「象印マホービン」の版間の差分
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2017年10月21日 (土) 23:44時点における版
本社(1 - 4階に入居) | |
種類 | 株式会社 (日本) |
---|---|
市場情報 | |
略称 | 象印、ZOJIRUSHI |
本社所在地 |
日本 〒530-8511 大阪市北区天満1丁目20番5号 |
設立 |
1948年(昭和23年)12月29日 (株式会社協和製作所) |
業種 | 電気機器 |
法人番号 | 5120001059655 |
事業内容 | 魔法瓶・家庭用調理器具等の製造販売 |
代表者 | 代表取締役社長 市川典男 |
資本金 | 4,022百万円 |
発行済株式総数 | 72,600,000株 |
売上高 |
連結:59,751百万円 単体:56,273百万円 |
営業利益 |
連結:1,707百万円 単体:528百万円 |
純利益 |
連結:1,147百万円 単体:499百万円 |
純資産 |
連結:39,504百万円 単体:34,767百万円 |
総資産 |
連結:65,614百万円 単体:60,802百万円 |
従業員数 |
連結:1,108[1,524]人 単体:488[100]人※1 |
決算期 | 11月20日 |
主要株主 |
市川典男 11.52% 協和興産株式会社 5.57% 和幸株式会社 5.45% 宝英商事有限会社 4.09% 象印共栄持株会 3.46% 市川尚孝 2.70% 市川博邦 2.60% モルガンスタンレーアンドカンパニーインク(常任代理人 モルガン・スタンレーMUFG証券株式会社) 2.27% 財団法人市川国際奨学財団 2.27% 三菱UFJ信託銀行株式会社(常任代理人日本マスタートラスト信託銀行株式会社) 2.13%※2・※3 |
主要子会社 | 象印ファクトリー・ジャパン 100% |
関係する人物 | 市川金三郎、市川銀三郎(創業者) |
外部リンク | http://www.zojirushi.co.jp/ |
特記事項:経営指標は 2011年11月 第66期 有価証券報告書 ※1:従業員数は、当社グループからグループ外への出向者を除いた就業人員であり、従業員数欄の[ ]は、臨時従業員の年間平均雇用人員である。 ※2:大株主上位10位より自己株式5,001千株(発行済株式総数に対する所有株式数の割合6.88%)は除外している。 ※3:象印共栄持株会は取引先持株会である。 |
象印マホービン株式会社(ぞうじるしマホービン、英: ZOJIRUSHI CORPORATION)は、大阪府大阪市北区天満に本社を置く、魔法瓶を中心に炊飯器・電気ポット・ホットプレートなどの調理器具の製造販売をおこなう企業。みどり会の会員企業であり三和グループに属している[1]。
コーポレート・スローガンは「日常生活発想」。
概要
市川金三郎・市川銀三郎兄弟が、1918年(大正7年)に大阪で魔法瓶の製造をおこなう「市川兄弟商会」を創業。元々は魔法瓶の内瓶を製造していた。1948年(昭和23年)に法人改組した後、本格的な魔法瓶の製造販売を開始した。
現在は、魔法瓶のみならず炊飯器・電気ポット・ホットプレートなど家庭用調理器具や空気清浄機のほか、業務用炊飯器や保温機(ジャー)なども製造している。なお、IH炊飯器・ジャーポットの市場占有率では日本国内1位である[2]。
社名に象を採用したのは、アジアでは神聖とされ性格が温厚だが、ひとたび怒らせばライオンをも倒すその強さに因んだといわれる。一方で、同じく大阪府に本社を置くタイガー魔法瓶の「タイガー(=虎、アジアの王者を意図)」への対抗意識を表しているともいわれる。そして「魔法瓶」の文字がカタカナ表記であるのは、漢字ばかりでは堅苦しかったためだとされる。また、これについても、タイガーに対抗するという意味で「象」を漢字、「マホービン」をカタカナにしたともいわれている。また1950年に大阪で創業した孔雀印魔法瓶(現ピーコック魔法瓶工業)は、象と虎にあやかり動物を社名に関したと言われている。
社名に同じ象印を冠する象印ベビー及び象印チェンブロックとは、資本関係及び人的関係は一切ない。
沿革
- 1918年(大正7年)5月10日 - 魔法瓶の内瓶の製造を目的に市川兄弟商会を創業。
- 1948年(昭和23年)12月29日 - 株式会社協和製作所を設立。魔法瓶の製造・販売を開始。
- 1953年(昭和28年) - 協和魔法瓶工業株式会社に改称。
- 1961年(昭和36年)11月20日 - 現社名に改称。
- 1986年(昭和61年)6月23日 - CI導入、現在のロゴ(ZOJIRUSHI)に変更(但し従来の「象」マークは簡略化したものにマイナーチェンジされているが、2009年(平成21年)夏ごろからCIロゴに添付される)。
- 1986年(昭和61年)9月25日 - 大阪証券取引所市場第2部に上場。
- 2013年(平成25年)7月16日 - 大阪証券取引所と東京証券取引所との現物株市場統合に伴い、東京証券取引所第2部に上場。
事業所
- 本社 - 大阪市北区天満1-20-5
- UR天満橋北住宅の1~4階に入居している。5階から上はUR賃貸住宅。象印と住居部分の入口は別々。
- 本社別館 - 大阪市北区天満1-19-9
- 上記の本社からは100mも離れていないところに立地。
- 東京支社 - 東京都港区南麻布1-6-18
その他の支店等については公式サイトの事業所一覧を参照のこと。
取扱商品
- 炊飯器
- 電気ポット・ケトル
- 家庭用精米器
- オーブントースター
- ステンレス鍋
- グリル鍋
- ホットプレート
- コーヒーメーカー
- ホームベーカリー
- ミキサー
- 食器洗浄機
- 空気清浄機
- 加湿器
- 除湿機
- ステンレス水筒
など。
魔法瓶タイプの電気ポットに付記されるVEマーク(VEはVacuum Electric)は、競合他社のタイガー魔法瓶と共有する登録商標(日本第4713275号)である。
i-Pot
「i-Pot」(アイポット)は、象印が開発した通信機能付き電気ポット(形式CD-EN22S)である。日常の生活でお茶を飲むためなどで給湯操作を行うと、その使用状況が指定されたアドレスにメールで届くとともに、過去1週間分の状況が専用ウェブページで確認できるシステムである。これはNTTドコモのネットワークを利用し、みまもりほっとラインというサービス名で仮想移動体通信事業者(MVNO)としてサービスを行っている。
遠く離れて生活するお年寄りを肉親が身近で見守れるように作られたが、見た目やポットとしての性能、使い方は通常の電気ポットと変わらないため監視されている印象も与えにくく使う側のお年寄りにも負担が少ない。
これは1996年4月、東京で息子を看護していた母親が突然亡くなり、周囲に異変を気付かれる事無く病気で動けなかった息子も1ヵ月後に遺体となって見つかったという痛ましい事件が契機となって研究開発がはじまったという。
当初、開発側は電話回線によるインターネット接続を考えていたが、配線が必要となるなど扱いが面倒なため、NTTドコモ関西と富士通との共同開発によってモバイル(携帯電話)接続を採用した。実用化にあたっては、NTTドコモのPDC(mova)パケット通信のネットワーク(DoPa)を利用している。このため、病院や医療機器に近い所や心臓ペースメーカを装着している場合は使用できない。家庭内で高齢者でも扱いやすいネット接続機器として、病気などで動けないなどの問題が発生してポット利用状況に変化が生じたら異常を察知して助けに向かうことができるため、孤独死の予防に効果があると考えられている。
なおmovaは2012年(平成24年)3月31日にサービス終了が決定している(DoPaサービスは2008年9月30日に新規申込みを終了)ため、2008年5月21日にFOMAネットワークを使用した新機種(形式CV-DA22)が登場している。ネットワークの変更に加え、「お出かけお知らせ」機能が追加される。また、ポット自体もVE電気まほうびんとなった。
利用に際しては、「みまもりほっとライン」[4]の契約が必要であり、通信機能付きポットはレンタル品である。山間の過疎地、高層マンションなどNTTドコモの携帯電波の状況によっては利用できない場合がある。そのため設置後5日以内に通信ができないことが判明した場合、無条件で解約を受け付ける。なお、2009年9月30日までは1ヶ月間試用できるキャンペーンが行われていた。
ちなみに本製品はアップルのiPod(アイポッド)が発表される前に発売されている(i-Potは2001年3月、iPodは同年11月)。「i-Pot」「みまもりほっとライン」は象印マホービンの登録商標(それぞれ第4578151号、第4350528号ほか1件)である。
宣伝戦略
2009年(平成21年)9月からは「ZOJIRUSHI INNOVATION」をコンセプトに掲げた新CMの放映を開始しており、2014年夏から尾野真千子[5]をキャラクターとして起用している。
過去には栗原小巻、竹下景子、楠田枝里子、石原真理(当時・真理子)、小林千登勢、小林亜星、桂三枝(現・六代目桂文枝)、左とん平、前川清、西城秀樹、タモリ、三浦洋一、千昌夫・ジョーン・シェパード夫妻(当時)、矢崎滋、賀来千香子、川越美和、桃井かおり、杉本哲太[6]、木村文乃などが起用されていた。
特に「象印夫人」として、長年にわたり岩下志麻を起用していた時は、特定の商品のみならず、その時々の新製品をPRするテレビCMが制作された。同社の公式サイトにはテレビコマーシャルと関連した「象印夫人の部屋」のほか、パソコン画面用の壁紙をダウンロードできるコンテンツ「象印夫人のおみやげ」もあった。
企業キャラクター
企業キャラクターには、社名と同じく象を採用している。1923年(大正12年)に商標登録し、以降何度もデザインが変更され、現在のキャラクターデザインは、イラストレーターの安斎肇によるもの[7]。
歴代のキャッチフレーズ
- 暮らしの夢をあたためる象印マホービン
- サーモテクノでくらしをつくる象印マホービン
- 多彩な生活快感を提案します象印
- 日常生活発想ZOJIRUSHI(現行)
スポンサー番組
- 現在(主に30秒)
- 満天☆青空レストラン(日本テレビ系)
- 帰れまサンデー|帰れまサンデー(テレビ朝日系、2016年10月~)
- おかずのクッキング(テレビ朝日系、1990年代後半ごろ一社提供していた。2016年現在も地域によっては関東などスポンサーとなっている。)
- 世界ナゼそこに?日本人(テレビ東京 2015年10月〜2015年12月に一旦降板)
- 過去
- 1960年7月3日〜1995年3月19日に、NETテレビ→テレビ朝日系列(近畿広域圏では毎日放送 → 朝日放送)で放送された一社提供枠。
- 象印歌のタイトルマッチ(音楽番組)
- 象印スターものまね大合戦(バラエティ番組。優勝者に「象印賞」が贈られた。司会は玉置宏)
- 象印ヒット作戦 1!2!3!(音楽番組)
- 象印ライバル対抗大合戦!(バラエティ番組)
- 象印クイズ ヒントでピント(クイズ番組。ゲストパネラーに象印商品が、高得点をあげた場合に「象印賞」が贈られた)
- 象印ニュースクイズ パンドラタイムス(クイズ番組)
- 象印スター対抗大乱戦(フジテレビ系列で放送されたバラエティ番組。「ポットチーム」と「ジャーチーム」に分かれた出演者が「ゲーム」「クイズ」「物まね」で点数を競う番組。司会は玉置宏)
- ゴールデンナイター・阪神タイガース対読売ジャイアンツ戦(朝日放送制作・テレビ朝日系列、阪神甲子園球場で行われ年数回原則として水曜日か日曜日に原則として60秒流れ提供していた)
- よみうりテレビ制作木曜9時枠連続ドラマ(読売テレビ制作・日本テレビ系列、テレビドラマ、放送終了)
- ザ・スーパーサンデー(テレビ朝日系列、放送終了)
- 水曜ドラマ(日本テレビ系列、恐らく1990年代後半頃。)
- 神出鬼没タケシムケン(テレビ朝日系列、放送終了)
- どうぶつ奇想天外!(TBS系列、放送終了)
- 学校へ行こう!MAX(TBS系列、2008年4月期のみ放送、放送終了)
- モクスペ(19時台に秋田放送と福井放送のみ[8]。放送終了)
- 関口宏の東京フレンドパークII(TBS系列、2009年4月〜。『どうぶつ奇想天外!』からの提供枠移動。『ザ・イロモネア3時間スペシャル』や『侍プロ野球』木曜日の野球中継放送のさいは、CM放送されず提供クレジットも入らない。2010年4月改編に伴い番組が月曜19時へ出戻りとなり、提供枠も30秒に縮小。残る30秒は『ひみつの嵐ちゃん!』へ2010年4月から新規提供したが、2010年10月改編で「東京フレンドパークII」、「ひみつの嵐ちゃん!」ともに降板。番組は両方ともまだ続いていたが、2011年3月改編で「東京フレンドパークII」は放送終了)
- サプライズ(木曜日後半、秋田放送と福井放送のみ[8]。「モクスペ」夜7時台からの提供枠移動。放送終了)
- みのもんたの朝ズバッ!(TBS系列、2009年4月〜。朝7時台の隔日提供。CM放送時間は30秒。2009年4月〜2010年3月は月金帯提供だった。放送終了)
- 世界バレー2010(TBS系列、2010年大会の期間中に数回30秒CMで番組提供)
- 知っとこ!(毎日放送制作・TBS系列、2011年1月〜。CM放送時間は30秒。2011年4月改編で降板、放送終了)
- さんまのSUPERからくりTV(TBS系列、2011年4月〜2012年9月、放送終了)
- クイズプレゼンバラエティー Qさま!!(テレビ朝日系列、2012年4月~2016年9月)
- ミュージックステーション(テレビ朝日系列)
モータースポーツ
2005年より中嶋悟率いるナカジマレーシングのスポンサーとなっている。2014年からは、中嶋の息子であるレーシングドライバーの中嶋一貴・大祐兄弟のパーソナルスポンサーも務めている。
脚注
- ^ メンバー会社一覧 - みどり会
- ^ 2010年9月5日放送TBSテレビ番組・「がっちりマンデー」より
- ^ 電気ポット>VE電気まほうびん(商品情報) - 象印マホービン
- ^ みまもりほっとライン - 象印マホービン
- ^ 象印マホービンの新イメージキャラクターに女優の尾野 真千子(おの まちこ)さんを起用
- ^ 2014年、桃井と共演。さらに過去に風間杜夫、間寛平との共演バージョンがあった
- ^ “(2ページ目)吉田豪インタビュー:安齋肇「僕はタモリさんの横にいる人って評価で十分」(1)”. デイリーニュースオンライン (2016年10月1日). 2016年10月3日閲覧。
- ^ a b 両局とも日本テレビ系列
関連項目
- 象印タフボーイズ - かつて活動していた同社の男子バレーボール部。