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「元禄太平記」の版間の差分

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*[[山田宗|四方庵宗徧]]:[[龍岡晋]]
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*とき→とき弥:[[三林京子]]
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2020年7月6日 (月) 21:54時点における版

元禄太平記
ジャンル ドラマ
原作 南條範夫『元禄太平記』
脚本 小野田勇 他
演出 大原誠 他
出演者 石坂浩二
江守徹
竹脇無我
片岡孝夫
松坂慶子
関口宏
中村勘九郎
松原智恵子
中野良子
草笛光子
三林京子
黒柳徹子
森本レオ
古谷一行
加藤嘉
中村伸郎
金田龍之介
藤岡琢也
中村又五郎
有島一郎
木村功
小沢栄太郎
芦田伸介
岡田茉莉子
若尾文子
森繁久彌
ナレーター 福本義典
オープニング 湯浅譲二
製作
製作総指揮 古賀龍二
制作 日本放送協会
放送
放送国・地域日本の旗 日本
放送期間1975年1月5日-12月28日
放送時間日曜20:00-20:45
放送枠大河ドラマ
放送分45分
回数全52
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元禄太平記』(げんろくたいへいき)は、NHK1975年1月5日から12月28日に放送した13作目の大河ドラマ忠臣蔵をテーマにした大河ドラマとしては『赤穂浪士』(1964年)に続き、第2作目にあたる。

概要

忠臣蔵事件を5代将軍徳川綱吉側用人柳沢吉保の側から描くという、当時としては斬新な切り口の作品となっている。もっとも、実際の放送では大石内蔵助及び柳沢兵庫のほうが人気があったという逸話も残る。

原作は南條範夫による書下ろしで、放送同年の1975年に日本放送出版協会から刊行されたが、後に角川書店徳間書店より文庫版が刊行された。なお、南條作品の大河化は本作が唯一。

今作品における松の廊下事件の原因は、塩田経営の成功を試みる吉保に取り入るため、吉良が浅野に領地替えを勧めたのを浅野が拒否したことから、吉良が浅野に嫌がらせをしたことになっている。

山鹿流陣太鼓というものは実在しないという史実に基づき、本作品の討ち入りシーンでは陣太鼓が使われていない。また赤穂浪士による討ち入りの回が12月14日に放送された。なお、大河ドラマの忠臣蔵を題材にした作品の中で、四十七士に掛けた第47回の放送回で直接討ち入りが行われなかったのは『元禄繚乱』まででは本作のみである。

このドラマの撮影現場に、放送期間中に来日したエリザベス2世が見学しに来た。本編の映像はVTRで撮影が行われたが、この見学映像はフィルムで残されており、2015年2月23日放送の『おはよう日本』で公開された(この中では石坂のインタビューも公開されている)。

石坂浩二は、1969年の『天と地と』で主役の上杉謙信を演じて以来、大河ドラマ2度目の主役となった。大河ドラマの主役を2度務めるのは、平幹二朗以来2人目となる。1992年に放送された『腕におぼえあり』では、石坂と江守徹が本作と同じ役で出演している。石坂は1994年には映画『四十七人の刺客』でもみたび柳沢を演じた。

最高視聴率41.8%、平均視聴率24.7%(関東地区、ビデオリサーチ調べ)[1]

キャスト

柳沢家

  • 柳沢保明→柳沢吉保石坂浩二
    綱吉により2020石の小納戸役から側用人に取り立てられ1万石を加増される。その後も綱吉の期待に応える事で栄達の道を進み、やがては石高22万石の大名となり大老にも並ぶ地位を得てその権勢は絶頂を迎えるが、そこへ赤穂浪士の吉良邸討ち入り事件が発生。その措置について自身がほぼ関与できなかった事から凋落を迎え、綱教・綱吉も相次いで病没。家宣に接近する事で巻き返しを図るが不調に終ると、「自分の陽はもう昇る事はない」として、潔く権力の座から去った。
  • 柳沢兵庫(吉保の甥):竹脇無我
    吉保の甥(架空人物)。当初はやや厭世的な一面を見せ吉保とは何かと対立するが、赤穂浪士達と出会い協力するやときと恋仲になる事で、自身の生きる道を見い出していく。浪士の討ち入りにも協力するが、討ち入り後にときが殺害された事を知り、その亡骸を弔うと両刀を捨て何処かへと去っていった。劇中では姓を「信花(のぶはな)」と改めている。
  • 染子若尾文子
  • 弁子→町子松原智恵子
  • 定子稲垣美穂子
  • 安暉→柳沢安貞山崎有右川崎公明

赤穂四十七士

大石家

赤穂藩

吉良家

徳川家

幕府

諸藩

その他

スタッフ

放送

特記が無い限りNHKクロニクルのNHK番組表ヒストリーで確認。

通常放送時間

  • NHK総合テレビジョン:毎週日曜 20時00分 - 20時45分
  • (再放送)NHK総合テレビジョン:毎週土曜 13時25分 - 14時10分[2]

放送日程

放送回 放送日
第1回 1975年01月05日 栄光の座
第2回 01月12日 大奥の女たち
第3回 01月19日 世嗣暗闘
第4回 01月26日 虚と実
第5回 02月02日 将軍お成り
第6回 02月09日 観桜の宴
第7回 02月16日 光圀乱心
第8回 02月23日 兵庫参上
第9回 03月02日 昼行灯出陣
第10回 03月09日 内蔵助ふたり
第11回 03月16日 陽にそむく男
第12回 03月23日 女ごころ男ごころ
第13回 03月30日 染子憂愁
第14回 04月06日 世直し事始め
第15回 04月13日 出世屋敷
第16回 04月20日 運命の影
第17回 04月27日 柳沢殿御内意
第18回 05月04日 刃傷松の廊下
第19回 05月11日 嵐の中の人々
第20回 05月18日 悲愁赤穂城
第21回 05月25日 山科風韻
第22回 06月01日 両国橋の襲撃
第23回 06月08日 江戸からの刺客
第24回 06月15日 挑戦
第25回 06月22日 大石東下り
第26回 6月29日 心の証し
第27回 07月06日 吉保上洛
第28回 07月13日 再会
第29回 07月20日 裏切り
第30回 07月27日 伏見撞木町
第31回 08月03日 内蔵助遊蕩
第32回 08月10日 呪い
第33回 08月17日
第34回 08月24日 最後の嘆願
第35回 08月31日 決断の時
第36回 09月07日 吉良邸探索
第37回 09月14日 追われる立場
第38回 09月21日 旅立ち
第39回 09月28日 策謀
第40回 10月05日 最後の出府
第41回 10月12日 二つの影
第42回 10月19日 陰の同志
第43回 10月26日 布石
第44回 11月02日 時ぞ至れる
第45回 11月09日 連署血判
第46回 11月16日 十二月五日の襲撃
第47回 11月23日 女人哀慕
第48回 11月30日 吉報
第49回 12月07日 討入り前夜
第50回 12月14日 満願の雪
第51回 12月21日 内蔵助最期
最終回 12月28日 落日の人
平均視聴率 24.7%(視聴率は関東地区ビデオリサーチ社調べ[1]

総集編

  • 前編 栄光の章:1975年12月30日 19時15分から20時54分
  • 後編 落日の章:1975年12月31日 19時20分から20時55分

映像の現存状況

本放送回は第2回「大奥の女たち」、第3回「世嗣暗闘」、第7回「光圀乱心」、第18回「刃傷松の廊下」が現存しているが、その後当ドラマの出演者が録画したビデオテープが、NHKに提供されており現存数は増えつつある。また総集編は前後編が共に現存し、VHSDVDも販売されている。

2009年に第18回「刃傷松の廊下」が時代劇専門チャンネルにて再放送された。1995年の大河ドラマ『八代将軍吉宗』では本ドラマの吉良邸討ち入りの場面が使用された(吉良義央は紀州徳川家と縁続きだったため登場。吉良役を柳生博が演じた)。「元禄赤穂事件が描かれてないので興をそがれた」という視聴者の手紙に近松門左衛門役の江守徹をして「予算不如意ゆえに『元禄太平記』の映像を拝借仕った。大石は拙者を演じている江守徹ゆえ、ごちゃまぜになるので登場させなかったのでござる」と説明させている(もっとも、これは演出であり、現実には本作で古谷一行が演じた間部の役を本作の主演である石坂が演じ、石坂が演じた柳沢の役を榎木孝明が演じている)。

なお、NHKBS2で本作の総集編が再放送された際、ゲストとして登場した江守徹が「うちには全話録画してある」とコメントしていた。この江守が保存していた映像は、2011年1月2日NHK衛星ハイビジョンで放送された『大河ドラマ50~見せます! 大河のすべて~』、および同月8日総合テレビで放送された『カウントダウン「江」~大河ドラマ50作すべて見せます~』にて紹介されたが、現在NHKアーカイブスでは総集編のみ視聴可能となっている。

2016年1月には、岡田茉莉子が自宅に保存していたUマチックテープから第9回「昼行灯出陣」が見つかり、NHKに提供された。岡田の夫である映画監督の吉田喜重がビデオの録画収集癖があり、その関係で録画されたものではないかと思われるという[3]

2019年12月には、三善英史が自宅に保存していた本作のUマチックテープ41本をNHKに提供した[4]

NHKではマスターテープが失われた過去の放送番組の収集(制作関係者や一般視聴者らへのビデオテープ提供の呼びかけなど)を進めている[5]

脚注

関連作品

本作と同じ原作を用いた長編テレビ作品。制作にあたっては、主人公を柳沢吉保から柳沢(信花)兵庫に変更するなど、若干の設定変更が成されている。

外部リンク

NHK 大河ドラマ
前番組 番組名 次番組
元禄太平記