コンテンツにスキップ

英文维基 | 中文维基 | 日文维基 | 草榴社区

大相撲平成21年11月場所

出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』

大相撲平成21年11月場所(おおずもうへいせい21ねん11がつばしょ)は、2009年11月15日から11月29日まで福岡国際センターで開催された大相撲本場所

幕内最高優勝横綱白鵬翔(15戦全勝・12回目)。

場所前の話題など

[編集]

番付・星取表

[編集]
成績 結果 番付 西 成績 結果
朝青龍 11勝4敗 横綱 白鵬 15勝 優勝
琴欧洲 10勝5敗 大関 琴光喜 8勝7敗
日馬富士 9勝6敗 大関 魁皇 8勝7敗
千代大海 2勝9敗4休 大関
把瑠都 9勝6敗 関脇 鶴竜 7勝8敗
稀勢の里 6勝9敗 小結 豪栄道 7勝8敗
豪風 6勝9敗 前頭1 安美錦 5勝10敗
琴奨菊 10勝5敗 前頭2 時天空 5勝10敗
栃煌山 5勝10敗 前頭3 武州山 6勝9敗
北勝力 8勝7敗 前頭4 岩木山 2勝13敗
豊ノ島 11勝4敗 技能賞 前頭5 垣添 8勝7敗
若の里 7勝8敗 前頭6 旭天鵬 8勝7敗
玉乃島 4勝11敗 前頭7 豊真将 6勝9敗
阿覧 7勝8敗 前頭8 栃ノ心 12勝3敗 敢闘賞
嘉風 10勝5敗 前頭9 雅山 12勝3敗 敢闘賞
朝赤龍 8勝7敗 前頭10 黒海 8勝7敗
玉鷲 10勝5敗 前頭11 高見盛 8勝7敗
翔天狼 9勝6敗 前頭12 豊響 5勝10敗
土佐豊 8勝7敗 前頭13 猛虎浪 9勝6敗
春日王 3勝12敗 前頭14 木村山 4勝11敗
山本山 2勝12敗1休 前頭15 霜鳳 8勝7敗
玉飛鳥 3勝5敗7休 前頭16

優勝争い

[編集]

場所前半は朝青龍白鵬の両横綱とともに、大分県出身のご当地力士・嘉風が活躍。7日目まで勝ちっ放しの7連勝で両横綱とともに場所を引っ張り、ご当地場所を沸かせた。

嘉風は中日に勝ち越しを懸けるも黒星。1敗に下がるも、9日目、10日目と勝って両横綱に続いた。両横綱はその後も全勝を守って並走。11日目には嘉風が2敗となり他力士と2勝差をつけ、いよいよ両横綱の一騎討ちとなるかに思われた。昭和58年9月場所千代の富士隆の里以来の全勝での千秋楽横綱相星決戦も期待されたが、朝青龍は12日目に日馬富士に敗れると、そこから大崩れを見せ大関陣相手に一気に連敗。一方の白鵬は朝青龍が崩れていく中でも変わらず連勝を続け、単独トップを堅持した。

朝青龍は14日目の結び前に琴欧洲に敗れて3敗となった時点で優勝の可能性が消滅。結びを残して白鵬以外に優勝の可能性があったのはこの日も勝ってただ一人2敗を守った平幕の栃ノ心のみであったが、結びの一番で白鵬が琴光喜を破った時点で白鵬の2場所ぶり12回目の幕内最高優勝が決定した。白鵬は千秋楽でも朝青龍を破って自身4回目の全勝優勝を決めた。朝青龍は結局12日目以降白星を挙げられず11勝4敗に終わり、優勝次点は12勝3敗の平幕の栃ノ心と雅山の2人となった。

各段優勝・三賞

[編集]
  • 幕内最高優勝 白鵬 15戦全勝(12回目)
  • 十両優勝 北太樹 10勝5敗
  • 幕下優勝 黒澤 7戦全勝
  • 三段目優勝 貴ノ岩 7戦全勝
  • 序二段優勝 碧山 7戦全勝
  • 序ノ口優勝 寺下 7戦全勝

トピック

[編集]
  • 横綱・白鵬が全勝優勝して年間86勝4敗の驚異的な成績を挙げ、年間勝利数の史上最高記録を更新した。なお、それまでの最高記録は朝青龍平成17年に挙げた84勝6敗であった。
  • 大関千代大海が史上最多の14回目の角番で迎えたこの場所、初日と2日目こそ連勝スタートだったが、その後連敗を喫して10日目にして負け越し。11日目からは休場となって史上最長の65場所務めた大関から遂に陥落し、来場所に再起を期すこととなった。

参考文献

[編集]
  • 『相撲』2009年12月号
<<
平成20年11月場所
平成21年
>>
平成22年1月場所
1月場所3月場所5月場所
7月場所9月場所11月場所