「IPad (第1世代)」の版間の差分
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2021年5月23日 (日) 07:33時点における版
製造元 | Apple |
---|---|
種別 | タブレット型メディアプレーヤー/コンピュータ |
発売日 |
Wi-Fi モデル: 2010年4月3日 3G モデル: 2010年4月30日[1] 2010年5月28日[2] |
OS | iPhone OS 3.2(初期搭載版)iOS 5.1.1(最終版) |
CPU | 1 GHz Apple A4 system-on-a-chip[3][4](1GHz、ARMアーキテクチャのCPU、PowerVR系のGPUを内蔵) |
メモリ | 256 MB |
ストレージ |
フラッシュメモリ 16, 32, & 64 GB[3] |
ディスプレイ | 768 x 1024 px, 9.7インチ, 132 ppi, 3:4 アスペクト比, XGA, LEDバックライト IPS LCD display[3] |
入力機器 | マルチタッチタッチスクリーンディスプレイ, ヘッドセットコントロール, 近接センサーとローキー照明センサー, 3軸加速度計, デジタルコンパス |
外部接続 |
Wi-Fi (802.11a/b/g/n), Bluetooth 2.1+EDR, USB 2.0/ドックコネクタ 3G モデルは以下も含む: A-GPS, micro-SIMスロット(CDMA を除く), 4バンドGSM 850 900 1800 1900 MHz GPRS/EDGE, 3バンドUMTS 850 1900 2100 MHz HSDPA |
電源 | 電圧3.75V、24.8Whのリチウムポリマー電池 最長10時間のバッテリー駆動 |
オンラインサービス | iTunes Store, App Store, iBooks Store, iCloud |
サイズ |
242.8mm (h) 189.7mm (w) 13.4mm (d) |
重量 |
Wi-Fiモデル: 680g Wi-Fi + 3Gモデル: 730g[5] |
関連商品 | iPod touch, iPhone |
iPad(アイパッド)は、Appleによって開発及び販売されたタブレット型コンピューター[6]で、iPad シリーズの第1世代にあたる機種である。
概要
アメリカ時間の2010年1月27日、サンフランシスコで開かれた製品発表会で発表された[7]。
製品としては同社が発売するポータブルメディアプレーヤーであるiPod touchや携帯電話であるiPhoneを踏襲しており、マルチタッチによる操作方法やユーザインタフェースのデザインなど多くの機能が共通化されている。さらには電子書籍の購読ができるなど、新たな機能が搭載された。
iPhoneとの相違点としては以下の点が挙げられる。
- Wi-Fi + 3Gモデルでも3G回線による音声通話、SMS、MMSが利用できない。
- ただし音声通話に関してはSkypeなどのアプリを使うことで利用可能。
- カメラが非搭載。
- 側面のスイッチがiPhoneでは消音スイッチなのに対し、iPadではスクリーンの回転ロックスイッチになっている。
- 2010年11月にリリースされたiOS 4.2.1では、iPhoneと統一するため、消音スイッチに仕様変更された[8]。iOS 4.3では消音と選択可能な形で回転ロックが復活した。
- オプションのiPad Camera Connection Kitを使用することで、USB及びSDカードを介することでデジタルカメラまたはiPhoneから直接画像を取り込むことが可能となり、ポータブルストレージビューアー(デジタルフォトフレーム)として利用できる。
- iPadのDockコネクタはUSBの給電規格(5V、0.5A)から外れており、付属のACアダプター(5V、2.1A)または最新のMacのハイパワーUSBポート(5V、1.1A)では充電可能だが、それ以外のパソコンのUSBポートやACアダプター(iPhoneのACアダプターも含む。)ではiPadの電源が入った状態では充電できず、スリープモードでのみ時間がかかるが充電が可能となる。
Wi-Fi(無線LAN)のみのA1219と、Wi-Fiと携帯電話事業者が提供する通信網である第3世代移動通信システム(3G)の機能を搭載したA1337の2種類がある。
また、表記は、スペースやハイフンがなく、pのみが大文字である「iPad」が公式商品名である。
沿革
- 2010年1月28日(米国時間) サンフランシスコで開かれた製品発表会で発表。
- 2010年3月12日
- 米国のApple Online Store、各Apple Storeで予約受付が開始される。
- FCCによるA1219の認証(ID:BCG-E2381A)およびA1337の認証(ID:BCG-E2328A)
- 2010年3月22日
- A1219のCETECOM ICT Service GmbH(CETECOM)による技術基準適合証明の工事設計認証(工事設計認証番号202WW10566772、202WW1056774、202GZ10566772、202XW10566772、202YW10566772)
- A1337のCETECOMによる技術基準適合認定の設計認証(設計認証番号AD10-0003202)
- A1337のCETECOMによる技術基準適合証明の工事設計認証(工事設計認証番号202XY10566771、202MW10566771、202WW10566771、202WW10566773、202WW10566773、202GZ10566771、202XW10566771、202YW10566771)
- 2010年4月3日 米国でWi-Fiモデル(A1219)の販売が開始される。米国のみの発売初日で30万台の販売[9]。ダウンロードされたiPadアプリは100万本、iBooks Storeからダウンロードされた電子書籍は25万冊を記録。
- 2010年4月8日 米国で累計45万台のセールスを記録(1日3万台)[10]。ダウンロードされたiPadアプリは350万本、iBooks Storeからダウンロードされた電子書籍は60万冊を記録。
- 2010年4月30日 米国でWi-Fi+3Gモデル(A1337)の販売が開始される。
- 2010年5月7日 日本及び、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国で5月28日販売開始[11]と発表。当初は4月下旬の発売を予定していたが、米国での想定外の売れ行きで生産が追いつかなくなったことを理由に延期となった[12]。
- 2010年5月8日 ソフトバンクモバイルが日本でのiPadの販売をすることを発表[13]。合わせてWi-Fiモデル(A1219)およびWi-Fi+3Gモデル(A1337)の両方とも提供することや料金プラン、端末代を発表。
- 2010年5月28日 日本、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、スペイン、スイス、英国でWi-FiモデルおよびWi-Fi+3Gモデルの販売を開始。
- 2012年9月19日 iOS 6.0がリリースされ、このバージョンでサポートされなくなる。
- 2016年 iOS 5.1.1以前のAppも対象外となり、すべてのAppのインストールができなくなる。
価格
モデル | 16 GB | 32 GB | 64 GB |
---|---|---|---|
iPad Wi-Fi | US$499(¥46,906) | US$599(¥56,306) | US$699(¥65,706) |
iPad Wi-Fi + 3G | US$629(¥59,126) | US$729(¥68,526) | US$829(¥77,926) |
モデル名 | iPad Wi-Fi | iPad Wi-Fi + 3G(プリペイドプラン) | ||||
---|---|---|---|---|---|---|
フラッシュメモリの容量 | 16 GB | 32 GB | 64 GB | 16 GB | 32 GB | 64 GB |
一括販売時の価格 | ¥48,800 | ¥58,800 | ¥68,800 | ¥61,800 | ¥71,800 | ¥81,800 |
月額分割支払金(24回) | ¥2,220 | ¥2,640 | ¥3,050 | ¥2,760 | ¥3,180 | ¥3,590 |
分割支払い時の総額 | ¥53,280 | ¥63,360 | ¥73,200 | ¥66,240 | ¥76,320 | ¥86,160 |
その他
日本国外で販売されているiPadを日本国内で使用することは、技術基準適合証明を受けている(技適マークがある。)か、技術基準と同等である外国の基準に適合していると認められるもの [18] が国外でローミングの手続きを受けていなければならない。これに違反すると電波法第4条に規定する無線局の不法開設となり、第110条の罰則の対象となる。
日本での販売前は、技適マークのあるものが存在せず[19] 所管大臣である原口一博総務大臣(当時)がこれを知らずに米国版iPadを使用して議論を呼んだ。 [20]
2010年4月28日の総務省令改正(同日施行) [21][22] により、技適マークは画面に表示することでもよいこととなっていたが、Apple側の対応が遅れ、2010年11月に配布開始されたiOS4.2.1にアップデートすることで、ようやくこの問題は解決された。 [23]
iPadモデルの変遷
(横スクロールできる画像です)
脚注
- ^ "Apple Launches iPad" (Press release). Apple. 27 January 2010. 2010年1月27日閲覧。
- ^ iPad、5月28日に米国外の9カ国でも発売開始
- ^ a b c “iPad - Technical specifications and accessories for iPad”. Apple (January 27, 2010). January 27, 2010閲覧。
- ^ Brooke Crothers (January 27, 2010). “Inside the iPad: Apple's new 'A4' chip”. CNET January 27, 2010閲覧。
- ^ アップル - iPad 仕様
- ^ 米Apple、噂のタブレット「iPad」発表 〜9.7型液晶、iPhone互換、499ドルから(PC Watch 2010年1月28日)
- ^ “Apple、タブレット型コンピュータ「iPad」発表、499ドルから”. 日経BP社 (2010年1月28日). 2010年5月29日閲覧。
- ^ iPad、iOS 4.2でスクリーン回転ロックが消音スイッチに,CNET Japan,2010年9月16日
- ^ iPad、発売初日に30万台販売——Appleが発表itmedia、2010年4月6日
- ^ 米アップルiPadの販売45万台に、電子書籍ダウンロードは60万冊 ロイター、2010年 4月9日
- ^ iPad、5月28日に米国外の9カ国でも発売開始
- ^ Apple Media Advisory
- ^ 本体価格は月々2220円から:ソフトバンクモバイル、「iPad」を5月28日に発売――専用プランも発表ITmedia +D モバイル、2010年5月8日
- ^ 米Apple、噂のタブレット「iPad」発表 ~9.7型液晶、iPhone互換、499ドルから - PC Watch 2010年1月28日
- ^ 日本経済新聞2010年4月3日17ページの『主要指標』に1ドル93.93-93.96円と記載されている。
- ^ 『iPad START BOOK』 ソフトバンククリエイティブ株式会社 2010年6月25日 ISBN 978-4-797-35799-8
- ^ iPad - Apple Store (Japan)
- ^ 平成15年総務省告示第344号 無線局免許手続規則第31条第2項第5号の規定に基づく外国の無線局の無線設備が電波法第3章に定める技術基準に相当する技術基準に適合する事実 第2項(総務省電波利用ホームページ 総務省電波関係法令集)
- ^ 2010年5月3日の藤末健三議員のツイート
- ^ 毎日新聞 2010年5月6日 原口総務相:米国版iPad購入 国内接続で電波法抵触?
- ^ 平成22年総務省令第58号による特定無線設備の技術基準適合証明等に関する規則改正
- ^ 平成22年総務省令第59号による端末機器の技術基準適合認定等に関する規則改正
- ^ iOS 4.2で“輸入したiPad”も晴れて合法に,ITmedia,2010年11月24日
外部リンク
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