「ドラゴン桜 (テレビドラマ)」の版間の差分
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: 昆虫の大好きな心優しき生徒。家族構成は不明<ref group="注">東大専科の生徒の中で唯一、本編で家族が全く登場しなかった。</ref>。虫がいるとその観察に夢中になり、地面に這いつくばったり飛ぶのを追いかけたりしている。その優しさから、捕まえたり殺したりといった虫を傷つける行為を極度に嫌い、担任の田村梨江子が彼のために教室に昆虫標本を大量に飾ったが逆効果だった。 |
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: [[発達障害]]からくる学習障害によって成績はオール1の学年最下位であり、周囲から孤立している。実際は、聴覚的短期記憶能力が低い代わりに本などから視覚的に得た記憶力は辞書丸ごと1冊を暗記するなど驚異的で、さらに計算力も非常に優れている<ref name="ntlb210525">{{Cite web|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2105/25/news115.html|title=クイズDEドラマ:ドラマ「ドラゴン桜」“原健太”細田佳央太の演技力に注目集まる 「見入ってしまう」「他の出演作も見てみたくなった!」|website=ねとらぼエンタ|work=[[ITmedia]]|author=宮澤諒|date=2021-05-25|accessdate=2021-05-29}}</ref><ref group="注">いわゆる「[[サヴァン症候群]]」だが、本編ではこの語は使われていない。</ref>。それを見抜いた桜木から「お前の知りたいことはすべてここに書いてある」と、海外の研究者が昆虫の飛行理論を数学的に記述した英語論文と辞書を渡され、それを理解するために大学入試レベルの英語と数学を一気に身に着ける<ref>{{Cite web|title=「ドラゴン桜」に泣かされるとは…東大専科一丸にネット「神回」の声も!健太&麻里“参戦”の胸アツ展開 - スポニチ Sponichi Annex 芸能|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/05/23/kiji/20210523s00041000635000c.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-05-24|language=ja}}</ref>。ただし、英語のリスニングや国語など、聴覚的だったり読解力を要する教科は苦手なままである。東大専科に入ってから「勉強はゲーム」と考えるようになる。 |
: [[発達障害]]からくる学習障害によって成績はオール1の学年最下位であり、周囲から孤立している。実際は、聴覚的短期記憶能力が低い代わりに本などから視覚的に得た記憶力は辞書丸ごと1冊を暗記するなど驚異的で、さらに計算力も非常に優れている<ref name="ntlb210525">{{Cite web|url=https://nlab.itmedia.co.jp/nl/spv/2105/25/news115.html|title=クイズDEドラマ:ドラマ「ドラゴン桜」“原健太”細田佳央太の演技力に注目集まる 「見入ってしまう」「他の出演作も見てみたくなった!」|website=ねとらぼエンタ|work=[[ITmedia]]|author=宮澤諒|date=2021-05-25|accessdate=2021-05-29}}</ref><ref group="注">いわゆる「[[サヴァン症候群]]」だが、本編ではこの語は使われていない。</ref>。それを見抜いた桜木から「お前の知りたいことはすべてここに書いてある」と、海外の研究者が昆虫の飛行理論を数学的に記述した英語論文と辞書を渡され、それを理解するために大学入試レベルの英語と数学を一気に身に着ける<ref>{{Cite web|title=「ドラゴン桜」に泣かされるとは…東大専科一丸にネット「神回」の声も!健太&麻里“参戦”の胸アツ展開 - スポニチ Sponichi Annex 芸能|url=https://www.sponichi.co.jp/entertainment/news/2021/05/23/kiji/20210523s00041000635000c.html|website=スポニチ Sponichi Annex|accessdate=2021-05-24|language=ja}}</ref>。ただし、英語のリスニングや国語など、聴覚的だったり読解力を要する教科は苦手なままである。東大専科に入ってから「勉強はゲーム」と考えるようになる。 |
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: 東大専科と一流大コースとの勝負当日、試験開始1時間前に藤井から虫の解剖動画を見せられ「東大の研究者も虫を殺す」と言われ試験放棄するも、桜木の「東大に入って、おまえが虫と共生できる未来をつくれ」との説得で復帰。残り時間20分程度で試験を始めたにもかかわらず、数学では200点満点中198点を取り藤井に勝利する{{R|ntlb210525}}。後に藤井と和解し、東大専科で共に合格を目指す。 |
: 東大専科と一流大コースとの勝負当日、試験開始1時間前に藤井から虫の解剖動画を見せられ「東大の研究者も虫を殺す」と言われ試験放棄するも、桜木の「東大に入って、おまえが虫と共生できる未来をつくれ」との説得で復帰。残り時間20分程度で試験を始めたにもかかわらず、数学では200点満点中198点を取り藤井に勝利する{{R|ntlb210525}}。後に藤井と和解し、東大専科で共に合格を目指す。 |
2021年10月15日 (金) 08:59時点における版
ドラゴン桜 | |
---|---|
ジャンル | 学園ドラマ |
原作 |
三田紀房 第1シリーズ 『ドラゴン桜』 第2シリーズ 『ドラゴン桜2』 |
脚本 |
第1シリーズ 秦建日子 第2シリーズ オークラ 李正美 小山正太 山本奈奈 |
演出 |
第1シリーズ 塚本連平(MMJ) 唐木希浩(5年D組) 小松隆志(MMJ) 第2シリーズ 福澤克雄 石井康晴 青山貴洋 |
出演者 |
阿部寛 長澤まさみ |
音楽 |
第1シリーズ 仲西匡 第2シリーズ 木村秀彬 |
国・地域 | 日本 |
言語 | 日本語 |
シリーズ数 | 2 |
製作 | |
プロデューサー |
第1シリーズ 遠田孝一 清水真由美(MMJ) 第2シリーズ 飯田和孝 黎景怡 |
制作 |
第1シリーズ メディアミックス・ジャパン TBSテレビ 第2シリーズ TBSテレビ |
放送 | |
放送チャンネル | TBS系 |
映像形式 | 文字多重放送(第2シリーズ) 番組連動データ放送(第2シリーズ) |
音声形式 | ステレオ放送 |
放送国・地域 | 日本 |
第1シリーズ | |
出演者 | 長谷川京子 山下智久 中尾明慶 小池徹平 新垣結衣 サエコ 野際陽子 |
オープニング | melody.「realize」 |
放送期間 | 2005年7月8日 - 9月16日 |
放送時間 | 金曜 22:00 - 22:54 |
放送枠 | 金曜ドラマ |
放送分 | 54分 |
回数 | 11 |
公式サイト | |
第2シリーズ | |
出演者 | 髙橋海人(King & Prince) 南沙良 平手友梨奈 加藤清史郎 鈴鹿央士 志田彩良 細田佳央太 林遣都 佐野勇斗 早霧せいな 江口のりこ 及川光博 |
放送期間 | 2021年4月25日 - 6月27日 |
放送時間 | 日曜 21:00 - 21:54 |
放送枠 | 日曜劇場 |
放送分 | 54分 |
回数 | 10 |
公式サイト | |
特記事項: 第1シリーズ 最終回は15分拡大(22:00 - 23:09)。 第2シリーズ 初回は25分拡大(21:00 - 22:19)。 第2話・第9話・最終回は15分拡大(21:00 - 22:09)。 |
『ドラゴン桜』(ドラゴンざくら)は、メディアミックス・ジャパン(MMJ)・TBSテレビ制作により、2005年7月8日から9月16日まで毎週金曜22時 - 22時54分に、TBS系「金曜ドラマ」枠で放送された日本のテレビドラマ。三田紀房の漫画作品『ドラゴン桜』を原作に、元暴走族の貧乏弁護士が平均偏差値36の高校生を東京大学(以下「東大」)に現役合格させるまでを描く。主演は阿部寛。
2021年4月25日[1][注 1]から6月27日まで、前作(以下「第1シリーズ」)の16年後を描いた続編(以下「第2シリーズ」)が「日曜劇場」枠で放送された。第1シリーズで主要人物を演じた阿部寛と長澤まさみが同じ役で引き続き出演した[6]。また、TBSテレビとMMJの共同製作だった第1シリーズと違い、第2シリーズはTBSテレビの単独製作となる。漫画版の続編『ドラゴン桜2』が原作だが、今の時代に合わせたエッセンスを入れ、ドラマオリジナルの展開が描かれた[7]。
2010年には『ドラゴン桜〈韓国版〉』(原題:『공부의 신』〈コンブエ・シン〉)として韓国KBSによりリメイクされた。
あらすじ
第1シリーズ(あらすじ)
元暴走族の弁護士・桜木健二は、経営難の三流私立校・龍山高校に債権者代理として乗り込む。教師・井野真々子らを前に、学校の解散と教師の解雇を通達。だが、弁護士としての名を上げるため、桜木は解散ではなく東大合格者を輩出する進学校にする再建案を立ち上げる。桜木は東大受験のための特別進学クラスを創設し、生徒たちの東大合格のために奮闘する。
第2シリーズ(あらすじ)
龍山高校での成功をきっかけに、同様の底辺高校再生の仕事が舞い込むようになった桜木は、虎ノ門に事務所を構える順風満帆な弁護士人生を送っていた。しかし、2年前に依頼された高校で、特進クラスの8人中7人を東大に合格させたものの、1人だけ不合格だった男子生徒・米山圭太がナイフで自殺未遂を起こす。これが、マスコミから叩かれる一大スキャンダルに発展し、桜木は消息不明となっていた。その一方で、桜木の教え子で東大卒業後に弁護士となって桜木法律事務所で働いていた水野直美は、独立して事務所を設立したものの経営が行き詰まっていた。水野はかつての龍山高校に匹敵する落ちこぼれ校・龍海学園から「翌年に東大合格者を5名出す」という条件で、再建を引き受けることにより起死回生を図る。福井県で自堕落な生活をして落ちぶれていた桜木を見つけた水野は、彼を再び教育の場へと連れ出そうとする。
しかしその背後では、前理事長を中心とした学園売却という大きな陰謀が進行していた。
登場人物
主要人物
- 桜木建二(さくらぎ けんじ)
- 演 - 阿部寛
- 第1シリーズ
- 主人公。私立の龍山高校着任時38歳。元暴走族リーダーの弁護士。桜木法律事務所所長。警察に捕まったことで改心し、勉強に打ち込み東大に合格したが、進学せず弁護士の道を選ぶ。マスコミからは「暴走族弁護士」と言われている。
- 事務所の家賃支払いにも窮するような状態から、倒産寸前の学校法人清算の仕事を先輩弁護士に回してもらい、当初はその予定で着任する。しかし、進学校化で注目を浴び、虎ノ門に大きな法律事務所を構えようと計画を変更。「龍山高校から東大合格者を5人出す」と宣言し、特別進学クラスを創設する。在籍する教師に対し担任希望者を募るも、皆が二の足を踏むことに業を煮やし、自ら担任に就任する。
- 徹底的な合理主義で、曖昧な言動や小さな反発には容赦なく現実を突き付けて黙らせる。よく賭けを吹っ掛けるが、提案を出した時点で必ず勝算を用意しており、実際は相手を従わせるための常套手段でしかない。特別進学クラスの生徒をバカにする発言をしばしばするが、本当の目的はそれを通じて「世の中の仕組みと現実」を教え、「東大合格」のためのモチベーション維持をさせるためである。
- 結果的に3人の合格者が誕生したことで、教職員たちからその功績を称賛されたが、5人合格の公約を実現できなかった責任を取り辞表を提出。特進クラスの担任を井野真々子に譲り、1年で任期を終える。
- 第2シリーズ
- 龍山高校での成功以来、学校再生のエキスパートとして名を上げ、かつての計画通り虎ノ門に事務所を構えるようになる。しかし、2年前に受け持った高校の生徒・米山圭太がただ一人不合格のうえ自殺未遂を起こし、何者かのリークでマスコミに知れ渡った結果「やりすぎ教育」と叩かれる一大スキャンダルに発展する。意識不明の米山の病室で母親から「東大なんて行けなくても普通の人生が良かった」と詰められたことにショックを受け、マスコミ報道に一切反論せずに行方不明となる。
- その後、福井県で安アパートの家賃も滞納するほど落ちぶれていたところ、かつての教え子で桜木の部下・水野直美に発見され、強引に龍海学園へと連れられる。龍海学園では東大専科コースの教室の中に折り畳みテントを設置し、そこで寝泊まりしている。
- 米山のような悲劇を再び起こしたくない思いから、当初は東大専科コースに積極的に関わろうとせず、天野晃一郎と早瀬菜緒を相手にかつての自分の真似事のようなことをしている水野が窮地に陥ったときだけ手助けをする程度だった。しかし、岩崎楓の万引きをきっかけとした一連の騒動に自分の意思で介入し、楓と瀬戸輝を東大専科に加えたことで心境の変化が起きる。東大に二浪で合格していた米山に再会して詫びるとともに、再び教育の場に戻る許可を求め、本格的な復活を果たす。
- SNSを活用した英語の勉強法として、瀬戸と天野にはYouTuberとして1日1動画、菜緒と楓にはTwitterで1日20回、それぞれ簡単な英語で自分の日常を投稿させる[8]。
- 見事に合格者5人を輩出し、東大専科クラスの担任を水野に託して龍海学園を1年で去る。
- 水野直美(みずの なおみ)
- 演 - 長澤まさみ
- 第1シリーズ
- 龍山高校3年生。小料理屋経営をしている母親と2人暮らし。いい加減で酒と男にだらしがない母親の、生き方全てを軽蔑している[注 2]。
- しかし、特進クラス最初のテストを通じて母親と和解し、晴れて特進クラス5人目の生徒となる。
- 母親が病に倒れて意識が戻らないため、東大試験を2次試験途中で断念するが、その後も受験勉強を続ける。
- 第2シリーズ[9]
- 東大受験から翌年、一浪の末に東大に合格。弁護士資格を取得し、桜木法律事務所に入所する。その後、桜木の失踪後に法律事務所を実質的に乗っ取った岸本香の誘いを断り、個人事務所を設立。そんな時、龍海学園の教頭となった龍山高校の元教師・高原浩之から学校再生の話を持ちかけられる。失踪していた桜木を呼び戻し、依頼を受ける代わりに彼が滞納していた家賃を立て替えるなど世話を焼く。同校への赴任早々、新設された東大専科への参加希望と見せかけた小橋と岩井に妨害を受ける[注 3]など窮地に陥るが、桜木らに救われて事なきを得る。東大専科に入った生徒達にも、自身が経験した事も踏まえて指導をする。
第1シリーズ(登場人物)
★は第2シリーズにも登場。
龍山高校特進クラスの生徒
- 矢島勇介(やじま ゆうすけ)
- 演 - 山下智久(NEWS)★
- 特進クラス1人目の生徒。バンドでトランペットを吹いている。実家は鉄工所を経営していたが父親が借金を残して蒸発し、母親と2人暮らし[注 4]。彼女がおり、桜木からは借金返済のための300万円(正確には298万円[注 5])を出資してもらっている。
- 東大理科一類に合格したが、桜木と同じく東大に進学せずに独学で弁護士を目指す。
- 緒方英喜(おがた ひでき)
- 演 - 小池徹平★
- 勇介のバンド仲間。勇介が特進クラスに入ったことを受け共に勉強を始めて、厳しい父親を見返すために東大を目指す。
- 裕福な家庭に育つ[注 6]。お調子者のムードメーカーで、女好き。後半は特に小林麻紀にアプローチすることが多い。
- 東大受験は不合格になるも、「絶対にあきらめない」とその後も東大を目指す決心をする。また、合否発表の帰宅後に父親とも和解する。
- 小林麻紀(こばやし まき)
- 演 - サエコ★
- ルーズソックスを履いたコギャル風。アイドル志望で現役東大生の肩書きを持ちたいと思っており、得意科目は英語[注 7]。
- 東大受験の結果は不合格。しかし英喜同様、涙を流しながらも「私も絶対にあきらめない」と来年も受ける決意をする。
- 香坂よしの(こうさか よしの)
- 演 - 新垣結衣[注 8]★
- 外見はお水系コギャル。勇介の彼女で、ずっと一緒にいたいというのが東大志望の動機。水野直美をライバル視している[注 9]。
- 一時期グレて、レディース組とつるんだこともある。
- 最終的には東大理科一類に合格。勇介が東大に行かないなど色々あったものの、「もっといろんなことを知りたい」という理由で奥野と共に東大に進学する。
- 奥野一郎(おくの いちろう)
- 演 - 中尾明慶★
- 進学校に通っていて、東大を目指す双子の弟がいる。二卵性双生児なので弟とは全然似ていない。
- 龍山高校では珍しく授業をきちんと受けており、宿題の提出も欠かしていなかったという、前向きで真面目な性格である。模試の結果で唯一D判定を受けている[注 10] 。
- 進学校に通う弟にバカにされることを恐れ、特進クラスに興味を持っていても入ろうとは考えなかった。だが、弟と英喜の間で起こった暴力事件に巻き込まれ、弟のためとはいえ英喜に濡れ衣を着せてしまったことを反省。弟を見返すために、特進クラス6人目の生徒として東大合格を目指す。
- 最終回では弟の卑劣な妨害を受けるも、東大理科一類に合格。香坂と共に東大に進学する。
桜木が招いた特別講師(第1シリーズ)
- 柳鉄之介(やなぎ てつのすけ)
- 演 - 品川徹(第4話 - 最終話)★
- 数学講師。別名「東大数学の鬼」。
- 勉強は人の真似をすることから始まると考えており、「詰め込みこそ真の教育」がモットー。
- 昔「柳塾」を開いていて、桜木も教え子だった。多数の東大合格者を出してきたが、竹刀を持って指導する自分のやり方が時代錯誤だと世間から言われてから、塾を引退している。ただし、自分の考えは正しいという信念を貫いており、塾の看板を下ろすことまではしていない。
- 試験では、たとえ0点であっても特進クラス全員の前で公言し、一番成績の悪い生徒には「バカ」の鉢巻をつけさせる。
- 阿院修太郎(あいん しゅうたろう)
- 演 - 小林すすむ(第5話 - 第8話・最終話)
- 理科講師。主に物理と地学を担当。
- 分かりづらい物理などの理科を、図解や実験などで分かりやすく教える。
- 芥山龍三郎(あくたやま りゅうざぶろう)
- 演 - 寺田農(第5話 - 最終話)
- 国語講師。風貌や物腰が穏やかな印象。
- 生徒には、常に「なぜ?」という疑問を持たせる。設問を作った筆者の意図を読ませる授業や、古文を漫画を通して理解させるなど、分かりやすい授業をする。
- 川口洋(かわぐち ひろし)
- 演 - 金田明夫(第6話 - 第8話・第10話・最終話)
- 英語講師。フィリピンパブを営んでいる。
- 「英語は楽しく勉強しよう」がモットー。ビートルズの曲の歌詞をエアロビしながら復唱させるなどの授業を行う。
龍山高校の教職員
それぞれが桜木のやり方に反発する。しかし合格発表の際には、生徒たちのことを気にかけている。
- 井野真々子(いの ままこ)
- 演 - 長谷川京子[注 11]
- 教師。生徒の個性を活かした教育を掲げる[注 12]。
- 桜木のやり方に反発する教師グループの1人だったが、次第に理解を示し、生徒たちの応援をする。桜木によく賭けをさせられるが、負ける度に奴隷として働かされている。
- 元々英語教師だったが、桜木が招いた英語講師・川口との勝負に敗れ世界史の教師となる。
- 龍山高校教師の中では唯一、特別進学クラスの講師として受け入れられた教師であり、翌年度は桜木の後任として10人の生徒を抱える特進クラスの担任に就任する。
- 落合正直(おちあい まさなお)
- 演 - デビット伊東★
- 桜木のやり方に反発する教師グループのリーダー格。
- 事あるごとに桜木に食ってかかる。
- 近藤時久(こんどう ときひさ)
- 演 - 斎藤洋介
- 教頭。桜木のやり方に反発する教師グループの、スーパーサブ的存在。
- 常にベージュのスーツと蝶ネクタイという出で立ち。
- 宮部梅太郎(みやべ うめたろう)
- 演 - 安藤亮司
- 桜木のやり方に反発する教師グループの1人。ジャージ姿。
- 浅海和子(あさみ かずこ)
- 演 - 築山万有美
- 桜木のやり方に反発する教師グループの1人。
- 稲葉勉(いなば つとむ)
- 演 - 青山勝
- 桜木のやり方に反発する教師グループの1人。白衣姿。
龍山高校の関係者
- 龍野百合子(たつの ゆりこ)
- 演 - 野際陽子
- 理事長。浪費家で大のブランド好き。
- 前理事長の夫が死んだことを受けて役職を引き継いだために経営には自信がなく、都合が悪くなると泣いたりどこかへ旅に出たりしてしまう。
- 一応、テレビに出る話になると積極的にメディア関係者を受け入れるなど、理事長としての威厳も持ち合わせている。一方で、龍山の東大合格者が出たことについて、他の学校に自慢げに公表するなど、自慢家な面も持ち合わせている。
- 経費節減のため、夜にガードマンも兼任している。
- 阿部沙織(あべ さおり)
- 演 - 郡司あやの(第1話・第2話・第4話)
- 生徒。直美の友人。
- 勇介のことが好きで、勇介へのプレゼントを代わりに渡してほしいと直美に頼みこむこともある。
生徒の家族(第1シリーズ)
- 矢島節子(やじま せつこ)
- 演 - 石野真子(第1話・第2話・第7話・第9話・最終話)
- 勇介の母。多額の借金を残し蒸発した夫に代わり、その債務処理に追われている。息子にはきちんと高校を卒業させたいと考えている苦労人。
- 水野悠子(みずの ゆうこ)
- 演 - 美保純(第1話 - 第3話・第7話 - 最終話)
- 直美の母。小料理屋「ゆうこ」のママ。夫に先立たれたシングルマザー。
- いい加減な性格で酒と男にだらしがない。娘の直美にも店の手伝いをさせており、将来店を継がせたいと思っている。直美のことを「筋金入りのバカ」と評していたが、娘の涙を見て受験を認める。
- 緒方万里子(おがた まりこ)
- 演 - あいはら友子(第1話・第7話・最終話)
- 英喜の母。社長夫人。自分の息子を「さん」付けで呼ぶ。愛車は日産・シーマ。
- 緒方厚生(おがた こうせい)
- 演 - 須永慶(第7話 - 第9話・最終話)
- 英喜の父。社員2,000人を抱える会社の社長。一橋大学卒。愛車は日産・プレジデント。
- 龍山の生徒であり、なおかつ東大受験への勉強を始めたという息子を見下し続ける。しかし、最終回にて息子と和解する。
- 奥野次郎(おくの じろう)
- 演 - 水谷百輔(第1話・第5話・第7話・第8話・最終話)
- 一郎の二卵性双生児の弟。龍山高校の近くにある名門進学校「秀明館高校[注 13]」の生徒。東大文科一類志望。
- 成績優秀な優等生だが、裏表のある腹黒い性格[注 14]。一郎をことあるごとに見下し、彼の存在を侮辱する態度をとっている。
- 「龍山に通う劣等生の兄」の存在を知られ彼女に振られてしまい、さらには桜木の叱責により一郎も東大合格を目指すようになってしまったことで、それ以降さらに一郎との対立を深める。
- 最終回にて、自分を脅かす存在となった一郎に、東京大学入試本番の試験1日目終了後に消費期限切れのサンドウィッチを「応援」と称して渡し、受験を妨害する[注 15]も一郎は合格。自身は以前から勉強があまりできていなかったこともあり、不合格という自業自得の結果となる。
- 奥野美也子(おくの みやこ)
- 演 - かとうかずこ(第5話・第9話・最終話)
- 一郎と次郎の母。
- 次郎が東大受験に向けて勉強しやすい環境を作るように一郎を教育している。しかし、これは一郎を過小評価している待遇で、桜木からは「不正解な教育」と指摘され、この指摘は結果として出る。
- 奥野和彦(おくの かずひこ)
- 演 ‐ 野添義弘(第5話)
- 一郎と次郎の父。
- 東大受験を控えた次郎ばかり気にかけている。
- 香坂恵(こうさか めぐみ)
- 演 - 栗田よう子(第9話)
- よしのの母。見た目はスナックのママ。娘と同じく厚化粧。
- 小林光江(こばやし みつえ)
- 演 - 池谷のぶえ(第9話)
- 麻紀の母。
その他(第1シリーズ)
- 山本希美(やまもと のぞみ)
- 演 - 矢沢心
- 井野真々子の友人。秀明館高校の英語教師。
- 常に彼氏候補2人を引き連れ、そのどちらと交際するべきか真々子に相談を持ちかける。
- 田中義男(たなか よしお)
- 演 - 村上大樹
- 希美の彼氏候補その1。
- 黒ぶち眼鏡の小太り中背。東大法学部卒の官庁職員でかなりの自慢屋、薀蓄たれの傲慢。
- 最終回で沢松の反省出来る姿勢を見たことから、他人を認めることを覚える。
- 沢松靖司(さわまつ やすし)
- 演 - 唐橋充
- 希美の彼氏候補その2。
- かなりのイケメンだが高卒のフリーター。趣味はパチンコ。
- 「釘」の字が読めない、「スッゲー」しか感想が言えないなど、教養・語彙力・会話力に乏しい。
- 最終回で希美に振られたことから無教養を反省して、田中に「『スッゲー』以外を言えるようにしてください」と勉強を教えてくれるように頼みこむ。
- 斉藤(さいとう)
- 演 - 石井愃一(第1話・第3話・第8話)
- 小料理屋「ゆうこ」の中年の常連客。リフォーム会社勤務。
- 龍山高校に在籍しているからという理由だけで水野直美をバカにする。
- 岡部弁護士
- 演 - 小野寺昭(第1話・第7話)
- 桜木に龍山高校の破産手続きの仕事を紹介する。
- 戸田明日美(とだ あすみ)
- 演 - 堀朱里(第1話・第3話・第4話・第7話・第8話)
- 小林麻紀の友人でグラビアアイドル。自分の仕事ぶりをちょくちょく麻紀に写メールしてくる。
- 麻紀が東大を目指すと聞き、テレビ取材のリポーターとして乗り込む。ただ、友人とはいうものの、心の中では麻紀のことを「龍山高校のバカ女」などと見下している。
- 佐久間美優(さくま みゆ)
- 演 - 桂亜沙美(第1話・第5話)
- 奥野次郎の彼女。次郎に龍山高校の兄がいると知り、幻滅したと話す。
- バンドのベース
- 演 - 尾嶋直哉(第1話・第2話)
- 栗山祥太(くりやま しょうた)
- 演 - 橋爪遼(第6話)
- 帰国子女で、入試の日に下痢で体調を崩さなければ学区一の公立高校に受かっていたと言われる秀才[注 16]。
- 特進クラスの英語担当教師をかけた対決で真々子に駆り出される。
- 堀英太郎
- 演 - ザ・たっち(最終話)
- 希美の最終的な彼氏。
- 高卒。小さいときからコンピュータオタクで、自分でIT会社を起こして株価総額10億円の資産家となる。
- 花岡高校理事長
- 演 - みのもんた(特別出演)(最終話)
- 龍山高校から東大合格者が誕生した噂を聞いて、自校も再建してもらいたいと桜木にスカウトの電話をかける。
- 他の出演者
第2シリーズ(登場人物)
☆は第1シリーズにも登場。
龍海学園東大専科の生徒
- 瀬戸輝(せと あきら)
- 演 - 髙橋海人(King & Prince)[11]
- 学園近くのラーメン店「瀬戸屋」の息子。3年前に両親を亡くし、1人で店を切り盛りする姉との2人暮らし。ぶっきらぼうな振る舞いが目立つが、放課後に店を手伝うなど、本来は心優しき青年。赴任したての桜木たちを陥れるために小橋と岩井を使って妨害行為を行うが[12]、桜木に恨みがあったわけではなく、岩崎楓が万引きしたことをコンビニ前で諫めていた時の会話を桜木に聞かれたため、彼女を守るために取った行動だった。楓の万引き映像を桜木がコンビニからコピーしたと知り、桜木と水野が瀬戸屋で食事している隙に映像記録を奪おうと学校を訪れるが、同じ目的で先に来ていた楓が証拠隠滅のために桜木のテントを放火したと知り、自分が火を点けたと学校に名乗り出る。だが、桜木が火事は自分の不始末で起こしたと主張し、瀬戸が東大志望なので桜木のために嘘をついていると庇ったため、恩を着せられる形で否応なしに東大専科に所属することとなる。
- その後も東大専科はもちろん、学年の中でも最下位を争うほどの成績の悪さもあって、特に苦戦する事になる。さらに、姉が切り盛りするラーメン屋が嫌がらせを受けるなど、勉強に集中し切れずにいる。その後も激しくなっていく闇金融の取り立てと一向に減らない借金と膨れ上がる利息の支払い、そして姉の苦しむ姿に耐え兼ね他のアルバイトも始めるようになってからは、すっかり東大専科の授業も受けなくなってしまう[13]。しかし、桜木のおかげで不当に払わされていた闇金融からの利息支払いをする必要が無くなった事と、余計に払わされた利息分を現金として取り返してもらった事で、自身の店の借金問題は解消される[14]。後に桜木から諭された事で東大専科に復帰し、本格的に東大受験に打ち込むようになる[14]。
- 模試はE判定。東大文科三類を志望。姉の手伝いをしながら勉強を続けるが、一次試験の大学入学共通テスト(以降「共通テスト」)の結果が芳しくなく、桜木から「奇跡が起こらない限り合格は無理」と言われてからは東大専科を欠席するようになる。その後、桜木に文科二類の足切り点数が文科三類よりも低い可能性を告げられたことから文科二類に志望を変更し、足切り点数ぎりぎりの620点で通過する。二次試験は「来年が本命」と、記念受験のつもりで受験する。二次試験の合格発表では掲示板に受験番号がなく落ち込んで帰ろうとするが、間違えて文科「三」類の掲示板を見ていたことを楓らに指摘され、文科二類の掲示板で受験番号を見付けて号泣する。
- 早瀬菜緒(はやせ なお)
- 演 - 南沙良[15]
- 今時の女子生徒。家族とは仲も良く何不自由なく育ったが飽きっぽく、今まで何かを頑張ったという経験がない。懸命にバドミントンに取り組む楓を見て何かを頑張ってみたいと東大専科に志願するものの、初日に共通テストの過去問題を受けさせられただけで音を上げ辞退する。しかし、その後は再度奮起し取り組んでは諦めかけての繰り返しであるものの、勉強に取り組むようになっていく。一度、親に東大受験しようとしている事が知られて東大受験を諦めかけるも、桜木の「東大受験の成功には親との信頼関係が必要」と親が諭された事で、改めて勉強に集中するようになる。
- 模試はE判定。東大文科三類を志望する。その後、東大には不合格となるも、青山学院大学(青学)経営学部に共通テスト利用で合格する。
- 岩崎楓(いわさき かえで)
- 演 - 平手友梨奈[16](2歳時:三好菜子[17])
- 大学からもスカウトが来るほど、全国屈指のバドミントン選手として活躍する少女。コンビニで万引きをする様子を赴任初日の桜木に見られ、それを周囲にバラされるのではないかと不安を覚える。さらに、部室のロッカー内や大会会場の女子トイレに自身を万引き犯だと非難する貼り紙がされていたのを彼の仕業と思い込んでしまい、ついには深夜に東大専科の教室にある桜木のテントに忍び込む。彼がコンビニからコピーした自身の万引きの証拠映像を奪おうとするが見つからなかった[注 17]ため、証拠隠滅のために放火してしまう。
- 大学の推薦がかかった大会では、ダブルスの2回戦でペアである清野利恵に巻き込まれて転倒し、足が動かなくなり棄権してしまう。楓は以前からケガで膝が不調だったのを隠していたが、それを見抜いていた桜木は彼女を無理矢理病院に連れて行き、医師の診断で治療にはリハビリも含めて2年必要だと知らされる[注 18]。そして、パートナーとして信頼していた清野が大学の推薦枠を自分から奪うためにコーチの宮村と共謀し、貼り紙をしたりわざと膝に負担がかかるように仕向けていたことを知る。それでも選手としてではなくサポーターとして大会2日目に参加して清野の優勝を見届け、宮村についても「いなくなったら部に迷惑がかかるから」と不問にする。そして桜木に「お前の人生はお前が決めろ」と言われた際、東大でスポーツ医学を学び、その上で選手に復帰してオリンピックを目指し、引退後はスポーツ医学で若い選手のサポートをしたいと東大専科に参加志願する[18]。その後も、東大専科の中では持ち前の負けん気の強さと本質を追及していこうとする姿勢もあって、後れを取りがちな仲間の勉強を見たり、特別講師の柳の教育方針による「バカ鉢巻」の方針も進んで受ける役も買って出るようになる。
- 模試はE判定。東大理科二類を志望するも、夏休みの時点で東大を受験することを両親に伝えておらず、バドミントン実業団チームの練習に参加する。「このままでは東大合格は無理」という桜木の忠告を理解しつつも受験勉強と練習を続けた結果、倒れて病院に搬送される。そこに両親が来たところで東大受験のことと前述の理由を話して説得する。また、清野とも和解しエールを送りあう。結果として理科二類に合格する。
- 天野晃一郎(あまの こういちろう)
- 演 - 加藤清史郎[19]
- 優秀な弟に劣等感を抱く生徒。中学受験に失敗したという過去を持つ。当初は東大専科への参加希望を言い出せずにいたが、桜木から「うだうだ考えずに飛び込んでみろ」とアドバイスを受け、自身を見下す弟を見返すために参加を決める。菜緒と共に初日に共通テストの過去問題を受けさせられただけで辞退するが、後に復帰する。一度は菜緒と同じく、親に東大受験しようとしている事がバレて東大受験を諦めかけるも、桜木の「東大受験の成功には親との信頼関係が必要」と親が諭された事で改めて勉強に集中するようになる。また、YouTubeチャンネルを開設して、ラッパーとして英語の動画を投稿し始める。
- 部屋の装飾品などから鉄道ファンであることが伺えるが、作中でそのことについて触れられることはなかった[20]。
- 模試はE判定だったが、着実に実力を伸ばし、共通テストでは801点をとる。東大理科二類を志望し、合格が分かった瞬間、ラップを披露して喜びを爆発させる。
- 藤井遼(ふじい りょう)
- 演 - 鈴鹿央士[21]
- 学年トップの成績を持つ生徒。東大志望ではあるが、高校入試時にインフルエンザにかかり第一志望の高校を辞退した事で、やむなく龍海学園に入学する。担任の大山将大に向かって「三流大出身だろ」と暴言を吐くなど他の生徒や教師を見下しており、東大専科へ勧誘された際も「バカが移りそうだ」と参加を拒否する。自身の優秀さを鼻にかけては東大専科に属する瀬戸らを馬鹿にしていたが、久美子が提案する東大専科[注 19]との東大過去問から抜粋した試験問題による勝負で予想外の惨敗を喫する[注 20]。その後も敗北に納得いかずにごねるも、桜木から「本質を見抜こうともしないやつは東大にいらない」と言う意見と自身の人間性を大いに否定された事によって、引き下がらざるを得なくなる。その後も、東大専科の授業を隠し撮りしてはSNSにアップして風評被害を起こしたり、原健太に昆虫の解剖の動画を見せたりするなど、懲りずに妨害している。
- 藤井が負けたことをいつまでも引きずり、勉強に集中できない様を見かねた理事長の久美子が、桜木に再度の勝負を申し入れ、今度は大学入学共通テストを国語・数学・英語の3教科で藤井と東大専科の各教科最高得点で対決することになり、桜木と「藤井が勝ったら桜木が土下座、負けたら東大専科の合宿に参加する」という賭けを行うも、英語と国語は小杉麻里に、数学は原健太に再び敗北する。
- その後、桜木との約束通り合宿に参加する。当初は渋々であったが、国語特別講師である太宰府治の授業を熱心に受け、自由時間も勉強に打ち込むその姿は他の東大専科生にも大いに影響を与える。麻里が家庭の事情で大学受験ができないことを目の当たりにして、自身も優秀な兄が2人いる中で自分だけが高校受験に失敗し家庭内で追い詰められていることを彼女にだけ打ち明け、麻里の父に対して、東大専科生たちが麻里が東大を受けるべきと主張するプレゼンにも参加する。麻里の父の説得が成功し、彼女の東大専科参加が決まった後は桜木から「もう東大専科にこなくていい」と言われるものの、自分の意思で東大専科に残りたいと告げ、健太に謝罪。健太がその謝罪を受け入れたことで、他の生徒からのわだかまりも解けて専科の仲間として受け入れられる。
- 模試はD判定。当初は理科一類を志望していたが、模試の直後に理科二類に変更。共通テストの結果が芳しくなく、桜木の勧めに納得できないながらも文転して文科三類を目指すこととなる。しかし、東大工学部に入ってロボットを作るという夢を叶えるため、最終的には理科一類を選択する。
- 二次試験中に他校の生徒に絡まれていた健太を「試験中は自分のことだけを考えろ」との桜木の教えを無視して助け、利き手である右手首を痛めてしまう。結果は不合格だったが、プライドを捨てて両親に土下座し、小橋・岩井とともに龍海学園を留年して翌年の東大受験再受験を目指す。
- 小杉麻里(こすぎ まり)
- 演 - 志田彩良[22]
- 文系トップの成績を持つ生徒。隣人で幼馴染でもある原健太のそばに常にいて、虫に夢中になって集団から外れる彼の世話を行っている。
- 水野や生徒たちから東大専科に勧誘されるも「就職希望」として参加を拒否している。父・繁から「女に学歴が必要ない」という固定概念で大学進学を反対され体罰を受けているが、学校側が暴行の件を対処しようとした時には「世界でたった1人のお父さんだから」と泣きながら取り下げを懇願する。
- 東大専科と一流大コースとの勝負の際に藤井が健太を傷つけたことで、勝負の間だけ一時的に東大専科コースに加わり、英語と国語で藤井を上回る点数を取り勝利に貢献する。その直後に水野に東大専科に入ることを勧められるも、前述のことを理由に(その時点では水野に言っていない)拒否する。
- 合宿には、健太の付き添いとして参加するものの、途中で繁に強制的に帰宅させられ、龍海学園を退学させられそうになる。翌日、退学届を持ってきた繁に桜木が「小杉はずっとあんたを信じてきた」と諭したことで、東大専科に入る。
- 模試はA判定。文学を学びたいことから文科三類を志望し、合格する。
- 原健太(はら けんた)
- 演 - 細田佳央太[23]
- 昆虫の大好きな心優しき生徒。家族構成は不明[注 21]。虫がいるとその観察に夢中になり、地面に這いつくばったり飛ぶのを追いかけたりしている。その優しさから、捕まえたり殺したりといった虫を傷つける行為を極度に嫌い、担任の田村梨江子が彼のために教室に昆虫標本を大量に飾ったが逆効果だった。
- 桜木が小橋や岩井と共に学園の庭にシンボルの桜の木(通称:ドラゴン桜)[注 22]を植樹した際、当日の10時に雨が降ると予言し、実際に言った通りになり彼らを驚かせる。これが桜木から東大専科にスカウトされるきっかけとなる。
- 発達障害からくる学習障害によって成績はオール1の学年最下位であり、周囲から孤立している。実際は、聴覚的短期記憶能力が低い代わりに本などから視覚的に得た記憶力は辞書丸ごと1冊を暗記するなど驚異的で、さらに計算力も非常に優れている[25][注 23]。それを見抜いた桜木から「お前の知りたいことはすべてここに書いてある」と、海外の研究者が昆虫の飛行理論を数学的に記述した英語論文と辞書を渡され、それを理解するために大学入試レベルの英語と数学を一気に身に着ける[26]。ただし、英語のリスニングや国語など、聴覚的だったり読解力を要する教科は苦手なままである。東大専科に入ってから「勉強はゲーム」と考えるようになる。
- 東大専科と一流大コースとの勝負当日、試験開始1時間前に藤井から虫の解剖動画を見せられ「東大の研究者も虫を殺す」と言われ試験放棄するも、桜木の「東大に入って、おまえが虫と共生できる未来をつくれ」との説得で復帰。残り時間20分程度で試験を始めたにもかかわらず、数学では200点満点中198点を取り藤井に勝利する[25]。後に藤井と和解し、東大専科で共に合格を目指す。
- 模試はC判定。東大理科二類を志望する。二次試験では他校の生徒2人に受験を妨害されるも藤井に助けられ、結果として合格する。
- 小橋辰徳(こはし たつのり) / 岩井由伸(いわい よしのぶ)[27][注 24]
- 演 - 西山潤(小橋)/ 西垣匠(岩井)[28]
- ヤンキーの生徒。岩井の実家は「岩井商店」を経営する[29]。
- 東大専科への参加希望と見せかけ、桜木たちを陥れるために2人で妨害[注 25][注 26]を働くも、桜木から逆襲[注 27]を受け、小橋は恐怖のあまり失禁する。その後はショックで不登校になったと思われていたが、実は桜木を慕う舎弟になっており[30]、桜木の指示で女子バドミントン部の清野とコーチの宮村の陰謀を調査する。
- 桜木の言葉に影響を受けて勉強を始めたものの、「迷惑をかけた東大専科には今更戻れない」として専科には入らず瀬戸らを応援する[31]。2人で慶應義塾大学や早稲田大学を目指していたが、大学の共通テストまで残り半年を切った頃、桜木に勧められ練習生として東大専科に入る[32]。常にコンビで行動しているため、大学共通テスト受験前に桜木が訓示した「共通テストの心構え5か条」の1つ「1日目の試験後は(仲間の出来不出来を気にして不安にならないように)1人で帰る」と聞いた際には2人とも動揺し、桜木から「どんだけ仲いいんだよ」と呆れられる。共通テストでは2人とも東大の足切り点数を超えることができず脱落。藤井とともに留年し翌年の東大受験再挑戦を目指す。
- 二次試験の合格発表の際、他校の生徒2人に絡まれていた健太と小杉麻里を助けている。
桜木が招いた特別講師(第2シリーズ)
- 柳鉄之介(やなぎ てつのすけ)
- 演 - 品川徹[33](第4話・第5話・第9話)☆
- 数学講師。第1シリーズからの登場人物。
- 「詰め込みこそ真の教育」の考えや竹刀をもって指導するなど、以前のやり方を踏襲。桜木を通じて東大専科全員に「バカ」の鉢巻をつけさせ、小学校低学年の算数100問を3分間で解くという課題を出す。
- 太宰府治(だざいふ おさむ)
- 演 - 安田顕(特別出演)(第6話・第9話)[34][35][36]
- 国語講師[34]。東大専科での2泊3日の勉強合宿において、生徒達の読解力を向上させるために桜木が招集する[34]。
- できない生徒を見ると授業に熱が入るが、すぐに冷める。
- 由利杏奈(ゆり あんな)
- 演 - ゆりやんレトリィバァ(第7話・第9話)[37][36]
- 英語講師[37]。東大模試に向け、生徒達のリスニングを強化するために桜木が招集する[37]。
龍海学園の教職員
- 大山将大(おおやま まさひろ)
- 演 - 内村遥[38]
- 教師。
- 難関大学コース(第3話)および一流大学コース(第4話・第5話)の担任。
- 教育熱心だが、唯一の生徒である藤井遼からは三流大学出として馬鹿にされており、マンツーマンであるにもかかわらずまともに授業を受けてもらえない。両コースが廃止となっても、東大専科に入った藤井をはじめ東大専科の生徒に応援をする。
- 水野直美が学園売却阻止に奔走しているときは陰ながらサポートし、理事会では学園売却反対派に付く。
- 田村梨江子(たむら りえこ)
- 演 - 山田キヌヲ[38]
- 教師。
- 発達障害のある原健太を2年間普通学級で受け持っているクラス担任。桜木が健太を東大専科に引き入れた際は、幼馴染である小杉麻里を専科へ引き込むために利用するなと強く抗議するが、桜木によって健太の隠された才能を知ることとなる。東大専科の生徒たちと共にゲーム感覚で試験問題を楽しむ健太の姿を目の当たりにし、桜木から「無理矢理授業を受けさせず、教室や勉強に対する嫌悪感を植え付けなかったことが、結果的に彼の才能の開花に繋がった」と感謝され涙する。
- 大山とともに水野を陰ながらサポートし、理事会では学園売却反対派に付く。
- かつて教え子の健太が東大に合格した際、感涙する。
- 辻圭輔(つじ けいすけ)
- 演 - ケン(水玉れっぷう隊)[38]
- 教師。
- 鶴ヶ﨑(つるがさき)
- 演 - 鶴ヶ﨑好昭[38]
- 体育教師。
龍海学園の関係者
- 高原浩之(たかはら ひろゆき)
- 演 - 及川光博[39]
- 教頭。
- かつて龍山高校教師として桜木による再建を目の当たりにしており、学力低下や経営危機に陥った学園を建て直すために理事長・龍野久美子の意向を無視して桜木を召集する。
- 東大専科のことを気にかけていたが、実は学園売却派のスパイ。「世の中は金で、学校よりも統合型リゾート施設のほうがはるかに儲かる」という本心を持っていて、龍野恭二郎らが進めている土地売却の計画を有利にするため桜木や水野を利用し、県議会議員への当選をもくろむ。
- 最終話で思惑通り新理事長に就任したものの、坂本と米山の裏切りでリゾート計画自体が白紙となってしまう。その後の動向は不明。
- ドラマ版では第2シリーズで初登場となるが、原作では『ドラゴン桜』ですでに登場しており、ドラマでも水野直美と顔見知り。なお、原作『ドラゴン桜』では数学教師で井野真々子などと同僚。
- 龍野久美子(たつの くみこ)
- 演 - 江口のりこ[39][注 28]
- 現理事長。
- 学力低下と経営危機の要因。自分のやり方が絶対で、経営再建を試みる桜木らの前に立ちはだかる。東大卒だが、前理事長である父に無理矢理進路を決められた反動で東大を否定し、生徒の個性を尊重した「自由な校風」を理想としている。桜木の東大専科が軌道に乗り始めたのに危機感を抱き、難関大学コースや一流大学コースを新たに設けて対抗するも藤井1人しか生徒が集まらず、2度とも東大専科との存続をかけた勝負で敗北したため廃止する。桜木が原健太の個性である数学と英語読解の才能を引き出したのを目の当たりにして以降は、彼に対する態度を軟化させている。
- 学園の土地売却に反対し、計画を推進する父との間に確執がある。最終話で父との約束に従い理事長を辞任するも、計画が頓挫して学園を去ろうとする父に対して学園の再建を誓う。
- 龍野恭二郎(たつの きょうじろう)
- 演 - 木場勝己[38]
- 前理事長。久美子の父。
- 校内の反理事長派教師をまとめ上げた高原と娘・久美子を天秤にかけ、東大専科コースから1年で5人以上の東大合格者が出れば久美子を理事長から解任し、高原を理事長にするとの賭けを両者に提案し、承諾させる。しかしそれは、学園の土地売却を高原らと画策して学園売却に反対する娘を追い出して土地買収を進めるための罠である。そのため、普段は温厚な性格だが、本性は学歴のある人をバカ呼ばわりし、龍海学園に見切りをつけたうえで売却し、リゾート計画を推し進めるなどワンマン且つ自己顕示欲の塊である。
- 学園売却に関する不正が暴露され、計画が頓挫してもなお「学歴ばかりの間抜けで使えない奴らばかり」と言い張るが、桜木から「間抜けで一番使えないのはあなただ」と言い返されてしまう。
- 奥田義明(おくだ よしあき)
- 演 - 山崎銀之丞[38]
- 校長。
- 久美子に頭が上がらず、普段は表情と言葉遣いが硬いが、桜木から声をかけられると表情が緩み甘い声を出す。
- 桜木を学園に招くか決める理事会決議では、ゲイの男性との援助交際をネタにゆすられ、久美子に造反する。
- 初めは久美子とともに桜木らに反発していたが、次第に共感するようになる。学校売却問題では前理事長に桜木が持っているのと同じネタでゆすられて従わざるを得なかったが、米山と坂本が離反して不正を暴露したことがきっかけで手のひらを返し、高原を痛烈に罵倒する。
- 清野利恵(きよの りえ)
- 演 - 吉田美月喜(第1話・第2話・第8話)[28]
- 生徒。
- 岩崎楓と「イワキヨペア」としてバドミントンのダブルスを組む。常に自分より上だった彼女を内心では妬んでおり、コーチの宮村と共謀して心身ともに追い詰めることで膝の怪我を誘発し、1名しか枠が無いバドミントン名門大学への推薦を奪うが、桜木によってその陰謀を暴かれ楓にも知られてしまう。個人戦の決勝戦では調子を崩し負けそうになるが、自分を恨むことなくサポーターとして支えようとする楓の応援によって立ち直り、優勝する[18]。
- 宮村(みやむら)
- 演 - 盛隆二(第1話・第2話・第8話)[40]
- バドミントン部コーチ。
- 清野と結託し、楓を潰すために膝への負荷がかかる過度な練習を強要したり、清野を大学へアピールし推薦を獲得するために彼女をわざと楓にぶつからせてダブルスを棄権する流れに持ち込ませるなどの不正を行うが、小橋に証拠を掴まれたことで桜木に一連の不正を知られ「あんたは人間として落第だ」と一喝される[18]。
- 石渡(いしわたり)
- 演 - 齋藤瑠希[41]
- 生徒。楓と菜緒のクラスメイト。
- 日比野晋平(ひびの しんぺい)
- 演 - 桑原辰旺(第1話・第9話)[42]
- 外部理事。
- 恭二郎が招聘した文科省出身の教育評論家。学園売却派。
- 小松川(こまつがわ)
- 演 - 森永徹(第1話・第9話)[43]
- 元校長。
- 桜木を学園に招くかを決める理事会決議では久美子とともに反対したが、学園売却では恭二郎らに買収され賛成派に付く。
- 事務員
- 演 - 氏家恵(第1話・第9話)
生徒の家族(第2シリーズ)
- 瀬戸玲(せと れい)
- 演 - 大幡しえり
- 輝の姉。「ラーメン瀬戸屋」の店主。
- 両親を3年前に亡くしたことで大学進学を諦め、両親が残した店を守ろうと弟・輝と切磋琢磨する。しかし、実際は困窮した店の状況を乗り切るために闇金融から100万円を借りた事で膨れ続ける利息に苦しめられており、輝にもひた隠しにする。輝が東大専科に入った後も店の事は自分に任せるよう気丈に振舞うも、闇金融からの本格的な嫌がらせが始まり心身ともに限界となる。桜木が間に入り、貸した金額以上の不当な利息を要求する闇金融の圧力や呪縛から解き放たれる[14]。不当に払わされた分の利息を現金で取り返してもらった事もあり[14]、桜木に深い感謝の念を述べる。
- 天野裕太(あまの ゆうた)
- 演 - 深田竜生(少年忍者 / ジャニーズJr.)(第1話・第4話・第7話・最終話)[44]
- 晃一郎の弟。
- 劣等生の兄に対し強気な態度を取るが、彼の動画にアンチが殺到したときには、母とともに応援コメントを書き込むなど陰ながら応援する[45]。
- 天野美紀(あまの みき)
- 演 - 片岡礼子(第1話・第4話・最終話)[33]
- 晃一郎の母。
- 息子の授業風景をSNSで知り学園に乗り込むが、桜木から「東大受験の成功には親との信頼関係が必要」と諭され引き下がる。
- 晃一郎の動画にアンチが殺到したときには、裕太とともに応援コメントを書き込んでいる[45]。
- 岩崎明人(いわさき あきと)
- 演 - 駿河太郎(第2話・第8話・最終話)[44]
- 楓の父。元バドミントン選手。
- 自分達がオリンピックに出場できなかった分、妻・裕子と共に楓に期待をかけ、楓のためなら各方面に頭を下げることを惜しまない[46]。そのため、楓の膝の怪我を知った際は、自己管理ができていなかった事を叱責するだけで全く労わろうとはしないばかりか、バドミントンに復帰するよう圧力をかけるような態度をとる。
- 「勉強は凡人がすること」という考えを持ち、楓が受験勉強に勤しむようになっても否定的な態度を取るが、「東大もオリンピックも両方叶えるから応援してほしい」という楓の懇願から黙認する。
- 楓が二次試験の日におにぎりを作り、「オリンピックは4年に1回、受験は毎年」と励ます。
- 岩崎裕子(いわさき ゆうこ)
- 演 - 馬渕英里何(第2話・第8話・最終話)[44]
- 楓の母。元バドミントン選手。
- 夫・明人と同様、楓が受験勉強に勤しむようになっても否定的な態度を取るが、楓の懇願に涙を流す。二次試験の当日、楓を快く送り出す。
- 早瀬恵子(はやせ けいこ)
- 演 - 森口瑤子(第4話)[33]
- 菜緒の母。
- 娘が内緒で東大受験を目指していることを知り、天野美紀とともに学園に乗り込むが、美紀と同様、桜木に諭され引き下がる。
- 小杉繁(こすぎ しげる)
- 演 - 迫田孝也(第5話・第6話)[47]
- 麻里の父。
- 会社を経営していた繁の父が亡くなり、倒産して生活が苦しくなったことをきっかけに性格が豹変し、娘・麻里の大学進学を認めず虐待を加えている。麻里が合宿に参加した際、一時は娘を自宅に連れ戻して退学させようとさせるが、桜木に諭されて進学を認める。
- 妻・祥子との間で離婚に向けて話が進められている模様だが[48]、実際に離婚したのかは不明。
- 小杉祥子(こすぎ しょうこ)
- 演 - 相築あきこ(第6話)[35]
- 麻里の母。
- 麻里が繁から暴力を振るわれても何もしない。
- 藤井祥(ふじい しょう)〈27〉 / 藤井峡(ふじい きょう)〈25〉[49]
- 演 - 大森翔吾[50](祥) / 成神誠大[51](峡)(第9話)
- 遼の2人の兄。進学校「麗明館高校」出身でハーバード大学の研究者。
- 国際エネルギー研究所との共同開発で、新エネルギーに関する論文を発表し表彰される。
- 藤井遼の両親
- 声 - 日野聡、沢城みゆき(第9話)[52]
- 研究論文で表彰された祥と峡に期待し、高校受験本番に風邪をひき失敗した遼を東大受験も駄目だと思っている。
その他(第2シリーズ)
- 米山圭太(よねやま けいた)〈20〉
- 演 - 佐野勇斗[53]
- 桜木の元教え子。頸部に手術痕がある。
- 2年前、東大受験に失敗して自傷自殺未遂を起こし[54]、桜木が落ちぶれる元凶となる。意識不明の重体だったが命を取り留め、後に坂本智之が経営する企業に勤めており、坂本の協力により二浪で東大に合格する[55]。桜木には、自分のせいで落ちぶれてしまったことを謝罪する。
- 龍野恭二郎・岸本香・高原浩之と共に龍海学園の土地売却計画に参加していたが、実際は自分の受験失敗と桜木失踪の原因となった岸本に復讐し、叩き潰すのが真の目的である。坂本や矢島らの協力で岸本の悪事の決定的証拠をつかんだものの、桜木から「復讐では誰も幸せにならない」「お前は自分の人生を前向きに生きろ」と説得されたことと、桜木の説得を聞いた坂本から「岸本が再び悪事を働いたら自分が迷わず証拠は提出する」と発言したことで、岸本を破滅させることを思いとどまる。
- 岸本香(きしもと かおり)
- 演 - 早霧せいな[39]
- 弁護士。
- 桜木法律事務所のNo.2で桜木も信頼を置いていたが、桜木が全国から来る教育コンサルタントの仕事を受けず、得られるはずの利益を逃していることに業を煮やして下剋上を画策。桜木名義で米山に「お前は東大に受からない」旨のメールを何度も送り精神的に追い詰め、受験に失敗した彼の自殺未遂をマスコミにリークしている。桜木の失踪後に桜木事務所を乗っ取る形で個人事務所を開設する。
- 恭二郎や高原と共に、龍海学園の土地売却に反対する久美子を叩き潰すことを企んでいる。
- 最終的に、金で地元住民[注 29]を買収しようとしたことが坂本と米山に暴かれる。弁護士資格を失いかねない窮地に陥るが、桜木からは「どうせ自滅するから復讐する価値もない」と不問となり、坂本からは悪事を働かないようクギを刺されることになる。
- 坂本智之(さかもと ともゆき)
- 演 - 林遣都[56]
- IT企業「FALCON GATE」(ファルコンゲート)の経営者。
- 龍山高校では水野の1年後輩で、東大時代の同級生。彼女から桜木に関する調査を依頼され、福井県にいることを突き止める。
- 龍海学園周辺に統合型リゾート(IR)を計画しており、恭二郎や高原と共に、龍海学園の土地売却に反対する久美子を叩き潰すことを企んでいるかと思われたが、米山に送られたメールを解析して送り主が岸本と気付いていて、一連の行動は岸本を信用させて懐に潜り込むための芝居だった。桜木によって米山が復讐を思いとどまらせた際、岸本が再び悪事を働いたら保険として残しておいた証拠を提出することを話し、米山を復讐の表舞台から退かせた。
- 小林麻紀(こばやし まき)
- 演 - 紗栄子[57](第1話・最終話)☆
- 元・龍山高校特進クラスの生徒。水野直美と同期。
- 一浪の末に東大へ進学。卒業後は「東大出身」の肩書きがつく人気タレントとして活躍する。
- 二次試験前日、緒方英喜と奥野一郎とともに東大専科を訪れ、瀬戸輝や天野晃一郎、藤井遼にアドバイスを送る。
- 緒方英喜(おがた ひでき)
- 演 - 小池徹平(最終話)☆
- 元・龍山高校特進クラスの生徒。水野直美と同期。
- 一浪の末に東大へ進学。卒業後は外資系コンサルティング会社でコンサルタントとして勤務する。
- 二次試験前日に東大専科を訪れ、早瀬菜緒や小杉麻里、岩井由伸にアドバイスを送る。
- 奥野一郎(おくの いちろう)
- 演 - 中尾明慶(最終話)☆
- 元・龍山高校特進クラスの生徒。水野直美と同期。
- 東大卒業後はトキワ自動車で技術者として勤務する。
- 二次試験前日に東大専科を訪れ、岩崎楓や原健太、小橋辰徳にアドバイスを送る。桜木の「東大入試で生き残る生徒は?」の質問に「運(のある生徒)」を挙げている。
- 矢島勇介(やじま ゆうすけ)
- 声 - 山下智久(最終話(声のみの出演))☆
- 元・龍山高校特進クラスの生徒。水野直美と同期。
- 龍海学園で桜木や水野と再会することはなかったが、坂本と米山の依頼で協力を行ったことを桜木にメールで報告する。
- 香坂よしの(こうさか よしの)
- 演 - 新垣結衣(最終話)☆
- 元・龍山高校特進クラスの生徒。水野直美と同期。
- 東大卒業後はシステムエンジニアとして仕事に携わり、坂本と米山に自社が開発したシステムを提供している。
- 二次試験合格発表日の1週間後に龍海学園を訪れ、桜木や水野と再会する。
- 米山圭太の母親
- 演 - 吉沢梨絵(第1話)
- 息子が自殺未遂するまでに追い詰めたとして桜木を責める。
- コンビニの店員
- 演 - 相田周二(三四郎)[58](第1話・第2話)
- 楓が万引きをしたコンビニの店員。
- 楓による万引き被害には気付かないまま[59]、商品代金として桜木から5,000円を受け取り監視カメラの映像を提供する。
- アパートの大家
- 演 - 茅島成美(第1話)
- 桜木が家賃を滞納している古アパートの大家。
- 定食屋のおばさん
- 演 - ふくまつみ(第1話)
- 定食屋の娘
- 演 - 野口雅(第1話)
- 「BLACK PEARL」のマスター
- 演 - 吉永秀平(第1話・第4話)
- 瀬戸や小橋、岩井がたむろする喫茶店「BLACK PEARL」(ブラックパール)のマスター。
- 医師
- 演 - 上杉祥三(第2話)
- 楓を診察する医師。
- チンピラ
- 演 - 金ちゃん(鬼越トマホーク)[60]、望月章男(第4話)
- 「らーめん瀬戸屋」の営業を阻害するチンピラ。
- ガソリンスタンドの店員
- 演 - 小宮浩信(三四郎)[61](第4話)
- 瀬戸がアルバイトをするガソリンスタンドの先輩店員。
- 松原佳浩(まつばら よしひろ)
- 演 - 市川右團次[62](第6話・第7話・第9話・最終話)
- 「イエーガーコーポレーション」のIR開発プロジェクトリーダー。
- 恭二郎の依頼でプロジェクトを進めていたが、理事長人事を強引に進めたことや岸本らが地権住民を買収していたことを知ると計画を辞退する。
- 梶谷和馬(かじたに かずま)
- 演 - 入江甚儀[63](第7話・第9話・最終話)
- 松原の部下。
- 菅井(すがい)
- 演 - 小須田康人(第8話)
- 日本ユニシス実業団バドミントン部のコーチ。
- 岩崎明人から頼まれ、楓を夏季練習で特訓する。
- 「BLACK PEARL」の店員
- 演 - 佐田正樹(第8話)
- 共通テストの試験官
- 演 - デビット伊東[64][注 30](第9話)
- 東大専科の生徒が受験する共通テストの試験官。
- 原田 / 平野
- 演 - 深澤嵐(原田) / 大地伸永(平野)(最終話)
- 東大専科の生徒が受験する二次試験で、健太と同じく理科二類を受験していた男子生徒。席は原田が健太の真後ろ、平野が健太の右隣。
- 2人は試験中に健太の椅子を何度も蹴ったりするなどの嫌がらせを行うだけでなく、休憩時間中にもカメノコテントウムシと戯れる健太を一方的に責め立て、制止に入った藤井に怪我を負わせる。その後も嫌がらせを続けていたが、藤井から依頼を受けていた試験官に注意される。
- 合格発表の日には、どちらも不合格になったことから麻里と共に合格を喜ぶ健太を人目の付かない場所に連れ出して難癖を付け、止めようとする麻里にも横暴な振る舞いをする。しかし、会場に来ていた小橋と岩井から詰め寄られると何も言い返せなくなり、「お前らなんか一生東大受かんねえよ!」と凄まれ逃げるようにその場を去る。
- 二次試験の試験官
- 演 - 安藤彰則(最終話)
- 東大専科の生徒が受験する二次試験の試験官。藤井の依頼を受け、健太を妨害していた原田と平野を注意する。
スタッフ
第1シリーズ(スタッフ)
- 原作 - 三田紀房『ドラゴン桜』(講談社刊「モーニング」連載)
- 脚本 - 秦建日子
- 音楽 - 仲西匡
- ナレーション - 小林清志
- TD - 笹村彰
- 撮影 - 朝香昌男
- 照明 - 白石雄二
- VE - 藤森寛明
- 音声 - 福部博国
- 美術プロデューサー - 宮崎保城
- デザイン - YANG仁栄
- 装飾 - 山田幸太郎
- 美術製作 - 高橋達也
- 装置 - 大森俊也
- 持道具 - 小沢友香
- 衣装 - 小木田浩次
- スタイリスト - 安野ともこ、谷口みゆき
- ヘアメイク - 小泉尚子、千葉友子、原順子
- 編集 - 足立浩
- 選曲 - 渡邉朋子
- ライン編集 - 白水孝幸
- 効果 - 谷口広紀
- 宣伝 - 安倍由美
- スチール - 渡辺富雄
- 学習指導:東大家庭教師の会
- インターネット - 佐藤孔明
- スケジュール - 田澤直樹
- 製作担当 - 新井誠一
- プロデューサー補 - 秦祐子
- 助監督 - 島添亮
- 記録 - 巻口恵美
- 車輌 - L・D・A
- 演出 - 塚本連平(MMJ)・唐木希浩(5年D組)・小松隆志(MMJ)
- 主題歌 - melody.「realize」(トイズファクトリー)
- 挿入歌:山下智久「カラフル」(ジャニーズ・エンタテイメント)
- 原案協力 - 村田俊明 中塚康博 渡辺協(講談社「週刊モーニング」編集部)
- 編成企画 - 三城真一・渡辺真二郎(TBS)
- プロデューサー - 遠田孝一・清水真由美(MMJ)
- 音楽協力 - 日音
- 協力 - テイクシステムズ・サンライズアート・アックス・緑山スタジオ・シティ・バウムレーベン・ヴェントゥオノ・ナイスデー
- 製作 - MMJ、TBS
第2シリーズ(スタッフ)
- 原作 - 三田紀房『ドラゴン桜2』(コルク)
- 脚本 - オークラ、李正美、小山正太、山本奈奈
- 音楽 - 木村秀彬
- 撮影 - 橋本智司、草間巧
- 美術プロデューサー - やすもとたかのぶ
- 照明 - 鋤野雅彦、原沢大樹
- 映像 - 青木孝憲、山本直紀
- カメラ - 安芸孝仁、橋本智司、草間巧
- 音声 - 小川貴裕、松尾亮介
- テクニカルマネージャー - 森哲郎
- 編集 - 朝原正志、塚本翔平、佐藤夕夏
- 選曲 - 御園雅也
- MA - 飯塚大樹、湯浅絵理奈、深澤慎也
- 音響効果 - 田久保貴昭、花谷伸也
- 音楽コーディネーター - 久世烈
- 美術デザイナー - 串岡良太郎
- 美術制作 - 井窪新太
- VFX - 小嶋一徹
- 装飾 - 上原一晃
- 装置 - 田中健一
- 衣装 - 佐藤りか
- スタイリスト - 土屋シドウ
- 持道具 - 岡田哲也
- ヘアメイク - 日野萌菜美、小泉尚子、高村三花子
- 映像協力 - 北海道放送、テレビ山梨、静岡放送、CBCテレビ、RSK山陽放送、中国放送、山陰放送、テレビ山口、RKB毎日放送、熊本放送、南日本放送
- 東大監修 - 西岡壱誠
- 法律監修 - 小林健太郎、矢野亜紀子
- 医療監修 - 西脇俊二、石井桂輔、平川千恵
- 医療指導 - 植野永子
- 警察指導 - 石坂隆昌
- 消防指導 - 坂口隆夫
- バドミントン指導 - 栗原文音[65]
- バイク指導 - 西村信宏
- リサーチ - 朝倉燎子
- 編成 - 青木伸介、寺田淳史
- スチール - 浜田惟寛、加藤徹、長谷川真也
- 制作担当 - 石渡大樹
- 制作主任 - 小林正知、伊藤友子
- スケジュール - 北川学
- 記録 - 上田悠莉、佐藤麻衣子
- プロデューサー - 飯田和孝、黎景怡
- 演出 - 福澤克雄、石井康晴、青山貴洋
- 製作著作 - TBS
放送日程
第1シリーズ(放送日程)
話数 | 放送日 | サブタイトル[66] | 演出 | 視聴率 |
---|---|---|---|---|
第1話 | 2005年7月 | 8日バカとブスこそ東大へ行け | 塚本連平 | 17.5% |
第2話 | 7月15日 | 自分の弱さを知れ! | 16.5% | |
第3話 | 7月22日 | 遊べ!受験はスポーツだ! | 唐木希浩 | 13.8% |
第4話 | 7月29日 | 壁にぶつかるまで我慢しろ | 塚本連平 | 16.1% |
第5話 | 8月 | 5日泣くな! お前の人生だ! | 唐木希浩 | 16.8% |
第6話 | 8月12日 | 英語対決! 勝負だバカ6人 | 塚本連平 | 17.9% |
第7話 | 8月19日 | 見返してやる! 東大模試! | 小松隆志 | 15.6% |
第8話 | 8月26日 | バカの涙…夏休み課外授業 | 唐木希浩 | 17.0% |
第9話 | 9月 | 2日信じろ! 成績は必ず上がる! | 塚本連平 | 14.5% |
第10話 | 9月 | 9日友情か受験か? 最後の決断 | 小松隆志 | 14.5% |
最終話 | 9月16日 | お前らはもうバカじゃない! 運命の合格発表! | 塚本連平 | 20.3% |
平均視聴率 16.4%(視聴率は関東地区・ビデオリサーチ社調べ) |
- 最終回は22時 - 23時9分の15分拡大放送。
- 最終回で視聴率が金曜ドラマ枠では2000年代に入って初めて20%を超えた。
関連番組
- 特別編『「ドラゴン桜」東大受験マル秘テクニック総伝授SP』2005年10月14日 22時 - 22時54分。
海外放送
- テレビジャパン(NHK国際放送。アメリカ合衆国、カナダなど):2007年1月12日から3月23日 毎週金曜日23時17分 - (アメリカ東部標準時) 20時17分 - (太平洋標準時) 18時17分 - (ハワイ州)
第2シリーズ(放送日程)
話数 | 放送日 | サブタイトル[67] | ラテ欄 | 脚本 | 演出 | 視聴率[68] |
---|---|---|---|---|---|---|
第1話 | 2021年4月25日 | 時代に負けるな。 今こそ、動け! |
型破り弁護士復活! 偏差値30からの大逆転 自分を変えるなら今! お前ら東大へいけ! |
オークラ 李正美 小山正太 |
福澤克雄 | 14.8%[69] |
第2話 | 5月 | 2日人生の大勝負! お前の道はお前が決めろ! |
己の弱さを認めろ! 挫折から学ぶ再起の鍵 東大は五輪より簡単 |
13.9%[70] | ||
第3話 | 5月 | 9日一発逆転! バカでも秀才に勝てる勉強法! |
バカでも秀才に勝つ 令和最強(秘)勉強法! |
李正美 | 石井康晴 | 12.6%[71] |
第4話 | 5月16日 | 苦手が得意に変わる! 令和の学力爆上げ勉強法! |
勝利をつかむ10箇条 親と友の愛を信じろ |
オークラ | 青山貴洋 | 14.3%[72] |
第5話 | 5月23日 | 限界を決めつけるな! 生きたい未来を自分で作れ! |
大人が導く子の未来 不可能からの大挑戦 |
李正美 | 福澤克雄 | 13.8%[73] |
第6話 | 5月30日 | 夢を諦めるな! 大切な友のために戦え! |
成功の鍵は読解力! 思いが仲間を動かす |
山本奈奈 李正美 |
石井康晴 | 14.0%[74] |
第7話 | 6月 | 6日生き残りをかけた東大模試! 影で暗躍する陰謀!? |
運命の東大模試決戦 動き出す陰謀の序章 |
オークラ | 青山貴洋 | 14.4%[75] |
第8話 | 6月13日 | 自分の人生を生きる覚悟を持て! 巨大な陰謀の幕開け! |
必勝! 未来への決意 合格のカギは親子愛 |
李正美 | 14.6%[76] | |
第9話 | 6月20日 | 東大&買収劇 W大逆転 前編! そして運命の共通テスト |
東大&買収 W大逆転 前編〜驚愕の新事実!? 共通一次を突破せよ |
山本奈奈 | 石井康晴 | 15.4%[77] |
最終話 | 6月27日 | 東大受験&買収劇 W大逆転 完結! 涙の合格発表! |
W逆転遂に完結! 輝く未来を切り拓け |
李正美 | 福澤克雄 | 20.4%[68] |
平均視聴率 14.8%(視聴率はビデオリサーチ調べ、関東地区・世帯・リアルタイム) |
- 第1話は21時 - 22時19分の25分拡大放送。直前番組『バナナマンのせっかくグルメ!!』2時間半SP(18時30分 - 21時)との接続はステブレレス。
- 第2話・第9話・最終話は21時 - 22時9分の15分拡大放送。
インターネット配信
第1シリーズ(インターネット配信)
- 第2シーズン放送決定記念として、動画配信サービスで期間限定の無料配信実施。
- 第2シーズン放送記念として、動画配信サービスで期間限定の無料配信実施。
- 第2シーズン放送記念として、動画配信サービスで配信開始。
- KKTV(台湾)(2021年4月18日[83] - )
第2シリーズ(インターネット配信)
配信元 | 配信期間 | 備考 |
---|---|---|
TVer | 7日 | 最新回限定で無料配信 |
GYAO! | ||
TBS FREE | ||
Paravi | 過去分 | 有料配信 |
KKTV | 過去分 | 有料配信(台湾) 放送日より2日遅れで配信[84][85] |
friDay影音 |
評価
第2シリーズは第108回ザテレビジョンドラマアカデミー賞で作品賞と主演男優賞(阿部寛)を受賞した[86]。
関連商品
第1シリーズ(関連商品)
2005年12月22日にDVD-BOX『ドラゴン桜』が発売された。
第2シリーズ(関連商品)
映像作品
2021年11月10日にBlu-ray / DVD-BOX『ドラゴン桜』が発売予定[87]。
書籍作品
- 『ドラゴン桜』公式メモリアルブック
- 2021年7月29日から「東京ニュース通信社」より発売[88]。ISBN 9784867012833
エピソード
- ドラマ化をきっかけに、モデルとされた人たちから関連書が次々と発売されたり、既刊書籍に主人公の絵をあしらった帯が巻かれるなど影響が広く波及した。
- 大手3大予備校が、2005年11月に実施した東大模試の受験者数がそれぞれ前年比9%から20%増であったことが、2005年12月の読売新聞で報じられた。理由について、各学校の担当者は『ドラゴン桜』について言及し、各予備校は本作の影響を無視できないものとした。
- なお、2006年度東京大学の志願者数は前年と比較して前期で321人、後期で356人増えた。ただし、東大には志願者数が所定の倍率を超えた場合は大学入試センター試験の点数による二段階選抜の第一段階(いわゆる「足切り」)が実施されるため、二次試験受験者数が増えたわけではない。
- 第1シリーズにおける龍山高校のロケは、神奈川県横浜市鶴見区の神奈川県立寛政高等学校(すでに神奈川県立鶴見総合高等学校に統廃合)を使用し、中庭に実際に「ドラゴン桜」を植え、撮影終了後もその場に植えられていた。
- 第2シリーズにおける龍海学園のロケは、茨城県鉾田市のとちぎ海浜自然の家を使用している[89][90]。
- ドラゴン桜第1シリーズでは主要な生徒役として出演した俳優が、のちに軒並み活躍するなどしたため、第2シリーズでは1,000人規模のオーディション参加希望者が殺到した[91]。
- 第2シリーズでは日曜劇場で放送された他作品に登場する企業名などが散見されるハイパーリンクの演出が確認でき、第1話では水野のスマートフォンに届いたローン返済督促通知の差出人が『半沢直樹』に登場している白水銀行、最終話に出演した奥野の就職先が『ノーサイド・ゲーム』に登場しているトキワ自動車となっている。また、第8話では次作『TOKYO MER〜走る緊急救命室〜』のERカーが先行登場した。
原作との比較
第1シリーズ(原作との比較)
- 桜木建二の学歴が、原作では中卒で大検に合格しているのに対し、ドラマでは高卒で東大に合格したが進学していない設定となっている。
- 龍山高校の偏差値36、大学進学率2%など、数字の設定が加えられている個所がある。
- 特進クラスの生徒が、原作にはいなかった奥野一郎・緒方英喜・香坂よしの・小林麻紀を加えた6人に増えている。
- 矢島勇介と水野直美が幼馴染の設定になっている。
- 矢島は原作では東大受験に不合格となるが、ドラマでは合格するものの進学しない[注 31]。
- 水野は原作では東大理科一類に現役合格するが、ドラマでは2次試験で家庭の事情により断念する[注 31]。
第2シリーズ(原作との比較)
- 作品に登場する高校が、原作では龍山高校のままであるのに対し、ドラマでは龍海学園と別の学校になっている。そのため、舞台となっている場所も原作では東京であるのに対し、ドラマでは千葉県の設定になっている[92]。
- ドラマで桜木が壇上から全生徒に「東大には行くな」と言い放つが、これは原作『ドラゴン桜2』では特別講師として招かれた矢島勇介の言葉である。
- 生徒たちが受ける一次試験が大学入試センター試験から大学入学共通テストに変更されている。
- 東大専科の生徒が、原作では天野晃一郎と早瀬菜緒の2人だけだが、ドラマでは2人に加えて小杉麻里と藤井遼、ドラマオリジナルキャラクターの岩崎楓・瀬戸輝・原健太の7人に増えている。そのうち、小杉と藤井は原作では難関大コースに所属しているが、ドラマでは東大専科に入る。
- 原作では天野は眼鏡をかけ藤井はかけていないが、ドラマでは逆となっている。同様に早瀬の髪型も、ドラマでは小杉のものになっている。
- ドラマでは藤井は2人の極めて優秀な兄を持つ三兄弟の末っ子だが、これは原作の矢島勇介の設定である。また、原作の矢島同様兄達に対する劣等感を抱いていることから原作以上の問題児になっている。
- 原作では東大専科の担当は水野で桜木は補助的な立場だが、ドラマでは桜木が積極的に教壇に立ち指導をしている。
- 原作では第1作初期から登場している高原浩之が今シリーズで初登場。
- 龍野久美子は原作では理事長代行でスタンフォード大学卒、理事長の妻であって龍野家の実の娘ではないが、ドラマでは理事長を務めており、龍野家の実の娘で東大卒となっている。
- 原作では天野は優秀な弟がいることに劣等感は感じているものの、家族仲は悪くなくむしろ東大受験を応援されているが、ドラマでは天野の弟は偏差値の低い学校に通う兄を疎ましく思い、いつも強気な態度をとるという設定に変更されている。
- 本編では触れられていないが、天野が鉄道ファンであることを思わせる描写がある[注 32]。
- 小杉は成績優秀な点は共通しているが、原作では「浪人したくない」という理由で手堅く合格できる大学を志望している一方、ドラマでは就職を希望している。また、原作では母子家庭でキャリアウーマンの母親がいるが[93]、ドラマでは「女に学歴は不要」と考え大学進学に反対し家庭内暴力を振るう父親が登場する。
- 原作では予備校講師の林修が本人役で登場しているが[94]、ドラマでは登場していない。そのため、原作では国語特別講師の太宰府治は林による紹介で採用された設定になっているが、ドラマでは太宰府が特別講師として採用された経緯については触れられていない。
- 英語の特別講師の名前が、原作では渡辺直美がモデルの「鍋明美(なべ あけみ)」[注 33]であるのに対し、ドラマではゆりやんレトリィバァが演じる「由利杏奈(ゆり あんな)」となっている。
- 学園の売却について、原作では理事長代行の龍野久美子が主導しているのに対し[95]、ドラマでは前理事長の龍野恭二郎が画策し、現理事長の久美子は売却に反対している構図となっている。
- 東大合格者数の目標が原作では13人に対し、ドラマでは5人となっている。なお、原作での合格者数には龍山高校出身の浪人生も含まれているが、ドラマでの合格者数は龍海学園の現役生のみである。
- 桜木と瀬戸がフリースローで対決して、すべてのシュートを入れる必要はないというシーンは『ドラゴン桜2』ではなく『ドラゴン桜』(原作の第1作)のエピソードである。
- 早瀬は原作では東大受験に合格するが、ドラマでは不合格となり共通テスト利用で出願・合格していた青学に進学する。なお、原作では東大と青学に加えて、明治大学も併願受験している。
- 藤井は原作では東大受験に文転して文科二類に合格するが、ドラマでは文転を一時はするものの最終的には理科一類を受けて不合格となり、留年して翌年の再挑戦を表明する。
韓国版
『ドラゴン桜(勉強の神)』[注 34](原題:『공부의 신』〈コンブエ・シン〉)として韓国KBSによりリメイクされ、2010年1月4日から2月23日まで放送された。
脚注
注釈
- ^ 当初は2020年7月期に放送される予定になっていたが[2]、新型コロナウイルス感染症の影響で[3]、同年6月18日に延期が発表されていた[4][5]。
- ^ 設定は、矢島勇介に比べると原作に忠実である。
- ^ 「評価されないのは自分達の見た目の問題」として水野に髪を刈るようにお願いし、その気持ちに応え2人の断髪を行うが、実際は体罰に仕立て上げて桜木と水野を陥れるためのもので[10]、断髪や謝罪の動画を配信サイトに投稿される。
- ^ 家庭環境などの設定が原作と大幅に異なっている。
- ^ 差額の2万円は龍野百合子がポケットマネーとして着服している。
- ^ 奥野一郎と同じく、原作における矢島勇介の設定を一部受け継いでいる。
- ^ 後述の香坂よしのと同じく、原作における西崎麻美の設定を一部受け継いでいる。
- ^ 演じる新垣は制作局の異なる外伝『エンゼルバンク〜転職代理人』でも井野真々子の元教え子役で第1話にゲスト出演している。ただし、藤川花凛という別の役である。
- ^ 原作の西崎麻美の設定を一部受け継いでいる。
- ^ 「幼児期における発達の違いを、親の無理解がもとで劣等感を持ち続ける」という、原作における矢島勇介の設定の一部を受け継いでいる。
- ^ 長谷川京子は制作局の異なる外伝『エンゼルバンク〜転職代理人』(プロダクションは同じMMJ)でも井野真々子役を演じている。
- ^ 原作で登場する教師の高原浩之や宮村沙知子の役割も引き継いでいる。
- ^ 「秀明館高校」の生徒は全てエリート意識をもっているが、校内の成績上位者と下位者との間に格差があることは描写されていない。
- ^ ドラマ第5話では英喜に喧嘩を仕掛け、兄である一郎に暴力を振るった上、「英喜から喧嘩を吹っ掛けられた」と虚偽の言い訳をして、責任逃れをしようとする。
- ^ 一郎は試験2日目、体調不良の状態で受験することとなる。
- ^ 原作とは人物像が異なる。
- ^ 桜木が証拠映像をコンビニのオリジナルも含めて消去している。
- ^ 右膝の半月板の損傷
- ^ 早瀬菜緒、岩崎楓、天野晃一郎の3名。瀬戸輝は欠席。
- ^ 龍野久美子が問題を選ぶ際に桜木が言葉巧みに誘導して、藤井の得意な知識量重視な問題ではなく、東大専科側に有利な表現力重視の問題が出されたため。
- ^ 東大専科の生徒の中で唯一、本編で家族が全く登場しなかった。
- ^ 第1シリーズにおいても、龍山高校の庭に同様の木が植えられている[24]。
- ^ いわゆる「サヴァン症候群」だが、本編ではこの語は使われていない。
- ^ 小橋と岩井の下の名前は、劇中では最終話序盤の高原らのやりとりの中で明らかになった。
- ^ 前述の水野の件に加え、埠頭にいた桜木をバイクで挑発し海に突き落とした。
- ^ 桜木への件については、天野を海に突き落としたこと(桜木は天野を突き落としはしたものの、それはアドバイスのためであり、その後に自身も海に飛び込んでいる)と、自殺未遂を図った桜木の元教え子・米山への謝罪を要求するつもりのものでもあった。
- ^ 桜木は2人が自身を突き落とす様子を自転車にスマホを設置して動画撮影している。その後、喫茶店「BLACK PEARL」にいる2人を突き止め、2人が逃げる際に小橋が置き忘れたバイクを使って校内まで追いかけ回した[12]。
- ^ 第1シリーズでは香坂よしのとつるむレディース役(役名無し)で出演しているが、第2シリーズとは別人の役である。
- ^ 実際の住人ではなく、坂本らが買収場面を撮影するため用意した偽個人情報によるサクラである。
- ^ 第1シリーズとは別の役での出演。
- ^ a b ドラマ放送時点では原作は連載途中で、東大二次試験の結果までは描かれていなかった。そのため、ドラマオリジナルの結末が用意され、第2シリーズでもその設定を引き継いでいる。
- ^ 彼の部屋にはE6系とN700Aの写真があるカレンダーがあるほか、彼のスマートフォンのホーム画面には京葉線用のE233系5000番台が映っている。
- ^ 『ドラゴン桜2』第4巻巻末に、渡辺直美へのインタビューが掲載されている。
- ^ フジテレビ放送時は『ドラゴン桜〈韓国版〉』。
出典
- ^ “ドラゴン桜4・25初回 人気作家オークラ氏ら脚本”. 日刊スポーツ (日刊スポーツ新聞社). (2021年3月27日) 2021年3月27日閲覧。
- ^ “「ドラゴン桜」続編15年ぶり放送 伝説の弁護士・桜木が10年後の龍山高校で東大合格に導く”. シネマトゥデイ. (2020年3月10日) 2020年3月12日閲覧。
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の日付が不正です。 (説明) - ^ “海のシーン多い「ドラゴン桜」、ロケ地は「海なし県」の社会教育施設…予約急増”. 読売新聞 (2021年6月12日). 2021年6月12日閲覧。
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関連項目
- はるか17 - 同じモーニングの連載作品。『ドラゴン桜』と同じ曜日の違う放送局で時間帯が連続して放映された。詳細ははるか17#はるか17とドラゴン桜を参照。
外部リンク
- 金曜ドラマ「ドラゴン桜」 - TBS - ウェイバックマシン(2005年9月30日アーカイブ分)
- 日曜劇場『ドラゴン桜』 - TBSテレビ
- 【公式】日曜劇場『ドラゴン桜』🌸@TBS (@dragonzakuraTBS) - X(旧Twitter)
- 【公式】日曜劇場『ドラゴン桜』🌸@TBS (@dragonzakuratbs) - Instagram
TBS系 金曜ドラマ | ||
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前番組 | 番組名 | 次番組 |
タイガー&ドラゴン
(2005年4月15日 - 6月24日) |
ドラゴン桜(第1シリーズ)
(2005年7月8日 - 9月16日) |
花より男子
(2005年10月21日 - 12月16日) |
TBS系 日曜劇場 | ||
天国と地獄
〜サイコな2人〜 (2021年1月17日 - 3月21日) |
ドラゴン桜(第2シリーズ)
(2021年4月25日 - 6月27日) |
TOKYO MER〜走る緊急救命室〜
(2021年7月4日 - 9月12日) |