット大戦シリーズ」(バンプレスト → バンダイナムコエンターテインメント)が存在する。
『マジンガーZ』では必殺攻撃時に各ロボットのパイロットのボイスが存在する。本作に登場するデュークの声は富山敬が演じており、ゲーム作品では唯一のオリジナルキャストとなっている。
「スーパーロボット大戦シリーズ」には初期作品の『第2次スーパーロボット大戦』から登場している。主役級のキャラクターに声が入るようになった『第4次スーパーロボット大戦S』ではデュークは富山が製作当時入院中(発売前に逝去)だったため声が付かなかったが、『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』では堀内賢雄が、『スーパーロボット大戦IMPACT』以降の作品では山寺宏一がデューク役を務めている。また、マリアも吉田理保子が声優業を引退していたため『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』以後吉田美保、ルビーナも小原乃梨子が諸事情により起用できず『スーパーロボット大戦A PORTABLE』以降鶴ひろみが演じる。
脚注
- ^ a b 兜甲児の登場はテレビ局側からの要望であり、そのためにスタッフが混乱したとの勝田稔男のコメント(LPレコード「アニメ愛蔵版シリーズ UFOロボ グレンダイザー~デュークフリード死闘の記録」CZ-7158 1981年12月 ライナーノート“なつかしい思い出 東映動画プロデューサー勝田稔男”より)が存在する。
- ^ 本作放映開始翌年の1976年には、TBS系で『UFO戦士ダイアポロン』が放映されている。
- ^ ロボットアニメ以外では、『宇宙戦艦ヤマト』や『宇宙の騎士テッカマン』などが先行している。
- ^ ただし、実写も含めたSFドラマの範疇であれば、『ウルトラマン』や『ウルトラセブン』などの円谷プロ作品が先行者である。
- ^ JASRAC賞-第1回~第5回/第6回~第10回
- ^ 中野でスーパーロボットトークショー 「Z制作裏側聞けた」「ロボガ声優陣トーク最高」とファン - 中野経済新聞
- ^ a b ロマンアルバム UFOロボ グレンダイザー
- ^ 永井豪のコミカライズ版では当初は「(バック)ハンドミサイル」を使用していた。
- ^ テレビマガジン版の漫画では当初こちらをスクリュークラッシャーパンチと称していた。
- ^ このほかに第1話などではカウルやエンジンカバーが赤の甲児のオートバイに似たバイクやノーマルの750に乗るシーンもあった。
- ^ この時は円盤獣を遠くへ追い払うため、遠隔操作のスペイザーを円盤獣に体当たりさせていた。
- ^ 詳細不明のNGデザインとされているが、「魔神全書」176~177頁の図版19・22・29にこれらの合体形態のデザイン画が掲載されている。
- ^ 桜多吾作の漫画版では実際に洗脳されたフリード星人の脳髄が生体ユニットとして組み込まれている設定になっており、物語中盤ではデュークのかつての部下達が円盤獣として登場している。また、公式設定ではないが『スーパーロボット大戦』などのゲーム作品では「デュークを陥れるための嘘だった」とナイーダやルビーナが答えるシーンがある。
- ^ a b 「サイボーグ009VSデビルマン [インタビュー]永井豪」『宇宙船』VOL.150(2015 autumn)、ホビージャパン、2015年10月1日、pp.122-123、ISBN 978-4-7986-1099-3。
- ^ 『北海道新聞』(縮刷版) 1976年(昭和51年)9月、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1977年1月10日 - 1月31日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『河北新報』1977年1月1日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1975年10月7日 - 1977年2月27日付テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1975年10月5日 - 1977年2月27日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『福島民報』1975年10月11日 - 1977年3月5日付朝刊、テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1976年3月2日 - 3月30日付テレビ欄。
- ^ a b c d 『北國新聞』1976年11月14日付朝刊テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1976年10月20日 - 1977年3月31日付テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1977年4月7日 - 6月2日付テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1976年3月7日 - 1977年2月27日付テレビ欄。
- ^ 『日刊スポーツ』1976年3月7日 - 5月30日付テレビ欄。
- ^ 櫻井孝昌『アニメ文化外交』ちくま新書、2009年、31-32ページ
- ^ 仏 CESP調べ
- ^ マンガはなぜ赦されたのか –フランスにおける日本のマンガ- 第1回「はじめにアニメありき」豊永真美(昭和女子大現代ビジネス研究所研究員)アニメ!アニメ!ビズ、2015年4月12日
- ^ アニメの魂を持った僕らの住まい。 OVNI、2000年5月15日。
- ^ Paris Match n°1547 du 19 janvier 1979
- ^ 豊永真美「パワーレンジャーをヒットさせた男−ハイム・サバンと日本のコンテンツ」『一橋ビジネスレビュー』2010 WIN、東洋経済新報社、2010年、39頁、ISBN 978-4492820469。
- ^ 「「鉄腕アトム」「ドラゴンボール」が「歴史を変えたテレビ番組」に選出!」シネマトゥデイ、2013年3月28日。
- ^ 「アトム、グレンダイザー、ドラゴンボール、加トケンが『世界のテレビを変えた50作』に選出」IBTimes、2013年4月3日。
- ^ “Goldorak: une bande-annonce pour la BD de Kana, et des timbres pour le dessin animé”. Manga news. (2021年10月13日) 2021年10月15日閲覧。
- ^ 栂井, 理恵 (2021年6月25日). “イタリアで日本文学ブーム、人気はエンタメ小説 背景にあの70年代アニメの存在”. Newsweek日本版 2021年6月26日閲覧。
- ^ “ジャンルを超えた傑作! イタリア人から観た『皆はこう呼んだ、鋼鉄ジーグ』の魅力”. Real Sound. (2017年5月26日) 2021年6月26日閲覧。
- ^ 「グレンダイザー」イラクに立つ 23年ぶりの日本館(アーカイブ)
- ^ 坂本卓 「ことばで読み解くイラク」(3) 「グレンダイザー」
- ^ 「グレンダイザー」イラクに立つ 23年ぶりの日本館(朝日新聞 2012年11月4日付)(アーカイブ)
- ^ アラブ社会における日本のアニメ・マンガの影響保坂修司、国際日本文化研究センター, 2007.12.20.
関連項目
- ロボットガールズZ:本作モチーフのロボットガールズが多数登場する。当初はアニメではグレンダイザーモチーフのグレンダさんのみだったが、オンラインゲームの『ロボットガールズZオンライン』では円盤獣ガールズやスペイザーモチーフのガールズ(カラフルスペイザー)等も登場している。
外部リンク
フジテレビ系列 日曜 19:00 - 19:30 | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
グレートマジンガー
(1974年9月8日 - 1975年9月28日) |
UFOロボ グレンダイザー
(1975年10月5日 - 1977年2月27日) |
惑星ロボ ダンガードA
(1977年3月6日 - 1978年3月26日) |