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「大相撲平成28年3月場所」の版間の差分

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2020年6月23日 (火) 01:15時点における版

大相撲平成28年3月場所(おおずもうへいせい28ねん3がつばしょ)は、2016年3月13日から3月27日まで大阪府立体育会館(エディオンアリーナ大阪)で開催された大相撲本場所

幕内最高優勝横綱白鵬翔(14勝1敗・4場所ぶり36回目)。

場所前の話題など

  • 番付発表は2016年2月29日
  • 前場所の幕内最高優勝者である大関琴奨菊はこの場所で横綱昇進に挑戦することになり、その結果が注目された[1]

番付・星取表

成績 結果 番付 西 成績 結果
日馬富士 9勝6敗 横綱 白鵬 14勝1敗 優勝
鶴竜 10勝5敗 横綱
琴奨菊 8勝7敗 大関 稀勢の里 13勝2敗
豪栄道 12勝3敗 大関 照ノ富士 8勝7敗
嘉風 4勝11敗 関脇 豊ノ島 3勝12敗
栃煌山 4勝11敗 小結 宝富士 6勝9敗
琴勇輝 12勝3敗 殊勲賞 前頭1 髙安 5勝10敗
隠岐の海 8勝7敗 前頭2 栃ノ心 6勝9敗
碧山 6勝9敗 前頭3 安美錦 7勝8敗
10勝5敗 前頭4 蒼国来 5勝8敗2休
旭秀鵬 6勝9敗 前頭5 松鳳山 4勝11敗
妙義龍 10勝5敗 前頭6 正代 9勝6敗
豪風 5勝10敗 前頭7 魁聖 11勝4敗
貴ノ岩 8勝7敗 前頭8 千代大龍 3勝12敗
豊響 3勝12敗 前頭9 佐田の海 7勝8敗
臥牙丸 5勝10敗 前頭10 玉鷲 9勝6敗
逸ノ城 11勝4敗 前頭11 阿夢露 7勝8敗
德勝龍 8勝7敗 前頭12 英乃海 7勝8敗
千代鳳 8勝7敗 前頭13 御嶽海 10勝5敗
大翔丸 8勝7敗 前頭14 大栄翔 10勝5敗
里山 6勝9敗 前頭15 北太樹 3勝12敗
明瀬山 4勝11敗 前頭16

優勝争い

この場所綱取りのかかる大関琴奨菊は、初優勝した前場所からの勢いそのままに初日から連勝を続けていた。残る3大関も揃って初日から3連勝の好スタートとなっていたが、横綱のほうは白鵬鶴竜に揃って初日から土が付き、日馬富士も3日目に初黒星となった。3日目までに3人の横綱全員に土が付くのは、昭和57年9月場所以来約34年ぶりのことであった。4日目に照ノ富士が敗れて安泰だった大関陣の一角が崩れると、5日目に綱取りの琴奨菊と豪栄道の2大関に土が付いた。その後は、上位陣では大関稀勢の里だけが初日からの連勝を続け、8日目に平幕との全勝対決に勝って単独トップとなった。

10日目までの中盤戦が終わった段階では全勝の稀勢の里に1敗の白鵬と豪栄道という3人か優勝を争う展開になっていたが、11日目に稀勢の里と白鵬の直接対決が組まれて白鵬が勝つと全勝はいなくなり、1敗が3人で並ぶ展開となった。12日目には1敗同士の対戦で白鵬が豪栄道に勝って1敗を守ったが、稀勢の里は日馬富士に負けて2敗に後退し、この場所初めて白鵬が単独トップになった。この3人は13日目、14日目は連勝となり、千秋楽に1敗の白鵬が負けると、2敗同士で稀勢の里と豪栄道の直接対決に勝ったほうと優勝決定戦になるところであったが、白鵬は千秋楽も勝ち、14勝1敗で自身の持つ最多記録を更新する36回目の幕内最高優勝を果たした。2敗同士の直接対決に勝って13勝2敗となっていた稀勢の里は優勝次点となった。

三賞は、殊勲賞にはこの場所で1横綱2大関を破った琴勇輝が受賞した。敢闘賞と技能賞は該当者がいなかった。

琴奨菊の綱とり

各段優勝・三賞

タイトル 四股名 地位 回数 成績 部屋 出身 備考
幕内最高優勝 白鵬翔 東横綱 04場所ぶり36度目 14勝01敗 宮城野部屋 モンゴル国ウランバートル市
三賞 殊勲賞 琴勇輝一巖 東前頭筆頭 初受賞 12勝03敗 佐渡ヶ嶽部屋 香川県小豆郡小豆島町
敢闘賞 該当者なし
技能賞 該当者なし
十両優勝 大砂嵐金崇郎 東十両筆頭 初優勝 13勝02敗 大嶽部屋 エジプト国ダカリーヤ県
幕下優勝 佐藤貴信 東幕下9枚目 初優勝 7戦全勝 貴乃花部屋 兵庫県芦屋市
三段目優勝 小柳亮太 三段目100枚目格付出 初優勝 7戦全勝 時津風部屋 新潟県新潟市北区 唐津海誠二が優勝同点。
序二段優勝 琴太豪晃匡 東序二段44枚目 初優勝 7戦全勝 佐渡ヶ嶽部屋 大分県日田市
序ノ口優勝 朝玉木一嗣磨 西序ノ口19枚目 初優勝 7戦全勝 高砂部屋 三重県伊勢市

トピック

  • この場所入門の新弟子のうち2名は、2015年に制度が創設された三段目付出でのデビューが承認された初めての力士となった[2]
  • この場所2日目に横綱白鵬が横綱通算671勝目を挙げ、北の湖(670勝)の記録を抜いて史上単独1位となった[3]
  • この場所8日目の取組で、横綱白鵬が関脇嘉風に対して駄目押し行為をした上に、土俵下の勝負審判であった井筒親方(元関脇・逆鉾)を負傷させる問題を起こし、後日審判部から厳重注意を受けた[4]
  • この場所9日目の大関稀勢の里と大関琴奨菊の取組は幕内通算59回目の対戦で、武蔵丸貴ノ浪(58回)の記録を抜いて史上単独1位となった[5]
  • この場所後の4月9日付で千賀ノ浦親方(元関脇・舛田山)が停年(定年)退職することに伴い、4月8日付で常盤山親方(元小結・隆三杉)が千賀ノ浦部屋を継承した[6]

脚注

  1. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2016年3月号(春場所展望号) 3頁
  2. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2016年4月号(春場所総決算号) 94頁
  3. ^ “白鵬、横綱最多671勝”. 毎日新聞. (2016年3月14日). http://mainichi.jp/articles/20160315/k00/00m/050/019000c 2016年8月11日閲覧。 
  4. ^ ベースボール・マガジン社刊 『相撲』 2016年4月号(春場所総決算号) 56頁から57頁
  5. ^ “稀勢の里 注文相撲で琴奨菊下す「結果ああなった」”. 日刊スポーツ. (2016年3月22日). http://www.nikkansports.com/battle/sumo/news/1620063.html 2016年8月11日閲覧。 
  6. ^ “貴乃花部屋所属の元隆三杉、千賀ノ浦部屋を継承”. SANSPO.COM. (2016年4月8日). http://www.sanspo.com/sports/news/20160408/sum16040816350001-n1.html 2016年8月11日閲覧。 
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