フジテレビ系列日曜夜7時台枠のアニメ
表示
フジテレビ系列日曜夜7時台枠のアニメは、過去にフジテレビ系列の日曜19時台に放送されたテレビアニメの作品一覧である。
歴史
[編集]この時間帯は2006年9月までアニメを放送しており、フジテレビ最後の19時台でのアニメ放送時間帯であった。特に、後半の時間帯で放送されていた『世界名作劇場』シリーズは、1970年代から1990年代のフジテレビを象徴するテレビアニメの枠でもあった。
なお2004年4月4日 - 12月19日の期間は、当時放送していた『こちら葛飾区亀有公園前派出所』『ONE PIECE』の2枠のコンプレックス形式による放送枠「アニメ7」として放送されていた。
枠の廃止後も2017年あたりまでテレビ静岡で長きにわたり再放送として選択されていた作品が多い枠である。
前半
[編集]- 初作品は手塚治虫原作の『W3』。だが当初は好評だったものの、同年2月に時代劇『快傑黒頭巾』との枠交換で月曜19:30へ移動、以後はアニメは定着せず、むしろこの時期の主流はバラエティ番組だった。
- その後1969年12月7日に、この枠で旭通信社(後のアサツー ディ・ケイ。現:ADKエモーションズ)が代理店を務めた初の作品『アタックNo.1』を開始、スポ根ブームと相まって好評となり、更に2ヶ月前に開始した『ハクション大魔王』『サザエさん』『ムーミン(第1作)』と共に、強力なアニメラインが誕生した。そして特撮番組『ミラーマン』で中断後、『マジンガーZ』を開始、一躍人気番組となり、「ジャンボマシンダー」「超合金」といった玩具が売れに売れ、その後も『マジンガーシリーズ』を始めとしたSFアニメが継続した。
- 1980年代に入ると、ジャンルも騎士道→ギャグ→青春と変わっていき、ヒット作も『おじゃまんが山田くん』『さすがの猿飛』『タッチ』ぐらいだったが、1988年3月27日開始のフジ初の藤子アニメ『キテレツ大百科』は久し振りの大ヒットとなり、8年4ヶ月放送、続く『こちら葛飾区亀有公園前派出所』も好評で、8年7ヶ月放送された(なお『こち亀』は本枠での終了後も2008年まで単発で継続)。
- そして、それまで水曜19:00→日曜19:30と変遷した『ONE PIECE』がこの枠に移動、この枠でも好評となったが、その影響で直後の『平成教育予備校』が人気を上げ、とうとう2006年秋の改編で『平成教育予備校』は1時間番組『熱血!平成教育学院』に変わり、ここにフジテレビ地上波の19時枠からアニメが完全に無くなった。なお『ONE PIECE』は日曜9:30に移動し、現在も放送中である[1]。
後半
[編集]- 初作品はカラー実験アニメ『ドルフィン王子』(後年フジで放送する『海底少年マリン』の原型)。
- 土曜19:00から移動した『あかねちゃん』が終了して半年後、手塚アニメ『どろろ→どろろと百鬼丸』から再開、そして次作にして『世界名作劇場』の第1作『ムーミン(第1作)』が大ヒット、ここから27年半に渡る『世界名作劇場』がスタートする。その中から『アルプスの少女ハイジ』『フランダースの犬』などといった作品が生まれた。
- 1980年代以降も『世界名作劇場』は好評だったが、1997年3月23日終了の『家なき子レミ』をもって『世界名作劇場』は終結(その後衛星放送で復活)、そして次作『中華一番!』が1998年9月13日で終了すると、次番組はバラエティ番組『トロイの木馬』となり、29年半続いた後半枠のアニメが中断した。
- 『トロイの木馬』終了後、水曜19:30から『GTO』が移動して再開、その後もアニメは継続するが、2004年12月放送の『ONE PIECE』を最後(その後前半枠に移動)に、前半より早く終了した。
なお、1987年より毎年夏に放送される大型特別番組『FNSの日』の時は、双方の枠のアニメは休止された(『ONE PIECE』は枠移動後も)。
作品リスト
[編集]19時台前半枠
[編集]- 19時00分 - 19時30分
- 新宝島(1966年6月19日 - 7月3日) - 1965年1月3日放送のスペシャルアニメの分割版。
- アニメ中断。この間は1時間または30分バラエティ番組(『爆笑ヒットパレード』ほか)を放送。
- アタックNo.1(1969年12月7日 - 1971年11月28日)
- アニメ中断。この間は特撮番組(『ミラーマン』)を放送。
- マジンガーZ(1972年12月3日 - 1974年9月1日)
- グレートマジンガー(1974年9月8日 - 1975年9月28日)
- UFOロボ グレンダイザー(1975年10月5日〜1977年2月27日)
- 惑星ロボ ダンガードA(1977年3月6日 - 1978年3月26日)
- SF西遊記スタージンガー→SF西遊記スタージンガーII(1978年4月2日〜1979年8月26日[2])
- 円卓の騎士物語 燃えろアーサー(1979年9月9日 - 1980年3月30日)
- 燃えろアーサー 白馬の王子(1980年4月6日 - 9月21日)
- おじゃまんが山田くん(1980年9月28日 - 1982年10月10日)
- さすがの猿飛(1982年10月17日 - 1984年3月11日)
- Gu-Guガンモ(1984年3月18日 - 1985年3月17日)
- タッチ(1985年3月24日 - 1987年3月22日)
- 陽あたり良好!(アニメ版)(1987年3月29日 - 1988年3月20日)
- キテレツ大百科(1988年3月27日 - 1996年6月9日)
- こちら葛飾区亀有公園前派出所(1996年6月16日 - 2004年12月19日) - 2004年4月以降は『ONE PIECE』と統合し、『アニメ7』内で放送。なお終了後も2008年まで特番で放送[3]。
- 19時00分 - 19時28分
19時台後半枠
[編集]- 19時30分 - 20時00分
- ドルフィン王子(1965年4月4日 - 4月18日)
- アニメ中断。この間は30分または19:00からのバラエティ番組(『みんなで夢を!』『しろうと寄席』ほか)、海外ドラマ(『ニューヨーク・パパ』)、映画番組(『日曜映画劇場・第1期』。19:30 - 20:56)、ファミリードラマ(『クレオくん』)を放送。
- アニメ中断。この間は1時間バラエティ番組(『東京ぼん太ショー』。19:00 - 19:56。なお1969年2月以降は19:30まで)、映画番組(『日曜映画劇場・第2期』。19:30 - 20:56)を放送。
- どろろ→どろろと百鬼丸(1969年4月6日 - 9月28日)
- カルピスまんが劇場→カルピスこども劇場→カルピスファミリー劇場→(ハウス食品)世界名作劇場(『ムーミン・第1作』〜『愛の若草物語』)(1969年10月5日 - 1987年10月) - 各作品の詳細は当該項を参照。
- 19時30分 - 19時58分
- (ハウス食品)世界名作劇場(『愛の若草物語』 - 『家なき子レミ』)(1987年11月 - 1997年3月23日) - 『ショットガン』→『FNNニュース』設置のため2分短縮。
- 中華一番!(1997年4月27日 - 1998年9月13日)
- アニメ中断。この間はバラエティ番組(『トロイの木馬』)を放送。
- GTO(1999年10月 - 2000年9月) - 水曜 19:30より移動。
- 学校の怪談(2000年10月22日 - 2001年3月25日)
- ONE PIECE(2001年4月15日 - 2004年12月19日) - 水曜19:00より移動。2004年4月以降は『こち亀』と統合し、『アニメ7』内で放送。前半枠へ移動。
関連項目
[編集]- フジテレビ日曜夕方6時台枠のアニメ - 2023年8月現在、1960年代から唯一の現役枠。
- フジテレビ系列月曜夜7時台枠のアニメ - 『W3』の後継枠。
- フジテレビ系列火曜夜7時台枠のアニメ
- フジテレビ系列木曜夜7時台枠のアニメ
- フジテレビ系列金曜夜7時台枠のアニメ
- フジテレビ系列土曜夜7時台枠のアニメ - 『あかねちゃん』の元枠。
- フジテレビ系列水曜夜7時台枠のアニメ - 『ONE PIECE』と『GTO』の元枠。
- フジテレビ日曜朝9時台枠のアニメ - 『ONE PIECE』の現在の放送枠(後半)。『こち亀』特番もこの枠で放送。
- トムス・エンタテインメント(旧・東京ムービー) - 後半枠の『ムーミン・第1作』(第26話まで)と、前半枠の『アタックNo.1』を制作。
- 東映アニメーション - 『ONE PIECE』と、前半枠の『マジンガーZ』から『白馬の王子』と『ガンモ』、後半枠の『あかねちゃん』を制作。
- 虫プロダクション - 前半枠の『W3』『新宝島』と、後半枠の『どろろ』『ムーミン・第1作』(第27話以降)から『ムーミン・第2作』まで制作。
- タツノコプロ(旧・竜の子プロダクション) - 『マッハGoGoGo』を制作。
- 瑞鷹エンタープライズ - 『山ねずみロッキーチャック』『アルプスの少女ハイジ』を制作。
- 日本アニメーション - 『世界名作劇場』の『フランダースの犬』から『中華一番』まで制作。
- スタジオぴえろ - 『GTO』『学校の怪談』を制作。
- スタジオぎゃろっぷ - 『キテレツ大百科』『こち亀』を制作。
- ADKエモーションズ - 『アタックNo.1』から『こち亀』まで(『ミラーマン』含む)の前半枠、及び『ONE PIECE』の代理店。
- カルピス - 『どろろ』から、『世界名作劇場』の『ペリーヌ物語』までを一社提供。
- ハウス食品 - 1980年代以降の『世界名作劇場』の提供スポンサーの一つ。なお『小公女セーラ』から『ティコ』初期までは一社提供。
- 長くつ下のピッピ - 『アタックNo.1』の次番組として企画されたが、原作者サイドとの交渉が難航して頓挫した。担当していた旭通信社は円谷プロダクションによる特撮番組『ミラーマン』の企画をフジテレビに売り込み、スポンサーを大塚製薬が務めた。
脚注
[編集]注釈
[編集]出典
[編集]- ^ 任意編成枠のため、一部地域では遅れネット。テレビ大分では全国ネット時代に遅れネットも早期に打ち切り(ローカル枠降格後後他系列局に放映譲渡していたがこちらも打ち切り)となっている。
- ^ 1979年6月24日分までが『スタージンガー』で、同年7月1日分から『スタージンガーII』
- ^ その後2016年にも日曜朝9時台で連載40周年記念特番が放送された。
フジテレビ系 日曜19時台前半枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
フジテレビ系列
日曜夜7時枠のアニメ (1965年6月〜1966年1月) |
||
フジテレビ系列
日曜夜7時枠のアニメ (1966年6月〜7月) |
||
フジテレビ系列
日曜夜7時枠のアニメ (1967年4月〜6月) |
爆笑ヒットパレード
※19:00 - 20:00 |
|
フジテレビ系列
日曜夜7時枠のアニメ (1969年12月〜1971年11月) |
||
ミラーマン
|
フジテレビ系列
日曜夜7時枠のアニメ (1972年12月〜2006年9月) |
|
フジテレビ系 日曜19:28 - 19:30枠 | ||
ミラーマン
※19:00 - 19:30 |
フジテレビ系列
日曜夜7時台枠のアニメ (1972年12月〜2004年12月) 【2分縮小して継続】 |
平成教育予備校
※19:28 - 19:58 |
フジテレビ系 日曜19時台後半枠 | ||
---|---|---|
前番組 | 番組名 | 次番組 |
フジテレビ系列
日曜夜7時30分枠のアニメ (1965年4月) |
||
フジテレビ系列
日曜夜7時30分枠のアニメ (1968年7月〜9月) |
||
日曜映画劇場(第2期)
※19:30 - 20:56 |
フジテレビ系列
日曜夜7時30分枠のアニメ (1969年4月〜1998年9月) |
|
フジテレビ系 日曜19:58 - 20:00枠 | ||
日曜映画劇場(第2期)
※19:30 - 20:56 |
フジテレビ系列
日曜夜7時30分枠のアニメ (1969年4月〜1987年10月) 【2分縮小して継続】 |
|
フジテレビ系 日曜19時台後半枠 | ||
トロイの木馬
|
フジテレビ系列
日曜夜7時30分枠のアニメ (1999年10月〜2004年12月) |
平成教育予備校
※19:28 - 19:58 |