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* 2018年[[7月29日]] [[MBSラジオ]]<ref>[https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201807/0011491622.html MBSラジオが落雷で放送停止 放送開始後初トラブル、約2時間半] [[神戸新聞]]</ref> |
* 2018年[[7月29日]] [[MBSラジオ]]<ref>[https://www.kobe-np.co.jp/news/jiken/201807/0011491622.html MBSラジオが落雷で放送停止 放送開始後初トラブル、約2時間半] [[神戸新聞]]</ref> |
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** [[平成30年台風第12号]]の影響で[[MBSラジオ送信所]]に落雷があり、3時30分頃 - 6時10分まで中波AM放送が停止した。落雷による放送停止は同社が1951年にラジオ放送を開始して以来初めて。[[大阪市]]のMBS本社にある予備送信所を代替的に使用して放送したが、通常より小さい1キロ[[ワット]]の[[空中線電力|出力]]で送信されたため、電波は大阪市内と[[北摂]]地域周辺にしか届かなかったと見られる。なお[[FM補完中継局|ワイドFM放送]]や、[[radiko]]での配信に異常はなかった。 |
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* 2019年[[9月9日]] [[ニッポン放送]]<ref>[https://www.nikkansports.com/general/news/201909100000144.html ニッポン放送の送信所停止、台風15号影響含め調査] [[日刊スポーツ]] 2019年9月10日</ref> |
* 2019年[[9月9日]] [[ニッポン放送]]<ref>[https://www.nikkansports.com/general/news/201909100000144.html ニッポン放送の送信所停止、台風15号影響含め調査] [[日刊スポーツ]] 2019年9月10日</ref> |
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** [[令和元年房総半島台風]](台風15号)の影響による停電(基幹送電線が張られていた鉄塔が倒壊し、電線が切れた)で、[[在京AMラジオ局送信所|ニッポン放送木更津送信所]]から送信できなくなり、足立送信所からの予備送信に切り替えられたが、その間35秒ほどAM放送が停波するトラブルが発生した。ワイドFM放送およびradikoでのサイマル放送には影響がなかった。 |
** [[令和元年房総半島台風]](台風15号)の影響による停電(基幹送電線が張られていた鉄塔が倒壊し、電線が切れた)で、[[在京AMラジオ局送信所|ニッポン放送木更津送信所]]から送信できなくなり、足立送信所からの予備送信に切り替えられたが、その間35秒ほどAM放送が停波するトラブルが発生した。ワイドFM放送およびradikoでのサイマル放送には影響がなかった。 |
2021年3月9日 (火) 08:23時点における版
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放送事故(ほうそうじこ)とは、放送(ラジオ・テレビ)において、予定された放送を正常に行えない事態を指す。広義に、予定された放送時間内において放送の「品質(媒体の技術的基準に加え、放送のかたち・内容を含む)」を満たさない状態を示す。
概要
放送中、以下に分類されるような事故が生じた場合、テレビでは「しばらくお待ち下さい」「長めにお待ち下さい」などのメッセージが表示された静止画(テロップカード)、字幕スーパー、差し替え映像などといった緊急対処用の素材(フィラー[1])の割り込みが、ラジオでは音楽やアナウンスなどの「緊急割り込み放送」が実施される。復旧後ただちに、あるいは後日お詫び放送が行われ、番組によっては、あらためて振替放送が行われる。
視聴者にとって放送事故は、不満、あるいは笑い話の対象になり、放送事業者や放送局に対する強い抗議の意見につながる。またいわゆる「放送マニア」やそれを取り上げるお宝雑誌編集者には、興味深い話題として扱われる。
法制・規定など
放送の「品質」の判断・解釈基準は国や地域、また関係法令、運用体制、放送技術の利用実態により異なる[注 1]。
日本においては、放送法113条・122条・137条に基づき、認定基幹放送事業者、特定地上基幹放送事業者、基幹放送局提供事業者、登録一般放送事業者が「設備に起因する放送の停止その他の重大な事故であつて総務省令(引用注:放送法施行規則124条・125条・156条・157条)で定めるもの」を起こした場合、総務大臣(手続き上は、各放送局を管轄する総務省各地方総合通信局)への報告が義務付けられている。
放送法施行規則では、放送事業者は次の例を報告するべきと定めている。
- 地上基幹放送の親局、または衛星基幹放送が、放送の全部または一部を15分以上停止させた場合(試験放送を除く)
- 地上基幹放送の中継局、または衛星一般放送・有線一般放送が、放送の全部または一部を2時間以上停止させた場合(試験放送を除く)
総務省においては報告義務のあるこれらの事故を統計上「放送停止事故」または「放送の停止事故」と呼んでいる[2]。なお、統計上の事故かそうでないかの判断は、報告後、前例までの判断・解釈例をもとに行われる。故意または重大な過失によるもの、すなわち当然防止できた件については、放送法138条に基づき、指導や処分の対象となる。
2018年度の地上系・衛星系放送における停止事故のうち、15分未満の放送停止が全体の39パーセントを占め、10時間以上の放送停止は14パーセントにのぼった[3]。
放送法の各条文[4]により、放送事業者は、あらかじめ届け出た「技術基準」に適合している状態を維持している(≒放送があくまで正常である)ことが明確に分かるような配慮が常に求められるため、たとえ放送事故を説明するためであっても、放送事故の様子を再度放送することや、放送事故の意図的な具体的再現は法的に認められない(放送事故の再現例は実例の節で後述)。放送事故が起きた番組を再度放送する必要がある場合には、該当部分を修正したうえで放送される。
テレビドラマや、放送制作を紹介する教養番組などにおいて、放送事故を説明する場合は、事故映像を受信した受像機の様子を撮影するなど、慎重に描写されることが多い。
分類
- 原因別の分類
- 総務省では、統計上以下のように分類している[3]。
- 2018年度の地上系・衛星系放送における停止事故のうち、第三者要因による事故が41パーセント、設備故障による事故が28パーセント、人為事故が14パーセントを占めた。また、放送事業者自身の対処で復旧した事例は77パーセントだった。また、送信設備が原因の事故のほとんどが機械事故か不可抗力の事故であったのに対し、番組送出設備が原因の事故は、機械事故と人為事故が半々であった[3]。
後述する実例は、原因別の分類に準じる。結果別の分類は各項目を参照のこと。
近年においては、設備の信頼性が向上した結果、「重大な事故」の報告数は減少傾向にある[3]ものの、中波のラジオ放送局を中心に、送信所のような、時宜的な更新が困難な設備の老朽化に起因する停止事故の増加が危惧されている[5]。
放送事故ではないもの
- いわゆる「NG集番組」などで取り上げられる映像は、あくまでも正常な範囲の放送で、放送事故として扱われない(NGを参照)。
- バラエティ番組などでは、タレントがハプニングを指して「放送事故」と揶揄するシーンがあるが、放送として当然支障は起きておらず、当該の放送事故とは関係ない。
- ただし、放送の停止をもたらす重大なハプニングが起きた場合に限り、当然放送事故とみなされる(後述)。
- 重大な事件などによる番組の変更(報道特別番組、代替番組など)は放送事故に含まない。
- 防災や防犯目的の訓練風景を映像で扱う場合は、「訓練」のテロップを表示するなどの処理を施し、誤解を避けている。
- 古いレコード音源、古いビデオテープ・映像フィルム、電話リポート、各種中継放送などの映像・音声が低質で、乱れることが予定・想定された番組素材を放送する場合は、事故として扱われない。
- このような素材を扱う場合、事前に「素材が古いため、見苦しい(あるいは聞き苦しい)場面がある」という旨のアナウンスを入れるなどの処理がなされる。『4分33秒』などが紹介される際にもテロップなどでその旨を伝えることがある。
放送事故とみなされる場合があるもの
- 音声のみの媒体であるラジオでは、一定時間受信側で復調した場合において聴取できない変調度(音量が小さい、音声周波数が可聴範囲を超えるなど)で放送した場合、無変調事故とみなされる。クラシック音楽の放送で、変調度の低い音が継続し、事故となった例がある。
- 放送事業者があらかじめ放送禁止と定めた表現を行った場合。特に、電波法によって禁じられた形式の放送を行った場合。
- 激しい点滅表現の含まれる番組が「技術的には正常に」放送されたあと、視聴者が光過敏性発作による健康被害を訴える例が複数ある。最大規模のものは1997年12月16日に放送されたテレビアニメの事例で、国際電気通信連合が避けるべき映像表現を申し合わせるガイドライン[6]を策定する事態となった。
日本における放送事故の実例と対策
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- ※記述は上記の原因別の分類(機械事故、人為事故、 自然災害による事故、その他の不可抗力による事故)に基づく。また、上記の総務省統計の「放送停止事故」にあたらないものも含む。
放送事故の多くは放送時間内において、機器操作を秒単位で、一切の中断が許されず求められるというシステムの形態自体に起因する。工程を分割して時間をかけ撮影、編集、放映を行う映画と違い、放送はリアルタイムに映像と音声を送出しつづけるという性質上、(収録番組か生放送番組かにかかわらず)その工程が番組の種類ごと・時間帯ごとで異なるうえ、放送を行っている間はいわば常に「一発勝負」となる。これは間違い・勘違いを起こす人間の弱点と、必ず壊れる機械の弱点を同時に突く難題である。
運用に関わる設備とスタッフをひとつの「放送システム」として捉え、機械工学、土木工学、電気工学、電子工学、通信工学、情報工学、人間工学(安全工学、信頼性工学)、医学などの広い観点から総合的に検討・対策が行われてきている。結果、常に現場には最先端の技術や手法が投入され、放送システムは改善・改良され続けている。
放送事故は自動車事故などと異なり、それが直接的に人命に影響することはほとんどないと言える[注 3]が、放送局にとっては高額の経済的損失につながりうる問題である。このため、各放送局内には放送事故対策のための委員会・部署などが設けられており、放送事故をなくすことを最終目標として積極的な取り組みが行われている。
- 事故発生時の迅速な対応のために、各種の監視装置に加えて送信所からの放送内容(オンエアー)を監視員により常時監視している。
- オンエアーと同時にVTRに記録したもの(同録)を保管しており、事故発生時の検証に用いている。
- 主調整室からの直接監視が困難な中継局などでは、サービスエリアに在住する者に監視を委託し、事故発生時には速やかに送信局と連絡を取り合う体制がとられている。
機械事故
ラジオの機械事故
ラジオの送信設備・中継設備の故障による機械事故
- 2006年9月1日12時 - 15時40分頃、26日12時 - 16時頃 World Independent Networks Japan(WINJ)[7]
- 2007年9月10日 ラジオ大阪[5]
- 2008年7月28日 ラジオ関西『集まれ昌鹿野編集部』
ラジオの番組・CM送出設備の故障による機械事故
- 2012年6月3日 HBCラジオ『大泉洋のサンサンサンデー』[8]
- 送信機器の故障により、放送途中で音声が途切れ無音になる事態が発生。番組自体はしばらくして再開されたが、中断前の場面からではなくオープニングから再度放送されるなどのトラブルが続いた。番組終了後に番組公式サイトとHBCラジオ公式サイトにおいてお詫びが掲載された後、6日後の6月9日に同日21時からの「ラジ魂!!」を短縮する形で再放送が行われた。
- 2020年1月27日 エフエム岩手『アクセル』[9]
- 箱番組である『Honda Smile Mission』終了後の8時19分頃から同番組終了の8時43分頃までの間放送が停波し、無音状態が続いた。原因は機器[どれ?]の不調とのこと。
テレビの機械事故
テレビの送信設備・中継設備の故障による機械事故
- 1978年2月25日 首都圏のNHK・民間放送全局[10]
- 1997年3月25日 TBS系列『ジャングルTV 春のSP』
- 2010年8月24日 BSデジタル放送全チャンネル[11]
- 2014年10月28日 東海テレビ『素敵な選TAXI』[12]
- 第3話放送分の同日22時41分59秒から22時52分51秒までの間に電波が停止し、受信そのものができない状態となった。予備の回線へ切り替えることにより復旧した。当日の『ニュースJAPAN』の東海ローカル枠にてアナウンサーが不体裁について謝罪。翌日、原因は放送機器の故障によるものだったことや、11月1日の12時30分より当該回を再放送することを自局のホームページにて明らかにした。その後、具体的な原因について「送信機の部品が不具合を起こした可能性が高い」と公表した。
- 2015年3月7日 スカチャン0『2015 明治安田生命J1リーグ 1stステージ第1節中継 湘南ベルマーレ×浦和レッズ』
- 放送開始予定の18時50分より「現地からの回線が乱れております。しばらくお待ちください」の文字が表示された。キックオフ時刻を過ぎてもこのままの表示が続き、前半27分(19時32分ごろ)に放送が再開された。スカパー!は「現地からの回線トラブルによるもの」と説明、公式Twitter上に謝罪文を掲載し、21時より放送の生放送番組『J1マッチデーハイライト』冒頭で謝罪した。中継の収録は問題なく行われており、当日中に再放送が行われた。
- 2016年5月24日 新潟県・長野県・山梨県のANN・JNN局『マツコの知らない世界』『世界の村で発見!こんなところに日本人』[13]
- 2018年1月8日 東海テレビ『めざましテレビ』『情報プレゼンター とくダネ!』[14][15]
- 『めざましテレビ』終盤の7時58分02秒から次番組『情報プレゼンター とくダネ!』序盤の8時3分42秒までの約5分40秒までの間、放送が一時中断された。当日同局の公式サイトにて「視聴者の皆さまには大変、ご迷惑をおかけしましたことをお詫び申し上げます」と謝罪する文章を掲載するとともに、トラブルの原因は送信機器の故障によるものとした。
- 2020年12月29日 BSデジタル放送の一部チャンネル[16]
- 22時28分から22時39分頃にかけて、BSデジタル放送の一部チャンネル(BS1ch、BS3ch、BS19ch、BS21ch、BS23ch)が停波した。
テレビの番組・CM送出設備の故障による機械事故
- 1977年7月1日 TBSテレビ『赤い激流』[17][18]
- 第5話「きかせてよ愛の曲を」開始直後、画面が真っ黒になり、フジテレビで放送中だった映画『ロザリー・残酷な美少女』が割りこんだ。この混入はすぐ収まったが、中断自体は約20分続いた。電波障害とみられている。
- 1988年1月3日 TBS系列『新春特別ロードショー』
- 1989年3月18日 フジテレビ系列『オレたちひょうきん族』『ゴールデン洋画劇場』など[10]
- 20時52分ごろ、『オレたちひょうきん族』エンディング途中で画面が黒画面になり音声も出なくなるという事態が発生。終了時刻を過ぎても復旧せず、後番組の『ゴールデン洋画劇場』の途中21時17分ごろまで長引くことになった。
- フジテレビの放送エリアである関東地方では、事故発生時の緊急用素材への差し替えもできない状態で、回復後も画面に放送内容と無関係の数字が出たり雑音が入る事態が継続した。この事態はネット送りにも及んだため、ネット各局では緊急用素材を流すなどでしのいだ。
- この事故は翌日の新聞でも大きく報道されるなど大きな出来事としてとらえられ、ネット各局へは苦情による電話が「回線がパンクした」ほど寄せられたという。
- フジテレビは事故から復帰した最初の番組だった『ゴールデン洋画劇場』内で、お詫びのテロップを挿入。次回予告終了後にはアナウンサーが顔出しで謝罪するという異例の事態になった。
- ひょうきん族は番組末期で視聴率が低迷していた中(この年の9月で終了)、当該回は復旧まで長引いたこともあり、高視聴率を獲得したという。出演者の明石家さんまは後日この件に触れ「放送事故に負けた」と語っている。
- 1990年11月8日 テレビ朝日系列『ハーイあっこです』
- 送出局の大阪・朝日放送に何らかのトラブルが起き、CMと次回予告を切り替える際に空白画面になり、その後「しばらくお待ち下さい」と表示された。その影響で次回予告以降がずれ込み、エンディングが途中でカットされた。
- 2004年2月15日 テレビ朝日系列(アナログ放送)『かいけつゾロリ』
- オープニングの開始と同時に黒画面になり「しばらくお待ち下さい」の画面が表示され、オープニングが約33秒ほど欠落した。
- キー局では放送事故が発生しなかったため、中継回線のトラブルかと思われる。
- 2004年3月22日 テレビ東京系列『B-伝説! バトルビーダマン』
- 送出局のテレビ東京では直前に放送された『ハローキッズ』の直後のCMが静止したまま数分間放送されるなど、トラブルが続出していた。放送開始時間の18時になっても『B-伝説! バトルビーダマン』の放送が始まらず、直前のCMの静止画が放送されたあと、この時間の放送予定ではない『田舎に泊まろう!』が開始した(同年2月29日放送分の再放送が翌日に予定されていた)。その後「しばらくお待ちください」の画面、次いで環境映像へと切り替わり、18時5分に『B-伝説! バトルビーダマン』が途中から開始した。
- テレビ東京では前日の3月21日に深夜放送を休止してメンテナンスを行い、この日から地上デジタル放送に対応した新マスターでの運用を開始したが、この新マスターが何らかのトラブルを起こしたものと思われる。
- ネット局では18時以降に同様の事故が発生したが、後日、各局ローカルにて再放送が行われている。
- 2004年9月7日 朝日放送『上沼恵美子のおしゃべりクッキング』
- テレビ朝日系列全国ネットのうち、朝日放送での放送において番組途中にテープが早送りになった。番組は5分間ほど中断(この間「しばらくお待ちください」と表示して対応)、CMから再開し冒頭から再度放送されたが、改めて本編が放送される前にテープIDと思われる黒背景に「R-2 上沼恵美子のおし」の文字が放送された。番組は収録素材による物であり、順にカラーバー、テープID、本編となっていた。
- 2006年6月1日 大分放送『新キッズ・ウォー2』
- 第4話を放送中の13時40分ごろ、音声が流れなくなる事態が発生。CMは正常であったが、本編では音声がまったく出なかった。15分ほどで復旧したものの番組の半分以上が無音だったため翌日再放送された。この日更新・運用開始した主調整室(マスター)の設備トラブルが原因とされる。
- 2007年8月15日 テレビ宮崎『ONE PIECE』などローカル枠および、複数のCM枠[19][20]
- 『ONE PIECE』放送中の15時47分、映像が停止し、30分以上そのままの状態となった。この後も16時台の『セクシーボイスアンドロボ』の枠までそのままの状態となった。放送は16時52分に復旧したもののローカルCMが放送できない状態が続いた。『UMKスーパーニュース』内の『スーパーニュース』任意ネットパートである17時台は、CMの部分を「しばらくおまちください」の静止画で対応し、18時台の全国パートまでのCM枠では、放送されるCMの一部の静止画が挿入された。また、18時台ローカルパートについてCMは一切挿入されず、ステーションブレイク枠はすべて公共広告機構(現・ACジャパン)のCMに差し替えられた。19時ごろにバックアップ体制となり、最終的に22時52分[注 5]に全面復旧した。この事故に関するUMKへの問い合わせは電話だけでも約600件に上り、『UMKスーパーニュース』と『UMKニュース』内でキャスターによる謝罪がされた。
- 同年9月28日付にUMKは九州総合通信局に放送事故に関する最終報告書を提出。これによると事故原因は「制御LANが1BUSリモコンの不調により異常をきたしたため」とされ、この対策として1BUSリモコンのソフトウェア改修や緊急用の迂回路の追加など対策を施した。九州総合通信局は同年10月3日に行政指導・臨時検査を実施した。
- 2008年7月24日 CBCテレビ『イタズラなKiss』
- この日発生した岩手県沿岸北部地震の影響により『JNN報道特別番組』が急遽編成された影響による事故。
- 前枠の番組がL字画面処理で放映されたあと、15分間報道特番を放送し、『イタズラなKiss』第16話が15分繰り下げで放送されるよう編成されていたが、報道特番の途中で『イタズラなKiss』がたびたび割り込む不体裁な形となった。報道特番終わり、この番組の繰り延べ開始時刻となっても、提供クレジットのテロップがCM中に出るなど、終始混乱した放送となった(なお、この番組の直後に報道特番を再開したため、後続の番組は休止となった)。この放送事故の影響により、当該回は翌週再放送されたが、その後CBCは制作局にもかかわらず翌週以降放送回を繰り下げ、ネット局より1週遅れての放送となった。
- 2009年8月6日 日本テレビ系列『おもいッきりDON!』[21][22]
- 通常はエンディングで『おもいッきりDON!』の出演者が恒例のポーズを決めたあとに『情報ライブ ミヤネ屋』の予告が入る場面であったが、その映像に移行せず、恒例のポーズのまま画面がフリーズし、カタカタという音とともに微動した。デジタル放送とアナログ放送で状況が異なり、アナログではこのほか画面がボケて真っ白になりながら、端から段々と黒いノイズが浸食した。
- 2011年7月1日 フジテレビ系列5局(関西テレビ、東海テレビ、テレビ西日本、岡山放送、テレビ長崎)『超ド級!世界のありえない映像列伝』[23]
- 19時57分から1時間短縮版(2時間版とは編集が異なる)の裏送りを受ける一部のネット局にて、各局のローカル番組放送終了後、同番組に切り替えた19時57分から約3分間にわたり、映像が映らなくなる不体裁が発生した。19時から2時間版を放送した局では乱れがなかったことから、フジテレビから5局に映像を送出する際にトラブルが発生したとみられている。
- 2011年9月4日 TBSテレビ『EXILE魂』[24]
- 番組開始時刻の23時から約2分半にわたり、全国ネット局のうちTBSのエリアにおいて黒画面になり視聴できなくなる事態が発生した。事故原因はTBS局内の送出機器の系統の故障で、予備系統に切り替えるまでの時間がかかったことによる。なお、同番組は共同制作している毎日放送から発信しているため他のネット局では影響がなかった。
- 2012年10月23日 |TBS系列『火曜曲!』[25]
- 2013年6月2日 北海道文化放送『VS嵐』などローカル再放送枠
- 12時40分ごろCMの放送中に映像が静止し、次番組『ペケ×ポン』(再放送)の冒頭まで約15分間放送が中断した。フィラー映像に差し替えられたあとに放送を再開するも内容が飛ばされる、ふたたびフィラーが流れるなど混乱が続いた。また一部の受信機において「UHBが受信しない」「テレビ内の時刻表示がずれた」「電子番組表が正しく表示されない」などの障害も発生した。原因は映像や音声を各送信所に送る機器の不具合による。
- 2015年1月5日 中京テレビ『第93回全国高等学校サッカー選手権大会準々決勝中継 日大藤沢×静岡学園』[28][29]
- 2018年1月15日 テレビ朝日系列『ワイド!スクランブル』[30]
- 2018年7月1日 熊本朝日放送『千鳥の路地裏探訪』などローカル枠[31]
- 14時50分ごろから約1時間40分にわたり、放送が断続的に中断するトラブルが発生した。同局によると20秒近く画面が黒くなり、放送が途切れ始めた。緊急用の風景映像を使うなどして対処し、16時半ごろに復旧した。放送機器の不具合が原因と推定され、鋭意調査中としている。
- 2019年6月24日 - 25日 毎日放送『痛快!明石家電視台』[32]
- この日放送予定であった回では、所属事務所より無期限謹慎処分が発表されたタレントが収録に参加していたため、番組ホームページでは当初、別の回の再放送に差し替えると発表していた。だが、いざ放送が始まるとその再放送の回に差し替わっておらず、当初放送予定の回がそのままで放送された。そして5分39秒後に唐突に画面が再放送回に切り替わり、当日はそのまま放送を終了した。毎日放送は、原因について「差し替え用の放送素材はデータサーバへデータ転送など正常に準備されていたが、システムの不具合により自動番組制御装置の放送運行データの切り替えが正常に作動せず、差し替え前のままになっていた」と後に説明した。送出を監視していた社員が不具合に気付き、手動操作で再放送回に切り替えたが、のち25日0時29分45秒から30分2秒まで『番組の放送中に、一部不体裁がありましたことを、お詫び申し上げます』とのスーパーを送出して対処した。
- 2020年5月13日 南海放送『News Ch.4』
- 18時25分頃に音声が出なくなるトラブルが発生。18時30分頃の中間CMは正常な状態で流れたものの、CM明けの特集コーナーのVTR音声が出ないなどの異常が続いた。その後もトラブルが収まらないため、18時35分頃、編成上は『News Ch.4』のままで日本テレビからの映像(『news every.』18時台関東ローカルパート)にカットイン。「every.特集」の途中から「きょうコレ」が終わる18時57分頃まで臨時ネットした(「きょうコレ」は通常時も『News Ch.4』のコーナー扱いで同時ネットしている)。副調整室の不具合が原因とみられ、エンディングでは音声トラブルに関するお詫びがなされた。
テレビの番組・CM送出設備の仕様による機械事故
- 2019年6月8日 テレビ東京『ゴッドタン』[33]
- 本来のスポンサーとは異なる企業CMやクレジットテロップを放送してしまうトラブルが発生した。当番組の本来のスポンサーはザ・リーヴ(不動産仲介会社)とルーデル(ゲーム会社。同社のゲームアプリ「ドラゴンエッグ」名義での提供)だったが、当該日の放送ではその2社ではなく花王の提供テロップが流れ、実際のCMも花王のものが放送された。この日は『ゴッドタン』放送前に全仏オープンテニスの中継を放送していたが、当初の予定時間よりも早く試合が終了した。花王は全仏オープンテニスの提供スポンサーだった事から、差し替え等の調整が間に合わず、止むなく『ゴッドタン』内で放送されたとみられている。2019年6月15日放送回のエンディングにて謝罪した。
機械事故の対策
人為事故
操作ミスなどによる例
下記のほか、誤った内容を放送し、直ちに訂正しなかった場合には事故として扱われる場合がある。
ラジオの操作ミスなどによる人為事故
- 1954年8月27日 日本短波放送[34]
- 開局日の放送開始直後の事故。オープンリールテープの収録素材を送出しようとしたが、テープが逆回転してしまった。放送運行担当スタッフが、緊張のあまり再生ボタンと巻き戻しボタンを同時に押してしまったのが原因。
- 2015年6月22日 TOKYO FM 放送休止中の時間帯[35]
- 2時から放送休止に入ったのち、3時56分4秒より21秒間、本来発表されていない緊急地震速報の音声を誤って送出してしまった。設備点検のスタッフが、送出をオフにして速報音などのテストをする際、誤ってオンのままテストをしてしまったと考えられている。TOKYO FMでは実際に緊急地震速報が発表された場合は、放送休止時間内でも放送することとなっている。
- 2016年1月8日 エフエム・ノースウェーブ『Anison-R 〜マンガ・アニメ研究部〜』[36]
- 2020年9月19日 五所川原エフエム[39]
- 4時58分から8時08分の3時間10分にわたり、放送が停止した。原因は、放送設備の設定不備によるもの。
- 2021年1月30日 エフエム・ノースウェーブ『Brand New Express』[40][41]
- 22時28分頃にトラブルが発生し、FMの放送では約5秒間無音になった後に緊急時の音楽が流れ、radikoのタイムフリー機能では約10分間にわたって無音状態で配信された。この番組は事前収録したものを約1時間放送する形となっているが、この日は何らかのミスで後半の部分から番組が始まっており、放送時間途中で収録分を放送しきってしまったことが原因とみられている。その後、2021年2月4日に同局のホームページにて放送不体裁についての謝罪をすると共に、同月6日22時から未放送部分を含めた再放送を行うことを発表した。
テレビの操作ミスなどによる人為事故
- 放送全体が操作ミスなどで停止した例
- 2007年12月3日 北陸朝日放送『第24回アジア野球選手権中継 日本✕台湾』など
- 第24回アジア野球選手権大会「日本対台湾」戦の中継全国ネットのうち、北陸朝日放送では、放送延長のデータ入力ミスにより21時54分以降試合終了まで地上デジタル放送では放送が中断され、視聴者は北京五輪出場決定の瞬間を視聴できなかった。約20分ほどで復旧したが、ワンセグでは翌日の放送開始まで視聴できなかった。
- 2012年2月19日 山陰中央テレビ
- 2016年3月5日 長崎文化放送『ありえへん∞世界』などローカル枠
- 10時48分ごろから「しばらくお待ちください」と表示され、11時32分ごろまで約39分間中断した。事故の原因について、「電源工事中に誤ってブレーカーを落としたため」としている。
- 2020年10月8日 日本テレビ『まもなくダウンタウンDX』[42][43][44][45][46]
- 21時55分30秒すぎより「ピー」という音(テストトーン)と共に「NETWORK」と書かれたCG映像(読売テレビのネットマーク。本来は中継回線でネット番組のない時間帯やCM中、素材送りの回線で先方の局へ送る素材VTRの前後に表示されるもので、放送には出ない)が1分間ほど表示されたあと、続いて海底の映像などのフィラーが約1分半放送された。原因は同番組の制作・送出局である読売テレビ側のデータ入力に関する人為的なミスによるもので、送出元である読売テレビ(関西地方)では通常通り放送されていた。
- フィラーのあとは通常のCM放送に戻り、日本テレビの放送エリア(関東地方)では『まもなくダウンタウンDX』は全編が放送されなかったが、22時からの『ダウンタウンDX』の本編自体は予定通り放送された。
- 2020年12月8日 サンテレビ『騎士竜戦隊リュウソウジャー』[47][48]
- 7時12分頃と17分頃の2回、誤って番組タイトルなどが書かれたスタッフ確認用の画面が表示され、26分頃には約1分30秒にわたり、画面が真っ暗になった。サンテレビは社員のミスが重なったために発生したトラブルであるとして同局のホームページ上に謝罪文を掲載すると共に該当番組を翌日7時から再放送する措置を行った。
- 2007年12月3日 北陸朝日放送『第24回アジア野球選手権中継 日本✕台湾』など
- CMの送出自体を操作ミスなどで誤った例
- 1953年8月28日 日本テレビ 正午の時報
- 日本初の民放テレビ番組放送が開始したこの日正午、初のテレビCM(精工舎の時報CM)が裏返しに映り、音声も流れないという事態が生じた。「3秒足らずで放送を中止した[49][50]」という定説が長く信じられたが、最後までそのまま放送したことがのちに明らかになった[51]。原因は再生機にフィルムを裏返しにセットしたためで(フィルムのパーフォレーションは長手方向の両側につけられているため逆さまにセットできる)、画像が裏返しとなり光学式サウンドトラック(フィルムの長手方向の片側に、画像コマとは独立に設けられている)が再生ヘッドの上を通らなかったために無音となった[49]。日本初のテレビ放送事故とされる。
- 2018年10月31日 TBSテレビ『ゴゴスマ -GO GO!Smile!-』[52]
- 1953年8月28日 日本テレビ 正午の時報
- CMの送出タイミングを人為的に誤った例
- 1995年1月7日 テレビ長崎『幽☆遊☆白書』
- 最終回のため特別にオープニングテーマ「微笑みの爆弾」がエンディングにフルサイズで流れるという演出だったが、誤ってCMに切り替わってしまい、一部が欠落した。APG(自動番組送出システム)の設定ミスによるものかと思われる。
- 2011年11月6日 RKB毎日放送『今日感テレビ日曜版』
- 番組内で、プロ野球・福岡ソフトバンクホークスのパ・リーグクライマックスシリーズ優勝を祝う特集VTRを放送。その中で、放送日前日に行われた埼玉西武ライオンズとのファイナルステージ第3戦の延長10回裏、ソフトバンクの長谷川勇也選手の同点タイムリーヒットの実況映像を流していた最中に『ジャパネットたかたテレビショッピング』の高田明らの「22番(申し込み用電話番号の一部)でお願いします。パソコンにデジカメが付いてなんと100円! 今すぐお電話下さい」という音源が流れるトラブルがあった。
- 2014年10月13日 TBS系列『キングオブコント2014』
- 第一回戦のシソンヌ紹介VTRを放送するはずが、誤ってCMが流される事態が発生した。スタッフの操作ミスによりVTRを再生させるボタンとCM移行のボタンを押し間違えたもの。
- 1995年1月7日 テレビ長崎『幽☆遊☆白書』
- ローカル局でのCM等の差し替えミスの例
- 画面アスペクト比を操作ミスなどで誤った例
- 2008年4月5日(4日深夜)BS11『俗・さよなら絶望先生』
- 通常は16:9の画面アスペクト比で放送しているが、誤って4:3のアスペクト比で放送したため、画面が圧縮されて放送される事故があった。4月12日に正しいアスペクト比での再放送を行った。
- 2008年6月8日 千葉テレビ(地上アナログ放送)『我が家のお稲荷さま。』
- 通常では16:9の映像上下に黒帯の入るレターボックス形式で放送していたが、この日は誤って4:3のアスペクト比で放送したため、映像の左右が切り取られる放送事故があり、6月23日(22日深夜)に再放送を行った。地上デジタル放送では正常な映像が流れた。
- 2008年4月5日(4日深夜)BS11『俗・さよなら絶望先生』
- その他の操作ミス事例
- 1982年1月25日 TBSテレビ 正午前の『JNNニュース』[17]
- 複数例 TBS系列『ザ・ベストテン』
- 2013年4月 - 8月19日 NHK名古屋放送局 各番組の気象情報[53]
- 2015年9月14日 読売テレビ『ヒルナンデス!』[54][55]
- 13時49分ごろ、画面が突然日本テレビのネットマーク画面となり、27秒後、2秒間の黒画面を経て阿蘇山の噴火画像が1分11秒間表示された後、「しばらくお待ちください」画面が1分35秒間表示された。読売テレビは公式ホームページ上で視聴者に謝罪した。原因は放送データ上の人為的ミス。
- 2016年9月12日 関西テレビ『好きな人がいること』[56]
- この日の放送で、本来流れるはずだった副音声が局の設定ミスにより流れず、同局は謝罪した。
- 複数例 テレビ朝日系列『報道ステーション』
- 2017年4月20日、この日発生した福岡市中央区のみずほ銀行福岡支店前で現金が強奪された事件の続報を伝える際、本来スポーツコーナー内の「プロ野球 今日の熱盛」のVTRで使用されるテロップと効果音(「熱盛〜!」)が流れ、富川悠太アナウンサーが即刻「失礼しました。熱盛と出てしまいました」と謝罪。原因はスタッフの操作ミス。
- 2017年8月24日にも秋田市の豪雨について伝えた際に同様の事故が発生した。
- これらの放送事故をきっかけに「今日の熱盛」のコーナーはインターネット上で人気を博し[57]、寺川俊平のボイス入りのLINE公式スタンプが制作されるにいたった[58]。ちなみに、公式スタンプが発売されたのと同日に、その現金強奪事件の容疑者が逮捕されている。
- 2020年7月3日 NHKテレビ『列島ニュース』
- 番組冒頭の約20秒間、直前に放送されていた14時の全国向け定時ニュースのスタジオの映像が映ったままの状態になり、担当アナウンサーが本番を終え談笑している姿がそのまま放送された(ただし、音声は正常だった)。その後、番組開始から約16分後に進行キャスターが番組冒頭に映像が切り替わらず放送後のスタジオが映し出されたことを謝罪した。なお、これを受けて放送常時同時配信・見逃し番組配信サービス「NHKプラス」における『列島ニュース』のこの日の放送の見逃し配信では、冒頭約20秒間の映像について画面中央に「この映像は配信しておりません」という文字が書かれた一枚絵に差し替える処理が施された。
勘違い、認識不足などによる例
ラジオの勘違い、認識不足などによる人為事故
- 準備不足のため、生放送を行うことができなかった例
- 同じ内容を2回分放送した例
- 2007年6月21日 JFN系列『SCHOOL OF LOCK!』
- 22時15分ごろからのコーナー、「GIRLS LOCKS!」(生放送番組内の録音によるコーナー)にて、前々日19日分の放送を流してしまった。一旦19日分の放送をすべて流したあと、本来流されるはずだった21日分の放送を流した。
- 2008年9月20日 文化放送 『花澤香菜のやっぱりここでいいのかな?』
- 『A&G 超RADIO SHOW〜アニスパ!〜』内で当時21時代後半に設定されていたフロート番組。同日放送分において、誤って先週(9月13日放送分)の内容を再度放送した。なお、超!A&G+で行われた再放送では正しい内容に差し替えられた。
- 2019年1月2日 JRN系列など[注 6]『話題のアンテナ 日本全国8時です』
- 森本毅郎・スタンバイ!の8時00分からの内包コーナー番組。パーソナリティの森本毅郎・遠藤泰子が正月休暇のため休演中、特別企画「あの放送をもう一度」という反響の大きかった回のアンコール放送で、誤って前日にすでに放送した内容(2018年7月5日に放送されたスマート農業に関して取り上げた回)を再度放送してしまった。
- 2007年6月21日 JFN系列『SCHOOL OF LOCK!』
テレビの勘違い、認識不足などによる人為事故
- 準備不足のため、生放送を行うことができなかった、または完全な形で放送できなかった例
- 1973年7月29日 TBS系列『時事放談』[59][60]
- 番組開始時間になってもスタジオから映像が流されず、急遽代わりに短編映画を18分間流し、スタジオからの送出が最後の約10分間になってしまうという放送事故が発生。原因はTBSが制作した予定表のミスで、信越放送(SBC)から送出し、ネット受けをTBSが行う予定であったが、放送3か月前に突如TBS制作・送出に変更したにもかかわらず、スタッフのミスで予定表を「信越放送制作」としたまま変更しなかったためである。放送当日になってもスタッフはTBS送出になったことに気づかず、結局、信越放送からの送出はなかった。放送開始時刻の8時30分になってもスタジオの照明はつかず、スタッフもディレクターも現れず、スタジオは暗いままであった。8時すぎに到着していた司会の細川隆元がスタジオに誰もいないことを近くの職員に伝えたところ、TBS局内が大パニックに陥り、結局、カメラマンや照明マンを集め最後の10分間のみ放送した。時事放談はTBSがKRTV時代の1957年に開始された長寿番組であり、スタッフの「慣れ」が引き起こした模様である。
- 2010年7月6日 テレビ大分『カスペ! FNS人気番組対抗!オールスタークイズ』内ローカル枠『TOSニュース』
- 20時47分ごろ、番組内ローカルニュースでオープニングからスタジオへ切り替えられたとき、ニュースの準備をしている様子が放送された。このときアナウンサーを含めスタッフはオンエアに気づいておらず、直後に「しばらくそのままお待ちください」という音声と静止画が10秒ほど放送され、ニュースが始まったものの放送時間が不足しVTRの途中で終了した。
- 放送局内では、スタジオや副調整室の時計が動かなくなってもオンエアの開始は主調整室からのタリー、スタジオ・副調整室でのオンエアの監視、自動番組制御装置による放送進行表のリアルタイム表示によって分かるようになっている。さらに主調整室との連絡手段を設けているため、事故が発生しても連絡がなされるといった二重三重の事故対策が講じられている。
- しかしこの件では、番組素材送出の状況、枠の前後がすべて正常であったこと、テレビ大分ウェブサイトの週間番組表に事故になったニュース枠の記載がないことから、スタッフの放送時刻の認識ミスが事故の発生原因であるとされる。
- 2012年4月8日 NHK総合『着信御礼!ケータイ大喜利』[61][62]
- 0時49分ごろ、板尾創路が最後に最優秀賞を発表する際、突如自局の告知映像に切り替わり、そのまま次番組がスタートしてしまった。改編期後の初回の生放送で、この回より放送時間枠が1分短縮されていたがそれに気づかずに番組を構成したため、最後の1分間で放送されるべき部分が放送できなかったとされる。
- 1973年7月29日 TBS系列『時事放談』[59][60]
- 放送すべき内容を間違えた例
- 1987年9月16日 フジテレビ系列『ドラゴンボール』[63]
- 放送開始の19時、フジテレビがローカルで深夜に再放送する予定だった『スパイ大作戦』のオープニング映像が開始。スタッフが間違いであることに気づき、ただちに放送を一時中断。中断後、灰色の画面、「交通ルールを守ろう」の文字が書かれた静止画、フジテレビのロゴ入り「そのまましばらくおまちください」の静止画、河田町本社の写真に「フジテレビ JOCX-TV」の文字の静止画、青背景の「おそれいりますがこのまましばらくお待ちください」(局名表示なし)の静止画の順に表示され、中断から約1分半後に改めて『ドラゴンボール』のオープニングアニメが開始されたが、通常のシネテープ音質でなく、サウンドトラック音質で流れた。また、時間が不足し、主題歌やスタッフロールが終わらないうちにスポンサークレジット画面に切り換わった。CMをはさみ、アニメ本編開始後「番組のはじめに、お見苦しいところがありましたことをお詫び致します」のテロップが流された。本編開始時には通常通りシネテープから音声が送出されている。
- 2005年3月4日 KBS京都『まじかるカナン』
- 2011年2月1日 日本テレビ フィラー『日テレNEWS24』
- 3時51分、日本テレビにてジャンクション終了直後から日テレNEWS24が流れず、黒画面をバックに画面左上のフィラー用の局ロゴおよび時刻表示だけが数分間表示された。その後、4時00分の『Oha!4 NEWS LIVE』(日テレNEWS24制作)開始まで『SOUND STORM』を急遽流した。なお、時刻表示などはまもなく通常表示に切り替えられた。原因は当日1時 - 7時に日テレNEWS24(CS)がメンテナンスのため停波となっていたにもかかわらず、これを失念して日テレNEWS24を編成してしまい、代替のフィラーを事前に用意していなかったことによる。なお、『Oha!4 NEWS LIVE』は予定通り『日テレNEWS24』からの裏送りで問題なく放送された。
- 1987年9月16日 フジテレビ系列『ドラゴンボール』[63]
- 同じ内容を2回分放送した例
モラル低下、素人化などによる例
この事例は、多くは放送の停止に至らないため、総務省の統計上に現れず、重大なハプニングともみなされるが、放送倫理(放送法5条に定められた、あらかじめ自主公表された番組基準の逸脱)や経営の問題に関わるため、放送事故として扱われる場合がある。
下記のほか、放送禁止用語を放送し、直ちに訂正しなかった場合には事故として扱われる場合がある。
ラジオのモラル低下、素人化などによる人為事故
- 1952年8月29日 文化放送『昼の演芸』[66]
- その日は「立体落語」と題し、鶯春亭梅橋作の新作落語『あゝ世は夢かマボロシか』をラジオドラマ仕立てで放送していた。12時30分頃、「国技館で開催中のサーカスからゴリラが四谷方面へ脱走した」という場面の表現の際、実際に用いられる臨時ニュースのチャイムを鳴らし、アナウンサー役に実際の局アナ・佐藤利彦を起用したため、ニュースを本物と信じた多数の聴取者が、ほかの放送局や上野動物園などに電話で問い合わせたほか、放送内容を承知していない自局のスタッフが報道部に駆け込むなど、広くパニックを引き起こした。事態を重く見た文化放送は同日16時、17時、18時の3回、お詫びのアナウンスを放送。番組プロデューサーが譴責処分を受けたほか、業界内で報道に関する表現方法の転用に関する番組基準が厳格化された。
- 1998年5月15日 AIR-G'『GOLGO』
- 19時から1時間放送される生放送番組終了間際の19時51分頃、パーソナリティーの大泉洋・安田顕(TEAM NACS)の両者が学生リーグのアメリカンフットボール選手に拉致されるという演出が行われた。これは別のテレビ番組(HTBテレビ『水曜どうでしょう』)の企画によるものだったが、演出の過程で数十秒に渡りラジオ音声を無音にする事故を引き起こしたほか、現実に事件が発生したと信じた視聴者からの問い合わせが殺到した。直後に同テレビ番組の出演者兼構成作家の鈴井貴之が飛び入り出演し放送上で事情を説明したが、エフエム北海道・HTBテレビの両社に苦情が寄せられた。この一部始終は『水曜どうでしょう』1998年5月27日放送回にて放送されたが、のちの再放送時には当該演出の部分がカットされている。
テレビのモラル低下、素人化などによる人為事故
- 2000年12月31日 日本テレビ系列『進ぬ!電波少年 いけ年こい年世紀越えスペシャル』[67]
- 意図的に2分時計を早め、21世紀へのカウントダウンをフライングした。出演者と視聴者を巻き込んだドッキリ企画として行われたものだが、出演者も混乱していたため視聴者に充分な説明がなされず、日本テレビには多くの非難が殺到した(なお、日本テレビ側では番組スタッフへの厳重注意を行ったうえで、『進ぬ!電波少年』内でお詫びテロップを流す対応を取った)。
- 大原則として、放送番組進行は備えつけの正確な時計に従って行われなければならず(法定)、特に実時刻にかかわる放送内容について「不具合」があるとただちに視聴者に混乱を与え、場合によっては実害を生じさせる恐れがあることから、その「誤り」は本物の放送事故として扱われる(ラジオ放送で現在時刻のアナウンスを間違えた場合、ただちに訂正するのはこのため)。
- 加えて、歴史的な21世紀へのカウントダウンをいわゆる「お笑い」のネタにすることは倫理的にも疑問視され、この件は放送倫理・番組向上機構(BPO)でも問題となった[67]。この件は当時、放送におけるさまざまな規制にあえて挑戦した演出が過ぎた一例として扱われ、以降、こういった内容は改めて放送禁止の対象として、放送業界内で確認されることになった。
- 1998年12月8日 北海道テレビ『発信!生スタ 早起きクマさん』
- 生放送の情報番組。HTB『水曜どうでしょう』の「シェフ大泉 車内でクリスマスパーティー」のロケを終えた、大泉洋・鈴井貴之・安田顕が、その場のノリで番組スタッフに出演を交渉し、1分間程ゲスト出演させてもらえることとなった。安田はHTBのマスコットキャラクター「onちゃん」の着ぐるみの中に入っての出演となった。だが、足元もおぼつかない程の泥酔しており、トークもできず、「どうでしょう!」と大声でわめき、金子のりとしアナの頭に噛みつく、onちゃんを殴り、蹴るなどの行為をして収拾がつかなくなり、CMが入れられた[68][69]。後に『水曜どうでしょう』「シェフ大泉 車内でクリスマスパーティー」内でもVTRが放送された。
- 局のキャラクターであるonちゃんを殴ったことが問題視され、『水曜どうでしょう』の藤村忠寿ディレクターが始末書を書かされることになった[69]。
- 2003年6月28日 フジテレビ系列『FNS27時間テレビ みんなのうた』
- 生放送の特別番組。深夜帯のコーナー「さんま・中居の今夜も眠れない」で中継を入れた際に、中継先の笑福亭鶴瓶が、本番が始まっているにもかかわらず泥酔して全裸で寝ており、SMAPの中居正広に呼ばれて起き上がった瞬間に男性器を露出してしまった。一緒にいたココリコ(遠藤章造・田中直樹)やスタッフらが座布団などで隠そうとしたが結局映ってしまい、ただちにCMが入れられた。スタジオの明石家さんまと中居は爆笑していたが、CM明けに中居、コーナー終了後に高島彩(当時フジテレビアナウンサー)が視聴者に謝罪した。
- この件は出番前に飲酒をしていた鶴瓶が原因であるが、中継制作現場がそのような状況を許したこと、副調整室は中継現場の状況をスイッチ前に把握できるにもかかわらず対応しなかったことにより重大な事故となった。
- 前年の同特番でも鶴瓶は尻を露出している。27時間テレビではその後も『さんまのお笑い向上委員会』のコーナー内で東国原英夫が尻を露出している。
- 鶴瓶は過去に、テレビ東京の生放送番組『独占!男の時間』で数度局部を露出している[70]。
- のちに鶴瓶はフジテレビに対して謝罪している。なお、鶴瓶はのちの2005年に同番組の総合司会を務めた。
- 2011年8月4日 東海テレビ『ぴーかんテレビ』→詳細は「セシウムさん騒動」を参照
- 2019年8月4日 フジテレビ系列『Live News it!』[72]
- 京都アニメーション放火殺人事件のニュースで、死亡した武本康弘を追悼するコメントを流す際、「あんな天才いない 追悼」と表示するべきところが、「あんなアホいない 追悼」と誤って表示してしまう事故が発生。7分後に謝罪したが、フジテレビに抗議が殺到した。原因はスタッフが手書きメモを元にしたテロップ作成を焦り、「天才」が「アホ」に見えてしまったため。
- 2020年8月19日 フジテレビ系列『直撃LIVE グッディ!』
- 嵐山から現地の暑さについて中継を行っていたディレクターがレポートを中断しようとした際、安藤がそのディレクターに対して「もう1回、お返ししていいですか」とレポートを続行するよう促す一幕があった。これについてハフポスト日本版は、中継の続行を促した安藤の発言のみならず、危険な状況下で中継レポートを行うこと自体についても疑問の声が挙がっているとした上で、出演する者の身の安全を考慮しない番組の報道姿勢について疑問を呈した。
人為事故の対策
- 番組制作・編成作業、放送進行作業、連絡体制、回線業務のシステム化、合理化
- 複数人による同一作業実施と確認。短時間交代制の実施。
- 機器の操作性などの改良
モラル低下、素人化などによる事故の対策
- 放送制作現場におけるモラルの向上
気象・自然災害が原因となった事故
ラジオの気象・自然災害が原因となった事故
- 2011年3月11日 ラジオ福島[要出典]
- 東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)が発生。ラジオ福島では演奏所から原町送信所への回線が電話線・光ファイバーともに切れたため、福島県浜通り地方で放送が一時不可能となった。
- 2018年7月29日 MBSラジオ[73]
- 2019年9月9日 ニッポン放送[74]
- 令和元年房総半島台風(台風15号)の影響による停電(基幹送電線が張られていた鉄塔が倒壊し、電線が切れた)で、ニッポン放送木更津送信所から送信できなくなり、足立送信所からの予備送信に切り替えられたが、その間35秒ほどAM放送が停波するトラブルが発生した。ワイドFM放送およびradikoでのサイマル放送には影響がなかった。
- 2020年10月9日 ラジオ関西『ネイビーズアフロのレディGO!HYOGO』『小野坂・秦の8年つづくラジオ』『バナナマンのバナナムーンGOLD』[75]
- 上記1本目の番組を放送中の23時13分40秒、AM放送が無音になる不体裁が発生し、3本目の番組途中の翌日1時30分23秒までの約2時間16分43秒間、正常な放送が送出できなかった。原因は、2020年台風14号接近にともなう強風のためにAM送信所の電力が瞬停し、さらに、緊急時に電力を供給するための無停電電源装置が、復電の際に故障したため。なおワイドFM放送や、radikoでの配信に異常はなかった。
テレビの気象・自然災害が原因となった事故
- 落雷による例
- 強風その他の荒天による例
- 1990年10月28日 フジテレビ系列『'90国際親善パリ駅伝』中継[80][81]
- 現地の天候が悪かったため、映像が大幅に乱れ、予定していた中継時間の3割弱程度しか放映できなかった。
- フジテレビ番組広報部によると、悪天候のため映像を中継するヘリコプターを番組開始時に飛ばすことができず、30分後に飛行させたもののスタートやゴールなど7か所の固定カメラからの映像以外はほとんどが乱れ続けた。このためフジテレビでは急遽番組の内容を一部変更し、固定カメラで走者をとらえることのできない時間帯の一部で過去の大会のビデオを流し、ゲストのレーサー・鈴木亜久里と司会者とのトークを交えながら番組を進行させた。
- 日曜のゴールデンタイムに生中継を期待していた視聴者からは、フジテレビへの苦情や問い合わせが殺到した(翌29日の産経新聞朝刊によると、番組放送時間帯だけでも1,454本もの電話があったという)。
- 1990年10月28日 フジテレビ系列『'90国際親善パリ駅伝』中継[80][81]
- 豪雨・洪水による例
- 1985年6月22日 TBS系列『まんが日本昔ばなし』
- 放送途中で2分ほど放送が中断し、その間10秒ほど裏番組の『ルパン三世 PARTIII』(日本テレビ系列)が割り込んで放送された。原因は近畿地方の豪雨による回線トラブルとされており、ともに在阪局(本番組は毎日放送、『ルパン三世 PARTIII』は読売テレビ)が送出していることも関係していた。
- なお、毎日放送では中継回線を経由しないで放送されたため、放送事故は起こらなかった。
- 2005年9月11日 フジテレビ『スーパー競馬』[要出典]
- 豪雨により音声中継装置に異常が発生、15時00分のオープニング直後からCMに入るまでの間、福原直英アナウンサーをはじめとする出演者の音声(第10競走の実況音声を含む)が流れなくなった。
- 1985年6月22日 TBS系列『まんが日本昔ばなし』
- 豪雪による例
- 地震・津波による例
気象・自然災害による事故の対策
- 送信所、送信鉄塔などの災害対策、予備電源の確保[3]
その他の不可抗力などが原因となった事故
電波ジャックによる事例は、当該項目参照。
ラジオの不可抗力等による事故
- 2020年9月28日10時過ぎ、千葉県の佐倉市・八千代市全域、印西市と四街道市の一部で、最大5時間にわたって停電した。これに伴いベイエフエム「YAMAMAN presents MUSIC SALAD FROM U-kari STUDIO」はユーカリが丘「YOU!PLA」1階サテライトスタジオからの公開放送が出来なくなり、急遽、海浜幕張の本社からの放送に切り替えた[84]。停電の原因は不明。
テレビの不可抗力等による事故
- 複数例 TBS系列『8時だョ!全員集合』→「8時だョ!全員集合の歴史」も参照
- 1977年5月14日放送の探検隊コントの途中、ピストルの火花が小道具の蛇に着火し炎上。ステージ上の消火器ですぐに消し止められ負傷者もなかったが、会場の取手市民会館の火災報知器が鳴り、その時点でコントを打ち切り、その直後のコマーシャルを挟んでゲスト歌手による音楽を2曲連続で流すという不規則な番組構成となった。蛇の塗装は油性塗料のスプレーで、本番直前に塗装を施したため、ピストルの火花がまだ乾燥しきっていない塗料に引火したのが原因であった[85]。
- 1984年6月16日の公開生放送の開始直前に、会場の入間市民会館が停電し、照明が消えるという事態が起きた。停電となったのは入間市民会館内の電源のみで、カメラやマイクなどの放送機材には会場外の中継用電源車から電力が供給されていたため、完全に放送不能になる事態だけは回避され、画面が真っ暗なまま中継を決行。「しばらくお待ちください」の静止画を出したままのトークや、懐中電灯を用いてのゲスト紹介などで放送を繋いだ。20時9分ごろに停電は一部復旧し、いかりや長介がいつもの「8時だョ!」ではなく「8時9分半だョ!」のかけ声をかけたあと、放送を再開。エンディングでは電源の不備についてお詫びとテロップを出した。
- 1980年7月27日 兵庫県内の民間放送5局[87]
- 2007年11月ごろ[いつ?] J:COM 神戸・三木[87]
不可抗力等による事故の対策
- 番組制作現場・設備における厳重なセキュリティ対策
- 予備電源の確保[3]
以上の原因が複合して起きた事故
ラジオの複合事故
脚注
注釈
- ^ たとえば、英語版Wikipediaには、当項目にあたる、放送上の異常が総合的に記述された項目が存在しない。
- ^ なお、1999年以降、海上における遭難及び安全に関する世界的な制度(GMDSS)が普及し、特殊な専用発信機(遭難信号自動発信器)が使われるようになったことから放送禁止とはならなくなった。ただし、モールス信号による通信そのものは全廃されていないため、この種の効果音を放送する際は、本物のSOSではないことを前もってアナウンスする必要がある。
- ^ そもそも放送事故という語が身に関わる事故について指した言葉ではない。例えば収録中発生した事故はそれとして報道される。
- ^ 同番組は通常では録音放送。
- ^ 20時54分と21時54分の『UMKニュース』においてスポンサークレジットが表示されず、CMも不完全であったため。
- ^ 当該日は、ネット局によっては文化放送制作の『新春スポーツスペシャル 第95回東京箱根間往復駅伝競走実況中継』を特別にネット受けしていた局があった。
- ^ 当時、朝日放送では関西ローカルのテレビドラマ『部長刑事』を19:30 - 20:00枠で放送していた関係で、同枠の『鉄拳チンミ』第9話を本番組の枠で先行放送していたことによる措置。
- ^ 朝日放送にはフィルムネットとせず名古屋テレビが素材回線で裏送りしていた。
- ^ 予定通り第18話を放送した朝日放送は穴埋め番組で対応した。
- ^ 表面上分からない間接的な事故は過去に起きている。例えば福岡放送、北陸放送、静岡第一テレビの「CM間引き」(CM未放送)と不正CM料金受け取りがあったが、それは一部の明らかな意図的悪意の結果であり、放送局全体としてのモラル低下・素人化の結果という物ではなく、発覚後はいずれも有効な対策が講じられている。
出典
- ^ テレビ営業用語集 ハ行 日本テレビ放送網
- ^ 放送停止事故に関する報告制度 総務省
- ^ a b c d e f g h 放送設備における安全・信頼性の確保(平成30年度) 総務省
- ^ 93条・111条・112条・114条・121条・123条・136条・138条
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